
自己分析シート8選|自己分析のやり方・就活への活用方法を解説
2025/07/28
目次
1.
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11.
自己分析は就活をする上で必須と言われています。しかし、
「実際に何をすればいいのかわからない」
「できるだけ効率的に進めたい」
と考える就活生も多いのではないでしょうか?
本記事では、自己分析シートを活用した自己分析のやり方やフォーマット、自己分析を深めるために参考になる質問などをご紹介します。
自己分析シートをダウンロードして、手軽に自己分析を始めてみましょう!
自己分析シートとは
就活をするにあたって自己分析は重要ですが、そのやり方について悩む人は多いのではないでしょうか。そんな時に活用してほしいのが、自己分析シートです。
自己分析とは、自分の過去の経験や出来事を振り返りながら、自分の強みや弱み、適性を明らかにしていく作業のこと。自己分析シートではこの作業を簡単に、かつ効率的に行えます。
自己分析シートは、自分の適性や価値観がわかるだけでなく、ESを書くときや面接対策、企業理解を深める際にも役に立ちます。
自己分析シートを活用する3つのメリット
ご紹介したように、自己分析シートを使うことで簡単に自己分析を行うことができます。また、自己分析シートには以下のようなメリットもあります。▼自己分析シートを活用する3つのメリット
(1)情報をまとめやすい
(2)言語化できるようになる
(3)思いもよらなかった視点を持てる
自己分析シートを活用することで、より深く、より効率的に自己分析を進めることができます。
自己分析を行う5つの目的
皆さんはなぜ就職活動で自己分析を行うか知っていますか?ここでは自己分析を行う目的を5つ確認していきましょう。
▼自己分析を行う5つの目的
(1)就活の軸を見つける
(2)自分の適性や長所を客観的に把握する
(3)自己PRやガクチカに利用する
(4)選考の通過率を上げる
(5)今後のキャリアを明確にする。
以下で詳しく解説していきます。
自己分析の目的(1)就活の軸を見つける
1つ目の目的は、就活の軸を見つけることです。
自分がどのようなことに興味があって、どのような場面でやりがいを感じるのかを把握することで、どのような企業に行きたいのか、どのような規準で企業を選んでいくかを明確にします。
就活の軸、企業選びの軸については、面接でよく聞かれる内容です。自己分析を行いながら軸を確立させ、面接対策にもつなげていきましょう。
自己分析の目的(2)自分の適性や長所を客観的に把握する
2つ目の目的は、自分の適性や長所を客観的に把握することです。
今まで培った経験や価値観をもとに、自身の特徴や性質を言語化しておくことで、自分のことを知らない企業の人に「自分は◯◯な人物です」とわかりやすく伝えることができるようになります。
「あなたの強みは何ですか?」「短所は何ですか?」といった質問は就活でもよく聞かれます。自己分析をすることで、このような質問にも対応できるようになるでしょう。
自己分析の目的(3)自己PRやガクチカに利用する
自己分析した内容は、自己PRやガクチカに利用できます。
自己分析なしで企業にウケそうなことだけを並べた自己PRをしていると、内容が薄くなり、他の候補者との差が見えにくくなってしまいがちです。
過去のエピソードなどから自分の強みやそれが活かされる状況を深く理解し、「なぜ他の候補者ではなく、自分が採用されるべきなのか」をアピールできるようにしましょう。
自己分析の目的(4)選考の通過率を上げる
4つ目の目的は、選考の通過率を上げることです。
エントリーシートや面接の質問では、自己分析ができていなければ説得力のある回答ができません。質問自体に上手く答えられたとしても、その後の深掘り質問に対応することができなければ、嘘をついているのではないかと判断されてしまう可能性があります。
面接の深掘り質問にスムーズに回答し、アピール内容の根拠に納得してもらうことができれば、選考通過の可能性はおのずと上がるでしょう。自分の魅力を相手に十分に伝え、選考を突破するためにも、自己分析は重要であるといえます。
