早期選考はいつから?内定までのスケジュールや実施企業一覧を紹介

2024/11/26
就活準備
就活のスケジュール
目次
1.
早期選考とは
2.
【一覧】早期選考実施業界
3.
早期選考に参加するための方法5選
4.
早期選考のメリット
5.
早期選考のデメリット
6.
早期選考で内定を勝ち取るための対策
7.
まとめ
‌早期選考は、大学3年生の秋・冬頃から始まります。

本記事で紹介している実施企業例や具体的な開始時期を参考にしながら、選考対策の計画を立ててみてください。

早期選考とは

早期選考とは、就活解禁である大学4年生の3月1日より前に選考が実施されることです。

近年、就職活動は早期化が進んでいます。
株式会社HR teamが実施した『自身の就職活動に関する調査』によると、3年生の10月までに就職活動を始めた学生の割合は、24年卒は約30%であるのに対し、25年卒は約60%と2倍近くにまで増加しました。就職活動の早期化に伴って、早期選考の重要性はどんどん高まっています。
2024年、2025年3月卒業生の就活状況

本記事では、合格率や早期選考の実施企業をスケジュールと共にご紹介します。

早期選考はいつから?

早期選考の開始時期は企業や業界によって異なります。
 外資企業、コンサルティングファーム:大学3年生の春から夏
 日系企業:大学3年生の秋から冬
早期選考のスケジュール

なんで企業は早期選考を実施しているの?

では、なぜ企業は一般的な本選考のみではなく、早期選考を設けるのでしょうか。その理由は主に4つあります。

▼早期選考を実施する理由
①優秀な学生を採用するため
②選考スケジュールに余裕を持たせるため
③志望度の高さを判断するため
④内定後インターンなどに参加し、企業に慣れてもらうため

‌①優秀な学生を採用するため

早期選考を実施することで、優秀な学生を確保することができます。
一般的な本選考時期に合わせてしまうと、優秀な学生がほかの企業に流れてしまう可能性があります。それを防ぐために、戦略的に早期選考を実施している企業が多いです。

②選考スケジュールに余裕を持たせるため

選考スケジュールに余裕を持たせることも、企業が早期選考を実施する理由の1つです。

スケジュールを早めると、企業側の採用活動にも余裕が生まれます。企業は目標とする採用人数を定めています。仮に早期選考で採用人数に届かなかった場合でも、本選考で追加で採用することが可能です。

そのため、余裕のある採用活動が可能です。

③志望度の高さを判断するため

志望度の高さを判断するためも、企業が早期選考を実施する理由の1つです。

早期選考に参加する学生は、ほかの就職活動よりも優先して企業を選んでいる証拠となるため、その企業の志望度が高いことが多いです。このような学生は、内定後も入社意欲が高く、入社後の定着率が良い傾向があるため、企業にとっては採用リスクを減らすことができます。

④内定後インターンなどに参加し、企業に慣れてもらうため

企業によっては、早期選考で内定となった学生に対して、企業に慣れて即戦力の人材として活躍してもらうため、内定者インターンシップに参加してもらおうと考えています。

内定者インターンシップを行うことは、企業と学生の双方にとってメリットをもたらします。企業としては、入社後にスムーズに業務に取り組んでもらえ、学生にとっては企業とのミスマッチが無いかの最終確認を行うことが可能です。

早期選考の合格率は?

