【例文あり】信用金庫の志望動機で書くべき要素3選!
2023/09/27
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信用金庫の志望動機をどうやって書けば良いのか、悩んでいる就活生は多いでしょう。
本記事を読んで、書くべき要素をしっかりと押さえた志望動機を完成させましょう!
信用金庫とは?
信用金庫は間接金融が特徴です。
金融業界には、直接金融と間接金融の2つがあります。直接金融とは、資金を貸す側と借りる側が直接的なやりとりを行う方法です。具体的には、証券会社が該当します。
一方で、間接金融とは、資金を貸す側と借りる側の仲介を行う金融です。間接金融には信用金庫や銀行が含まれます。
また信用金庫とは、地域住民のお客様を対象にした会員の出資による共同組織の金融機関です。
地域で集めた資金を地域の企業や個人に還元することにより、地域社会の発展に繋げるといった目的があるため、大企業や地域外の企業・個人への融資は行っていません。
信用金庫の役割
信用金庫の主な役割は、地域貢献です。
中小企業の発展に寄与したり、会員や国民の生活を豊かにしたり、地域社会の繁栄に奉仕するといった役割があります。
中小企業の発展に寄与したり、会員や国民の生活を豊かにしたり、地域社会の繁栄に奉仕するといった役割があります。
信用金庫は、相互扶助を目的とし、会員や利用者ならびに地域のニーズに答えることを基本においています。中小企業や地域住民のための協同組織による地域金融機関であり、「信用金庫法」という法律に基づき、運営されています。
信用金庫では、預金を行うことは誰でも可能ですが、原則として融資は組合員のみとなっています。「会員」「組合員」などの呼び方は信用金庫・信用組合特有のものです。
銀行は、組合員という概念がなく、顧客になる際の資格が定められていません。
信用金庫の仕事内容
信用金庫の仕事内容は
・預金業務(お金を預かる)
・貸付業務(融資を行う)
・為替業務(送金代行)
の3つです。
信用金庫と銀行は基本的な仕事内容は同じです。
ただし、信用金庫の場合、対応範囲が地元住民や企業に限られます。
銀行と比べると、より地域に根ざした仕事だといえます。
銀行と信用金庫の違い
志望動機で信用金庫でなければならない理由を説明するためには、銀行と信用金庫の違いを理解しておく必要があります。
ここでは信用金庫と銀行の違いを2点にまとめたいと思います。
また、以下の関連記事を読んで銀行について詳しく理解を深めるのも良いでしょう!
組織体
銀行と信用金庫は組織の成り立ちが違います。まず、銀行は株式会社で、株主の出資のうえに会社が成り立っています。
したがって、企業活動で生み出された利益は株主に還元されます。
一方信用金庫は、相互扶助を目的とした金融機関で、株主はいません。
銀行とは異なり、利益は信用金庫が管轄する地域に還元されます。
信用金庫が地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することで、地域社会の発展に寄与することが信用金庫の目的です。
相互扶助を目的としているため、地域のための金融機関という役割を全うすることが求められています。
エリアの限定性
銀行、とりわけメガバンクと呼ばれる日本三大銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ)は、支店が全国各地に展開されています。
一方で、信用金庫は銀行のように全国に支店を展開していません。地域貢献を目的としているため、店舗が置かれるエリアも特定の地域限定になります。
信用金庫の志望動機に書くべき3つの要素
信用金庫の選考を通過するには、志望動機が洗練されているのかがカギです。
以下では信用金庫の志望動機に書くべき要素について解説していきます。
①他の金融機関ではなく、信用金庫である理由
信用金庫の志望動機を書く際には、他の金融機関ではなく、信用金庫を志望する理由を明確にすることが大切です。
メガバンクや地方銀行ではなく、なぜ信用金庫なのかということを伝えましょう。そのためには、信用金庫との違いを理解しておく必要があります。そして、信用金庫だからこそできることやそのやりがいを具体的に書くように意識しましょう。
②信用金庫の中でも、その志望先を選んだ理由
全国各地に信用金庫があり、それぞれに特徴、特色、強みがあります。
信用金庫の中で、なぜその信用金庫を選んだのか、その地域に対する志望動機を明確に用意しておく必要があります。