自己分析の目的(5)今後のキャリアを明確にする
自己分析には、今後のキャリアを明確にするという目的もあります。
就職の目的は、人それぞれです。「どんな目標を持って人生を歩むのか」「どんな人と過ごすと心地よくいられるのか」「そもそも就活は何のためにやるのか」を自分の中で整理しなければ、就活する意義が分からなくなってきます。
就活の軸が明確になると、どのような企業・職種で働けばいいのかも見えてきます。これからの就活のためにも、しっかりと明確にしておきましょう。
また、面接の際に「どのようなキャリアを描いていますか?」「将来成し遂げたいことはありますか?」のような質問をされることがあります。自己分析をしておくことで、このような質問にも対応できるようになるでしょう。
自己分析のやり方を社会人に聞いてみよう!
ここまで自己分析の目的や重要性を解説してきました。そんな中で「自己分析の重要性はわかったが、結局何につながるのか想像できない…」という就活生も多いのではないでしょうか?そんな方にはOB・OG訪問アプリのMatcherがおすすめです。Matcherとは
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自己分析シート8選|フォーマット付でやり方を解説
それでは実際に自己分析シートを活用して自己分析を行ってみましょう!ここでは、自己分析シート7種類とそのやり方、フォーマットをご紹介します。
▼自己分析の方法8選
(1)自分史
(2)モチベーショングラフ
(3)SWOT分析
(4)Will・Can・Must
(5)ikigaiチャート
(6)マインドマップ
(7)ジョハリの窓
(7)ジョハリの窓
(8)エピソードの深掘り
以下で詳しく解説していきます。
自己分析(1)自分史
はじめにご紹介したいのが『自分史』です。自分史とは、生まれてから現在に至るまでの出来事を洗いざらい書き出し、それらをまとめたものです。自分史を作成することによって、今まで自分が経験してきたエピソードを可視化することができます。
そして、エピソードを書き出すだけではなく、それぞれのエピソードにおいて感じたことなどを深掘りしていきましょう。
自分史の作り方
自分史の作り方は以下の通りです。
①時系列に沿ってエピソードを書きだす
①時系列に沿ってエピソードを書きだす
小学校・中学校・高校・大学、それぞれの時代で楽しかったことや挑戦したこと、大変だったことなどを書き出します。印象に残っていることをなんでもいいのでたくさん書き出していきましょう。
例)
・中学校の文化祭で実行委員長を行い、終了時に先生から素晴らしい文化祭になったとほめてもらった
・大学の部活動でマネージャーを行い、大会で優勝することができた。部員からは毎日サポートしてくれたおかげだよと感謝の言葉をもらった。
②書き出したエピソードの共通点を探す
全て記入が終わったら、エピソードの共通点を探していきましょう。共通点を見つけることによって自分がどんな事でモチベーションやストレスを感じているのかを知ることができるでしょう。
例)自分の行動で誰かの役に立てたとき、うれしく感じる。
③価値観や強み・弱みを言語化する
自分の根底にある価値観や強み・弱みは何かを抽象化していきましょう。
例)
・価値観:縁の下の力持ち・裏方仕事でやりがいを感じやすい
・価値観:縁の下の力持ち・裏方仕事でやりがいを感じやすい
・強み:コツコツ努力できる
・弱み:細部にこだわりすぎる
「自分史」フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「自分史」フォーマットです。
さっそく「自分史」フォーマットをダウンロードして、自分史を書き出してみましょう。
自己分析(2)モチベーショングラフ
続いて紹介するのが、「モチベーショングラフ」です。モチベーショングラフを使えば、価値観や行動特性を見ることができます。
▼記入例

