志望動機の例文15選|新卒向けに通過率を高める書き方を徹底解説

2025/06/30
志望動機の書き方
志望動機の例文
履歴書の書き方
目次
1.
志望動機の書き方
2.
【業界別】志望動機の例文
3.
‌【職種別】志望動機の例文
4.
【感じた魅力別】志望動機の例文
5.
‌【NG例】選考通過率が下がる志望動機の特徴
6.
採用担当者の印象に残る志望動機を書くコツ
7.
志望動機を書く時の注意点
8.
‌志望動機でよくある5つの悩みと対処法
9.
Matcherで志望動機を添削してもらおう
10.
さいごに
「志望動機が書けない!」「その企業に魅力を感じたポイントがない…」とお悩みの新卒就活生に向けて、志望動機の書き方や例文をご紹介しています。

この記事でわかること
・選考の通過率を高める志望動機の書き方
・業界/職種/志望理由別の志望動機の例文
・志望動機を書く際の注意点やコツ

志望動機は、ESや面接においても重視されやすい項目。採用担当者の印象に残る志望動機を作成して、選考通過率を高めましょう!

志望動機の書き方

まず、志望動機を書くための基本的な構成についてご紹介します。それぞれどのような分量で、何を書けばいいのかを具体的にご紹介していきます。

STEP1:企業に魅力を感じたポイント

まず最初に「企業に魅力を感じたポイントは何か?(What)」を一言で示しましょう。志望動機全体の2割〜3割程度が目安のため、400文字の場合はだいたい80文字で伝えます。「貴社の〇〇に魅力を感じ、志望しました」というように、企業研究を行うなかで応募したくなったポイントを端的に説明してください。

志望動機の書き出しに使えるモチベーションの切り口
・企業の理念やビジョンに共感した
・働く環境や価値観に魅力を感じた
・事業内容やサービスに関心がある
・自分の経験やスキルが活かせると感じた
・将来のキャリアに合っていると感じた
・自分の就活の軸と一致していると感じた

企業に魅力を感じたポイントには、自分らしい価値観や判断基準が必ずあるはずです。採用担当者は、これまでの人生経験に根差した「揺るがない軸」で企業を志望しているかどうかを判断し、入社後に定着してくれるかをみています。

STEP2:なぜそこに魅力を感じたのか

次に、「なぜそのポイントに魅力を感じたのか?(Why)」という理由を説明していきます。志望動機全体の6割〜7割程度が目安であり、400文字の場合は240文字程度で書きましょう。

「私は〇〇に関心があり、そのため貴社の〇〇に強く共感いたしました」というように、自分の経験と企業を志望する理由を結びつけることがポイントです。

採用担当者は、志望動機として挙げたことの根拠や、説得力をみています。志望度の高さをアピールするため、同じ業界のなかでもなぜ他社ではダメなのか?についてもここで触れてください。

STEP3:入社後の目標や意気込み

最後に「入社後の目標や意気込み」を伝えます。志望動機全体の1割〜2割程度で、400文字の場合は80文字程度が目安です。

「入社後は、〇〇を通して、〇〇に貢献したいと考えております」というように、具体的な将来像を伝えることがポイントです。

志望動機の締めくくりに使える入社後の目標の切り口
・どんな事業に関わりたいのか?(=事業内容)
・どんな仕事がしたいのか?(=仕事内容)
・どのように働きたいのか?(=企業理念)
・どのように貢献したいのか?(=自分のスキル)

採用担当者は、入社後の目標が現実的に立てられているかを判断しようとしています。ただ内定を貰いたいのではなく「モチベーション高く働きたい」と思っていることを伝えてください。

