コンサルの志望動機を業種別に解説|例文と作成のポイントをご紹介

2025/12/26
コンサル
志望動機の書き方
各業界の志望動機
志望動機の例文
目次
1.
コンサルティング業界とは?
2.
‌志望動機を書く前に!コンサルティングの動向を徹底解説
3.
‌【業種別】コンサルティングの志望動機6選‌
4.
‌【志望動機で使える】コンサル業界の魅力5選
5.
‌コンサル企業が志望動機から知りたいこと‌
6.
‌コンサルの志望動機を書く時のポイント6選
7.
‌【BIG4志望者向け】コンサルの志望動機4選
8.
‌コンサル業界でNGな志望動機の2つの例‌
9.
‌Matcherを使って志望動機を添削してもらおう

コンサルティング業界は、事業規模の大きさやグローバルに働く機会の多さ、年収の高さなどの理由から就活生に人気が高いです。このように競争率の高いコンサルティング業界の志望動機を書く際は、業界への理解を深め、文章を磨き上げていく必要があります。


今回の記事では、コンサルティング業界の企業に応募するための志望動機の例文や、選考に受かるために意識するべきポイントなどをご紹介していきます。

コンサルティング業界とは?

コンサルティング業界は、企業などの経営上の課題を解決することが仕事です。


顧客となる企業は、会社を運営する上で、戦略・IT・人事などとあらゆる課題を抱えています。コンサルティング企業の社員は、自身が持つ専門知識やノウハウを用いて解決策を策定し、顧客のさらなる成長をサポートします。


本記事では、志望動機について解説していきますが、コンサル業界の仕事内容や職種が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください!

【参考】【就活生必見!】コンサルタントの仕事内容を業種別に紹介!

‌志望動機を書く前に!コンサルティングの動向を徹底解説

ここでは、コンサルティングの将来性を見ていきましょう。コンサルティングの志望動機を書く前に、コンサルティングの動向を理解することで、志望動機の説得力が増します。

①コンサル市場の継続的な成長

2024年から2029年の国内ビジネスコンサルティングサービス市場支出額予測

コンサル市場は2025年前年比11.2%増の成長が見込まれており、今後もその流れは継続するとみられています。


急速な成長の背景として、企業のAI導入が進む中で戦略策定支援や業務変革といった案件や官公庁・自治体に関連した案件が拡大していることが挙げられます。


しかし、市場の拡大に伴って人材不足も懸念されており、市場の成長阻害の要因となる可能性もあるようです。


【参考】IDC Japan株式会社『国内ビジネスコンサルティング市場予測を発表〜企業のAI適応は市場成長の促進要因に〜』

②海外進出・デジタル支援など、新領域に積極展開

最近は、アジアや中国への進出を望む企業へのコンサルが好調です。

企業が海外進出をする際、売上を大幅に上げられる可能性がある一方で、大きなリスクが生じます。そのため、海外進出前のリサーチや現地での調査といった、リスク軽減のサポートを行うコンサル会社が増えているそうです。


さらに、ビッグデータやクラウド・AIなど、デジタル分野でのコンサルが拡大してきています。デジタル分野は、DX推進を進める企業がますます増えている中で、企業の内部の人材で解決できない課題が多くあります。


‌そのようなニーズに応えるコンサル企業が今後も事業を伸ばしていけるでしょう。

③SDGs、ESG経営への支援強化

近年、日本だけでなく世界的にSDGs、ESG経営がトレンドとなっており、それらに対するコンサルティング需要が高まっています。

‌SDGs経営は企業がビジネスを通じて国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に貢献するスタイルです。

‌また、ESG経営は「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の3点を経営に取り入れ、短期的な成長でなく、社会全体の持続可能性に配慮しながら長期的な成長を目指すスタイルを指します。

‌この二つの経営スタイルは、ブランドイメージ向上や優秀な人材確保を可能にし、将来的な企業価値向上に繋がるため、企業から大きな注目を集めています。

‌【業種別】コンサルティングの志望動機6選‌

‌早速ですが、ここからコンサルティング業界の志望動機例文をご紹介していきます。


▼【業種別】コンサルティングファームの種類 

・戦略系コンサルティングファーム

・総合系コンサルティングファーム

・IT系コンサルティングファーム

・シンクタンク系コンサルティングファーム

・業界・業務特化型コンサルティングファーム

‌・中小・中堅企業向けコンサルティングファーム


今回は、これら6種類のコンサルティングファームごとの志望動機に加えたい要素と例文をご紹介していきます。


どのような要素を取り入れるべきか、どのように自分をアピールするべきか、などの点を参考にしてみてください。

戦略系コンサルの志望動機

ここでは戦略系コンサルティングファームについて、概要や志望動機を作成するポイント、例文をご紹介します。

‌戦略コンサルの主な企業と概要

企業の経営課題を洗い出し、それらを解決するための経営戦略を考え、業績を向上させるのが戦略系コンサルティングファームです。元来のコンサルティングファームの役割を担っている会社ともいえます。

