【例文7選】新卒のキャリアプランとは?説得力を持たせる方法を解説

2025/08/07
面接でよくある質問
面接対策
目次
1.
キャリアプランとは
2.
企業がキャリアプランを聞く意図
3.
キャリアプランが決められない原因
4.
説得力のあるキャリアプランの作り方
5.
‌【職種別】キャリアプランの例文7選
6.
キャリアプランを伝える文章構造‌
7.
キャリアプランを答える時の注意点
8.
‌キャリアプランとともに面接で聞かれる頻出質問
9.
キャリアプランに関するよくある疑問
10.
Matcherを使ってキャリアプランを作成しよう
「あなたは10年後どうなっていたいですか?」
‌「あなたのキャリアプランを教えてください。」
就活の面接でしばしば聞かれる、自身のキャリアプラン。みなさんはどのように回答しますか?

‌数年前に今の自分を想像できていなかったのと同じように、将来のキャリアについて考えるのは決して容易ではありません。そのため、回答に困ってしまう人は少なくないでしょう。
‌しかし、不安になりすぎる必要はありません。企業がキャリアプランを質問する意図が分かっていれば、適切な回答ができるようになるはずです。

この記事では、企業が面接でキャリアプランを質問する意図と、それに対する回答方法を説明します。みなさんが面接に臨む際に参考になれば幸いです。

企業がキャリアプランを聞く意図

企業が面接でキャリアプランを聞く意図は、以下の3つです。

企業がキャリアプランを聞く意図
‌①企業との相性を確かめるため
②志望動機との一貫性を確かめるため
③候補者の仕事観を知るため

詳しく解説していきます。

‌①企業との相性を確かめるため

厚生労働省の調査によると、2021年度に入社した新卒社員のうち、約34.9%が3年以内に退職しています。こうした早期離職は、採用や育成にかけたコストを回収できず、企業にとって大きな損失となります。

そのため企業は、長く活躍してくれる人材かどうかを見極めるために、面接でキャリアプランを確認します。入社後、3年後、5年後にやりたいことが具体的に描けているかを通じて、企業との相性や定着の可能性を判断しているのです。

キャリアの方向性が企業のビジョンと一致していれば、選考でも好印象につながりやすくなります。

‌②志望動機との一貫性を確かめるため

面接官は、志望動機とキャリアプランの一貫性を確かめることで、企業理解の深さや志望度の高さを測ろうとしています

志望理由とキャリアの方向性に一貫性があると、「その企業に入社するべき理由」に説得力が持たせられ、自社で長期的に活躍してくれる人材だと評価されやすいです。一方で、志望動機とキャリアプランがつながっていないと、「とりあえず応募しただけなのでは」と受け取られてしまう可能性があります。

そのため、キャリアプランを考える際は、「なぜこの企業なのか」「この企業で何がしたいのか」という志望動機とセットで整理しておくことが重要です。

③候補者の仕事観を知るため

キャリアプランには、「どのような働き方を求めるのか」という仕事観が如実に表れます。

たとえば、「新しい環境で挑戦しつづけたい」という人と、「ひとつのことのスペシャリストになりたい」という人では、求める働き方も、成長の方向性も異なります。どんな環境で力を発揮したいのか、どんなふうに成長したいのかなどを知ることで、企業は「自社の風土や仕事の進め方と合いそうか」を見極めているのです。

つまり、キャリアプランは単なる目標を伝えるものではなく、「あなたが仕事に何を求めているのか」「どんな働き方を望んでいるのか」を知るための重要な手がかりにもなっています。

キャリアプランが決められない原因

キャリアプランを決められない原因として、以下の4つが挙げられます。

キャリアプランが決められない原因
・自己分析が不十分
・業界・企業への理解が浅い
・完璧なプランを立てようとしている
・周囲からのプレッシャーで混乱している

それぞれの原因を把握し、キャリアプランを立てるためにやるべきことを明確にしましょう。

自己分析が不十分

キャリアプランを考えるうえで、まず大切なのは自分自身を深く理解することです。

自分の強みや価値観、やりたいことが曖昧なままだと、「どんなキャリアを歩みたいのか」もぼんやりとしたままになってしまいます。逆に、これまでの経験や行動の傾向を振り返ることで、自分に合った将来像を描きやすくなります。

