コンサルティングの志望動機|業種別の例文5選とポイントを解説

2024/02/28
コンサル
志望動機の書き方
各業界の志望動機
志望動機の例文
目次
1.
‌志望動機を書く前に!コンサルティングの動向を徹底解説
2.
‌【業種別】コンサルティングの志望動機6選
3.
‌【BIG4志望者向け】コンサルの志望動機4選
4.
コンサル業界でNGな志望動機の2つの例
5.
志望動機の2つの基本ルール
6.
‌コンサル企業が志望動機から知りたいこと
7.
コンサルの志望動機を書く時のポイント3選
8.
【志望動機で使える】コンサル業界の魅力5選
9.
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コンサルティング業界は、事業規模の大きさやグローバルに働く機会の多さ、年収の高さなどの理由から就活生に人気が高いです。このように競争率の高いコンサルティング業界の志望動機を書く際は、業界への理解を深め、文章を磨き上げていく必要があります。


今回の記事では、コンサルティング業界の企業に応募するための志望動機の例文や、選考に受かるために意識するべきポイントなどをご紹介していきます。


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‌志望動機を書く前に!コンサルティングの動向を徹底解説

ここでは、コンサルティングの将来性を見ていきましょう。コンサルティングの志望動機を書く前に、コンサルティングの動向を理解することで、志望動機の説得力が増します。

①アメリカのコンサルティングは海外市場で攻勢

コンサルティング業界は、海外市場規模を見てみると、アメリカが6〜10兆円と高いシェア率を誇ります。次に、ドイツが1〜2兆円といわれていて、海外市場ではこの2カ国が大半を占めています。

海外のようにコンサルの利用を促進することができれば、日本でもシェア率を伸ばすことができるでしょう。
‌今後もコンサルティング企業は企業体質や時代の流れに合わせたコンサルを提供していくことが、課題です。

②海外進出・デジタル支援など、新領域に積極展開

最近は、アジアや中国への進出を望む企業へのコンサルが好調です。
しかし、海外進出により販路を広げると、クライアント企業の売上を大きく伸ばすことができる一方で、リスクも生じます。そのため、海外進出前のリサーチ、現地での調査、改善のサポートを行うコンサル会社も増えてきているそうです。

さらに、ビッグデータやクラウド・AIなど、デジタル分野でのコンサルが拡大してきています。
デジタル分野は、DX推進を進める企業がますます増えている中で、企業の内部の人材で解決できない課題が多くあります。
‌そのようなニーズに応えるコンサル企業が今後も事業を伸ばしていけるでしょう。

③SDGs、ESG経営への支援強化

先ほども説明したように、デジタルに関するテーマは、今後もDX推進に力を入れるクライアントの業績を牽引するといわれています。
‌しかし、一般的なテーマになりつつあり、落ち着きはじめているともいえます。

そこで注目されているテーマは、SDGsやESG、人的資本経営などです。

従業員などの健康管理を経済的に考える「健康経営」や、心身ともに満たされている状態のことをいう「ウェルビーイング」など、大きな売上につながらないテーマに対して、コンサルティングの価値を見出せるといわれています。

このような状況下で、実績やニーズに合ったサービスを作り上げたり、クライアントを獲得するためにマーケティングにも力を入れたりと、コンサル業界も各企業で動きを進めています。

‌【業種別】コンサルティングの志望動機6選

‌早速ですが、ここからコンサルティング業界の志望動機例文をご紹介していきます。


・戦略系コンサルティングファーム

・総合系コンサルティングファーム

・IT系コンサルティングファーム

・シンクタンク系コンサルティングファーム

・業界・業務特化型コンサルティングファーム
‌・中小・中堅企業向けコンサルティングファーム


今回は、これら6種類のコンサルティングファームに適した志望動機例文を記載しました。


どのような要素を取り入れるべきかどのように自分をアピールするべきか、などの点を参考にしてみてください。

戦略系コンサルティングファームの志望動機

ここでは戦略系コンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

主な企業と概要

企業の経営課題を洗い出し、それらを解決するための経営戦略を考え、業績を向上させるのが戦略系コンサルティングファームです。元来のコンサルティングファームの役割を担っている会社ともいえます。


