
【対策】就活の適性検査とは?性格診断・能力検査の例題も紹介
2025/03/06
目次
1.
8.
就職活動の一環として行われる適性検査は、人材のスキル、適性、および性格を客観的に評価するテストです。特に応募者が多い人気企業では、適性検査の結果で面接に進む候補者を絞り込むことが一般的です。
「適性検査で落ちたくはないけど、対策方法がわからない」「適性検査ってどんな種類があって、どんな問題があるんだろう」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、企業が適性検査を設ける目的や、診断で落ちる原因、そして対策方法について徹底的に解説します。適性検査に対する不安を解消し、第一志望の会社からの内定をつかみ取りましょう。
適性検査とは
適性検査とは、企業が採用の際に応募者の能力や人柄、性格から、どんな仕事が向いているか、どんな職場が適しているかを知るために実施するテストです。一般的に書類審査などの選考初期段階で実施される適性検査。基礎的な学力や仕事をする上で必要な能力を測っているため、合否にも影響します。
「SPI」や「玉手箱」など選考で実施される適性検査のテストには種類があり、それぞれに対策が必要です。
適性検査の内容
適性検査には、大きく分けて「能力検査」と「性格検査」の2種類あります。
受検形態としては、各自宅でPCを用いて受験を行うWEBテスティング(WEB受検)、特定の会場で検査を受けるテストセンター試験、各会社で受検するペーパー受検等、さまざまです。
以下でその内容について詳しくご紹介します。
能力検査
能力検査は、基礎的な学力や社会常識などの知識を問う検査です。大きくは「言語分野」と「非言語分野」に分けられます。
言語分野では、言葉の意味や話の要旨を理解する力を、非言語分野では計算問題や確率、グラフの読み取りなど数的な処理や論理的思考力を測ります。
言語分野では、言葉の意味や話の要旨を理解する力を、非言語分野では計算問題や確率、グラフの読み取りなど数的な処理や論理的思考力を測ります。
性格診断
性格診断は、応募者の性格や考え方、価値観等を測る検査です。
一般的には、筆記試験や面接試験ではわからない、応募者が企業側の職務にどれくらいの適性があるのかを調べます。
適性検査を課す企業の割合
就職みらい研究所の『就職白書2025』によると、57.9%の学生が内定までに適性検査・筆記試験を受験したと回答しました。就職活動プロセスの平均実施量を社数で追っていくと、約12社にES提出を行い、そのうちの約9社で適性検査があったということが分かります。

また本選考だけではなく、インターンシップに参加するための条件として適性検査を実施している企業もあります。
▼インターンシップの参加条件として適性検査を実施した割合
・オープン・カンパニー型インターンシップ:5.3%
・キャリア教育型インターンシップ:3.4%
・汎用的能力・専門活用型インターンシップ:12.3%
特に就業体験ができ、本選考に直結する可能性もある汎用的能力・専門活用型インターンシップでは、適性検査の実施率は最も高い12.3%でした。なるべく早い段階に適性検査対策をすることが必要だと分かります。
企業が能力検査/性格診断を設ける目的と評価項目
企業が適性検査を選考に設けるのには「候補者をふるいにかける」「企業との相性を測る」といった意味があります。
ここでは能力検査と性格診断に分けて、企業が適性検査を設ける目的と評価項目について詳しく解説していきます。
能力検査
言語・非言語で学力を測る能力検査は、基準を満たさない人を通さないためのストッパーとしての役割を持っています。
▼能力検査で評価される項目
・基礎的な読解力があるか
・論理的な思考力があるか
・柔軟な応用力があるか
採用枠に対して多くの応募が来るような大手企業や、適性が求められる分野の公務員の試験等では、早い段階で候補者をふるいにかけ、絞っておく必要があるのです。つまり、能力検査で企業の基準を満たさない場合、次の選考へは進めないというケースもあります。
性格診断
企業が性格診断を行う目的は、性格から企業との相性を測るためです。
▼性格診断で評価される項目
・行動面:社交的/内向的、アウトドア/インドア、計画的/直感的など
・意欲面:目標達成欲や向上心の大きさなど
・情緒面:ストレス耐性など
・社会関係面:リーダーシップ、協調性など
たとえ学力など能力面で問題がなくても、社風と合ってない人材や相性が悪い人材を採用してしまうと早期退職や入社後のトラブルに繋がる可能性があるため、多くの企業の採用で行われています。
