大手広告代理店4社を徹底比較!仕事内容や年収、就活対策方法を解説
2024/09/06
目次
1.
3.
「大手広告代理店に憧れがある」
「業界研究や選考対策のために各企業の特徴を比較したい」
という学生向けに、電通・博報堂・ADK・サイバーの4社の売上高や年収、特徴などを比較しています。
各社の選考フローや、企業に特化したES・面接対策の方法などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも広告代理店とは
電通や博報堂など、就活生から圧倒的な人気を誇る広告業界。「広告代理店」と聞くと、面白いCMを企画したり、深みのあるコピーを書いたりするイメージを抱いている人は多いのではないでしょうか?
実際、みなさんが想像するような仕事も広告代理店の仕事です。
クリエイティブな職種はあくまで広告代理店の仕事の一部に過ぎません。
この記事では広告代理店の仕事内容を職種別に詳しく紹介します。
広告代理店を志望する人なら絶対に知っておきたい情報が詰まっているので、広告代理店志望の方は是非、最後までご覧ください!
広告代理店のビジネスモデルを図解で簡単解説
そもそも広告代理店とはどのような企業なのでしょうか?ここでは図を用いて、広告代理店のビジネスモデルをお伝えします。
これは、広告主が広告を出すまでに関わるものを図式化したものです。広告代理店が担う役割を端的にまとめると、以下の3つになります。
▼広告代理店が担う役割
役割①:広告主の要望に合わせて広告のプランニングを行い、実際に出稿をするまでの流れを推進する
役割②:CMをはじめとする広告のアイデアを企画し、必要に応じて制作している会社に発注する
役割③:テレビや新聞といったメディアの広告枠を、メディアに代わって販売する
広告主とメディアの間に立ち、双方に対してメリットを生むのが広告代理店の役割であると考えてください。
それでは、広告代理店の全体像を説明したところで、各職種がどのような仕事を行っているのかご紹介します。
広告代理店の種類とは?
そもそも広告代理店とはどんな企業なのかを理解できたところで、広告代理店の種類についてお伝えします。広告代理店の種類は、「総合広告代理店」、「専門広告代理店」、「ハウスエージェンシー」の3つです。
(1)総合広告代理店
総合広告代理店は、メディア媒体にとらわれず、新聞や雑誌、テレビ、Webなどのあらゆるメディアの広告枠を扱います。
総合広告代理店には、幅広い広告枠を扱っているため、クライアントの希望にあった広告が打てるというメリットがあります。「テレビCMと新聞広告」「インターネット広告とラジオCM」といったように、複数のメディアを横断したプロモーションを企画できることも強みです。
また、大手総合広告代理店の場合は、クライアントと同業または類似業界における実績やノウハウを有している場合が多いです。そのため、広告戦略やプランニングについて提案する機会もあります。
【代表的な総合広告代理店】
株式会社電通、株式会社博報堂、株式会社ADKクリエイティブ・ワン、株式会社大広
(2)専門広告代理店
専門広告代理店は、1つの媒体に特化した広告代理店のことです。「インターネット広告のみ」「交通広告のみ」「この地域のみ」といったように、媒体や種類を専門的に扱います。
専門広告代理店の強みは、特定の媒体における広告の打ち方や手法などに関するナレッジが豊富な点です。どのようなマーケティングを行いたいかが社内で明確に決まっており、計画を効果的に実行するために専門的な知識が必要な場合に力を発揮します。
【代表的な専門広告代理店】
株式会社サイバーエージェント、D.Aコンソーシアム株式会社、株式会社オプト、株式会社セプテーニ
(3)ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーとは、特定の事業会社を広告主とする、企業専属の広告代理店です。大手メーカーや鉄道会社、新聞社といった親会社の宣伝活動をメインに行なっています。
企業専属であるため、親会社のビジョンやサービスの魅力を深く理解し、長期的な目線を持って広告の戦略を立てられます。他の広告会社に依頼するより金額も抑えられる場合が多いです。
親会社が広告掲載スペースを持つ鉄道会社や新聞社などでは、通常の広告代理店の業務に加え、広告掲載枠を売る「媒体社」としての業務も行います。
【代表的なハウスエージェンシー】
株式会社JR東日本企画、トヨタ・コニック・プロ、株式会社東急エージェンシー、株式会社明治アドエージェンシー
広告代理店5職種の仕事内容一覧
ここでは、広告代理店の主な職種を5つ紹介します。
▼広告代理店の主な職種
①営業部門
②マーケティング部門
③クリエイティブ部門
④プロモーション部門
⑤メディア部門
①営業部門
広告代理店の営業は、広告枠を持つメディアと商品・サービスなどの宣伝をしたい企業を繋ぐ役割を担っており、主要部門と言われています。企業によっては「アカウントプランナー」と呼ばれています。
広告代理店の営業職の仕事は、大きく分けて案件獲得と進捗(プロジェクト)管理の2つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう!