具体的には、企業全体の方向性を決める「全社戦略」を提案したり、企業の合併・買収をする「M&A」や「グローバル進出」をサポートしたり、など企業やトレンドによって業務は変わります。


戦略系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。


マッキンゼー・アンド・カンパニー

ボストン コンサルティング グループ

ベイン・アンド・カンパニー

アクセンチュア

A.T.カーニー

ドリームインキュベータ

アーサー・ディー・リトル

PwC Strategy&

ローランドベルガー

コーポレイト・ディレクションズ

モニター デロイト

志望動機例文

私はコンサルタントとして国内企業の成長をサポートしていきたいという思いがあります。私は特に日本企業の海外進出案件に携わりたいと考えています。


私は、企業とともに取り組んだプロジェクトや長期のインターンシップを通じて日本の企業や技術を世界で戦わせていくべきなのではないかと思いました。国内市場の飽和に伴い、海外進出の必要性が高まっており、コンサルタントとして海外市場での成功をサポートすることで企業の業績向上に貢献したいと考えています。


コンサルティングファームの中でも貴社を志望する理由は2つあります。グローバルネットワークが強く、私が担当したいと考えている海外進出案件で強みを発揮できるからです。もう1つは、自分に合っていると強く感じたからです。説明会や企業研究で私が感じた貴社の印象は「泥臭く考えぬく」「顧客の為にできる努力を徹底的にやり抜く」ということでした。私の強みは「泥臭さ」と「成果を出すまでやり切る力」で、両者がとても一致していると感じました。また、説明会でお伺いした、大事なことは素直さや主体性、根性などの「仕事に対する姿勢」という点も、私の考えと非常に一致しており、本当にここで働きたい、と感じました。

総合系コンサルティングファームの志望動機

ここでは総合系コンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

主な企業と概要

複数の得意分野をかけ合わせてコンサルサービスを展開するのが総合系コンサルティングファームです。各業界、各機能のプロフェッショナルが協力して総合的なコンサルティング支援を行っています。


複数の機能をかけ合わせられるため、クライアントの課題に合わせて様々なアプローチができるのが総合系コンサルの強みです。そのためプロジェクト内容は多岐にわたります。


扱うプロジェクト例としては、グローバル戦略、IT化・デジタル化推進、システム導入、新規事業進出などが挙げられます。


総合系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。

・コンサルBIG4

 └ デロイトトーマツコンサルティング

 └ EYストラテジー・アンド・コンサルティング

 └ PwCコンサルティング

 └ KPMGコンサルティング

・アクセンチュア

・アビームコンサルティング

・ベイカレントコンサルティング

・シグマクシス

・日本IBM

・クニエ

・日立コンサルティング

志望動機例文

私が貴社を志望する理由は3つあります。貴社の持つ環境、グローバルネットワーキングそして、カルチャーです。


まず、環境としては、新卒の数が少なく、これまで様々な会社から転職してきたコンサルタントたちが一堂に会して働く環境は御社ならではだと考えており、様々な考え方を持つ人たちと共に働けることに対するメリットは大きなものになると考えています。


また、2つ目のグローバルネットワーキングですが、世界155カ国にブランチを持っていて、特にヨーロッパに強いプレゼンスがあるとお伺いしています。これから日本のビジネスはグローバル化が進み、M&Aや海外進出が多くなることが予想されます。その環境下では貴社のように世界中にブランチを持っている会社がより大きな価値を出せると考えています。