そのためには、自分史やモチベーショングラフなどのツールを活用して、自己分析を丁寧に行うことが効果的です。まずは過去を振り返ることから始めて、そこから自分に合ったキャリアの方向性を見つけていきましょう。

業界・企業への理解が浅い

応募先の企業や業界についての理解が深まっていない状況では、「そこで何ができるのか」「どんなことがしたいのか」を考えるのは難しいでしょう。

業界のビジネスモデルや企業の業務内容に加え、採用サイトに掲載されている社員インタビューや、OB・OG訪問を通じて、キャリアプランを考えていくことがオススメです。

よりリアルな情報を得ることで、自分のキャリアイメージが具体化し、企業とのミスマッチを防ぐことにもつながります。

完璧なプランを立てようとしている

「一度キャリアプランを決めたら、それを貫かなければいけない」と思い込んでしまい、なかなか将来像を立てられなくなってしまう就活生も少なくありません。

一方で、キャリアは入社後の経験や環境によって、柔軟に変化していくものです。大切なのは、現時点での考えや関心をもとに、自分なりの方向性を言語化すること。たとえ途中で変わっても、今の想いをしっかり持っている人は、企業からも前向きな姿勢として評価されます。

キャリアプランは「未来を固定するもの」ではなく、「今の自分を映すもの」として捉えると、ぐっと考えやすくなるはずです。

周囲からのプレッシャーで混乱している

就活中は、友達や家族、先生など、いろんな人の意見を聞く機会が増えます。誰かの成功を見て焦ったり、「○○業界に行くのが正解」みたいな空気にのまれてしまったりして、本当に自分がどうしたいのか分からなくなることもあるかもしれません。

ですが、キャリアプランはあくまで自分の価値観や気持ちをベースに考えるもの。「自分はどんなふうに働きたいのか」「何にやりがいを感じるのか」をちゃんと見つめることが大切です。

周りの意見を参考にするのは大事ですが、流されすぎずに“自分の軸”を持つことが、納得のいく進路選びにつながります。焦らず、自分のペースで考えていきましょう。

説得力のあるキャリアプランの作り方

‌入社後にやりたいことはあっても、具体的なキャリアプランの作成方法がわからないという方もいるでしょう。
キャリアプランのおすすめの作り方について、以下の5つの流れでご紹介します。
キャリアプランの作り方

①自己分析をしながらこれまでを振り返る

まずは今までの自分に、どのような性格や特徴を持っているのかなど、自己分析しながら整理・振り返りをしましょう

‌今まで何を基準に選択をし、行動したのか、何がモチベーションになっているのかを基に考えると、無理のない自分の特性にあったキャリアプランを作成できます。

自己分析をせずに、キャリアプランを作成すると現実的でなく、ただの理想にすぎません。例えば、これまでリーダー経験の少ない人が入社後早い内にリーダーになりたいといったキャリアプランを作成すれば「仕事で本当にできるの?」と思われてしまうでしょう。

‌キャリアプランは人それぞれ異なって良いものなので、まずは自己分析を行い、これまでの経験や自身の特性について考えることは重要です。

‌【参考】自己分析シート8選|自己分析のやり方・就活への活用方法を解説

②現在の強みを洗い出す

過去を踏まえた上で、現在の自分はどんな強みをもち、得意分野やこだわりはなにか、現在の自分が持っているものや特性について整理しましょう。

‌強みを洗い出すことで、
‌・何が得意分野なのか
‌・どんなこだわりを持っているのか
‌・どの経験が豊富なのか

‌が明確になり、キャリアプランを考えやすくなります。‌
また、面接官や企業側は応募者の強みや経験が入社後にどう発揮されるのかに注目しています。キャリアプランの中で、強みをどう発揮できるのかをアピールしましょう。

③将来のありたい姿を言語化する

先ほど考えた過去(自己分析)と現在(強み)を土台にして、将来のありたい姿を言語化していきます。
そもそもキャリアプランとは、将来のありたい姿を実現させるための手段、計画です。過去と現在を土台にする必要があるのは、説得力を持たせるためです。