案件獲得
広告代理店がCMをはじめとする広告を作るためには、企業から依頼を受けなければなりません。
広告代理店が案件を獲得するための場が、「競合プレ(競合コンペ)」です。
広告代理店が案件を獲得するための場が、「競合プレ(競合コンペ)」です。
競合プレとは、広告主である企業が開催するプレゼンテーションの場。
各広告代理店が、企業のために広告のアイデアを企画し、提案をします。競合プレで評価されると、晴れて案件を獲得することができるのです。
各広告代理店が、企業のために広告のアイデアを企画し、提案をします。競合プレで評価されると、晴れて案件を獲得することができるのです。
広告代理店の営業は、競合プレで採用されるための準備を以下のような流れで行います。
(1)広告主である企業から情報を収集
(2)クリエイティブ・マーケティング部門を初めとする他部門のチームと連携して企画制作
こういったプレゼンでは、大手飲料メーカーや車メーカーなど大きい案件を獲得するチャンスであることから、非常に重要な仕事です。
進捗(プロジェクト)管理
広告の案件を獲得したら、提案した企画を実際に制作し、世に出るまでの進捗を管理します。
案件内容にもよりますが広告主は広告代理店に対し、莫大な費用を出しているため、納得のいかない広告ができれば、依頼した広告代理店を再度利用することはないでしょう。
そのため、スケジュールや広告の進捗状況の報告、想定以上の予算がかからないようにマネジメントすることに責任を持つのが案件獲得後の営業の仕事です。
②マーケティング部門
広告代理店のマーケティング職は、市場の分析や調査を行います。
分析や調査の結果をもとに、どのような広告が大きな効果を生むのか仮説を立て、戦略に落とし込んでいきます。
競合プレに勝つためには、当然企画に対する説得力がなければなりません。
マーケティング部門は、自社の企画に魅力を持たせるために定量的なデータ調査を行い説得力をつける企画づくりを担っています。。
③クリエイティブ部門
クリエイティブ部門は、広告の企画や制作を行う部門です。
以下は具体的な職種です。
・広告のコピーを考えるコピーライター
・広告のデザインに責任を持つアートディレクター
・CMのアイデアを企画するCMプランナー
上記の業務を取りまとめるクリエイティブディレクターなどがあります。最近では、動画広告やSNSに強みを持ったクリエイティブ人材のニーズが高まっています。
④プロモーション部門
プロモーション部門は、プロモーションのアイデアと戦略を立案する部門です。
具体的には、広告以外のイベントや街頭サンプリングなどのプロモーション方法を利用して広告宣伝を行っています。
多くの場合、制作会社と共同でイベントやキャンペーンの実施が行われます。
⑤メディア部門
メディア部門は、消費者に出す広告のメディア枠の仕入れや広告主の課題解決に向けて適切なメディアの使い方を提案する部門です。
例えば、ターゲットが20代女性の商品をテレビCMで打ち出す場合いつ/どの番組に出すのが最適かを考えます。
広告主に提案し、広告主が納得すればテレビ番組のスポンサーになります。
テレビだけでなく動画配信サービスなどメディア媒体の選択肢が多いため、年々複雑化しているのが現状です。
大手広告代理店で希望職種に配属される可能性はある?