3つ目の理由は、貴社のカルチャーです。インターンでは、社員の方々が優しく、しっかりと指導してくださり、接しやすい雰囲気もあったことからより志望度が上がりました。

IT系コンサルティングファームの志望動機

ここではIT系コンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

主な企業と概要

業務の効率化や改善を目的として、ITシステムの活用を促し、企業をサポートするのがIT系コンサルです。IT系への対応が遅れている企業を中心にコンサルを行います。


事業部門戦略コンサルティング、デジタルトランスフォーメーション、ITリスクマネジメント、サイバーセキュリティアドバイザリーなどのプロジェクトを取り扱います。


IT系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。


・ガートナージャパン

・フューチャーアーキテクト

・ウルシステムズ

・CDIソリューションズ

志望動機例文

私が御社を志望する理由は2つあります。


1つ目は『エンジニアとして成長できる環境だから』です。IT×コンサルを強みとする企業はいくつかあり、その中で上流から下流までを一気通貫して行う企業もございますが、御社は顧客からのエンジニア部分での評価が非常に高いと伺っております。スキルの高い優秀なエンジニアが多数在籍していることを企業選びの軸としているため、この点に魅力を感じました。


また2つ目の志望理由は『社風が自分の性格と合っていると感じたから』です。 中途採用が多く、入社年次の意識が薄く、若手でも意見を求められることが多いとOB・OG訪問を行なった際に伺いました。また依頼されたシステムを作るだけではなく「本当にITが必要かを根本から考え、クライアントの抱える本質的な課題解決に取り組む」ことは、細かく考えて行動したい私の性格を活かせるとマッチしていると感じました。

シンクタンク系コンサルティングファームの志望動機についての画像

シンクタンク系コンサルティングファームの志望動機

ここではシンクタンク系コンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

主な企業と概要

シンクタンク系コンサルティングファームは、様々な分野の専門家を集めて、市場経済や社会制作、先端技術などの調査・分析を行う目的で設立された研究機関です。


官公庁・地方公共団体からの依頼を受けての調査・提言のほかにも、企業からの依頼を受けてのコンサルティングも行っています。


シンクタンクは直訳すると「頭脳集団」で、各分野の専門家が集まる専門性の高さが強みです。大手証券会社、メガバンクなどを親会社に持ち、大手企業グループの総合力をいかしながら活動しています。


経済・社会政策研究、提言事業、マクロ経済調査、システムインテグレーション、ICT活用コンサルティングなど幅広いプロジェクトを手がけます。


シンクタンク系コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。


・NTTデータ経営研究所

・三菱UFJ リサーチ&コンサルティング

・野村総合研究所(NRI)

・日本総合研究所(JRI)

志望動機例文

ITを用いながら金融機関の課題を解決し、金融機関のDX促進に貢献したいと考えたため御社を志望しました。日本の金融機関が貸出需要の減少やマイナス金利政策という環境下の中、対面での業務やレガシーシステムという課題が多数残っていることをゼミで専門的に学んだ経験があり、この分野に強い関心を持ちました。


中でも貴社を志望した理由は大きく2つあります。1つ目は、コンサル部門とIT部門の連携により、一気通貫してお客様のDX推進をサポートできるからです。貴社は長い間コンサルティングとITの両方をコア事業としてきた唯一の企業であるため、他社に比べて豊富なノウハウや技術力を保有しているという強みがあります。また幅広い業界のトップ企業に対して課題解決を行っていて、更に業界トップの営業利益率を誇ることから、貴社の業務を通して幅広いスキルや経験が身に付けられ、自身の価値向上を実現できると考えました。


2つ目は、貴社の理念や社風に魅力を感じたからです。私はマーケティングのインターンを行なっていた際に、細かなデータを把握し、考察することで、真のユーザーニーズにたどり着けるような施策を出せるように心掛けてきました。そのためDXパートナーとして顧客の課題に寄り添い解決していく御社に大変魅力を感じており、顧客のDX推進を通して「未来創発」という理念を共に実現していきたいと考えています。また社員面談やセミナーなどを通して、若手から挑戦し成長できる環境や人を大切にする社風に魅力を感じまして、より一層貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。

