就活の性格診断とは?落ちる確率や例題、練習方法を徹底解説
2025/11/05
目次
1.
10.
就活活動の一環で行われる適性検査には、能力検査の他に性格診断が含まれています。
「性格診断で落ちる確率ってどのくらい?」「性格診断を受ける前に、例題を見ておきたい」という就活生も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、企業が適性検査を設ける目的や、診断で落ちる原因、そして対策方法について徹底的に解説します。適性検査に対する不安を解消し、第一志望の会社からの内定をつかみ取りましょう。
適性検査とは
適性検査とは、企業が採用の際に応募者の能力や人柄、性格から、どんな仕事が向いているか、どんな職場が適しているかを知るために実施するテストです。一般的に書類審査などの選考初期段階で実施される適性検査。基礎的な学力や仕事をする上で必要な能力を測っているため、合否にも影響します。
「SPI」や「玉手箱」など選考で実施される適性検査のテストには種類があり、それぞれに対策が必要です。
適性検査の内容
適性検査には、大きく分けて「能力検査」と「性格検査」の2種類あります。
受検形態としては、各自宅でPCを用いて受験を行うWEBテスティング(WEB受検)、特定の会場で検査を受けるテストセンター試験、各会社で受検するペーパー受検等、さまざまです。
以下でその内容について詳しくご紹介します。
能力検査
能力検査は、基礎的な学力や社会常識などの知識を問う検査です。大きくは「言語分野」と「非言語分野」に分けられます。
言語分野では、言葉の意味や話の要旨を理解する力を、非言語分野では計算問題や確率、グラフの読み取りなど数的な処理や論理的思考力を測ります。
言語分野では、言葉の意味や話の要旨を理解する力を、非言語分野では計算問題や確率、グラフの読み取りなど数的な処理や論理的思考力を測ります。
性格診断
性格診断は、応募者の性格や考え方、価値観等を測る検査です。
一般的には、筆記試験や面接試験ではわからない、応募者が企業側の職務にどれくらいの適性があるのかを調べます。
適性検査を課す企業の割合
就職みらい研究所の『就職白書2025』によると、57.9%の学生が内定までに適性検査・筆記試験を受験したと回答しました。就職活動プロセスの平均実施量を社数で追っていくと、約12社にES提出を行い、そのうちの約9社で適性検査があったということが分かります。

また本選考だけではなく、インターンシップに参加するための条件として適性検査を実施している企業もあります。
▼インターンシップの参加条件として適性検査を実施した割合
・オープン・カンパニー型インターンシップ:5.3%
・キャリア教育型インターンシップ:3.4%
・汎用的能力・専門活用型インターンシップ:12.3%
特に就業体験ができ、本選考に直結する可能性もある汎用的能力・専門活用型インターンシップでは、適性検査の実施率は最も高い12.3%でした。なるべく早い段階に適性検査対策をすることが必要だと分かります。
性格診断だけを行う企業もある
基礎学力を測る能力検査は行わず、性格診断だけを実施する企業もあります。
近年の性格診断の精度向上や、能力検査後は疲れによって正確性が下がるといった懸念から、特に人柄重視の採用を行う企業では性格診断のみでも問題ないと判断される場合があるようです。
また、サマーインターンなどの適性検査結果を本選考で再利用するため、インターンシップ経由で本選考に参加するとき適性検査受検の必要がない場合もあります。
企業が性格診断を行う目的
ここでは、企業が性格診断を設ける目的・理由について解説します。
▼企業が性格診断を行う目的
・企業との相性を測るため
・就活生を絞り込むため
・面接の参考資料にするため
企業の意図をしっかり理解して、性格診断に臨みましょう。
企業との相性を測るため
性格診断を行う主な目的は「企業と応募者との相性を測ること」です。
企業は採用活動の中で、能力面だけでなく性格面、特に企業が求める人物像であるかも重視しています。性格診断では、「企業が求める人物像とマッチしているかどうか」、を見ていると言えるでしょう。
就活生を絞り込むため
性格診断は、多数の応募者を一定の基準を持って絞り込むためにも使われます。人気が高い・規模が大きい会社では、応募する就活生も多くなるため、採用活動を効率的に進める手段として性格診断を活用しています。