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【業界別】志望動機の例文

ここからは、志望動機の例文を確認していきましょう!まずは業界別に志望動機をご紹介します。

▼業界別志望動機例文
①【旅行業界】
②【コンサルティング業界】
③【IT業界】
④【自動車業界】
⑤【商社業界】

①【旅行業界】の志望動機例文

私は「旅行」という非日常体験を世の中に広めていきたいです。‌私は1年間の留学をした際に、日本の文化に対する解釈力の低さを痛感したと同時に、異なる生活圏の人々に「日本文化の奥深さ」をを広げていく楽しみを感じてきました。その中でも、東南アジアを旅して感じた、親日のスタンスと経済の急速な発展に伴う、今後の余暇産業への可能性を感じ、日本文化を知ってもらうきっかけづくりに携わりたいと考えるようになりました。
‌貴社は、国内市場を堅調に維持しつつ、他社に先駆けて、東南アジア・アフリカへ積極的な海外展開をされております。貴社でなら、「旅行」を通じて、日本文化の素晴らしさを途上国の人々に届けられると感じ、魅力を感じております。
貴社でお仕事させていただく際には、留学時代に培った語学力と旅を通じて得た異文化への適応力を活かして、海外の駐在員として世界各地のニーズに合わせた、非日常体験のプランニングをしていきたいです。
10年後には、OB訪問させて頂いた○○さんのように、発展途上国で駐在をし、多くの観光客を呼べる旅行プランを作成できるような社員になりたいです。

②【コンサルティング業界】の志望動機例文

私は「組織の課題解決」を軸に、日本の中小企業の活性化に貢献する貴社の業務に興味を持ちました。
私は工場の経営者だった祖父の背中を見て育った背景から、「経営」や「組織」にぼんやりと関心を抱いていました。
‌高校、大学と部活動の主将として、チーム運営と課題の改善に日々取り組んできたことから、「経営層」を相手に「組織の課題解決」ができるコンサル業界が自分の経験を最も活かせるフィールドだと考えています。
‌その中でも貴社を第一志望とする理由は2つあります。‌
1つは、若手社員に「仕事を任せる風土」が浸透しており、実際に入社3年でマネージャーに昇格される方もいるとのことで、早くからマネジメント経験を積めるからです。
‌2つ目は、貴社のクライアント企業の多くが、技術力に強みを持った中小企業であり、祖父が経営していた小さくも誇れる強みをもった企業のスケールにより深く携われると考えたからです。
貴社でお仕事させていただく際には、学生時代に培った課題解決のノウハウを活かし、高齢化と売り手市場に伴う労働力不足の中でも、中小企業が成果を挙げる仕組みを生み出したいです。
5年後には「中小企業が売上をあげるための方法」を自分の中で確立し、どのような業界のクライアントでも対応できるコンサルタントになりたいと考えています。

③【IT業界】の志望動機例文

私はテクノロジーの力で、幅広い業界の業務を効率化する貴社の業務に興味を持ちました。特に貴社の営業サポートツール○○に、強い興味があります。私は自営業を営む父と、その会社で経理を行う母の下で育っています。そんな家庭で育った私は、父の「経営者としての苦悩」を間近で感じてきました。特に父が悩んでいたのが「人手不足」です。これは父の会社が地方にあり、若者が地元を離れ都会に出てしまうことが原因でした。そんな状況で父は「ITがもうちょっと分かれば、人手不足でも何とかなるんだろうけど、年寄りには分からないからな・・・」と家で話していたのをよく覚えています。
日本にはこのような「売上をもっと上げられるはずなのに、人手不足のため上手くいっていない会社」が多数あると考えています。このような経験から、私はIT業界に入って、人手不足に悩む企業をIT・テクノロジーの力でサポートしていきたいと考えるようになりました。
数あるIT企業の中でも、貴社を志望する理由は2つあります。
1つ目の理由が、私の持つプログラミング言語○○の知識を発揮できると考えるからです。私はIT企業の長期インターンシップに約2年間参加をしており、○○の知識を蓄積してきました。貴社の業務内で○○に触れる機会が多いということを、OB訪問を通じてお伺いしたため、自身の能力が発揮できるのではないかと考え志望いたしました。‌
2つ目の理由はOB訪問を通じて、貴社の社員の方が「顧客目線のプロダクト開発」を行っていると感じたためです。特に○○事業部の○○さんが、金融業界でのプロダクト開発を行っていたお話は、私の心の中に深く残っています。
貴社でお仕事をさせて頂く際には、学生時代に培った○○の知識を活かし、人手不足に悩む企業を少しでもサポートしていきたいと考えています。10年後には、OB訪問させて頂いた○○さんのように、プロジェクトを統括するプロジェクトマネージャーになりたいです。