業界・業務特化型コンサルティングファームの志望動機

ここでは業界・業務特化型コンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

主な企業と概要

特定の業務や業界に特化したコンサルティングを展開するのが業界・業務特化型コンサルティングファームです。総合型コンサルティングファームと対照の存在といってよいでしょう。


IT技術や法制度の変革やグローバル競争の激化といった時代や世情の変化に呼応する形で、製造業特化/リスクマネジメント特化/Web活用特化などの多種多様なコンサルティングファームが登場してきています


業界・業務特化型コンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。


・グリーンフィールドコンサルティング

・ 株式会社経営共創基盤(IGPI)

・フィールドマネージメント

志望動機例文

「人」という視点から幅広い企業の課題を解決したいと思い、貴社を志望しました。


私が部長を務めた部活動では、後輩育成に力を入れることでチーム全体の士気を高め、都大会選出という目標を達成することができました。この経験から、「人」が組織に与える力の大きさを実感し、人材の面から企業のコンサルティングができる仕事がしたいと思うようになりました。


日々発展するIT技術や、変化する社会に企業が対応するためには、「人」のスペシャリストが欠かせないと考えています。貴社は「人の成長」にコミットし、組織・人事コンサルティングをはじめとして、人材開発や社員研修などの面から幅広い企業の課題を解決してきました。貴社の社長がお話されていた「全ての課題は人材育成で解決できる」という言葉に強く共感し、志望しました。

中小・中堅企業向けコンサルティングファームの志望動機

ここでは中小・中堅企業向けコンサルティングファームについて、概要や志望動機例文をご紹介します。

主な企業と概要

中小・中堅企業に対して包括的な支援を行うために、日本国内で立ち上げられたコンサルティングファームです。経営課題解決のために、戦略立案や業務改革、組織改革、人材育成など幅広い支援を行います。


クライアント企業の規模が小さく、対社長や対個人であったり、現場に深く入り込んだコンサルを行うため、クライアント企業との距離が近いのが特徴です。ミドルマーケットと言われることもあります。


経営・戦略コンサルティングや業務改善コンサルティング、税務に関する相談対応などを扱うことが多いです。


中小・中堅企業向けコンサルティングファームの主な企業は以下の通りです。


・株式会社ジェネックスパートナーズ

・イーソリューション株式会社

・株式会社タナベ経営

志望動機例文

私が貴社を志望するのは『幅広いお客様と密に関わりを持ちながら経営課題を解決したい』『社会貢献度が高い企業でスキルアップしたい』という2つの理由からです。


まず魅力的に感じたのは、ERPコンサルタントとして業種・業態を問わずあらゆるお客様と密に関わることができる点です。私の両親は2人で小規模な会社を経営しており、家族で食事をするときは経営の悩みについてよく話していました。そこで企業の悩みを聞き、課題を見つけて提案をすることの面白さを子供ながらに覚えました。より幅広い業界についての知識やノウハウを得て、多様な提案を出せるような人材になりたいと思ったのが貴社を志望する1つ目の理由です。


また、市場規模と売上を成長させ続けているERPパッケージはこれからもあらゆる企業に必要とされ、その導入とサポートに関する貴社の事業は非常に社会的貢献度が高く将来性のあるものであると感じました。包括的な支援を行うスキルを貴社において磨き、経営に関して心配や悩みを抱える中小企業に貢献したいと考えています。

‌【BIG4志望者向け】コンサルの志望動機4選

大手総合系コンサルティングファームと言われているbig4の志望動機を紹介します。

それぞれの特徴や、選考対策について知りたい方は下記の記事をチェックしてみてください。

【big4比較表付き】コンサルを領域や業務別に解説|選考対策も

 デロイト トーマツ コンサルティングの志望動機

私がコンサルティング業務に興味を持つ理由は2つあります。まず1つ目は、企業ニーズに応え、課題解決を行うコンサルタントという職業に魅力を感じているからです。以前アルバイト先の時間帯責任者として、顧客のニーズを満たすことで低迷していた店舗の客数と売上向上に貢献した経験から、企業の課題発見から戦略の立案、施策の実行まで行うコンサルティングという仕事に非常に関心があります。特に貴社のような総合コンサルティングファームでは、戦略の策定から実行・支援のフェーズまで一気通貫で行うため、やりがいを感じられると考えています。2つ目の理由は、入社後すぐに成長できる機会が豊富にあるからです。様々な業界や企業の方と関わることで、多角的な視点・幅広い人脈を得ることが出来ます。また、企業の経営課題解決という難題に若手のうちから挑戦することは自身の大きな成長につながると感じており、貴社を志望いたします。