面接の参考資料にするため
就活生との面接をより充実させるために、性格診断が用いられることもあります。
事前に性格や価値観の傾向を知ることができるため、応募者にあった質問をすることができます。さらに、面接での受け答えと診断結果を照らし合わせることで、評価の精度を高めることにもつながるでしょう。
性格診断の結果を見られる場面も
性格診断の結果は、原則として応募者が直接確認することができません。しかし一部の企業では、就活生の自己理解促進のために、性格診断の結果を返却してくれることがあります。
こうした機会は数少ないものの、自分の強みや弱み、仕事に対する価値観の傾向などを知る貴重なチャンスとなります。得られた結果をもとに自己分析を見直すことで、今後の就職活動やキャリア形成に活かすことができるでしょう。
適性検査で選考に落ちる原因と確率
書類選考から1次選考までのあいだに実施されることの多い適性検査。就職みらい研究所の調査データから算出してみると、書類選考から1次面接の平均通過率は46.70%でした。つまり、約半数以上の学生が書類内容と適性検査結果を加味した選考で落ちているということになります。
また、就職みらい研究所が実施した調査によると、新卒採用の採用基準で重視する項目として「性格適性検査」と答えた割合は39.9%、「能力適性検査」と答えた割合は29.5%でした。
また、就職みらい研究所が実施した調査によると、新卒採用の採用基準で重視する項目として「性格適性検査」と答えた割合は39.9%、「能力適性検査」と答えた割合は29.5%でした。
適性検査の通過率に関する正確な調査データはありませんが、多くの企業で適性検査の結果、特に性格適性検査の結果を選考に利用していることがわかります。
ここから、性格診断で選考に落ちる確率は一定数あると言えるでしょう。
今回は、性格検査で落ちる原因や、その可能性について詳しく解説していきます。
▼性格診断で選考に落ちる原因
・回答時間に間に合わない
・企業の社風や求める人物像と一致していない
・一貫性がない
・あいまい・極端な回答が目立つ
性格検査で落ちる確率は低いとされていますが、選考の一環であるため落ちてしまうことも珍しくありません。しっかりと落ちる原因を理解し、もったいない落選を減らしていきましょう。
回答時間に間に合わない
性格検査も回答時間が設けられており、直感で回答させるためにタイトな時間で設定されています。気の緩みで時間をかけてやろうとしたり、考えすぎたりすると回答時間に間に合わず無回答のまま次に行ってしまいます。無回答だと当然正しい診断結果が出ないので、落とされる対象になるでしょう。
企業の社風や求める人物像を一致していない
企業の社風や求める人物像と性格検査の結果がかけ離れてしまった場合は、選考で落ちる可能性が高いです。
性格検査の結果をそこまで気にしていない企業でも、実施する以上基準は設けています。自分を無理に取り繕う必要はありませんが、受ける企業の社風や求める人物像は確認しておくと良いでしょう。
性格検査の結果をそこまで気にしていない企業でも、実施する以上基準は設けています。自分を無理に取り繕う必要はありませんが、受ける企業の社風や求める人物像は確認しておくと良いでしょう。
一貫性がない
先に解説したように、性格診断では「誠実さに関する傾向(ライスケール)」を判定しています。したがって、一貫性のない回答をした場合は落とされる原因になるでしょう。
「企業に良い印象を与えるために本来の考えと違う回答をする」場合は、事前に方針を決めておくと一貫性を保ちやすくなります。ただし、意識しすぎると逆に一貫性が崩れやすいので注意しましょう。
あいまい・極端な回答が目立つ
「どちらかといえば〜」といったあいまいな回答、「まったくそう思う・思わない」などの極端な回答があまりにも多いと、低評価につながります。
あいまいな回答が目立つ場合は、真面目に回答していない印象を与えたり、そもそも適切に性格判断できないおそれがあります。一方で極端な回答が多いと、考えて回答していない、偏った性格だと思われる可能性が考えられるでしょう。

玉手箱の性格検査では、物事の取り組み方や性格に対し、最もあてはまるものを1つ、最もあてはまらないものを1つ選んでいく方式です。
1:何が起きても動じない方だ
