【ES例文アリ】自己PRで「慎重さ」を魅力的に言い換えるコツ

2023/03/16
自己PRの例文
自己PRの書き方
ES対策
書類選考
目次
1.
‌自己PRで「慎重さ」をアピールしても大丈夫?
2.
慎重さが求められる職業ってあるの?
3.
‌‌自己PRでは何が評価されている?
4.
「慎重さ」の言い換えワード4選
5.
‌「慎重さ」を活かした自己PRのES例文
6.
【NG例文付き】ESで「慎重さ」をアピールする際の注意点
7.
【まとめ】説得力のある自己PRの構成
8.
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‌自己PRで「慎重さ」をアピールしても大丈夫?

‌「私の強みは慎重であることです。」就活の中で多々問われる自分の強み。
みなさんはどんなことを企業にアピールするか決めていますでしょうか?
エントリーシート(以下ES)や面接の中で伝える強みは、選考の合否を左右する非常に重要なもの。

しっかりと準備をして評価してもらえるものをアピールしたいところです。
‌この記事のテーマは、ESで慎重さをアピールする自己PRについて。

しっかりと考えた上で1つ1つの判断をくだせる資質は、仕事でも役に立つことでしょう。しかし、伝え方によってはマイナスに捉えられてしまうこともあるため、注意が必要です。
‌‌ぜひポイントを押さえて、選考を突破できる強みをアピールしてください。‌

慎重さが求められる職業ってあるの?

‌前提としてビジネスで慎重さが必要とされるのは、うっかりミスを防いだり、仕事の品質を改善するためです。
 
うっかりミスであっても場合によっては企業に大きな損失を与える場合があるため、ミスがないことは重要です。
そのため社会人にはすべからく慎重さが求められます。
 
慎重さは特に金融マン、国家公務員、エンジニアなど設計や準備に時間をかけることのできる職種で活かすことができるでしょう。
 
一方で、スピード感のある職場では強みを発揮しにくいため、適正にあった職業選択が必要であると言えます。

慎重さがある人に向いている仕事

‌‌自己PRでは何が評価されている?

慎重さをアピールする際のポイントの前に、そもそも企業がどのような強みを評価しているのか説明したいと思います。
‌就活生の中には、自分の強みは何なのか思い悩み、結果としてなんとなくしっくりきたものをアピールしている人が少なくありません。しかし、このような考え方では企業に刺さる自己PRや長所を伝えることは難しいでしょう。選考のなかで自分の強みをアピールする際には、企業が評価する条件を踏まえ、戦略的に考える必要があります。
‌では、企業が評価する強みの条件とは何なのか。それはずばり、仕事で活躍するのに生きることです。企業が人に給与を支払って採用するのは、その給与以上に貢献することが見込まれているから。
‌裏を返せば、企業の利益に貢献する見込みのない人は選考を突破することができないということです。新卒採用は中途採用のように、今までの仕事の経験によって利益に貢献する見込みを推測することができません。
‌重要になるのは、今まで経験してきたことと、そこから得られた強み。これらを自己PRや長所から把握することで、仕事で活躍できるか否かを判断します。
‌繰り返しになりますが、選考で伝える強みは行き当たりばったりになってはなりません。企業での仕事について理解し、そこで求められる強みを推測したうえで自己PRや長所を考えてみてください。

「慎重さ」の言い換えワード4選

‌「慎重」という言葉は抽象的な言葉であり、それゆえマイナスの言葉として捉えられるリスクがあります

単に慎重であるとストレートに伝えるのではなく、強みとして認識してもらえるように表現することを意識する必要があるでしょう。
‌では、どうしたらマイナス評価になるリスクを避けて慎重であることの強みを伝えるのか。ずばり「慎重」という言葉を使わず、より具体的に強みを表現することです。