具体的には、企業全体の方向性を決める「全社戦略」を提案したり、企業の合併・買収をする「M&A」や「グローバル進出」をサポートしたり、など企業やトレンドによって業務は変わります。

‌戦略系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

‌▼主要な戦略系コンサルティングファーム
・マッキンゼー・アンド・カンパニー
‌・ボストン コンサルティング グループ
‌・ベイン・アンド・カンパニー
‌・アクセンチュア・ストラテジー
‌・A.T.カーニー
‌・ドリームインキュベータ
‌・アーサー・ディー・リトル
‌・PwC Strategy&
‌・ローランドベルガー
‌・コーポレイト・ディレクション
‌・モニター デロイト

‌戦略系コンサル|志望動機に加えたい要素

‌戦略系コンサルは、インパクトの大きさや業務の難易度が特徴です。

‌一つの案件で何万人もの人に影響を与えることも少なくありません。しかし、その分課題は複雑で、前例のない極めて抽象度の高い難問となっています。

‌そのような仕事への思いと適正を伝えるために「インパクトの大きい仕事への興味」や「難問にも立ち向かえる力」を志望動機に加えるようにしましょう。

‌志望動機例文

私が貴社を志望する理由は、世界中に広がるネットワークと「答えが出るまで考え抜く姿勢」を活かして、日本企業が海外で勝ち抜くための「進むべき道」を共に作り上げたいと考えているからです。

‌私は大学での研究やインターンシップを通じて、優れた技術を持つ日本企業であっても、国内市場の縮小により「次にどこへ向かうべきか」という難しい判断を迫られている現状を実感してきました。ただ海外へ行くだけではなく、現地のライバルに勝つために「どの市場で、どう戦うか」という経営の根本的な戦略を立てる支援をしたいと強く感じ、戦略コンサルの道を志しました。

‌数あるファームの中でも貴社を志望するのは、世界各地の生きた情報を活用できる点に加え、何より「お客様の結果のために、泥臭く考え抜く」という文化に惹かれたからです。私はこれまで、正解のない課題に対しても地道に分析を続け、納得がいくまでやり遂げる力を養ってきました。この「粘り強く考え抜く泥臭さ」は、貴社が大切にしている姿勢と共通していると感じています。

‌入社後は、このやり抜く力を武器に、経営層の方々が自信を持って決断できるような「勝てる作戦」を提案し、日本企業の成長に貢献したいと考えています。

総合系コンサルティングファームの志望動機

‌ここでは総合系コンサルティングファームについて、概要や志望動機を作成するポイント、例文をご紹介します。

‌主な企業と概要

‌複数の得意分野をかけ合わせてコンサルサービスを展開するのが総合系コンサルティングファームです。各業界、各機能のプロフェッショナルが協力して総合的なコンサルティング支援を行っています。

複数の機能をかけ合わせられるため、クライアントの課題に合わせて様々なアプローチができるのが総合系コンサルの強みです。そのためプロジェクト内容は多岐にわたります。

‌扱うプロジェクト例としては、グローバル戦略、IT化・デジタル化推進、システム導入、新規事業進出などが挙げられます。

‌総合系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

‌▼主要な総合系コンサルティングファーム
・コンサルBIG4
‌ └ デロイトトーマツコンサルティング
‌ └ EYストラテジー・アンド・コンサルティング
‌ └ PwCコンサルティング
‌ └ KPMGコンサルティング
‌・アクセンチュア
‌・アビームコンサルティング
‌・ベイカレントコンサルティング
‌・シグマクシス
‌・日本IBM
‌・フォーティエンスコンサルティング
‌・日立コンサルティング

‌総合系コンサル|志望動機に加えたい要素

‌総合系コンサルティングファームの特徴は「戦略から実行まで一貫して行う」という点です。

‌戦略を立てるだけでなく、現場で実行して成果を出すことが求められます。また、多様な業界の顧客に対してコンサルティングを行うことが主な仕事です。

‌そのような仕事への思いと適正を伝えるために「手触り感のある業務への興味」や「学習意欲の高さが伝わるエピソード」などを加えるとよいでしょう。

‌志望動機例文

‌私は、戦略の立案にとどまらず、現場での実行から成果の創出までを一貫して支援することで、日本企業のグローバルな成長を真に支えたいと考え、貴社を志望します。

‌総合系コンサルティングファームとして、多様な業界の課題に対して泥臭く向き合い、変革を最後まで見届ける貴社の姿勢は、私が理想とする「手触り感のある支援」そのものです。特に、新卒が少数で多様な専門性を持つ中途入社のプロフェッショナルが結集する環境は、個々の主体性が重んじられるとともに、私自身の高い学習意欲を刺激し、多角的な視点から考え抜く力を養う上でこれ以上ない場であると感じています。