能力検査の難易度がSPIや玉手箱より少し高いことで有名ですが、性格検査はそこまで変わった質問や難しい質問などはありません。ただし傾向が少しつかみにくいため、初めての方は特に落ち着いて取り組むことが重要です。
制限時間に対して問題量が非常に多いため、考えすぎずに答えることや、回答したら基本的には変えないことを意識しましょう。

企業が性格診断で見ている評価項目
企業は性格診断を通して、応募者のさまざまな性格の傾向を測っています。そこでここからは、企業が性格診断で見ている具体的な評価項目について説明します。
▼企業が性格診断で見ている評価項目
・行動に関する傾向
・意欲に関する傾向
・精神性に関する傾向
・関係構築に関する傾向
・誠実さに関する傾向(ライスケール)
以下で詳しく解説していきます。
行動に関する傾向
行動に関する傾向では、主に仕事や課題への取り組み方やスピード感、柔軟性を評価しています。
▼行動に関する傾向の評価例
計画的に進める/状況に合わせて臨機応変に動く
じっくり考えてから行動する/まず行動してから考える
落ち着いて物事に取り組む/テンポよく物事を進める
新しいことに挑戦するのが得意/着実に慣れたことを進める
細部まで丁寧に確認する/全体の流れを意識して進める
このように、物事に取り組む際にどのような行動をとりやすいのか、を把握することができます。企業側は、特に仕事の進め方が自社とマッチしているか、を評価していると考えられるでしょう。
意欲に関する傾向
意欲に関する傾向では、目標達成への姿勢や成長意欲、前向きさなどが評価されます。
▼意欲に関する傾向の評価例
コツコツ努力を重ねる/短期間で成果を目指す
自分で目標を立てて行動する/周囲の期待に応えようと努力する
現状を維持し安定を重視する/新しい環境や変化を楽しめる
難しい課題にも前向きに取り組む/できることから着実に進める
成長のために学ぶ意欲が高い/経験を活かして堅実に行動する
このような項目から、目標に向かう姿勢や挑戦・成長に対する意識の強さを見ているといえます。企業は、仕事へのモチベーションや主体性の高さを判断材料にしている場合があるでしょう。
精神性に関する傾向
精神性に関する傾向では、感情の安定性やストレス耐性、物事の受け止め方などが見られます。
▼精神性に関する傾向の評価例
落ち着いている/感情表現が豊か
ストレスに強く冷静に対処できる/周囲の変化に敏感で共感力が高い
前向きに考える/慎重に物事を捉える
小さな変化にも気づきやすい/大きな流れを重視して考える
自分のペースを保てる/環境に合わせて柔軟に対応できる
このように、ストレスやプレッシャーに対する向き合い方、感情のコントロールの仕方などを確認することができます。
関係構築に関する傾向
関係構築に関する傾向では、他者との接し方やチームワーク、コミュニケーションのスタイルなどを評価しています。
▼関係構築に関する傾向の評価例
積極的に人と関わる/落ち着いた関係づくりを大切にする
自分の意見をはっきり伝える/相手の意見を丁寧に聞く
チームで協力して進めるのが得意/一人で集中して取り組むのが得意
周囲を明るくするタイプ/落ち着いた雰囲気で安心感を与える
対話を重視して調整する/相手の気持ちをくみ取りながら行動する
このような観点から、他者との関わり方やチーム内での立ち回り方を把握できます。企業は、自社の組織文化に合うかを見極めていると考えられるでしょう。
誠実さに関する傾向(ライスケール)
ライスケールとは「回答の中で嘘をついていないか」を測るものです。特定の質問以外にも、性格診断全体を通して応募者の誠実さ・一貫性を確認できます。
▼誠実さに関する傾向の評価例
・回答全体で矛盾がなく、一貫性があるか
・嘘が含まれる回答がないか
・極端な偏りのない回答か
▼ライスケールの質問例
・生まれてから今まで、何かに失敗したことはない
・一度も嘘をついたことはない
・今まで一度も誰かを嫌いになったことはない
・人に迷惑をかけたことがない
このような質問に答える場合は、「どちらかといえばあてはまらない」など、完全否定しない回答を心がけてください。特に対策が必要なものではありませんが、一貫した回答を心がけることが重要と言えるでしょう。
【例題7選】性格診断のタイプ別特徴と問題例
企業の選考でよく用いられる適性検査のうち、性格診断について特徴と例題をタイプ別にご紹介します!
