また、エピソードがなく抽象的な言い方であるため、人事は、「本当にこの子はコミュニケーション能力が高いのか」と疑われてしまうきっかけになるためエピソードをちゃんと踏まえて主張しましょう!
また、企業の水準も知っておきましょう。正直にお伝えすると、「学歴」や「能力」によるフィルターは存在します。厳しい受験戦争を勝ち抜いてきたという実績や海外留学に行き、満点に近いTOEICのスコアを叩き出したという成果は、企業にとって分かりやすい判断材料となるからです。
志望する企業の求める人物像や、選考のフローを徹底的に調べ、書類選考で足切りにかからないか調べるのも1つの手です。ただし、「学歴」や「能力」のフィルターは少なからずあるものの、それだけで決まるものでもありません。
フィルター要素を考慮しつつも、自分の「軸」と「武器」を持ってチャレンジしていきましょう。
⑤自分のビジョンと企業の将来性が一致していない
将来やりたいこと、なりたい自分に近づける環境が志望企業に用意されているか、という観点は常に持っておくべきです。
これが成し遂げられない企業を選択してもミスマッチが生じます。人事視点から捉えると、新卒採用は応募者の未来の期待値への投資。採用した学生に将来企業の経営を担う戦力になってほしいとの願いが込められています。
だからこそ、応募者1人1人のビジョンと企業の将来性が一致しているかは、採用の可否に大きく影響するのです。書類を提出する際は、このビジョンの擦り合わせが十分に達成できているか確認する必要があります。
自分のビジョンと企業の将来性が一致していないと人事が感じる要素として3つ例が挙げられます。自分も該当していないか確認してみましょう!

事業内容や企業について知らない
事業内容や企業のことを知らないと、どのように企業に貢献できるのか、人事には全く伝わりません。そのため、まずは、企業、事業内容をしっかりと研究して自分がどのような形で企業とマッチできるのか考えましょう。
【参考】
消極的で熱意を感じられない
自己PRや志望動機の欄に空白があるのにも関わらず、提出してしまうと、人事から「この子は、本当に入社したいと思っているのか。」などと熱意を伝えられていないように感じてしまいます。極力、空白を避けて、自分の気持ちを伝えましょう。
自身のビジョンと企業の将来性の方向が全く違う
自分のビジョンと企業のビジョンの不一致です。例えば、私は、「地元の町おこしに貢献したい」というビジョンに対して企業は、「IT業界を盛り上げていきたい」では、全く違います。自分が企業のビジョンにどのように貢献できて、それに対して自分のビジョンもどのように実現できるのかを考えましょう。
⑥「落ちる」原因を分析し、改善できていない
就活で結果が出ない人に共通して垣間見える特徴として「振り返らない」があります。なぜ、書類選考が通らなかったのか、どこが伝わりにくかったのか、「落ちる」原因を分析しない限り、同じ失敗を繰り返してしまいます。
「相性」や「運」といった外部のせいにするのでなく、自分に改善できるところはないか、向き合うところから始めましょう。
書類選考の通過率を上げる7つのポイント
書類選考の通過率をあげる7つのポイントについて紹介します!どのように書類選考を書くべきかもまとめているのでぜひ参考にしてください。

①最低限なルールや郵送について知ること
最低限のマナーを必ず守りましょう!書類選考に落ちる人に特徴でも挙げたように、「誤字脱字や空白がないか何度も確認をすることで自信を持って書類選考に挑むことができます。
また、「必着」と「当日消印有効」の違いを理解しましょう。

「必着」は、必ず応募締め切りまでに企業に届けていないといけません。そのため、郵送にかかる日にちを踏まえて書類提出しましょう。また、土日や祝日で郵便局がやっていないなどトラブルにならないように書類を完成させたらできるだけ早く提出をしておきましょう。
「当日消印」は、応募締め切りまでに配達の受付を済ますことです。その際に、必ず「消印」を押してもらいましょう。例えば、4月1日が応募締め切りだとすると4月1日までの
「消印」があれば、応募締め切りまでに企業に届けなくても大丈夫です。
②文章構成ではPREP方法を意識して書くこと
PREP方法を意識して文章を作ることで、人事に伝わりやすく、書いている内容の理解をより深めることができます。
まず、PREP方法についてご紹介します。

結論から話して、そのあとに理由やきっかけなどを書いたのちに、実際の例や経験を結びつけ、最後に再度結論で締めるという流れです。また、文章構成に合わせて一文ずつ区切ることで読みやすくなります。例を参考にして、ぜひ実践してみてください。
PREP方法が活用できてない「自己PR」文例

