繊維業界の全体像がわかる!将来性や東レなど有名企業を徹底解説
2026/03/16
目次
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4.
長い歴史を持つ産業、繊維業界。
繊維業界では何をやっているのか、何に貢献しているのか知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、繊維業界のビジネスモデルや仕事内容、将来性などを紹介します。
繊維業界の全体像がわかる記事になっているので、是非ご覧ください!
繊維業界とは?
繊維業界とは衣料品などに使われている天然繊維や化学繊維を加工して糸や織物などを扱う関連産業のことです。
近年は研究が発展し、繊維は衣料品だけでなく、住宅の断熱材から自動車などの工業製品まで多岐に渡る分野で、利用されています。
繊維は中間化学品に含まれていることから、化学業界に分類されます。
そのため繊維メーカーなどは、繊維に限らず他の分野の製品も取り扱っていることが多いです。
まずは化学業界から知っておきたいという方は是非以下の記事をご覧ください!
繊維業界(商社・メーカー)のビジネスモデル

繊維業界では主に開発や生産などを行うメーカーと繊維商品に特化した取引を行う繊維商社の2つに分類されます。
ちなみに業界大手の企業などは、メーカーと商社どちらの機能を持っているというケースが多いです。
繊維メーカー:繊維素材の研究・開発・製造を行い市場に供給する
繊維商社:製品の仲介、流通、販売、商品化するための企画などを行う
繊維商社とアパレル業界の違い
繊維商社とアパレル業界が混同しがちですが、この2つは業務領域という点で大きく異なります。
繊維商社は、繊維製品の仲介や取引がメインの業務です。例えば衣服の製造に必要な原材料の調達や生産者との契約などを行っており、衣服の材料を取り扱っています。
一方、アパレル業界は衣服そのものの製造・販売・PRがメインの業務です。そのため衣服そのものを取り扱っています。
衣服ができるまで全体に関わるのがアパレル業界、製造など衣服ができるまでの川上の部分に関わるのが繊維商社と覚えておくといいでしょう。
繊維業界の代表的な企業
【繊維メーカー】
東レ、三菱ケミカル、旭化成、帝人、日東紡、東洋紡
【繊維商社】
東レインターナショナル、蝶理、帝人フロンティア、豊島
【職種別】繊維業界の仕事内容
繊維業界がどんな業界なのかがわかったところで、繊維業界の職種と主な仕事内容について紹介します。
繊維業界の職種は以下の4つです。
繊維業界の職種は以下の4つです。
▼繊維業界の職種
・営業
・商品開発
・研究開発
・生産管理
営業
営業は自社の製品の販売促進を行います。
顧客に対し出来合いの商品を販売するだけでなく、顧客との話し合いを通し自ら開発を手がけることもあります。
また契約が成立したら終わりではなく、販売した製品が形になる最後まで携わるケースも多いです。
例えば衣服の場合、衣服の企画・開発時だけでなく完成する最後まで関わることができます。
また、近年は中国をはじめとするアジア各国が繊維業界で勢いを増しています。営業職が新規顧客開拓に注力し、ITや医療など様々な分野に進出することで、競争力を獲得していくことが重要です。
商品開発
商品開発とは、新しい商品の開発や既存商品のリニューアルなどを行う職種です。
アパレルメーカーや産業用繊維を必要とする自動車メーカーなどの顧客企業と連携したり、トレンドを図ったりしながら商品を開発します。
研究開発
研究開発では、素材や製品に関わる技術の研究開発を中心に行う職種です。
自社製品の研究、開発だけでなく、顧客の依頼に応じて研究、開発も行います。
日本の繊維は技術力が世界から高い評価を得ていることもあり、多くの企業が研究部門に特に注力しているような重要な部門です。
生産管理
生産管理は、繊維製品を計画通りに、品質を保ちながら効率よく生産するために工場の管理を行う仕事です。主な業務は「生産スケジュールの作成」「原材料の調達管理」「納期の調整」などがあります。
繊維製品は大量生産されることが多いため、コスト・品質・納期のバランスを緻密に管理することが重要になります。
繊維業界の将来性や動向を徹底解説
「日本の繊維産業は衰退している」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ここから繊維業界の将来性や今後の動向について解説します!
