【新卒】面接の質問集26選!就活で聞かれる質問とその意図を解説

2024/06/10
面接でよくある質問
逆質問
面接対策
目次
1.
‌‌面接では聞かれる質問の意図を理解することが大切
2.
【頻出26選】よく聞かれる質問と面接官の意図をご紹介
3.
企業が面接の質問に回答する際に見ているポイント
4.
‌‌面接の適切な回答時間
5.
まとめ

‌‌「面接対策をしたい」

「就活始めたてでとりあえず面接で聞かれる想定質問を知りたい」
こんな悩みがある就活生の皆さんは多いのではないでしょうか。

本記事は、面接でよく聞かれる質問想定集をご用意しました。しかし、質問を知っているだけでは意味がありません。本記事を読み、質問の意図をしっかり理解した上で面接対策をすれば、間違いなく選考も優位に進んでいくことでしょう!

またOB・OG訪問サービス Matcherを運営する会社でインターンをしている私が、実際に面接を経験して、受けた質問を一緒に紹介しています。
早速見ていきましょう。

‌‌面接では聞かれる質問の意図を理解することが大切

‌インターンシップや採用の本選考において避けては通れない面接。どんな質問がよく出題されるのか気になっているの人は多いのではないでしょうか?

巷には面接で「よく聞かれる質問集」として頻出質問を列挙しているものがありますが、面接の質問事項を覚えているだけでは意味がありません。

‌本当の意味で面接の対策をしたいのであれば、よく聞かれる質問がどんな意図でされているのかを把握しておくことが必要不可欠です。

面接でよく聞かれる質問の意図を深く理解することで、他の質問にも応用することが可能になります。
‌これから説明する「26」の質問の意図、及び回答する上でのポイントを把握し、面接の対策に活かしてください。‌

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【頻出26選】よく聞かれる質問と面接官の意図をご紹介

ここでは、面接でよく聞かれる質問とその意図、関連質問をそれぞれご紹介していきます。
‌全ての質問に明確に回答できるか、ぜひ確かめて見てください。

‌▼頻出質問一覧
‌1.志望動機は何ですか?
2.自己PRをしてください。‌
3.弊社が第一志望ですか?
4.学生時代頑張ったことは何ですか?
5.あなたの長所は何ですか?
6.あなたの短所は何ですか?
7.あなたの性格について教えてください
8.周りからはどんな人だと思われていますか?‌‌‌
9.リーダーシップを発揮した経験はありますか?
10.あなたは〇年後どうなっていたいですか?‌‌
11.将来の夢は何ですか?
12.あなたにとって働くとは?
13.就活の軸は何ですか?
14.大学のゼミではどんなことを研究していますか?
15.学生生活で得たことは何ですか?‌
16.学生と社会人の違いは何ですか?
17.趣味や特技は何ですか?‌
18.休日の過ごし方を教えてください
19.最近の気になるニュースについて、自分の主張を踏まえて教えてください。
20.あなたを〇〇に例えると何ですか?
21.入社後にやってみたいことはありますか?
22.最も苦労した出来事について教えてください
23.尊敬している人はどんな人ですか?
24.他社の選考状況を教えてください
25.最後に何か質問はありますか?
26.最後に一言ありますか?

1. 「志望動機は何ですか?」

‌‌就活において、志望動機を聞かれない面接はないといっても過言ではありません。
‌志望動機を答える際のポイントは、なぜその企業でなければならないかを徹底的に突き詰めること。
‌この企業でなければならないという熱意が強く伝われば伝わるほど、面接官の印象はアップします。
‌志望動機の考え方と実際の作り方は、下記記事を参考にしてください。

‌「志望動機は何ですか」と似ている質問例

・弊社を志望するきっかけがあれば教えてください
・業界内でもいくつもの企業がありますが、その中でなぜ弊社を選びましたか
・弊社を知った経緯を教えてください

2. 「自己PRをしてください。‌」

‌「自己PR」という自由度の高い質問のため、何を話せば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか?
‌ 企業が自己PRを聞くのは、求める採用要件を満たす資質や適性が見られるかを確かめるためです。
‌転職と違い、過去の仕事の実績で評価できない新卒採用では、自己PRと過去の体験が一貫しているか、その精度が問われます。
‌自己PRの作り方に関してはこちらを参考にしてください。