 PwCコンサルティングの志望動機

私はコンサルタントとして国内企業の成長をサポートしていきたいという思いがあります。私は、企業とともに取り組んだプロジェクトや長期のインターンシップを通じて日本の企業や技術を世界で戦わせていくべきなのではないかと思いました。国内市場の飽和に伴い、海外進出の必要性が高まっており、コンサルタントとして海外市場での成功をサポートすることで企業の業績向上に貢献したいと考えています。私が貴社を志望する理由は、グローバルネットワークが強く、私が担当したいと考えている海外進出案件で強みを発揮できるからです。貴社は、世界157カ国742拠点に364,232人のスタッフを擁するグローバルネットワークを有しており、幅広い業界や業種のクライアントの課題解決に取り組んでいます。また、若手社員にも裁量権と責任を与え、成長の機会を提供していることも魅力と感じました。私は、貴社に入社し、これまでの学びと経験を活かして、グローバルな視点から企業の課題解決に貢献していきたいと考えています。具体的には、海外の拠点での勤務や、海外のクライアントのプロジェクトへの参画を希望しています。

 EYストラテジー・アンド・コンサルティングの志望動機

私がコンサル業界を志望する理由は、大学時代に経済学を専攻し、マクロ経済学やミクロ経済学、会計学などを学びました。また、ゼミでは、企業の経営戦略について研究し、企業の成長戦略を立案する方法について学びました。これらの経験を通じて、企業の成長に貢献したいと考えるようになりました。貴社は、世界154カ国に約28万人のスタッフを擁するグローバルネットワークを有しており、幅広い業界や業種のクライアントの経営課題解決に取り組んでいます。私は、貴社に入社し、これまでの学びと経験を活かして、企業の成長戦略の立案・実行に貢献していきたいと考えています。具体的には、クライアントの事業環境や競合環境を分析し、その分析結果に基づいて、実現可能な成長戦略を立案していきたいと考えています。また、立案した戦略の実行を支援することで、クライアントの成長に貢献していきたいと考えております。また、貴社の「信頼と品質」を基盤とした経営理念にも共感しています。私は、クライアントからの信頼を第一に、質の高いコンサルティングサービスを提供することで、社会に貢献していきたいと考えています。

 KPMGコンサルティングの志望動機

私が、KPMGを志望する理由は3つあります。KPMGの持つ環境、KPMGのならではのカルチャーそして、KPMGの持つグローバルネットワーキングです。まず、環境としては、新卒の数が少なく、これまで様々な会社から転職してきたコンサルタントたちが一堂に会して働く環境は御社ならではだと考えており、様々な考え方を持つ人たちと共に働けることに対するメリットは大きなものになると考えています。また、2つ目のグローバルネットワーキングですが、世界155カ国にブランチを持っていて、特にヨーロッパに強いプレゼンスがあるとお伺いしています。これから日本のビジネスはグローバル化が進み、M&Aや海外進出が多くなることが予想されます。その環境下ではKPMGのように世界中にブランチを持っている会社がより大きな価値を出せると考えています。最後に、インターンに参加させていただいたときに感じたKPMGのカルチャーが理由になっています。これは、働く上ではとても重要な要素であると思っていて、インターンを通じて、みなさんが優しく指導してくれるが、しっかりと指導してくれて、接しやすい雰囲気もあったことからより志望度が上がりました。