例えば、広告代理店で働いている場合「プロジェクトのリーダーになって、自身で企画した広告を世に流したい」という将来像であれば、そのためには広告の企画に関する知識だけでなく、現場や他部署の人なども知る必要があります。

将来のありたい姿は具体的かつ明確であればあるほど良いです。

④将来ありたい姿が企業でどう実現するか

続いて行うのが、将来なりたい姿になるためのプラン作成です。プラン作成では、より現実的なものになっているかを意識しましょう。

例えば、20代のリーダー就任実績がない企業で「自身で企画したものを実現するために20代の内にリーダーになって〜」といったプランだと実現は難しいと言えます。キャリアステップは人それぞれですが、ステップ方法など大体は企業の実績やルール(例えば、昇進試験を受けられる条件や年齢、役職就任の年齢など)に基づくからです。

将来なりたい姿を実現させるためには、その企業でどのようなステップが必要か、先輩社員のキャリアなどを参考に作成しましょう。

⑤OB訪問などでキャリアプランが現実的なものか確認する

作成したキャリアプランは、最終的には人に確認してもらいましょう
プラン作成のステップで説明した通り、キャリアプランではなりたい姿への実現に向けた計画が、より現実的でその人の特性に合ったプランになっているかが重要です。

キャリアセンターや大学の先輩に確認してもらうのも良いですが、なるべく志望企業・業界で働く人に確認してもらうことをおすすめします。業界や企業、仕事内容の規模感によってキャリアのステップアップは全く異なるからです。

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‌【職種別】キャリアプランの例文7選

ここでは、職種ごとのキャリアプランの例文をご紹介します。具体的なキャリアプランのイメージができないという人はぜひ参考にしてみてください。

①総合職(営業)

御社に入社して、営業部の全国成績トップを目指したいと考えております。御社のサービスを学生時代に利用させていただき、その魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたいと強く思うからです。

最初の2年間は知識をできるだけ早く身につけるために、御社のサービスを実際に全て使ってみて理解を深め、営業のスキルに関しては先輩社員にノウハウを積極的に学びに行きます。また、数年後は既存顧客だけでなく新規顧客開拓にもぜひ携わりたいです。

‌幅広いクライアントのニーズを分析し、それぞれに合った提案のために全力を尽くし、提案するごとに受注率を100%まで高められるよう精進します。

②企画・マーケティング職

将来的には、データとアイデアの両面から人の心を動かす企画を生み出せるマーケターを目指しています。
‌きっかけは、学生時代に参加したマーケティングコンテストで、アイデアが実際に人に届き、行動を促す手応えを感じたことでした。その経験から「数字」と「感情」をつなぐ仕事に魅力を感じるようになりました。

‌入社後は、まず先輩方のもとでプロモーションやキャンペーン事例を分析し、データの見方や施策の組み立て方を現場で学びたいと考えています。そして徐々に改善提案やアイデア出しにも挑戦し、実行まで携われる力をつけていきたいです。現在は、広告事例やマーケティング分析に関する本や動画で知識を深めるとともに、自主的にSNSで仮説検証を行い、企画の感度と分析力を磨いています。

③エンジニア(技術職)

将来的には、ユーザー視点と技術の両面からプロダクトの価値を高められるエンジニアを目指しています。
‌単にコードを書くのではなく、「なぜこの機能が必要か」「どうすればより使いやすくなるか」を考えながら開発できるエンジニアに魅力を感じたのが目標のきっかけです。

‌その実現のために、入社後はまず既存プロダクトの開発や運用を通して、実務の進め方やチーム開発の基礎を学びたいと考えています。また、改善提案や技術選定にも関心を持ち、少しずつ上流工程にも関われるよう成長していきたいです。
‌現在は個人開発やチームでのWebアプリ制作に取り組み、ReactやTypeScript、Gitなどの技術を実践的に学びながら、設計やレビューを意識した開発力の向上を目指しています。

