【自動車業界】志望動機はどう伝える?作成のポイントと例文を紹介!

2023/03/30
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志望動機の書き方
志望動機の例文
各業界の志望動機
自動車業界
目次
1.
‌自動車業界の志望動機を書くうえで
2.
‌自動車業界の志望動機作成のポイント
3.
‌【例文】自動車業界の志望動機はどう伝える?
4.
‌自動車業界の企業を知るー情報収集の極意ー
5.
OB・OG訪問で志望動機を深める

‌自動車業界の志望動機を書くうえで

多くの人気企業が属する自動車業界。自動車メーカーが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?しかし、自動車業界は非常にすそ野が広い業界。自動車メーカー以外にも自動車に携わる企業は数多くあるのです。

また、自動車業界は技術革新によって大きな変革期を迎えている業界でもあります。そんな自動車業界だからこそ、どのような形で自動車に関わっていくのか真剣に考えていく必要があるでしょう。

今回は自動車メーカーと自動車部品メーカーを中心に自動車業界の企業を選ぶうえで必要な情報収集のコツや志望動機作成のポイント、実際に選考を通過した志望動機の例文を紹介します。
記事をしっかりと読んで、説得力のある志望動機を作り上げましょう。

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【業界研究】自動車業界の現状・課題と今後の展望

‌自動車業界の志望動機作成のポイント

‌では、採用担当の心をひきつけるような志望動機はどのようにして書けばいいのでしょうか?早速、どういった点に気を付けるべきなのか、以下の3点に分けて説明していきます。

①なぜ自動車業界を志望するのか・その中でもなぜその会社を志望するのか明記する
②入社したらどのように貢献できるのかを伝える
③企業研究で得られた情報を取り込む

①なぜ自動車業界か・なぜその会社かを明記する

様々な選択肢の中からどうして自動車業界を志望するのか、自動車業界でなくてはならない理由を伝えましょう。

複数ある同業他社の中で、なぜ該当企業なのかもしっかりと伝える必要があります。
魅力を感じているのが製品なのか、会社としてのスタンスなのか、あるいはそこで働く人なのか。そこをしっかりと具体化し、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
自身の研究内容やこれまでの経験とともに述べると説得力が増します。

②入社したらどのように貢献できるのかを伝える

‌さらに、自分自身についてのアピールもしていかなければなりません。これまでの経験や研究内容を使って、採用メリットを提示しましょう。

理系で関連性のある研究を行っている人であれば、その研究で得られた情報または技術を使って〇〇に携わりたいなどと、具体的に話しましょう。

文系であれば、〇〇の経験から培った〇〇の力を活かして〇〇の営業を行いたいなど、事務系の業務内容を理解したうえで、具体的に伝えましょう。

これをしっかりと伝えることができれば、積極的な姿勢が伝わり志望度の高さをアピールできるでしょう。また、自己PRにもつながるので、選考内での話に一貫性を持たせることができます。

③企業研究で得られた情報を盛り込む

倍率の高い選考を通過するためには、他の人たちと差別化を図る必要があります。
そこで有効なのが企業研究で得られた情報です。

‌これを志望動機に組み込むことで、「しっかりと調べてくれたんだ」と思わせることができます。

‌【例文】自動車業界の志望動機はどう伝える?

‌自動車メーカーや自動車部品メーカーを目指すのであれば、志望動機は非常に重要です。なぜなら、メーカーはESにおける志望動機の分量も他の業界に比べて多いから。
‌面接でも比較的早い段階から志望動機を深堀される可能性もあります。売り手市場の昨今、説得力のある志望動機がより重要になっているのです。

では、実際に自動車業界の志望動機の例文を見てみましょう。

‌以下では自動車メーカーと自動車部品メーカーの志望動機のポイントと実際の例文を紹介します。参考にして、選考突破に役立ててください。

自動車メーカーの場合

‌‌【志望動機の大枠】
なぜ自動車?→なぜその自動車メーカー?

自分のやりたいことが何なのか。その実現の手段としてなぜ自動車メーカーなのか、ということがまず重要なポイントです。そして数ある自動車メーカーの中で、なぜその自動車メーカーなのかということも問われていくことになります。

