【リース業界】現状と今後の展望から志望動機例文までを紹介

2023/02/20
業界の仕事内容
金融業界
リース業界
業界の仕事内容
目次
1.
はじめに
2.
リースの仕組み-他の金融サービスとの違いは?
3.
「オペレーティング・リース」と「ファイナンス・リース」
4.
‌リース業界の会社の3つの種類と特徴
5.
リース業界の予想される3つの動向
6.
‌リース業界の将来性とは?
7.
企業がリースのサービスを利用する理由とは?
8.
‌リース業界の4つの職種
9.
リース業界の代表的な企業
10.
リース業界が求める人物
11.
リース業界に向いていない人の特徴
12.
リース業界志望者が行うべき選考対策
13.
リース業界の志望動機に入れるべき3つの要素
14.
リース業界の志望動機の例文
15.
‌さいごに
16.
金融業界についてもっと知りたい方へ

はじめに

リース業界」と聞いたとき、みなさんは何をイメージしますでしょうか?

‌普段生活する中で触れる機会はないため、リース業界に対する印象が薄い人が多いかもしれません。しかし、多くの企業がリースを活用しています。公益財団法人リース事業協会の「リース需要動向調査2015」によると、97%に上る企業がリースを活用しているのです。

‌この記事のテーマは、リース業界の基礎知識。そもそもリース業とは何かや、リースの種類、注目すべき動向についてお伝えします。リース業界への就職を検討してる人にとっては、知っておいて損のない内容になっているはず。ぜひ最後まで読んで、リース業界に対する理解を深めてください。

リースの仕組み-他の金融サービスとの違いは?

「リース業」と聞いたときに、事業の仕組みについて的確に説明できる人は多くはないでしょう。ここではまず初めに、そもそもリース業とはどのような事業なのかをお伝えします。

‌リース事業者の役割

‌とあるメーカーが自社の製品の生産設備を増やすことを検討しているところをイメージしてください。生産設備を増やしたいという思いがあっても、軽い気持ちで購入することはできません。なぜなら、設備を購入するのには決して安くないお金がかかるから。一度に大量の支出をすることは、企業の財務を圧迫することに繋がるため、極力避けたいと考える企業が少なくありません。

‌ここで一役買うのがリース事業者です。以下の図をご覧ください。
リース業界とは何か、仕組みを簡単に説明した図です。‌上記の図は、設備を利用したいメーカーと設備提供者、及びリース事業者の関係性をまとめたものです。

‌まず、生産設備を導入したいメーカーは、導入したい生産設備を選定します。生産設備の選定が完了したら、リース事業者とリース契約を締結。契約を結んだら、リース事業者が生産設備の提供者から生産設備を購入します

‌リース事業者は、購入した生産設備を導入するメーカーに賃貸。生産設備を導入したメーカーは、一括して代金を払うのではなく、月々の利用料(リース料)として分割して支払うことが可能になります。これにより、大量の支出をするのを回避し、自社が利用したい設備を利用することができるのです。

‌上記がリース事業者が果たしている役割。企業が使いたいモノやサービスを代わりに購入して賃貸することで、企業の負担を軽減しているのです。ここでは例として生産設備を挙げましたが、この他にもオフィス機器やパソコン、医療機器や航空機など、取り扱う領域は多岐に渡ります。

‌リースとレンタルの違いは?

ここまで読んだところで、リース事業者はレンタル事業と同じものと考えられた方がいるかもしれません。しかし、レンタル事業とリース事業は別物なので注意しましょう。

‌レンタル事業は、レンタル事業者が所有しているものを貸し出します

‌みなさんがTSUTAYAでビデオを借りるところをイメージしてみてください。TSUTAYAで借りるビデオはTSUTAYAのもの。つまりレンタル事業者が保有する在庫を貸し出すビジネスなのです。

‌一方リース事業者が貸し出すモノやサービスは、元々リース事業者が所有しているものではありません。リース事業者がお客様の希望するものを新しく購入し、それを貸し出すかたちをとっています。

