
商社のOB訪問は選考に必要?聞くべき5つの質問ややり方を解説
2023/07/04
目次
1.
2.
そもそもOB訪問とは

と考えている人は少なくないでしょう。
OB訪問とは、志望している、もしくは興味のある業界や企業で働いている先輩を訪ね、業界・企業研究を行うことです。
就職活動を行う学生(2021年卒)の4分の1ほどがOB・OG訪問を経験しており、経験した人の77.9%の人がその業界や企業の選考で次のステップに進みたいと感じています。
就活対策でOB訪問は欠かせなくなってきているのです。
OB訪問の目的
OB訪問の主な目的は
①業界・企業への理解を深める
②企業で働く社員の雰囲気を知る
③就活・選考対策
の3つです。
OB訪問では、会社説明会や人事面談などでは聞けなかった質問や会社の雰囲気
希望する職種の具体的な仕事内容などを知ることができます。
商社のOB訪問は必要?
結論から言うと、マストではありませんが必要と言えます。
理由は、OB訪問をすることで、周囲との差別化を図るために必要な情報を収集できるからです。
商社は毎年就活生から人気が高い業界であるため、選考を突破するには周囲との差別化を図ることが重要になります。
【おすすめ記事】商社とは|選考を受ける前に知っておくべき事業と仕事内容を解説
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OB訪問は何人が良い?
OB訪問をした学生(2021年卒)の、訪問した人数は平均4.5人となっています。
OB訪問する人数に特に決まりはないので、時間がある限り企業や業界に対する疑問がなくなるまで続けることをおすすめします。
商社就活にOB・OG訪問が有効な3つの理由

①業界・企業研究ができる
今までの記事でも説明してきた通り、商社、とりわけ総合商社の事業領域は極めて広範囲です。
インターネットの情報だけで、企業や事業内容について深く理解することはできないでしょう。
しかし必ずしも、インターネットや書籍で調べたことをもとに、「志望動機」「自己PR」を用意すること自体が悪いことではありません。
自分の話す内容に説得力があるのか、自分のイメージと現場とのギャップはないのかを確かめるのに、OB訪問が活用できます。
特定の会社に興味がある場合は
その会社で働く社員の方が取り組んでいる業務
・それに伴うやりがいや苦労
などをピンポイントで聞く必要があります。
商社の仕事について深く知ることで、自分の望む働き方ができるか否かを判断できるでしょう。
【参考記事】就活を劇的に効率化する企業研究のやり方
②選考に直結する
会社からのオファーとは別で、通常のOB訪問の場合、企業説明会への参加に対してOB・OG訪問は自らアポイントを取って社員訪問するといった積極的な情報収集です。
自ら動いて訪問したことは、その企業に対し志望度の高さをアピールすることができます。
自ら動いて訪問したことは、その企業に対し志望度の高さをアピールすることができます。
OB・OG訪問で自分で疑問に感じたことを質問すること得られた情報。これは、他の就活生が知り得ない、自分だけが知っているものです。
OB・OG訪問で得た情報を踏まえることで、志望動機に独自性が生まれます。この独自性が他の就活生との差別化につながり、説得力のある志望動機を伝えることができるのです。
商社の「0次面接」とは?

説明会やセミナーの後、優秀と判断した学生に対して個別に、会社側からOB訪問へ招待されることです。
会社は学生を正確に見極めたいので、「カジュアルに」「ざっくばらんに」といった雰囲気で招待をしてくれますが、きちんと学生を評価しています。
選考に関係ないと思わず、主体的に情報収集するとともに、自分のことを整理して話せるように準備することで、選考通過の可能性を大幅に上げられます。
ちなみに、三菱商事の内定者によると、OB・OG訪問から本選考までのトータルの評価を基に、配属先を決定するとのことです。
【参考】年収ガイド【会社説明会は選考に関係ないはウソ】0次面接は既に始まっている③選考対策ができる
自己分析である程度、質問に対するこたえが固まってきたら、実践訓練あるのみです。志望する会社、業界の社員さんに面接官の役をお願いして、練習させてもらいましょう。
しかし初対面の相手はあなたのことを知らないので、丁寧に、端的に説明しないと理解しづらいです。
だからこそ練習をしましょう!
だからこそ練習をしましょう!
商社のOB・OG訪問でまず聞く5つの質問