④【自動車業界】の志望動機例文

私は高性能で壊れない車を作る、貴社の技術の高さと長年の伝統に興味を持ち志望しました。
大学生時代、約1年間アフリカの○○という国で留学をしていた経験から、車は「人々の命を守り、幸せを実現するために欠かせないものである」ということを実感しました。貴社の車は、○○国では中古車として販売されていることが多いにも関わらず、とても壊れにくかったため、アフリカの人たちに人気があったのを思い出します。
‌その経験から、私もそんな「世界で評価される技術力」を持つ企業で働きたいと感じるようになり志望いたしました。
‌数多くある車メーカーの中でも、貴社を志望する理由は2つあります。
1つ目の理由が「世界中どの国に行っても、高い支持を受けている」点です。貴社の技術力は、多くの人の生活を助けています。私もそんな会社で働きたいです。
2つ目の理由は環境に配慮した車など、次世代を見据えた新しい技術力の開発を、他社に先駆けて行っている点です。既に高い技術力があるにも関わらず、それに甘んじることなく先を見据えて技術開発していく貴社の先見性に魅力を感じています。貴社でお仕事をさせて頂く際には、3年以内で海外駐在を経験し、10年後にはOB訪問させて頂いた○○さんのように、1つの国ではなく、地域全体に貴社の技術力を広げる営業統括部長になりたいと考えています。

⑤【商社業界】の志望動機例文

私は貿易を通じて、日本と世界を繋ぐ貴社の業務に興味を持ちました。
大学時代、私は東南アジアに留学をしており、その際に世界には必要なものが必要なだけ届けられていない地域がたくさんあるということを学びました。その経験から、将来は自らの力で商品を届けられるようになりたいと考えるようになりました。
‌貴社は貿易を通じて、世界中に商品を届けています。そのような貴社の業務に興味を持ち、志望いたしました。
多くの商社の中で貴社を志望する理由は2つあります。
1つ目が、貴社が他社に比べて食品の貿易に力を入れていることです。私は東南アジアへの留学経験から、食こそが人の生活の根底を支え、最も欠かせないものであると学びました。その経験から食品に強みがある貴社に入社したいと考えるようになりました。
2つ目の理由は、社員の「自主性」を尊重する文化があるという点です。OB訪問で○○さんにお話をお伺いした際、入社1年目にも関わらず自身が行った提案が社内で実現したというエピソードを聞き、貴社の自主性を尊重する文化の魅力を感じました。
貴社でお仕事をさせて頂く際には、1年目から積極的に自身のアイディアを提案し、1つでもそのアイディアを採用して頂けるように業務に励みたいと考えています。10年後までには、OB訪問させて頂いた○○さんのように、1つの地域に留まらず世界中の食品事情を変えていけるような社員になりたいと考えています。

‌【職種別】志望動機の例文

次に、職種別に志望動機の例文をご紹介します。

▼職種別志望動機の例文
①営業職
②研究・開発
③エンジニア
④事務職
⑤マーケティング

①【営業職】の志望動機例文

貴社で、お客様の不安を解消し、より豊かな未来を築くお手伝いをしたいと考えています。保険は、単なる商品ではなく、お客様の人生を支える大切なものだと考えています。
私は、テーマパークで案内係のアルバイトをしていました。お客様の困りごとを解決し、笑顔になっていただく経験を通して、人々の役に立ちたいという想いを強く抱くようになりました。お客様の表情一つ一つに心を揺さぶられ、その笑顔が私の何よりのやりがいでした。
テーマパークでの経験で培った、お客様とのコミュニケーション能力や、相手の立場に立って考える力を活かし、お客様に信頼される保険のプロフェッショナルを目指します。また、常に新しい知識を学び、お客様に的確なアドバイスができるよう、自己研鑽を積み続けます。貴社に入社した際には、お客様一人ひとりのライフプランやリスクに対する考え方、そして将来の夢を丁寧に聞き出し、最適な保険プランをご提案することで、お客様の安心安全な生活を支えていきます。