「自己PRをしてください」に似ている質問例

・自身のアピールポイントについて教えてください
・強みを教えてください

3. 「弊社が第一志望ですか?」

自分の会社が第一志望かどうか聞く質問は、最終面接で聞かれることが多いです。
‌この質問の意図はただ一つ、内定を出したら入社してくれるかどうかの確認です。
‌採用担当者はその年に採用しなければならない人数を目標値として課されています。
‌この目標を達成するためには、優秀で、かつ内定を出したら入社してくれそうな学生に内定を出す必要があります。
‌もし聞かれたら、第一志望であること、そして先ほどのトピックで説明した的確な志望動機を伝えるようにしましょう。

‌「弊社が第一志望ですか?」に似ている質問例

・もし弊社で内定が出た場合、就活はどうされますか?
・業界内でも多くの企業が存在しますが、なぜ弊社が第一志望なのですか?

4. 「学生時代頑張ったことは何ですか?」

‌4つ目は学生時代に頑張ったことです。
‌学生時代頑張ったことを聞く質問は自己PRと似ていて、学生が会社に入ったときにどのように活躍してくれそうか判断する材料となります。

‌したがって、頑張ったことをただ言うのではなく、自分の強みや価値観がしっかりと伝わらなければなりません。
‌そして、この質問はさらに突っ込んだ質問をされることが多いので、嘘をつくのは絶対にやめましょう。‌

「‌学生時代頑張ったことは何ですか?」に似ている質問例

・学生時代に最も力を入れたエピソードを教えてください
・卒業論文や研究のテーマ、内容を教えてください
・学生時代苦労したことは何ですか

5. 「あなたの長所は何ですか?」

みなさんの長所を問う質問は、面接で非常に頻繁に聞かれます。
‌長所を質問されたときのポイントとして挙げられるのは、ありきたりな表現で長所を伝えないこと。
‌自分の過去のエピソードに紐づいた長所を自分の言葉にすることが大切です。
‌長所を自分ならではの表現にすることで、説得力をより強くすることができます。
‌詳しくは以下の記事を参考にしてください。

‌‌「あなたの長所は何ですか?」に似ている質問例

・周囲に負けないと思う自身の特性について教えてください
・得意分野は何ですか

6. 「あなたの短所は何ですか?」

‌面接において、短所は長所と同じくらい聞かれることになります。
‌マイナス評価を避けるため、短所を誤魔化そうとする人が少なくありません。
‌しかし、これは逆効果
‌なぜなら企業は、短所からみなさんが自己理解をしているか否かを見極めているからです。
‌短所が出てしまう要因をしっかりと分析できていれば、自分のことを深く理解していると高い評価を受けることができるでしょう。
‌また、短所を伝える際におすすめなのが、長所と短所に一貫性を持たせること。
‌長所と短所は表裏一体。
‌長所と思われる強みが、短所として現れることもあります。
‌そのため、長所と短所に一貫性を持たせることで、面接官は納得感を持って聞いてくれるはずです。‌

「あなたの短所を教えてください」に似ている質問例

・改善しなければならないと思うことはありますか
・自身の能力やスキル面で不安な点はありますか

7. 「あなたの性格について教えてください」

自分の性格を聞かれたときに最も注意しなければならないのは、何も考えずに自分の性格を伝えること。
‌例えば、「とてもほんわかした性格です」と回答したときに、面接官がどのように捉えるか考えてみてください。‌面接官は、ほんわかした性格の学生を積極的に採用しようと考えるでしょうか?
‌「性格」と言っても、見極めているのはみなさんの資質。その点を意識して自分の性格を伝えるようにしてください。ここでは、回答例を紹介します。

‌▼性格に関する質問の回答例
‌私は冷静な性格です。
‌学生時代、演劇サークルで代表を務めていました。今年の発表会で、例年よりもチケットが配れていないことがありました。サークルのメンバーは特に問題に感じていないようでしたが、これでは集客が不十分なまま当日を迎えることになってしまうという危機感を持ちました。そこで、チケットを配る目標人数と期限を定め、メンバーに共有しました。また、各メンバーと密にコミュニケーションを取り、モチベーションを落とさないように意識しました。
‌これらの取り組みが身を結び、無事発表会当日には目標としていた人数のお客様にお越しいただくことができました。このように、私の周りの空気感に流されず、冷静に物事を判断することができます。

