OB訪問の価値を最大化する11の質問
2020.02.05

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OB訪問は「質問」で全て決まる
OB訪問の良し悪しは、当日の質問が全て。
良い質問は企業への理解を深め、選考の肝とも言うべき自己PRや志望動機に活かすことができます。しかし、なんとなく社会人に会ってその場で質問を考えるようでは、良い質問をすることはできません。企業を深く理解する質問をするには、事前準備が必要不可欠なのです。
この記事では、事前準備の方法と、当日にすべき11の質問を紹介します。ぜひ最後まで読んで、みなさんのOB訪問に活かしてください。
OB訪問前に最低限の情報は調べておこう

とはいえ、具体的に調べるべきことが分からないと難しいので、特に押さえるべきポイントを簡単に説明したいと思います。事前に調べておくべきことは以下の2つです。
①会社の事業内容
「会社の事業内容」とは、会社が提供している価値とその対象。誰に対してどんな価値を提供しているのか、具体的に実際に調べてみることが大切です。
扱っている商材も理解していると、質問もしやすくなるでしょう。
②採用ページの募集要項
「採用ページの募集要項」を調べることで、入社したときに働く条件、つまり初任給や福利厚生などを知ることができます。これこそ調べればすぐに出てくるので、必ず自分で調べてください。
これらを調べていくなかで疑問に思ったことや分からなかったこと。これこそがOB訪問ですべき質問です。事前準備のなかでわいてきた疑問は、書き残して当日に聞いてみましょう。
OB訪問でしたい質問は事前にメールで送っておこう
準備で社会人に質問したいと思ったことは、事前にメールで送っておくようにしましょう。
OB訪問で緊張するのは、何も学生だけではありません。社会人も役に立てるか不安に感じているのです。事前にメールを送っておけば話すべきことを事前に考えることができますし、準備万端の状態でみなさんの相談にのることができます。
会社とのミスマッチを防ぐ質問
ここからは、OB訪問でおすすめの質問を紹介していきます。
OB訪問の最大の目的。それは、企業との相性を事前に防ぐことです。厚生労働省の調査によると、2015年に新卒で入社してから3年以内に離職してしまう人の割合は31.8%。およそ3人に1人が会社をすぐに辞めています。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の在職期間別離職状況」(2019年7月3日参照)
入社前に企業の実態を知っておくことができれば、理想とのギャップに苦しんで、やめることはなかったかもしれません。こんな悲しいことにならないためにも、選考を受ける前に実態を知っておきたいところです。
下記の4つは、会社のイメージとギャップを埋めるのに有効な質問なので、ぜひ参考にしてください。
①配属の制度について教えてください
職種で就職先を選定している人や、いろいろなことに挑戦したい、成長したいと考える就活生にとっては必須の質問事項です。いわゆるジョブローテーションの制度が社内に整っているのか知ることができます。実際のOB訪問では、「どのような機会に」「どのくらいの頻度で」「どのくらいの割合の人の希望が叶うか」と言った具合に踏み込んで質問するのが良いでしょう。
②今の仕事は楽しいですか?
OB訪問をした社会人に、仕事が楽しいか聞くことも、会社の雰囲気を知るために有効です。訪問した企業の先輩が今を楽しんでいるのか、しっかりと先を見据えて行動しているのかは、その会社の働きがいを測るための一つの指標になるでしょう。
ただし、あくまでひとりの社会人の参考意見なので、それだけで判断するのは危険です。本気で志望している企業ならば、できるだけ沢山の社会人に会い、同様の質問をしてみることをおすすめします。
③会社特有のカルチャーはあると思いますか?
会社には少なからずカルチャーというものがあります。例えば、体育会系の人が多い会社であれば、飲み会が激しい、上下関係が厳しいといったものも。
もしかしたらあなたの性格とその会社の伝統的な社風が違うかもしれません。入社してから違ったということがないように、あらかじめOB訪問で社風に関する質問を聞いておくと良いでしょう。
④どんな理由で会社を辞める人が多いですか?
会社には必ず退職したり、転職したりする人がいます。どんなケースで辞める人が多いのか質問しておくことは有効です。なぜなら、そのケースでみなさんが会社を離れることになる恐れがあるから。
会社を離れた経緯をOB訪問で聞くことができれば、自分がその状況に置かれたときのことをイメージすることができます。
Matcherを使ってOB・OGへの質問を円滑に
ミスマッチを防ぐ質問を紹介してきました。
しかし、既存のOB訪問では、訪問を依頼する社会人がどんな人で、どんな業務に従事しているのかは知ることができません。またやったことがある方はお分かりと思いますが、アポ取り連絡から日程決め等々、非常に手間がかかります。
このような課題を解決するのが、日本最大級のOB訪問支援サービス、Matcher(マッチャー)です。
Matcherは、所属大学や学年に関係なく社会人に就活相談にのってもらえるサービスです。学生時代頑張ったことをはじめ、ES添削や面接対策に18,000人以上の社会人が協力してくださいます。
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就活の選考に役立つ5つの質問