②【研究・開発】の志望動機例文

貴社は、革新的な新薬の開発を行っているという点で、私が最も尊敬する製薬企業です。大学院で製薬学を専攻し、医薬品の研究開発に携わることを夢見てきました。大学院では、遺伝子型と副作用発現との関連性に関しての研究に取り組み、医薬品研究の面白さ、そしてその難しさを実感しました。
私は、新しい薬を世に出すことで、多くの患者さんのQOL向上に貢献したいと考えています。そのためには、日々変化する科学技術の進歩に目を向け、常に最新の知識を習得し続けることが重要だと考えています。貴社の一員として、優秀な研究者の方々と共に、最新の知識と技術を駆使し、副作用を抑え、効果の高い医薬品開発に貢献したいと考えています。

③【エンジニア】の志望動機例文

お客様のニーズを的確に捉え、最適なシステムを提案・開発することで、社会の発展に貢献したいと考えています。特に、貴社のようにお客様とのコミュニケーションを重視し、チームでシステムを開発するという特徴を持つ企業で、社会に貢献できるシステムを開発したいと考えています。
私は、幼少の頃からコンピューターに触れる機会が多く、ITの世界に強い興味を持っていました。大学時代にはプログラミングサークルに所属し、C++言語を用いてオリジナルゲームを複数作成しました。これらの経験を通して、アルゴリズムの設計やデバッグ、チームでの共同開発など、プログラマーとして必要な基礎的なスキルを習得しました。特に、自作プログラミングゲームのコンテストでは、応募総数500作品の中から2位となる優秀賞を受賞し、私の開発能力に対する評価を得ることができました。
貴社に入社後は、これまでの経験を活かし、より高度なプログラミングスキルを習得し、お客様の課題解決に貢献したいと考えています。具体的には、WEBアプリケーションの開発に興味があり、クラウドサービスや動画共有サービスの開発を目指したいと考えています。
貴社でお客様と密接にコミュニケーションを取りながら、チームの一員として、革新的なシステムの開発に貢献したいと考えています。

④【事務職】の志望動機例文

事務職として、社会インフラを支える貴社のサポートをしたいと考え貴社の事務職を志望しました。私は、高校時代からパソコン操作に興味を持ち、ワードやエクセルなどの基本的なソフトウェアを使いこなせるようになりました。実際に、高校3年生のときには、ワードでレポート作成のコンテストに参加し、県内3位の成績を収めました。また、大学では学生会の書記として、会議の議事録や会計報告書などの文書作成や管理を担当しました。この経験から、事務職は情報の整理や伝達に欠かせない重要な役割であると感じています。貴社は、業界トップクラスのシェアを持つ優良企業であり、事務職も高いレベルのスキルと責任感が求められると思います。私は、貴社で事務職として活躍し、お客様や社内の方々から信頼される存在になりたいと強く希望しております。

⑤【マーケティング】の志望動機例文

貴社で、消費者の心に響くデジタルマーケティング戦略を立案し、ブランドの成長に貢献したいと考えています。
私は、大学時代の車販売営業インターンを通じて、消費者の行動や心理に興味を持つようになりました。特に、オンラインでの車の売買サイト運営を通して、デジタルマーケティングに関する知識と経験を身につけることができ、特に、広告運用に力を入れてきました
貴社では、新規顧客の目標獲得数を達成するために、データ分析ツールを駆使し、市場調査を行い、効果的なマーケティング施策を立案・実行していきます。
また、最新技術を積極的に学び、それらをマーケティングに活用することで、革新的な施策を生み出したいと考えています。貴社に入社した際には、消費者の心を捉え、企業の成長に貢献するデジタルマーケターとして活躍し、部門の責任者を目指したいと考えています。

【感じた魅力別】志望動機の例文

最後に、志望理由別に志望動機の例文をご紹介します。
しかし、これから紹介する志望理由だけでは、内容が薄くなってしまいがちです。
‌その企業であるべき理由の補足として、今まで紹介してきた例文に付け加えて書くことをおすすめします。

▼志望理由別志望動機の例文
①「先輩社員に惹かれた」
②「社風に惹かれた」
③「企業理念・事業戦略に惹かれた」
④「商品・サービスに惹かれた」
⑤「評価制度に惹かれた」