企業によって、キャリアの歩み方は異なります。
しかし、総合職として入社した場合は、大半の企業は、5〜6割が営業、3〜4割がプランナー、残りがクリエイティブやバックオフィス系の部署に配属します。
その中でもさらに細かく部署に振り分けられます。
その中でもさらに細かく部署に振り分けられます。
本人の適性や志向性によって配属先が決まることが多いですが、基本的には2〜4年ほどのスパンでジョブローテーションがあります。
ジョブローテーションを経験することで、営業・マスメディア・デジタルメディア・戦略など、多角的な視点から広告ビジネスを考えるためのスキルが身につきます。
プレイヤーとして一連の業務を経験した後は、小規模なチームをまとめるリーダーを経験し、部署全体をまとめるマネージャーへとキャリアアップしていく場合が多いです。
【徹底比較】大手広告代理店4社の売上高・年収・特徴を解説
広告代理店の「名前はよく聞くけど、実際どんなことをしているのかは知らないな」「それぞれの会社の特徴ってどんな感じなんだろう」という方に向けて、各社の特徴や売上高など、事業領域について解説していきます。
▼売上、年収等の情報の紹介形式
▼売上、年収等の情報の紹介形式
売上総利益 〇〇円
平均年収 〇〇円
初任給 〇〇円(大卒)
平均年齢 〇〇歳
平均勤続年数 〇〇年
若手から高年収がもらえる度(※1) ◯pt
※1
本記事では、政府の情報をもとに「若手から高年収がもらえる度」を独自にスコアリングしています。
このスコアが『1pt』よりも高ければ高いほど、若くして多くの年収を稼ぐことができると予想できますが、あくまで予測であるため、実際にOB・OGを行いながら情報収集することをオススメします。
株式会社電通グループ
日本で一番規模の大きい広告代理店が、株式会社電通グループです。
「an invitation to the never before.」というビジョンを掲げながら、145の国と地域に展開しています。
「an invitation to the never before.」というビジョンを掲げながら、145の国と地域に展開しています。
売上・年収等の情報
広告代理店といえば「広告制作に関わる仕事」だと思っている方もいるかと思いますが、イベントの開催から街づくりなど、とにかく幅広いスケールで事業を行っているのが電通です。
電通グループには、業界最大手だからこそのマーケティングスキルと、大規模で精密なデータやテクノロジー活用のケイパビリティがあります。そのため他社が真似できないような、生活者にとってよりパーソナライズされたCXを提供し、広告メッセージを身近に届けることが可能です。
株式会社博報堂DYホールディングス
売上・年収等の情報
売上総利益 3,941億円
平均年収 1,158万円
初任給 31万7,000円
平均年齢 41.3歳
平均勤続年数 11.1年
若手から高年収がもらえる度 2.45pt(+1.45)
企業の特徴
博報堂の特徴の一つとして、クリエイティビティの高さが評価されていることがあります。
「日清 ご褒美ラ王 天使の兄妹篇」という幼い兄妹がラ王の新商品名を噛みながら紹介しているCMを見たことがある人もいるのではないでしょうか?このCMは、日本最大級の広告領域アワードであるACCにてグランプリを受賞しました。
博報堂は、インターネット広告業界ではサイバーエージェントについで第2位です。グループのデジタルマーケティングの核となる新会社「Hakuhodo DY ONE」を2024年4月に設立するなど、デジタルマーケティング分野に注力しています。
株式会社ADKホールディングス
売上・年収等の情報
売上総利益 非上場のため未公開
平均年収 757万円(※2016年12月31日時点)
初任給 25万3,000円
平均年齢 43.9歳(※2016年12月31日時点)
平均勤続年数 13.6年(※2016年12月31日時点)
若手から高年収がもらえる度 1.51pt(+0.51)
企業の特徴
2018年3月に非上場化したADKは、DX領域の推進や環境意識の高まりといった人々の価値観の変化に対応するべく、グループ再編などを行いながら大きく変革しています。
ADKは有名アニメの版権を多く抱えていることで有名です。
アニメ作品の企画立案などを行うアニメプロデュースや、キャラクターを広告販促使用する際の窓口業務などを、子会社である株式会社ADKエモーションズが行っています。
【参考】株式会社ADKホールディングス
株式会社サイバーエージェント
売上・年収等の情報
売上高 7,202億
平均年収 806万円
初任給 42万円
平均年齢 33.3歳
平均勤続年数 5.9年
若手から高年収がもらえる度 2.11pt(+0.11)
企業の特徴
インターネット広告業界で国内でトップシェアを誇るサイバーエージェント。運用力とAI等を活用した技術力で、短期間で大量なクリエイティブ作成と迅速な運用を実現しており、高い広告効果を出しています。
また、「Abema TV」など自社のメディアを持つことで、競合との差別化を測っています。
日本中が注目するワールドカップを放送することで、これまでABEMAを見てこなかった人やインターネット番組を見ないような年齢層の認知度を拡大し、利用率の上昇を図ったのです。
2023年にはコンテンツパートナーとしてNetflixとのプロジェクトを始動。人気恋愛番組の「オオカミ」シリーズと「恋愛ドラマな恋がしたい」シリーズをABEMAが制作し、Netflixで世界独占配信しました。
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Matcherとは
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【Matcherに登録する社会人の所属広告会社一覧】
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広告代理店の志望動機の書き方
広告代理店は、就活生に人気の業界の1つですが、選考を通過するために、重要となる鍵が志望動機です。
採用担当者は何千枚というエントリーシートをみて、書類選考の通過者を決めるわけですから、面接で会いたいと思ってもらえる志望動機を書く必要があります。
大切なのは伝えたい想いや熱意を「どう見せるか」です。
採用担当者に想いや熱意が伝わる志望動機の書き方、構成をご紹介します。
▼志望動機の書き方・構成
(1)実現したい将来の目標
(2)その企業を志望している理由
(3)具体的な行動計画
以下で詳しく説明していきます。
(1)実現したい将来の目標
志望動機のはじめには、自分が人生において実現したい目標(ビジョン)を簡潔に伝えましょう。
実現したい目標が具体的かつ魅力的なものであれば、聞き手の興味をひきつけることができます。
「やりたいこと」が見つからなくても、「どんな自分になりたいか」「どんな働き方がしたいか」等、身近な視点から考えてみてください。
業界や企業への思い入れや熱意を組み込み、自分の想いを素直に伝えることを意識しましょう。
また、目標を伝えるだけでなく、その目標が醸成された背景も伝えられると良いでしょう。
目標のきっかけとなった根拠として、過去の経験を伝えることができれば、その想いの強さを伝えることができます。
とは言っても、自分のビジョンを明確にできていない人も多いのではないでしょうか?
