志望動機の例文と書き方!職種や業界別「受かる」志望理由の作り方
2026/07/06
[著者] Matcher編集部
OB・OG訪問サービス「Matcher」の編集チーム。就職活動やキャリア選択に関する情報を、学生の視点に立ってわかりやすく発信。Matcherの運営を通じて蓄積した知見をもとに、自己分析、業界研究、企業研究、ES・面接対策など、就職活動に役立つコンテンツを企画・制作する。
Matcher株式会社代表取締役。OB・OG訪問サービス「Matcher」の立ち上げおよび運営を担う。就職活動における情報格差・機会格差の解消を目指し、学生が社会人に気軽に相談できる仕組みを構築。自身も学生からの就職活動相談に応じ、自己分析、ES添削、面接対策、キャリア選択など幅広い領域で支援を行う。
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志望動機は、ESや面接で必ずといっていいほど聞かれる重要な質問です。しかし、「何を書けばいいか分からない」「例文を見ても自分に当てはめられない」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、採用担当者が評価するポイントやPREP法を使った書き方、業界・職種別・状況別の例文を紹介します。さらに、評価を下げるNG例や面接での伝え方のコツまで解説しているので、自分らしい志望動機を作成したい方はぜひ参考にしてください。
採用担当者が志望動機で重視する評価ポイント
企業は志望動機を通して、「なぜ数ある企業の中から自社を選んだのか」を確認しています。志望動機の内容次第では、入社意欲だけでなく、入社後に活躍できる人材かどうかも判断されます。
採用担当者が特に重視しているポイントは、以下の2つです。
▼採用担当者が志望動機で重視する評価ポイント
・仕事選びの軸と企業の方向性が一致しているか
・自社への志望度が高く、熱意を持って応募しているか
これらを押さえて志望動機を作成することで、説得力のあるアピールにつながります。以下よりひとつずつ解説していきます。
仕事選びの軸と企業の方向性の一致
採用担当者は、就活生の仕事選びの軸が自社の理念や事業内容、社風と合っているかを確認しています。
まずは自己分析を行い、「どのような仕事がしたいのか」「仕事で何を実現したいのか」といった自分の価値観を整理しましょう。そのうえで企業研究を行い、企業理念や事業内容、求める人物像などを調べます。
最後に、自分の仕事選びの軸と企業の特徴が重なる部分を見つけ、「だからこの会社を志望する」という流れでまとめると、一貫性のある志望動機になります。
志望度の高さと熱意の伝え方
企業は、「この会社で働きたい」という気持ちの強さも重視しています。そのため、業界全体ではなく、「なぜこの企業なのか」を具体的に伝えることが重要です。
例えば、企業理念や事業内容への共感だけでなく、インターンシップやOB・OG訪問で感じたこと、競合他社と比較して魅力に感じた点を盛り込むと、志望度の高さが伝わります。
また、熱意だけを伝えるのではなく、「〇〇という軸があり、それを実現できるのが貴社だと考えた」というように、理由を論理的に説明することも大切です。論理と熱意の両方がそろうことで、採用担当者に納得感のある志望動機になります。
面接での伝え方まで知りたい方は、「面接での志望動機の答え方と差別化のコツ」も参考にしてみてください。
志望動機を組み立てる「PREP法」の4ステップ
説得力のある志望動機にするためには、内容だけではなく「伝える順番」にも気をつけることが重要です。
「結論(Point)」「理由・根拠(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」の順序で話を構成するPREP法をベースにしながら、以下の方法で志望動機を伝えましょう。
▼PREP法をベースにした志望動機の構成
・結論(なぜ志望するのか)
・根拠(その企業であるべき理由)
・エピソード(今までの経験との接点)
・活躍イメージ(入社後どうなりたいか)
この流れを意識することで、話の筋道が明確になり、採用担当者に伝わりやすい志望動機になります。ぜひ参考にしてみてください。
また、以下より基本的な志望動機の流れについて4段階で解説していきます。
①結論から伝える書き出し
志望動機は、「私が貴社を志望する理由は〇〇です」と結論から伝えましょう。最初に伝えたい内容を示すことで、採用担当者はその後の話を理解しやすくなります。