‌また、レンタル事業が短期的な貸出期間なのに対し、リースは比較的長期に渡ってものやサービスを賃貸するのも大きな違いです。

‌リース事業者に勤める方には、お客様の状況や要望に合わせて長期に渡ってサポートができることに魅力を感じている人が少なくありません。

「オペレーティング・リース」と「ファイナンス・リース」

‌リースの仕組みについて、簡単にお伝えしてきました。ここからは、リースの2つのタイプ、「オペレーティング・リース」と「ファイナンス・リース」について説明をします。

オペレーティング・リース‌

オペレーティング・リース‌とは、リース期間(利用するモノやサービスを借りる期間)を設定し、購入するよりも安い価格で希望するものを利用できるタイプのリースです。

‌例えば、運搬用のトラックをリース契約で3年間利用したいと考えたとしましょう。リース事業者は、3年間利用した後のトラックの価値を審査します。そして、トラックの価値から3年利用した後に残る価値を差し引いた額をリース料として受け取ります。
オペレーティング・リースについてわかりやすくまとめた図です。
‌オペレーティング・リースの特徴は、扱える対象が限られていること。自動車をはじめ、中古でも市場価値があると判断できるものでなければオペレーティング・リースの契約はできないことを覚えておきましょう。

ファイナンス・リース

ファイナンス・リースは、オペレーション・リースと異なり、フルペイアウトの取引です。フルペイアウトの取引では、サービスを購入するのと同等の価値を享受できる代わりに、それによって発生するコストを全額支払わなければなりません。

‌例えば、とある会社がリースでオフィスPCを利用するとしましょう。このオフィスPCをファイナンス・リースの契約で導入した場合、途中解約をすることはできません。また、オフィスPCそのものの値段に加え、オフィスPCにかかるリース料率や保険料を支払う必要があります。
ファイナンス・リースの仕組み‌‌このように説明すると、オペレーティング・リースで契約した方が良いのではないかと考える方が少なくないでしょう。しかし、ファイナンス・リースはオペレーティング・リースと異なり、中古での市場価値が評価できないものでも取り扱うことができます。

‌要するに、オペレーティング・リースでは扱うことのできないモノやサービスを扱うことができるのです。

‌リース業界の会社の3つの種類と特徴

リース業界の会社の種類・特徴を紹介します。独立系リース、銀行系リース、金融系(商社)リースの3つの種類に大きく分類されます。それぞれの特徴について把握しましょう!

①独立系リース

独立系リースとは、リース業をメイン事業としている会社のことを指します。独立系リースで代表的な会社は、オリックスです。後ほどオリックスについて紹介するのでご覧ください。

②銀行系リース

三菱UFG銀行、三井住友銀行などのメガバンクが出資しているのが銀行系リースです。銀行系リースの代表企業としては、三菱UFGリースなどが挙げられます。

③金融系(商社)リース

金融業界の総合商社、総合商社に関連する旧財閥系の会社や銀行が合併してできた会社が金融系(商社)リース系の特徴です。金融系(商社)リースの代表企業例として挙げられるのは、東京センチュリーなどです。

リース業界の予想される3つの動向

リース業界の予想される動向を大きく3つについて紹介します。

①国内市場は安定しているが需要が伸び悩む

国内での市場は引き続き安定しますが、需要が伸び悩む可能性があります。需要が伸び悩んでいる理由は、社会問題でも挙げられる「少子高齢化」です。

少子化によって需要が低下しています。今後も需要が伸び悩むことが予想されます。そのため、国内リース事業だけではなく、新たなビジネス展開が求められます。

また、震災や災害の復興によって、トラックや建設器械のリースの需要が高まってますが復興事業が一定になり安定したことで需要の低下が見られます。

需要が伸び悩む理由はコロナ

全業界が影響を受けたコロナによってリース業界も打撃を受けました。新型コロナウイルスにより、テレワーク、リモートワークなどの普及によってオフィスに使用するデスクやチェア、電子機器などのリースが減少しました。

今後、オフィスワークが少なくなっていくにつれ、自宅での働く環境の改善が必要となってきます。リース業界も、それをビジネスチャンスとして事業を展開していく必要があります。

②M&Aが活発化する

国内市場が安定しているというのは、今後国内市場の成長が見込めないことの裏返しです。そのため、リース業界で生き残るために、M&Aが活発になっています。

M&Aとは?