能力検査と異なり、性格診断には特定の正解はありません。企業の環境や応募職種に適しているかを判断するための材料のひとつとして使われることが多いです。
性格診断だけを行う企業もある
基礎学力を測る能力検査は行わず、性格診断だけを実施する企業もあります。
近年の性格診断の精度向上や、能力検査後は疲れによって正確性が下がるといった懸念から、特に人柄重視の採用を行う企業では性格診断のみでも問題ないと判断される場合があるようです。
また、サマーインターンなどの適性検査結果を本選考で再利用するため、インターンシップ経由で本選考に参加するとき適性検査受検の必要がない場合もあります。
適性検査で選考に落ちる原因と確率
書類選考から1次選考までのあいだに実施されることの多い適性検査。就職みらい研究所の調査データから算出してみると、書類選考から1次面接の平均通過率は46.70%でした。つまり、約半数以上の学生が書類内容と適性検査結果を加味した選考で落ちているということになります。
適性検査の通過率に関する正確な調査データはありませんが、一般的に適性検査の結果が要因となって選考に落ちる確率は20〜30%と言われています。1次面接に進めなくて悩んでいる場合は、ESの見直しだけではなく、適性検査で選考に落ちてしまっていないか確認が必要でしょう。
以下では適性検査に落ちてしまう原因を、能力検査と性格診断に分類して解説します。

能力検査で選考に落ちる原因
能力検査で選考に落ちてしまう原因としては、以下の3点が挙げられます。
▼能力検査で選考に落ちる原因
(1)問題の傾向や解法を理解できていない
(2)適切な時間配分ができていない
(3)暗記で解ける内容を覚えられていない
以下で詳しく解説していきます。
(1)問題の傾向や解法を理解できていない
適性検査の受検前に、能力検査の頻出問題を勉強することは必須です。
能力検査は、短時間で非常に多くの問題を解く必要がありますが、あらかじめ問題の傾向や解法を理解できていないとスムーズに解答できず、時間が足りなくなってしまいます。
能力検査は、短時間で非常に多くの問題を解く必要がありますが、あらかじめ問題の傾向や解法を理解できていないとスムーズに解答できず、時間が足りなくなってしまいます。
また、能力検査は毎回同じ問題が出るわけではありませんが、問題傾向はある程度決まっています。志望する企業の能力検査の問題の傾向を把握し、対策することが大切です。
(2)適切な時間配分ができていない
能力検査では、限られた時間の中で多くの問題を解く必要があるため、適切な時間配分が重要です。
時間を意識せずに一つひとつ丁寧に取り組んでいると時間内に終えることは難しいでしょう。能力検査を突破するためにはテンポよくできるだけ多くの問題を解くことを意識しましょう。
特に、WEBでの能力検査の場合は、解くスピードや正答率によって出題される問題のレベルも変わってきます。自分にあった適切な時間配分を意識しましょう。
(3)暗記で解ける内容を覚えられていない
能力検査は基本的に問題パターンに対して最適な解法を理解し、当てはめていくという作業で乗り越えられます。
しかし、例外として、暗記が必要な問題があります。
しかし、例外として、暗記が必要な問題があります。
例えば、国語の言語系の問題です。これらの問題は、パターンというよりは意味を暗記することでスムーズに解くことができます。
例えば、国語の言語系の問題です。これらの問題は、パターンというよりは意味を暗記することでスムーズに解くことができます。
時間を有効的に使うためにも暗記が必要な問題は勉強しておくようにしましょう。
性格診断で選考に落ちる原因
性格検査で落ちる確率は低いとされていますが、選考の一環であるため落ちてしまうことも珍しくありません。
性格検査で落ちてしまう原因は主に以下の3つです。
▼性格診断で選考に落ちる原因
(1)回答時間に間に合わない
(2)企業の社風や求める人物像との不一致
(3)一貫性がない
以下で詳しく解説していきます。
(1)回答時間に間に合わない
性格検査も回答時間が設けられており、直感で回答させるためにタイトな時間で設定されています。気の緩みで時間をかけてやろうとしたり、考えすぎたりすると回答時間に間に合わず無回答のまま次に行ってしまいます。無回答だと当然正しい診断結果が出ないので、落とされる対象になるでしょう。
(2)企業の社風や求める人物像との不一致
企業の社風や求める人物像と性格検査の結果がかけ離れてしまった場合は、選考で落ちる可能性が高いです。性格検査の結果をそこまで気にしていない企業でも、実施する以上基準は設けています。