地域貢献に対する想いを伝えることで、信憑性の高い志望動機を作ることができるのです。
地域貢献に対する想いを伝えることで、信憑性の高い志望動機を作ることができるのです。
地域貢献の理由には、実際にその地域で起きた問題などの事例を取り上げると良いでしょう。
そのために、欠かせないのが業界研究・企業研究です。志望する信用金庫のHPや実際に働いている人の話を聞くことでその信用金庫について理解が深まり、志望動機を書くときに役立つでしょう。
以下の記事では、業界研究や企業研究についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
③地域貢献の想いをわかりやすく伝える
地域貢献の想いをしっかりと伝えることが大切です。
なぜなら、信用金庫は利益の還元先が地域であることが銀行との違いであるからです。
地域に対して、自分の想いを伝えることでなぜその信用金庫を志望しているのかが伝わります。
自分の馴染みのある地域であれば、地域に貢献したいという特別な想いが伝えやすいかもしれません。その地域の特色や魅力、課題などをあげることで、その地域を理解しようとする姿勢が伝わり、好印象につながるでしょう。
敬称は「貴庫、御庫」
志望動機を書くときには、信用金庫の敬称に注意が必要です。
信用金庫は「貴庫」または「御庫」と呼びます。
履歴書やESに書く場合は、「貴庫」を使うようにしましょう。面接などで話す場合には「御庫」を使います。
一般的に区別する「貴社」「御社」と同様に使い分けましょう。
一般的に区別する「貴社」「御社」と同様に使い分けましょう。
例文7選|シーン別信用金庫の志望動機の例文集
信用金庫を志望する学生の皆さんのために、パターンシーン別の志望動機の例文を作成しました。ぜひ参考にしてください。
文字数400字制限の志望動機の場合
地域経済や、社会に貢献する仕事をしたいという思いから貴庫を志望しました。私は幼い頃から、祖父が経営する小さな工場を手伝っていました。祖父の工場は信用金庫の顧客だったため、担当者と親しく話している姿をよく見ていました。信用金庫の担当者は、祖父の工場の経営状況や将来の展望についてアドバイスをしてくれました。祖父はその担当者を頼りにしており、信用金庫は地域の企業の味方だと言っていました。私はその言葉に感銘を受け、自分も信用金庫で働きたいと思うようになりました。信用金庫は地域のお客様との密な関係を築きながら、そのニーズに応える金融サービスを提供しています。私は信用金庫で、お客様の夢や目標を実現するための最適なプランを提案したり、地域の活性化につながる事業やイベントに積極的に参加したりしたいです。
信用金庫で働くことで、金融の専門性やビジネスセンスを磨き、信頼されるプロフェッショナルになりたいです。
文字数200字制限の志望動機の場合
地域のお客さまの幸せを創造する仕事をしたいという想いから、私は◯◯信用金庫を志望しました。私は大学在学中に、地域の商店街の活性化プロジェクトに参加し、商店街のSNSの運営や、地元イベントの企画を行いました。その結果、商店街の集客数や売上が向上しました。私はその経験から、地域の活性化につながる事業のお手伝いをすることにやりがいを感じました。地元企業の伴走支援を行いたく、貴庫を志望いたしました。
地元の信用金庫の場合
私は、信用金庫に入社することで、地元の中小企業を支援し、地域経済の活性化に貢献したいと考え、貴庫を志望しました。
私は◯◯県出身で、幼い頃から地元の中小企業の活性化に興味がありました。地元には、昔ながらの商店街や、家族経営の工場など、たくさんの中小企業が存在しています。しかし、近年では、大手企業との競争や、人手不足などの課題に直面している中小企業も少なくありません。
信用金庫は、地元に密着した金融機関として、中小企業の融資や経営のサポートを行っています。また、地域の活性化のために、イベントの開催や協賛なども行っています。
私は、信用金庫に入社することで、地元の中小企業の経営者や従業員の方々と直接関わり、その課題を解決するお手伝いをしたいです。また、地域の活性化のために、イベントの開催や協賛などの活動にも積極的に参加していきたいです。
私は、信用金庫に入社することで、地元の中小企業を支援し、地域経済の活性化に貢献したいと考えています。そして、地元に愛され、必要とされる金融機関を創っていきたいです。
地元以外の信用金庫の場合
自分の地元でない地域の信用金庫に受けたいという方も多いのではないでしょうか?
