就活に効果抜群!業界研究のやり方
2020.01.09

業界研究ってなんでやるの?
就活生のみなさん、就活の準備の状況はいかがでしょうか?この記事では、業界研究の正しいやり方について説明します。
みなさんはなぜ業界研究をしなければならないのか考えたことはありますか?
「まわりが業界研究を始めたから」
「やってないとやばそうだから」
なんとなく、やらなければならないという漠然とした焦りから、四季報や業界地図を手にとる人は少なくありません。しかし、はっきりいうと目的のないの業界研究は時間の無駄です。
就活は自己分析に始まり、エントリシートやWebテスト、さらには面接対策など、やることが山程あるもの。やるべきことの優先順位を間違えると、最適な意思決定をできなくなってしまう恐れがあるのです。
業界研究はあくまで意思決定の手段。それ自体を目的にしてはいけません。最適な意思決定をするための業界研究の方法をぜひ身につけてください。
業界研究は自己分析が必須
先ほど、業界研究は手段であると述べました。では業界研究は具体的に何のための手段なのでしょうか?それはズバリ、「自分がやりがいをもって楽しく働ける会社を見つけること」です。自分のやりたいこと・理想の働き方の軸を持ち、それに対してどの業界が自分に合っているのか研究する、これがまさに業界研究の本質といえるでしょう。
つまり自分の軸がない状態で、いくら業界研究をしても時間の浪費になってしまうのです。何十もある業界を調べて、自分の希望に合うか逐一確認するのは、非常に効率の悪い方法と言えます。
まずは自己分析をして、どんな会社・仕事ならやりがいを持てるか明確にしましょう。そして、自分が楽しむのに必要なポイントを絞って気になる業界から研究してみてください。
自己分析のやり方
業界研究をするための準備に自己分析は必要だと説明しました。具体的な自己分析の方法としては、「自分史を書く」、「モチベーショングラフで図式化する」、「他己分析をしてもらう」など、いくつか方法があります。詳しいやり方は、下記記事を参考にしてください。
業界研究に必須、仕事内容の理解と構造分析

(1)「合わない・辞めたい」を防ぐ仕事内容の研究
「自分のイメージと違った」「やりたいことが全然できなかった」
このような理由で会社を辞めていく人はたくさんいます。頑張って入った会社を知らなかったがために辞めるのは非常に勿体無いことです。
このような事態を防ぐのが、まさしく仕事内容の研究。業界の華やかさ、かっこよさなどのイメージに捉われず、具体的な仕事内容を知ることで、会社とのミスマッチを事前に防ぐことができます。
OB訪問は仕事内容を知る最高の方法
OB訪問は、気になる企業の社会人を訪問し、質問を通して企業への理解を深める目的で行われます。仕事内容を知るにはこのOB訪問が最も優れた方法です。
なぜなら、具体的な仕事内容、会社内の実情、やりがい、業界の課題点など、実際に体験している当人から話を聞くことができるから。OB訪問は、できるだけたくさん、かつ多世代の社会人から話を聞くと良いでしょう。
1人だけに聞くと偏った意見になる恐れがありますし、多世代の社会人に聞くことで、長いスパンで自分のキャリアをイメージすることができます。
OB訪問はできるだけ早い時期から始めることが大切です。2021卒の場合は、遅くても3月には始めるようにしましょう。
OB訪問をするうえでおすすめなのがMatcher(マッチャー)。

