就活は何社受けるべき?平均エントリー数と受験社数の決め方を解説

2024/11/19
就活の悩み
就活がうまくいかない
就活準備
目次
1.
‌就活は何社受けるべき?
2.
就活では何社受けるのがベスト?エントリーする企業数の決め方
3.
‌多くの会社の選考を受ける3つのメリット
4.
‌多くの会社の選考を受けるデメリット
5.
受ける企業を増やすときの注意点
6.
‌エントリー社数10社は少ない?選考を受ける企業が少なくても平気?
7.
何社も落ちてしまった人向けの対処方法
8.
まとめ
多くの企業のエントリーがはじまる3月。何社エントリーをして選考を受けるのが正解なのか、悩む就活生は多いのではないでしょうか。

「何社ぐらい受けるのがベストなのか知りたい」「何社受けて何社内定をもらうことができるのか知りたい」
そんな方に向けて、本記事では、25卒の筆者が思うベストな企業数を解説します。
‌合わせて、多くの会社を受けるメリット、デメリットや、エントリーする企業の選び方もお伝えします。

‌就活は何社受けるべき?

結論、エントリー数や面接の数は人によってさまざまなので、何社受けるべきなのかベストな数はありません。

しかし、一般的に就活生がどれぐらいの企業の選考を受けているか気になると思います。ここでは、多くの企業で提出を求められるエントリーシートの提出数から、就活生がエントリ―している企業数について見ていきます。
エントリシートを提出した企業数を表した帯グラフ。10~19社へ提出する学生が多い。
内閣府が実施した、令和5年度の『学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査』によると、エントリーシートの提出数は例年10〜19社の人が最も多く、就活生全体の約3割を占めています。次いで多いのが5〜9社と1〜4社の人で、ともに就活生のおよそ2割くらいです。

また、エントリーシートを提出する企業数に関しては年々減ってきていることがわかります。このことから、近年の就活生はエントリーする企業数よりも、質を重視しているのではないかと推察できます。

内定率

24卒の学生は、ES提出が19社以下の学生が多かったですが、実際にはどのくらいの学生が内定を獲得したのでしょうか。

株式会社リクルートの就職未来研究所の調査によると、9月1日時点で91.5%の学生が内定を持っていることがわかります。また、3月の卒業時点では96.8%の学生が内定を持っています。
以上のことから、平均的なエントリー数である、10〜19社を目安としてエントリーしてみましょう。

就活では何社受けるのがベスト?エントリーする企業数の決め方

就活生の選考参加数を見てみて、選考参加数を見直そうと思っている人も多いと思います。
選考数が増えれば増えるほど、内定につながる可能性は高くなります。しかし、むやみやたらにエントリーする企業数を増やしてはいけません。

就活はエントリーする企業の量よりも質を重視することが大切です。自分の就活の状況に合わせてエントリー数を決定していきましょう。

実際、エントリーする企業数をどのように決定したらいいかがわからないという人は以下のポイントを参考にしてみてください。

▼何社受けるかを考えるときのポイント
ポイント①:10社を目安に候補を出す
ポイント②:気になる企業はとりあえずエントリーする
ポイント③:悩みや不安は相談する

以下で詳しく解説していきます。

ポイント①:10社を目安に候補を出す

まずは、10社を目安にしてエントリーする企業の候補を出していきましょう。

就活生が受けている企業数や内定獲得企業数を見てみると、10〜19社へのエントリーで十分に内定を獲得できるでしょう。そのため、まずは10社を目標に、候補を出してみましょう。

ポイント②:気になる企業はとりあえずエントリーする

就職活動において、エントリーだけして、その後の選考に参加しないという選択は全く問題ありません。
株式会社マイナビの『2025年卒 学生就職モニター調査』によると、平均エントリー数19.3社に対して、平均ES提出率は12.6社となっており、約7社に関してはエントリーしても、その後の選考に参加していないことがわかります。

そのため、気になる企業を見つけたら、情報収集のためにもひとまずエントリーしてみることをおすすめします。事業内容や、会社の考え方、社員の雰囲気などから、「この会社良いかも!」と感じたら、まずはエントリーをしてみましょう。

エントリーした企業数が増えてきたら、第1志望群、第2志望群という形で、企業をグループに分けていきましょう。志望度の高いグループから、インターンシップや会社説明会、選考へ参加し、情報を収集していきましょう。

ESを効率よく書ける状態にしておこう!