上のように、過去から現在までのモチベーションをグラフに書き出し、モチベーションが高まった時期や低くなった時に「何があったのか」、その時の情景をしっかりと思い出すようにしてください。
モチベーションが高まったときに共通するもの、低くなった時に共通するもの、を洗い出すことができれば、
「自分自身はどんな環境であれば、モチベーション高く働けるのか」
「自分自身はどんな仕事であれば、モチベーション高く頑張ることができるのか」
これらを知ることができます。
モチベーショングラフの作り方
モチベーショングラフの作り方は以下の通りです。
①人生を小学校から振り返りながら、モチベーションの上がり下がりをグラフで書いていく。
①人生を小学校から振り返りながら、モチベーションの上がり下がりをグラフで書いていく。
②モチベーションの起伏の要因となった出来事をグラフ中に記載する。
③モチベーションが上がってるときと下がっているときの共通点を分析する。
④仕事をするにあたってどのような環境があっているかを分析する。
「モチベーショングラフ」フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「モチベーショングラフ」フォーマットです。

さっそく「モチベーショングラフのフォーマット」をダウンロードして、グラフを完成させてみましょう。
自己分析(3)SWOT分析
SWOT分析とは、企業や事業の現状を把握し、経営戦略やマーケティング戦略を立案するために用いられるフレームワークです。このフレームワークを自己分析で活用することができます。
自分の「強み(Strengths)」、「弱み(Weaknesses)」、「機会(Opportunities)」、「脅威(Threats)」の4つの項目に分け、分析します。
▼記入例
▼記入例

SWOT分析のやり方
SWOT分析のやり方は以下の通りです。
①「SWOT」の4つの項目から自分を分析する
①「SWOT」の4つの項目から自分を分析する
「S=strength」→自分の長所
「W=weakness」→自分の短所
「O=opportunity」→自分にとってプラスの機会
「T=threat」→自分にとってマイナスの機会
②4つの項目から自分に合っている仕事を考える
「SWOT分析」フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「SWOT分析」フォーマットです。
さっそく「SWOT分析フォーマット」をダウンロードして、SWOT分析を始めてみましょう。

自己分析(4)Will・Can・Must
Will・Can・Mustとは、「やりたいこと、できること、せねばならないこと」この3つの要素から、自分自身のキャリアを見つけ出す方法です。
Willl:自分自身の欲求
Can:自分自身の能力、スキル、強み
Must:社会的に必要とされていること
これを洗い出してどのようにキャリア選択につなげていくのかを分析します。
▼記入例

やり方
Will・Can・Mustのやり方は以下の通りです。
①「Will・Can・Must」の3つの項目から自分を分析する
①「Will・Can・Must」の3つの項目から自分を分析する
②それぞれの項目を満たす仕事を見つける
フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「Will・Can・Must」フォーマットです。

さっそく「Will・Can・Mustフォーマット」をダウンロードして、図をうめてみましょう。
自己分析(5)ikigaiチャート
充実感をもって生きがいを感じながら働ける仕事を探すためにできた分析方法が「ikigaiチャート」です。「生き甲斐」という言葉が海外で流行し、この分析手法の名前に採用されました。
ikigaiチャートでは以下の4つの項目について分析していきます。
・好きなこと
・得意なこと
・得たい報酬
・社会貢献になること
▼記入例

ikigaiチャートの作り方
ikigaiチャートを作る手順は以下の通りです。
①「好きなこと」「得意なこと」「得たい報酬」「社会貢献になること」の4項目を書き出す。
①「好きなこと」「得意なこと」「得たい報酬」「社会貢献になること」の4項目を書き出す。
②それぞれの項目を満たす仕事を見つける
「ikigaiチャート」フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「ikigaiチャート」フォーマットです。

さっそく「ikigaiチャート」をダウンロードして、各項目をうめていきましょう。
自己分析(6)マインドマップ
マインドマップとは、特定のキーワードを中心として、その関連する言葉やイメージ、事象をつなげた図のことです。就活でマインドマップを用いることで思考を可視化することができ、自分の強みや得意なことが明確になるでしょう。
▼作成例