例えば、「大学がその地域にあり興味を持った」「その地域のボランティアに参加したことがあって魅力を感じた」などです。
自分の地元ではない地域の信用金庫を受けることは、もちろんできます。
なぜ、この地域の信用金庫を受けたいのかを明確にしておけば、問題ありません。
ただ、「この地域に住みたいから」といった理由はNGです。
信用金庫は地域と密着しているため、地域の興味や理解が必要になってきます。
特に倍率が高い中部地方では、企業研究だけでなく地域研究も徹底して行いましょう。
志望動機例
魅力あふれる北海道の企業や、地域経済を支えたいと考え、北海道信用金庫を志望しました。私は幼い頃から、父親が北海道出身であることもあり、北海道に憧れていました。北海道には美しい自然や豊かな食文化があり、私はそれらに興味を持っています。私は高校時代にスキー部に所属し、北海道のスキー場に何度も行きました。そこで感じた北海道の雪の魅力や人々の温かさは忘れられません。
以上の背景から、北海道の自然や文化に魅力を感じるとともに、北海道の経済や社会に貢献する仕事をしたいという思いを持つようになりました。私は大学で農業経済学を専攻し、北海道の農業や食品産業に関する研究を行ってきました。北海道は日本有数の農業大国であり、多くの優れた食品企業があります。そのような企業を支援することで、北海道の産業振興やブランド力向上に貢献できると考えています。
一般職
信用金庫の幅広い業務に興味があるとともに、自分の能力を活かして信用金庫の経営を支えたいと思い、信用金庫の一般職を志望しました。私は大学で法学を専攻し、法律や経済に関する知識を身につけました。また、アルバイトやインターンシップを通じて、事務処理やデータ分析などのスキルも習得しました。信用金庫の一般職は、経理や人事、総務などの管理部門や、システムやマーケティングなどの企画部門など、多様な業務を担っています。そのような業務を通じて、信用金庫の経営に貢献できると思います。私は信用金庫で、自分の知識やスキルを発揮し、信用金庫の業務効率化や業績向上に貢献したいです。
インターンシップ応募
その理由は、信用金庫の仕事に興味があるとともに、自分の適性やキャリアを見極めたいと思い、私は信用金庫のインターンに応募しました。
私は大学で金融学を専攻し、金融機関の役割や仕組みに関する知識を身につけました。また、アルバイトやボランティアを通じて、コミュニケーション能力やチームワーク力などのスキルも習得しました。信用金庫は地域のお客さまとの密な関係を築きながら、そのニーズに応える金融サービスを提供しています。そのような仕事を通じて、地域社会に貢献できると思います。私は信用金庫のインターンで、信用金庫の業務内容や職場環境を実際に体験し、自分がどのような仕事に向いているかやどのようなキャリアを目指したいかを確認したいです。また、信用金庫の先輩社員から学ぶことで、金融の専門性やビジネスセンスを磨き、自分の成長に繋げたいです。
信用金庫の志望動機NG例文
ここでは、信用金庫の志望動機としてNGな例をあげます。
私が貴庫を志望する理由は、収益が安定していて安心して働けると考えたからです。
また、地元である◯◯市に地域貢献したいと感じています。住み慣れた地域で働きたいと考えているのも志望理由です。
学生時代、私はボランティア活動に力を入れて活動をしてきました。リーダーシップを発揮して部員をまとめていました。
貴庫でもこれまでの経験を活かして貢献していきますので、よろしくお願いいたします。
この例文ではNGな部分が複数あります。
・志望理由
・自分の長所をどう活かして行きたいのか
冒頭では、信用金庫で安定して働けることを志望理由として設定しています。採用者からは安定して働ける企業であれば、どこでも良いと思われてしまうでしょう。
また、自分のどのような部分が信用金庫の業務に貢献できるのか、長所をどう活かしていきたいのか、といった部分が明確に書かれていません。
志望動機では、どのように自分が貢献できるのか、長所を活かすためにはどうするのかなどを明確にすることが大切です。
以下の記事では、志望動機の書き方についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【関連記事】