‌‌‌自動車メーカーの志望動機の例文

‌‌‌私が貴社を志望している理由は大きく2つあります。
‌1つは自動車を通じて新たな当たり前を作り出せる可能性が高いことです。私が半年間滞在していたインドネシアは公共の交通機関が未発達で、バイクと自動車がインフラとしての役割を果たしていました。モビリティが生活に密接にかかわっているということを日本にいるときより強く実感しました。特に自動車は大変革期を迎え、インフラとしての役割をより強めていくと私は考えています。技術の進歩がもたらす自動車の変質によって、人々の生活の利便性が劇的に向上する可能性があります。私もその潮流の中で、より価値のある自動車づくりをリードし、人々の生活をより豊かにしていきたいです。
そして2つ目が、数ある自動車メーカーの中で貴社を希望している最大の理由です。それは社員の方々が熱意を持っているということです。種々のイベントを通じて多くの社員の方々にお会いしましたが、みなさんから仕事に対する熱い思いを感じました。求められている製品をどう作っていくのか、どう売っていくのかということに真摯に向き合っている姿勢に感銘を受けました。
新たな挑戦には、熱意が必要です。熱い思いを持った社員の方々と共にぜひ仕事をしたいと考えています。


‌これは実際にES選考を通過した志望動機です。後半のなぜ自動車メーカーなのかという点がやや抽象的なので、面接で深堀される点になります。

‌自動車部品メーカーの場合‌

【志望動機の大枠】
‌▷なぜ自動車?‌→なぜ自動車メーカーではなく自動車部品メーカー?→なぜその自動車部品メーカー?

‌自動車部品メーカーの志望動機で最も重要になるのは、なぜ自動車メーカーではなく自動車部品メーカーなのか、という点です。理由が曖昧であれば、志望度を疑われかねません。

その企業が提供している価値や取り組んでいる事業・仕事内容のどこに魅力を感じ、それがなぜ自動車メーカーでは実現できないのか。そのうえでなぜ自分が自動車部品メーカーに入りたいのかを伝えられるようになりましょう。

‌自動車部品メーカーの志望動機の例文

私は安全な自動車を世界中に届けたいという思いから貴社を志望しています。私が半年間滞在していたインドネシアは公共の交通機関が未発達な一方、ライドシェアと相まって自動車が急速に普及し、インフラとしての役割を果たしていました。モビリティが生活に密接にかかわっているということを日本にいるときより強く実感しました。一方で急激な普及に伴う、負の側面も目の当たりにしました。インフラの整備が追いついておらず、交通事故が多発し、深刻な交通渋滞が慢性化していたのです。これらの問題は自動車の自動化や安全システムの搭載で改善できると考えました。
‌貴社は高度運転支援システムや自動運転の技術を自動車メーカーに提供し、自動車の安全性を担っています。また、世界中の自動車メーカーと取引をされており、世界中の自動車が貴社の製品を搭載しています。私は貴社の技術を世界中の自動車メーカーに届けることで、安全なモビリティ社会に貢献していきたいです。
‌‌

‌上記の志望動機では自動車の性能の中でも安全に価値を見出しています。そのうえで安全性を世界中の自動車メーカーに提供できるという点を、自動車部品メーカーを志望する理由として掲げています。
‌自動車部品メーカーは自動車の機能、性能を担っています。それぞれの自動車部品メーカーが提供している価値を把握し、自分のやりたいこととの同一性を言語化しておきましょう。

自動車業界の企業を知るー情報収集の極意ー

これらのポイントを網羅するためには、各企業のことを知り、他社比較することが必要だとわかりました。つまり、選考を通過するような志望動機を作成するには徹底的な企業研究が必要不可欠なのです。

‌しかし、先ほども述べたように非常にすそ野が広い自動車産業。関連するサービスを提供する企業まで含めたら膨大な数にのぼります。そのため自動車業界の企業情報を、網羅的かつ詳細に調べていくのは現実的とは言えません。

‌ここでは効率的に情報を集めることが出来るツールとその際見ておくべきポイントを紹介していきます。多種多様な企業の情報を効率的に集め、志望動機の作成に役立てていきましょう。

新卒採用ページ

就活生のみなさんが意外と軽視しがちなのが新卒採用ページです。隅から隅まで読めば、かなりの情報量になります。見ておくべきポイントをチェックしていきましょう。

事業・仕事内容

まず注目してほしいのが事業内容です。展開している事業や扱っている製品、またそれらが社会に対してどのような影響を与えているのかを知ることが出来ます。

‌‌最近では自動車業界の企業であっても培ってきた技術を応用して他分野に進出している企業も現れてきました。自分が知らなかった、魅力的な事業を展開しているかもしれません。‌事業内容を確認して、やりたいことと一致しているのかぜひ確認してみてください。

‌職種についてもどのようなものが存在し、それぞれが取り組む仕事内容を大まかに把握することが可能です。社員にインタービューする形式で仕事のやりがいや一日のスケジュールとあわせて紹介することが多くなっています。仕事内容を把握して、実際に働くイメージを掴んでみてください。