自分の性格について聞かれたときの答え方について悩んでいる方は下記の記事をチェックしてみてください。

「あなたの性格について教えてください」に似ている質問例

・あなたの性格を一言で表すとなんですか
・あなたの性格を象徴するエピソードを教えてください

8. 「周りからはどんな人だと思われていますか?‌‌‌」

‌この質問は他己分析が出来ているかの有無を確認するための質問。
‌自分のことは自分が1番理解していると思いがちですが、意外とできていないもの。
‌周囲の人からの評価をしっかりと受け止められるかも評価軸となります。
‌というのも、仕事は様々な人との関わりによって成立するものだから。
‌周囲の人との関わりから、その人の志向性や適性を見極め、どの仕事やポジションがマッチしそうかの仮説を立てるという採用側の意図もあるのです。

‌‌「周りからはどんな人だと思われていますか?」に似ている質問例

・周りからは自分についてなんと言われることが多いですか?
・集団で何かをするとき、どんな立ち位置にいることが多いですか

9. 「リーダーシップを発揮した経験はありますか?」

‌「人前に出て指示を出すのは苦手だった・・」
「これといった代表経験やリーダー経験がない・・」

‌リーダーシップに関して、実際の役職経験がないために、答えられないと感じている人も少なくないでしょう。
‌しかし、そんなことは決してありません。
‌この質問を通じて最も面接官が知りたいのは、「組織へ貢献するための思考や行動」です。
‌自分なりのリーダーシップを定義し、どのように自分の強みを発揮してきたかを伝えるようにしましょう。

「リーダーシップを発揮した経験はありますか?」に似ている質問例

・これまであなたが取った最も大きなリスクと取った理由をお聞かせください。
・もしもあなたがリーダーに任命された場合、良いリーダーであり続けるために日々どのように自己研磨をしますか?

10. 「あなたは〇年後どうなっていたいですか?‌‌」

‌‌これは、面接している会社に入るイメージが具体的になっているのか確かめる質問です。
‌面接官はみなさんの描きたいキャリアビジョンが明確か、またそれを会社として叶える環境を提供できるかの擦り合わせも兼ねて聞いていると考えられます。
‌この質問に答えるためには、企業研究を通して、ジョブローテーションなどの仕組みを知っておく必要があります。
‌また、OB訪問などを通してロールモデルを知っておくと具体的に答えやすくなるので、事前にしておくとよいでしょう。

「あなたは◯年後どうなっていたいですか?」に似ている質問例

・理想の社会人像などあれば教えてください
・あなたのキャリアプランについて教えてください

1‌1. 「将来の夢は何ですか?」

‌「将来の夢」を質問する意図は、学生の目指すビジョンと企業の方向性が一致しているかを確かめるため。自社との相性を測り、ミスマッチを未然に防ごうとしているのです。
‌将来の夢について語る際には、絶対に押さえるべき構成があります。‌‌‌‌「自身の夢がそもそも仕事として達成できるのか」「志望する会社で可能なのか」をスラスラと回答できるように、企業研究やOB訪問を行うことが重要です。

「将来の夢は何ですか」に似ている質問例

・将来何か成し遂げたいことはありますか
・入社後にやりたいことはなんですか

12. 「あなたにとって働くとは?」

‌とても抽象的な質問ですが、あなたにとっての「働く意義」はよく問われます。
‌これは「なぜ就活しているの?」という質問に置き換わるのかもしれません。
‌働く意義を問う背景には、「その人なりの価値観を持って、行動をしているのか」という志向性や思考体力を見極めたいとの意図があります。働く意義は人それぞれ。
‌自分の過去や今後のありたい姿を見つめ直し、なぜ働くのかを言語化できるようにしましょう。ここで、回答例を紹介します。

