【出版業界】出版社の面接質問例|面接を攻略するOB・OG訪問

2023/07/18
OB訪問のマナー
出版業界
面接でよくある質問
面接対策
目次
1.
出版業界の面接を制する者へ!
2.
OB・OG訪問で出版業界の対策をしよう
3.
出版業界のOB・OG訪問で聞くべき質問とは?
4.
‌MatcherでOB・OG訪問をしよう
5.
‌【大手3社】出版業界の選考フロー
6.
‌【面接質問の実例】どんなことを聞かれる?
7.
‌実際に選考突破した回答例
8.
OB・OG訪問でNGな質問とは?
9.
出版業界のOBに会いに行こう

出版業界の面接を制する者へ!

多くの学生から人気を集める出版業界。特に大手総合出版の採用選考は高倍率で知られています。しかし、出版業界の具体的な業務の詳細まで把握できている学生は少ないのではないでしょうか。

‌この記事では、出版業界のOB・OG訪問を効果的に行うための質問と面接で実際に聞かれた質問について解説していきます。

‌OB・OG訪問で社会人の方に対して的確に質問することで、業界や企業の情報だけでなく選考突破に向けても有益な情報を得ることができます。この記事を参考にして、OB・OG訪問を有意義な時間にしてください。

OB・OG訪問で出版業界の対策をしよう

OB訪問をする様子を表す画像
一筋縄ではいかない出版業界の選考は、OB・OG訪問が欠かせません。積極的にOB・OG訪問を行う必要がありますが、その際に気を付けておくべき点を紹介します。

‌(1)実際の生活スタイルを聞くこと

特に出版社の業務は時間が非常に不規則です。出版社では昼頃に出社し深夜2時頃に帰宅するというタイムスケジュールも珍しくありません。

‌実際に出版業界で働く社会人の方に具体的な話を聞き、自分がその企業で働いていくことができそうか判断してみてください。

(2)出版社だけが出版業界ではない

もう一つ挙げられるのが、出版業界の中でも出版社ばかりがフォーカスされ、出版取次や書店について知識を持っていない学生が多いという点です。本を扱いたいと考えれば、多くの人が出版社を思い浮かべると思います。確かに本の制作という観点では、編集者など出版社の社員が担う部分が大きくなるでしょう。

‌しかし、本が読者の手元に渡るまでには出版取次や書店が大きな役割を果たしています。それも単に本を流通させているわけではなく、その魅力を引き出して、より多くの読者に届けるための工夫を凝らしています

‌学生のみなさんがイメージしにくい出版取次や書店の実態を知るという点においても、OB・OG訪問は非常に有効なのです。


‌出版取次や書店の業務については前回までに記事をまとめています。OB・OG訪問をする場合は事前に知識をインプットしておきましょう。

出版業界のOB・OG訪問で聞くべき質問とは?

OB訪問で聞いたことをメモする様子
では具体的にはどのような質問をすれば良いのでしょうか?

‌以下に、質問の例を5つ挙げました。それらを参考に、自分の興味・関心に即して社会人の方に質問をぶつけてみてください。

①「出版社で本を扱うからこその魅力・やりがいはありますか?」

OB・OG訪問で社会人の方に仕事の魅力・やりがいについて聞くことは、ミスマッチを防ぐという意味で非常に有効です。もし社会人の方が働く上で感じている魅力・やりがいと、みなさんが想定している魅力・やりがいがあまりにもかけ離れていたら、入社後に違和感を抱えながら働くことになる恐れがあります。

一方で、みなさんが想定していなかった魅力・やりがいが素晴らしいと感じる可能性もあるでしょう。そういった場合は得た情報を志望動機の作成に活かすことが可能です。その企業だからこその魅力・やりがいを志望動機に盛り込めれば志望度の高さをアピールしやすくなります。

「魅力・やりがい」に関する質問例

・「私は御社で児童書に携わり子どもたちを笑顔にしたいと考えているのですが、児童書を扱う上で子どもたちの幸福を実感するときはありますか?」
・「大学の図書館運営に書店の社員として関わる際、どういったことに喜びを感じますか?」

②「出版社で仕事をしていて、つらいと感じるのはどんなときですか?」

仕事でつらいと感じることを質問することにも、ミスマッチを未然に防ぐ効果があります。

‌例えば、家族との時間がほとんど取れないことがつらいと感じている社会人の方がいるとします。その企業で働くにあたって、ひたすら仕事に打ち込みたいという学生と家族との時間を大切にしたいという学生が感じる苦痛の度合いは異なるはずです。「つらい」という感情はあくまで主観的なものですが、自分がどれほどストレスを感じるか、ある程度想定することができます。