マインドマップの作り方
マインドマップを作るときの手順は以下の通りです。
①テーマを決定して中心に書く
①テーマを決定して中心に書く
②関連するキーワードを放射線状に派生させる
③自分に質問を投げかけながら深掘りをする。
④強みや価値観を見つけ出す
次のフォーマットでマインドマップを作る際に、参考にしてみてください。
次のフォーマットでマインドマップを作る際に、参考にしてみてください。
「マインドマップ」フォーマット
マインドマップに決まったフォーマットはありません。紙と筆記用具を用意してマインドマップを作成してみましょう。
また、マインドマップを作成するのに便利なWEBツールを以下でいくつかご紹介します。
▼マインドマップ作成ツール
「ジョハリの窓」とは、自分から見た自分・他者から見た自分を分けて自己理解を深める分析方法です。家族や友達など身近な人と話してみることで、自己分析を深めることができます。
▼記入例

ジョハリの窓の作り方
ジョハリの窓の作り方は以下の通りです。
①自分が思う「自分はどんな人か」を書き出す
②自分のことをよく知っている人に、「自分がどんな人か」「なぜそう思うか」を聞く
③聞き出した内容と自分で書いた内容を比較して
・開放の窓|自分も他者も知っている自分
・盲点の窓|自分は気がついていないが他者は知っている自分
・秘密の窓|自分は知っているものの他者に気づかれていない自分
に分類する。
「ジョハリの窓」フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「ジョハリの窓」フォーマットです。

さっそく「ジョハリの窓」フォーマットをダウンロードして、表を完成させてみましょう。
自己分析(8)エピソードの深掘り
最後にご紹介するのが、エピソードの深掘りを行う自己分析シートです。ここまでいろいろな自己分析シートをご紹介してきましたが、それらをさらに深掘りするときに活用してほしいシートです。
今までの出来事で「頑張ったこと」「楽しかったこと」「大変だったこと」など、テーマを1つ決め、その時の感情や行動について深掘りをしていきます。
▼記入例

エピソードの深掘り方法
エピソードの深掘り方法は以下の通りです。
①「頑張った」「楽しかった」「大変だった」ことを1つテーマに選ぶ。
①「頑張った」「楽しかった」「大変だった」ことを1つテーマに選ぶ。
②選んだテーマに対して「なぜ?」「どうして?」という疑問を投げかける。
③4〜5回質問を投げかけ、自分の価値観を分析する。
「エピソード深掘り」フォーマット
以下は、ダウンロードして使える「エピソード深掘り」フォーマットです。