ここから繊維業界の将来性や今後の動向について解説します!
業界の最新情報などは面接などで聞かれることも多いので、繊維・化学業界を志望している人は是非見てみてください!
化学繊維生産量は減少傾向
日本化学繊維協会によれば、化学繊維生産高は以下のように推移しています。
新型コロナウイルスの感染拡大により生産高が大幅に落ち込み、翌年8年ぶりに前年の生産高を上回りました。
しかし、2021年以降も生産高は減少し続けており、コロナ前の水準に戻っていない状況です。
新型コロナウイルスの感染拡大により生産高が大幅に落ち込み、翌年8年ぶりに前年の生産高を上回りました。しかし、2021年以降も生産高は減少し続けており、コロナ前の水準に戻っていない状況です。
また、日本化学繊維協会が発表した速報によれば、2025年の化学繊維生産は61万2361トンで、前年に比べ2.8%減少し、前年を下回ったと言います。
繊維産業は近年低価格の輸入品の使用が主流になってきており、最新の動向を常に把握しておくことが大切といえるでしょう。
【参考】総研新聞『25年の化学繊維生産 61万2361トンで前年比2.8%減』
繊維産業は近年低価格の輸入品の使用が主流になってきており、最新の動向を常に把握しておくことが大切といえるでしょう。
経済産業省は2030年に向けた繊維産業の進むべき方向性を策定
経済産業省は2022年に「2030年に向けた繊維産業の展望(繊維ビジョン)」を発表しました。
この中で、新市場開拓のための分野を戦略分野、サステナビリティやデジタル化などのビジネスの前提となる分野を横断分野と位置付け、政策を進めていくことを決定しました。
戦略分野においては、「新たなビジネスモデルの創造」「技術開発による市場創出」「海外展開による新たな市場獲得」を推し進めていくとしています。
また、横断分野においては「サステナビリティの推進」「デジタル化の加速」を産業全体として横断的に推進する方向性を決定しました。
今後は、100年以上受け継がれてきた繊維技術を活かした技術開発を促進させ新たな「稼ぐ力」の創出を目指します。
日本は高付加価値戦略にシフト
日本の繊維メーカーは海外の繊維メーカーと比較し、価格競争が激しい一般的な製品分野で不利な状況にありました。
これにより、日本の繊維メーカーは価格競争に優位性のある「炭素繊維」や「アラミド繊維」、「高機能ポリエチレン繊維」といった高付加価値製品に焦点を移しています。
近年特に注目されているのは「スマートテキスタイル」です。
近年特に注目されているのは「スマートテキスタイル」です。
スマートテキスタイルとは、センサー、電子部品を生地に組み込み、従来の繊維にはない「情報通信機能」や「環境応答機能」を持つ次世代素材の総称です。
現状の業界動向を把握して、いかに差別化が行われているかを把握しておきましょう。
繊維業界のやりがい
繊維業界は私たちの生活に欠かせない産業であり、そして多くのやりがいを感じられる仕事です。ここでは以下の二つの観点からそのやりがいを解説していきます。
▼繊維業界のやりがい
・生活に身近な製品に携わることで人々の生活を支えることができる
・技術の進化を通じて社会に貢献することができる
生活に身近な製品に携わることで人々の生活を支えることができる
繊維業界の大きなやりがいの一つは、自分が関わった製品が人々の日常生活の中で実際に使われていることです。衣服をはじめ、カーテンや寝具など、繊維製品は多くの日常的な場面で役に立っています。
自分が開発や販売に関わった製品が実際に店頭に並んだり、多くの人に利用されたりしているときに、社会に役立っている実感を得られるでしょう。
技術の進化を通じて社会に貢献することができる
繊維業界では近年高機能素材や環境配慮を意識した素材の開発が進んでいます。例えば軽量素材やリサイクル素材など技術の進歩によって新しい価値を持つ製品を製造しています。
こうした素材は医療、福祉、スポーツなど身近なところで社会課題の解決に貢献しています。新たな技術開発に携わることで、環境問題など社会的意義のある仕事に関わることができるでしょう。
「繊維業界はやめとけ」と言われる理由