そこで、ここでは「慎重さ」を言い換えたフレーズを4つ紹介します。

その1 責任感がある

使用例:私は責任感があるため、自分だけでなく周りのことも考慮して計画をすすめることができます。

その2 誠実さ

使用例:私の強みは誠実さです。1つ1つの仕事を細かなところまで確認し、正確性の高いアウトプットを出すことができます。

その3 危機管理能力が高い

私の強みは危機管理能力の高さです。学生時代は、文化祭実行委員長として、リスクを事前に洗い出し、事前に対応することで無事に文化祭を運営し切ることができました。

その4 気配りが得意

使用例:私の強みは気配りが得意なところです。学生時代は副ゼミ長として、ゼミ長を補佐し、発言できていない学生の意見を引き出すことで運営を助けました。

‌「慎重さ」を活かした自己PRのES例文


ここでは「慎重さ」を生かした自己PRの方法を解説していきます。
面接やESの受け答えから、ポテンシャルの有無を判断しています。
‌長所や自己PRはそんなポテンシャルをアピールできる絶好の機会。

そこで「慎重さ」という曖昧かつ保守的な長所では高く評価はされないことでしょう。

むしろ短所として評価されるかもしれません。
‌だからこそ、「慎重さ」という表現を変える必要があります。‌

先程紹介した言い換え例や、自己分析を組み合わせ、‌「慎重さ」という言葉をよりポジティブに、噛み砕いた表現にするようにしてください。

以上のポイントを踏まえた例文を紹介します。
勉強している人

‌例文①

"私の強みは、「感情のまま行動するのではなく、常にゴールを見ながら適切な手段を取れること」です。(「慎重さ」を言い換えた強み)

‌‌体育会水球部でこの強みを発揮しました。私達の部活は万年2部リーグから昇格できないという課題があったものの、今まで以上の練習量をこなすという単調な施策で完結していました。この施策が適当ではないと踏んだ私は、部員への聞き込みおよび10年以上の部員データを通して原因を調査。すると、選手が怪我をしてから復帰する速度が他校と比較して遅いことが判明。この原因を解決すべく、主務や大学の研究室、トレーナーと連携した練習サポートシステムを考案しました。その結果、怪我からの復帰速度が1.8倍にまで改善しました。フルメンバーで試合に臨めた結果、部内初の1部リーグ昇格を達成しました。(強みが発揮された経験)

‌この「状況を冷静に分析する力」を生かすことで、一見不可能に見えるような案件に衝突したときも、課題を分解することを通して解決できると自負しています。(生かし方)"

例文②

‌"私の強みは、「失敗するリスクを想定し、それを前提として準備ができるところ」です。(「慎重さ」を言い換えた強み)

学生時代、文化祭の実行委員長としての活動に尽力していました。特に力を入れていたのは、私の代から始めることとなった芸能人の方に登壇いただくトークイベントです。有名な芸能人に来ていただけることに舞い上がっている雰囲気があったため、危機感を募らせていました。そこで、当日の運営で発生しうるリスクを徹底的に洗い出すよう呼びかけ、滞りなく当日運営ができるよう準備をしました。具体的には、当日の整理券の準備や、座席への誘導員の配置についてシミュレーションを行いました。
‌その結果トークイベントは成功を収め、来場数も過去最大のものとなりました。(強みを発揮した経験)

‌社会に出たら、失敗が許されないようなプロジェクトに携わることもあるかと思います。そのようなときでも、今までの経験を生かし、成功するために必要な準備を徹底していきたいと考えています。(生かし方)"


以上のように抽象的な意味合いを持つ「慎重さ」を、自身の経験を元に具体化していくことで、「慎重」という言葉が持つマイナスの意味合いを削ぎ落とすことができます。

‌「私の長所は慎重なところです。」
‌「私の長所は、失敗するリスクを想定し、それを前提として行動できるところです。」
‌どちらも慎重であるという意味合いを持った長所ですが、後者にはマイナスと評価される要素がありません。強みを具体的に表現して強みをシャープにする方法
は、あらゆる自己PRや長所を伝えるときにも役立つので、ぜひ実践してみてください。
山登りをしている人