さっそく「エピソード深掘り」フォーマットをダウンロードして、自身のエピソードを徹底的に振り返っていきましょう。
自己分析シートの活用方法
自己分析シートは記入して終わりではなく、その後どのように活用するかが重要となります。ここでは自己分析シートの活用方法についてご紹介します。
就活の軸選定
自己分析シートを作成していく中で、「これは譲れない!」という条件が出てきていると思います。その条件が就活の軸と呼ばれるものです。この条件をもとに企業を選ぶことでミスマッチを防ぐことが可能です。
希望の条件を3〜4個選定し、リクナビやマイナビなどの就活情報サイトで検索をすることで、自分の条件にマッチした企業を見つけることができます。その企業の中から、事業で特に興味を持った企業や企業理念に共感した企業について理解を深めていくと良いでしょう。
ES・面接対策
自己分析の結果を活用して、ES・面接対策を行いましょう。自己分析の結果は以下のような質問に活かすことが可能です。
▼自己分析を活かせる質問例
・自己PRをしてください
・志望動機を教えてください
・就活の軸はありあますか
・長所・短所を教えてください
・改善しようと努力していることはありますか
・学生時代特に力を入れて頑張ったことは何ですか
・どのようなことにモチベーションを感じて取り組んできましたか
自己分析シートを完成させる中で、自分の特徴やそれに付随したエピソードがたくさん出てきたと思います。それらを踏まえて根拠が伝わるように回答を書き出してみましょう。一度文章に起こすことで、面接で質問をされたときにスムーズに回答することができるでしょう。
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「自己分析シートは記入できたけど、自己PRとして表現できない」「実際に面接練習をしてみたい」という人はいませんか?
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自己分析シート作成時の3つの注意点
自己分析シートは自己分析をするにあたってたくさんのメリットがありますが、これから紹介する3つのことに注意しなくては、役に立たなくなってしまいます。
自己分析シートを作成するにあたって注意してほしいことを3つご紹介します。
▼自己分析シート作成自己分析の注意点
(1)悪い部分も見つけ出す
(2)作成しておわりにしない
(3)志望業界・企業の人物像を意識しすぎない
(3)志望業界・企業の人物像を意識しすぎない
以下で詳しく解説していきます。
注意点(1)悪い部分も見つけ出す
自己分析シートでは、自分の強みや長所だけを分析するのではなく、弱みや短所も見つけ出すようにしましょう。
長所や強みを把握してアピールすることは就活においてとても重要です。しかし、長所だけでなく、短所も把握したうえで企業やキャリアを選択しなくては、ミスマッチに繋がります。
また、選考でも「短所は何ですか?」「改善しようと努力していることはありますか?」と聞かれることがあります。このような質問にも対応できるよう、マイナスの部分も十分理解しておくようにしましょう。
注意点(2)作成しておわりにしない
よくありがちなのが、自己分析シートを作成したことに満足して、その後一切利用しないことです。自己分析シートの完成は自己分析の途中段階であり、その後活用しなくては意味がありません。具体的に面接のときにどのように伝えるかを考えておきましょう。
どのようなことを言いたいかは分かっていても、具体的な言葉にすることができないと、面接の際に回答で詰まってしまいます。自己分析シートの記入が終わったら、具体的な質問を想定して、言葉で分かりやすく伝えられるかを確認するようにしましょう。
自己分析シートの活用方法については次の「自己分析シートの活用方法」の見出しでご紹介します。
注意点(3)志望業界・企業の人物像を意識しすぎない
自己分析シートを作っていく際に、志望する業界や企業の「求める人物像」に寄せすぎてしまうケースがあります。確かに、企業が求める人物像を理解することは大切ですが、それを意識しすぎるあまり、本来の自分を偽ってしまうのは避けるべきです。
自己分析の目的は、自分自身の価値観や強み・弱み、経験を深く理解することです。他人が求める人物像に合わせて無理に作り変えた自己分析を行うと、結果的にESや面接での解答に一貫性がなくなってしまいます。
大切なのは、自分の等身大の姿を知り、そのうえで志望企業とどうマッチするかを考えることです。
【質問100選】自己分析を深める質問例