コンサル業界でNGな志望動機の2つの例

ここでは、コンサルの志望動機に含めないほうがいい内容を紹介します。

①好待遇な労働条件に興味を持っている

コンサル業界は、給与が高いことで有名です。
‌コンサル志望の就活生の中では、給与の部分で惹かれている人も多いのではないでしょうか。
‌好待遇な労働条件で働きたいという希望を持っていることは問題ありませんが、志望動機で伝えるのは適切ではありません。

「高待遇な労働条件に惹かれている」と正直に伝えることも良いといわれている一方で、面接官によっては、「この人は給与メインで企業選んでいるので、他に高待遇な企業があったら転職をしてしまうかもしれない」と思われてしまう可能性があります。


コンサルの給与が高い理由は、結果を出すことを期待されているからです。

志望動機の軸や就活軸が、労働条件では、深掘りされた時に困るので、それ以外の軸を見つけて就活をしましょう。

②セカンドキャリアについて考えていることを伝える

コンサル企業の志望動機でセカンドキャリアを伝えるのは、必ずしも良くないことではありません。しかし、伝え方によっては、マイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。
‌そのため、入社後すぐに転職するつもりであることを伝えてしまうと、採用担当者から「すぐに辞めてしまうのではないか」と、長期的なコミットメントを疑われる可能性があります。

・セカンドキャリアの具体的な計画

・コンサルティングでどのようなスキルや経験を身につけたいのか


を明確に伝えることが重要です。


コンサルティングの仕事を通じて、経営戦略やマーケティングの知識やスキルを身につけたいと思っています。その知識やスキルを活かして、将来的には起業して、自分の考えを形にしていきたいと考えています。


この場合、入社後すぐに転職するつもりではないことが伝わり、コンサルティングで身につけたスキルや経験を、起業にどのように活かせるのかが説明されています。もちろん、セカンドキャリアを明確に伝える必要はありません。コンサルティングの仕事に魅力を感じていて、長期的にキャリアを積んでいきたいという意欲があれば、その旨をアピールすれば良いでしょう。


コンサル業界の離職率は20%程度といわれており、令和4年の一般労働者の離職率11.9%と比べると、高い傾向にあります。


【参考】「-令和4年雇用動向調査結果の概況-」厚生労働省


コンサルを離れる人は、自主退職が多く、さらに自分の強みが活かせる環境で働きたいという前向きな理由が多いそうです。そのため、1つの企業に定年まで居続ける社員が少なく、転職がしやすいのは、コンサル企業の特徴といえます。


志望動機の2つの基本ルール

志望動機を作る上での基本ルールは、大きく分けて以下の2つです。

  • ・業界が持つ特徴を把握する
  • ・業界の企業を比べて、特徴を洗い出す

    業界が持つ特徴を把握する

    1つ目は、業界研究を通して業界の特徴を理解することです。
    ‌1つの業界には共通して提供する価値があります。その業界が誰に対してどのような価値を提供しているのか調べてみましょう。
    ‌これをすることによって、自分が携わることにやりがいを感じられるか確認することができます。

    ‌もしやりがいを感じられそうなら、志望動機にそれを盛り込むと良いでしょう。

    業界の企業を比べて、特徴を洗い出す

    2つ目は業界に属する企業を比較して、その企業の魅力を洗い出すことです。
    ‌志望動機を伝えるのにあたり、上で説明したような「業界の志望動機」だけでは不十分です。

    ‌なぜなら業界にはいくつも企業があり、そのなかでも、その企業でなければならない理由を説明しなければならないからです。
    ‌特定の企業の志望動機を考えるときは、企業研究を通してしっかりと情報収集しましょう。

    ‌本記事では、コンサル業界の分類をしているので、よかったらご覧ください。

    ‌コンサル企業が志望動機から知りたいこと

    ‌コンサル企業に限った話ではありませんが、そもそもなぜ企業が志望動機を聞くのか、ご存じでしょうか?

