【国家公務員】OB・OG訪問でするべき6つの質問と訪問時の注意点
2023/08/01
目次
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国家公務員志望もOB訪問は必要?
「民間企業志望の人はOB・OG訪問をしているイメージだが、公務員志望もOB訪問すべき?」という疑問を持っている人もいるかもしれません。実際、民間企業の就職活動に比べてOB・OG訪問が活発ではありません。
しかし、OB・OG訪問を行っている学生が少ないからこそ、積極的に行うことに意味があるのです。
この記事では、国家公務員の方にOB・OG訪問をお願いする際に効果的な質問や、訪問時に注意すべきことを紹介します。
OB・OG訪問は、実際に働かれている国家公務員の方から生の声を引き出せる貴重な機会です。一方で、事前に注意点を把握しておかないと、貴重な機会を無駄にしてしまうことも。ぜひこの記事を読んで万全の対策をし、有意義なOB・OG訪問の時間を過ごしてください。
OB訪問のメリットとは
では、OB・OG訪問をするメリットとは何でしょうか。
大きな省庁や自治体では就活生に向けて説明会を開催しています。そこで話を聞けば、必要な情報は手に入ります。
しかし、説明会だけでは他の就活生と同じ基本的な情報しか得ることができません。他人と差別化を図るために、OB・OG訪問が効果的です。
実際に公務員として働いている人の話を聞くことで、「公務員の仕事が自分自身が本当にやりたいことか」を知ることができます。それが自身のやりたいことと近かった場合、志望動機を作成する際に有効な情報となるでしょう。
また、志望動機や自己PRを直接聞いてもらい、それに対する意見やアドバイスをもらうこともできます。
国家公務員の方にすべき7つの質問
OB・OG訪問をすべきだとはわかったけど何を聞けばいいのか悩む人もいるでしょう。
ここでは、実際に働く国家公務員の方にすべき質問を紹介します。どの質問にも、必ず意図があります。質問文を丸暗記するのではなく、意図を把握した上で質問をするようにしてください。
①公務の仕事ならではのやりがいや魅力はありますか?
民間企業とは異なり、国を代表する公的な業務を行うのが国家公務員です。公務ならではのやりがいについて聞くことで、「なぜ民間企業ではなく国家公務員を選ぶのか」と聞かれたときに役立てることができるでしょう。
また、OB・OG訪問をする国家公務員の方が働かれている府省や部署ならではの仕事のやりがいについても質問することをおすすめします。自分がその国家公務員の方が所属する府省で働くイメージをし、自分に合っているか否か考える一助になるはずです。
②仕事をする上で辛いことは何ですか?
国を動かす仕事に取り組む国家公務員。仕事をする上で辛いことやストレスを感じることもあるでしょう。仕事に対する「かっこいい」というイメージで国家公務員になることを選ぶのは危険。辛いことや泥臭いことなどのマイナス面を知らずに国家公務員になると、就職後にミスマッチに気づくことになりかねません。
マイナス面も踏まえて国家公務員として働くイメージをすることで、仕事をする上で感じる辛さを乗り越えられるかどうかを考えることができるはず。また、つらいことの乗り越え方やストレスの解消の仕方を聞くと、より一層働くイメージが明確になるでしょう。
③希望の部署とは違う部署で働くことになった場合は、どうされていますか?
国家総合職なら2年サイクル、国家一般職なら3~5年サイクルで部署異動がある国家公務員。希望とは違う部署に配属されるリスクは、十分に承知しておく必要があります。
必ずしもやりたいことができるとは限らない環境の中で、国家公務員の方はどう受け止め、働いているのか質問してみましょう。就職後の心構えに役立つはずです。
国家公務員総合職と国家公務員一般職の違いや仕事内容については以下の記事で詳しく解説しています。
④数ある府省の中から、どうしてその府省を選ばれたのですか?