多くの企業では、選考の序盤に書類選考が行われ、ESの提出が求められます。魅力的だと感じる企業を見つけてもエントリー期限が迫っていた場合、内容を一つひとつ考えていると時間がかかってしまって間に合わなかったり、エントリーを諦めてしまったりというケースが考えられます。そんな事態を防ぐために、ESで書く内容に関してはあらかじめ決めておくようにしましょう。

ESで、よく提出が求められる内容は以下の通りです。
▼ESの内容
・志望理由
・自己PR 
・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
・自分の長所・短所
・入社後のキャリアビジョン・目標

志望理由や入社後のキャリアビジョン・目標に関しては企業ごとに深く考える必要がありますが、自己PRやガクチカは一部使いまわせるケースがあるので、事前にテンプレートを作成しておくと良いでしょう。

ポイント③:悩みや不安は相談する

「そもそも、どの企業に応募したらいいのかわからない」という人は周りの人に相談をしてみるのもおすすめです。

相談先としては、友達や先輩、家族はもちろんですが、大学のキャリアセンターや、就活エージェント、OB・OG訪問等も活用できます。

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‌多くの会社の選考を受ける3つのメリット

就活生の実態を知ったところで、ここでは多くの会社の選考を受けると良いメリットを紹介します。

▼多くの会社の選考を受けるメリット3選
メリット①:企業比較ができる
メリット②:エントリーシート作成や面接経験を積むことができる
メリット③:持ち駒が多いと安心できる

以下で詳しく説明していきます。

メリット①:企業比較ができる

1つ目は、多くの企業の比較ができることです。多くの企業を受けると、それだけ企業のことを知る機会が増えます。

企業によって働き方や、仕事内容は異なります。そのため、たくさんの企業を知ることによって、より自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。

また、自分に合わない企業も見つけることができるので、入社してからのミスマッチにも繋がりにくくなります。‌執筆者自身、エントリーの段階では、あまり志望度が高くなかった企業でも、選考に進むにつれて企業理解が深まり志望度が高くなった経験があります。
‌あまり興味がない、行きたい業界ではない企業の説明会に参加して、視野を広げてみることもおすすめです。入社したいと思える企業との出会いが広がり、就活を有利に進めることができるでしょう。

メリット②:エントリーシート作成や面接経験を積むことができる

2つ目は、エントリーシート作成や、面接などの選考経験を積むことができる点です。

最初は、エントリーシートの書き方に慣れずに時間が掛かりますが、何回か書いていると似た質問に素早く対応できてはやく作成することができます。
面接も、最初は緊張でうまく伝えられなかったケースがほとんどですが、場数を踏むことで、落ち着いて受けることができるでしょう。

メリット③:持ち駒が多いと安心できる

就活で不安に陥る瞬間のTOP3に入ってくるシチュエーションは、内定がなかなか出ず、選考に落ちてしまうこと。もし、企業から不合格メールが来たとしても、まだ選考が残っている企業があれば、「持ち駒があるから大丈夫」と精神を落ち着かせることができます。

就活の持ち駒は、就活を成功させるために重要な要素の1つです。持ち駒を増やすことで、内定獲得の可能性を高め、就活時でも精神的余裕を持つことができます。

‌多くの会社の選考を受けるデメリット

持ち駒を多く持つメリットを紹介してきました。しかし、選考を受ける会社を多くしてしまうと生じるデメリットも一緒におさえておきましょう。

▼多くの会社の選考を受けるデメリット
デメリット①:1社に割ける時間が減る
デメリット②:スケジュール管理が難しくなる

以下で詳しく解説していきます。

デメリット①:1社に割ける時間が減る

企業説明会の数や、選考の数が増えると、1社に割ける時間がなくなってしまうのはデメリットの1つです。

選考対策の時間が取れないと、ESや面接の精度が下がり、選考突破が遠ざかってしまいます。持ち駒が多い中でも、志望度が高い企業の選考の時は、選考対策に時間が割けるように、スケジュール管理をしておくことをおすすめします。