信用金庫の面接対策3選
信用金庫の面接対策について3つご紹介します。
信用金庫は人事との面接に加え、役員による面接を設けているところが多いです。
選考に通過するためには面接対策が大切です。
①学業やゼミの話を簡潔に話せるようにする
信用金庫は経済や金融について知っておく必要があるため、学習が欠かせません。
そのため、入社後も地道に学習ができるかという点を見ています。
大学の講義やゼミ活動を通して学んだことを、簡潔に話すことで、学習意欲があることをアピールできるでしょう。
もし、経済の学習や簿記検定を取得した経験がある場合は、その経験をアピールして問題ありません。
②頻出されている質問を確認する
面接全般において重要なことですが、頻出している質問を確認して、答えられるように準備をしておきましょう。
信用金庫含め金融業界の面接は、各質問に対して具体性が求められます。
「自身について漢字1文字で表すと?」「10年後のキャリアプランについて教えてください」など、少し変わった質問も具体的に答えられるようにしましょう。
③Matcherを利用して信用金庫で働く社員に直接話を聞く
信用金庫で働く社員に直接話を聞くことで、実際に面接で聞かれたことや、どんなところを評価しているのかがわかります。
またどんな仕事をしていて、どのような能力が必要なのかを知ることで、より差別化されたアピールができるのです。
信用金庫で働く社員に直接話を聞く方法の一つとして、OB・OG訪問をご紹介します。
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信用金庫の求める人物像3選
次に信用金庫の求める人物像について解説していきます。
①貢献意識が高い
信用金庫は、地域貢献に重点をおいている組織のため、貢献意識の有無は重要視されています。
貢献意識の高さとは、これまでにボランティア活動や地域行事の積極的な参加、誰かのために行動を起こした経験など他社に寄与する意識を高く持てることです。
貢献意識の高さは、何事もやりがいを持って働いてくれるという印象を与えるため、信用金庫が求めている人物像であるといえます。
②親しみやすさとコミュニケーション力がある
信用金庫の顧客にあたる会員は、基本的に地域の住民や中小企業中心で、地域との密着が濃いです。
そのため、地域の人が安心して頼れるような信頼される存在になる必要があります。
地域との信頼を構築するには、地域の人とのコミュニケーションがカギです。
普段から明るく、人とのコミュニケーションを楽しんだり大切にしたりしている人は、信用金庫が求める人物像だといえます。
③課題を把握する力がある
地域の人や企業、または全体の課題を把握し解決に向けて取り組むことが、信用金庫の存在価値の1つとしてあります。
そのため、常に人と向き合い、課題を把握する力が求められるのです。
ただ、学生のうちに課題を理解し解決策を考えるといった力をすぐにつけることは難しいでしょう。
身近なところから意識することで少しずつ力をつけることは可能です。例えば、ニュースなどで取り上げられるような社会問題について、常に関心を持つだけでも課題を把握する力は備わります。
終わりに
これまで信用金庫の志望動機の書き方についてご説明してきました。
書くべき要素をしっかりと押さえて、志望動機を作りましょう!
信用金庫の理解を深めるために、Matcherで社会人に話を聞きに行こう
信用金庫や銀行含め、金融業界の理解をより深めたいという学生には、簡単にOB・OG訪問ができるMacherがおすすめです。
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競合他社の多い金融業界は、その会社でないといけない志望動機が求められるでしょう。
OB・OG訪問を通して、企業研究を深めることで、洗練された志望動機を書くことができます。
また、企業研究以外にも就活の相談や面接対策にも乗ってくれるので、是非Macherを使って就活をしてくださいね。
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