【就職】銀行と信用銀行の違いについて|分かりやすく解説します

2023/09/26
業界の仕事内容
銀行
金融業界
目次
1.
‌【分かりやすい】銀行と信用金庫の違いは?‌‌‌
2.
知っておくべき!銀行と信用金庫の共通の3つの業務内容‌
3.
‌【最新版】信用金庫や銀行で求められる人物像や年収を比較‌‌‌
4.
‌信用金庫・銀行に就職するメリットは??
5.
‌【ES/面接】信用金庫の志望動機を書く時の2つのポイント‌‌
6.
‌MatcherでOB・OG訪問をしよう
7.
信用金庫は余命何年!?気になる信用金庫の将来性
8.
信用金庫の課題解決に向けて
就活生の中から根強い人気を誇る金融業界。みなさんは「銀行」と「信用金庫」の違いを正しく認識しているでしょうか?‌
‌銀行も信用金庫もお金を預かる業務など、共通する業務が幾つかあります。しかし、成り立ちや考え方に大きな違いがあるのです。

‌この記事では銀行と信用金庫の違いを具体的に開設します。しっかりとそれぞれの仕組みを理解し、正しい選択ができるようにしましょう。
‌金融業界に興味がある人はこちらの記事もおすすめです!

‌【分かりやすい】銀行と信用金庫の違いは?‌‌‌

‌まず、銀行と信用金庫の間では何が違うのでしょうか?その違いは、「法律」、「理念」、「組織」の3つにあります。

(1)準拠する法律が異なる

‌銀行という組織が守らなければいけない法律は、「銀行法」というものにまとめられています。
‌一方で、信用金庫が遵守しなければならない法律は、「信用金庫法」にまとめられています。それぞれを規制する法律が違う理由は、組織形態や設立目的など、成り立ちが異なっているからです。

(2)組織体が異なる

‌銀行は「株式会社」という種類の法人です。株式会社には必ず株主がおり、株主の出資の上で組織が成り立ちます。
‌従って、企業活動そのものが株主に利益が還元されることが前提となるのです。一方で信用金庫は相互扶助、いわゆる助け合いを目的とした金融機関。
‌株主に利益を還元しなければならないような組織体ではないので、金融機関そのものの利益を優先するのではありません。あくまで会員の利益が優先されます。

(3)エリアの広さが異なる

‌メガバンクで顕著に見られますが、銀行は「〇〇支店」のように他地域に幅広く展開しています。一方で信用金庫は幅広い地域に展開することはなく、一定のエリアに限定されているもの

‌これは上で述べた、「相互扶助」の上に成り立つ組織として、地域で預けてもらったお金は地域に還元するという考え方によるものです。‌

知っておくべき!銀行と信用金庫の共通の3つの業務内容‌

‌一方で、銀行と信用金庫の業務は共通している3つの業務があります。
‌銀行をはじめとする金融機関について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。

(1)預金業務

‌預金業務は、分かりやすく言うと私たちのお金を預かってくれる業務。みなさんが口座を開設したり、窓口でお金をおろしたりするときは、この業務を担当している人にお世話になっています。基本的には一般職の人がこの業務を担当することが多いようです。

(2)貸付業務

‌貸付業務は、「融資業務」とも呼ばれ、法人や個人にお金を貸し出す業務。お金を借りたい人について調査し、実際に貸してもちゃんと返済してもらえそうか検討し、返済ができると判断した場合に融資の実行を行います。

(3)為替業務

‌為替業務とは、口座の送金や小切手や手形の受け取りをお客さんに依頼されることによって行う業務。身近な例としては、電気代や水道代の引き落としがあるでしょう。銀行が代わりに利用者から電力会社の口座に送金することで、手間をかけずに料金を徴収することができます。

‌【最新版】信用金庫や銀行で求められる人物像や年収を比較‌‌‌

‌ここでは、みなさんが気になるであろう求められる人材や年収、転勤の有無について比較して説明します。
【最新版】信用金庫や銀行で求められる人物像や年収を比較‌‌

‌〜求められる人物像〜‌

‌信用金庫‌信用金庫の業務は、地域住民からの信頼を得ることが重要です。利用者に寄り添って、地域のために貢献したいと思う人にはおすすめです。

・人と話すことが好きな人
‌・世話好きな人


‌に当てはまる人は適任だといえます。
地元出身やその地域にゆかりがある人にもおすすめですね。
銀行‌銀行は金融や経済と深く結びついています。そのため、金融や経済、経営に関する知識や関心は必要になるでしょう。
1円たりとも、ミスが許されない場であるので、