国家公務員として働くために避けては通れないのが官庁訪問です。官庁訪問や面接では、国家公務員として働きたい理由とともに、なぜその府省で働きたいのかを伝える必要があります。
的確に府省に対する志望動機をを伝えるためには、府省のカラーを把握しておくことが重要OB・OG訪問で国家公務員の方に現在所属している府省を選んだ理由を聞くことで、府省ならではの特色を知ることができるでしょう。
この質問をする際には、個人の主観を鵜呑みにするのではなく、客観的な事実を把握できるよう意識することが大切です。個人の主観に頼りすぎると、官庁訪問や面接で納得感を持ってもらえない恐れがあるので注意しましょう。
悪い質問の例
◯◯省はどんな雰囲気ですか?
良い質問の例
業務や人事制度において、他の省庁にはない特色はありますか?
⑤◯◯省以外に、就職先として検討していたところはありますか?
国家公務員の方が就活生だった頃、民間企業や他府省、他業界をどのように併願していたのか質問してみましょう。
国家公務員の先輩がどのような軸を持って就活をしていたのかを知ることで、新たな視座が得られる可能性があります。自分が考えていなかった業界や府省を知り、自分のやりたいことを実現できる環境が見つけられるかもしれません。
⑥志望動機・自己PRの添削をお願いしても宜しいでしょうか?
志望動機や自己PRはどの府省でも必ず質問される質問。しっかりと対策を取って臨みたいところです。
OB・OG訪問は実際に現場で働く国家公務員の方に話を聞くことができる機会なので、聞きたいことをどんどん質問したいと考える人も多いでしょう。
しかし、OB・OG訪問が始まっていきなり志望動機や自己PRの添削をお願いするのはマナー違反。OB・OG訪問を受け入れてくださった方に、「自分を良いように使う気では?」と悪い印象を持たれてしまう可能性があります。諸々聞きたい質問をした上で、府省への熱意を伝えた上でお願いするようにしましょう。
悪いお願いの仕方
とりあえず志望動機を添削してほしいです。
良いお願いの仕方
「本日お話を伺う中で、より一層、御省への志望度が高まりました。勝手なお願いになってしまいますが、自分が官庁訪問で伝えようと思っている志望動機を見ていただき、どのような印象を受けたかご教示いただいてもよろしいでしょうか?」
このような丁寧なお願いをすれば、大抵の方は意見やアドバイスを下さいます。それをしっかりとメモし、志望動機を磨いていってください。
また、質問の仕方を工夫することも有効です。上記のようにストレートに添削をお願いせずとも、志望動機や自己PRを考える上でのヒントを得ることができます。
また、質問の仕方を工夫することも有効です。上記のようにストレートに添削をお願いせずとも、志望動機や自己PRを考える上でのヒントを得ることができます。
志望動機を考える質問例
・私は御省に入ることで、☓☓が実現できると考えて志望しているのですが、この認識は正しいでしょうか?
・私は〇〇省にしかない特色として△△があると考えますが、どのようにお考えでしょうか?
自己PRを考えるための質問例
・〇〇省で働く上で最も重要な資質は何だとお考えでしょうか?具体的な例がございましたら、合わせてご教示いただけますと幸いです。
このように、直接的にお願いをせずとも、質問の工夫によって自分の知りたいことを把握することができます。時と場合に応じて、どのような質問の仕方が適切か考えるようにしてください。
国家公務員のOB・OGの探し方
地方公務員志望の方であれば、自治体によっては市役所訪問を受け付けているところもあります。そのため、各市役所のホームページから申し込みをすれば、職員の方に会って話を聞かせていただくこともできます。
しかし国家公務員の場合、そういったことができません。では、国家公務員として実際に働いている方はどのように探せばよいのでしょうか。
知り合いに働いている方がいれば、メールなどで連絡を取って直接会いに行くことができます。しかし、そういった人が身近にいないという人も多いと思います。
その場合は、以下の方法を試してみましょう。
(1)大学のキャリアセンターに相談する
これは、民間企業の就職活動においてもよくある方法です。
キャリアセンターでは、卒業生の就職状況をまとめて確認することができます。OB・OGの探し方などは大学によりますが、一般的に、見つけたOB・OGの方へ自分でアポイントメントを取ることになります。
アポイントを取るメール例文
<件名>
【OB訪問のお願い】○○大学の山田花子です。
<本文>
××省
鈴木 太郎 様
突然のご連絡恐れ入ります。
私、◆◆大学の山田花子と申します。
本日は大学のキャリアセンターの名簿で鈴木様のことを知り、
ご連絡させていただきました。
私は現在、国家公務員を中心に就職活動を行っております。中でも、人々の健康と福祉を守り、豊かな社会を実現するために働くことができる××省に魅力を感じております。
そこでぜひ、××省で活躍されている鈴木様に実際の仕事内容や、やりがいについてお話を伺いたく、ご連絡させていただいた次第です。
下記日程でご都合よろしい日時はございますでしょうか?