‌また、世界155カ国に展開し、特に欧州において強固な地盤を持つ貴社のネットワークは、今後の日本企業の命題である海外進出やM&Aにおいて、圧倒的な価値を生み出す武器になると確信しています。インターンシップでは、社員の方々が真摯に指導してくださる温かさと、顧客の成果のために一切の妥協を許さないプロフェッショナルとしての姿勢を肌で感じ、この文化の中でこそ、私の「成果を出すまでやり抜く力」を最大限に発揮できると強く確信しました。

‌入社後は、現場での実行まで責任を持つ貴社の強みを活かし、未知の領域に対しても自ら学び続けることで、日本企業の海外市場における成功を力強く牽引したいと考えています。

‌IT系コンサルティングファームの志望動機

‌ここではIT系コンサルティングファームについて、概要や志望動機を作成するポイント、例文をご紹介します。

‌主な企業と概要

‌業務の効率化や改善を目的として、ITシステムの活用を促し、企業をサポートするのがIT系コンサルです。IT系への対応が遅れている企業を中心にコンサルを行います。

‌事業部門戦略コンサルティング、デジタルトランスフォーメーション、ITリスクマネジメント、サイバーセキュリティアドバイザリーなどのプロジェクトを取り扱います。

‌IT系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

‌▼主要なIT系コンサルティングファーム
・ガートナージャパン
‌・フューチャーアーキテクト
‌・ULSコンサルティング
‌・アクティベーションストラテジー

‌IT系コンサル|志望動機に加えたい要素

‌IT系コンサルは、顧客の経営課題をITを用いて解決するコンサルティングファームです。そのため、ITへの興味は面接でも重視されるポイントとなっています。

‌また、近年顧客の企業に入り込んでコンサルティングをすることが主流となってきたため、高いコミュニケーション能力も必要です。

‌そのため志望理由には、例えば「ITへの高い関心」や「コミュニケーション能力の高さが伝わるエピソード」を盛り込むとよいでしょう。

‌志望動機例文

‌私は、ITとビジネスの両面からお客様の課題を根本的に解決したいと考え、御社を志望しました。

‌ITコンサルタントを目指す上で、戦略を形にするための「技術力」は欠かせないものだと考えています。その点、御社はエンジニアリングの分野でお客様から非常に高い評価を得ており、専門性の高い技術者が数多く在籍されていることに強く惹かれました。私自身、もともとITへの関心が非常に強く、新しい技術を自ら学び吸収していくことが好きなので、スキルの高い先輩方に囲まれて成長できる環境は、この上なく魅力的です。

‌また、OB・OG訪問を通じて、社歴に関わらず若手でも主体的に意見を求められるフラットな社風を知り、自分の性格に合っていると確信しました。お客様の現場に深く入り込み、対話を重ねる中で「本当にITが必要なのか」という根本から考え抜くスタイルも、細かな部分までこだわりたい自分の強みを活かせると感じています。入社後は、周囲を巻き込むコミュニケーションを大切にしながら、お客様に寄り添い、真に価値のある課題解決を成し遂げたいです。

‌シンクタンク系コンサルティングファームの志望動機

‌ここではシンクタンク系コンサルティングファームについて、概要や志望動機を作成するポイント、例文をご紹介します。

‌主な企業と概要

‌シンクタンク系コンサルティングファームは、様々な分野の専門家を集めて、市場経済や社会制作、先端技術などの調査・分析を行う目的で設立された研究機関です。

‌官公庁・地方公共団体からの依頼を受けての調査・提言のほかにも、企業からの依頼を受けてのコンサルティングも行っています。

‌シンクタンクは直訳すると「頭脳集団」で、各分野の専門家が集まる専門性の高さが強みです。大手証券会社、メガバンクなどを親会社に持ち、大手企業グループの総合力をいかしながら活動しています。

‌経済・社会政策研究、提言事業、マクロ経済調査、システムインテグレーション、ICT活用コンサルティングなど幅広いプロジェクトを手がけます。

‌シンクタンク系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

‌▼主要なシンクタンク系コンサルティングファーム
・NTTデータ経営研究所
‌・三菱UFJ リサーチ&コンサルティング
‌・野村総合研究所(NRI)
‌・日本総合研究所(JRI)