早期選考の合格率は一般的に約30〜40%とされており、本選考に比べて合格しやすい傾向があります。理由としては、インターンやリクルーター面談に参加した学生しか選考に参加できないなど、制約があり、競争相手が少ないことが挙げられます。

そのため、しっかりと計画的に選考対策をすれば合格することも難しくありません。

合格することで自分に自信がつき、その後の就職活動もうまくいく可能性があります。また、内定を保持しておくことで、優秀な学生であることをアピールできるでしょう。

逆に、書類選考や一次面接で落ちてしまう確率は本選考よりも高くなってしまいます。
そのため、ほかの学生と差をつけ、印象を残せるように早いうちに対策を行っておきましょう。

【一覧】早期選考実施業界

早期選考は企業によって実施時期が異なります。早期選考を実施している業界と早期選考の特徴についてご紹介します。

▼早期選考実施業界一覧
①外資系コンサルティング
②外資系メーカー
③外資系金融
④外資系IT
⑤広告業界
⑥ベンチャー企業
⑦日系金融

①外資系コンサルティング

外資系コンサルティングは、業界の中で最も早く早期選考が実施される業界です。そのため、インターンシップへの参加が特に重要になってくるでしょう。

企業によっては夏採用・冬採用・春採用と1年で3回に分けて採用を行っている場合もありますが、中には1月にはエントリー受付を閉め切ってしまう企業もあります。そのため、外資系コンサルティングを目指している学生さんは大学2年生のうちから対策しておくことがオススメです。

外資系コンサル業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【外資系コンサルティング早期選考実施企業】
・PwCコンサルティング
・アクセンチュア

②外資系メーカー

外資系メーカーは、食品、化粧品や医薬品などさまざまな企業がありますが、こちらもインターンシップへの参加が重要になってきます。例えば、ネスレのインターンシップは内定直結型のため、参加しないと最終面接に進むことが難しいと言われています。

‌外資系メーカー業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【外資系メーカー早期選考実施企業】
・ユニリーバ・ジャパン
・ネスレ日本

③外資系金融‌

外資系金融も外資系コンサルと同じように、インターンシップへの参加が重要になってくるでしょう。しかし、外資系金融はインターンシップに参加する際に必要なテストセンターのボーダーがかなり高く、中には9割以上必要とする企業もあります。

外資系金融では特に論理的思考が重要とされているため、ESでは端的にわかりやすく伝えましょう。 外資系コンサルティングと同様に、外資系金融を目指している学生さんは大学2年生のうちから対策しておくことをオススメします。

外資系金融業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【外資系金融早期選考実施企業】
・ゴールドマン・サックス
・モルガン・スタンレー

④外資系IT

外資系ITは、インターンシップに参加することで早期選考を獲得することができます。例えば、アマゾンジャパンではインターンシップに参加することで早期選考、一次面接からのスタートが確約できます。
また、インターンシップに参加することも重要ですが、英語のスキルを必要とする企業が多いため、英語の勉強も怠らないようにしましょう。

外資系IT業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【外資系IT早期選考実施企業】
・日本IBM
・アマゾンジャパン

⑤広告業界

広告業界は、インターンシップの参加が重要です。
例えば、博報堂はインターンシップ参加者全員に早期選考の案内が来ます。博報堂の早期選考に進めた学生は、書類→最終面接で内定が出ます。

しかし、インターンシップへの参加が難しく、インターンシップのESの通過率は約50%と言われています。そのため、広告業界を目指している学生さんは大学2年生のうちから対策しておくことをオススメします。

広告業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【広告業界早期選考実施企業】
・電通
・博報堂

⑥ベンチャー企業

ベンチャー企業は、通年採用活動を行っている企業が多いです。しかし、一度しか選考に参加できないことが多いため、準備をした上でエントリーしましょう。
‌早期選考だと準備ができている学生が少ないため、ほかの学生と差別化を図りやすくなります。企業研究やエントリーシートの対策を行ったうえで、積極的に選考を受けてみると良いかもしれません。
ベンチャー業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【ベンチャー企業早期選考実施企業】
・楽天ホールディングス
・レバレジーズ

‌⑦日系金融

日系金融は通常の就活スケジュールである6月から内定を出し始めます。しかし、インターンに参加し、活躍することでリクルーターがついたり、OBOG訪問で高評価を得られた学生は早期選考に呼ばれることがあります。