【NG例文付き】ESで「慎重さ」をアピールする際の注意点

ここまで「慎重さ」は企業側が求める資質として、評価してもらえると述べてきました。
しかし単にアピールするだけでは選考官に届かず、マイナスポイントになってしまう恐れがあります。
ここではNG例文とともに、慎重さをアピールする際の注意点を解説します。
NG例文チェックリスト

‌NG例文①【結論ファーストになっていない】

‌‌"私は学生時代にカフェでアルバイトをしていました。
アルバイト先は忙しく、蝶理と接客を両立させることが当たり前の状態でした。
そのためオーダーミスや、カスタマイズのミスが多発していました。
一方で私はどんなに忙しくても指差し確認を怠りませんでした。その結果、私は持ち前の慎重さを活かし、ミスを大幅に減らすことができ、店舗にも貢献することができました。
このカフェでのアルバイトの経験を活かし御社でも確認を怠ることなく精度の高い仕事をしていきたいです。"

NG例文①ではカフェでのアルバイト経験がつづられています。
アルバイトとしての働きや取り組みは素晴らしく、文章に問題はありません。
しかしこの例文は「最後まで読まなければアピールポイントがわからない」という致命的な欠点を抱えています。

人事の社員の方々は大量のESを読むことになります。必ず設問に対する結論は冒頭に持ってくるようにしましょう。

‌NG例文②【マイナスな側面が出ている】

"私の長所は慎重なところです。私は歴史系のゼミに所属しており、論文を執筆していました。仮説を立てる際も過程から丁寧に取り組み、文献購読の際も少しでも違和感を持てば、別の文献にあたるなど、一切妥協せずに研究を進めました。きめ細やかな研究を行った結果、周りの学生に比べ少し遅れた提出になってしまいましたが、クオリティの高いものが完成したと自負しています。この経験を活かし、御社でも慎重さを活かして丁寧に仕事を進めていきたいと考えています。"

NG例文②では①で指摘した「結論ファースト」については問題なく、ゼミの活動をわかりやすく記述してくれています。しかし、「きめ細やかな研究を行った結果、周りの学生に比べ少し遅れた提出になってしまいました」というマイナスな文章が後半部についていることで、悪い印象が選考官の頭に残ってしまうことになります。
せっかくの自己PRですから、マイナス面の記述は無くすようにしましょう。

【まとめ】説得力のある自己PRの構成

‌慎重さをアピールするときの注意点を学んだところで、実際に強みを伝える際の流れについて紹介します。自己PRの構成

‌(1)自分の強み

自己PRや長所を伝える際は、一番最初に自分の強みを伝えるようにしましょう。
‌‌具体的なエピソードから入ってしまうと、結局のところ何が伝えたいのか分からなくなります。伝えたい強みがぼやけてしまう恐れがあるので、最初に「私の強み(長所)は〇〇です」と伝えましょう。
‌‌これによって、その後に伝えるエピソードが何の根拠になっているのかを把握することができます。

‌(2)強みを裏付けるエピソード

‌強みを発揮したエピソードを伝えることで、アピールしたい強みに説得力が出ます。ただあったことをざっくばらんに説明するのではなく、ストーリーを意識すると良いでしょう。慎重さをアピールする場合は、以下の3点に整理するのがおすすめです。
‌・慎重さが発揮された場面
‌・強みを発揮したきっかけ
‌・具体的に起こしたアクション
‌・それによってもたらされたきっかけ
エピソードは伝えて終わりということはほとんどなく、より詳細な説明が求められます。何を聞かれても問題ないよう、きちんと準備をして臨みましょう。

‌(3)仕事にも生かせるということ

強みとエピソードを伝えたら、締めとして強みを仕事にどう生かしていくのかについて言及するようにしましょう。
‌‌こうすることで、企業側に自分が活躍することをイメージしてもらえると共に、しっかりと入社後について考えていることを伝えることができます。

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