▼紹介する性格診断の種類
・SPI3
・玉手箱Ⅲ
・TG-WEB
・WebGAB
・WebCAB
・ミキワメ
・TAL
それぞれ例題も一緒にご紹介しますので、どのようなテスト形式なのか、把握しておきましょう。
SPI3の性格診断
SPI3では、基礎能力検査35分、英語検査20分、構造的把握力検査20分、性格適正検査テスト30分の4分野で実施され、企業が指定した形式を選択して受験します。
SPIの性格検査は、約300問の日頃の行動や考え方に関する質問への回答を統計的に処理することで仕事への取り組みや目標の持ち方など、様々な性格特徴を測定するものです。中小〜大手企業の多くは、このSPIの性格検査を導入しています。
【SPI3性格診断の例題】
【SPI3性格診断の例題】
Q:あるプロジェクトで新しいアイデアを提案する場面で、あなたはどのような役割を果たしますか?
a)チームの中で積極的にアイデアを提案します。
b)アイデアが求められた場合に限り提案します。
c)他のメンバーがアイデアを出し尽くした後に提案します。
d)アイデアを提案することは得意ではありません。
Q:以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。最も近い選択肢を1つ選んでください。
1.いろいろなところに出かけるのが好きだ
2.何ごとも継続が大切だ
3.あまり欲がないほうだ
4.立ち直りは早いほうだ
5.新しいものは何でも試してみたい
〔選択肢〕
あてはまる
どちらかといえばあてはまる
どちらかといえばあてはまらない
あてはまらない
とにかく質問数が多く時間がかかるので、疲れて途中から適当にやってしまいがちです。集中力が保てる環境や状態を作っておきましょう。
とにかく質問数が多く時間がかかるので、疲れて途中から適当にやってしまいがちです。集中力が保てる環境や状態を作っておきましょう。
玉手箱Ⅲの性格診断
玉手箱はSPIに並ぶメジャーな適性検査です。
玉手箱では、「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測定します。
玉手箱では、「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測定します。
性格検査には本格版と簡易版の2種類があり、企業によってどちらが出るかわからないので特徴はつかみにくいです。ただ、本格版でも質問数は65問〜70問で約20分とSPIよりも質問数が少ないので気楽に受けられるでしょう。
性格診断は「性格」と「意欲」に分かれています。「性格」では自分のパーソナリティに関する質問、「意欲」ではどのような仕事・職場であればモチベーションが発揮されるのかを知るための質問があります。
【玉手箱Ⅲ性格診断の例題】
【玉手箱Ⅲ性格診断の例題】

玉手箱の性格検査では、物事の取り組み方や性格に対し、最もあてはまるものを1つ、最もあてはまらないものを1つ選んでいく方式です。
例題に答える場合、
最もあてはまる質問「C:図や表の整理が得意である」→C列でYESを選択
最も当てはまらない質問「A:緊張しやすいほうだ」→A列でNOを選択
となります。
TG-WEBの性格診断
ヒューマネージが開発・提供している適性検査です。性格検査のほかに、能力検査では業務で成果を上げるために必要とされる判断推理力(言語・数理)が主に問われます。
TG-WEBでは以下の表のように、測定したい内容ごとにさまざまな性格診断が用意されています。
多くの企業はA8・G9・W8を導入しています。
【TG-WEB・A8の例題】
TG-WEBでは以下の表のように、測定したい内容ごとにさまざまな性格診断が用意されています。
多くの企業はA8・G9・W8を導入しています。【TG-WEB・A8の例題】
あなたがこれまでの学生時代にどのように考え行動してきたかを、具体例を思い出しながら、自分を最も的確に表現できる選択肢を1〜5の中から選びなさい。
※質問の「相手」「他人」という言葉に対して、誰を思い浮かべても結構です。
〈選択肢〉
(1)物事を頼まれたとき、相手の状況を考慮に入れて何をすればよいか考えたことがある。
(2)誰かに満足してもらったことを、他の人にもしたことがある。
(3)相手を満足させるやり方を色々と試したことがある。