‌▼働く意義の回答例
‌私にとって「働く」とは、人の幸せを生み出すことです。
‌私は学生時代、地元の学習塾の講師をしていました。主に英語を担当しており、1人ひとりの理解度が最大化されるような授業設計を心がけていました。講師としての仕事の中で、解けなかった問題が解けるようになって喜ぶ生徒や、子どもの努力が報われて感動する両親の姿を見て、働くことは人を幸せにするものなのだと気づきました。そして、仕事を通してたくさんの人を幸せにできるようになりたいと考えるようになりました。仕事では、ただ言われた仕事に取り組むことで終わるのでは不十分です。お客様に価値をもたらすためにはどうするべきか考え、働きたいと思っています。

‌「あなたにとって働くとは?」に似ている質問例

・あなたは今後社会人として働いていく時、何のために働きますか?
・あなたは何を意識して仕事に取り掛かりますか?

13. 「就活の軸は何ですか?」

‌「就活の軸」と聞いてピンとこない人も少なくないかと思います。
‌そもそも「軸」とは何か。それは、自分が働くにあたって絶対に譲りたくない要素のこと。
‌具体的には、
‌「自分が誰にどんな価値を与えて仕事をしていきたいのか」
‌「どんな人とどんな環境で働きたいか」
‌を言語化したものが、その人自身の軸となるでしょう。
‌軸を踏まえて、志望の意欲を伝えることができれば、説得力も高まります。
‌軸を決めるのにおすすめなのが、モチベーショングラフを活用した、自身の軸探し。
‌軸を決めるには、過去の原体験の整理が必要です。
‌ミスマッチの企業を受験しないためにも、以下を参考に自己分析と軸の整理を進めてください。

「就活の軸は何ですか?」に似ている質問例

・志望度が高い企業の共通点はありますか
・会社を選ぶうえで大切にしたことは何ですか

14. 「大学のゼミではどんなことを研究していますか?」

大学の専攻に関する質問も頻繁に聞かれます。
‌採用担当者は、なぜそうした学問に興味を持ち、その興味を満たすためにどんな取り組みをしてきたのかを知りたいもの。
‌大学の専攻と志望企業の職種がリンクしている場合は、より研究内容の具体性や課題意識、学びを仕事にどう活かしたいのかという詳細な内容が求められるでしょう。
‌仮に、専攻と志望企業の職種が直接的にリンクしていなくても、何かしらの学びはあるはず。それを今後にどう活かしていきたいのか、ポジティブな発言をするよう意識しましょう。
【参考】面接で学業について聞かれて焦らないための準備とは?

「大学のゼミではどんなことを研究していますか?」に似ている質問例

・大学のゼミの中で最も面白かったことはありますか?
・大学のゼミや研究の中で、最も大変だったことについて教えてください。

15. 「学生生活で得たことは何ですか?‌」

‌学生生活で得たことという質問もかなり自由度の高いもの。
‌では、この質問から面接官が読み取ろうとしているのは、「働いた際に学びを活かし続けられる人か」という点。
‌過去の原体験をもとに、その学生はどう次に活かし、新しい学びを得ているのか、という点を知りたいのです。
‌働く上でも多くの気づきがあるはず。それを自身の学びとして蓄える素質があるか、見極めています。

「学生生活で得たことは何ですか?‌」に似ている質問例

・社会人になった時に活かせると思う、学生生活での経験について教えてください
・学生生活で一番辛かった経験を教えてください

16.「学生と社会人の違いは何ですか?」

この学生と社会人との違いを求められる質問。
‌回答の切り口がたくさんあるため、答えづらいと考える人も多いのではないでしょうか?
‌どんな点を違いだと感じ、それをどう伝えるかによって、その人の志向性や思考力が見えてきます。
‌「大学生は比較的自由ですが、社会人は忙しいです」
‌のような、当たり前の回答ではなく、自分の切り口と言葉で伝えるよう意識しましょう。

「学生と社会人の違いはなんですか?」に似ている質問例

・社会人に必要な要素とはなんですか?
・あなたにとって社会人になる事とはどういうことですか?

17. 「趣味や特技は何ですか?‌」

‌‌趣味/特技は人それぞれ。それ自体を評価することはありません。
‌しかし、みなさんがどんな分野に興味を持っていて、それに対してどう取り組んでいるかを知ることで、その人の資質を見ています。
‌また、自分の好きなものを他人に伝える説明能力が評価のポイントとなるでしょう。

「趣味や特技はなんですか?」に似ている質問例

・普段暇な時は何をしていますか?
・やってて楽しいと思うことはなんですか?