‌シンクタンク系コンサル|志望動機に加えたい要素

‌シンクタンク系コンサルの特徴は「社会貢献性の高さ」です。

社会や経済が抱える様々な課題を解決することで、社会に貢献することを主な使命としています。


そのような仕事への思いと適正を伝えるために志望理由には「社会課題への関心」を加えると良いでしょう。その際、社会課題に向き合った自身のエピソードを一緒に話すことで説得力を上げることができます。

志望動機例文

‌ITの力で金融機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しし、日本経済をもっと元気にしたいという思いから、御社を志望しました。


ゼミで日本の金融業界について学んだ際、多くの銀行がマイナス金利などの厳しい環境にありながら、いまだに古いシステムや対面中心の業務から抜け出せずにいる現状を知りました。こうした社会インフラの課題を解決することは、単なる効率化を超えて、日本社会全体を支えることにつながると感じ、強い関心を持つようになりました。


中でも御社を志望したのは、コンサルティングとITを切り離さず、最初から最後までお客様に寄り添ってサポートできる唯一無二のノウハウがあるからです。社会の大きな課題を捉える視点と、それを実現する確かな技術力の両方を持っている御社こそ、私が理想とする「未来創発」を実現できる場だと感じています。


また、私はマーケティングのインターンを通して、細かいデータからユーザーの本当の悩みを見つけ出すことを大切にしてきました。この「現場の声を大切にしながら本質的な答えを探す姿勢」は、複雑な社会課題に向き合う際にも必ず活かせると考えています。人を大切にし、若手のうちから挑戦を後押ししてくれる御社の社風の中で、金融DXという大きなテーマに全力で取り組んでいきたいです。

業界・業務特化型コンサルティングファームの志望動機

ここでは業界・業務特化型コンサルティングファームについて、概要や志望動機を作成するポイント、例文をご紹介します。

‌主な企業と概要

‌特定の業務や業界に特化したコンサルティングを展開するのが業界・業務特化型コンサルティングファームです。総合型コンサルティングファームと対照の存在といってよいでしょう。

‌IT技術や法制度の変革やグローバル競争の激化といった時代や世情の変化に呼応する形で、製造業特化/リスクマネジメント特化/Web活用特化などの多種多様なコンサルティングファームが登場してきています。

‌業界・業務特化型コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

‌▼主要な業界・業務特化型コンサルティングファーム
・日本能率協会コンサルティング(JMAC)
‌・ZSアソシエイツ

‌業界・業務特化型コンサル|志望動機に加えたい要素

‌業界・業務特化型コンサルは、ある特定の業界・業務のみにコンサルティングを行います。
‌そのため、特化する業界・業務に興味を持った理由を盛り込むことが大切です。

‌加えて自分にとっての、その企業独自の魅力ややりがいを盛り込むことで説得力を上げることができます。

‌志望動機例文

‌「人」という視点から幅広い企業の課題を解決したいと思い、貴社を志望しました。

‌私が部長を務めた部活動では、後輩育成に力を入れることでチーム全体の士気を高め、都大会選出という目標を達成することができました。この経験から、「人」が組織に与える力の大きさを実感し、人材の面から企業のコンサルティングができる仕事がしたいと思うようになりました。

‌日々発展するIT技術や、変化する社会に企業が対応するためには、「人」のスペシャリストが欠かせないと考えています。貴社は「人の成長」にコミットし、組織・人事コンサルティングをはじめとして、人材開発や社員研修などの面から幅広い企業の課題を解決してきました。貴社の社長がお話されていた「全ての課題は人材育成で解決できる」という言葉に強く共感し、志望しました。

‌中小・中堅企業向けコンサルティングファームの志望動機

‌ここでは中小・中堅企業向けコンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

‌主な企業と概要

‌中小・中堅企業に対して包括的な支援を行うために、日本国内で立ち上げられたコンサルティングファームです。経営課題解決のために、戦略立案や業務改革、組織改革、人材育成など幅広い支援を行います。

‌クライアント企業の規模が小さく、対社長や対個人であったり、現場に深く入り込んだコンサルを行うため、クライアント企業との距離が近いのが特徴です。ミドルマーケットと言われることもあります。