(3)一貫性がない
性格検査で「企業に良い印象を与えたいから自分の考えとは別の選択をする」という話を聞いたことがあります。
しかし、嘘の回答は一貫性を失ってしまうため、避けたほうが良いでしょう。一貫性がないと「真面目に取り組んでいない」「事実通りに回答していない」と判断されてしまい、落とされる原因に繋がってしまいます。
性格診断は意識しすぎると、一貫性を失われやすいので気を付けましょう。
適性検査の性格診断受検前にやるべきこと
能力検査は対策本が複数出されていますが、性格診断は「何をすればいいか分からない」という人も多いでしょう。ここでは、性格診断対策を3つご紹介します。
▼性格診断対策3選
①性格診断ツールを利用して慣れる
②自己分析で一貫性を保つ
③OB・OG訪問をする
以下で詳しく解説していきます。
①性格診断ツールを利用して慣れる
性格診断ツールを使って慣れておくと、本番時に時間をかけることなくスムーズに進めることができます。
性格診断ツールは結果まででるので、直感での回答に時間がない人などは本番前にツールを使って確認してみると良いです。
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回答時間:5分
質問数:23問
回答時間:約23分
質問数:60問
②自己分析で一貫性を保つ
自己分析を通して自分がどんな人物であるかを理解しておくと、性格診断の際に一貫性を保ちやすいです。性格診断前に簡単に、これまでに取り組んだ自己分析を確認したり、まだ自己分析が不十分だと感じる方はやってみたりするといいでしょう。性格診断に限らず、面接など自身について話す際には必ず一貫性があるかを見られています。
③OB・OG訪問をする
OB・OG訪問では自分が志望する企業、業界で働く人に話を聞くことができます。冒頭でもお伝えしたように、性格診断は志望企業の社風などに自分の性格や特性が合わないのではないかといった不安、自信のなさが落ちる原因に繋がります。
OB訪問を通して、具体的にどんな人が多いのか、活躍する人の特徴などを聞いて自分と合うのかを確認してみることで自信を付けられると良いです。性格診断に限らず、OB訪問は就活全般で活用できるので、是非就活中に沢山利用してみましょう。
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【対策】適性検査の種類ごとの特徴と例題12選
企業の選考でよく用いられる、適性検査の種類や特徴、コツなどをご紹介します!
それぞれ例題も一緒にご紹介しますので、どのようなテスト形式なのか、把握しておきましょう。
SPI3
SPI3は比較的難易度の低い問題が出題されます。基礎能力検査35分、英語検査20分、構造的把握力検査20分、性格適正検査テスト30分の4分野で実施され、企業が指定した形式を選択して受験します。
SPIの性格検査は、約300問の日頃の行動や考え方に関する質問への回答を統計的に処理することで仕事への取り組みや目標の持ち方など、様々な性格特徴を測定するものです。中小〜大手企業の多くは、このSPIの性格検査を導入しています。
とにかく質問数が多く時間がかかるので、疲れて途中から適当にやってしまいがちです。集中力が保てる環境や状態を作っておきましょう。
【例題】SPI3の能力検査
非言語問題
Q:X、Y、Zが同じ絵を見てて、次のように発言した。
X この絵には虎が描かれている。
Y この絵には少なくとも虎か龍が描かれている。
Z この絵には龍が描かれている。
全員が本当のことを言っているとは限らない。そこで、以下の推論がなされた。次のうち正しいものを一つ選びなさい。
A. Yが正しければXは必ず正しい
B. Zが正しければYは必ず正しい
C. Xが正しければZは必ず正しい
言語問題
Q:AからEの文を[1]から[5]に入れて文の意味が通じるようにしたとき、[3]に当てはまるものを選びなさい。
気体をさらに高温にすると、[1][2][3][4][5]その電磁場によって自らの運動をさらに変化させます。
A この状態をプラズマと呼びます。
B マイナスの電荷を持った電子に解離します。
C またプラズマが運動すると電場や磁場が生まれ、
D プラズマは電場や磁場を感じると運動が変化します。
E 原子がプラスの電荷を持つイオンと、
【例題】SPI3の性格診断
Q:あるプロジェクトで新しいアイデアを提案する場面で、あなたはどのような役割を果たしますか?
