商社のOB訪問は選考に必要?依頼方法やオススメ質問5選を紹介

2023/12/18
商社
OB訪問のマナー
企業研究のやり方
目次
1.
商社就活にOB訪問が欠かせない理由
2.
OB訪問できる商社マンを探す方法3選
3.
商社志望の学生がOB訪問で聞くべき5つの質問
4.
商社のOB訪問を行う前にやるべき2つのこと
5.
‌商社のOB訪問を最大限に活かすコツ3選
6.
おわりに
商社就活においてOB訪問が重要だと言われる理由や、商社で働く社会人にOB訪問をお願いする方法、OB訪問で聞くべき質問の例などをご紹介します。

▼こんな人にオススメの記事です
商社を志望しているけど、OB訪問するやる気が出ない…
知らない人と会うのが億劫で、OB訪問申請ができない…
商社マン相手にOB訪問でするべき質問が思いつかない…
そもそもOB訪問の仕方を知らない…

商社就活にOB訪問が欠かせない理由

商社は、熱意や人との繋がりを大切にする企業が多いです。そのため、OB訪問した人数が多いほど評価される可能性が高いです。

「OB訪問で結果出せば早期選考に呼んでもらえる」
「OB訪問でよくしてもらった社員の人がまた別の社員さんを紹介してくれてたくさん話を聞かせてくれた。OB訪問をしっかりしていたことを耳にした面接官が褒めてくれた。」
という経験談もあります。

OB訪問の前に、自己紹介のパワーポイントを送信したという就活生もいました。人気の商社は、1年を通して多くの人がOB訪問を行います。その中でも「この子いいな」と思ってもらうことが重要なのです。

OB・OG訪問は、「自らアポイントを取って社員訪問する」という積極的な情報収集です。自ら動いて訪問したことは、その企業に対し志望度の高さをアピールすることができます。

人気の高い業界である商社だからこそ、他の就活生との差別化に繋がり、説得力のある志望動機を作ることに役立つOB訪問は欠かせません。

商社ではOB訪問が「0次面接」になる

商社のなかには、「0次面接」という位置づけでOB・OG訪問を行う会社があります。

「0次面接」では、説明会などで<優秀>と判断した学生を特別に面談に招待し、「OB訪問」という名目で学生を評価し、選考します

会社は学生を正確に見極めたいので、「カジュアルに」「ざっくばらんに」といった雰囲気で招待をしてくれますが、きちんと学生を評価しています。

選考に関係ないと思わず、主体的に情報収集するとともに、自分のことを整理して話せるように準備することで、選考通過の可能性を大幅に上げられます。

ちなみに、三菱商事の内定者によると、OB・OG訪問から本選考までのトータルの評価を基に、配属先を決定するとのことです。

OB訪問するべき人数

OB訪問した人数の23年卒平均は5.1人です。

22年卒では5.0人、21年卒では4.5人であり、昨今はOB訪問する人数が増えている傾向があります。


とはいえこれらは就活生全体の平均です。OB訪問が重視される商社では、100人にOB訪問したという人もざらにいます。

商社への志望度や、他のES作成などの進捗をみながら、余裕がある範囲でなるべく多くの社会人に会えるように調整してみるのがオススメです。

OB訪問できる商社マンを探す方法3選

‌ここで、OB訪問をする商社に勤める社会人の見つけ方について解説します。

②OB訪問アプリを利用する

昨今、OB訪問ができるアプリ・サービスが増えています。
ユーザー登録をすると、直接OB訪問の申請ができるといったものです。

手間要らずで簡単にできるという点から、利用している就活生が年々増加しています。
就活対策として、OB・OG訪問をする人が増えた要因ともいえるでしょう。

Matcher(マッチャー)を利用する

OB訪問アプリを使ってみたいけど、たくさんあってどれにすればいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
‌そこでオススメしたいのが、国内最大級OB・OG訪問アプリのMatcherです!
OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
Matcherでは、
・所属大学、学部、学年に関係なくOB訪問できる
・直接OB訪問の申請ができる
・大手〜中小、ベンチャー企業に所属する社会人が登録している
・メッセンジャーを使ってやりとりができる
などの特徴があります。

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
また、Matcherはユーザー登録すると企業からスカウトを受けられるかもしれません!
是非Matcherを使って、OB・OG訪問、就活を進めてみてください。

②キャリアセンターを通してOBを見つける

大学のキャリアセンターを通じてOBを見つける探し方が一般的とも言えるでしょう。
同じ大学を卒業した社会人なので、親しみやすかったり、就活と学業の両立について話せたりするかもしれません。
ただ、志望する企業に所属する大学の卒業生がいなかった時や、選考日程の都合上早くOB訪問がしたい場合は不便です。

‌‌③人に紹介してもらう

‌先輩や教授、知り合いに繋げてもらうというのも1つの手段です。

‌共通の知り合いがいない全くの他人に、いきなり話を聞きに行くことに対して抵抗がある方もいるかと思います。
そのような場合は、同じサークルの先輩やゼミの教授などに聞いてみてください。
もし見つからなかった場合は、Matcherをはじめとした「オンラインで会う」という条件で依頼をできるOB訪問サービスもあるので、ぜひ利用を検討してみてください。