いずれの質問も、就職する企業を選び、選考を受ける際に大いに役立つものです。
ぜひOB・OG訪問で積極的に質問してみてください。
①「1日のスケジュールについて教えていただいても宜しいでしょうか?」
商社の働き方は激務で大変であるといった話を耳にしたことのある人は多いでしょう。
実際に商社の業務は激務なのか、気になる人は多いのではないでしょうか?
間違っても、「激務ですか?」といった質問はしないこと。
激務な仕事は嫌だというかたちで捉えられる可能性が高く、悪い評価になりかねないからです。
社会人の方の出社・退社時間や勤務時間中に取り組んでいる業務等、1日のスケジュールを聞いてみましょう。
1日のスケジュールを把握することで、自身が働いているイメージを持つことができるはずです。
おのずと激務なのか否かを判断することができるでしょう。
②「働かれているなかで、最も苦労された経験について教えてください」
仕事をしていれば、やりがいを感じられることもあれば、つらいと感じることもあるでしょう。
商社の仕事は華やかなものだとイメージしがちですが、地道で泥臭い業務や精神的にプレッシャーのかかる仕事もあります。
商社の仕事は華やかなものだとイメージしがちですが、地道で泥臭い業務や精神的にプレッシャーのかかる仕事もあります。
社会人の方から最も苦労したことを聞くことで、入社後に感じるギャップを軽減することができるでしょう。また、つらい経験をどのように乗り越えたのかを聞くことによって、自分がつらい状況の直面したときにどう乗り越えるかイメージできます。
③「今の目標とそれに向かってどのようなことをしているか教えてください。」

とはいえ社会人未経験の状態でキャリアをイメージしきれないのが現実。
おすすめなのが、OB訪問で今の目標と、その目標に向かってどんな行動をしているのかを聞くことです。
何度も述べている通り、商社の事業領域は広いため、内定後の配属によって行う業務は変わってきます。
話をする相手の方が、
・どういった部門で働いていて
・今後どのようなキャリアパスを描いていこうとしているのか
・そのために今どういったことに注力しているのか
について聞いてみましょう。
聞く相手によって内容が変わってくる質問だと思います。
また自分がどの部署を志望しているかに付随して、
「〇〇部門の事業投資に携わりたいのですが、どのようなキャリアパスが想定されていますか?」のような質問もしてみましょう。
「その部署について、よく知らない」と言われることもあるかもしれませんが、業務に携わる他の社員さんを紹介してくれることもあります。
【参考記事】【質問例あり】超初心者向け!3分でわかる集団面接のマナーとコツ
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④「自身が関わる部門で、課題点や足りないことは何だと思っているか教えてください。」
経営や人材など会社が抱える課題はさまざまありますが、特に部門の現場目線で課題感を知っておくと、入社後の働くイメージを持ちやすいです。
面接でも
「当社の課題は?」
「新しく事業を起こすとして、君ならどんな事業を考える?」
など、現状の会社の業績を踏まえた質問が振られることもあります。
インターネットやニュースで見た内容だと、表面的で誰でも思いつく案になりかねません。
一方で、現場意見を事前に聞いておくと、考えに具体性がわきます。
常に課題を見つけて乗り越えていくのが生き残っていく企業なので、ぜひ現場の方の意識水準をはかるためにも質問してみましょう。
⑤「〇〇さんが御社に入社したいと考えた理由について教えてください」
OB・OG訪問を受け入れてくださる社会人の方も、かつては商社を志望した就活生でした。学生のときと社会人となった今、両方からの視点でアドバイスをいただけることでしょう。
社会人の方に当時の志望動機を聞いて引っ張ってくるのは危険です。
社会人が企業に対して感じていた魅力と自分の経験が重なる部分を核にして、自分ならではの志望動機に仕上げてください。
社会人が企業に対して感じていた魅力と自分の経験が重なる部分を核にして、自分ならではの志望動機に仕上げてください。
商社のOBを見つける方法

①キャリアセンターを通してOBを見つける
大学のキャリアセンターを通じてOBを見つける探し方が一般的とも言えるでしょう。
同じ大学を卒業した社会人なので、親しみやすかったり、就活と学業の両立について話せたりするかもしれません。
ただ、志望する企業に所属する大学の卒業生がいなかった時や、選考日程の都合上早くOB訪問がしたい場合は不便です。
②OB訪問アプリを利用する
昨今、OB訪問ができるアプリ・サービスが増えています。
ユーザー登録をすると、直接OB訪問の申請ができるといったものです。
手間要らずで簡単にできるという点から、利用している就活生が年々増加しています。
就活対策として、OB・OG訪問をする人が増えた要因ともいえるでしょう。
Matcher(マッチャー)を利用する

Matcherの最大の特徴は
・所属大学、学部、学年に関係なくOB訪問できる
・直接OB訪問の申請ができる
・大手〜中小、ベンチャー企業に所属する社会人が登録している
・メッセンジャーを使ってやりとりができる
などです。
また、Matcherはユーザー登録すると企業からスカウトを受けられるかもしれません!
是非Matcherを使って、OB・OG訪問、就活を進めてみてください。
【参考記事】【公式】Matcherの使い方を紹介!承認されるプロフィールとは?
偶然いればいいですが、見つけることはなかなか難しいでしょう。
ただ、親しみやすく何でも相談しやすい、信頼感があるといった点では良い手段といえます。
③人に紹介してもらう
先輩や教授、知り合いに繋げてもらうというのも1つの手段です。偶然いればいいですが、見つけることはなかなか難しいでしょう。
ただ、親しみやすく何でも相談しやすい、信頼感があるといった点では良い手段といえます。
商社のOB訪問を行うときの流れ
大学の先輩がちょうど自分の興味ある業界で働いている場合を除いて、OB訪問は初対面の方と行います。どうやって連絡を取るのがスムーズなのでしょうか。
ここでは、弊社が運営するMatcherでOB訪問をした時の流れについて、詳しく解説します。
ここでは、弊社が運営するMatcherでOB訪問をした時の流れについて、詳しく解説します。
①OB訪問のアプリ・サイトから申し込む
まずは、OB・OG訪問の申請をしましょう。
フリーワード検索から、志望業界・企業などを入力し、出てきたOB訪問プランから申請ができます。
【社会人の所属企業一覧(一部)】
三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、双日、丸紅、豊田通商、伊藤忠丸紅鉄鋼、三井物産エアロスペース、三井物産ケミカル、日鉄物産など
会社説明会、0次面接の前の準備のためにも活用しましょう!
【参考記事】
【参考記事】
OBがいない!OB訪問のツテがない時の対応策
②連絡方法や日程調整