④グローバル職

海外拠点やグローバルプロジェクトを担当し、国を越えて価値を届けられる人材を目指したいと考えております。学生時代に海外インターンを経験し、異なる価値観の中で働く難しさと楽しさを知ったことで、御社のようにグローバルに展開する企業で多様な人々と協働したいという思いが強まりました。

入社後は、日本国内での業務を通して、御社の事業や業界理解を深めたいと考えています。具体的には、各国の市場特性を理解するためにグローバル事例を積極的に調べ、自分でも英語を含む外国語力や異文化理解を高めていきます。3年後には、海外拠点での実務や現地パートナーとの連携に携わり、現地ニーズに合わせた柔軟な提案とコミュニケーションができるようになりたいと考えています。将来的には、グローバルな視点から新しい価値を生み出す事業推進を担える人材として貢献したいです。

⑤事務職

事務職として社内で最も信頼される社員になり、新人や後輩の教育担当を2年目から任されるような存在になりたいです。

‌私の強みである家庭教師としての経験を活かすことで、御社により貢献できる人材になれると確信しているからです。
焦らず正確な仕事をすることに自信があるため、まずはその強みを最大限に伸ばすために今取り組んでいる経理、英語、PCのスキルの講座で入社後も学び続けたいと思っています。
先輩社員の業務を積極的に引き継ぎ、1年以内にひとり立ちをして新人教育に携われるよう日々努力していきたいです。

⑥デザイナー職

ユーザーの感情や行動に寄り添いながら、体験全体を設計できるプロダクトデザイナーを目指しています。

あるサービスのUIに救われた自身の経験から、「デザインには人の心を動かす力がある」と感じたことがきっかけです。そのため、見た目だけでなく、使いやすさや心地よさを含めたユーザー体験をつくれるようになりたいと考えています。

‌入社後は、UI/UXの基本や実務の進め方を現場で学び、改善提案や検証にも積極的に挑戦します。将来的には、リサーチやユーザー理解をもとに、プロダクトの初期段階から携わることを目標にしています。現在はFigmaでのUI制作に加え、実在アプリのリデザインやユーザーインタビューの実践を通じて、体験設計の基礎を磨いています。

⑦研究・開発・設計職

将来的には、技術と論理に基づいて課題を解決し、社会に新しい価値を届けられる研究開発職を目指しています。
‌きっかけは、大学の研究室で実験を重ねる中で、理論を形にし、目に見える成果へとつなげるプロセスにやりがいを感じたことです。その経験から、机上の知識にとどまらず、実用化に向けた設計や改良にも深く関わりたいと考えるようになりました。

‌入社後は、まず先行技術や製品の仕組みを徹底的に学び、開発業務の基礎やチームでの検証プロセスを身につけていきたいです。将来的には、課題発見から解決策の提案・実装まで一貫して担える技術者を目指します。現在は、研究活動に加えてCADソフトやシミュレーションツールの操作を学び、実践的な設計スキルの習得に取り組んでいます。

キャリアプランを伝える文章構造‌

キャリアプランを聞かれたときにどのような流れで説明するのか、基本の流れを説明します。
‌回答には、以下の4点を盛り込むのがおすすめです。
キャリアプランを説明する構造

①最終的に達成したい目標

‌面接官に「キャリアプランを教えてください」と聞かれた時は、「私は最終的に〇〇を目指したいと考えています」など最終的に達成したい目標を述べましょう

結論から説明するのはキャリアプランに限ったことではなく、物事を説明する際全般に言えること。これによって、後に続く説明が理解しやすくなります。

‌企業合わせた目標にする

‌最終的に達成したい目標を伝えるときに意識しなければならないのが、企業の体制や状況に即した回答をすること
・企業のIR資料(中長期経営計画)
・企業のホームページ(企業理念)
などを参考にしてみてください。

‌具体的な年数を示す

‌面接でキャリアプランを聞かれる際に、「3年後にどんなことがやりたいですか?」といった具体的な年数で質問されることがあります。

このような質問をされた場合、10年後や5年後といった長期的なプランを立て、逆算して考えることがおすすめです。より未来の目標が具体的だと、その過程も具体的になるからです。