また以上の確認に加えて、新卒採用ページを見るうえで非常に重要なポイントがあります。それは分からないことや興味を持った部分をしっかりとチェックしておくこと。説明会やOB訪問で実際に社員に会った際も質問の材料となるからです。

新卒採用ページを有効に使い、会社説明会やOB訪問といったイベントの質も高めていってください。

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企業理念・求める人物像


‌‌企業理念は会社がなぜ存在し、社会に対してどのようなインパクトを与えていきたいのかを示したものです。それに共感できるか否かは非常に重要なポイントと言えます。

‌また企業によっては、新卒採用サイトに求める人物像を掲げています。それに即した人物であれば、入社後も活躍できる可能性が高いと企業が考えているということですから、自分の将来を考えるうえで貴重な情報と言えるでしょう。

‌また、選考においても就活生を選抜する基準になります。自分がそれに即した人物であることを示すことができれば、面接突破に大きく近づきます。無理にエピソードを作る必要はありませんが、人物像に即したエピソードなどがあれば、ESや面接に備えて練っておきましょう。

‌以上のように求める人物像は非常に有益な情報と言えます。しかし、それらの情報を掲載していない企業も少なくありません。そういった企業の場合は、社長や人事部長からの学生にむけたメッセージを確認してみてください。

‌メッセージの中で会社として何を目指し、どのような人物と働きたいか。また、どのような人物を求めているか言及している場合があります。それらの情報も使いながら企業研究や選考対策を進めてください。

待遇

働いていくうえで非常に重要な要素である待遇。しかし、会社説明会で質問すると失礼だと思われてしまう可能性があります。

‌待遇に関する基本的な情報は、新卒採用ページの募集要項で確認しましょう。

‌より具体的に知りたいという方は転職の口コミサイトを読むとモデル年収を把握できます。‌真偽について確証はありませんが、参考にはなるはずです。

IR

企業選びにおいて有益な情報と言えるのがIR資料です。IRとは、株式会社が株主や投資家に対して投資の判断材料になるような情報を公開することを指します。

‌IR資料を読むと売上や営業利益、研究開発費といった自社の客観的な情報。また、業界の情勢や自社の状況を、その企業がどのように認識しているのかが分かります。そして、そのうえで今後どのように事業を展開していくのか、その方針が示されているのです。
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IR資料の中でも特におすすめなのがアニュアルレポート。以下に挙げた中長期の経営計画や財務・業績を網羅的にかつ分かりやすく説明しています。1年ごとに更新されるので、最新版に目を通すようにしてください。

‌IR資料の例
アニュアルレポート、株主説明会資料、財務諸表

長期・中期経営計画

長期経営計画は20年単位などで、その企業がどういった価値を提供してくのかという大枠の方針。

‌一方の中期経営計画は長期の目標を達成するために、4~5年単位でやるべきことを具体的に示したものです。

‌自動車業界であれば、業界が直面している変革に対してどのような取り組みを行っているのか。今後注力してく事業は何かなど、客観的な数字を踏まえながら分かりやすく説明しています。新卒採用ページと併せて読むことで、より全体的な企業情報を得ることが可能となるでしょう。

また、各事業ごとの取り組みや展望が記されています。興味がある事業についてぜひ調べてみてください。

財務・業績情報

財務・業績と聞くと難しい数字の羅列と思う方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。確かに財務諸表等に関しては理解が難しい場合がありますが、学生でも理解できる、有益な情報がたくさんあるのです。

売上や営業利益はもちろんのこと、注目してほしいのはセグメント別の売上、営業利益。これらに目を通すことでその企業の主力事業や稼いでる事業を把握することができます。

やりたい事業があっても売上の割合として非常に小さい場合、その事業に携われない可能性も高くなります。新卒採用ページだけでは分からない情報になるので、しっかりと確認しましょう。

‌ニュースリリース

各社のニュースリリースをチェックしておくことも重要です。

最新の事業や取り組みが次々と紹介されているので、しっかりと目を通しておきましょう。
企業の将来展望を見ることができますし、OB・OG訪問や選考の際の逆質問の材料ともなるでしょう。

OB・OG訪問で志望動機を深める

‌自動車業界の情報収集の方法や志望動機の具体例を挙げながら、企業の選び方について解説してきました。大枠で理解できたという方も多いと思います。

‌しかし、調べを進めていくなかで実際に社員の方に話を聞いてみたいと考える方も多いはず。

‌そんな時におすすめなのが、OB・OG訪問のマッチングサービス、
Matcher(マッチャー)

Matcherでは、所属大学や学年に関係なく、社会人の方にお話を聞きに行くことができます。内定者の方にもご登録いただいているため、選考対策のサポートにも利用することができます。
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