【ES例文あり】自己PRで「責任感」を伝えるときのポイント
2023/03/30
目次
自己PRに「責任感」は大丈夫?
「私の強みは、責任感があることです。」
多くのエントリーシート(以下ES)で聞かれる自己PR。この自己PRで「責任感」を強みにしている人も多いのではないでしょうか?
ただ、残念なことに「責任感がある」という資質を直接伝えても、あまり評価されません。
責任感があることを伝えるためには、「責任感」という言葉を使うことなくそれを推察してもらう必要があります。この記事では、自己PRを通して企業が知ろうとしている事から分析、そしてそれを踏まえた責任感の伝え方を説明します。
ぜひ最後まで読んで、みなさんの自己PRに生かしてください。
そもそもESの自己PRでは何を伝えるべき?
ESで一度は必ず聞かれる自己PRですが、「どんなことを伝えれば良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか?自己PRでは下記の3点を盛り込むと、納得感のある文章が完成します。一つひとつ確認していきましょう。
(1)強み
ESで自己PRを書く際には、まず自分の強みを一番最初に伝えるようにしましょう。結論を先延ばししてダラダラと文章を書いてしまうと、読み手側は最後まで「伝えたいメッセージ」を理解することができません。そのため途中で読むことに疲れてしまい、最後まで読まれないことも。
文章を読み始めた途端に「伝えたいメッセージ」を理解することができるよう、結論から書くことを意識してください。
(2)強みの根拠となるエピソード
強みを簡潔に伝えたあとは、その強みを裏付ける根拠も伝えなければなりません。そのため、自分が伝えたい強みが発揮されたエピソードを根拠として示しましょう。エピソードは、下記の4点にまとめるのがおすすめです。
①エピソードが発揮されたシーン
②そのとき課題となっていたこと
③みなさんがとったアクション
④アクションを起こした結果
上記のように整理すると、みなさんがどのような場面でいかに強みを発揮したのか理解してもらうことができます。
ただ、エピソードを書く時に注意して欲しいことも。それは、「何となく考えた強みのために、無理にエピソードを考えていないか」です。先に強みを決めて後からエピソードを紐付けると、エピソードが強みの根拠となっていないミスを起こしやすくなります。こうなると主張したい強みが説得力に欠けるものとなってしまうので、必ず、自信を持って強みと言えるものを見つけることから始めましょう。
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(3)強みを入社後にどう生かすか
入社に活躍できるイメージを企業側に与えるために、「強みを入社後にどう生かすか」を書きましょう。後の章で詳しく説明をしますが、企業が自己PRを聞くのは、企業でその強みを生かした活躍をイメージするためです。
自分が伝えた強みが入社後のイメージに繋がらなければ、あまり良い自己PRとは言えないので、「強みの生かし方」を書くようにしましょう。
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自己PRに「強みの生かし方」を書く理由は?
自己PRにはなぜ「強みの生かし方」を書く必要があるのでしょうか?これは「高く評価される自己PRとはなにか?」を考えると分かります。
企業から高評価を獲得する自己PR。それは、学生が入社後に活躍している姿をイメージできるような自己PRです。企業は事業を拡大し、利益を増加させるために採用活動を行います。そのため、自社に利益をもたらしてくれるようなポテンシャルを持つ新卒を欲しがっているのです。
そのポテンシャルの判断材料となるのがESや面接などで聞かれる自己PR。よって、就活生のみなさんは自己PRを通して、企業で活躍できるということを企業側に印象づける必要があります。
だからこそ、自分の強みだけを書いた自己PRで完結するのではなく、「入社後はこのように貢献できる」という部分まで書くことが大事。単に「私はこの能力が優れている」という内容で終わるのではなく、「この能力が優れていて、この仕事に生かせる」という部分まで言及するようにしましょう。
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「責任感がある」という自己PRがイマイチなワケ
「私の強みは責任感があることです。」責任感を自己PRにすれば、誠実で仕事を信頼して任せそうな印象を与えることができそうと感じる人も多いはず。しかし、冒頭でも述べた通り、「責任感」を強みとした自己PRは良いアピールとは言えません。その理由は、大きく下記の2つです。
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(1)「責任感」という言葉が非常に抽象的であること
1つは、「責任感」が非常に抽象的な言葉であるため。抽象的であることで、どこか強みが漠然としてしまい、仕事で生きるポイントが分かりづらくなります。
根拠として伝えるエピソードも、説得力を持たなくなるため、結果として印象に残らなくなってしまうのです。
(2)責任感はあって当たり前だと思われかねないため
お給料をもらう以上、その時点でみなさんはプロフェッショナル。お給料をもらう対価として、責任感を持って仕事に取り組む義務が発生します。つまるところ、仕事をする以上、責任感は持っていて当たり前なのです。
自己PRでは、責任感を持って仕事をすることを前提として、どんな能力を発揮できるのかが重要だと考えると良いでしょう。
上記2点の理由から、自己PRで「責任感」を押すのはあまり得策と言えません。責任感をアピールするのではなく、責任感があることで培った資質や能力をアピールするようにしてください。
「責任感」を起点にした自己PRのES例
これまで「責任感」を押すのではなく、それによって培った資質や能力をアピールすべきだと述べました。どういうことなのか具体的な例を用いて説明します。
私の強みは「困難な状況に置かれたときでも、諦めること無く打開する方法を考え、行動に移せる点」です。(強み)
人材企業のインターン生として、中小企業の採用イベントを企画していたときにこの強みを発揮しました。担当したイベントは、開催日の1週間前にも関わらず、目標集客人数の半分にも満たない課題がありました。せっかくお金を払って出展していただく企業に申し訳が立たないと考えた私は、その原因が学生への電話営業にあると仮定し対策を講じることに。成約率の高い学生の営業を録音し、分析したほか、メンバーと協力して良い電話営業の方法を模索し続けました。そのその結果、学生への架電のオペレーションを改善し、イベント当日には目標の110%となる学生を集客することに成功。(強みを発揮したエピソード)
このように「諦めること最後まで取り組み続ける力」を御社の営業で生かせると考えています。クライアントから何度も提案を拒まれ挫けそうになるときも、決して諦めず提案法を改善しつづけ成約に結び付けられるはずです。(強みの生かし方)
ここでアピールしている強みは、「困難な状況に置かれたときでもそれを打開する方法を考え、行動に移せる」こと。一切「責任感」という言葉は出てきません。しかし、お客様に対する姿勢や目標を達成するための思考からは責任感を感じ取ることができます。
このように、責任感は自称するのではなく、感じとってもらうものなのです。責任感があることをしっかりと示したい場合は、責任感を感じ取ってもらえるエピソード選びをするとよいでしょう。
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