PREP方法がうまく活用できている「自己PR」文例

このように、文章構成ごとで改行などすることでわかりやすく説明できます。PREP方法を意識して書類を書き上げてみましょう!
③「書き出し」「締め」を工夫すること
「書き始め」いわゆる「初頭効果」と「締め」に該当する「親近効果」について紹介していきます!
「書き始め」は、一番最初に与える情報であるため相手に印象付けたり、記憶に残りやすいです。このような効果を「初頭効果」と言います。
「締め」の部分では、「親近効果」が発揮できます。「親近効果」とは、最後に与えられる情報によってその人の印象が決定しやすいということです。

初頭効果では、自己PRをするならば「私は、円滑にコミュニケーションが取ることができます」だと、うまく初頭効果を活用できていません。
より印象を残すためにも「私は、利害関係に当たる人とも相手の考えている意図を読み取ってコミュニケーションを図ることができます。」などと具体的にどのように自分の強みを持っているのか説明しましょう!
親近効果を発揮するために、自己PR最後の文には、採用人事に「この人はこのように活躍しそう」「自社で働いているイメージが湧く」などと印象が与えられる内容を書きましょう!
例えば、「私は、利害関係に当たる人とコミュニケーションがうまく図れることで、相乗効果を生み出し、新規事業の起案ができたり、相手に好印象を残せることで継続的に協働できるような関係を生み出すことで貴社の利益に貢献したいです。」などと最後の一押しとして親近効果を活用しましょう!
④複数の応募締め切りの場合、一次締め切りで提出すること
複数の応募締め切りがあることで主に2つのリスクを負う可能性があります
1つ目は、「熱意を感じられない」と人事に印象を与えてしまう可能性があります。例えば、第3タームで志望した人に対して、「他の企業が不合格だったから自社の選考に参加したのでは?」と思われてしまう可能性を秘めています。
2つ目のリスクとして考えられるのは、採用人数には、限りがあることです。そのため、枠が選考参加に遅れることでどんどん埋まってしまいます。必然的に競争率が高くなってしまうかもしれません。早めに出しておくことが重要です。
⑤郵送の時には挨拶状をつけること
忘れがちな学生が多いですが、書類を提出する際は、「挨拶状」、また「送付状」と呼ばれるものを一緒に提出しましょう!
「挨拶状」「送付状」とは、封筒の中身に何があるのか示す書類です。一目で、この書類は、何のために、自社のどこに渡すべきかわかるように入れます。
「挨拶状」「送付状」を送ったから合格できるわけではありません。しかし、人事に「この子は、礼儀が正しい」と好印象を与えられるかもしれません。
⑥第三者に添削してもらうこと
提出前に、自分で確認するだけではなく第3者に添削してもらうことで、自分では気づかなかったミスや読みやすいかなどと確認してもらえます。また、OB/OGに添削してもらえることで、内容に関して、間違ったことを書いていた場合教えていただけることもあります。
どのような人に添削してもらうべきかまとめているので、ぜひいろんな人に頼んでみてくださいね!

⑦自分の価値観や自分を知ってもらえるような内容にすること
自分の価値観をより伝えられるように、3つの要素を取り入れるように心がけましょう。この3つの要素があることで、全くあなたを知らない人が見てもイメージしやすく直接会ってみたいと感じさせることができます。

「背景」を意識することで、ただ単に、「この活動に取り組んだ」と伝えるのではなく、「このような思いで、どのように取り組んだ」のかを表すことで、イメージが湧きやすくなります。
「事実」として、「頑張りました」ではなく「営業成績で1位を取ることができた」などと具体的な数字や結果があることでどれくらい頑張ったのか示すことができます。
最後に「主張」として、行ってきたことがどのように活かせるのか具体的に志望企業と絡ませて書くことで人事に「会ってみたいな」感じさせることができます。
書類選考を落ち続けてしまう人がすること
書類選考に落ち続けてしまう人がするべきことについてまとめました!ぜひ参考にしてみてみてください!
自己分析・業界分析のやり直してみよう
書類選考に何度も落ちてしまう場合は、改めて自己分析、業界分析を行いましょう!自己分析を改めてすると自分の新たな適正業界を見つけるきっかけや、志望企業に合った自分自身を見つけられるかもしれません。
また、業界分析をすることで、「自分に合ってない業界だな。」「自分のビジョンは違う業界なのかもしれない」と感じられる可能性があります。
視野を広げて自己分析や業界分析をすることで、新たな自分の強みや自分に合っている業界を見つけられるかもしれません!
【参考】
書類提出前にチェックリストで最終確認しよう!
何度も書類選考に提出することで慣れてきたり、流れ作業のようになってしまうことがあります。
自分でチェックリストを作成したり、この記事を読み返して、この記事のチェックリストで確認するのもオススメです!