- Matcherは所属大学や学年に関係なく、興味のある業界の社会人に話を聞きに行くことができるサービスです。

(2)構造分析こそ業界研究の本質
さて、仕事内容を研究することによって、自分に合う仕事というものがある程度明確になると思います。しかし、それだけでは業界研究として不十分。
そもそもこのままでは「業界の研究」はまだ行っていないのです。業界を研究することとはすなわち、業界の構造を分析するということ。仕事内容の研究を自分が楽しく働くための内部的な要因だとすると、業界構造の分析は外部的な要因と言えるでしょう。
構造の分析とは、業界がどのような構造で利益を得ているのか研究し、その構造にとってチャンスは何で、逆にどのような脅威にさらされているのかを分析することです。不動産業界にあてはめると、以下のようになります。
不動産業界は、不動産(土地・マンションなど)を利用してもらい、その利用料として利益を生む(構造)。2020年には東京オリンピックがあり、不動産業界は大きな恩恵を受けることが期待されている(機会)。しかし、東京オリンピックに向けて建物を建てて、その後の維持・管理に苦労することが懸念されている。また、人口減少に伴う空室率の上昇も同様に懸念事項だ。(脅威)
このように、「構造」、「機会」、「脅威」を把握することによって、その業界の大まかな将来性を理解することが可能です。
業界研究のおすすめ本、四季報を使った効率的な活用法
業界研究の定番の本といえば、なんといっても東洋経済から出版される『就職四季報 総合版 2021年版 』です。就職四季報は、会社の客観的な情報をうまくまとめてくれているので、おすすめ就活本としてもよく挙げられます。
しかし、何も考えずに眺めるだけでは、役立つ本も役に立ちません。就職四季報で重点をおいて見るべきところは以下の4点です。
①3年後離職率
会社を3年以内にやめてしまう人の割合を表す指標です。これによって、職場環境を推察することができます。回答拒否にしている会社は要注意かもしれません。3年後離職率の他にも勤続年数の項目からも推察できるので、そちらもぜひ研究してみてください。
②営業利益
営業利益とは、売り上げから原価や一般管理費を引いた、いわゆる会社の儲けです。これが年々縮小しているようでしたら危ないと考えて良いでしょう。儲けが少なくなれば、その分やりたいことをやれなくなっている可能性が高いからです。
③記者評価
会社の採用ページやナビ媒体に掲載されている情報は、プラス面が強調されてしまいがちです。しかし、就職四季報の記者評価では、会社のプラス面だけでなく、マイナス面も記述してくれています。長年会社を見てきたプロが評価しているので、信憑性があります。
④男女・文理採用実績
この項目を調べることによって、自分の学歴や属性でその会社に入りやすいのかどうかを知ることができます。もし自分と同じような属性がたくさん採用されて、かつ興味のある会社であれば、深く調べてエントリーしてみても良いでしょう。
東洋経済は『就職四季報 女子版 2021年版』を出しており、女性の採用に関わる情報が詳しく掲載されています。女性の方にはおすすめなので、合わせてチェックしてみてください。
正しい業界研究で得られるメリット
業界研究の正しいやり方について説明しました。業界研究を正しく行えば、その後の就活に大きな恩恵をもたらします。(1)迷いなく企業研究に没頭できる
自己分析して軸を固め、仕事内容を理解し、業界の構造も理解していれば、あとはそれにあった企業を見つけ、徹底的に企業研究するだけです。
限られた時間のなかで明確な意思を持って会社を選び、企業研究することができれば、精神的なストレスが少なく済みます。なぜなら、意思を持って企業をふるいにかけて、その上で企業研究に取り組めば、無駄な時間を使わなくて済むから。心にゆとりを持てること以上に、就職活動でありがたいことはありません。
企業研究は専門にノートを作って取り組みましょう。企業研究ノートには、会社の概要や先ほどの就職四季報のポイント、OB訪問や企業説明会で聞いたことをメモするのが有効です。詳しくは、下記記事を参考にしてください。
(2)強力な志望動機を作り上げることができる
就職活動の面接やエントリーシートで必ずと言っていいほど聞かれる志望動機。志望動機を作るのに苦労する人もいるのではないでしょうか?
しかし、本来志望動機とは、「作る」ものではなく「心から思う」ものです。自分の判断軸に沿って企業研究をし、会社を選べば、揺るぐことのない心からの志望動機を伝えることができます。
業界研究はしっかり行おう
この記事では業界研究のやり方について解説してきました。色々とやることが多く気が滅入るかもしれませんが、業界研究は志望動機の質を左右する重要なもの。
ぜひ今回ご紹介したポイントを実践して、業界研究を上手に進めてください。
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