1.常にそうしてきた
2.しばしばそうしてきた
3.まれにそうしてきた
4.まったくそうしてこなかった
5.そのようなことをする機会がなかった
【TG-WEB・G9の例題】
自分にあてはまる選択肢を1〜5の中から選んでください。
〈選択肢〉
(1)帰宅すると疲れきっている
(2)気がめいっていることが多い
(3)時には他人の噂話をしてしまう
1.よくあてはまる
2.ややあてはまる
3.どちらでもない
4.あまりあてはまらない
5.まったくあてはまらない
【TG-WEB・W8の例題】
自分に最もあてはまる選択肢を1〜5の中から選んでください。
〈選択肢〉
(1)人に意見されても全然気にならなかった。
(2)自分のことをよくわかって行動してきた。
(3)他人にどう思われているかは気にしなかった。
1.よくあてはまる
2.ややあてはまる
3.どちらでもない
4.あまりあてはまらない
5.まったくあてはまらない
何を診断するための質問か、を意識しながら答えていきましょう。
WebGABの性格診断
WebGABの性格検査では、パーソナリティ質問といって日常生活や学生生活の中でどのように過ごしてきたのかを見ることで、仕事への取り組み方、特性などを測定します。
【WebGAB性格診断の例題】
【WebGAB性格診断の例題】
Q1:各項目に対して自分がどの選択肢に当てはまるかを選択してください。
・何が起きても動じない方だ
・友達と居るより一人でいた方が楽しい
・初めて会う人でも仲良くできる方だ
1:あてはまる
2:どちらかといえばあてはまる
3:どちらでもない
4:どちらかといえばあてはまらない
5:あてはまらない
Q2:自分が最もあてはまるものと、最も当てはまらないものを選択してください。
1:何が起きても動じない方だ
2:友達と居るより一人でいた方が楽しい
3:初めて会う人でも仲良くできる方だ
能力検査の難易度がSPIや玉手箱より少し高いことで有名ですが、性格検査はそこまで変わった質問や難しい質問などはありません。ただし傾向が少しつかみにくいため、初めての方は特に落ち着いて取り組むことが重要です。
WebCABの性格診断
コンピュータ職としての適性診断を目的に、日本エス・エイチ・エルが開発・提供している検査です。
安産、法則性、命令表、暗号とパーソナリティを測る、72分間のテストとなっています。
SEやプログラマーへの職務適性や入社時に見ておくべき「ヴァイタリティ」「チームワーク」等の9特性についても予測することができます。
【WebGAB性格診断の例題】
【WebGAB性格診断の例題】
Q:4つの質問文から自分にもっとも当てはまるものを1つ選んでYESと回答し、反対に自分にもっとも当てはまらないものをNOで回答しなさい。
(A)新しいことをするのが好きだ
(B)慣習にしたがうのが得意だ
(C)注目を集めるのが好きだ
(D)コツコツと物事を進めるのが得意だ
ミキワメの性格診断
ミキワメは、「活躍人材を見抜くこと」に特化した適性検査です。
受検結果が見やすく性格の分析に特化していることから近年ベンチャーから中小、大手まで多くの企業で導入されています。
性格診断は10分間で100問近くの質問に答えなければならないので、時間に余裕がありません。
【ミキワメ性格診断の例題】
Q1:これまで、嫌なことでも我慢して最大限やってきた。
〇全くあてはまらない
〇
〇どちらともいえない
〇
〇よくあてはまる
Q2:親友と呼べる友達がいる。
〇全くあてはまらない
〇
〇どちらともいえない
〇
〇よくあてはまる
制限時間に対して問題量が非常に多いため、考えすぎずに答えることや、回答したら基本的には変えないことを意識しましょう。
TAL
TALは、自社の仕事環境に置かれた時のメンタルへの影響やストレス耐性を知るのに特化した適性検査です。
15問30分の文章形式と1問5分の図形配置の問題が2種類出題されます。
これまで紹介してきた適性検査とは大きく異なり、かなり独特であるため初めて受検される方は戸惑うかもしれません。
【TAL性格診断の例題】
TALでは、15問30分の文章形式と1問5分の図形配置の問題が2種類出題されます。
【TAL性格診断の例題】
TALでは、15問30分の文章形式と1問5分の図形配置の問題が2種類出題されます。
文章形式の問題