a)チームの中で積極的にアイデアを提案します。
b)アイデアが求められた場合に限り提案します。
c)他のメンバーがアイデアを出し尽くした後に提案します。
d)アイデアを提案することは得意ではありません。
Q:以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。最も近い選択肢を1つ選んでください。
1.いろいろなところに出かけるのが好きだ
2.何ごとも継続が大切だ
3.あまり欲がないほうだ
4.立ち直りは早いほうだ
5.新しいものは何でも試してみたい
〔選択肢〕
あてはまる
どちらかといえばあてはまる
どちらかといえばあてはまらない
あてはまらない
玉手箱Ⅲ
玉手箱はSPIに並ぶメジャーな適性検査です。
玉手箱では、「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測定します。知的能力分野はセクションが分かれており、「言語」「数理」「非言語」の3つです。
玉手箱では、「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測定します。知的能力分野はセクションが分かれており、「言語」「数理」「非言語」の3つです。
▼各セクションで測られる能力
言語セクション:文章の理解や論理関係を把握する能力
数理セクション:計算やデータ分析といった数学的なスキル
非言語セクション:図形やそのパターンの認識能力
性格検査には本格版と簡易版の2種類があり、企業によってどちらが出るかわからないので特徴はつかみにくいです。ただ、本格版でも質問数は65問〜70問で約20分とSPIよりも質問数が少ないので気楽に受けられるでしょう。
性格診断は「性格」と「意欲」に分かれています。「性格」では自分のパーソナリティに関する質問、「意欲」ではどのような仕事・職場であればモチベーションが発揮されるのかを知るための質問があります。
【例題】玉手箱Ⅲの能力検査
Q:以下の図はメーカーW社の推移です。2000年の拠点数を1とすると、2004年の拠点数はおよそどのように表すことができますか。最も近いものを以下の選択肢の中から1つ選んでください。

1)0.8
2)0.9
3)1.0
4)1.1
5)1.2
【例題】玉手箱Ⅲの性格診断

TG-WEB
ヒューマネージが開発・提供している適性検査です。性格検査のほかに、能力検査では業務で成果を上げるために必要とされる判断推理力(言語・数理)が主に問われます。
【例題】TG-WEBの能力検査
Q:以下のA~Dの図形で一筆書きできる図形はいくつあるか?

Q:島根を「3c7b5e」、福井を「6d2d1c」と表すと、三重は何と表されるか?
1:7c1e
2:3c7b
3:5b9b
4:6b7b
5:7b8b
WebGAB
WebGABの性格検査では、パーソナリティ質問といって日常生活や学生生活の中でどのように過ごしてきたのかを見ることで、仕事への取り組み方、特性などを測定します。
能力検査の難易度がSPIや玉手箱より少し高いことで有名ですが、性格検査はそこまで変わった質問や難しい質問などはありません。ただ傾向がつかみにくいので、初めての方は特に落ち着いて取り組むことが重要です。
能力検査の難易度がSPIや玉手箱より少し高いことで有名ですが、性格検査はそこまで変わった質問や難しい質問などはありません。ただ傾向がつかみにくいので、初めての方は特に落ち着いて取り組むことが重要です。
【例題】WebGABの能力検査

上の図表を見て、以下の問題の答えを選びなさい。
Q1:A国の穀物輸出量はD国の何倍か?
1:約1.5倍
2:約2倍
3:約2.3倍
4:約2.5倍
Q2:A国の肥料輸出量を100とした場合、D国の肥料輸出量は何と表せるか?
1:100
2:115
3:125
4:135
Q3:輸出量全体に対する農機具の割合が最も大きいのはどの国か?