    ‌企業が志望動機から知りたいことは主に以下の2つです。
    ‌①仕事選びの軸やビジョンが自社とマッチしているのか
    ‌②本気度の高さ

    ‌上記2つについて詳しく解説します!

    ①企業選びの軸が自社とマッチしているのか

    企業は、就職活動の際にどのような軸で企業選びを行っているのか、またその企業軸は自身の価値観やこれまでの経験に紐づいたものになっているのかを見ています。

    ‌企業選びの軸は企業にとって、入社後のミスマッチが起きないか、活躍してくれるかなどの判断材料です。
    ‌そのため「企業選びの軸が合致しているから志望した」ということが伝わると説明力が増します。

    ‌ただここで、企業選びの軸を適当に決めてしまったり、企業に合わせすぎてしまうと、掘り下げられた時に、ぼろが出やすいので気を付けましょう。

    ‌また、コンサルの採用過程では、フェルミ推定のグループディスカッションを設けていることが多いです。

    ‌グループディスカッションの対策もしっかり行いましょう。

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    ②本気度の高さ

    当然ですが、企業は志望度や本気度が低い学生を採用したいとは思いません
    ‌志望動機は、その会社でなければいけない理由であるため、本気度が高いか低いかを見極めやすいです。
    ‌特にコンサル企業の仕事は、企業の大きな課題に向き合い解決していく仕事で、本気度が低い人ができるような仕事ではありません。
    ‌そのため、志望動機から本気度や志望度の高さを見ています。

    コンサルの志望動機を書く時のポイント3選

    ‌コンサル業界の志望動機を書く時のポイントは以下の3点です。

    ①なぜその企業なのかを明確にする

    ②仕事選びの軸と企業との接点

    ③今後のビジョン

    各ポイントについて、詳しく解説していきます!

    ①なぜその企業なのかを明確にする

    志望動機を書く上で、必ずといっていいほど取り入れなければいけない要素です。
    ‌なぜその企業なのかを明確にすることで、入社後にやる気をもって働き成長してくれそうという期待ができます。

    ‌その企業でなきゃいけない理由を考える際に、必ずしも仕事内容に着目する必要はありません。
    ‌企業理念やビジョン、社内の環境など、他社と比較した上で魅力的な点で考えてみましょう。
    ‌本記事で、コンサル業界の魅力についてまとめているので、是非参考にしてみてください。

    ‌②仕事選びの軸と企業との接点

    志望動機に、仕事選びの軸と企業との接点があると、単に知名度や年収の高さで選んだのではなく、企業や仕事と自分を理解した上で応募しているということが明確になります。‌

    「会社選びが軸に合致していた」と説明されると説得力が増し、相手にも伝わりやすいです。

    仕事選びの軸と企業との接点に筋が通るように、自己分析と企業研究を徹底的に行いましょう。

    自己分析をするには、自分史の作成がおすすめです。

    下記も記事で自分史の書き方について紹介しているので、併せてご覧ください。

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③今後のビジョンと企業の接点

    自分のビジョンがその会社で働くことで、自分のビジョンが実現できるという理由だと、その会社で働く目的になります。

    ‌会社側からしても、目的意識を持って働いてくれる人の方が、長くモチベーション高く取り組み活躍してくれる印象です。

    コンサル業界の仕事は、大きな案件に長期間取り組んだり、時代の変化に適応するために常にアンテナを張っていたり、簡単な仕事ではありません。

    そのため、新卒採用では、常に仕事に対して前向きで、モチベーション高く取り組んでくれる人を求めています。

    コンサル企業に入社する目的を示すために、自分自身の今後のビジョンと企業との接点について明確にしておきましょう。

    Matcherを使って企業研究をしてみよう

    Matcherは大学や学部関係なく、コンサル業界で働く人や内定者にOB・OG訪問ができます。

    自分のやりたいことや求めているスキルが、その会社で本当に実現できるのか、反対にその会社が求めている人と自分は合致しているのかを、確かめることが可能です。

    志望動機では、徹底した企業理解が必要なので、是非Matcherを使って企業理解や、志望早期の添削をしてみてください。
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    【志望動機で使える】コンサル業界の魅力5選