18. 「休日の過ごし方を教えてください」

休日の過ごし方は、趣味/特技と同様、それ自体で評価が決まることはなく、アイスブレイクの一環でされることが多い質問です。
‌分かりやすい説明を心がければ問題ないでしょう。
‌ただし、時間を使う上での意識は見られることがあるので、怠惰な印象を与えないように注意してください。

「休日の過ごし方を教えてください」に似ている質問例

・自由時間は何をしていますか?
・何か継続的にやっていることはありますか?

19. 「最近の気になるニュースについて、自分の主張を踏まえて教えてください。」

こうした時事問題に関する質問も多くの面接で問われます。
‌社会人にとって、身の回りの情報を収集し、インプットしていくのはとても大切なこと。
‌こうした習慣を学生のうちに持てているかを面接官は見ています。
‌また情報収集だけでなく、ある事象に対する理解力があるか、それに対して自分の意見を持てているかが、高評価を得られるポイントとなるでしょう。

「‌最近の気になるニュースについて、自分の主張を踏まえて教えてください」に似ている質問例

・関心のある社会問題があれば、教えてください。
・〇〇業界に関する最近のニュースで、気になったものとその理由を教えてください。

20. 「あなたを〇〇に例えると何ですか?」

「あなたを色に例えると何ですか?」
「あなたを動物に例えると何ですか?」
「あなたを自転車の部品に例えると何ですか?」

‌こうしたトリッキーな質問もまれに飛んでくるでしょう。
‌こうした時に、押さえたいのが面接官の意図。この質問の場合は、自身の「強み」や「弱み」を別のものに象徴化させるとどうなるか、という説明能力が求められています。
‌まずは、自分自身の「特性」について捉えること、その上で「例え」を用いてユーモアに表現するようにしましょう。

「あなたを◯◯に例えると何ですか」に似ている質問例

・あなたを童話の登場人物に例えると?
・あなたを文房具に例えると?

2‌1. 「入社後にやってみたいことはありますか?」

就職活動は内定がゴールではなく、入社してからの活躍やビジョンが重要となります。
面接官はこの質問によって、「企業のネームバリューだけが魅力でとにかく入社できればOK」な学生をふるいにかけているのです。

「入社してすぐできることで、やってみたいこと」
「長期的なキャリアを見据えてやってみたいこと」

上記の2種類について、ある程度自分の言葉で答えられるようにしておきましょう。
仕事ぶりや働く姿がイメージしやすく、具体的な話ができると高評価です。

〈回答例〉
私は入社後、営業部の社員としてIT業界のクライアントを担当したいです。
理由としては、大学での専門分野の知識を活かすことができるため、最も成果を発揮しやすいと考えております。
深い知識理解により、親身な対応を評価される営業職に誰よりも早く成長したいです。

「入社後にやってみたいことはありますか?」に似ている質問例

・当社の業務の中で携わりたい業務や希望の配属があれば教えてください
・入社後のキャリアプランがあれば教えてください

2‌2. 「最も苦労した出来事について教えてください」

この質問の意図は、学生の困難に対する姿勢や精神力を探ることです。
「学生時代に頑張ったこと」として考えているエピソードを、課題に触れて取り上げることもできます。

しかし、可能であればより苦労や課題が大きいこと、そしてそれを自らの根性で乗り越えたことが強くアピールできるエピソードを話せると良いでしょう。
また、そこから何を学んだかを、どう成長したかを話せると更に好印象となります。

‌▼苦労した出来事の回答例
‌高校時代に怪我による入院から、部活動のレギュラーを外れたことです。
‌レギュラーとして大会に出場したいという想いでリハビリを重ね、復帰後は倍の練習メニューと自主練を毎日こなしました。
‌その結果、目標としていたレギュラーに選ばれ、チームの大会優勝に貢献しました。

「最も苦労した出来事について教えてください」に似ている質問例

・挫折経験はありますか?
・大変な状況でもモチベーションを維持して取り組み続けた経験はありますか?