M&Aとは、「Marger and Acquisiton」の略で、企業の経営権を取得することを目的として、会社の合併や買収をすることです。

③デジタル化の促進

先ほどのリース業界の動向でもお伝えしたように、リモートワークやテレワークの後押しによって取引が非対面化し、リース会社の多くはデジタル化に対応した事業を推し進めています。

‌リース業界の将来性とは?

リース業界の将来性について2つ紹介します。

①海外展開に積極性

リース業界は、国内では頭打ちです。今後海外に事業を展開していくと予想されます。実際に、大口顧客に該当する製造業の拠点を海外に積極的に動かしています。この流れによって、今後もアジア圏を中心に事業展開されていきます。

②循環型社会の実現にはリース業界が必要

SDGsというゴールに向けて世界中の国が環境問題に取り組んでいます。その中でも、循環型社会に目を向ける人は多いです。

従来は、「取って、作って、捨てる」のサイクルで経済が回っていたのに対し、循環型は、使ったものを、またさらに使ってどんどん循環させていくことです。

リース業界は、循環型社会を実現させるために必要不可欠な業界です。リースした商品やサービスをそのまま処分するのではなく、また新たに必要とする企業に再利用することができます。このようなサイクルを生み出せるのがリース業界です。

サーキュラーエコノミーの拡大

循環型社会を実現させるために、リース業界に再利用だけではなく、「サーキュラー・エコノミー」という考えも期待されています。

「サーキュラー・エコノミー」とは、これまで不要になり、処分していたものを資源と捉えることです。また、それを循環させる経済の仕組みのことも指します。

「サーキュラー・エコノミー」を取り入れることで、廃棄物を減らすことやモノの製造過程で必要になる多くのエネルギー・排出される二酸化炭素を減らしていくことなどが実現できると考えられています。これらのサイクルは、リース業界のビジネスチャンスにつながっていくでしょう。

企業がリースのサービスを利用する理由とは?

リース事業の仕組みや2種類のリースのタイプをお伝えしてきました。ここで改めて、リース事業者がモノやサービスの取引に介在する価値を確認しておきましょう。ここでは、「リースを活用してものやサービスを導入する企業」と「モノやサービスを販売する企業」に分けてお伝えします。

リースを活用してモノやサービスを導入するメリット

リース業界が求められる理由を述べているグラフ出典:公益財団法人リース事業協会「特設ページ」(参照日:2018年3月16日)

‌上記のグラフは、ものやサービスを導入する際にリースを活用する理由をまとめたものです。このグラフからは、「金銭面」と「労力面」でメリットがあることが窺えます。

‌金銭面でのメリット

まずは金銭面のメリット。上述したように、リースの利用者は初期費用を押さえてモノやサービスを導入することが可能です。さらに、月額でかかる費用が基本的には一定なので、コストの見通しが立てやすくなすくなります。

‌労力面でのメリット

‌もう1つは労力面でのメリット。モノやサービスを購入するときには、諸々の購入手続きや保険の手続きなど、様々な手続きを取らなければなりません。リースを利用することで、煩雑な事務手続きに取り組まなくても済むのです。

リースを活用してモノやサービスを販売するメリット

リースを活用することメリットを享受するのは、モノやサービスを導入する企業だけではありません。モノやサービスを販売する企業もリースを活用することで得られる恩恵があります。

‌販売リスクの軽減

1つは、販売リスクを軽減することができること。先ほども述べた通り、リースは、一括でモノやサービスを購入し、それらを導入する企業に賃貸します。つまり、販売をする段階で一括で収益を受け取ることができるのです。これによって、販売をしたものの、販売した企業の都合によって売上を回収できないというリスクを回避することが可能になります。