    前述した通り、志望動機で重要なのは、その企業や業界でなければいけないことが伝わることです。

    その企業でしかいけない理由を考えるには、コンサル業界ならではの魅力を知っておくと、志望動機を考えやすいでしょう。

    そこで、コンサル業界の5つの魅力について紹介します。

    ①グローバルな環境で働ける

    ②成長スピードが速い

    ③多くの業界に関われる

    ④社会貢献ができる

    ⑤市場規模が拡大している


    ‌どんな業界かはわかっているものの、コンサル業界ならではの魅力がわからないという方は是非ご覧ください。

    ①グローバルな環境で働ける

    コンサル業界は、外資系企業が多いことに加え、日系企業でも海外拠点を設けていることが多いです。
    ‌クライアントから依頼される内容も、海外の企業が日本へ参入する、海外で事業を行うといった案件が多いです。

    ‌外資系の場合は、世界各国に拠点があり、海外オフィスとの連携を取りながら、仕事を進めます。このような場合、海外の拠点と共同チームを組むことになるので、日本とは異なる文化背景を持った人々とコミュニケーションを取ったり、語学力を活かしたりする機会が多いでしょう。
    ‌また、海外拠点への出張や転勤の機会もあるので、若いうちからグローバルな環境で働くことが可能です。

    ②成長スピードが速い

    コンサル業界は、情報収集から解決策の立案やプレゼン、日々変わる数字の分析など非常に業務量が多いです。
    ‌外資系企業であれば、語学力も求められます。
    ‌コンサル業界に就職した人に成長スピードが早いのは、若いうちから様々な業務を任され経験できるからです。
    ‌また、語学研修や教育制度が充実している企業が多いので、向上心を持って取り組めばすぐに成長できる環境が整っています。

    ‌クライアントなど関わる相手が、経営陣が多いため、業界の内情など知識を得やすいです。

    ③多くの業界に関われる

    コンサル業界は、様々な業界のプロジェクトに関わっています。
    ‌若いうちは、専門分野を決めず、様々な業界のクライアントの案件を任されることが多く、業界の幅広い知識や情報を得ることができます
    ‌好奇心旺盛な人にとっては、1つの業界に絞らず幅広い業界の情報を手に入れられる魅力的な環境といえるでしょう。

    ④社会貢献ができる

    コンサルの仕事の目的は、企業が持つ経営課題の課題解決をすることです。

    ‌そもそも、企業は利益を追求したり人々に価値を与えたりして社会に貢献しています。
    ‌しかし、企業がうまく課題を解決できないと、健全な経営は成り立たず、社会に貢献することは厳しいです。
    ‌コンサル業界は、企業の課題解決に貢献し、健全な経営やより良い事業戦略を影で支えることで、社会的に価値のある仕事ができます。

    ⑤市場規模が拡大している

    コンサルティング業界は、市場規模が年々拡大しています。

    IDCJapanが2021年に発表した「国内コンサルティングサービス市場予測」では、現在までの推移は、2021年度は1.5兆円の市場規模に到達し、2017年からすると4年で63%成長しています。

    今後の予想も総合系ファームを中心に市場を拡大して、2027年には、2.2兆円に到達するといわれています。

    拡大を続けるコンサルティング市場のグラフ

      市場規模を押し上げた要因として、DXのトレンドやIT新技術の登場、またコロナ禍に伴う企業の経営・業務のありかたの見直しなどが挙げられ、時代の変化に大きく影響を受けています。

      時代の変化に伴いコンサルティング業界の需要が拡大するという点も、魅力の1つです。

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コンサル業界の志望動機について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
志望動機では、志望する企業の競合と差別化しなければなりません
特にコンサル業界は、外資系や日系、中小企業などとにかく業界が広いため、徹底した企業分析と志望動機の添削が必要です。

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