自己分析に活用できる質問集を100個まとめました。これに回答できれば、一定程度の深掘り質問にも対応できるようになります。ぜひ参考にして、さらに自己理解を深めていきましょう。
▼質問例
・年代別
・自己PR作成時
・性格
・人間関係
・頑張ったこと
・キャリア
以下で確認していきましょう。
年代別
以下は、年代別に質問をまとめたものです。
幼少期
・親御さんや先生からどのような子どもだと言われていきましたか?
・どのようなことに興味を持っていましたか?
・幼少期に感じた嬉しかったことはなんですか?
・幼少期に感じた悲しかったことはなんですか?
・親御さんから言われて覚えていることはありますか?
・友だちといるときはどのような振る舞いをしていましたか?
・外で遊ぶことと部屋で遊ぶこと、どちらが好きでしたか?
・どのような習い事をしていましたか?
・なぜその習い事を始めようと思ったのですか?
・印象的だった出来事はなにかありますか?
小学校
・得意な教科は何ですか?
・苦手な教科は何ですか?
・ご家族や周りの方からどのような子どもだと言われていましたか?
・クラスではどのような存在でしたか?
・クラブ活動や委員会にはどのようなものに所属していましたか?
・どういうときに褒められることが多かったですか?
・通信簿にはどんなことが書かれていましたか?
・夏休みの宿題はどのように進めていましたか?
・学校行事への取り組み姿勢はどうでしたか?
・どんな友だちとなにをして過ごすことが多かったですか?
中学校
・なぜその中学校へ進学しましたか?
・進路はどのように決めましたか?
・得意な教科は何ですか?
・苦手な教科は何ですか?
・どのような部活動をしていましたか?
・特にどんなことへ注力した学生生活でしたか?
・クラスでの立ち位置はどのようなものでしたか?
・どんなモノゴトに関心を抱いていましたか?
・友人に対して手を差し伸べた具体的なエピソードはなにかありますか?
・中学校生活を一言で振り返ると?
高校
・なぜその高校へ進学しましたか?
・得意な教科は何ですか?
・苦手な教科は何ですか?
・部活動に入っていた場合、なぜその部活へ入部しましたか?
・部活動ではどのような役割を担っていましたか?
・アルバイトをしていた場合、どんな目的で始めましたか?
・挫折した出来事はなにかありますか?
・その挫折をどのように乗り越えましたか?
・チームでなにか成し遂げた経験はありますか?
・大学受験についてどのように考えていましたか?
大学
・なぜその大学へ進学しましたか?
・なぜその学部・学科へ進学しましたか?
・どのようなゼミに所属していますか?
・どのようなサークルに所属していますか?
・大学外の活動ではどんなことをしていますか?
・どんな活動にいちばん力を注いできましたか?
・その活動の中で直面した困難はなにかありますか?
・その困難をどのように乗り越えましたか?
・その経験を通して得た学びは何ですか?
・その学びを会社でどう活かせそうですか?
自己PR作成時
・自分の強みや特技は何ですか?それらをどのようにして発揮してきましたか?
・過去の仕事やプロジェクトでどのような役割を果たしましたか?それがどのようにチームや組織の成功に貢献したと考えていますか?
・自分が困難に直面した際に、どのように対処しましたか?その経験から何を学びましたか?
・他人との協力やチームワークにおいて、自分の役割や貢献は何でしたか?チームでの貢献度やリーダーシップ経験はありますか?
・あなたをやる気にさせるものは何ですか?どのような価値観や目標を持っていますか?
・自分の成長やスキルアップのために、どのような取り組みをしてきましたか?
・自分のコミュニケーション能力や人間関係構築のスキルはどの程度ですか?これらのスキルを発展させるための工夫はありますか?
・自分の弱みや課題は何ですか?それらにどのように対処していますか?成長のためにどのような取り組みをしていますか?
・取り組んでいることについて何に満足していますか?それに対して何がもっと改善できると感じていますか?
・他の人とは異なる独自の価値を持っていると感じる点は何ですか?
性格
・自分の強みや長所は何ですか?どのような状況や時にそれらが発揮されると思いますか?
・自分の弱点や短所は何ですか?これらを改善するために何をしていますか?
・日常生活でのストレス要因は何ですか?そのストレスに対処する方法はありますか?
・自分の性格を他の人と比べると、どのような特徴がありますか?それが良い面や悪い面にどう影響していますか?
・大切にしている価値観や信念は何ですか?これらが自分の行動や意思決定にどのような影響を与えていますか?
・新しいことに取り組む際、自分の忍耐力やモチベーションの維持についてどのように考えますか?継続的な努力を続けるための秘訣は何だと思いますか?