‌経営・戦略コンサルティングや業務改善コンサルティング、税務に関する相談対応などを扱うことが多いです。

‌中小・中堅企業向けコンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

‌▼主要な中小・中堅企業向けコンサルティングファーム
・船井総合研究所
‌・山田コンサルティンググループ
‌・タナベコンサルティング

‌中小・中堅企業向けコンサル|志望動機に加えたい要素

‌中小・中堅企業向けコンサルに入社したら、特定の業界の現場に入り込んで経営者と近い距離で向き合う必要があります。

‌そのため、深い業界知識を踏まえた経営者に対するコンサルティング業務への適性を判断する上で、「コミュニケーション能力」と「業界に対する関心」は重視されています。

‌志望理由を書く際は、「コミュニケーション能力」、「特定の業界に対する関心」、「中小企業への支援に対する関心」を盛り込むと良いでしょう。

‌志望動機例文

‌経営者の方々と密にコミュニケーションを取りながら、ERPという強力な武器で中小・中堅企業の成長を支えたいと考え、御社を志望いたしました。

‌このように考えるようになった原点は、小規模な会社を経営している両親の存在です。幼い頃から、食事の席で経営の悩みを聞き、自分なりに課題を考えて提案することに面白さを感じてきました。この経験から、経営者の方々と同じ目線で悩み、現場に入り込んで課題を解決する「中小企業支援」という仕事に強い関心を持つようになりました。

‌中でも、業種を問わず幅広い企業の屋台骨を支えるERPコンサルタントの仕事に大きな魅力を感じています。経営者の方々と深い信頼関係を築くためには、特定の業界知識だけでなく、相手の想いを汲み取る「コミュニケーション能力」が不可欠だと考えています。御社のように、あらゆる業界のノウハウを蓄積し、お客様に密着して一貫したサポートを行う環境であれば、私の「相手に寄り添い、本質的な課題を探る力」を最大限に活かせると確信しました。

‌将来は、御社で磨いた包括的な支援スキルを活かし、多くの経営者の方々が抱える不安を安心に変えられるような、社会貢献度の高いコンサルタントとして活躍したいです。

【志望動機で使える】コンサル業界の魅力5選

‌前述した通り、志望動機で重要なのは、その企業や業界でなければいけないことが伝わることです。その企業でしかいけない理由を考えるには、コンサル業界ならではの魅力を知っておくと、志望動機を考えやすいでしょう。‌

‌そこで、コンサル業界の5つの魅力について紹介します。‌

‌どんな業界かはわかっているものの、コンサル業界ならではの魅力がわからないという方は是非ご覧ください。

‌▼コンサル業界の魅力5選
‌①グローバルな環境で働ける
‌②成長スピードが速い
‌③多くの業界に関われる
‌④社会貢献ができる
‌⑤市場規模が拡大している

‌以下で詳しく解説していきます。

‌①グローバルな環境で働ける

‌コンサル業界は、外資系企業が多いことに加え、日系企業でも海外拠点を設けていることが多いです。‌

‌クライアントから依頼される内容も、海外の企業が日本へ参入する、海外で事業を行うといった案件が多いです。‌

‌外資系の場合は、世界各国に拠点があり、海外オフィスとの連携を取りながら、仕事を進めます。このような場合、海外の拠点と共同チームを組むことになるので、日本とは異なる文化背景を持った人々とコミュニケーションを取ったり、語学力を活かしたりする機会が多いでしょう。‌

‌また、海外拠点への出張や転勤の機会もあるので、若いうちからグローバルな環境で働くことが可能です。

‌②成長スピードが速い

‌コンサル業界は、解決策の立案日々変わる数字の分析など非常に業務量が多い上に、語学力など能力に求められる水準も高いです。‌

‌また、語学研修や教育制度が充実している企業が多いので、向上心を持って取り組めばすぐに成長できる環境が整っています。‌

‌コンサル業界に就職した人に成長スピードが早いのは、若いうちから様々な業務を任され経験でき、教育環境が整っているためです。若いうちに高い能力を身につけることができる点は、キャリアアップのしやすさにも直結し、大きな魅力と言えます。

‌③多くの業界に関われる

‌コンサル業界は、様々な業界のプロジェクトに関わっています。‌

‌若いうちは、専門分野を決めず、様々な業界のクライアントの案件を任されることが多く、業界の幅広い知識や情報を得ることができます。‌

‌好奇心旺盛な人にとっては、1つの業界に絞らず幅広い業界の情報を手に入れられる魅力的な環境といえるでしょう。
‌④社会貢献ができる
‌コンサルの仕事の目的は、企業が持つ経営課題の課題解決をすることです。

‌そもそも、企業は利益を追求したり人々に価値を与えたりして社会に貢献しています。‌しかし、企業がうまく課題を解決できないと、健全な経営は成り立たず、社会に貢献することは厳しいです。‌

‌コンサル業界は、企業の課題解決に貢献し、健全な経営やより良い事業戦略を影で支えることで、社会的に価値のある仕事ができます。

⑤市場規模が拡大している

‌コンサル業界は年々、市場規模が拡大中です。

‌今後も、AIなどによるコンサルティング業務の生産性向上やサービス単価の向上が市場拡大を後押しし、2029年には市場規模は1兆2832億円に達すると予測されています。

‌規模が拡大している業界で働くことは、雇用の安定性や豊富なキャリアアップの機会を期待することができ、魅力の1つとなっています。

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‌コンサル企業が志望動機から知りたいこと‌

‌コンサル企業に限った話ではありませんが、そもそもなぜ企業が志望動機を聞くのか、ご存じでしょうか?