①「先輩社員に惹かれた」ことを伝える志望動機例文

貴社の説明会でお話を伺った社員の皆さんが、共通して「新しいことにチャレンジし、会社の成長に貢献したい」という熱い思いをもっていらっしゃる点を魅力的に感じ、志望します。私は、新しいことに対して常に好奇心を持っており、積極的に学ぶ姿勢を持っています。大学時代にプログラミングを独学で学び、簡単なWebサイトを制作しました。最初は全くわからなかったプログラミング言語ですが、オンラインのチュートリアルやコミュニティを活用しながら、少しずつ理解を深めていきました。貴社の「新しいことに挑戦する」という社風は、私の強みである「学習意欲」と「変化を恐れずに挑戦する精神」を活かせる絶好の環境だと感じています。貴社で、自分の能力を最大限に発揮し、組織の成長に貢献したいと考えています。

②「社風に惹かれた」ことを伝える志望動機例文

貴社の「新しいことに挑戦する」という社風に強く共感したため、志望いたします。私は、大学時代にボランティアサークルで、従来の活動に満足せず、新しいイベントを企画・運営した経験があります。その際に、周囲の意見を聞きながら、新しいアイデアを生み出し、成功に導いた経験は、私にとって大きな自信となりました。貴社でも、このようなチャレンジ精神を持って、革新的な製品やサービスを生み出すことに貢献したいと考えています。

③「企業理念・事業戦略に惹かれた」ことを伝える志望動機例文

貴社の『クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む』という企業理念に深く共感いたしました。大学時代に、ボランティア活動を通じて環境問題に関心を持ち、環境問題に関する講演会や緑化活動を行った経験があります。貴社で働くことで、社会貢献という観点から、自分の経験を活かしたいと考えています。特に、貴社のオーガニックコットン製品は、環境負荷を低減しながら、人々の生活を豊かにしている点に感銘を受けました。貴社の製品開発に携わり、より良い社会の実現に貢献したいです。

④「商品・サービスに惹かれた」ことを伝える志望動機例文

貴社がお客様に最適な不動産を提供し、その後の生活までもサポートする姿勢に惹かれたため、志望いたしました。私は、テニスサークルで練習メニューを作成した経験があります。初心者と経験者の両方の意見を聞きながら、それぞれのレベルに合ったメニューを組み、全員が満足できるような練習環境を作り上げました。この経験から、お客様一人ひとりのニーズを深く理解し、最適な物件をご提案できるようになりたいと考えています。貴社で、お客様のライフプランや価値観に寄り添い、理想の住まい探しをサポートしたいです。特に、投資用不動産の提案に力を入れて、お客様の満足度向上に貢献したいと考えています。

⑤「評価制度に惹かれた」ことを伝える志望動機例文

個人の成果を正当に評価し、挑戦を後押ししてくれる点に共感したため、志望いたします。私は家電量販店の携帯契約のアルバイトで、契約件数に応じて時給が上がり、より責任のある仕事を任せてもらえることに大きなやりがいを感じました。貴社においても、自分の成果が組織の成長に直結し、評価されることでさらなるモチベーションに繋がることを確信しています。積極的に学び、挑戦しながら、組織に貢献できる一因になりたいです。

‌【NG例】選考通過率が下がる志望動機の特徴

ここでは、選考通過率が下がる志望動機の特徴をご紹介しています。

選考通過率が下がる志望動機の特徴
・企業の本質をつけていない
・志望動機となっている領域が狭すぎる
・特定の社員のみが志望する動機になっている
・‌入社後の目標や意気込みに現実味がない
・入社後にやりたいことが受動的すぎる
・条件や待遇面を理由にしている
・自分の弱みや欠点を強調している

志望動機を書く際は、以上のポイントに注意してみてください。

企業の本質をつけていない

採用担当者は、就活生が「なぜその企業を選んだのか」「その企業の何に心を動かされたのか」といった具体性を求めています。企業研究が浅いまま書かれた志望動機は、「うちの企業でなくても良いのでは?」と採用担当者に思われてしまいます