そんな人におすすめしたいのが自己分析です。
自己分析をすることで、過去の経験を振り返り、どんなことにやりがいを感じてきたのかを理解することができます。
自己分析の方法としておすすめしたいのが、以下の3つです。
▼おすすめの自己分析方法3選
・自分史を作成する
・モチベーショングラフを作成する
・OB・OG訪問で精度を高める
自己分析を進めて、自分が将来携わりたい業界、業種は何なのか、見つけてみてください。
(2)その企業を志望している理由
自分の将来の目標とその背景の後には、なぜその企業でそれを実現できるのかを説明します。
「他の企業ではダメなの?」「競合でも実現できるよ」
などと突っ込まれることがないように、その企業でなくてはいけない理由を的確に伝えなくてはいけません。
企業や仕事内容の情報収集を徹底し、その企業で働きたいと考える理由を根拠をもって書き上げましょう!
この記事では、大手広告代理店4社の基本情報や選考における求める人物像について詳しく解説しています。
ぜひ、参考にしながら企業研究を進めてみてください!
(3)具体的な行動計画
志望動機の最後に、入社したら具体的にどのような仕事をして行きたいのかをアピールします。
入社後のキャリアパスについて真剣に考えていることが伝わるので、企業に対する志望度を理解してもらえるはずです。
また、行動計画を伝えることで、業界への理解度や企業の仕事内容への興味も伝えることができます。
ここが業界・企業の理解度に対して他の学生と差がつく部分です。
事前のリサーチと未来へのイメージを明確にして、採用担当者に熱意を伝えましょう!
【ES面接対策】大手広告代理店4社の選考ポイント解説
冒頭でもお伝えした通り、広告代理店は毎年就活生から人気があります。
特に大手広告代理店の倍率は高く、様々なバックグラウンドを持った学生が集まる傾向です。
そんな就職倍率の高い大手広告代理店の選考ポイントについて、大手4社の選考フローをまとめたので、是非ご覧ください。
株式会社電通
ここでは、株式会社電通グループの選考フローと求める人物像、選考ポイント、グループ会社をご紹介します。
株式会社電通の<選考フロー>
通常選考の場合と、採用直結型インターンの場合で選考フローや募集時期が異なります。
▼通常選考スケジュール
▼採用直結型インターンスケジュール
株式会社電通の<求める人物像>
多様な個性が集まることが広告会社の強みとなるという理由から、電通グループに共通した求める人物像は設定されていません。
採用サイトに掲載された社長メッセージからは「個性的であること」「リーダーシップがあること」が電通で働くために重要な資質であることが読み取れます。
株式会社電通の<選考のポイント>
電通は選考過程が多い点から、能力だけでなく、人柄が電通と合っているかなどを見ていると考えられます。
また、面接では幼稚園・保育園など幼少期の時代について聞かれることもあるそうです。内定者には、留学や企業、長期インターンの経験者、体育会出身者が多いことから、コミュニケーション能力が高い人材を採用しています。
最初のWEBテストやESの対策も重要ですが、面接でコミュニケーション能力の高さをアピールし、自分の魅力を最大限にアピールすることがポイントです。ここで紹介した電通はグループ採用ではないため、電通デジタルなど他の会社を受ける際には別で選考を受ける必要があります。
株式会社電通の<グループ会社>
電通の子会社は全部で976社。以下では、新卒で入社できる代表的な電通グループの子会社2社をご紹介しています。
①電通東日本:
東京本社を中心に東日本エリアに拠点を持つ、社員約600名クラスの総合広告会社。広告の企画や実施、マーケティング、コンサルタント、PRなどが事業内容です。電通グループに属しながらも、若いうちから自分が中心となってプロジェクトを動かせるという特徴があります。
電通グループの一員だからこそのノウハウと、「東日本」に特化した地域密着力という二つの強みを武器に、ビッグキャンペーンや地方創生など、多彩なソリューションを手掛けています。
②電通デジタル:
デジタルマーケティング領域を専業としている国内最大規模の総合デジタルファームです。クライアント企業の事業を成長させるためのDX支援、最適なシステム基盤/データ環境の構築、デジタルを活用したコミュニケーションプランニング、グローバル企業のデジタル支援などを行っています。