そこで、目標達成のために「いつ」「どのような立場で」「どのように」キャリアプランを歩むのかを考えると、目標を立てやすくなります。

②その目標を達成したい理由

次に、自分が立てた目標をなぜ達成したいのか、将来像として話す理由を伝えましょう。自分なりの根拠を述べることで、その目標の価値が面接官に理解されやすくなります。

例えば「10年後にマネージャーになり、組織としての売り上げを上げたい」という目標だとします。
理由として「アルバイトで大勢の一部として働くよりも、バイトリーダーに昇格してからチームを束ねる方が実績を上げることができたから」と言われた方が、納得感がありませんか?
話の納得感を高めるために、自分の過去の経験などから理由を考えてみましょう。

‌③目標達成のための計画

達成したい目標を述べたら、それを達成するためにどんな経験をしたいのかを説明します。
‌このときも企業で経験できるキャリアパスを踏まえて伝えることが重要。

‌「目の前の仕事を1つ1つ、一生懸命こなしていきたいです。」
‌上記のようなことは、企業のことを知らなくても簡単に伝えることができてしまいます。

‌以下のような項目を意識して伝えてください。
‌・どの部署に入りたいか
‌・そこでどんな業務に携わりたいか
‌・それを通してどんなことを成し遂げたいか

‌④目標達成のために直近で取り組んでいること

可能であれば、自分が描いているキャリアプランを達成するために何をしているのか伝えられると良いでしょう。
‌具体的に行動している事実をアピールすることで、描いているキャリアプランに対する本気度が伝わるはずです

キャリアプランを答える時の注意点

‌面接やESでキャリアプランについて問われた際に、必ず注意しなければいけないことをご紹介します。

①応募先企業で実現できるプランを考える

キャリアプランを話すときは、「その会社で本当に実現できる内容かどうか」を意識することが大切です。

企業はできるだけ長く働いてくれる人、入社後の成長がイメージできる人を求めています。そのため、自分の目標から逆算して「なぜこの会社なのか」が説明できると、「長く活躍してくれそうだ」と好印象を持ってもらえます。

NG例「将来は起業したいので、まずは社会人経験を積みたいです」
改善例「将来的に起業を目指していますが、そのためにはまず貴社でマーケティングや商品開発の経験を積み、実際のビジネス運営を学びたいと考えています」

企業の特徴や環境をふまえて、自分の目標とどうつながるかを具体的に伝えることが、説得力のあるキャリアプランにつながります。

②過程がはっきりしない非現実的なプランは控える

キャリアプランを答える際は、「どうやってその目標にたどり着くのか」という目標に辿り着くためのステップをはっきりと提示することが大切です。将来の目標を伝えるだけでは、現実的に見えなかったり、「ちゃんと考えていないのかな?」と思われてしまうかもしれません。

NG例】「10年後には世界を変えるようなビジネスをしたいです」
改善例】「10年後に〇〇の分野で起業を目指しています。まずは貴社で、商品企画やマーケティングの経験を積み、お客様のニーズを深く理解できる力を身につけたいです」

目標に向かって、どんな経験を積みたいのかを具体的に伝えると、計画性がある印象になり、説得力もアップします。

③志望理由と一貫性を持たせる

キャリアプランは、志望理由とつながっていることがとても大切です。

たとえば志望動機では「マーケティングに興味がある」と言っているのに、キャリアプランでは「人事の仕事を極めたい」と話すと、一貫性がなく「なんとなく話しているだけなのかな?」と思われてしまいます。選考では、志望動機・自己PR・キャリアプランすべてを通して「この会社で働く理由」が伝わることが評価につながります。

NG例】「マーケティングに興味があり貴社を志望しました。将来は人事として人材育成に携わりたいです」
改善例】「マーケティングに興味があり、貴社のブランド育成の考え方に共感しました。将来的にはブランド戦略をリードできる人材になりたいです」

話の軸をぶらさず、一貫性のあるストーリーを意識することで、説得力が高まります。

④プライベートな内容を避ける

キャリアプランは、あくまでも「仕事上」での目標です。「3年後には結婚して退職したい」「5年後には育児に専念したい」などのプライベートな希望だけを語ってしまうと、「この人は仕事への意欲が低いのかな?」と思われてしまう可能性があります。