23. 「尊敬している人はどんな人ですか?」

面接官は、尊敬している人そのものが聞きたいわけではありません。
この質問から、面接官は学生の人となりや価値観を探っています。
そのため、歴史上の人物や家族、先輩、芸能人やアニメ・漫画の登場人物など、どのような人を選んでも問題ないです。
大切なのは、「その人を尊敬している理由」と、「その人に影響を受けてどんな取り組みを行っているのか」ということです。
ただし、歴史上の人物の中でもマイナスイメージが強い悪人や犯罪者について話すことは避けた方が良いでしょう。
自分が尊敬する人物を列挙し、その人物を通してどんな印象を面接官に与えたいのかを考えると話を組み立てやすくなります。

「尊敬している人はどんな人ですか?」と似ている質問例

・これまで魅力を感じた人の特徴を教えてください
・尊敬する人や憧れの人と自分を比べたとき、足りないと感じるものは何ですか?

‌24. 「他社の選考状況を教えてください」

他社の選考状況を知りたいと考える面接官の意図は次のことが考えられます。
・自社に入社する可能性があるのか知るため
・他社の評価を知るため

逆質問を求める面接官の意図は、他社の選考状況を確認して、自社をどれぐらい志望しているのかを判断するためです。

また、学生が他社でどのような評価を受けているのかを知りたがっていることから、選考でどの段階まで残っているかを踏まえて伝えると面接官側の納得度が増します。ここでは、回答例を見ていきましょう。

▼他社の選考状況の回答例
私は現在、不動産業界を中心に就職活動を進めています。大きな開発プロジェクトに携わりたいので、企業規模の大きさを基準に7社の選考を受けている状況です。他社の選考状況ですが、最終面接まで進んでいる企業が2社あり、三次面接の結果待ちが1社、二次選考を控えている企業が2社あります。

企業名は言わなくてもいい?

選考状況を聞かれた際に企業名まで聞かれるケースは多いですが、受けている会社の業界とは全く異なる業界を受けていた場合など、企業名までは言いたくないという方も多いかもしれません。

結論から言うと、企業名までは言わなくても問題ないです。

「企業名についてはお答えしかねます」と丁寧に答えましょう。
ただ「なぜ企業名は教えてくれない?」と疑問に思う面接官もいるかもしれないため、簡単に理由を述べられると良いです。

2‌5. 「最後に何か質問はありますか?」(逆質問)

面接の終わりに何か質問はないかと聞かれることがあります。いわゆる逆質問です。
‌逆質問は会社への熱意を確かめることと、会社とのミスマッチを極力減らすことを目的としてされることが多いです。
‌逆質問を求められたときに質問をしないと、会社への熱意が疑われ、全体として悪い評価になってしまいます。
‌会社を深く理解する質問や、会社で貢献していきたいという思いを感じさせるような質問をしてみてください。
‌ただし、調べればわかるような質問をしてしまうと逆効果なので、注意しましょう。

好印象な逆質問の例

・「○○の資格を取得していますが、御社で貴社で活かせる場面はありますか?」
・「○○様(面接担当者の名前)が、仕事をしていて印象的だったこと(嬉しかったこと)を教えていただけませんか?」
・「内定をいただいた場合、私が入社までに特に学んでおくべきことがございましたらぜひ教えてください。」
・「本日の面接で私が今後御社で働くにあたって改善した方がいいところや気を付けた方がいいところはありますでしょうか?」

また、一次面接は人事部、二次面接は現場の責任者や社員、最終面接は役員や社長、というように、面接が進むにつれて面接官も変わってきます。このような面接官の役職によって逆質問の内容も変えることがオススメです。
‌▼人事部への逆質問
「御社で高く評価されている社員に何か共通点はありますか?」
「御社の現場社員の評価基準を教えてください。」

▼現場の責任者や若手社員への逆質問 
「xx職の1日の業務スケジュールを教えてください。」
「御社の社風であるグループワークにおいて具体的な体験談などを教えてください。」