デメリット②:スケジュール管理が難しくなる

エントリーをすると、企業から説明会の参加予約や、面接の日程調整メールが送られてきます。多くの企業の選考に進むと、日程が被ってしまう場合もあるため、スケジュールの管理がとても難しくなります。スケジュール管理が原因での再調整は企業に対して大変失礼にあたります。

闇雲に、多くの企業を受けても、結局何も得られなかった就活生もいます。多くの企業を受けるという数に囚われずに、自分の就活軸を定めた上で受ける企業を決めていきましょう。自分の大学の卒業単位のこと、バイト、サークル活動など個人的な予定を除いた残された時間の中で、就活をこなしていくスケジュールを立ててみてください。

就活スケジュールの進め方は下記の記事をチェックしてみてください。

受ける企業を増やすときの注意点

選考に参加する企業の数を増やすことによるメリット・デメリットを知ったうえで、選考を増やそうと思った人も多いのではないでしょうか。
選考数が増えると内定を獲得できる可能性は高くなるでしょう。しかし、むやみやたらに増やしても意味はありません。

選考数を増やすときに気を付けるべきことを解説していきます。

▼受ける企業数を増やすときの注意点
注意点①:企業を選ぶ軸がぶれないようにする
注意点②:自分のスケジュールに合わせて増やす

以下で詳しく解説していきます。

注意点①:企業を選ぶ軸がぶれないようにする

選考数はむやみやたらに増やさずに、自分の就活の軸と照らし合わせるようにしましょう。もし選考を突破できても、自分の軸と合わない企業であれば、内定の承諾に至らなかったり、入社後の早期退職に繋がります。

自分が知っている業界・企業以外にも興味を持って就職活動を進めることはとてもいいことです。しかし、「入社をしたいか」という観点を忘れずに、条件面だけでなく、自分の就活の軸と照らし合わせたうえで企業を選ぶようにしましょう。

注意点②:自分のスケジュールに合わせて増やす

先ほど選考参加の企業を増やすことのデメリットでもお伝えしたように、企業数を増やすことによって、スケジュール管理が大変になります。エントリーのタイミングや面接日時の管理などが行えないと、就活はうまくいきません。

就活は準備がとても大切です。現在エントリーしている企業数と忙しさを考え、自分の今のスケジュールと相談しながら選考参加を検討しましょう。

‌エントリー社数10社は少ない?選考を受ける企業が少なくても平気?

マイナビが行った調査によると25卒の平均エントリー数は19.8社でした。しかし、「10社は少ない、、?」「10社以上も行きたい企業が見つからない」と思う就活生もいるかもしれません。また、友達と話していて、「10社も受けないよ」と聞くとそんなに受けなくてもいいのかと安心する人もいるでしょう。

基本的に10社以下しか受けないのはあまりおすすめしません。しかし状況によってベストな数は人それぞれです。以下の場合は、例外なのでみていきましょう。

▼エントリー10社以下でも問題がないケース
①既に内々定を所持している場合
②受ける企業の倍率が低い場合

以下で詳しく解説していきます。

①既に内々定を所持している場合

まず、既に企業から内々定が出ている人は、問題ありません。例えば、長期インターンに参加していて、すでに内定をもらっていた場合や、早期選考で、入社したいと思える企業から内定が出ている時は、10社以下でもいいでしょう。

内定が確保できていれば、あとは自分が納得するまで就活を進めるだけなので、受ける企業を絞って就活をしても問題ないですね。

②受ける企業の倍率が低い場合

2つ目は、受ける企業の倍率が低い場合です。

倍率が100倍の人気企業の選考に比べて、倍率が3倍の企業を受ける方が、内定がもらえる可能性が高くなります。これらのことから、エントリーする企業10社全ての倍率が低ければ、全落ちするリスクを避けることができます。

エントリーをしても、最後まで選考に進むことができるとは限らないので、なるべく多くの企業を受けるのがベストでしょう。本命企業までの選考に備えて場数を踏んでおくことも、就活の戦術として効果的です。

