【志望動機例文あり】航空業界の職種や動向を解説!

2023/11/22
インフラ業界
目次
1.
航空業界の職種紹介
2.
Matcherで航空業界の社会人に話を聞こう
3.
‌【職種別】航空業界の志望動機
4.
【JALvsANA】日系二大航空企業を徹底比較!
5.
おわりに
航空業界といえば
・パイロット
・キャビンアテンダント
といった職種を想像される方がほとんどかもしれません。

しかし、航空業界には他にも様々な職種が存在しています。

「エアライン関係の仕事がしたいけどパイロットやキャビンアテントに絞って就活をするのは不安」
といった方のために、この記事ではエアラインに関わる職種やその志望動機、エアラインの業界までまるごと解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

航空業界の職種紹介

コックピットの様子‌さっそく航空業界の主要職種である
・パイロット
・キャビンアテンダント
・航空管制官
・入国審査官
・航空会社総合職

を紹介します。

パイロット

旅客機のパイロットは、機長と副操縦士の2人で操縦を行います。

機長は、飛行の全責任を負い、他の乗務員の指揮監督も担い、副操縦士は、機長に不測の事態が生じた場合、直ちにその職務を引き継ぎます。

旅客機のパイロットの具体的な仕事内容は、以下のとおりです。

・出発前に、気象データなどを考慮して、安全で経済的な飛行プランを立案する
・エンジンや操縦装置・計器の点検を行う
・離陸する
・飛行中は、飛行プランを守って運航し、地上の管制機関と交信したり、通信モニターや計器の監視をするなど、常に安全運航に気を配る
・病人やハイジャックなどの不測の事態にも冷静に対処する
・着陸後、所定の飛行日誌を記入し、到着地の整備担当者に航空機の状態を報告する
・後続の便のためにディスパッチャーへ航路の気象状態を伝達する。

パイロットに求められる資質

・高い操縦技術
・冷静な判断力
・責任感
・協調性
・体力

パイロットになるには

パイロットになるには、航空大学校や大学でパイロット養成課程を修了し、民間航空運送事業者(エアライン)の採用試験に合格する必要があります。

また、民間のパイロット課程を経てパイロットになるためには、まず航空会社の採用試験を突破しなければなりません。

航空会社への入社は、筆記試験や面接、パイロットとしての適性検査を経て採用されます。

採用後は、しばらくは地上勤務などに就き、航空会社社員としての業務を実施するようです。
その後、所定の訓練を受けて、副操縦士として飛行経験を積みます。

副操縦士として一定の経験を積んだ後、機長に昇格することが可能です。

機長に昇格するに、機長としての適性検査や、機長として必要な知識や技能を修得するための訓練を受ける必要があります。
パイロットになるまでのフロー

必要な資格

自家用操縦士の資格取得後、事業用操縦士、定期運送用操縦士の順に資格を取得するのが一般的です。
旅客機のパイロットとして働くには、国土交通大臣による航空従事者技能証明を受ける必要があります。  

定期運送用操縦士
航空従事者技能証明


キャビンアテンダント(客室乗務員)

並んだ女性‌キャビンアテンダント(CA)とは、航空機内で乗客の安全確保と快適な旅をサポートする職業です。
キャビンアテンダントの仕事は、乗客と直接接する機会が多いため、優れたコミュニケーション能力が求められます。
また、常に緊張感のある環境で仕事をするため、ストレス耐性も必要です。
‌さらに、長時間のフライトにも耐えられる体力や、乗客と協力して仕事を進められる協調性も求められます。

キャビンアテンダント(客室乗務員)の仕事内容

客室乗務員の仕事内容は、大きく分けて以下の2つです。
・乗客の安全確保
・機内サービスの提供

客室乗務員は、乗客の安全確保を最優先に仕事にあたります。具体的には、以下の業務を行います。

・出発前の安全確認
・非常脱出手順の説明
・機体の異常の確認
・急病人への対応
・緊急時の避難誘導

キャビンアテンダント(客室乗務員)に求められる資質

・ストレス耐性
・体力
・協調性
・英語力
キャビンアテンダントになるには
客室乗務員になるには、以下の2つのステップが必要です。

・航空会社への入社
・乗務員としての訓練

筆記試験や面接、英語力や体力に関する検査などを経てCAとして採用されます。

学歴は短大卒以上が一般的ですが、特別な資格は必要とされません。

ただし、英語力は求められる場合が多いです。
‌また、視力について基準等を設けている会社もあります。

キャビンアテンダントは選考難易度が高いため、キャビンアテンダントを養成する専門学校に通う人も少なくありません。

専門学校については以下のページもあわせて参考にしてください。

必要な資格

特になし
※企業によってはTOEICの点数要件がある場合があります。

グランドスタッフ

グランドスタッフは旅客の搭乗手続き(カウンター業務)と、飛行機への搭乗案内(ゲート業務)を担当しています。

グランドスタッフの仕事内容

カウンター業務
航空券の発券・搭乗手続き、搭乗券の確認、座席指定、手荷物の預け入れ・受け取り、荷物検査の案内、搭乗口の案内など
ゲート業務
搭乗口での搭乗手続き、搭乗券の確認、座席指定、手荷物の預け入れ・受け取り、搭乗ゲートへの誘導、搭乗の案内など