商社志望の学生がOB訪問で聞くべき5つの質問

‌商社のOB・OG訪問で意識すべきことがわかったところで、OB・OG訪問ですべき質問を紹介します。
いずれの質問も、就職する企業を選び、選考を受ける際に大いに役立つものです。
ぜひOB・OG訪問で積極的に質問してみてください。

①1日のスケジュールについて

質問:「1日のスケジュールについて教えていただいても宜しいでしょうか?」

‌商社の働き方は激務で大変であるといった話を耳にしたことのある人は多いでしょう。
‌実際に商社の業務は激務なのか、気になる人は多いのではないでしょうか?

‌間違っても、「激務ですか?」といった質問はしないこと。
‌激務な仕事は嫌だというかたちで捉えられる可能性が高く、悪い評価になりかねないからです。
社会人の方の出社・退社時間や勤務時間中に取り組んでいる業務等、1日のスケジュールを聞いてみましょう。
‌1日のスケジュールを把握することで、自身が働いているイメージを持つことができるはずです。
おのずと激務なのか否かを判断することができるでしょう。

②最も苦労した経験について

質問:「働かれているなかで、最も苦労された経験について教えてください」

‌仕事をしていれば、やりがいを感じられることもあれば、つらいと感じることもあるでしょう。
‌商社の仕事は華やかなものだとイメージしがちですが、地道で泥臭い業務や精神的にプレッシャーのかかる仕事もあります。
‌社会人の方から最も苦労したことを聞くことで、入社後に感じるギャップを軽減することができるでしょう。また、つらい経験をどのように乗り越えたのかを聞くことによって、自分がつらい状況の直面したときにどう乗り越えるかイメージできます。

③現在の目標について

質問:「今の目標とそれに向かってどのようなことをしているか教えてください」

‌商社の選考では、キャリアプランの具体性が重要です。
とはいえ社会人未経験の状態でキャリアをイメージしきれないのが現実。

おすすめなのが、OB訪問で今の目標と、その目標に向かってどんな行動をしているのかを聞くことです。
何度も述べている通り、商社の事業領域は広いため、内定後の配属によって行う業務は変わってきます

話をする相手の方が、
・どういった部門で働いていて
・今後どのようなキャリアパスを描いていこうとしているのか
・そのために今どういったことに注力しているのか
について聞いてみましょう。
聞く相手によって内容が変わってくる質問だと思います。

また自分がどの部署を志望しているかに付随して、
「〇〇部門の事業投資に携わりたいのですが、どのようなキャリアパスが想定されていますか?」のような質問もしてみましょう。

「その部署について、よく知らない」と言われることもあるかもしれませんが、業務に携わる他の社員さんを紹介してくれることもあります。
‌【参考】【質問例あり】超初心者向け!3分でわかる集団面接のマナーとコツ

‌④現在抱えている課題点について

質問:「自身が関わる部門で、課題点や足りないことは何だと思っているか教えてください。」

‌経営や人材など会社が抱える課題はさまざまありますが、特に部門の現場目線で課題感を知っておくと、入社後の働くイメージを持ちやすいです。

面接でも
「当社の課題は?」
「新しく事業を起こすとして、君ならどんな事業を考える?」
など、現状の会社の業績を踏まえた質問が振られることもあります。

インターネットやニュースで見た内容だと、表面的で誰でも思いつく案になりかねません。
一方で、現場意見を事前に聞いておくと、考えに具体性がわきます。

常に課題を見つけて乗り越えていくのが生き残っていく企業なので、ぜひ現場の方の意識水準をはかるためにも質問してみましょう。

‌⑤就活時にその企業を志望した理由

質問:「〇〇さんが御社に入社したいと考えた理由について教えてください」‌

‌OB・OG訪問を受け入れてくださる社会人の方も、かつては商社を志望した就活生でした。学生のときと社会人となった今、両方からの視点でアドバイスをいただけることでしょう。

‌社会人の方に当時の志望動機を聞いて引っ張ってくるのは危険です。
‌社会人が企業に対して感じていた魅力と自分の経験が重なる部分を核にして、自分ならではの志望動機に仕上げてください。‌

商社のOB訪問を行う前にやるべき2つのこと

大学の先輩がちょうど自分の興味ある業界で働いている場合を除いて、OB訪問は初対面の方と行います。どうやって連絡を取るのがスムーズなのでしょうか。
‌ここでは、弊社が運営するOB・OG訪問サービス MatcherでOB訪問をした時の流れについて、詳しく解説します。

①OB訪問のアプリ・サイトから申し込む

まずは、OB・OG訪問の申請をしましょう。
フリーワード検索から、志望業界・企業などを入力し、出てきたOB訪問プランから申請ができます。

‌Matcherでは、「商社」「総合商社」というチェック項目だけで検索すると、1200人以上の社会人の方がみつかりました。(2023年12月18日現在)

‌‌‌【社会人の所属企業一覧(一部)】
‌三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、双日、丸紅、豊田通商、伊藤忠丸紅鉄鋼、三井物産エアロスペース、三井物産ケミカル、日鉄物産など
会社説明会、0次面接の前の準備のためにも活用しましょう!