もちろん働き方やワークライフバランスは大事な視点ですが、選考ではまず「どんな仕事をして、どう成長していきたいのか」を伝えることが優先です。

NG例】「将来は在宅勤務ができる仕事をして、地元に戻ってのんびり暮らしたいです」
改善例】「将来的には地元で暮らしながらも、マーケティングのスキルを活かして地域の企業の成長に貢献できる人材になりたいと考えています」

個人的な希望だけで終わらず、仕事のビジョンに結びつける工夫が大切です。‌

‌キャリアプランとともに面接で聞かれる頻出質問

キャリアプランを聞かれた際に深掘りとして聞かれがちな質問を紹介します。しっかりと準備しておきましょう。

‌▼キャリアプラン関連の頻出質問
①「入社後に何をやりたいのか」「なぜやりたいのか」
②「なぜ弊社ならそれができると考えたのか」
③「どのような強みをその業務で活かすことができるのか」

①・②は入社した後のミスマッチを防ぐために、どれほど業務内容を理解しているのかを確認する意図があります。

小売店などであれば、初期配属は全国各地にある店舗である場合が多いです。そういった場合に「法人を相手にして営業を行いたい」などと言ってしまえば、「入社してからミスマッチを感じて辞めてしまうだろう」と思われかねませんね。

③は、入社した後のイメージができているかどうか確認、採用した際にどのような活躍をしてくれるかを想像したいという意図があります。

この質問は自分の強みをアピールできるものなので、しっかりと話せるようにしておきましょう。

キャリアプランに関するよくある疑問

最後に、キャリアプランに関してみなさんが気になっているであろう疑問を紹介します。

‌Q. キャリアプランが明確じゃないと面接でマイナス評価になる?

A. キャリアプランが明確でないと、面接でマイナス評価になることがあります。

特に「何をしたいか分からない」「とりあえず入社したい」という印象を与えると、志望度が低いと受け取られてしまいます。

ただし、将来のビジョンが完璧に決まっている必要はありません。大切なのは、自分なりに考えていることを言葉にし、「なぜその会社で働きたいのか」と結びつけて話すことです。「まだ模索中だが、○○に興味があり、まずは貴社で○○の経験を積みたい」といった伝え方なら、前向きな姿勢が評価されます。

Q. 何年間のキャリアプランを話すべき?

A. 面接でキャリアプランを話す際は、5〜10年程度を目安にするのが一般的です。

あまりに短期すぎると目先のことしか考えていない印象になりますし、逆に20年先の話をしても現実味に欠けてしまいます。

ポイントは「入社後にどんな経験を積み、どんな力を身につけたいか」「その上で将来的にどのような役割を果たしたいか」を段階的に伝えることです。たとえば「まずは現場で経験を積み、数年後にはチームをまとめる立場に挑戦したい」など、企業でのキャリアステップに合った内容にすると説得力が増します。

Q. 総合職を受ける場合、キャリアプランは明確すぎないほうがいい?

A. 総合職を受ける場合、キャリアプランは明確すぎるよりも「方向性を持ちつつ柔軟性がある」ほうが好印象です。

明確すぎて「この部署でしか働きたくない」と受け取られると、配属の自由度が高い総合職ではマイナス評価になることがあります。

大切なのは、「こういう分野に興味があるが、まずは幅広い経験を通じて自分の強みを見つけたい」というスタンスです。将来のビジョンと企業での成長機会を結びつけた上で、「さまざまな業務に挑戦したい」という柔軟な姿勢を見せると好印象につながります。

Q. キャリアプランは将来変わってもいいの?

A. キャリアプランは将来変わってもまったく問題ありません。

社会に出てから得られる経験や価値観の変化によって、目指す方向が変わるのは自然なことです。面接で大切なのは、「今の自分なりに将来をどう考えているか」をきちんと伝えることです。

たとえ将来プランが変わったとしても、自分なりに考えて行動してきた姿勢は評価されます。また、変化を前向きに捉えられる柔軟性も重要な素養です。面接では「現時点での考え」で構わないので、その企業でどのように成長したいかを、自分の言葉で伝えることが大切です。

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