・他人との関係を築く際、どのような特性が助けになると思いますか?自分が人との交流で大切にしていることは何ですか?
・責任感や義務感を感じるとき、どのように振る舞いますか?自分の責任を果たすための方法やアプローチは何ですか?
・ストレスやプレッシャーが高まったとき、自分の感情をコントロールするためにどんなことをしていますか?
・自分が目指す理想の姿や将来の自分についてどのように考えていますか?そのために今、何をしていますか?
人間関係
・自分の人間関係における強みは何ですか?
・過去にトラブルや対立を経験した関係がありますか?そこから学んだことは何ですか?
・自分のコミュニケーションスタイルはどのようなものですか?他者とのコミュニケーションにおいて大切にしていることは何ですか?
・他者とのつながりを強化するために、普段どのような努力をしていますか?
・自分の周囲にいる人々との関係において、改善すべき点や課題は何ですか?それらに対処するためのアプローチはありますか?
・ストレスや衝突が発生した場合、自分はどのように対処しますか?その対処法は関係を修復または改善するのに役立っていますか?
・自分の人間関係において、大切にしている価値観や信念は何ですか?それらが関係構築にどのような影響を与えていますか?
・新しい人と出会う際、自分はどのような特性や行動を示しますか?初対面の人との関係を築くために意識していることはありますか?
・自分の親しい友人や家族との関係について、何か改善したいと思っている点はありますか?改善するためのステップや取り組みは何ですか?
・他者との関係を築くことや維持することが、自分の生活や幸福感にどのような影響を与えていると感じますか?
頑張ったこと
・過去に取り組んだプロジェクトや課題で、最も成功したと感じるものは何ですか?その成功の理由や要因は何だと思いますか?
・難しい状況や困難に直面したとき、どのようにしてそれに対処しましたか?
・達成した目標や成果について、どのような自分の特性や能力を活かしたと感じますか?
・長期間にわたって取り組んだプロジェクトや目標を達成するために、自分はどのような計画やスケジュール管理を行いましたか?
・成功体験から学んだことは何ですか?失敗や挫折から得た教訓は何ですか?
・自分が取り組んだ活動や目標達成において、周囲の人々やサポートがどのように役立ちましたか?
・自分が頑張ることに対する動機やモチベーションは何ですか?それはどのように維持されましたか?
・挑戦的な目標に向かって取り組むとき、自分が持っている粘り強さや忍耐力はどのように発揮されましたか?
・達成した成果に満足した時、それを維持するために何をしましたか?次の目標に進むために何を考えましたか?
・自分が頑張った経験や成功体験を今後どのように活かせると考えますか?
キャリア
・自分の興味や情熱を引き出す仕事や業界は何ですか?それはどのような特性や要素に基づいていますか?
・過去の経験で、最も満足感を得られたことは何ですか?その経験から得た教訓や気づきは何ですか?
・自分のスキルや能力は何ですか?どのような分野で得意と感じますか?
・そのスキルを活かせるキャリアの選択肢は何ですか?
・仕事において重要だと感じる価値観や目標は何ですか?自分のキャリア目標を明確にするために、何を大切にしていますか?
・集団のなかで自分はどのような役割を果たしていますか?
・自分のキャリアパスや目標について考えるとき、どのような障害や課題を感じますか?それらに対処するための戦略はありますか?
・新しいスキルや知識を身につけるための自己成長への取り組みは何ですか?それが自分のキャリアにどのような影響を与えていますか?
・自分の理想とする職場環境や文化はどのようなものですか?その理想的な環境での働き方を具体的に想像してみるとどうなりますか?
・自分のキャリアにおける長期的なビジョンや目標は何ですか?それを実現するためのステップや行動計画は何ですか?
【自己分析ツール5選】気軽にできる自己分析のやり方を解説
「自己分析の重要性はわかったけどやっぱりめんどくさい」「自己分析シートを活用する前に自分のことを大まかに理解したい」という方にむけて、自己分析の第一歩として活用できる自己分析WEBツールをご紹介します。
▼自己分析WEBツール5選
(1)自己分析ツール|リクナビ自己分析
(2)自己分析ツール|エニアグラム診断
(3)適性診断ツール|AnalyzeU+
(4)適性診断ツール|適性診断MATCHplus
(5)適性診断ツール|性格価値観診断
以下で詳しく解説していきます。
(1)自己分析ツール|リクナビ自己分析