▼役員や社長への逆質問
「御社の理念であるxxxはどのような状況で見受けられますか?」
「御社がわずか数年でここまで成長できた一番の要因をお聞きしたいです。」

NGな逆質問の例

・「御社の企業理念を教えてください。」
・「御社の強みは何ですか。」
・「入社してから勉強できる環境はありますか?」

‌これらの質問は、採用HPを見たり、会社説明会に参加すれば分かることなので、選考の場で質問することは避けた方がよいでしょう。また、給料・福利厚生・休暇等の逆質問も、働く意欲をアピールできないためNGです。

26. 「最後に一言ありますか?」

‌面接の終盤では、逆質問に加え、自ら一言伝えたいことを伝えられる時間を設けられることがあります。
‌ここで何も言わないのはご法度。何も伝えなければ、企業に対する熱意がないのだと判断されかねません。
‌面接を通して感じたことや企業に対する思い、面接の時間をとってもらったことに対するお礼等を必ず伝えるようにしてください。

企業が面接の質問に回答する際に見ているポイント

質問に回答する際に、企業が見ているポイントは主に
・話に一貫性があるか
・論理的に考えて話を組み立てられているか
・端的に話しているか
の3つです。
どんなに話す内容が良くても、話し方が良くないと相手には全く伝わりません。
それぞれ具体的に説明するので、確認しておきましょう!

話に一貫性があるか

いくら頑張って説明しても話に一貫性がないと
・聞き手側は話を理解するのに苦労
・話の信ぴょう性が薄くなる
ということになります。

質問に回答する時には、話に一貫性を持たせることを意識しましょう。

論理的に考えて話を組み立てられているか

「論理的に考えて話を組み立てる」とは、物事を体系的に整理し主張に向けた根拠を筋道立てて話すことです。

1つ目の「話に一貫性を持たせる」に似ていますが、論理的に考えられていることで理解しやすくなります。

話を組み立てる時に有効な方法として、よくPREP法などが使われています。

PREP法とは

PREP法とは、文章を作成する際に
「Point(結論)」、「Reason(理由)」、「Example(実例・具体例)」、「Point(結論)」
の順に書くことで、わかりやすく説明する方法です。

就活のみならず、上司への報告など、社会人になってからも様々なシーンで活用できることが特長です。
‌この型に当てはめれば、誰でも簡単に伝わりやすい文章が書けます。

是非PREP法を意識してみてください。

端的に話せているか

面接や回答に制限時間がないからといって、時間をかけて説明してはいけません。
要点をまとめ、端的に話すことを心掛けましょう。
質問に対する回答に補足的な情報を入れてしまい、つい長くなってしまう人も多いです。
補足的な情報は面接官が気になったら質問をしてくれるはずなので、その時に回答すれば問題ありません。

‌‌面接の適切な回答時間

「面接の回答時間って理想どれくらいだろう」
「適切な回答時間で応えるためのコツってあるのかな」
このように回答時間を気にしている就活生が多いと思います。
結論からいうと、回答時間についてはシチュエーションごとに、適切な回答時間が異なります。

志望動機やガクチカなどの質問は、1分程度が理想の回答時間です。あらかじめESでも書くケースが多いため、必要以上に長く話す必要はありません。
ESをほぼ暗記してスラスラと話せる学生が多いと思いますが、面接用に話し言葉で用意しておくことをおすすめします。

その他の質問に関しては、面接官とのコミュニケーションによって生まれる質問が飛び交います。そのため決まった回答時間はありません。
「面接官と会話をすること」を念頭に置いて「はい」「いいえ」で応えられる質問は、必要以上に話さないことを意識してみましょう。

適切な回答時間の例

【志望動機】
回答時間:1分〜1分半

【自己PR】
回答時間:30秒〜1分半

【ガクチカ】
回答時間:1分

【その他の質問】
回答時間:なし

まとめ

‌本記事では面接で聞かれる質問のまとめ、回答例や注意点などについて紹介しました。
皆さんの面接対策の参考になれば幸いです。
また自分の回答が本番で通じるのか不安になる方は、ぜひOBOG訪問で社会人に添削やフィードバックをお願いしてみてください。

他者の目線を入れながら
「しっかりと自分の熱意が伝わっている回答になっているか」
「面接官が聞きたいことをちゃんと答えられているのか」
といった添削をを進めていくことで、より面接官に魅力が伝わる面接をすることができます!

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