‌企業が志望動機から知りたいことは主に以下の2つです。
‌▼コンサル企業が志望動機から知りたいこと
‌①仕事選びの軸やビジョンが自社とマッチしているのか‌
‌②本気度の高さ‌

‌上記2つについて詳しく解説します!

‌①企業選びの軸が自社とマッチしているのか

‌企業は、就職活動の際にどのような軸で企業選びを行っているのか、またその企業軸は自身の価値観やこれまでの経験に紐づいたものになっているのかを見ています。

‌企業選びの軸は企業にとって、入社後のミスマッチが起きないか、活躍してくれるかなどの判断材料です。‌

‌そのため「企業選びの軸が合致しているから志望した」ということが伝わると説明力が増します。

ただここで、企業選びの軸を適当に決めてしまったり、企業に合わせすぎてしまうと、掘り下げられた時に、ぼろが出やすいので気を付けましょう。

‌②本気度の高さ‌

‌当然ですが、企業は志望度や本気度が低い学生を採用したいとは思いません。‌

‌志望動機は、その会社でなければいけない理由であるため、本気度が高いか低いかを見極めやすいです。‌

‌特にコンサル企業の仕事は、企業の大きな課題に向き合い解決していく仕事で、本気度が低い人ができるような仕事ではありません。‌そのため、志望動機から本気度や志望度の高さを見ています。

‌コンサルの志望動機を書く時のポイント6選

‌ここでは、志望動機を書く際のポイントを6つご紹介します。

‌▼コンサルの志望動機を書く時のポイント
‌①なぜその業界・企業なのかを明確にする
‌②仕事選びの軸と企業との接点
‌③今後のビジョンと企業の接点
‌④結論ファーストにする
‌⑤具体的なエピソードを添える
‌⑥ 自身の強みをどのように活かせるかを考える

‌以下で、詳しく解説していきます。

‌‌①なぜその業界・企業なのかを明確にする

‌志望動機を書く上で、必ずといっていいほど取り入れなければいけない要素です。

‌「‌なぜその業界・企業なのか」を明確にすることで、面接官は入社後にやる気をもって働き成長してくれそうという期待ができます。

‌業界を志望する理由を考える際は、業界の持つ特徴を把握しましょう。

業界に共通するのは「提供する価値」です。その業界が誰に対してどのような価値を提供しているのか知ることで、自分にとっての業界のやりがいが見えてきます。

‌業界の志望理由を明確にしたら、次は「なぜその企業なのか」を考えます。企業を志望する理由を考える際に、必ずしも仕事内容に着目する必要はありません。

‌企業理念やビジョン、社内の環境など、他社と比較した上で魅力的な点で考えてみましょう。

‌②仕事選びの軸と企業との接点

‌志望動機に仕事選びの軸と企業との接点があると、単に知名度や年収の高さで選んだのではなく、企業や仕事と自分を理解した上で応募しているということが明確になります。‌

‌「会社選びが軸に合致していた」と説明されると説得力が増し、相手にも伝わりやすいです。仕事選びの軸と企業との接点に筋が通るように、自己分析と企業研究を徹底的に行いましょう。

‌自己分析をするには、自分史の作成がおすすめです。

‌下記の記事で自分史の書き方について紹介しているので、併せてご覧ください。
‌【参考】自分史の書き方と自己分析に役立つ便利なフォーマット例を解説!

③今後のビジョンと企業の接点

‌「自分のビジョンを実現するために、その企業で働きたい」とすることで説得力のある志望動機にすることができます。

‌このような形で伝えることで、‌面接官は、「目的意識を持って働いてくれる人の方が、長期間に渡ってモチベーション高く取り組み、活躍してくれる」と解釈するでしょう。

‌コンサル業界の仕事は、大きな案件に長期間取り組んだり、時代の変化に適応するために常にアンテナを張っていたり、簡単な仕事ではありません。そのため、新卒採用では、常に仕事に対して前向きで、モチベーション高く取り組んでくれる人を求めています。