リクナビ自己分析は、リクナビが提供している自己分析ツールです。日常の行動や考えに関する質問に答えると「向いている仕事の3つのタイプ」と「個人としての特徴」がわかります。100問ほどの質問があり、約5分で診断することが可能です。
性格検査や適職診断を含む4つの分析が行えるため、「自己分析をやったことがない」「いきなり本格的にやるのは不安」という人は、ぜひこちらのツールを活用してみてください。
(2)自己分析ツール|エニアグラム診断

エニアグラム診断は、質問にYesかNoで答えることで、みなさんの性格を9つに分類するというもの。自己理解の手段としてだけでなく、チームや組織の活性化にも使われているツールです。
以下のサイトから簡単にエニアグラム診断ができるので、ぜひ試してみてください。
▼エニアグラム診断ができるサイト
ただし、エニアグラム診断はあくまで性格の傾向を示すものです。そこから先の深い自己分析はみなさん自身で取り組まなければなりません。エニアグラム診断はあくまで切り口として捉え、その結果からどんなときにその性格が出るのか、などの深掘りをしてみてください。
(3)適性診断ツール|AnalyzeU+

次にご紹介するのはOfferBoxが提供する「AnalyzeU+」です。これまでの100万人の診断結果に基づいた客観的なデータと、251個の網羅的な質問で、強みや弱みを正確に分析してくれます。
また、診断結果から自己PRや企業向けのプロフィールを作成することができます。アドバイスも見られるため、時間があるときにぜひやってみてください。
(4)適性診断ツール|適性診断MATCHplus

「適性診断MATCHplus」は、マイナビが運営している適性検査ツールです。
162問の質問に回答すると性格の特徴や向いている職業を診断でき、結果を全国の就活生や、過去3回の自分自身の結果と比較できます。性格特性だけでなく、社会人基礎力も測定できるのが特徴です。
社会人基礎力とは
「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。
【出典】『経済産業省|社会人基礎力』
(5)適性診断ツール|性格価値観診断

「適性診断ツールー性格価値観診断」はirootsに会員登録することで受けられる適性診断ツールです。スマホで回答可能で、所要時間15分です。
これを活用すると、自分自身の性格や特性を37項目の指標で定量化できます。友人と結果を比較する機能もあるため、比較を通じてさらに自己分析を深めることも可能です。
また、診断結果をもとに自分とマッチした企業からスカウトが届くこともあります。
自己分析を深めたい学生にオススメの書籍【3選】
最後に、さらに自己分析を深めたい学生に、発展編として自己分析に活用できる書籍を3冊ご紹介します。
▼自己分析におすすめの書籍3選
(1)「絶対内定2027」
(2)「メモの魔力」
(3)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」
おすすめ書籍(1)「絶対内定2026」

最初におすすめする書籍は『絶対内定2027 自己分析とキャリアデザインの描き方』です。紹介ページには「大学生協で17年連続売上第1位のいちばん売れてる自己分析本」とあり、目にしたことのある就活生も多いのではないでしょうか。
付属の自己分析ワークシートに取り組むことで、自分軸を言語化することができます。自己分析以外のコンテンツも充実しており、就活を始めたばかりの就活生におすすめの書籍です。
おすすめ書籍(2)「メモの魔力」

次におすすめする書籍は、前田裕二さんの『メモの魔力』です。メモをテーマに、自己分析の方法を詳しく解説しています。
巻末に自己分析のための質問が1000問掲載されており、選考まで時間がたっぷりある人に非常におすすめです。質問に全て答え終わる頃には、今より自己理解が深まっているでしょう。
おすすめ書籍(3)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」

この書籍では、全世界で活用されている「ストレングスファインダー」というテストを通して、自分の強みを見える化してくれます。
書籍の中に掲載されているシリアルコードから、WEB上でテストを受けることができます。テストを受けた後に、書籍内で診断結果の詳しい解説を見ることができる形式です。
一般的にビジネスの現場で活用される事が多く、就活用の自己分析本ではありません。しかしながら非常に精度が高く、おすすめの一冊です。ただし、中古品だとシリアルコードがすでに使われている場合があるため、テストを受けるなら新品を購入することをおすすめします。
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ここまでさまざまな自己分析の方法についてご紹介しました。そんな中で「時間がない」「自分にあった自己分析はなんだろう?」とお悩みの就活生も多いのではないでしょうか?そんな方にはOB・OG訪問アプリのMatcherがおすすめです。Matcherとは..
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さいごに
いかがでしたか?
本記事では、自己分析を行う目的や、自己分析シートを活用する方法について詳しく解説してきました。
自己分析シートを活用して自己分析を行うことで、就活を効率的に進めることが可能です。自己分析の目的を意識してやり遂げることで、納得のいく就職活動に繋げることができます。自己分析シートを活用しながら、自分のペースで自己分析を進めていきましょう!