「社会に貢献したい」「若いうちから成長できそう」などの表現だけでは、どの企業にも当てはまる内容に見えてしまい、差別化ができません。「御社の中小企業支援に特化した姿勢に共感し、地域密着のインターン経験を活かして貢献したい」というように、その企業でなければならない理由を説明できるようにしましょう。

企業研究を通して、サービス内容や理念、事業戦略など、企業が大切にしている根本的な考えに目を向けて、自分の価値観とどう重なるのかを志望動機に落とし込みましょう。

志望動機となっている領域が狭すぎる

特に入社後担当する可能性のある職種が幅広い新卒採用では、どのような仕事もモチベーション高く担当してくれそうな、興味や関心の範囲が広い人材が求められています。そのため、「もうすぐ撤退する可能性のあるサービス」や「現在は社員が充足している領域」に挑戦したくて志望した、という理由は避けたほうがよいです。

人事に「そこに魅力を感じられてもなぁ…」「入社後、志望していないことをすることになるけど…」と思われないような志望動機を提示するために、会社説明会やOB・OG訪問などで情報収集を行いましょう。

特定の社員のみが志望する動機になっている

企業の情報収集をするなかで、「〇〇さんみたいになりたい!」という憧れの社員と出会うこともあるかと思います。しかし、その人が在籍していることを志望動機にしてはいけません。

志望動機では、この先何年、何十年とその企業で働き続ける理由となるような、揺るぎない軸を提示する必要があります。特定の社員のみが志望動機となっている場合、「その社員が辞めたら、一緒に辞めてしまうのかな?」と疑問を持たれてしまうでしょう。企業の理念や事業などの安定的な要素が、志望動機のベースとなるように意識してください。

‌入社後の目標や意気込みに現実味がない

入社後の目標や意気込みを記載する上で重要になるのが「実現可能性」です。例えば「貴社を世界TOP3の企業に押し上げたい」という目標を伝えても、なかなか実現性は低いですよね。目標に対する具体策がなければ「本当にそれを実現しようとしているのかな?」と疑われてしまうかもしれません。

志望動機で無理に大きな目標を伝えなくても大丈夫です。あくまでも実現可能な範囲で「自分がどのように企業に貢献できるのか」を伝えましょう。

入社後にやりたいことが受動的すぎる

「勉強したい」「成長したい」といった言葉は前向きに聞こえますが、それだけでは受動的な印象を与えてしまいます。

企業が採用で重視しているのは、あくまで「自社の事業にどう貢献してくれるか」という視点です。候補者が成長すること自体は悪いことではありませんが、「自分が得られること」だけを語っても採用の決め手にはなりません。

入社後にどんな力を発揮し、どのように事業に寄与したいのか、自分なりの意志やビジョンを言語化することが大切です。その上で「学びたい」や「成長したい」という姿勢を添えると、より説得力のある志望動機になります。

条件や待遇面を理由にしている

「福利厚生が充実しているから」「給料が高いから」といった条件や待遇面が志望する理由であることは悪いわけではありません。しかし、それを志望動機として伝えてしまうと、「より条件の良い企業があればそちらに流れてしまいそう」と受け取られたり、「仕事そのものへの向上心が感じられない」と評価されてしまう可能性があります。

企業が求めているのは、仕事内容やミッションに共感し、自ら貢献しようとする意志を持った人材です。待遇面は“きっかけ”として扱い、志望動機を書く際は、その奥にある自分の価値観やキャリア観を掘り下げて伝えることが大切です。

自分の弱みや欠点を強調している

志望動機では、自分の強みや長所をアピールすることが大切です。反対に自分の弱みや欠点を強調すると、採用担当者に不安や疑問を抱かせることになります。

例えば、「自分はコミュニケーション能力が低いので、この企業で学びたいです」というような志望動機はNGです。

自分の弱みや欠点は、記述を避けるか、改善策や対策をあわせて述べるのが賢明でしょう。

採用担当者の印象に残る志望動機を書くコツ

‌採用担当者は多くのES・履歴書を読んでいます。そのため、ありきたりな内容では、書類選考を突破することが難しいでしょう。

印象に残る志望動機を書くコツ
①志望する動機はなるべく具体的に記述する
②企業の本質的な魅力をおさえる
③他社ではダメな理由を明示する
④「自分」について深掘りして差別化する
⑤企業の求める人物像を意識する