‌一般的には激務の印象を持たれがちな出版業界ですが、社会人の方が仕事上で感じるつらさに関して実際に質問し、その状況で自分がどう感じるか考えてみましょう。

③「1日のタイムスケジュールを教えていただけますか?」

出版業界のOB・OG訪問では勤務時間に関する質問が非常に有効です。上でも述べたように、出版社の勤務形態は他業界の一般的な企業と比べて特異と言えます。企業ごとに勤務の実態をしっかりと把握して、自分がその企業で働いていけるのか判断しましょう。

‌また、タイムスケジュールを聞くことのメリットは業務内容も知ることができるという点です。どのような内容の業務に、どの程度時間を割いているのか。自分が働くイメージをする上で有益な情報となるはずです。タイムスケジュールと併せて、発生している業務についても詳しく聞いてみましょう。

④「入社時の配属希望はどの程度反映されますか?」

出版業界に限らず、企業の中での役割は事業部ごとに振り分けられています。そして、全ての事業部でみなさんがやりたいことに携われるわけではありません。入社時に出す配属の希望がどの程度反映されるのか事前に確認しておくと良いでしょう。

‌また、入社後の異動がどのようなかたちで行われるのかも、併せて確認することをおすすめします。異動の頻度や範囲がどの程度なのか知ることで、自分がやってみたい仕事に携われる可能性をある程度計算できるでしょう。
ただ、一点留意してほしいのが募集の時点で職種や部署ごとに募集をかけている場合があるということです。事前に募集要項をしっかりと確認し、その上で分からない部分を質問するようにしましょう。

‌「配属・異動」に関する質問例

‌・「営業と編集いずれにも関心があるのですが、どちらも経験することは可能ですか?」
‌・「ネット書店事業に関心があるのですが、入社時に希望を出せば携われるのでしょうか?」

⑤「御社の中で大切にされている価値観などがあれば教えてください」

価値観や考え方など、企業文化に関する質問。「企業文化」という言葉が意味するところは非常に漠然としており、人によって定義は様々です。質問の意図を明らかにしないと、社会人の方も答えようがありません。企業文化について、どのような点が気になっているのか、社会人の方に伝わるような質問をしましょう。

「企業文化」「風土」に関する質問例

‌・「御社は○○を理念として掲げていますが、それは社員の方々の意識や働き方に反映されていると思いますか?」
‌・「御社は若手の意見にも耳を傾ける体質だと思いますか?」

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【最新版】OB・OG訪問で聞くべき質問77選

‌MatcherでOB・OG訪問をしよう

Matcherを表す画像
「社会人に話を聞きたいけど繋がりがない・・・」
そんな人には、Matcherがおススメです。

Matcherとは、所属大学関係なく内定者や社員と話すことができるサービスです。
気軽に訪問依頼を送ることができるので、ぜひ活用してみてください。

‌【大手3社】出版業界の選考フロー

ここからは、実際に大手3社の選考フローを紹介していきます。

以下のフローを参考にして、それぞれの選考フェーズで気をつけていたことについて、OB訪問の際に聞いてみることも1つの手です。

①講談社

 エントリーシート
 筆記試験(webテスト(英語、適性検査、言語、係数)+作文試験)
  ※オリジナル一般常識テストが追加されるかも・・・
 1次面接(オンライン)
 2次面接(対面)
 3次面接(対面)
 総務面談(オンライン)
 四次面接(対面)

②集英社

 書類選考(重い・・・)
 webテスト(英語、言語、非言語+作文)
 1次面接
 2次面接+筆記
 3次面接+追加ES
 4次面接
 最終面接
 内々定

③KADOKAWA

 書類選考
 webテスト
 1次面接
  ※事前課題のプレゼンを行う・・・!
 2次面接
 3次面接
  ※事前課題のプレゼンを行う・・!
 最終面接
 内々定

このように他業界と違って、作文やプレゼンなど日本語能力・クリエイティブさが問われるフローが多い印象です。この特徴的な選考を突破するために、実際に選考を経験されたOB・OGの方を頼ってください。

‌【面接質問の実例】どんなことを聞かれる?

独特の選考フローを取り入れている出版業界ですが、
「変な質問が来るのではないか?」「クリエイティブさが求められるのではないか?」
そんな不安を抱えている人はいませんか?