1:A国
2:B国
3:C国
4:D国
【例題】WebGABの性格診断
Q1:各項目に対して自分がどの選択肢に当てはまるかを選択してください。
・何が起きても動じない方だ
・友達と居るより一人でいた方が楽しい
・初めて会う人でも仲良くできる方だ
1:あてはまる
2:どちらかといえばあてはまる
3:どちらでもない
4:どちらかといえばあてはまらない
5:あてはまらない
Q2:自分が最もあてはまるものと、最も当てはまらないものを選択してください。
1:何が起きても動じない方だ
2:友達と居るより一人でいた方が楽しい
3:初めて会う人でも仲良くできる方だ
WebCAB
コンピュータ職としての適性診断を目的に、日本エス・エイチ・エルが開発・提供している検査です。
安産、法則性、命令表、暗号とパーソナリティを測る、72分間のテストとなっています。
SEやプログラマーへの職務適性や入社時に見ておくべき「ヴァイタリティ」「チームワーク」等の9特性についても予測することができます。
【例題】WebCABの能力検査
Q1:16,629÷241=
1:69
2:79
3:49
4:102
5:57
Q2:下の図形群はある数論的な順序で配置されてます。空欄に入る図形軍の論理的な配列を満たす図形を一つ選びなさい。

【例題】WebCABの性格診断
Q:4つの質問文から自分にもっとも当てはまるものを1つ選んでYESと回答し、反対に自分にもっとも当てはまらないものをNOで回答しなさい。
(A)新しいことをするのが好きだ
(B)慣習にしたがうのが得意だ
(C)注目を集めるのが好きだ
(D)コツコツと物事を進めるのが得意だ
ミキワメ
ミキワメは、「活躍人材を見抜くこと」に特化した適性検査です。
受検結果が見やすく性格の分析に特化していることから近年ベンチャーから中小、大手まで多くの企業で導入されています。
性格診断は10分間で100問近くの質問に答えなければならないので、時間に余裕がありません。
また、能力検査は20分間で7つの項目から出題されます。
また、ミキワメはSPIや玉手箱のように質問ごとに時間が設けられているのではなく、全ての質問を10分間で答えなければいけないため、自身で時間配分を行わなければなりません。
これは直感で答えるしかないので、考えすぎずに答えることや回答したら基本的には変えないことを意識しましょう。
【例題】ミキワメの能力検査
Q1:文中のア、イ、ウの空欄に入る最も適切な語をAからCの中から1つずつ選びなさい。ただし、それぞれの語は1ヶ所のみ用いるものとする。
日本語では耳で聞いた「ア」を文字に結びつけて初めて意味が確定する。例えな「テイガク」と聞いたら、話の内容から「停学」「定額」「低額」などの文字に結びつけるといった具合だ、つまり、日本語においては、「イが「ウ」の実態なのである
1:言語
2:音声
3:文字
Q2:P、Q、R、S、Tの5つの支店の売上高を比較した。
5つの支店について次のことが分かっている。
ⅰ)Rの売上高は、Sより上である
ⅱ)Tの売上高は、Rよりも上だが、1位ではなかった
ⅲ)Qの売上高は、Pより上である
ⅳ)同じ売上高の支店はない
次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。
ア:Qの売上高は1位である
イ:Sの売上高は5位である
ウ: 2位はPまたはTである
1:アだけ
2:イだけ
3:ウだけ
4:アとイの両方
5:アとウの両方
6:イとウの両方
7:アとイとウのすべて
8:必ず正しい推論はない
【例題】ミキワメの性格診断
Q1:これまで、嫌なことでも我慢して最大限やってきた。
〇全くあてはまらない
〇
〇どちらともいえない
〇
〇よくあてはまる
Q2:親友と呼べる友達がいる。
〇全くあてはまらない
〇
〇どちらともいえない
〇
〇よくあてはまる
TAL
TALは、自社の仕事環境に置かれた時のメンタルへの影響やストレス耐性を知るのに特化した適性検査です。
15問30分の文章形式と1問5分の図形配置の問題が2種類出題されます。
これまで紹介してきた適性検査とは大きく異なり、かなり独特であるため初めて受検される方は戸惑うかもしれません。
【例題】TALの性格診断
文章形式の問題
Q:あなたが手に持っても良い卵を2つ、選んでください
・カラを剝いていないゆで卵
・カラを剥いたゆで卵
・カラを剥いて切ってあるゆで卵
・カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵
・生卵
・模型の卵
・ウズラの卵
解説
この場合は、卵をどのように扱うのかで考えてみると良いです。
正解はありませんが、この場合生卵をそのまま手で持つことは考えにくいでしょうし、模型の卵を扱う機会はなかなかないでしょう。
卵を手に持った時の想像をした時に、すぐに出てきそうな回答を選ぶのが良いです。
ちなみに「模型を選ぶと落ちる」という話が多く出ているので、模型は避けた方が無難です。
図形形式の問題

解説
TALでは図形の問題が出ます。
TALでは図形の問題が出ます。
左のアイテム(図形)を1つずつ右のキャンバスにあてはめていくといったやり方です。
アイテムを置く位置を決めてしまうと動かせないので注意しましょう。
こちらも正解はありませんが、右のキャンバスが最終的に人を表すようになっていると良いです。
メンタルやストレス耐性などを測ることを目的にしており、絵のセンスや工夫が問われるものではないのでご安心ください。
就活における適性検査でよくある疑問
最後に、適性検査で就活生が抱きやすい疑問とその回答を解説します。
性格診断では、企業の社風に合わせるために嘘はついていい?