「経営課題よりもマーケティング課題を主軸にしている」「グローバルに事業展開している」「グループ内のリソースとデータ活用できる」といった強みがあり、競合企業としてはサイバーエージェントやアクセンチュア、セプテーニなどが挙げられます。
【参考】電通デジタル
株式会社博報堂DYホールディングス
ここでは、株式会社博報堂DYホールディングスの選考フローと求める人物像、選考ポイント、グループ会社をご紹介します。
株式会社博報堂DYホールディングスの<選考フロー>
2026年度新卒採用では、主に「3つのタイミング」(夏・冬・春)で選考活動を行います。夏と冬のタイミングでは、原則として、インターンシップを経由した選考となります。
▼選考スケジュール
株式会社博報堂DYホールディングスの<求める人物像>
博報堂では「粒ぞろいより粒ちがい」という考え方が大切にされています。
できる限り自分と違う視点を持つ「粒ちがい」の人が集まり、ぶつかりあうことで、常識を打ち破る「別解」を提示していく。それが、博報堂のクリエイティビティであり、採用におけるひとつの指針となっています。
自分の個性を発揮できるのか、自分の個性を磨くだけではなくチームとしてお互いを高め合えるのか、というカルチャーを大事にしているため、『個性』と『協調性』をアピールすることが重要です。
株式会社博報堂DYホールディングスの<選考のポイント>
博報堂は、企業とのマッチ度をよく見ています。
書類選考は、博報堂独自のES「Personal Core Sheet」から【My Vision】【My Engine】【My Episode】という項目が設けられており、それぞれ3つずつ答えなければいけません
面接も1次では社員2名、最終では応募者1名に対し社員3名と、複数人で面接し、多角的に評価される機会が多いようです。
「人柄が博報堂の雰囲気に合っているか」「博報堂のビジョンなど方向性に共感できるか」などを重点的に評価する傾向にあるため、OB・OG訪問を行いながら「どんな人が働いているのか」「活躍しているのか」を把握しておきましょう。
株式会社博報堂DYホールディングスの<グループ会社>
博報堂のグループ会社は449社ほどあります。
以下では、新卒で入社できる代表的な博報堂グループ会社を2社ご紹介しています。博報堂と博報堂DYメディアパートナーズでは選考フローが統合されているため、ここでは紹介を割愛しました。
①博報堂コンサルティング
2001年に創設された、マーケティング領域に特化した戦略コンサルティングファームです。企業の成長に向けた戦略から核となる事業活動まで、マーケティング・ブランディング・ビジネスモデルの仕組みを組み合わせて提供しています。
博報堂コンサルティングでは、多様なプロジェクトへのアサインを経て、能力や経験に基づいたポジションが与えられます。通常はプロジェクトごとに、責任者であるマネジャー1名に対してコンサルタントとアソシエイト・アナリストが複数名アサインされ、 3名〜6名のチームで業務に取り組みます。
【参考】採用情報|博報堂コンサルティング
②博報堂プロダクツ
広告制作とプロモーションの企画・実施を網羅する事業領域を持つ総合制作会社です。
博報堂プロダクツには「写真に関わる仕事」「アイデアを形にする仕事」など90を超える専門職があります。自分にぴったりの「運命職」をみつけられる「運命職MAP」を参考にしながら、どのような業務ができるのかを探してみてください。
【参考】株式会社博報堂プロダクツ
株式会社ADKホールディングス
ここでは、株式会社ADKホールディングスの選考フローと求める人物像、選考ポイント、グループ会社をご紹介します。
株式会社ADKホールディングスの<選考フロー>
ADKは入社時30歳未満の新卒、既卒、就業者が対象のポテンシャル採用を実施しており、これが実質「新卒採用」になっています。
選考は「早期選考」「オープンコース1期」「オープンコース2期」「初配属確定型コース」の4つの方法で応募できます。
▼選考スケジュール
株式会社ADKホールディングスの<求める人物像>
採用ホームページでは、求める人物像をこのように定義しています。
「日々、複雑化するクライアントの課題には「論理的な思考」と「直感的な思考」の両方が必要です。ADKはそんな『ハイブリッド思考』を目指す方を求めています。」
ものごとを論理立てて考えながら、それに加えて豊かな発想やアイデアで新たな視点を生み出せるような人材が、求められていると考えられます。
また、「違いは、チカラだ」というメッセージが採用HPのトップに掲げられています。上記で紹介した広告代理店も重視している「個性」が選考過程において評価される可能性が高いです。