Q:あなたが手に持っても良い卵を2つ、選んでください
・カラを剝いていないゆで卵
・カラを剥いたゆで卵
・カラを剥いて切ってあるゆで卵
・カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵
・生卵
・模型の卵
・ウズラの卵
◯解説
この場合は、卵をどのように扱うのかで考えてみると良いです。
正解はありませんが、この場合生卵をそのまま手で持つことは考えにくいでしょうし、模型の卵を扱う機会はなかなかないでしょう。
卵を手に持った時の想像をした時に、すぐに出てきそうな回答を選ぶのが良いです。
ちなみに「模型を選ぶと落ちる」という話が多く出ているので、模型は避けた方が無難です。
図形形式の問題

◯解説
TALでは図形の問題が出ます。
TALでは図形の問題が出ます。
左のアイテム(図形)を1つずつ右のキャンバスにあてはめていくといったやり方です。
アイテムを置く位置を決めてしまうと動かせないので注意しましょう。
こちらも正解はありませんが、右のキャンバスが最終的に人を表すようになっていると良いです。
メンタルやストレス耐性などを測ることを目的にしており、絵のセンスや工夫が問われるものではないのでご安心ください。
性格診断を受検するときに気をつけるべきポイント
ここまで、性格診断の目的や例題をご紹介してきました。ここからは、実際に性格診断を受けるにあたって気をつけるべきポイントを解説していきます。
自己分析で一貫性を保つ
自己分析を通して自分がどんな人物であるかを理解しておくと、性格診断の際に一貫性を保ちやすいです。性格診断前に簡単に、これまでに取り組んだ自己分析を確認したり、まだ自己分析が不十分だと感じる方はやってみたりするといいでしょう。
▼おすすめの自己分析方法
・自分史
・モチベーショングラフ
・自己分析本
・友人や家族へのインタビュー
性格診断に限らず、面接など自身について話す際には必ず一貫性があるかを見られています。
制限時間内にすべて回答する
性格診断は、必ず制限時間内にすべて答えましょう。
時間内に回答しきれなかったり、答えていない問題があると、正確な診断ができずに落ちる原因になってしまいます。性格診断でもしっかりと時間を意識し、スピード感を持って答えていきましょう。
企業の求める人物像について把握する
先にご紹介した通り、性格診断の主な目的は「企業との相性を測ること」です。そのため、企業が求める人物像とあまりにもかけ離れていると、基準に合わず落ちてしまうことがあります。
例えば交渉が多く粘り強さが求められる業界では、性格診断で「見切りが早い」と判定されると適性不足とみなされ、不合格になる可能性があります。
無理に合わせる必要はありませんが、ある程度意識して答えられるよう、性格診断の受検前に企業研究を行いましょう!
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【対策】性格診断の練習方法
次に、性格診断対策のための練習方法について解説します。
▼性格診断の対策・練習方法
・模擬性格診断
・WEBテスト対策本
就職活動の中で、性格診断は特別な対策は必要なコンテンツではありません。ただし、経験しておくに越したことはないため、効率的に対策を進めていきましょう。
模擬性格診断
まずおすすめするのは、模擬性格診断を受けることです。就活情報メディアには、多くの性格診断が提供されています。また、一般の性格診断ツールも活用できるでしょう。
▼おすすめの無料性格診断ツール
性格診断の練習だけでなく自己分析にもつながるため、ぜひ積極的に活用してみてください。
WEBテスト対策本
各適性検査の対策本には、能力検査だけでなく性格診断についての解説も掲載されています。性格診断の受検に不安が残る方には、おすすめの対策方法です。
▼おすすめのWEBテスト・性格診断対策本
対策本には問題に加えて、細かなポイントや注意点も書かれているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【Q&A】就活における性格診断でよくある疑問
最後に、適性検査で就活生が抱きやすい疑問とその回答を解説します。
▼性格診断に関するよくある疑問
▼性格診断に関するよくある疑問
【Q1】企業の社風に合わせるために嘘はついていい?
