就活を制す自己PRの4つのコツ

2019/02/07
自己PRの書き方
自己PRの例文
モチベーショングラフ
企業研究のやり方
目次
1.
自己PRで就活を制するために
2.
どうして自己PRが問われるの?‌ 
3.
自己PRに盛り込むべき要素と構成
4.
自己PRを魅力的に伝える4つのコツ
5.
就活の自己PRに天才的なエピソードはいらない
6.
Matcherに登録してES対策をしよう

自己PRで就活を制するために

エントリーシート(以下 ES)や 面接において、必ずと言ってよいほど問われる自己PR。就活において最も大事な要素の1つとも言われる故、自己PRをどのように準備し、本番で伝えるのか悩む人も多いのではないでしょうか?

‌自己PRは同じ内容でも伝え方次第で人事に与える印象が大きく変わるもの。この記事では、自己PRに説得力を持たせるための4つのコツを紹介します。4つのコツを理解して、就活を制する自己PR作りに役立ててください。

どうして自己PRが問われるの?‌ 

何故自己PRを問われるのか、疑問に思う学生の図
そもそも、どうして自己PRが問われるのでしょうか?自己PRを作成する前に、まずは企業側が自己PRを通して、見極めたいと思っているポイントを押さえましょう。ポイントは大きく2つあります。

①自己理解力があるか

自己PRでは、自分の強みについてアピールすることが多いかと思います。しかし、強みを示す根拠がエピソードに見られなかったり、その学生の雰囲気や話ぶりから感じ取れない「強み」を伝えられたりすると、どうでしょうか?

‌きっと人事は、その学生の人柄を把握できず、「自己理解力」がないとの判断をするはずです。自身の強みや弱みを正しく認識する「内省力」は、仕事をする上でも必要になります。まずは、自身の過去の経験から特性について理解すること、そして、人柄を初対面の人に伝えられるよう心がけていきましょう。

②採用基準を満たす、能力/適性があるか

自己PRで活躍してくれるか否かを判断している図です。
‌採用活動とは、「一緒に会社に貢献していきたい」と思える仲間を探すこと。そのため、その会社で任される仕事への適性があるか、活躍するのに必要な資質があるかが、判断の基準となります。

‌こと新卒においては、働いた経験のない人を評価しなければなりません。前職でどんな仕事に従事し、どんな成果を出したのかなど、仕事の実績から能力や適性を汲み取ることが不可能です。

‌そのため、学生の自己PRを聞いて、「仕事に置き換えた時に活躍できそうか」というポテンシャルを見極めています。企業の求める人物像とその採用基準に対し、過去の経験から自身の能力や適性をアピールできるか、が合否の分岐点となるでしょう。

自己PRに盛り込むべき要素と構成

自己PRを通して人事が見極めようとしている要素について紹介してきました。自己PRを通してその学生の人柄、これまでの経験、志向性や適性など網羅的に判断することができるのです。

‌これを踏まえて、自己PRをまとめる際に意識すべき構成についてお伝えします。以下の3段構成を意識して、要素を盛り込んでいきましょう。

①自分のパーソナリティ

1つ目は、自分の長所などのパーソナリティです。自己PRという名の通り、自分がどのような人間で、会社に入ったらどのような活躍をしそうなのか採用担当者にイメージさせる必要があります。

‌ここで、意識するべきは、自身のパーソナリティを洗い出し、企業の求める人物像と擦り合わせること。当然、偽りの特性を伝えても仕方ありません。人事にすぐに見抜かれてしまうでしょう。しかし、企業が採用したい人物像に対し、「自身の特性をどう魅せるか」という戦略立ては必要になってきます。

②強みを裏付けるエピソード

2つ目は、自分のパーソナリティを裏付けるエピソードです。根拠なく自分のパーソナリティを伝えても、誰も納得してくれません。納得してもらうためには、その裏付けとなるエピソードを伝える必要があります。

‌過去の史実を洗い出し、パーソナリティを発揮した事実やそれが形成された原体験に着目してみましょう。1つ1つの経験を掘り下げたり、比較したりすることで、ようやく見えてくるのがあなたのパーソナリティです。自身の経験から見出した強みは、根拠を伴った説得力の高い仕上がりになるでしょう。