Matcherを使う、SNSを通じて会う場合、どんな手段でも相手の社会人と日程調整の連絡をする必要があります。
この際気を付けるべきことが2つあります。
・相手からの返信が遅くなると思っておく
・日程調整は3日程以上
相手からの返信が遅くなると思っておく
メッセージを送ったその日に相手の方から返信が来るとは限りません。
OB訪問の予定を立てるときは、相手からの返信が4~5日くらいかかることを想定して計画しましょう。
1週間たってもOB訪問の返事がない場合は別の人に連絡することをオススメします。
日程調整は3日程以上
基本的に学生のほうが時間に余裕があると思ってください。
自分が希望した日時に相手の方の予定が空いているとは限らないので、3候補以上用意してお願いしましょう。
以上2点の方かにも、「夜遅くに連絡をしない」「敬語を間違えない」などありますが、初対面の大人に会うときに基本的に守っておくマナーに気を付ければ問題ありません。
マナーについて不安な方は以下の記事をご参照ください。
- 【おすすめ記事】OB訪問のマナーとは?│依頼からお礼の挨拶まで5段階で解説
次は、OB訪問を行う上でこれだけはやってほしい3つのことを紹介します。
商社のOB・OG訪問をする上で押さえるべき3つのこと

次に、OB・OG訪問を今後していく上で、意識するべき3つの観点について見ていきましょう。
①様々な部署の仕事内容を知ろう
商社の事業領域はとにかく広いため、自身のイメージとは全く異なる仕事に就く可能性もあります。
例えば、途上国のマーケットに対し、電力インフラを整備して貧困問題の解決に貢献したいと思っていても、日本国内の食品の取引に携わる可能性も大いにあるでしょう。
どの部署に配属されてもやりがいを見つけられるよう、事前に様々な部署の仕事理解を深める必要があるのです。
配属リスクによるミスマッチを無くすためにも、多くの部署の人と繋がることを意識しましょう。
②幅広い年代の社員と接点を持とう
商社に入社したいと考えている人の中には、定年までずっと商社で働きたいと考えている人が多いのではないでしょうか?もしそうであれば、長い目で見て、商社で働くとどういった社会人生活になるのかイメージするべきでしょう。
これを実現するのが幅広い年代に対してのOB・OG訪問です。若手の方からベテランの方までOB・OG訪問をすることで、自分がそこで働いたらどうなるのか、具体的にイメージすることができます。
③早い時期からOB・OG訪問をしよう

しかし、幅広い年代の人にOB・OG訪問をするためには、たくさんの人にアポイントを取って会ってもらわなければなりません。
OB・OG訪問のアポイントは、ピークの時期になればなるほど取るのが難しくなります。
商社のような人気業界ならなおさらそれが顕著に現れます。たくさんの商社で働く人にOB・OG訪問するためには、早い時期から動くことが必要不可欠。
年々採用活動のスケジュールは早まっており、24卒の人なら大学3年の8月から12月ごろまでに話を聞きに行く人が多くなりそうです。
商社ですべき質問が理解出来たら
商社のOB・OG訪問で意識すべきポイントや、おすすめの質問を紹介してきました。ぜひ記事で読んだことを実践し、商社からの内定を勝ち取ってください!
しかし、商社の社会人にアクセスできる伝手がないなど、OB・OG訪問先を探すことそのものに苦労している人は少なくないでしょう。
そんなときは、オンライン上のOB・OG訪問サービスを活用してみてはいかがでしょうか?

大学のキャリアセンターまで、わざわざ行く必要もなければ、人づてに商社マンを探す手間もかかりません。
希望の条件で検索し、ヒットした社会人のプロフィールを見て、ボタンを押すだけ。簡単にOB・OG訪問の申し込みができます。ぜひ、素敵な商社の社員と接点を持って自身の就活に活かしてください。
【社会人の所属企業一覧(一部)】
三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、双日、丸紅、豊田通商、伊藤忠丸紅鉄鋼、三井物産エアロスペース、三井物産ケミカル、日鉄物産など
また、Matcherではプロフィールを充実させることで企業からスカウトが届くことも。
【参考記事】【3分で登録】逆求人アプリで内定GET!おすすめ7選
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