例えば、「人々の暮らしを支える仕事がしたいため、貴社を志望します。」のように、一文で結論を伝えるのがおすすめです。その後に理由やエピソードを続けることで、分かりやすい構成になります。
②根拠となるエピソード
結論だけでは説得力がないため、その理由を裏付けるエピソードを伝えます。
アルバイトやゼミ、部活動、インターンシップなどの経験をもとに、「売上を20%向上させた」「リーダーとして10人をまとめた」など、数字や成果を交えて説明すると、客観性が高まります。
エピソードは単なる経験談ではなく、「だからこの仕事を志望する」という結論を支える根拠として伝えることが重要です。
③企業との接点
次に、「なぜこの企業なのか」を具体的に伝えます。
サービスを利用した経験やインターンシップ、OB・OG訪問で感じたことに加え、企業理念や事業戦略、強みなど企業研究で得た情報を盛り込みましょう。
その際は企業情報をそのまま並べるのではなく、「〇〇という取り組みに魅力を感じ、自分の仕事選びの軸と一致した」と、自分の考えと結び付けて伝えることが大切です。
④入社後の活躍イメージ
最後に、入社後にどのように貢献したいかを伝えます。
例えば、「アルバイトで培った提案力を活かし、お客様一人ひとりに最適な提案を行いたい」といったように、自分の強みと仕事内容を結び付けると、活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。
企業が求める人物像を企業研究で把握し、自分の強みとの共通点を示すことで、入社後の再現性が伝わる志望動機になります。
志望動機の例文と書き方!職種や業界別「受かる」志望理由の作り方
志望動機でアピールすべきポイントは、業界や職種によって異なります。同じ内容でも、企業が求める人物像に合わせて伝え方を変えることで、より評価されやすくなります。
ここでは、代表的な業界・職種ごとの志望動機のポイントを紹介します。
より多くの業界・職種別の例文は、以下の関連記事も参考にしてください。
IT・Web・技術職
IT・Web・技術職では、「技術が好き」という気持ちだけでなく、新しい知識を学び続ける姿勢や課題解決能力が重視されます。また、未経験の場合は学習意欲や自主学習の経験を、経験者の場合は開発経験や成果を具体的に伝えると説得力が高まります。
▼経験者向けの例文
▼経験者向けの例文
私はIT技術を活用して企業の課題を解決したいと考え、貴社を志望しました。大学ではプログラミングを学び、チーム開発を通じて課題解決力を身につけました。今後も新しい技術を積極的に学び、ユーザーに価値あるサービスを提供したいと考えています。
▼未経験者向けの例文
私はIT技術を通じて、多くの人の課題を解決できる仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。大学では情報系以外の分野を専攻していますが、ITに興味を持ち、独学でプログラミング学習を続けています。実際にWebサイトを制作する中で、システムによって人々の利便性を高められることに魅力を感じました。未経験ではありますが、学び続ける姿勢を活かし、技術力を身につけながら貴社のサービス開発に貢献したいと考えています。
メーカー・商社・金融業界
メーカー・商社・金融業界では、商品やサービスへの理解だけでなく、「誰にどのような価値を提供したいのか」を明確に伝えることが重要です。特に、BtoB企業とBtoC企業ではアピールすべきポイントが異なります。
BtoB企業向け例文では、企業の課題解決や産業を支えるという視点を盛り込みましょう。
▼BtoB企業向け例文
私は企業の課題解決を通じて、社会全体を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。貴社は高い技術力を活かして多くの企業の事業を支えており、その社会的な影響力に魅力を感じています。私は相手のニーズを丁寧に汲み取り、最適な提案を行うことで、お客様の成長に貢献したいと考えています。
一方でBtoC企業では、消費者目線や商品・サービスへの共感を伝えることがポイントです。
▼BtoC企業向け例文
私は人々の生活をより豊かにする商品・サービスを提供したいと考え、貴社を志望しました。以前から貴社の商品を利用しており、その品質や使いやすさに魅力を感じています。私もお客様の声に寄り添い、多くの人に信頼され、選ばれる商品・サービスづくりに貢献したいと考えています。