‌販売活動の促進

‌もう1つは、販売活動を促進できること。何度も述べている通り、企業の設備投資には多額の費用がかかるもの。自社のモノやサービスを導入してもらおうと思っても、簡単には進みません。そこでリースを提案することによって購入のハードルを下げ、販売活動を促進することができます。

‌リース業界の4つの職種

リース業界の主な職種を4つ紹介します。自分がどんな風に働きたいのかぜひ参考にしてみてください。

①営業職

営業職は、リース企業にとって重要な職種です。リース業界においての営業の仕事は、リースの契約を取ることです。リース業界の営業の特徴として、事業に分けて営業チームがあることが挙げられます。例えば、電気機器の営業チーム、不動産の営業チームと事業ごとに分かれた営業チームがあります。

リース業界は、新卒入社後営業部署に所属されることが多いです。

②審査/法務職

リース会社において、しっかりと精査を行いリース契約をしても大丈夫なのか確かめることが非常に重要です。

審査・法務職は、リース契約中に支払いが不能になったり、支払い遅延があったり、相手の支払い能力を審査する役割です。

審査・法務職が機能しなくなってしまうと、リース会社に損失を被ってしまう可能性があるため、とても重大なミッションです。

重大な機関だからこそ、財務に関する知識や経験、さらに仕事をミスしないための正確さも求められます。

③資産管理職

資産管理職は、会社の資産を運用する仕事です。リース会社にとっての資産は、リースする物件や設備です。それらを守りながら上手く運用していく仕事です。

日々リース中の物件や設備を確認することから、リースが終わった資産を中古市場に処分するところまで担当します。

‌④経理職

経理職と聞くと給与や経費のイメージを持つ人はいますよね?リース業界は、給与や経費だけではなく、リース契約における税務処理も行っています。

そのため、財務・会計・金融・経営など、多角的なスキルや知識が必要不可欠です。リース契約する際の契約書の作成も任せられる場合が多く業務は幅広いです。

リース業界の代表的な企業

リース業界の代表的な企業8選を紹介します!

①オリックス株式会社

オリックス株式会社は歴史のある企業で、1964年からそれまで日本になかったリース事業を展開するために設立されました。

オリックス株式会社は、リースから事業を展開していきました。その後は、金融業界に携わり、多角的に金融サービスを提供する企業に成長しました。連携会社は860社あり、関連会社も158社までに成長しました。企業数同様に従業員数も3万人超になり日本を代表する企業と言えます。

世界30カ国以上に事業展開をしています。そのため海外事業に携わりたい人、海外にチャレンジしたい人には向いています。

②三井住友ファイナンス&リース

三井住友ファイナンス&リースは、「三井住友」と社名にあるように、メガバンクの三井住友ファイナンシャルグループと大手総合商社の住友商事が共同事業として設立しました。

共同事業を設立する強みとして、両者の顧客、ネットワークを活かし高付加価値のサービスを提供することができています。

「モノ」を扱うリース事業とデジタルを掛け合わせで、新しいビジネスやソリューションを生み出しています。大手企業でありながら、時代とともに変化していく、新しいビジネスの創出に期待できます。

③東京センチュリー株式会社

2009年に東京センチュリーが誕生しました。三井住友ファイナンス&リースと同様に合併した企業になります。「センチュリー・リーシング・システム株式会社」と「東京リース株式会社」が合併しました。

東京センチュリーの母体は、リース業界でも上位に位置付けている総合商社の伊藤忠商事です。情報通信機器を中心に扱っています。リース業界だけではなく、レンタルカーを扱うオート事業も業界内で強みになっています。

現在は、国内で市場を大きくしており、今後は海外に向けて事業展開していくと予想されています。

④三菱HCキャピタル

三菱HCキャピタルは、2021年と設立が浅いです。三菱HCキャピタル母体は、三菱UFJリースと日立キャピタルの統合により設立されました。

三菱HCキャピタルは、異なる三菱UFJリースと日立キャピタルの強みを持つことで幅広く事業を展開しています。各々強さがあることで相乗効果を生んでいる企業です。

⑤芙蓉総合リース

芙蓉総合リースは、1969年に創立された歴史のある企業です。芙蓉総合リースは、リース業界でも異色な存在です。メガバンクや総合商社と連携せず、他者資本が一切入っていないリース企業です。