その人からアドバイスを受け、自分の選考に活かさない手はありません。ESや面接で必要になる情報は聞き出し、周りと差をつけましょう。
下記の4つは、選考に役立つ情報を聞き出すのにおすすめの質問です。
①「自己PRと志望動機、これで大丈夫でしょうか?」
冒頭でも述べたように、あなたが話を聞きに行く社会人は、かつてその企業を受けた就活生です。あなたのESや志望動機、自己PRを見てもらい、意見をもらうには非常に有効と言えます。
過去の自分の体験と、社員となった立場の両方からアドバイスをもらえることでしょう。
②「この会社に入社しようと思った理由はなんですか?」
企業の社会人が語る、会社に入りたいと思った理由。この志望動機こそが企業にとっての模範解答です。実際にその企業に内定したということは、志望動機が適切だと企業に判断されたということ。これを聞かない手はありません。
ただし、これを丸パクリするのは禁物。社会人に教えてもらった質問を自分の志望動機に落とし込む必要があるのです。
具体的には、社会人の志望動機に共感した部分を抽出し、それを自分の考えや経験に当てはめていく作業が先輩のなかで自分と共通している志望動機をつきつめ、自分の中で深めていくことが大切。
そうすれば、自分の体験に基づく、自分だけの志望動機をつくることが可能になります。
③「どうしても御社に入りたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」
これは、第一志望の企業の社会人へのOB訪問ではきわめて有効な質問です。この質問の効果は大きく分けて二つ。
一つは、社会人が内定を勝ち取るのにもっとも有効だと考えるポイントを教えてくれることです。そのポイントを踏まえた選考対策をすることで、選考を突破する可能性を高めることができるでしょう。
もう一つは、採用につながる社員の方を紹介してもらえることです。必ずというわけではないですが、会社によってはOB訪問から人事につなげてもらえる場合があります。人事につないでもらうためには、OB訪問で礼儀正しく社会人と接していることが最低条件です。
なぜなら、紹介した学生の礼儀がなっていなければ、紹介した社会人の評価が下がってしまうから。紹介してもらっても恥ずかしくないような振る舞いが大切です。
④「御社のサービス・製品が競合他社と比較して優れているところは何ですか?」
これは、社会人の方の当事者意識について知ることのできる質問です。自分が取り組んでいる仕事への思い入れが強ければ、熱意を持って説明してくれるでしょう。
このような社会人の方がいる会社は社内の士気が高く、モチベーション高く仕事をすることができそうです。また、その中で社会人の方が担っている役割を聞くと、自分の仕事のやりがいについて語ってくださるでしょう。
女性の働きやすさに関する3つの質問
女性にとって、会社が働きやすい環境なのかはとても重要。現状、残念なことに、企業説明会ではその実態が見えづらく、質問もしづらい空気が流れています。
そんなときこそOG訪問の出番です。オフィシャルな場では聞くことがはばかられても、OG訪問であれば遠慮なく聞くことができるはず。ぜひ社会人の話を聞いて、自分の理想の働き方ができるのか確かめてみましょう。
①産休・育休をとる人はどれくらいいますか?
一つ目は、産休・育休をとる人がどれくらいいるのか尋ねる質問です。将来は結婚し、家庭を持ちたいと考えている学生さんは多いかと思います。出産・子育てをしながら働きたいと考えるなら、産休・育休の取りやすさや復職のしやすさは非常に重要な要素です。多くの会社が女性の社会進出を謳い、仕事と家庭の両立ができるとアピールしている企業は多いですが、実際にはそうではない場合がしばしばあります。だからこそ、実際にそこで働いている社会人に実際のところを聞くことが大切です。
また、産休育休だけでなく、休みを取りやすいか確認するのも非常に有効な手段と言えます。育児が終わった後も、授業参観や学芸会、運動会など、かわいい我が子が頑張っている姿を見たい思うときが来るはずです。休みがとりやすいかどうかは、子育てを楽しむために非常に重要な要素。将来の生活を考えた上で、具体的に質問しましょう。
②女性の管理職の人はどれくらの割合でいますか?
これは、バリバリ働いてキャリアウーマンとして活躍したい学生さんにおすすめの質問です。帝国データバンクのデータによると、日本の企業の女性の管理職比率は7.2%と、まだまだ低いのが実態です。出典:帝国データバンク「女性登用に対する企業の意識調査(2018 年)」(2019年7月3日参照)
しかし、女性の管理職が多い企業もたくさんあり、就職先を検討するうえでは一つの指標になるかと思います。管理職がどうかという質問にとどまらず、女性が不自由なく働ける職場環境なのかどうかなども聞いておくと良いでしょう。
③転勤はありますか?
多くの大手企業の場合支社があり、転勤を命じられることがしばしばあります。家庭を持ったら転勤を避けたかったり、できるだけ両親のそばで暮らしたいなど、考えている方は多いでしょう。
会社には、総合職でも転勤を命じられるエリアが制限される、「エリア総合職」という職種を設けている会社がたくさんあります。OG訪問で、そのような転勤の仕組みがあるのか聞いてみると良いでしょう。
内定後のOB訪問ですべき質問は?

①会社選びで最も大切にする軸を決めておく
複数社から内定をもらって迷うということは、どちらの会社が自分に合っているのか判断に迷っているということです。この状況を打破するためには、軸をしっかりと定め、OB訪問ではその軸に関する質問を集中的に聞くのが有効です。自分の軸を定めるためにも、もう一度改めて自己分析をしておくと良いでしょう。
②会社の最も嫌なところを聞いておく
会社の嫌なところに入社してから初めて気づくことは、内定を承諾したことを後悔することに繋がる恐れがあります。欠点がない企業など一つもないので、良いところも悪いところもわかった状態で内定を承諾することが望ましいです。OB訪問でも、現実的に自分にとって負の影響が出そうな要素を理解出来るような質問をするようにしましょう。OB訪問でこれらの質問を適切に行えば、後悔の少ない会社選びができるはずです。
Matcherを使ってOB・OGへの質問を円滑に

所属大学や学年に関係なく、気軽にOB訪問をできるMatcherを使って、ぜひ就活を効率的に進めるようにしてください。

【社会人の所属企業例(一部)】
ゴールドマン・サックス証券、マッキンゼー、Google、三菱商事、電通、日本テレビ、P&G、味の素、サントリー、トヨタ自動車、オリエンタルランド、任天堂、リクルート、集英社、AGC、SONY、全日本空輸、外務省、DeNA、メルカリなど約5000社
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