以下では人事の記憶に残る志望動機を書くための5つのコツについて解説していきます。

①志望する動機はなるべく具体的に記述する

企業に興味を持った理由や魅力を感じた点を志望動機として書く場合は、できるだけ具体的な内容で伝えることが大切です。

例えば「商品が素晴らしいから」「社風が良いから」というような抽象的な表現では、企業に対する理解度が低いと思われてしまいます。また、ESでの選考がある場合は、具体性に欠けた志望動機では、選考通過の可能性が低くなってしまうでしょう。

そこで、志望動機を書く際は「どの商品がどう素晴らしいのか」「どんな社風がどう良いのか」など、具体的なエピソードや根拠を添えて書くようにするとよいです。 企業に対する熱意や関心が伝わりやすくなるでしょう。

②企業の本質的な魅力をおさえる

志望動機で「何に魅力を感じたのか(=what)」を伝える際は、企業の理念や社風、社内文化、事業目標といった長期的・安定的な要素にフォーカスするのが効果的です。これらは企業自身が魅力としてアピールしたいポイントであり、それに共感していることを伝えることで、価値観や方向性の一致を示すことができます。

一方で、最近始まったばかりの制度や新規事業、説明会で出会った社員個人などの「変わりやすい要素」を志望動機の中心に据えるのは避けた方が無難です。企業からは「理解が浅い」「長期的に活躍できるか不安」といった印象を持たれる可能性があります。

ただし、そういった要素に魅力を感じた場合も、それを「きっかけ」と捉え、その背後にある企業の理念や文化につなげて伝えると、説得力のある志望動機になります。例えば、出会った社員から企業の姿勢を感じたならその姿勢を、制度に魅力を感じた場合はその制度から見える企業の文化や社風を志望動機で伝えることがおすすめです。

③他社ではダメな理由を明示する

志望動機で差をつけるには、「御社でなければならない理由」を明確に伝えることが重要です。業界や職種に対する興味・関心だけではなく、その企業独自の取り組みや、文化、価値観にどう惹かれたのかを記載しましょう。

たとえば「広告業界に興味があります」だけではどの会社にも当てはまってしまいます。「若手にも裁量を与え、地域密着型のプロジェクトを推進する姿勢」というように、他社にはない魅力を感じていると伝えると、志望度の高さをアピールできます。

④「自分」について深掘りして差別化する

志望動機では、「なぜ<自分が>御社に魅力を感じているのか」を深掘りする必要があります。

企業にどのような魅力があるかをただ説明するだけでは、個性のない志望動機になってしまいがちです。これまで自分が経験したことを振り返ることで他の学生との差別化をしましょう。

今までどのような経験をしてきて、そこからどのような価値観を持つようになり、その企業を志望するようになったのかという因果関係を明確にすることで、説得力のある志望動機を作ることができます。

⑤企業の求める人物像を意識する

その企業がどのような人材を求めているかを深く理解したうえで、自分の強みや経験を結びつけて伝えると、選考通過率が上がりやすくなるでしょう。企業ごとに、重視する価値観や人物像は異なります。「自ら考えて動ける人」や「チームで成果を出せる人」など、企業サイトなどからどのような人物が求められているかを調べてみてください

たとえば、若手から裁量をもって働ける会社では、リーダーシップやチャレンジ精神をもった学生が求められているはずです。志望動機に「インターンシップ先で業務効率化の施策を主導し、作業時間を◯%改善した経験があります」と具体例を挙げながら、なぜその企業に自分がフィットしているのかを示します。

企業が求める人物像と自分の強みを照らし合わせて書くことで、「この人はうちで活躍してくれそうだ」と感じてもらえる志望動機が作成可能です。

志望動機を書く時の注意点

志望動機を書く際に気をつけるべき文章表現の注意点についてここで説明していきます。

稚拙な文章で志望動機を書いてしまうと、採用担当者に「仕事ができなさそう」と思われてしまう可能性があります。ミスなく丁寧に文章を書くことで、仕事ができる印象を与えましょう。