芙蓉総合リースがリース業界で異色な存在である秘訣は「商品開発力」です。まだ市場にないような課題、顧客の要望に対して開拓することが強みです。

実際に観賞用熱帯魚のレンタルシステムである「アクアアート」をリースしています。課題解決に向けてユニークな解決案を提示する企業です。海外では、航空機リースも展開しておりグローバルに仕事ができます。

⑥みずほリース株式会社

みずほリース株式会社は、メガバンクのみずほファイナンシャルグループが持っている顧客基盤を活かしています。実際に、航空機や船舶、プラント、不動産などに携わる事業を展開しています。

これらの事業はプロジェクト案件と呼ばれ、一定の資本力が求められます。そのため日本を代表する企業が顧客の対象になることが多いです。

【参考】みずほリース

⑦JA三井リース株式会社

JA三井リースは、三井リース株式会社とJAグループにてリース事業を展開していた共同リース株式会社が統合して設立されました。

JA三井リースは、金融や商社と携わらず農林水産業をメインとして事業展開をしています。リース事業だけに捉われず、新しくチャレンジができる環境です。

【参考】JA三井リース

⑧リコーリース株式会社

リコーリース株式会社は、3つの領域で事業をメインに展開しています。「リース&ファイナンス事業」「サービス事業」「インベストメント事業」です。

一般的なリース企業とは異なり、リコーリース株式会社は、主な顧客基盤が中・小企業です。取引企業数が40万社あるうち中・小企業は98パーセントです。

リース業界が求める人物

リース業界が求める人物像について紹介します。幅広い業界に携わりたい人、クライアントと長い付き合いがしたい人、語学力を活かしたい人にはぴったりです。

幅広い業界に携わりたい人

リース業界は、特定の業界と密接な関係を持つのではなく、幅広い業界と連携します。事業も、市場に合わせて展開されるため様々な業界に携わることができます。

1つのことを深めるのではなく、幅広い業界に携わり、様々な課題を解決していきたい人には向いています!

クライアントと長期的な付き合いがしたい人

リース業界の特徴として、一度契約した企業と長く付き合う傾向があります。どんどん新しい顧客と契約していくのではなく、既存の顧客により良い課題解決ができるようにサービスを提供します。

そのため、クライアントと信頼関係をより築くことができるように長期的な付き合いが必要になります。多種多様の人たちとあって仕事がしたい人には、不向きな可能性があります。

語学力を活かしたい人

繰り返してしまいますが、リース業界は海外に今後市場を伸ばしていくため語学力を活かしたい人にはぴったりです。

すでにリース業界は、2012年度は5000億円から2017年度には1兆1761億円と大きく成長しています。語学力を活かしたい人、グローバルに仕事に携わりたい人には向いています。

リース業界に向いていない人の特徴

リース業界に向いていない人の特徴を紹介します。リース業界に向いているのか不安な人は自分で行った自己分析と照らし合わせてみてください!自己分析をまだしていない人はぜひこちらの記事を参考に自分について知りましょう。

BtoCの営業に携わりたい人

リース業界では、企業を顧客にするBtoB企業が多いです。BtoCの業務がないとは限りませんが、BtoCの営業などの業務ができる場合は少ないです。

リース業界を志望していて、BtoCの営業業務などにも携わりたい場合は、「なぜBtoCなのか」明確な理由が必要とされます。BtoCの営業業務などになぜ希望するのか深堀りし、それでもリース業界の仕事と合致するのであれば、リース業界の志望を検討しても良いかもしれません。

日本を拠点にして働きたい人

リース業界は、国内事業をメインにしているものの今後は、海外に事業展開する見込みがあるため日本を離れたくない人には向いていないかもしれません。

リース業界そのものだけではなく、リース業界の顧客に該当する企業が海外進出する場合も多いです。さらに、海外進出する日本企業を支援することも増えてきているため、日本で働きたい人には難しい可能性があります。