後ほどリクルーターやOBOG訪問について詳しくご説明いたします。

日系金融業界の代表的な企業は、以下の通りです。

【日系金融早期選考実施企業】
・三菱UFJ銀行
・野村證券

早期選考に参加するための方法5選

ここまで、早期選考について説明をしてきましたが、早期選考に参加するためにはどうすればよいのでしょうか。
早期選考に参加するルートを5選ご紹介します。

▼早期選考に参加するルート
①企業にエントリー
②インターンシップ
③OB・OG訪問
④リクルーター面談
⑤Matcherでスカウトを受け取る

①企業にエントリー

まずは企業へ直接エントリーすることで、早期選考やインターンシップの情報を手に入れましょう。ただし、このルートを利用する場合は、エントリーシート(ES)のクオリティや、Webテストの正答率が非常に重要です。

しっかりと準備をし、企業に印象を残していきましょう。

②インターンシップ

インターンシップに参加することで、早期選考に呼ばれたり、選考の一部が免除されたりすることがあります。インターンシップの参加が最も内定への近道であると考えられるでしょう。

実際にインターンシップに参加して、優秀な成績を残したことで最終面接からスタートする人もいます。インターンシップに向けてしっかりと対策し、早期選考を獲得していきましょう。

③OB・OG訪問

OB訪問がきっかけで早期選考に参加できるチャンスもあります。企業への熱量や志望での高さを知ってもらうことでOBが人事課に話し、早期選考に呼ばれることがあります。そのため、OB訪問をする際は具体的な質問を用意し、好印象を持ってもらえるよう積極的にコミュニケーションをとりましょう。

④リクルーター面談

リクルーター面談とは、企業の採用活動において、人事部から依頼を受けた社員(リクルーター)が学生と面談を行うことです。この面談はカジュアルな形式で行われることが多いです。

リクルーター面談を進めていく中で、自分自身の魅力や企業への志望度をアピールすることができれば早期選考に呼ばれる可能性もあります。

⑤Matcherからスカウトを受け取ろう

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企業からのスカウトがきっかけで早期選考に参加できるチャンスもあるでしょう。学生が、自分の経験や自己PRを登録することで、企業からスカウトが送られてきます。特に、自身のスキルや経験が企業が求める人材とマッチしている場合、スカウトが送られてきます。

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早期選考のメリット

就活生の中には、「早期選考受ける意味あるの?」「本選考始まってからでもいいのでは?」と感じている人もいるでしょう。

ここでは、早期選考を受けるメリットを4つご紹介します。
 
▼早期選考を受けるメリット4選
①本選考の練習になる
②内定につながる可能性がある
③自分自身を見つめなおすことができる
④内定後の時間を自由に過ごすことができる

①本選考の練習になる

早期選考を受けることで、本選考の面接練習になります。
 
たとえ志望度がそんなに高くない企業でも、練習と思って受けてみましょう。
早いうちに書類選考や面接を何度も経験しておくことで、パターンがわかってきます。
面接時に聞かれる質問リスト

たくさん経験を積んで自分に自信をつけ、本選考で力を発揮できるようにしておきましょう。

②内定につながる可能性がある

早期選考が順調に進めば、いち早く内定を獲得することができます。すでに内定があると本選考で極端に企業を増やす必要がなくなるため、志望する企業に注力することができます。
また、内定を得ることで大きな自信につながるため、その後の就職活動も余裕をもって取り組むことができるでしょう。

③自分自身を見つめなおすことができる

もし選考に落ちた場合でも、自分自身を見つめなおすきっかけとなります。

自分が自信を持って話せることや改善点が露呈するため、それ以降の選考への準備を整えることができます。失敗を恐れず、積極的に選考に参加していきましょう。

また、面接が終わったら、振り返りを必ず行いましょう。答えるときに躓いてしまった質問に関しては、次回の面接で必ず答えられるように、台本を用意しておくことをおすすめします!