繊維業界は生活に欠かせない重要な産業である一方で、「やめとけ」と言われることもあります。その背景には、いくつかの業界特有の事情があります。
▼「繊維業界はやめとけ」と言われる理由
・保守的な側面がある
・繁忙期に激務になりがち
・価格競争が激しい
保守的な側面がある
繊維業界は長い歴史を持つ産業であるため、企業によっては伝統的な経営体制や仕事のやり方が残っている場合があります。そのため、変化やスピード感に対して疑問を感じる人もいるでしょう。
特に老舗企業では慣習やルールに厳しく、新しい取り組みを進めることに障壁があるかもしれません。ただし、近年ではDX化であったり新素材開発など変革を進める企業も多くあるため、企業ごとに見定めていくことが肝心です。
繁忙期に激務になりがち
繊維業界では、新商品の発売時期や展示会の前後などに業務が集中することがあります。特にアパレル関連の企業では、シーズンごとに商品を企画・生産するため、繁忙期には残業が増えることもあります。
営業職や商品開発職では、納期対応や取引先との調整などで忙しくなる場合もあり、時期によって仕事量に差が出やすい点が特徴です。
価格競争が激しい
繊維製品はコストを抑えるために海外で生産されるケースが多く、企業間の価格競争が激しい業界です。特に衣料品分野では、安価な海外製品との競争が続いています。
そのため、企業はコスト削減や高付加価値商品の開発など、さまざまな工夫を求められています。業界全体として、変化に対応する力が必要とされていると言えるでしょう。
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繊維業界の売上ランキングをご紹介します。
【参考】三菱ケミカルグループ株式会社『有価証券報告書』
【参考】旭化成株式会社『有価証券報告書』
【参考】東レ株式会社『有価証券報告書』
【参考】三井化学株式会社『有価証券報告書』
【参考】帝人株式会社『有価証券報告書』
【参考】三菱ケミカルグループ株式会社『有価証券報告書』【参考】旭化成株式会社『有価証券報告書』
【参考】東レ株式会社『有価証券報告書』
【参考】三井化学株式会社『有価証券報告書』
【参考】帝人株式会社『有価証券報告書』
①三菱ケミカルグループ
三菱ケミカルグループは、化学業界売上トップの最大手企業です。
繊維では、特に自動車向けに使われる炭素繊維の事業に強みを持っています。
2015年に、傘下の三菱レイヨンと三菱樹脂それぞれに展開していた炭素繊維事業を統合し強化を図りました。
2022年には売上が不調であった衣料用途で使われるアクリル繊維事業から、撤退したことを発表しました。
2022年には売上が不調であった衣料用途で使われるアクリル繊維事業から、撤退したことを発表しました。
昨年は売上が不調であった衣料用途で使われるアクリル繊維事業から、撤退したことを発表しました。
②旭化成
総合化学メーカーの旭化成は、独自性の高い繊維を提供していることが強みです。
上質な質感を出すことで衣服などに使われているキュプラ繊維「ベンベルグ」は旭化成が世界で唯一生産している繊維です。
また繊維は主要事業ではないものの、日本の繊維メーカーが苦戦していた2019年頃、2019年3月期は繊維事業の売上高が前期比9.6%増の1490億円と好調でした。
③東レ
東レは繊維が祖業の総合化学企業で、企業全体の売上の大半を繊維が占めています。「繊維といったら東レ」と言われるほど、繊維業界を代表する企業です。
中国をはじめとする海外企業が勢いを増す中で、炭素繊維の活用用途の拡大を図ったり、高いマーケティング力により、米航空機大手・ボーイング向けに炭素繊維複合材量の供給を開始するなど市場の開拓を進めたりしています。
2006年にはユニクロと5年間ごとにターゲットを掲げてそれを共有する「戦略的パートナーシップ契約」を締結し、繊維産業の流通構造の改革を図りました。
有名なユニクロのヒートテックに使われている素材は、東レが作っているのです。
④三井化学株式会社