リース業界志望者が行うべき選考対策

リース業界の選考対策について選考の流れから選考の対策方法までを紹介します。

選考の大まかな流れ

まずはじめに、選考の大まかな流れについて紹介します。他の業界と同様にESの提出です。次に筆記試験やWebテストが実施されます。Webテストは、主に玉手箱(言語・計数・性格)、SPIテストセンター(能力・性格)を課せられる場合が多いです。最後に、ESをもとに数回面談・面接があります。

①主体的に行動したことをガクチカに

リース業界は、チャレンジすること、自主的に積極的に取り組んだことを伝えるとアピールになります。

また、事業を国内だけに留まらず海外に展開をしていく傾向があります。そのため、海外で働きたい、グローバル人材になりたい人も同様に高評価です。主体的に行動したことをESや面接で伝えられるように考えておくと対策になります。

②企業の長期ビジョンを理解する

リース業界はどんどん変化していく業界です。そのため、企業の長期的なビジョンを理解することや、どんな方向性で事業展開していくのか理解しておくことが大事です。

自分のやっていきたいことと、企業のビジョンが同じ方向を向いていることで、入社後どんな姿になるのか自分自身も人事も想像がしやすくなります。さらに、企業について深く理解しておくことで人事は、志望度が高いと認識します。

企業分析を怠らずにしましょう!

リース業界の志望動機に入れるべき3つの要素

リース業界の志望動機に盛り込むべき要素について紹介します!

①リース業界を志望する理由

人事の気になる点は、「なぜリース業界を志望したか」です。学生とは身近ではないリース業界に目を向けた理由を求める人事は多いです。リース業界のビジネスモデルや思い入れ、経験から共感し、志望することで説得力のある志望動機になりますが、大手企業が多いメガバンクのグループを理由に志望するのは控えましょう。

リース業界は変革期にあるからこそ、リース業界の変化、環境、ビジネスについて着目し、志望動機を考えることで説得力を増すことができます。業界分析のやり方について、こちらの記事もチェックしてみてください!

②応募先の企業を志望する理由

リース業界の中でもなぜその企業に志望するのか理由を明確にしましょう。リース業界の今後の動向でも紹介したように、主に少子高齢化によって需要が低下しています。この影響によって、リース業界の企業は、企業ごとに新しい施策を打ち込んでいます。

どんな事業を展開しているのか、新しい取り組みをしているのかに注目して応募先の企業の志望動機を考えましょう!

効果的な企業分析のやり方について紹介しているのでぜひ実践してみてください!

③その企業でどのように貢献するのか

応募先の企業にどのように入社後貢献するのか自分の経験やスキル、能力をもとに書きましょう!

リース業界の特徴として、今後新たな取り組み、事業を国内外問わず展開していきます。そのため、新たなことにチャレンジできる、開拓者になりたい、海外で活躍したいなどをアピールすることで求めている人事に印象を当てることができます。

リース業界の志望動機の例文

リース業界の志望動機の例文を2つ紹介します!

①私は、国内外問わず様々な業界に携わりたいと考え御社を志望しています。
リース業界は、国内事業に止まらず海外事業への展開が盛んですが、御社は、国内リース企業の中でも、特に海外に力を入れて事業展開しているところに魅了されました。

②私は、カナダに2年間留学をしたことで語学力、行動力を自分の武器として活動しました。この経験を踏まえて、海外展開に重きをおく御社にグローバル人材として、貢献したいと考えています。私の武器を活かして、御社のさらなる海外への事業展開に貢献したいです。

‌さいごに

‌リース業界とは何なのか。仕組みや種類、企業が享受するメリットについてお伝えしてきました。みなさんのリース業界に対する理解が深まっていれば幸いです。

次の記事では、リース業界に興味を持った方は、ぜひご自身でも積極的に調べてみてください。

金融業界についてもっと知りたい方へ

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