【Q2】質問数が多すぎて時間がないときは、適当に回答してもいい?
【Q3】性格診断結果と自身で考える性格が一致しない!
【Q4】性格診断に合格ラインはある?
【Q5】「どちらかといえば」を選んでも大丈夫?
【Q6】適性検査は何分間かかる?
【Q7】適性検査を受検するときに必要なものは?
以下で詳しく解説していきます。
【Q1】性格診断では、企業の社風に合わせるために嘘はついていい?
嘘をついても問題はありません。また、面接と違って各個人で行うためばれるリスクはありません。
ただし、性格診断の結果は選考全体で参照されるため、面接やESの印象と大きく異なると矛盾が目立ちやすい点に注意しましょう。
【Q2】性格診断の質問数が多すぎて時間がない時は、適当に回答してもいい?
結論として、無回答よりは適当に回答した方が良いです。
無回答だと検査結果が出ない可能性があり、有名企業などでは足切りにあう恐れがあります。時間がなく答えられないと感じたら、まずは適当に選択しましょう。
ただ、常識を問う問題などでは注意が必要です。例えば「チームのメンバーが困っていた時どうしますか」などの質問に対し、いくつかの回答がある中で「助けずに見捨てる」などを選んでしまうなどです。
質問内容はある程度理解しておくことを、おすすめします。
【Q3】性格診断結果と自身で考える性格が一致しないときどうすればいい?
自己分析の一環などで性格診断ツールを使ったはいいものの、結果に納得いかないという人もいるかもしれません。あくまで1つのツールであり、正確で完璧な結果は難しいです。
また適性検査はESの後、もしくは併せて行うことが多く、選考においては適性検査のみ実施されるケースは少ないです。そのため性格検査の結果だけを見て、どんな人かと判断することはありません。
【Q4】性格診断に合格ラインはある?
性格診断には、能力検査のような合格ラインはありません。また、正解・不正解もないため、気負いせず受けましょう。
ただし、求める人物像など各企業が設定している基準はあると考えられています。強く志望する企業の場合は、ある程度企業研究をしてから受検に臨んでください。
【Q5】「どちらかといえば」を選んでも大丈夫?
性格診断には「どちらかといえば はい/いいえ」など、中間のニュアンスで回答できる選択肢が多くみられます。
これらの選択肢は選んでも特に問題ありません。むしろ、回答にグラデーションがある方が自然体で答えていると言えます。ただし、全ての回答で「どちらかといえば」を選ぶと、反対に優柔不断という判定になってしまうので、バランスを見ながら答えるようにしましょう。
【Q6】適性検査は何分間かかる?
適性検査の受検にかかる所要時間は、テストの種類によって異なります。
▼適性検査の受検にかかる時間
・SPI:65〜105分(受検項目数による)
・玉手箱III:49分
・CUBIC:20分
・TG-WEB:45分+性格検査
・WebGAB:80分
・WebCAB:マークシート式95分、Web回答式120分
・ミキワメ:30分
・TAL:20分
このように、短いもので20分、長いもので120分と幅があります。企業ごとに適性検査の種類は異なるため、事前に所要時間をチェックしておくことが重要です。
【Q7】適性検査を受けるときに必要なものは?
性格検査を受検するときに必要なものは特にありません。
リアル会場で適性検査を受検する場合は「受検表」「顔写真付き本人確認書類」が必要です。しかし、性格検査はリアル会場を予約する前に受検するため、持ち物について気にかける必要はありません。
ぜひ、リラックスした状態で受検しましょう。
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さいごに
いかがだったでしょうか。
本記事では適性検査について紹介しました。
適性検査や性格診断は、事前に自己分析を行い、練習問題で慣れておくことで、自信を持って挑むことができます。
また、OB・OG訪問を通じて実際の職場の雰囲気や求められる人物像を理解することで、さらに安心感を得られるでしょう。
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