嘘をついても問題はありませんし、面接と違って各個人で行うためばれるリスクはありません。
しかし性格診断の結果は選考の間ずっと使われるものなので、その後の面接やESでの印象と結果があまりにも違うと嘘がばれやすいので、その点は気を付けましょう。
性格診断の質問数が多すぎて時間がない時は、適当に回答してもいい?
結論として、無回答よりは適当に回答した方が良いです。
無回答だと検査結果が出ない可能性があり、有名企業などでは足切りにあう恐れがあります。時間がなく答えられないと感じたら、まずは適当に選択しましょう。
ただ、常識を問う問題などでは注意が必要です。例えば「チームのメンバーが困っていた時どうしますか」などの質問に対し、いくつかの回答がある中で「助けずに見捨てる」などを選んでしまうなどです。
質問内容はある程度理解しておくことを、おすすめします。
性格診断結果と自身で考える性格が一致しないときどうすればいい?
自己分析の一環などで性格診断ツールを使ったはいいものの、結果に納得いかないという人もいるかもしれません。
あくまで1つのツールであり人がやっているわけでもないので、正確で完璧な結果は難しいです。ただ正直に答える分には、そこまで大それた結果は出ないと考えられます。
また適性検査はESの後、もしくは併せて行うことが多く、選考においては適性検査のみ実施されるケースは少ないです。そのため性格検査の結果だけを見て、どんな人かと判断することはありません。
適性検査の勉強はいつから始めればいい?
適性検査の対策に必要な勉強時間は30〜40時間といわれています。もし勉強面で自信がない場合は、50〜60時間程度必要でしょう。1日1時間の勉強時間が確保できるなら約1.5ヶ月で対策可能です。余裕を持つなら2〜3ヶ月ほどを見込んでおくと安心です。
適性検査が必要になるのは、インターンシップ選考や本選考のときです。
インターンシップは大学3年次5〜6月ごろに募集をかける企業が多いため、志望するインターンシップの参加条件に適性検査が含まれている場合は、大学3年次の春ごろには勉強を始める必要があります。
インターンシップは大学3年次5〜6月ごろに募集をかける企業が多いため、志望するインターンシップの参加条件に適性検査が含まれている場合は、大学3年次の春ごろには勉強を始める必要があります。
もし本選考まで適性検査が必要ない場合、大学3年次の1〜2月ごろに適性検査対策を始めても間に合うでしょう。しかしこの時期はES対策に追われている可能性もあるため、早めのうちに勉強を始めておくことがおすすめです。
適性検査の受検には何分間かかる?
適性検査の受検にかかる所要時間は、テストの種類によって異なります。
▼適性検査の受検にかかる時間
・SPI:65〜105分(受検項目数による)
・玉手箱III:49分
・CUBIC:20分
・TG-WEB:45分+性格検査
・WebGAB:80分
・WebCAB:マークシート式95分、Web回答式120分
・ミキワメ:30分
・TAL:20分
このように、短いもので20分、長いもので120分と幅があります。企業ごとに適性検査の種類は異なるため、事前に所要時間をチェックしておくことが重要です。
適性検査を受検する際に持っていくべきものは?
リアル会場で適性検査を受検する場合、一般的に「受験票」と「顔写真つき本人確認書類」が必要です。
筆記用具は受検するテスト形式によっては持ち込み禁止の場合もあります。当日必要なものに関するアナウンスが事前にあると思うので、そちらを確認してください。
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さいごに
いかがだったでしょうか。
本記事では適性検査について紹介しました。
適性検査や性格診断は、事前に自己分析を行い、練習問題で慣れておくことで、自信を持って挑むことができます。
また、OB・OG訪問を通じて実際の職場の雰囲気や求められる人物像を理解することで、さらに安心感を得られるでしょう。
準備と対策をしっかりと行い、第一志望の企業の内定をつかみ取りましょう!