論理的思考能力や発想力、課題解決力などを自己PRなどでアピールしながら、<自分らしさ>を出せるように意識してみましょう。
【参考】ADK RECRUIT 2025
【参考】ADK RECRUIT 2025
株式会社ADKホールディングスの<選考のポイント>
ADKホールディングスは入社後に教育の場を設けたり、クライアント先に積極的に出向きプレゼンを行ったりしています。
そのため、入社前に専門知識やスキルなどは求められませんが、入社後に成長できる高いポテンシャルがあるかどうかが求められるでしょう。
ただ入社したいという気持ちを伝えるのではなく、面接で印象を残せるようにしっかり準備をしておくことが重要です。
株式会社ADKホールディングスの<グループ会社>
ADKには、グループ全体の戦略などを決める「株式会社ADKホールディングス」の他に3社あり、職種を限らない「オープンコース」で応募した場合は、どの会社にも配属される可能性があります。
①株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
マス・デジタル広告、デジタルソリューション、ダイレクトマーケティングなどを取り扱っているのがADKマーケティング・ソリューションズです。
専門分野ごとに分社化する他の総合広告代理店と組織体制が異なり、デジタル広告の担当もマス広告の担当もワンフロアに集まってコミュニケーションを密にとっていることが特徴です。そうすることで、従来のマス広告中心の代理店の論理にしばられない、クライアントファーストな提案を行っています。
初期配属がビジネスプロデュース職や、ソリューション職、デジタルビジネス職、メディアビジネス職の場合は、この会社に所属します。
②株式会社ADKクリエイティブ・ワン
広告会社と制作プロダクションの強みを掛け合わせ、プランニングと制作プロデュースの領域を横断する、新発想の総合プロデュース会社です。ADKのクリエイティブ部門と制作プロダクションのADKアーツが統合され、2019年に設立されました。
プランニング、クリエイティブ、アクティベーションと制作プロダクション機能、また関連する営業機能を持ち合わせており、戦略立案からアウトプットまでをワンチームで行っていることが特徴です。
初期配属が総合プロデュース職の場合は、この会社に所属します。
③株式会社ADKエモーションズ
アニメビジネスのパイオニアとして400を超えるアニメ作品の企画・制作、キャラクターを活用した広告販促活動や商品化をサポートしてきたコンテンツビジネス会社です。
アニメプロデュース、ライセンス販売、マーチャンダイジング、ゲームプロデュース、IPマーケティングなど、コンテンツビジネスとしてのあらゆる分野のサービスを提供しています。
初期配属がコンテンツビジネスプロデュース職の場合は、この会社に所属します。
【参考】株式会社ADKエモーションズ
株式会社サイバーエージェント
ここでは、株式会社サイバーエージェントの選考フローと求める人物像、選考ポイント、グループ会社をご紹介します。
株式会社サイバーエージェントの<選考フロー>
「ビジネスコース」「エンジニアコース」「クリエイティブコース」の3つに分かれて、通年採用を実施しています。
通年採用は、4月〜8月までの夏選考と、11月〜2月までの冬選考にわけられます。夏選考で2次選考まで参加し不合格になった場合は、冬選考に再チャレンジ可能です。夏選考で3次以降に参加して不合格になった場合は、再チャレンジ不可になります。
インターンシップ経由での選考もあり、「経営戦略インターンシップ」の場合は2024年4月〜、「サイバーエージェントBOX」の場合は2024年6月〜選考が開始します。
▼ビジネスコースの選考スケジュール
株式会社サイバーエージェントの<求める人物像>
サイバーエージェントのミッションステートメントには以下のような文章があります。
「能力の高さより一緒に働きたい人を集める。採用には全力をつくす。若手の台頭を喜ぶ組織で、年功序列は禁止。スケールデメリットは徹底排除。迷ったら率直に言う。」
インターンシップが多く開催され、7次選考まであるサイバーエージェント。候補者の持つスキルや経験だけではなく、どのような人物なのかを重視している傾向があるといえます。
協調性がある、ポジティブ思考ができる、リーダーシップがある、というように、チームにおいてどのような存在となれるかが評価されるのではないかと考えられます。
