御社・貴社の違いを解説!電話やメールの使い分け、実際の例文も紹介
2026/05/22
著者
Matcher編集部
OB・OG訪問サービス「Matcher」の編集チーム。就職活動やキャリア選択に関する情報を、学生の視点に立ってわかりやすく発信。Matcherの運営を通じて蓄積した知見をもとに、自己分析、業界研究、企業研究、ES・面接対策など、就職活動に役立つコンテンツを企画・制作する。
監修
西川 晃平
Matcher株式会社代表取締役。OB・OG訪問サービス「Matcher」の立ち上げおよび運営を担う。就職活動における情報格差・機会格差の解消を目指し、学生が社会人に気軽に相談できる仕組みを構築。自身も学生からの就職活動相談に応じ、自己分析、ES添削、面接対策、キャリア選択など幅広い領域で支援を行う。
目次
「御社と貴社って何が違う?」
「面接で間違えちゃったけど、落ちる可能性は?」
このようにお悩みの就活生も多いのではないでしょうか。
本記事では、「御社」「貴社」の違いについて、シーン別の使い分けも踏まえながら解説しています。さらに「御社」「貴社」を使った実際の例文や、就活で気をつけたい言葉遣いもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「御社」と「貴社」の違いは?
「御社」「貴社」は、どちらも相手の会社に対して使用する敬語です。就活・転職時には、面接やES、メールなどさまざまな場面で使います。
「御社」「貴社」は以下のように使い分けるのが基本です。
御社→話し言葉(電話・面接など)で使う
貴社→書き言葉(メール・ESなど)で使う
次では、シーン別の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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ここでは、利用シーン別に「御社」「貴社」を使った例文をご紹介していきます。就職・転職活動時は使う場面が増えるため、ぜひここでしっかり理解し、自然と使えるようになりましょう。
「御社」を使った例文
まずは「御社」を使った例文をご紹介します。「御社」は話し言葉なので、主に面接・電話、会社説明会などの質問の際に使用します。また、社会人と話す機会、例えばOB・OG訪問などの場面でもよく使うでしょう。
▼【シーン別】「御社」を使った例文
・面接の場合
・電話の場合
・会社説明会・逆質問の場合
・OB・OG訪問の場合
以下で詳しく解説していきます。
面接の場合
面接の場合は、以下のように「御社」を使います。
▼面接で「御社」を使うときの例文
「御社の◯◯という点に魅力を感じ、志望いたしました。」
「これまでの経験を、御社で活かしたいと考えております。」
「御社でさらにスキルを高めていきたいです。」
電話の場合
電話の場合は、以下のように「御社」を使います。
▼電話で「御社」を使うときの例文
「お世話になっております。現在、御社の採用選考に参加しております、◯◯大学の抹茶太朗と申します。
「御社の△△様よりご連絡をいただいており、折り返しのお電話をいたしました。」
「それでは、△日の◇時に御社にお伺いいたします。」
会社説明会・逆質問の場合
会社説明会や逆質問の場合は、以下のように「御社」を使います。
▼会社説明会・逆質問で「御社」を使うときの例文
「御社で活躍されている方の特徴を教えていただけますか。」
「御社で働くやりがいはどのようなものがありますか。」
「御社では、入社後どのような研修がありますか。」
OB・OG訪問の場合
OB・OG訪問の場合は、以下のように「御社」を使います。
▼OB・OG訪問で「御社」を使うときの例文
「御社での働き方についてお話を伺いたく、ご連絡いたしました。」
「御社への理解が深まりました。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。」
ここで紹介した場面では、決まった内容だけでなく、受け答えの中で「御社」を使う場合も多くあります。例文のパターンにとどまらず、自然と「御社」が使えるよう練習しましょう。
「貴社」を使った例文
次に「貴社」を使った例文をご紹介します。「貴社」は書き言葉なので、主にES・メールの際に使用します。
▼【シーン別】「御社」を使った例文
・ESの場合
・メールの場合
ESの場合
ESの場合は、以下のように「貴社」を使います。
▼ESで「貴社」を使うときの例文
「貴社の環境問題への取り組みを拝見したのが、応募のきっかけです」
「課題解決に向けて主体的に行動できるという強みを、貴社でも発揮できると確信しております。」
メールの場合
メールの場合は、以下のように「貴社」を使います。
▼ESで「貴社」を使うときの例文
「貴社の求人を拝見し、ご連絡いたしました。」
「貴社の業務内容について、さらに理解を深めたいと考えております。」
「貴社に貢献できるよう、より一層努力してまいります。」
「御社」「貴社」を使うときに注意するべきポイント