‌コンサル企業に入社する目的を示すために、自分自身の今後のビジョンと企業との接点について明確にしておきましょう。

‌④結論ファーストにする

‌志望理由をESや面接で聞かれた際は、「なぜコンサル業界なのか?」「なぜその会社なのか?」を最初に簡潔に伝えるようにしましょう。

‌最初に「何が言いたいのか」を伝えることによって、相手に自分の言ったことを理解してもらいやすくなり、説得力を上げることができます。

‌結論ファーストはコンサル業界以外でも重要視されているので、他の業界を受ける際にも意識するようにしてください。

⑤具体的なエピソードを添える

‌志望理由のみを伝えるだけでは十分な説得力を出すことはできません。

‌例えば、志望理由として「企業の変革を支援し、日本経済に貢献したい」と伝えても、面接官は就活生が本当にそのような思いを持っているか判断することができません。

‌志望理由の背景として、「ゼミの研究で統計データを用いて経済成長を分析することで、ICT投資が企業の生産性に与える影響を実感した。理論を学ぶだけでなく、実際の企業現場でデジタル化を推進し、日本企業の競争力を高める手助けをしたいと考えた」といったように実体験と絡めることで想いの強さを伝えることができるのです。

‌具体的なエピソードを考えるのに必須なのは自己分析です。

‌以下の記事で、自己分析について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください!
‌【参考】自己分析シート8選|自己分析のやり方・就活への活用方法を解説

⑥自身の強みがどのように活かせるかを考える

‌自身の強みがコンサルタントとしての業務でどのように活かすことができるのかを踏まえて志望理由を作成することで、面接官に好印象を与えることができます。

‌そのため、今までの経験から自分の強みが何であるのかを把握しておくようにしましょう。

コンサル企業で活かすことのできる強みは以下のものが挙げられます。

‌▼コンサルで活かせる強みの例
・論理的思考力
‌・課題解決力
‌・コミュニケーション力
‌・語学力
‌・忍耐力

‌‌これら以外にも、活かすことのできる強みは多々あります。見つけた自分の強みとコンサルの業務を「本当に活かすことができるのか」と照らし合わせることが重要です。

‌【BIG4志望者向け】コンサルの志望動機4選

‌大手総合系コンサルティングファームと言われているbig4の志望動機の例文を紹介します。

‌それぞれの特徴や、選考対策について知りたい方は下記の記事をチェックしてみてください。
‌【参考】【big4比較表付き】コンサルを領域や業務別に解説|選考対策も

 デロイト トーマツ コンサルティングの志望動機

‌私がコンサルティング業務に興味を持つ理由は2つあります。

‌まず1つ目は、企業ニーズに応え、課題解決を行うコンサルタントという職業に魅力を感じているからです。以前アルバイト先の時間帯責任者として、顧客のニーズを満たすことで低迷していた店舗の客数と売上向上に貢献した経験から、企業の課題発見から戦略の立案、施策の実行まで行うコンサルティングという仕事に非常に関心があります。特に貴社のような総合コンサルティングファームでは、戦略の策定から実行・支援のフェーズまで一気通貫で行うため、やりがいを感じられると考えています。

‌2つ目の理由は、入社後すぐに成長できる機会が豊富にあるからです。様々な業界や企業の方と関わることで、多角的な視点・幅広い人脈を得ることが出来ます。また、企業の経営課題解決という難題に若手のうちから挑戦することは自身の大きな成長につながると感じており、貴社を志望いたします。

‌ PwCコンサルティングの志望動機

‌私はコンサルタントとして、日本企業の海外進出を支援し、グローバル市場での成長を力強く支えたいと考え、貴社を志望します。

‌これまで企業とのプロジェクトや長期インターンシップに参加する中で、日本の優れた技術をもっと世界で戦わせていくべきだと強く実感してきました。国内市場が飽和していく中、企業の業績を伸ばし続けるためには海外展開が不可欠ですが、貴社は世界136カ国に36万人以上のスタッフを擁する圧倒的なネットワークを持っており、私が担当したい海外進出案件において最も強みを発揮できる環境だと確信しています。

‌また、若手社員にも大きな裁量と責任を与え、成長を後押ししてくださる社風にも非常に魅力を感じています。入社後はこれまでの学びと経験を活かし、将来的な海外拠点での勤務やグローバルプロジェクトへの参画を通じて、世界中のクライアントの課題解決に貢献していきたいと考えています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの志望動機

‌私は、企業の成長戦略の立案から実行までを一貫して支援し、クライアントの持続的な成長に貢献したいと考え、貴社を志望します。

‌大学では経済学を専攻し、マクロ・ミクロ経済学や会計学などの基礎知識に加え、ゼミでは企業の経営戦略や成長戦略の立案手法を専門的に研究してきました。これらの学びを通じて、データに基づき企業の未来を構想する面白さを知り、実社会でも企業の成長を直接支える仕事がしたいという思いを強くしました。