株式会社サイバーエージェントの<選考のポイント>
サイバーエージェントは、選考の中で1dayインターンがあるなど、ビジネスコースでも能力面を評価している印象です。
とはいえ、仕事の処理能力や完成度、スピードなどを見ているのではなく、考え方やポテンシャルを見ています。
サイバーエージェントの社員や活躍している人を見ながら、自分のアピールしたい部分を最大限に発揮できるようにしましょう。
株式会社サイバーエージェントの<グループ会社>
サイバーエージェントには主要関連会社が45社あります。そのなかでも新卒を募集している2社について、以下でご紹介いたします。
①CCPR
企業のプロモーションやPRにおける著名人キャスティング事業と、WEBを中心としたPR事業の二つのドメインを柱にして2008年1月に設立されました。
キャスティング事業では、1万件を超すSNS投稿広告のディレクションを行なっており、Webに限らず、PRイベントへの出演や広告契約等も行なっています。PR事業では、Webメディアでの露出を最大化するWebPRをはじめ、キャスティングから、イベント制作/動画制作、露出獲得に向けたプロモート活動などを請け負っています。
新卒採用で募集している職種は、プランナー職(営業)と、プロモーター・ディレクター職(制作)です。
【参考】株式会社 CCPR
②Cygames
「最高のコンテンツを作る会社」をビジョンに掲げ、ゲームの企画・開発・運営、アニメーション製作、漫画事業などを行なっています。『グランブルーファンタジー』や『ウマ娘 プリティーダービー』といった人気タイトルを開発しており、ゲーム事業が強みです。
新卒採用では総合職 、技術職、デザイナー職、サウンド職、漫画編集職、アニメ製作職、グローバル事業職、研究職と、幅広い職種を募集しています。
【参考】Cygames『Recruit』
広告代理店に内定をもらうための3つの方法
広告代理店に活かせる経験やスキル、資格などを持っていると、選考が有利になる、大きなアピールになり得ます。
ここでは、広告代理店の選考に活かせる経験やスキル、資格について紹介するので是非ご覧ください!
1|サマーインターンに応募・参加する
大手広告代理店の多くは、毎年インターンを開催し、インターンで優秀だった人が、今後の選考を有利に進めることができます。
また、広告代理店のインターンでは、広告の知識を吸収できるだけでなく、その企業で働く人との交流の機会もあるため貴重な情報を収集できるでしょう。
ただ、サマーインターンとはいえ毎年倍率は高いので、対策が必要です。
サマーインターンの選考対策としておすすめな方法を簡単にご紹介します。
サマーインターンの選考対策としておすすめな方法を簡単にご紹介します。
▼サマーインターンのおすすめ選考対策
(1)自己分析
(2)WEBテストの勉強
(3)志望動機を考える
サマーインターンおすすめ選考対策(1)自己分析
サマーインターンの面接やESは、本選考のように採用を目的とした物ではありません。
そのため、会社の志望動機や入社後のキャリアプラン等については聞かれることはありません。
しかし、会社側もインターンシップに参加してほしい人物、つまり「求める人物像」があります。
その人物像にあっているかを見るために応募者の人柄を重点的に見ているのです。
自己分析をしっかりと行うことで、自分の人柄を相手にしっかり伝えられるようにしましょう!
サマーインターンおすすめ選考対策(2)WEBテストの勉強
サマーインターンにおいても、WEBテストを選考フローに設定してる企業があります。
WEBテストの結果が、合格ラインに達していない場合にはESを見られる前に不合格という可能性もあります。
WEBテストで足きりされてしまうのはかなりもったいないため、早めに対策をしておきましょう!
サマーインターンおすすめ選考対策(3)志望動機を考える
面接やESでは、「サマーインターンの志望動機」について聞かれることが多いため、必ず考えておきましょう。
サマーインターンにとりあえず参加しよう!と考えている学生は非常に多いです。
しかし企業としては、せっかく準備したインターンに適当に参加されるよりも、目的意識を持った意欲の高い学生が参加してくれた方が好ましいと考えています。
そのため、「なぜこの会社なのか」「インターンを通して知りたいことは何か」「参加後どのような自分になっていたいか」等に着目しながら志望動機を考えてみてください!
サマーインターンのエントリー課題を攻略しよう!