ここまで、「御社」「貴社」の使い分けについて、詳しく解説してきました。ここでは、就職・転職時に「御社」「貴社」を使うにあたって、注意するべきポイントをご紹介します。
▼「御社」「貴社」を使うときに注意するべきポイント
・「御社様」「貴社殿」などの二重敬語
・「当社」「弊社」との使い分け
・一般企業以外を指すときの呼び方
以下で詳しく解説していきます。
「御社様」「貴社殿」などの二重敬語
二重敬語とは「一つの語について、同じ種類の敬語を二重に使ったもの」を指します。二重敬語は一般的に誤った表現をされています。「御社様」「貴社殿」などの表現は一見丁寧に見えますが、二重敬語に該当するため、誤った言葉遣いです。すでに「御」「貴」と相手を敬う言葉が入っているので、そのまま「御社」「貴社」と使用して問題ありません。
「当社」「弊社」との使い分け
「御社」「貴社」と間違えられやすい言葉として「当社」「弊社」がありますが、使い方は全く違います。
▼「御社・貴社」と「当社・弊社」の違い
・御社 → 相手の会社を指す(電話、面接)
・貴社 → 相手の会社を指す(書類、メール)
・当社 → 自分が働く会社を指す
・弊社 → 自社の立場を低くし、相手を立てる
就職・転職活動中は会社の社員ではないため、面接では当社や弊社を使うことはありません。使い方を間違えるとマイナスなイメージをもたれてしまうので気をつけましょう。
一般企業以外を指すときの呼び方
話し言葉は「御社」、書き言葉は「貴社」であると説明しましたが、実は全ての法人に対して使えるとは限りません。以下に挙げられている企業を受ける際は、注意して呼び方を意識しましょう。
▼一般企業以外を指すときの呼び方
・銀行 → 「御行」「貴行」
・信用金庫 → 「御庫」「貴庫」
・省 → 「御省」「貴省」
・庁 → 「御庁」「貴庁」
・病院 → 「御院」「貴院」
・学校(中学・高校など)
→「御校」「貴校(大学の場合は貴学、学園の場合貴学園)」
「御社」と「貴社」を言い間違えたときの対処法
「ESで御社と書いてしまった…」
「面接で貴社と使ってしまい、落ちるか不安…」
という就活生も多いのではないでしょうか?
前提として、このような言い間違いをしただけで、選考に落ちるということは基本的にありません。大事なのはあくまでも、面接やESで伝える内容です。一方で、言い間違えたときに、焦らず立て直すことも大切です。ここでは電話と面接・ESとメールの2パターンにおける対処法を解説していきます。
電話や面接は言い直しを
電話や面接の場合、話し言葉である「御社」が正しい表現です。
もし間違えて「貴社」と言ってしまった場合、落ち着いて「失礼しました」と断りを入れてから「御社」に言い直しましょう。言い間違えただけで悪い評価になることはなく、あくまで「入社への思い」「経験やスキル」などが評価されます。
「御社」と訂正した後は、焦らず自分の強みをアピールすることに集中しましょう。
メールやESは「提出前に再確認」を
メールやESの場合、書き言葉である「貴社」が正しい表現です。
提出物でミスをしてしまうと、注意力不足と判断される可能性があります。書き間違いがないかを、送信前にしっかりと再確認しましょう。
「弊社」と「当社」の違いと正しい使い分け
今まで「御社」「貴社」の違いや使い分けについてご紹介してきました。ここからは、就職・転職の場面でよく使う表現について、それぞれ解説していきます。
まずは「弊社」「当社」の違い・使い分けについてご紹介します。「弊社」と「当社」は、どちらも自分の会社を指す言葉で、「弊社」「当社」は以下のように使い分けるのが基本です。
弊社→「社外の相手とのやり取り」で使う
当社→「社内の人とのやり取り」で使う
「弊社」の方がへりくだった表現のため、社外の人とのやり取りで使用します。ただし、厳密な使い分けはありません。公開資料など、社外向け・社内向けを問わず説明する場面では「当社」を使うときもあります。
以下では、「弊社」「当社」を使った例文をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
「弊社」を使った例文
「弊社」は以下のように、社外の人とのやり取りで使用します。
▼「弊社」を使うときの例文
「弊社の商品にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。」
「弊社のサービス改善に向けて、社内で検討を進めております。」
「当社」を使った例文
「当社」は以下のように、社内の人とのやりとりや、公開資料の文章などで使用します。
▼「当社」を使うときの例文
「当社はITソリューション事業を中心に展開しています。」
「以上の市場調査結果から、当社製品が参入できると考えています。」
「自分自身(一人称)」「自分の会社」の正しい言い方
次に「自分自身(一人称)」「自分の会社」の正しい言い方をご紹介します。
面接やESで自分自身を指す場合は、男女問わず「私(わたし)」を使いましょう。「僕」「俺」などの一人称は、ビジネスの場ではふさわしくありません。