ここでは、実際に出版業界の面接で聞かれた質問内容を紹介します。これらの質問には答えられるよう準備しておきましょう。

‌基本的質問

・人生における最大の失敗・挫折
・趣味や特技
・部活やサークル活動について
・強み・弱み
・業界の志望理由
・会社の志望理由
・志望職種とその理由
・入社してやってみたいこと

業界独自の質問

・付きたい職種(編集・校閲・営業)への理解度
‌・付きたい職種以外への理解度
・月の読書量
・好きな本
・好きな作家
・好きな雑誌
・志望部署でやりたい企画
・本を作るとしたら、誰にどんな本を書かせたいか
・10年後の出版業界とはどうなっていると予測するか
・出版業界の今後についてどう考えているか
・弊社の刊行物についてどう思うか、改善点はあるか
‌・最近気になった日本語は何か
‌・体力はあるか

など多岐にわたった質問が投げかけられるようです。

さらにそれぞれの回答に至った思考の背景や理由などをしっかりと言語化しておくことで、どれだけ面接官に深堀りされても、戸惑うことがなくなります。

‌【参考】One Career 就活会議 Unistyle から質問をピックアップ

‌実際に選考突破した回答例

ここでは、実際に出版業界の選考を突破した回答を紹介します。

KADOKAWAの本選考事例


・編集者としてまず初めになにをやりたいですか?

私は、御社で「ウェブトゥーン」のような新しい表現を用いたコンテンツを発信していきたいと考えています。ウェブトゥーンとは韓国発の漫画で、オールカラーで縦読みが特徴です。現在中国や東南アジアで5憶人ものユーザーを抱えており、スマートフォンで読みやすい現代のコンテンツ消費に適した、今までに類を見ない新しいコンテンツです。国内で圧倒的シェアも持ち海外への展開も力を入れている貴社はウェブトゥーンを創るため、はずれのない作品を生み出すマーケティング力のもとの厳選された原作を保有しており、紙、電子問わず読者ニーズを的確に捉える、戦略的なプロモーションを行うノウハウを持ち合わせている御社でこそ実現できると考えています。

・あなたの一番好きなエンターテインメントについて教えてください

 作者の思いを感じる、エンターテインメントが大好きです。
 私は音楽、漫画、映画、建築、小説、ポスター、映画など好きなエンターテインメントの幅が広いです。幅が広いと書くと「にわかファン」と思われてしまうかもしれませんが、私はにわかファンでもよいと思います。
 エンターテインメントの良さは人の思いをダイレクトに感じることができることだと思います。一つのコンテンツに限らず、多くのコンテンツに自ら触れることで多様な感情を得ることができ、自身の考えや価値観等が洗練されていくと感じます。

OB・OG訪問でNGな質問とは?

OB訪問の様子を表す画像出版業界の社会人にするべき質問についてご紹介してきました。その一方で、するべきでない質問もいくつか存在します。事前に確認して、社会人の方々に対して失礼のないようにこころがけましょう。

‌「御社の事業を簡単に教えてください」

‌冒頭に述べたように、OB・OG訪問は事前に企業や業界について調べたうえで行うのがルールです。事前に調べたらわかるような質問は避けましょう。

‌これはわざわざ時間を作ってくれている社会人に対して失礼に当たります。事前に調べた上で、さらに踏み込んだ質問や調べてもわからなかったことに関して質問してください。

‌「調べたらわかる質問」の例

‌「御社の理念は何ですか?」
‌「御社の規模を教えてください」

‌「給与に満足していますか?」

給与などの待遇について質問することは、出版業界に限らずマナー違反とされています。気になる方は、企業の新卒採用ページなどを確認しましょう。多くの場合、新卒の基本給や福利厚生などの諸制度に関する情報が掲載されています。

‌ただし、福利厚生に関しては、キャリアプランや働き方と大きく関わっている場合は質問しても問題ありません。具体的には産休・育休制度などが挙げられます。自分が聞きたいことを明確にして、社会人に質問しましょう。

「福利厚生」に関して質問する場合の例

「私は結婚し、子どもを産んだ後も働きたいと考えております。もし、周りにお子さんを産んだ後も仕事を続けられている方がいたら、どのように仕事をしているか教えていただけませんか?」

出版業界のOBに会いに行こう

ここまで出版業界のOB・OG訪問の効果を高める質問を紹介していきました。ぜひ、積極的にOB・OG訪問をしてみてください。

‌しかしながら、相談できるような出版業界の社会人が周囲にいないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方にぜひ使っていただきたいのが、就活相談プラットフォームの‌M‌atcher(マッチャー)。
Matcherを紹介する画像M‌atcherは、所属大学や学年に関係なく、社会人に就活相談ができるサービスです。出版業界のみならず、様々な業界に属する一万人以上の社会人がOB・OG訪問を受け入れてくださっています。‌
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‌また、Matcherではプロフィールを充実させることで企業からスカウトが届くこともあります。ぜひ活用して、就活の役に立ててください。


‌【社会人・内定者の所属企業(出版・印刷)】

講談社、小学館、集英社、文藝春秋、KADOKAWA、大日本印刷、凸版印刷、日経印刷など

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