BtoB企業では「企業への価値提供」、BtoC企業では「消費者への価値提供」を意識して志望理由を組み立てると、企業の事業内容に合った志望動機になります。
営業・事務・サービス職
営業・事務・サービス職では、それぞれ求められる役割が異なるため、アピールする強みも変わります。職種ごとの特徴を理解し、仕事内容に合った志望動機を作成しましょう。
まず営業職では、目標達成意欲やコミュニケーション能力、課題解決力をアピールすることが重要です。
▼営業職向け例文
私は、お客様一人ひとりの課題を解決できる営業職に魅力を感じ、貴社を志望しました。アルバイトでは、お客様の要望を丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合った提案を行うことで売上向上に貢献しました。この経験を活かし、お客様との信頼関係を築きながら、最適な提案ができる営業として貴社に貢献したいと考えています。
続いて事務職では、正確性やサポート力、周囲と協力して仕事を進める姿勢が評価されます。
▼事務職向け例文
▼事務職向け例文
私は、組織を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。大学ではゼミの運営担当として資料作成やスケジュール管理を行い、メンバーが円滑に活動できるようサポートしてきました。この経験を活かし、正確かつ丁寧な仕事で社員の皆様を支え、組織全体の業務効率化に貢献したいと考えています。
最後にサービス職です。サービス職ではお客様満足を第一に考える姿勢や、相手に寄り添うコミュニケーション能力が重要です。
▼サービス職向け例文
▼サービス職向け例文
私は、お客様に喜びや安心を提供できる仕事がしたいと考え、貴社を志望しました。飲食店でのアルバイトでは、お客様一人ひとりの状況に合わせた接客を心掛け、多くのお客様から感謝の言葉をいただきました。今後も相手の立場に立って考え行動する姿勢を活かし、多くのお客様に満足していただけるサービスを提供したいと考えています。
特に配属される可能性の高い営業職の志望動機について、さらに詳しく知りたい方は「営業職の志望動機の書き方とパターン別例文」も参考にしてみてください。
▼状況別で使い分ける志望動機の書き方
状況別で使い分ける志望動機の書き方
志望動機は、応募する人の経歴や状況によって伝えるべきポイントが異なります。企業はこれまでの経験だけでなく、「なぜ応募したのか」「入社後にどのように活躍できるか」を重視しているためです。
今回は以下の状況ごとに解説をしていきます。
・未経験職種・キャリアアップへの挑戦
・第二新卒・フリーターからの正社員転身
・マネジャー職・ブランクからの再就職
未経験職種・キャリアアップへの挑戦
未経験職種へ応募する場合は、業務経験の有無ではなく、これまでの経験で身につけた「どの仕事でも活かせるスキル」をアピールしましょう。例えば、営業で培った提案力や接客で身につけたコミュニケーション能力は、多くの職種で活かせます。
一方、キャリアアップを目的とした転職では、現職での成果や実績を具体的に伝えることが重要です。そのうえで、「より大きな仕事に挑戦したい」「専門性を高めたい」など、転職理由に一貫性を持たせると説得力が増します。
第二新卒・フリーターからの正社員転身
第二新卒は、短期間で退職した理由を前向きに伝えることが大切です。前職への不満ではなく、「経験を通じて本当にやりたい仕事が明確になった」といった成長につながる理由を伝えましょう。
フリーターの場合は、アルバイト経験で培った責任感や接客力、チームワークなどをアピールします。「正社員として長期的に成長したい」という意欲を示すことで、採用担当者に好印象を与えられます。
マネジャー職・ブランクからの再就職
マネジャー職では、チームをまとめた経験や成果を数字を交えて伝えると説得力が高まります。メンバー育成や業務改善など、自身のリーダーシップを具体的に示しましょう。
ブランクがある場合は、空白期間を過度に気にする必要はありません。資格取得やスキルアップ、家庭や介護を通じて得た経験などを説明し、現在は就業に向けた準備が整っていることを伝えることが重要です。再就職への意欲と、これまでの経験をどう活かせるかを前向きにアピールしましょう。
志望動機で避けるべきNG例
志望動機は、内容が不十分だと「志望度が低い」「自社に合わない」と判断される可能性があります。採用担当者が特にマイナス評価をしやすいポイントは以下の4つです。