また、転職活動中の面接で自分の会社について話す際は「現職」「現在の勤め先」という表現を使いましょう。先にご紹介した「弊社」は、取引や商談で使うのが一般的です。
「御中」と「様」の正しい使い分け
続いて、「御中」と「様」の正しい使い分けについてご紹介します。
「御中」と「様」は、メールや郵送書類の宛名書きで使用する敬称です。ただし、使う対象が異なるため、正しく使い分ける必要があります。使い分け方は以下の通りです。
御中→「組織・団体の中の誰か」を指す敬称
様 →「特定の個人」を指す敬称
御中は「名前は分からないが、組織に所属している誰かへ」という意味です。組織や団体全体を指して使う敬称ではないため、注意しましょう。以下では、「御中」と「様」を使った例文をご紹介します。間違った使い方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
OK例|「御中」と「様」を使った例文
「御中」「様」を正しく使用した例文をご紹介します。
▼「御中」を使った例文
株式会社〇〇 人材開発部御中
株式会社◇◇ 採用担当御中
▼「様」を使った例文
株式会社〇〇 人材開発部 抹茶太朗様
株式会社◇◇ 採用ご担当者様
NG例|「御中」と「様」の間違った使い方
「御中」「様」の間違った使い方についても、ここでご紹介します。
▼「御中」「様」の間違った使い方
株式会社〇〇 人材開発部様(※組織を指すため「御中」が正解)
株式会社◇◇ 新卒採用事務局 抹茶太朗御中(※個人を指すため「様」が正解)
株式会社△△ 人事部御中 抹茶花子様(※最後の宛先にのみ敬称をつけるのが正解)
最後の例のように、「御中」と「様」を同時に使うことはありません。丁寧さを意識しすぎてミスをすることがないよう、注意しましょう。
混乱しやすい尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを解説
ここでは、間違えやすい尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いについて解説します。一般的に、敬語は以下のように使い分けます。
尊敬語:目上の相手を敬う表現。「目上の相手が主語になる場合」に使用する。
謙譲語:自分がへりくだる表現。「自分・身内が主語になる場合」に使用する。
丁寧語:相手・自分の立場を問わず、言葉を丁寧にして敬意を示す表現。
就職・転職活動においては、尊敬語の「おっしゃる」「〜〜なさる」、謙譲語の「伺う」「申し上げる」「〜〜いただく」といった表現を使えるようになると良いでしょう。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
【参考】Matcher Dictionary『面接での言葉遣いを解説!落ちる可能性や正しい敬語の使い方も紹介』
面接で差がつく言葉遣い5選
最後に、面接で間違えがちな言葉遣いを5つご紹介します。言い換え表現もセットで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▼面接で差がつく言葉遣い5選
①「~になります」→「〜です」
②「大丈夫です」→「問題ありません」
③「なるほど」→「おっしゃる通りです」「そうですね」
④「参考になります」→「勉強になります」
⑤「ら」抜き言葉に気を付ける
以下で詳しく解説していきます。
①「~になります」→「〜です」
「〜になります」は漢字に変換すると「〜に成ります」となり、変化を意味します。そのため、「こちらが履歴書になります」は厳密には誤った表現です。
できる限り「こちらが履歴書です」など、簡潔に伝えることを意識しましょう。
②「大丈夫です」→「問題ありません」
「大丈夫です」という表現は、相手が「はい」「いいえ」のどちらでも解釈できるため、混乱させてしまう可能性があります。代わりに「問題ありません」など明確に意思が伝えられる表現を使いましょう。
③「なるほど」→「おっしゃる通りです」「そうですね」
「なるほど」という言葉遣いは、ビジネスシーンでは適切ではありません。あいづちで言葉を挟む際は「おっしゃる通りです」「そうですね」などを使うのが良いでしょう。
④「参考になります」→「勉強になります」
面接やOB・OG訪問で社員の方からお話を聞いた際は、「勉強になります」と答えるようにしましょう。
「参考になります」は、判断材料にするという趣旨の返答です。そのため、目上の人に使うには失礼な表現になってしまいます。
⑤「ら」抜き言葉に気を付ける
「見れる」「受けれる」などのら抜き言葉は、面接の場では適切ではありません。「見られる」「受けられる」のように、正しい日本語の表現を意識しましょう。「御社」「貴社」を正しく使い分けて好印象を残そう!
いかがでしたか?
「御社」「貴社」をはじめとして、ビジネスにおける正しい言葉遣いは、社会人になっても必ず必要になるものです。就活を通して、正しいビジネスマナーを身につけましょう。
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