③強みが会社でどう活きるのか

3つ目は自分の強みが会社でどう活きるのかのアピールです。先ほども述べたように、採用担当者は自己PRを通して、みなさんが会社で活躍してくれそうかを判断します。自分のパーソナリティとその根拠となるエピソードを伝え、自分がどう活躍できるか述べることで、採用するメリットを訴求できるのです。

‌自身の強みがどう活きるかを自己PRで言及するには、その業界の構造や仕事内容の特徴についての理解が必要でしょう。その企業で活躍するにはどんな能力や資質が必要かの仮説を立てるためにも、業界、企業研究は事前に行うよう心がけてください。

自己PRを魅力的に伝える4つのコツ

自己PRの伝え方を解説している画像

‌①パーソナリティ→エピソードの順番を意識しよう

1つ目は、話し方の順番を意識することです。就活生が自己PRの際にやってしまいがちなミスとして、エピソードを長々と話し、最後にパーソナリティを述べるということがあります。

‌この順番だと、話すエピソードが何を指し示しているのかわからず、長ったらしく感じてしまいます。結論を始めに簡潔に伝えることによって、その後に説明するエピソードが何の根拠になっているのかを容易に理解してもらえるでしょう。

結論ファーストの伝え方は一朝一夕で身につくものではありません。日頃のコミュニケーションから意識することで、伝わる話し方を身につけてください。

②自己PRのエピソードは複数用意しておこう

2つ目は、自己PRで述べたいパーソナリティのエピソードは複数用意しておくことです。自分の強みは、1つの出来事のみに現れるものではありません。

‌本当に自分の強みとなっているものは、あらゆるところで現れるものなのです。自分の強みに対してエピソードが一つしかないと、本当にこれが強みなのかと疑われてしまうかもしれません。強みが現れたエピソードをいくつか用意しておきましょう。

‌そうすれば他のエピソードを求められたときに説得力のあるエピソードを話すことができます。皆さんのアピールしたい長所をより伝えるためにもエピソードをストックしておきましょう。

‌③自己PRのエピソードには数字を入れて具体性を持たせよう

「私は塾講師のアルバイトで生徒の偏差値をに上げることに成功しました。」
「私は塾講師のアルバイトで生徒の偏差値を3ヶ月で10も上げることに成功しました。」

‌同じ内容を述べている2つの自己PR、どちらに説得力を感じますか?おそらく多くの人が後者を選ぶと思います。社会人は、あらゆる業務を数字ベースで判断し、意思決定をしています。

‌抽象的な事柄だと自分のアピールしたいことを十分にアピールすることができません。具体的な数字を示すことによって、初めて実績として評価してもらうことができるのです。就活生に多いのが、定性的でふわっとした自己PR。定量的な数値を入れて、成果を可視化するとともに、どのようにその成果を出したのか「プロセス」を具体的に伝えるようにしましょう。

‌是非、具体的な数字で表現できるところがないか、成果までの努力や工夫が伝わるか、確かめてみてください。それだけでも採用担当者の印象を大きく変えることができます。

④自己PRの内容と結論は会社によって変えよう

すでにこの記事でも触れてきたことですが、会社によって求める人物像や資質は異なるもの。そのため、会社が学生に求める要件に応じて、自己PRの内容や根拠となるエピソードを変える工夫をしましょう。

‌これは何も嘘をつけと言っているわけではありません。採用担当者に評価してもらえるように強みの見せ方を変えるべきだということです。せっかく持っている強みを的確にアピールできなかったら非常にもったいない。採用ページに目を通したり、説明に参加したり、実際に社員に話を聞きにいったりと情報収集を徹底してください。

‌それに合わせて自己PRの内容を決め、自身のエピソードと紐づけることで、一貫性のあるアピールをすることができるでしょう。

就活の自己PRに天才的なエピソードはいらない

「自己PR」と聞くと、何か特別なことを話さなければならないと考える人も多いかと思いますが、実際はそのようなことはありません。

‌確かに、体育会の部活動、留学などの華々しい経験は魅力的に聞こえるでしょう。‌しかし、採用担当者が見ているのは、実績だけではないのです。その学生が困難に対し、どう取り組んできたのか、その経験から何を学んだのかを示すことで、あなた自身の「人となり」が伝わるはずです。

‌自分が今まで培ってきたものを企業側に余すことなくアピールできるよう、自己PRのコツをマスターして、ES・面接を突破してください。

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