▼志望動機で避けるべきNG例
・一貫性がない
・浅い共感
・受け身な姿勢
・条件面ばかりを重視
これらを避けることで、説得力のある志望動機を作成できます。以下より詳しく解説していきます。
志望動機でよくある失敗についてさらに詳しく知りたい方は、「評価されない志望動機に見受けられる3つの特徴」も参考にしてください。
志望動機でよくある失敗についてさらに詳しく知りたい方は、「評価されない志望動機に見受けられる3つの特徴」も参考にしてください。
内容の一貫性欠如と浅い共感
志望動機でよくある失敗が、「仕事選びの軸」と「志望理由」に一貫性がないことです。
例えば、「人の生活を支える仕事がしたい」と話しているにもかかわらず、志望理由では「業界トップの売上だから」「知名度が高いから」と述べている場合、採用担当者は「本当の志望理由は何だろう」と疑問を抱いてしまいます。まずは自分の仕事選びの軸を明確にし、その軸と企業の特徴がどのようにつながるのかを説明しましょう。
また、前職がある場合は「残業が多かったから」「人間関係が悪かったから」といった不満を志望理由にするのは避けるべきです。「〇〇に挑戦したい」「△△という環境で成長したい」など、前向きな理由に言い換えることで好印象につながります。
また、前職がある場合は「残業が多かったから」「人間関係が悪かったから」といった不満を志望理由にするのは避けるべきです。「〇〇に挑戦したい」「△△という環境で成長したい」など、前向きな理由に言い換えることで好印象につながります。
さらに、「企業理念に共感しました」「社会貢献に魅力を感じました」とホームページの内容をそのまま書くだけでは、他の応募者との差別化はできません。企業理念を自分なりに解釈し、「大学のボランティア活動を通じて私も○○の価値を実感したため、貴社の理念に共感しました」のように、自身の経験や価値観と結び付けて伝えることが重要です。
受け身の姿勢と条件面のみの強調
「研修制度が充実しているので学びたい」「成長できる環境だから応募しました」といった志望動機は、会社に「育ててもらうこと」が目的だと受け取られる可能性があります。
企業が知りたいのは、「何を教えてもらいたいか」ではなく、「自分の経験や強みを活かしてどのように貢献できるか」です。そのため、「アルバイトで培った提案力を活かして、お客様の課題解決に貢献したい」のように、学ぶ姿勢だけでなく貢献する姿勢まで伝えましょう。
また、「給与が高い」「福利厚生が充実している」「休日が多い」といった条件面を志望動機の中心にするのも避けるべきです。待遇を重視すること自体は問題ありませんが、面接では仕事内容や事業への興味、入社後の貢献意欲を優先して伝えることが大切です。
給与や福利厚生などの条件面は、選考が進んだ後や面接の後半、逆質問のタイミングで確認するようにしましょう。
まとめ
志望動機は、「入社したい」という気持ちを伝えるだけでは十分ではありません。採用担当者は、仕事選びの軸と企業の方向性が一致しているか、自社で活躍・定着してくれる人材かを重視しています。
志望動機を作成する際は、「結論→根拠→企業との接点→入社後の活躍イメージ」の流れを意識し、自分の経験や価値観を企業の特徴と結び付けて伝えることが大切です。
また、業界や職種、応募する状況によってアピールすべきポイントは異なります。例文をそのまま使うのではなく、自分の経験に置き換えて作成することで、オリジナリティのある志望動機になります。
ぜひ本記事を参考に、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる志望動機を作成してください。
よくある質問
面接でキラー質問とは何ですか?
キラー質問とは、応募者の本音や対応力を見極めるために面接官が投げかける質問のことです。
例えば、「第一志望ですか?」「当社ではなく競合他社ではだめなのですか?」「あなたを採用するメリットは何ですか?」などが代表例です。自分の考えを一貫性を持って論理的に説明できるかが評価されます。
面接がボロボロでも受かった理由は何ですか?
面接でうまく話せなかったと感じても、必ずしも不採用になるわけではありません。
企業は話し方だけでなく、人柄や価値観、企業との相性、入社意欲などを総合的に評価しています。多少言葉に詰まったとしても、質問に誠実に向き合う姿勢や、志望動機・自己PRに一貫性があれば評価されるケースは十分あります。
面接後に「失敗した」と感じても必要以上に落ち込まず、振り返りを次の選考に活かすことが大切です。