三井化学は、日本を代表する総合化学メーカーの一つであり、機能性材料やモビリティ素材などを中心に幅広い事業を展開しています。繊維専業メーカーではありませんが、自動車・衛生材料・包装材などに使用される高機能素材を数多く開発している点が強みです。
自動車の軽量化に貢献する樹脂材料や複合材料などの開発にも力を入れており、繊維や樹脂などの素材技術を活用してモビリティ分野や医療分野への展開を進めています。
近年は、環境負荷の低い素材やリサイクル素材の開発にも取り組んでおり、サステナビリティを意識した事業展開を進めています。こうした高機能素材の開発力を背景に、国内外のさまざまな産業を支える素材メーカーとして存在感を高めています。
⑤帝人
帝人は繊維事業における売上が東レに次いで高く、企業全体の売上約7割を「繊維・製品」と「マテリアル」の2事業が占めています。
自動車のブレーキパッドやタイヤ、防護服などで使われているアラミド繊維のシェア率は国内トップです。
ヘルスケアやITの部門でも強みを持つことから、今後は繊維以外にも幅を広げていくことが予想できます。
大手繊維業界の平均年収ランキング
繊維業界に向いている人の特徴
最後に繊維業界に向いている人の特徴についてご紹介します。
物事を柔軟に考えられる人
繊維業界は世界で競争が激化しています。そのため、トレンドや需要など変化のスピードが速いです。
市場の変化についていけるような、物事を柔軟に考えられる人は向いているといえるでしょう。
自分のアイディアを形にしたいと思う人
繊維業界は技術職に限らず、営業職などほぼ全ての職種が商品開発に関わります。
社内だけでなくクライアント企業との話し合いを通して作られることも多いです。
そのため、自分のアイデアを商品化したい、形にしたいと思う人は商品開発に関わる機会が多いため向いていると言えるでしょう。
繊維業界への志望動機の書き方・例文
繊維業界を志望する場合、「アパレルが好きだから」という理由だけでは説得力が弱くなりがちです。
繊維業界は衣料品だけでなく、自動車・医療・スポーツ・産業資材など幅広い分野に素材を提供しているBtoB産業でもあります。そのため、素材産業としての価値や社会貢献性に触れることが重要です。
繊維業界への志望動機例文
繊維業界への志望動機例文
私が繊維業界を志望した理由は、素材を通じて多様な産業と関わりながら価値を創出できる点に魅力を感じたためです。繊維は衣料品だけでなく、産業資材や機能素材として幅広い分野で活用されており、今後も新たな用途が広がる可能性を感じています。
中でも貴社は繊維専門商社としてグローバルなネットワークを活かし、素材から製品まで幅広いビジネスを展開している点に魅力を感じました。
入社後は顧客のニーズを的確に捉え、最適な素材や製品を提案することで、新しいビジネス機会の創出に貢献したいと考えています。
繊維業界が気になる人はMatcherでOB訪問しよう
本記事では繊維業界について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
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繊維業界の方へOBOG訪問する際に聞くべき質問集
OB・OG訪問は、企業のホームページや説明会では分からない現場のリアルな働き方や業界の実態を知る貴重な機会です。ここでは、繊維業界のOB・OG訪問で聞いておきたい質問を紹介します。
▼繊維業界の方へOBOG訪問する際に聞くべき質問集
・現在どのような業務を担当していますか?
・1日の仕事の流れを教えてください。
・繊維業界ならではの仕事の面白さは何ですか?
・仕事で大変だと感じる瞬間はどんなときですか?
・繊維業界の将来性についてどのように感じていますか?
・今後成長すると考えられる分野はありますか?
・海外市場との関わりはどの程度ありますか?
・環境素材やリサイクル素材の取り組みは進んでいますか?
・学生のうちにやっておくとよい経験はありますか?
・繊維業界に向いている人の特徴は何ですか?
・御社を志望する学生に求められる資質は何だと思いますか?
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【参考】