広告業界のインターン選考では自己PRや志望動機、WEBテスト以外にも、エントリー課題が課されることがあります。
ここでは、実際に広告業界でのインターンのエントリー用課題として出されたものを紹介します。
新しいアイディアを提案するもの
例えば、博報堂では「電子マネー時代の『募金箱』を考えよ」という課題が出されていました。
電子マネーが普及し小銭を手にする機会が減ったことで、レジ横の募金箱への募金が減っているという問題を解決するものです。
リアルな募金箱に代わるWebサービスや、キャンペーンやコミュニケーションなど、募金の形式は問わないので「電子マネー時代にふさわしい募金体験をデザインしよう」という課題でした。
多彩な視点や切り口で発想する力が問われる問題です。
大喜利のように言葉の力や発想力を試されるもの
電通で出された課題では、「自分の経験した信じられないようなことを、ツイート3連投でおもしろく伝えてください」というものがありました。
こういったお題で力を発揮するには、元々のセンスに加え、「日頃から人を楽しませようという気持ちを持っているか」「新しいことや面白いことに対してアンテナを張っているか」、などが問われます。
以上のように、それぞれの会社で独自の課題が設定されています。
OB・OG訪問等を通して、どのような点に着目して課題を作成したらよいか等を聞いてみることをおすすめします!
2|様々な業界や広告・メディアに関する知識
広告代理店は、クリエイティブな要素が多い点から、一見華々しい仕事に見えるため曖昧な志望動機で応募する人が多いです。
ただ実際の広告代理店の仕事は、リサーチやクライアントとの打ち合わせ、外部受注の手配など地味な業務が多く、クリエイティブな仕事は一部に過ぎません。
実際の広告代理店の仕事を知った上で、広告やメディアに関する知識を持っていると、広告への関心度の高さや、いわゆるミーハー就活をしていないことがアピールできます。
広告やメディアについて勉強する方法としては、「広告に関する本を読む」「広告代理店で働く人にOB・OG訪問して話を聞いてみる」などがあります。
3|TOEICを受けてみる
大手広告代理店は、規模の拡大のために積極的に海外進出を図っています。
また現在伸びているインターネット広告では、Google広告などが用いられることが多く、Googleなどのトレンドや新サービス発表は英語表記が多いです。
そのため、英語を初めとする外国語を話せる人は重宝されます。
英語ができるかできないかはTOEICのスコアから評価されることが多いためTOEICを受験してみても良いでしょう。
ただし、企業によってTOEICのスコアで評価する場合、スコアのボーダーラインは存在する可能性があるので、把握しておくことをおすすめします。
広告代理店に向いている人の特徴3選
実際に広告代理店で働き、活躍している人には共通する特徴があります。
▼広告代理店に向いている人の特徴
(1)臨機応変に応対ができる
(2)自己管理能力がある
(3)新しい情報への関心がある
以下で詳しく解説していきます。
(1)臨機応変に対応ができる
広告代理店で活躍している人の特徴として、臨機応変に対応できるという特徴があります。
広告代理店は、広告主から依頼を受け、広告制作会社やSP会社へ発注することで広告を販売しています。
その中で広告主から急な要望が発生したり、トラブルやアクシデントが発生したり、臨機応変な対応を迫られることが少なくありません。
そのような場面でも、スピード感を持ちつつ柔軟に対応できる人は広告代理店に向いているということができるでしょう。
(2)自己管理能力がある
広告代理店の仕事は、様々な企業と関わりながら進めていく対クライアント業務のため、段階ごとに期日や締め切りが設定されています。
また、複数の案件を1人で受け持つことも珍しくありません。
そのため、自分でスケジュール管理を行って滞りなく業務に取り組むことができる人が向いているでしょう。
(3)新しい情報への関心がある
広告代理店で働くにあたり、常に新しいものや情報に関心を持つことはとても重要です。
広告代理店の仕事は、複数の案件を同時に進行することが多く、広告主に納得いただけるアイデアを出すことが求められます。
新しいアイデアを出すために、最新のトレンドに敏感になり情報収集できる人は、広告代理店の仕事に向いているということができるでしょう。
広告代理店で働く社会人に話を聞いてみよう!
ここまで広告代理店の仕事についてご紹介してきました。
しかし、具体的な業務ややりがいについてはまだまだ理解が及んでいない範囲も多いかと思います。
そこで行っていただきたいのがOB・OG訪問です。
働き方をイメージしやすくなるだけでなく、ES添削や面接対策なども社会人に相談することができます。
ぜひ使っていただきたいのが、就活相談プラットフォームのMatcher(マッチャー)です。
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Matcher(マッチャ―)とは
所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?
そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
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電通、博報堂、ADK、サイバーエージェント、マッキャン・エリクソン、D2C、読売広告社、電通デジタル、アドウェイズ、セプテーニ、オプト、スパイスボックス、マイクロアド、フリークアウト
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本記事では、広告代理店業界全般や、大手広告代理店である電通・博報堂・ADK・サイバーの特徴や選考対策についてご紹介してきました。広告業界は学生からの人気が非常に高く、競争率が激しくなっています。
ぜひOB・OG訪問を行なって業界理解や企業研究を進めながら、納得のいくよう就活の準備を進めていきましょう!