「こそあど言葉」を避ける

「これ」「それ」「あれ」「どれ」など「こそあど言葉」は、文章が抽象的になってしまいやすいため、志望動機では極力避けることをおすすめします。

たとえば「そこに共感しました」「こうした経験が活かせると思いました」といった書き方では、「そこ」や「こうした」が具体的に何を指しているのかが分からず、読み手に伝わりにくくなってしまいます。「貴社の地域に根ざした広告戦略に共感しました」「地域密着型のプロモーション企画に自分の経験が活かせると感じました」など、何について語っているのかを明確に言語化しましょう。

「貴社/御社」を使い分ける

ESや履歴書、メールなどで企業について書く時は、「貴社」を使いましょう。面接や座談会などで企業について話す時は、「御社」と言い換えます。「貴社」は書き言葉で、「御社」は話し言葉です。

間違えてしまったときに焦る必要はありませんが、「貴社/御社」の使い分けするべき場面を知っておくことで、プラスの印象を与えられるでしょう。

‌志望動機でよくある5つの悩みと対処法

ここでは志望動機を考える際に出てくるよくある5つの悩みを確認し、それぞれの対処法をご紹介します。

‌▼志望動機を考える際のよくある悩み5選
①志望動機が思いつかない
②志望動機をうまく文章化できない
③書き出し方がわからない
④どのように締めればよいかわからない
⑤どのくらいの長さがよいかわからない

‌①志望動機が思いつかない

志望動機が思いつかない、そんな時は企業研究を行いましょう。
企業研究を行うことで、企業の特徴を押さえることができます。

‌【対処法】
‌志望動機を見つけるために企業研究を行う際は、企業情報を整理するための「企業研究シート」のネットなどでテンプレートを探しましょう。企業のホームページを見たり、OB・OG訪問をしたりしながら、情報を埋めていってください。
‌そこで得られた情報のなかから、自分が魅力を感じるポイントを探します。そのポイントが、志望動機です。

②志望動機をうまく文章化できない

志望動機はなんとなくあるが、文章にまとめられない、そんな時はありませんか?
そのような状況になってしまった際には、情報の整理が必要です。
【対処法】
志望動機をスムーズに文章化するためには、要素の箇条書きがおすすめです。
要素を箇条書きすることで、自然と情報が整理できます。
情報を整理することで志望動機がスムーズに組み立てられるようになるでしょう。

③書き出し方がわからない

志望動機の書き出し方に迷ったことはありませんか?
そんな時には、結論ファーストを心がけましょう。
【対処法】
志望動機の書き出しでは、読み手や聞き手の注意を引くような書き出しを工夫しましょう。
基本的には「〜という理由から貴社を志望する」から書き始めると、ひとめで結論がわかるので好印象です。

‌‌④どのように締めればよいかわからない

志望動機の締め方で迷った時には、応募する企業や職種に対する熱意や意欲を強調するのがおすすめです。
どのように締めればよいかわからない場合には、これからご紹介する3つの対処法を試してみましょう。
【対処法】
以下の3つの方法で締めるのがおすすめです。
・あなたが応募する企業や職種の魅力や強みを再度述べる
・あなたが応募する企業や職種の目標やビジョンに共感することを表明する
・ あなたが応募する企業や職種で働くことへの期待や希望を伝える

‌⑤どのくらいの長さがよいかわからない

志望動機で迷った際には、以下の目安を参考にしてみましょう。
・履歴書やエントリーシートの場合→制限字数の8割以上
・面接で話す場合→1分以内に収まる程度(300字程度)
【対処法】
上記で示した目安を参考に志望動機を作りましょう。
長すぎると読み手や聞き手の興味を失わせる可能性があります。
また、字数の制限がある場合にはそれに従うようにしてください。

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さいごに

本記事では、志望動機の基本的な書き方や、例文、注意点などについてご紹介しました。

志望動機の書き方
・企業に魅力を感じたポイント
・なぜそこに魅力を感じたのか
・入社後の目標や意気込み

自分の経験を盛り込みながら、説得力のある志望動機を作成していきましょう!

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