5月14日(火)12:00~20:00
5月21日(火)13:00~20:00
5月27日(月)12:00~20:00
5月29日(水)10:00~15:00
また、場所に関して、鈴木様のご都合に併せて
ご提示いただけますと幸いです。
お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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【大学】◆◆大学 経済学部 経済学科
【氏名】山田花子
【電話】000-1234-5678
【メール】hanako-yamada@shukatsu .jp
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さらに詳しいメールの送り方については、以下の記事を参考にしてください。
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(2)知り合いに紹介してもらう
ご自身の知り合いにいなくても、家族の知り合いや先輩の友人など繋がりを見つけることができれば、メールなどで取り次いでもらいましょう。
(3)OB・OG訪問アプリを使う
こちらも、民間企業の就職活動でよく使われている方法です。OB・OG、さらには内定者が多数登録しており、アプリ内のメッセージでアポイントメントを取ることができます。
Matcher(マッチャ―)とは、所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?
(4)SNSを活用する
就職活動においても積極的にSNSを活用しましょう。
特に情報が確実で調べやすいのが、Face bookです。Face book経由でOB訪問をする手順としては以下の通りです。
①「友達を検索」から「勤務先」や「大学」を入力して検索
②表示された人の中から訪問したい人のプロフィールを見る
③現在もFace bookを利用しているかなどを確認し、メッセージを送る
このメッセージに関しては、先ほど紹介したOB・OG訪問でアポイントを取る際のメール例文を参考にしてください。その際は、Face bookで情報を知ったことを記載しておきましょう。
国家公務員の方にOB・OG訪問をする際の注意点
ここまで国家公務員の方へのOB・OG訪問の際にすべき質問例やOB・OGの探し方を紹介してきました。ぜひOB・OG訪問当日に役立ててください。
ここからは、国家公務員の方へのOB・OG訪問で注意すべきポイントをお伝えします。国家公務員の方へのOB・OG訪問ならではの注意点もあるので、必ず確認するようにしてください。
自己分析を済ませておこう
自分の興味関心や、仕事を通してやりたいことを把握しないままOB・OG訪問に臨んでしまうと、有意義な質問をすることができません。これは、OB・OG訪問を受け入れてくださるの方の貴重な時間を無駄にしてしまうことにも繋がります。事前に自己分析を済ませ、自分の興味ややりたいことをある程度把握しておくようにしましょう。
事前に情報収集は済ませておこう
府省の公式サイトやパンフレットなどから知ることのできる情報は、事前に把握しておくようにしましょう。OB・OG訪問は、公式の情報だけではわからない情報を引き出す貴重な機会。OB・OG訪問を受け入れてくださる国家公務員の方の貴重な時間を無駄にしないためにも、事前の情報収集は欠かさないようにしましょう。
まとめ
公務員の方へOB・OG訪問をする際にすべき質問や注意点は理解していただけたでしょうか。
国家公務員・地方公務員の就職活動は民間企業の就職活動と異なる点が少しありますが、OB・OG訪問で生の声に触れる重要性は変わりません。積極的にOB・OG訪問を行い、あなたしか知らない情報を増やしていきましょう。
国家公務員のOBに会いに行こう
ここまで国家公務員のOB・OG訪問で有効な質問と注意点についてご紹介してきました。
とはいえ、人事院が主催するイベントやセミナー以外で、実際に国家公務員の方にお会いするのは至難の技。そんな方におすすめなのが、Matcher(マッチャー)です。
Matcher(マッチャ―)とは、所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
Matcher(マッチャ―)とは、所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?
そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
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