・几帳面で真面目な性格
‌・責任感が強い


‌に当てはまる人におすすめな業種です。‌

‌金融業界の研究は万全に提供しているサービスは同じでも、考え方に大きな違いがあることをお分かりいただけたかと思います。それぞれに違った魅力があると思いますので、自分が何をしたいのか、目指すべきものに従って会社選びをしてください。

‌〜年収〜

‌信用金庫‌ 

‌平均年収:約691万円

‌‌銀行 

‌平均年収:約581万円

金融機関は、転んだ場合でも、儲けが出る商売であるため、働いていて年収が下がる可能性は低いでしょう。

ですが、あくまでも平均なので、メガバンクと地方銀行では、相場が違ったり、役職によっても当然給料が異なるので、チェックしておきましょう。

【参考】e-Stat 政府統計の総合窓口

〜転勤の有無〜

信用金庫

‌信用金庫は、事業のエリアが限られていることから、転勤はほぼないといえます

転勤があったとしても、サービスエリア内の別の視点へ異動になることが多く、引っ越しを伴う転勤の可能性はかなり低いです。
銀行
銀行は全国展開しているため、会社や職種によって全国転勤が多くなる業種です。

しかし、会社や職種によっては転勤をしない働き方を選択できることもあるようなので、確認をしましょう。

信用金庫・銀行に就職するメリットは??

信用金庫と銀行の業務内容がイメージできたところで、実際に信用金庫や銀行で働くメリットについて紹介していきます。

信用金庫のメリット

信用金庫のメリットから見ていきましょう。

地域の発展に貢献できる‌

信用金庫で働くメリットは、地域の発展につながることをした時にやりがいを感じることができる点です。
信用金庫は地域の方の夢を叶えるためのお手伝いを金融の面でサポートします。
融資をした後も、事業がうまくいく場合や、うまくいかない時もあります。

そこで、どんな時でも顧客との関わりを大切に地域の人々にとって相談相手になる役割を果たします

このことから、「地方創生や地域活性化の仕事に興味がある!」と思っている人には非常におすすめの職種です。

銀行のメリット

次は、銀行のメリットを紹介していきます。

規模の大きさ

銀行は、その地域に住むたくさんの人のお金を扱う機関です。
そのため、スケールが大きい仕事を任せられる業務が多いです。

また、金融という側面から顧客に最適な提案をすることが求められるため、
自分の行動が社会のためになっていることにやりがいを感じることができる点が、銀行で働くメリットの1つといえます。

また、銀行の魅力は福利厚生にもあります。

土日祝日はお休みで、有給休暇もしっかり取ることができる環境が整っています。
育児休暇や産休も取得する人が多いことからも、充実した待遇や制度を重視している人におすすめです。

‌【ES/面接】信用金庫の志望動機を書く時の2つのポイント‌‌

‌ここでは、ESや面接で志望動機を聞かれた時の良い例を見ていきましょう。
【ES/面接】信用金庫の志望動機を書く時の2つのポイントの画像

①「なぜ、信用金庫を選んだのか」

信用金庫の志望動機を書く際に鍵となるポイントは、「なぜ銀行ではなく、信用金庫を志望するのか」です。

様々な業種がある金融機関の中で、なぜ信用金庫を選んだのかは面接を通して聞かれることが多い質問です。

そのためにも、まずは信用金庫の理解を深めることが非常に大切です。

そこで、おすすめしたいのは、OB・OG訪問です。‌実際に、信用金庫や銀行で働く社会人の話を聞き、ぜひ志望動機をより良いものにしていきましょう。

‌MatcherでOB・OG訪問をしよう

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
‌金融業界(銀行や信用金庫)の社会人に話を聞くのにおすすめなのが、、OB・OG訪問のマッチングサービス、Matcher(マッチャー)です

‌Matcher(マッチャ―)とは

‌所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。

就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?

そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。

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②「地域貢献のへの思いを伝える」

上述の通り、信用金庫は、利益の還元先が、地域単位であることが、銀行と大きな違いです。

そのため、地域貢献に興味があることを伝えなければ、「銀行に就職すればいいのではないか」と面接官に思われてしまう場合があります。
信用金庫に就職を考えている人は、自分が生まれた地域や、ゆかりのある地域の信用金庫を志望する場合が多いと思います。
そのため、自分のエピソードと合わせて志望動機を書くと、一気に好印象な志望動機を作ることができます

また、地域についての特徴や課題などを志望動機で挙げることで、「しっかり地域について考えて、調べている」と面接官に伝えることができます。

信用金庫は余命何年!?気になる信用金庫の将来性

就活生の中では、

信用金庫はなぜ潰れないのか
信用金庫の未来は危ないのではないか

今後の信用金庫の動向を気にしている人も多いのではないでしょうか。そこで、気になる信用銀行の現状や課題について紹介していきます。

信用金庫を危ぶむ人は多い

金融業界は就活生の中でも非常に人気のある職種です。
「金融業界=安定している」というイメージを持っている人も多いかと思いますが、必ずしもそうとは限らないのが現状です。

金融業界の一部の分野では、将来を心配されていることがありますが、信用金庫はそのうちの1つになります。

企業選びをする時の将来性を考えたい時は、信用金庫が置かれている現状や、抱えている課題などを把握することが重要です。

信用金庫が抱える2つの課題

信用金庫が抱える2つの課題の画像

‌課題①:都市銀行や地方銀行に押され気味

信用金庫のライバルとして考えられるのは、都市銀行や地方銀行です。

業務内容が被っている銀行の影響で、経営を圧迫されている信用銀行も多いです。

信用金庫がある地域に、都市銀行や地方銀行が存在する場合、利用者が集まらないといった問題が起きます。

というのも、信用金庫は非営利であることから競争力が低く、地方企業でも都市や地方銀行を利用することが多いからです

また、都市銀行や地方銀行は、規模の大きさや幅広いサービス、手厚いサポートが充実しているため、信用金庫が不利な状態にあるのが現状です。

課題②:過疎地域の拡大

日本は少子高齢化が進んでおり、人口減少があらゆる業界に影響を与えています。

信用金庫でも人口減少によって、経営が縮小傾向に陥っていることが課題として挙げられています。

また、地方の人口減少が激化したことにより、過疎地域が拡大していることも信用金庫にとって大きな影響を与える原因の1つです

信用金庫は人口が減ってしまうと、どうしても運営する力が弱くなってしまいます。
‌今後も人口減少により、過疎化していく地域が増えることが予想できるため、過疎化した地域では、信用金庫の運営力は弱まっていく可能性が高いです。

信用金庫の課題解決に向けて

ここまで、信用金庫の課題についてお話ししてきましたが、それぞれの課題についての対策が考えられています。課題とどう向き合って対策を打つべきか、一緒に考えていきましょう。

1|融資の拡大を行う

融資の拡大を行えば、利用してくれる企業も増えるのではないかという考えです。

融資の拡大が成功すれば、運営状況も改善でき、利益の増大に繋がる可能性があります

しかしながら、実際に資金を拡大するためには、資金の確保が必要であり、すぐに実行することは非常に困難です。

また、融資の拡大が必ずしも、信用金庫が獲得できる利益になるとは限りません。

場合によっては、不良債権を増やして、失敗に終わってしまう可能性があるため、リスクが高いことが難点です。

2|公共性を活かすことが大切

信用金庫の最大の強みである公共性を活かした取り組みが考えられています。

銀行は、営利を目的に事業を展開しているため、公共性とは真逆の位置にあります。

つまり、公共性を活かした信用金庫ならではの魅力づくりを可能にすれば、都市銀行や地方銀行と十分戦うことができます。

具体的に、公共性を生かした魅力づくりに必要なものは「地方経済の拡大・活発性」です。
地方経済の拡大は信用金庫の活性化に繋がり、反対に信用金庫の魅力や需要によって地方経済が活性化することも考えられます

以上のことから、信用金庫ならではの強みを活かせるかが、将来性を握る鍵になるといえます

現状の流れが悪く、課題解決をするには困難な状態ですが、このことが将来性がないということに繋がるわけではありません。
紹介した以外にも将来性を考えるポイントはたくさんあるので、ぜひ自分で理解を深めて、就活活動を進めてみてください。




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