‌【参考】OB訪問の相手の探し方6選|志望企業にOBがいなくても大丈夫!

②連絡方法や日程調整

日程調整の画像
Matcherを使う、SNSを通じて会う場合、どんな手段でも相手の社会人と日程調整の連絡をする必要があります。
‌この際気を付けるべきことが2つあります。
・相手からの返信が遅くなると思っておく
・日程調整は3日程以上

相手からの返信が遅くなると思っておく

メッセージを送ったその日に相手の方から返信が来るとは限りません。
OB訪問の予定を立てるときは、相手からの返信が4~5日くらいかかることを想定して計画しましょう。

1週間たってもOB訪問の返事がない場合は別の人に連絡することをオススメします。

日程調整は3日程以上

基本的に学生のほうが時間に余裕があると思ってください。
自分が希望した日時に相手の方の予定が空いているとは限らないので、3候補以上用意してお願いしましょう。

以上2点の方かにも、「夜遅くに連絡をしない」「敬語を間違えない」などありますが、初対面の大人に会うときに基本的に守っておくマナーに気を付ければ問題ありません。マナーについて不安な方は以下の記事をご参照ください。

‌次は、OB訪問を行う上でこれだけはやってほしい3つのことを紹介します。

‌商社のOB訪問を最大限に活かすコツ3選

‌‌商社就活においてOB・OG訪問が有利であることをお伝えしました。
‌次に、OB・OG訪問を今後していく上で、意識するべき3つの観点について見ていきましょう。

‌①様々な部署の仕事内容を知ろう

‌商社の事業領域はとにかく広いため、自身のイメージとは全く異なる仕事に就く可能性もあります。

‌例えば、途上国のマーケットに対し、電力インフラを整備して貧困問題の解決に貢献したいと思っていても、日本国内の食品の取引に携わる可能性も大いにあるでしょう。

どの部署に配属されてもやりがいを見つけられるよう、事前に様々な部署の仕事理解を深める必要があるのです。
‌配属リスクによるミスマッチを無くすためにも、多くの部署の人と繋がることを意識しましょう。

②幅広い年代の社員と接点を持とう

商社に入社したいと考えている人の中には、定年までずっと商社で働きたいと考えている人が多いのではないでしょうか?
‌もしそうであれば、長い目で見て、商社で働くとどういった社会人生活になるのかイメージするべきでしょう。

‌これを実現するのが幅広い年代に対してのOB・OG訪問です。若手の方からベテランの方までOB・OG訪問をすることで、自分がそこで働いたらどうなるのか、具体的にイメージすることができます。

③早い時期からOB・OG訪問をしよう

前のトピックで、幅広い年代の人にOB・OG訪問をすべきだと述べました。
‌しかし、幅広い年代の人にOB・OG訪問をするためには、たくさんの人にアポイントを取って会ってもらわなければなりません。

‌OB・OG訪問のアポイントは、ピークの時期になればなるほど取るのが難しくなります。
‌商社のような人気業界ならなおさらそれが顕著に現れます。たくさんの商社で働く人にOB・OG訪問するためには、早い時期から動くことが必要不可欠。

‌年々採用活動のスケジュールは早まっており、24卒の人なら大学3年の8月から12月ごろまでに話を聞きに行く人が多くなりそうです。

おわりに

商社のOB・OG訪問で意識すべきポイントや、おすすめの質問を紹介してきました。ぜひ記事で読んだことを実践し、商社からの内定を勝ち取ってください!

しかし、商社の社会人にアクセスできる伝手がないなど、OB・OG訪問先を探すことそのものに苦労している人は少なくないでしょう。

‌そんなときは、オンライン上のOB・OG訪問サービスを活用してみてはいかがでしょうか?
OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像Matcherでは、所属大学や学年に関係なく、気になる社会人に会いに行くことができます。

‌大学のキャリアセンターまで、わざわざ行く必要もなければ、人づてに商社マンを探す手間もかかりません。

希望の条件で検索し、ヒットした社会人のプロフィールを見て、ボタンを押すだけ。簡単にOB・OG訪問の申し込みができます。ぜひ、素敵な商社の社員と接点を持って自身の就活に活かしてください。

‌‌【社会人の所属企業一覧(一部)】
‌三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、双日、丸紅、豊田通商、伊藤忠丸紅鉄鋼、三井物産エアロスペース、三井物産ケミカル、日鉄物産など

‌また、Matcherではプロフィールを充実させることで企業からスカウトが届くことも

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像


‌社会人に掛け値なしにお願いできるのは、大学生であるこの時期だけ。ぜひ社会人に会いに行って、就活の糧にしてください。‌‌
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