④内定後の時間を自由に過ごすことができる

多くの学生が就活に追われている中、内定をもらって終活すれば残りの1年を有意義に使えます。自由な時間を資格勉強に当てたり、旅行に使うことができます。

さらに、上記でもお伝えした通り、内定者向けのインターンがある企業の場合、業務に慣れておくことができるため入社後のキャリア形成にも役立つでしょう。

社会人になってからはなかなかできない経験を今のうちに楽しんでおきましょう。

早期選考のデメリット

さきほどメリットをご紹介しましたが、一方でデメリットも存在します。

ここでは、早期選考を受けるデメリットを3選ご紹介します。

▼早期選考を受けるデメリット2選 
①準備時間が短い
②本選考にエントリーできない可能性がある

①準備時間が短い

早期選考は本選考の何か月も前に始まるため、準備が不十分のまま選考に臨むことになる学生が多いです。そのため、どの程度準備できてるかが合否に大きく左右します。

早期選考へ参加したい企業を見つけたら、すぐに以下の準備を行うようにしましょう!

▼早期選考の準備
・WEBテストの勉強をする
・業界・企業研究をする
・志望動機・ガクチカを作成する
・OB・OG訪問をする

早期選考を勝ち抜くためにエントリー前からの準備を徹底していきましょう。

②本選考にエントリーできない可能性がある

早期選考でもし不採用になってしまうと、本選考にエントリーすらできない企業があります。これは、一度選考で落とした学生を再度評価するコストを削減するためです。

本命企業の早期選考を受ける場合は、あらかじめ採用ホームページを確認しておきましょう。
早期選考にこだわらず、本選考に向けて準備することも重要です。

早期選考で内定を勝ち取るための対策

最後に、早期選考の対策4選をご紹介します。

自分の志望企業から内定を獲得するためにしっかりと準備、対策をしておきましょう。

▼早期選考で内定を獲得するための対策4選
①自己分析・企業分析を徹底的に行う 
②MatcherでOB訪問をする
③早いうちにガクチカを固めておく
④面接練習を行う

①自己分析・企業分析を徹底的に行う

早期選考で内定を獲得するには、自己分析・企業分析を徹底的に行うことが必要です。自己分析とは、自分の長所や短所を理解するだけでなく、自分の幼少期の経験を振り返ることで「将来的にどうなりたいのか」を確認する作業です。

これらを極めることで自己PRや志望動機の説得力が高まります。

また、自己PRや志望動機はどの企業でも聞かれることが多いため、できるだけ早いうちに行っておきましょう。
これらを早めに済ませておくことで、長所の向上や短所の克服になどにも取り組めます。

②MatcherでOB訪問をする‌

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早期選考は上記でお伝えした通り、自己分析・企業分析が重要です。
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③早いうちにガクチカを固めておく

「ガクチカ」とは、学生時代に力を入れたことです。就職活動におけるエントリーシート(ES)や面接で必ずと言っていいほど聞かれる設問です。早期選考は夏に実施される企業もあり、一般的な本選考と比べて経験を積める期間が短くなります。

そのため、アルバイトやゼミ、サークルなど早めにいろいろな経験を積みましょう。ガクチカを聞かれた際に自信をもってアピールできるように用意しておくのがオススメです。

④面接練習を行う

早期選考が実施される時期に面接の経験を多く積んでいる学生は少ないでしょう。そのため、面接練習を行っておくことでほかの学生と差をつけることができます。就活エージェントや、大学のキャリアセンターなどを利用して面接練習を積んでおきましょう。

また、逆質問も用意しておくことで企業への関心を伝えることができます。早期選考は準備が整っていないことが多く、なかなか緊張して実力を発揮できないかもしれません。

自分の実力を発揮するためにも、早いうちから面接練習を行っておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、早期選考の実施企業例や具体的な開始時期について詳しく解説しました。

早期選考で内定を獲得し、その後の時間を有意義なものにしましょう。

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