エントリー数の増やし方や持ち駒がなくなった時はどうしたらいいのか分からない人は次の章を確認してみてください。

何社も落ちてしまった人向けの対処方法

選考に何度も落ちてしまい、選考中の企業数が少なくなってしまった人に向けて、対処方法をご紹介します。

▼何社も落ちてしまった人向けの対処方法
(1)就活軸を見直す
(2)選考に落ちた原因を分析する
(3)知名度の低い企業にも目を向けてみる
(4)スカウトサービスを使う

以下で詳しく解説していきます。

(1)就活軸を見直す

何度も選考に落ちてしまい、選考中の企業数が減ってきたときには、再度就活軸を振り返ることが大切です。

持ち駒がなくなった時は、ある程度就活が進んでいる状態だと考えられます。そこで、一度自分の就活軸を見直し、方向性のズレが生じてないかを確認しましょう。

・自分が本当に働きたい業界(企業)であるのか
・自分が目指したい人物像は何なのか

よく考えて、エントリーする企業を決めてみてください。

(2)選考に落ちた原因を分析する

2つ目は、今までの選考で落ちた原因を分析することです。原因を分析するために必要な項目は以下をご覧ください。

【チェックリスト】

<選考書類・提出書類>
・問いに対しての結論が初めに書かれているか
・エピソードや根拠などが具体的に書かれているか
・企業が求める人物像とマッチしているか
・志望度が伝わる内容になっているか
・簡潔さを意識すぎていて、分かりにくい文章になっていないか
・写真は鮮明で規定を守られているか

<グループディスカッション>
・自分の役割を適切にこなしながら発言できていたか
・自分の意見を押し通すことなく、人の意見も聞いていたか
・否定的な意見を言っていないか
・グループディスカッションのルールを守れていたか

<面接>
・髪や服装は清潔感があるか
・声のボリュームは適切か
・目線や表情は意識できているか
・質問に合った回答ができているか
・簡潔で分かりやすく話せているか
・発言内容がESや提出書類に書いた内容と一致しているか
・正しい言葉遣いで話せているか
・覚えてきた内容をそのまま伝えていないか
・逆質問への対策ができていたか

以上のチェックリストをすべて完璧にし、次回の選考では合格をつかみ取りましょう。

(3)知名度の低い企業にも目を向けてみる

3つ目は、BtoB企業も視野に入れてみましょう。就活で持ち駒がなくなった場合、焦ってしまうのは当然です。
しかし、世界には数多くの企業があります。今まで注目していなかった業界にも目を向け、視野を広げることで、自分に合った企業が見つかるかもしれません。
就活では、名前や存在を知っている企業から興味を持ちますよね。私たちがよく知っている企業のほとんどはBtoC企業で、一般消費者に向けてサービスや商品を展開しています。そのため、認知度が高く、就活生からの人気も高いです。
そのため、BtoB企業などに目を向けてみると、新たな発見があるかもしれません。BtoBとは、Business to Businessの略であり、企業同士が行う取引のことです。BtoB企業は、CMや広告で見かける機会が少ないため、就活生への認知度が低い傾向があります。

先ほど述べたように、就活軸を改めて考え直した後、BtoB企業にも目を向けてみることで、内定への可能性が高まります。

(4)スカウトサービスを使う

持ち駒がなくなったらやるべきこと最後に紹介するのは、スカウトサービスです。
就活期も終盤になると、多くの企業の求人数が減少し、エントリーを受け付けている企業を探すのが難しくなるかもしれません。そこで、おすすめなのは、スカウトサービスです。
スカウトサービスとは、企業が「こういう人材を採用したい」という基準を設定し、アプリを通じて企業から「うちの選考に参加してみませんか?」と連絡がくるサービスです。スカウトが届いた時点で、企業側からの興味度が高いため、内定につながる可能性も高くなります。

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‌【実際のスカウト例】
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まとめ

いかがでしたでしょうか。
就活に、何社受けたほうがいいという正解はありません。
ぜひ、本記事を参考にして、就活を有利に進めましょう。


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