読み手を納得させるES(エントリーシート)の志望動機の書き方
2019.02.08

志望動機の納得感を高めるために
エントリーシート(以下ES)で必ずと言っていいほど聞かれる志望動機。みなさんは説得力のある志望動機を書くことができますでしょうか?
志望動機で最も大切なことは、いかに採用担当者に納得感を与えることができるか。納得感は、「この企業でないといけない理由」を論理的に伝えることで高まります。みなさんの志望動機に共感し、熱意を感じてくれれば、「面接で話してみたい」との評価を得ることができるでしょう。
この記事では、ESで納得感のある志望動機を書くための方法を説明します。構成や少しの言葉遣いで与える印象は大きく変わるもの。ここでお伝えするコツをマスターして、次の選考へと進めるような志望動機を書いてください。
志望動機を書く前に押さえておくべき2つのポイント

①大手企業のESは一瞬で合否の結果が決まる
もちろん企業にもよりますが、特にエントリー数の多い人気企業では数人の採用担当が数万にも及ぶESを添削しなければなりません。ESは面接に進んでもらうかどうかを判断する、いわば「足切り」の選考。ただでさえ、普段の人事業務で忙しいため、1人あたりにじっくりと時間をかける余裕はないのです。超大手クラスの企業だと、1人のESにかける時間は1分足らずという所もあります。
それゆえ、みなさんが意識すべきことは、少ない字数の中で、より伝わる志望動機を作成すること。面接のように、途中で話を付け加えることはできません。パッと見て「会いたい」と思わせるESに仕上げましょう。
②面接はESを元に行われる
人事が志望動機から見極める2つの要素
もう1点、人事が志望動機から判断するポイントについて押さえておきましょう。人事の意図がわかれば、志望動機の構成を考えやすくなります。どの企業の人事も見極めるポイントは総じて同じ。今回は(株)リクルートキャリアの就職みらい研究所がリリースした『就職白書2017』をもとに、人事の視点について2つお伝えします。こちらを参考に、採用視点で自分を客観視するよう意識してください。①業界・企業への熱意があるか
『就職白書2017』のデータによると、76.1%の企業が採用で重視する要素として「業界・企業への熱意」を挙げています。つまり、どうしてその業界・企業に興味を持ったのか。もっと言うと、その業界、企業でなければならない理由があるか、を見極めているのです。ここしかない理由を探すのに、業界研究と企業研究は必須。普段からどれだけ情報収集をして、どんな考えを持っているのか、志望動機を見れば、その本気度が一瞬で分かります。深い業界・企業研究が、志望動機の納得感を醸成し、熱意として伝わることを心に留めておきましょう。②学生のビジョンが企業で実現できるか
みなさんの持つ「今後の可能性」も採用における重要な判断軸の1つ。68.8%の企業が採用で重視する要素として挙げています。つまり、新卒学生に期待するポテンシャルがその企業で発揮できるかを、1つの採用基準として見極めているのです。仮にどれだけ優秀な学生でも、ビジョンと会社の未来の方向性が合致しなければ、ミスマッチが発生します。この場合、「今後の可能性」に期待できないでしょう。学生の能力や適性が求める採用要件を満たしていて、かつ学生の成し遂げたいビジョンが、会社の成長とリンクしていることが、人事の目指す理想の採用です。
一目見て「会いたい」と思わせる志望動機の構成

①自分が成し遂げたいことと、その背景
仮に「やりたいこと」が見つからなくても、「どうなりたいか」「どんな働き方がしたいか」など身近な視点から考えると良いでしょう。特に、業界や企業への思い入れ、熱意を組み込むことで、最初のインパクトは大きくなります。自身の想いを率直に伝えることを意識してください。
次に、成し遂げたいことが醸成された背景を伝えます。過去に経験したことが、今のビジョンのきっかけになったと根拠を示せば、一貫性を証明できるはず。就活マニュアルのような、他人の言葉を借りた動機でなく、「自己理解」を踏まえた想いの強さを伝えることができるでしょう。
そうは言っても、自分のビジョンを明確にできていない人も多いはず。そんな人にオススメしたいのが自己分析です。自己分析の目的は、過去の経験を振り返り、どんなことにやりがいを感じてきたのかを理解すること。これによって、将来携わりたい、業界や業種が見えてくるはずです。
自己分析のやり方は以下の記事を参考にしてください。
②成し遂げたいことを企業で実現できる理由
みなさんの将来のビジョンと企業の目指す方向性が一致していて、かつ、その企業でなければならない理由があれば、面接官も納得感を持ってくれるはずです。目指す業界は決まっても、その中でどんな企業が自分にとってベストかを判断するのは難しいもの。また、1人で企業研究を深めるのも限界があるでしょう。
そこで、企業の情報収集のやり方と、企業のリアルを知る上で最もおすすめしたい、OB・OG訪問についての記事をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
③具体的な行動計画
また、行動計画を書くことで、その学生の業界への理解度や企業の仕事内容への興味を知ることができます。ここが、業界・企業の理解度に最も差がつく部分。言うなれば、熱意が伝わる瞬間です。事前のリサーチと未来へのイメージを明確にして、志望動機を完成させましょう。
志望動機の例文
【例文①】
【例文②】
志望動機の深堀をしたい人へ・・


社会人に会いに行く
さいごに
ESの志望動機の書き方を紹介してきました。みなさんが志望動機を書く際に参考になれば幸いです。志望動機の完成度は、選考の合否に直結する極めて大切なもの。志望動機に納得してもらえるかどうかで面接に進める確率は大きく変わります。これを機に、志望動機の書き方をマスターしてください。
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