‌150以上の国と地域に約40万人のスタッフを擁する圧倒的なグローバルネットワークを持つ貴社であれば、幅広い業界の課題に対して、これまでの学びを活かした質の高い解決策が提示できると考えています。具体的には、クライアントの事業環境や競合状況を緻密に分析した上で、実現可能な成長戦略を導き出し、その実行までを泥臭く支援することで、着実な成果に貢献したいです。

‌また、貴社の「信頼と品質」を基盤とした経営理念にも深く共感しています。クライアントからの信頼を第一に考え、常に質の高いコンサルティングサービスを提供し続けることで、企業、そして社会全体の発展に貢献していく所存です。

‌ KPMGコンサルティングの志望動機

‌私がKPMGを志望する理由は3つあります。「KPMGの持つ環境」、「KPMGの持つグローバルネットワーキング」、「KPMGならではのカルチャー」です。

‌まず、環境としては、新卒の数が少なく、これまで様々な会社から転職してきたコンサルタントたちが一堂に会して働く環境は御社ならではだと考えており、様々な考え方を持つ人たちと共に働けることに対するメリットは大きなものになると考えています。

‌また、2つ目のグローバルネットワーキングですが、世界155カ国にブランチを持っていて、特にヨーロッパに強いプレゼンスがあるとお伺いしています。これから日本のビジネスはグローバル化が進み、M&Aや海外進出が多くなることが予想されます。その環境下ではKPMGのように世界中にブランチを持っている会社がより大きな価値を出せると考えています。

‌最後に、インターンに参加させていただいたときに感じたKPMGのカルチャーが理由になっています。これは、働く上ではとても重要な要素であると思っていて、インターンを通じて、みなさんが優しく指導してくれるが、しっかりと指導してくれて、接しやすい雰囲気もあったことからより志望度が上がりました。

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‌コンサル業界でNGな志望動機の2つの例‌

‌ここでは、コンサルの志望動機に含めないほうがいい内容を紹介します。

‌①好待遇な労働条件に興味を持っている

‌コンサル業界は、給与が高いことで有名です。‌コンサル志望の就活生の中では、給与の部分で惹かれている人も多いのではないでしょうか。‌

‌好待遇な労働条件で働きたいという希望を持っていることは問題ありませんが、志望動機で伝えるのは適切ではありません。

‌「高待遇な労働条件に惹かれている」と正直に伝えることも良いといわれている一方で、面接官によっては、「この人は給与メインで企業選んでいるので、他に高待遇な企業があったら転職をしてしまうかもしれない」と思われてしまう可能性があります。

‌コンサルの給与が高い理由は、結果を出すことを期待されているからです。

‌志望動機の軸や就活軸が、労働条件では、深掘りされた時に困るので、それ以外の軸を見つけて就活をしましょう。

‌②セカンドキャリアについて考えている

‌コンサル企業の志望動機でセカンドキャリアを伝えるのは、必ずしも良くないことではありません。

‌しかし、伝え方によってはマイナスな印象を与えかねないので注意が必要です。

入社後すぐに転職するつもりであることを伝えてしまうと、採用担当者から「すぐに辞めてしまうのではないか」と、長期的なコミットメントを疑われる可能性があります。

‌・セカンドキャリアの具体的な計画
‌・コンサルティングでどのようなスキルや経験を身につけたいのか

を明確に伝えることが重要です。

‌例えば、「コンサルティングの仕事を通じて、経営戦略やマーケティングの知識やスキルを身につけたいと思っています。その知識やスキルを活かして、将来的には起業して、自分の考えを形にしていきたいと考えています。」のようにすることで、入社後すぐに転職するつもりではないことが伝わり、コンサルでどのようなスキルや経験を起業にどのように活かせるのかが説明されています。

‌もちろん、セカンドキャリアを明確に伝える必要はありません。

‌コンサルティングの仕事に魅力を感じていて、長期的にキャリアを積んでいきたいという意欲があれば、その旨をアピールすれば良いでしょう。

‌③自分を成長させたい

‌コンサルタントの仕事は、顧客の経営課題の解決です。

‌顧客の課題を解決するために、自己研鑽を重ね、案件を多く重ねることで結果的に、自身の能力を成長させることができます。そのため、最初から志望理由を自身の成長とすると、「自分の能力向上が目的で、顧客は二の次ではないか」と誤解を招いてしまいます。

‌あくまで、顧客のために仕事をするということを念頭において志望動機を考えましょう。

Matcherを使って志望動機を添削してもらおう

‌コンサル業界の志望動機について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

‌志望動機では、志望する企業の競合と差別化しなければなりません。特にコンサル業界は、外資系や日系、中小企業などとにかく業界が広いため、徹底した企業分析と志望動機の添削が必要です。
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