グランドスタッフになるには

グランドスタッフになるには、以下の2つのステップが必要です。
・航空会社への入社
・乗務員としての訓練
キャビンアテンダントと同様、グランドスタッフになるために求められる資格は特にありません。

そのため航空業界に就職し、空港に配属されてグランドスタッフになるパターンが一般的といえます。

必要な資格

特になし(※外国語でコミュニケーションが取れると有利な可能性がある)

航空管制官

航空管制官は、飛行機同士や他の車両との安全な間隔を確保し、効率的な交通流を確立するため、パイロットに対して無線を使用して指示や許可を与える役割を果たしているのです。

航空管制官の仕事内容

空港の管制塔やレーダー管制室、そして全国に4か所ある航空交通管制部で業務に携わります。

管制塔では、
・飛行場と周辺空域の航空機の位置や動きの監視
・離着陸の許可や地上を走行する航空機や他の車両に対して走行経路の指示
・滑走路の変更判断

レーダー管制室では、
・着陸の順位付け
・飛行経路や高度、スピードなどの指示出し

航空交通管制部(札幌、東京、神戸、福岡)では
・周辺の洋上を飛行する航空機に対する飛行経路や高度などの指示
・飛行の安全を確保

を行っています。

航空管制官になるには

航空管制官は、国土交通省に採用された国家公務員です。

航空管制官採用試験に合格し、航空保安大学校で8ヶ月間の研修を修了した後に、全国各地の空港や航空交通管制部等の管制機関に配属されます。
航空管制官になるまで

必要な資格

航空管制官採用試験(専門職国家公務員採用試験:大学卒業程度)合格

なお国家公務員試験対策については以下の記事でもまとめています。
ぜひ参考にしてください。

入国審査官

警備員‌入国審査官は出入国審査のスペシャリストで、空港や海港では入出国する全ての人の出入国審査を行っています。

入国審査官の仕事内容

・日本に訪れる外国人の出入国審査
・日本人の出帰国の確認
・在留する外国人の在留審査
・不法に滞在する外国人の違反審査等各種の審査業務

入国審査官になるには

法務省の外局である出入国在留管理庁所属の国家公務員です。

航空管制官と異なり、入国警備官採用試験のような独自の試験は存在していません。

人事院による国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験又は高卒者試験)を受験し、各種面接を経て、出入国在留管理庁職員として採用されます。

まずは法務事務官として採用され、勤務経験を重ねることにより入国審査官にキャリアアップできます。

必要な資格

国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験又は高卒者試験)最終合格

航空会社総合職

航空会社における総合職とは、航空会社のビジネス全般に携わる職種のことです。

大きく「事務部門」と「技術部門」の2職種に分けられます。

事務部門の総合職は、入社直後はおもに空港や営業所などで経験を積み、その後は管理部門、旅客管理部門、貨物事業部門、関連事業部門など、航空会社のビジネス全般に携わります。

一方、技術部門の総合職は、現場での経験を数年間積んだ後に、航空機の運航整備や機体整備計画、航空機やエンジンメーカーとの交渉など、専門性の高い整備部門の管理業務を担当。

また、総合職は日本のエアライン独自のポジションなので、外資系エアラインでは、「総合職」として募集が発表されることはめったにありません。

「営業スタッフ」「旅客サービススタッフ」「人事・総務スタッフ」というように、部門ごとにスペシャリストを採用するのが一般的なようです。

ゼラリストを目指すのならば、国内航空会社の選考に参加しましょう。

Matcherで航空業界の社会人に話を聞こう

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
就職活動中の皆さんへ、選考対策のために弊社が提供するOB訪問サービス「Matcher(マッチャ―)」を紹介します。

Matcherとは

所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。

就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?

そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
Matcherをおすすめする5つの理由
・大手企業からベンチャー企業の社会人3.5万人が登録している!
・出身大学関係なく、OB・OG訪問できる!
・住んでいる地域に関係なく、オンラインでOB・OG訪問できる!
・ワンクリックで簡単にOB・OG訪問依頼できる!!
・あなたにマッチ度が高い企業のみから特別選考スカウトが届く!!

以下のボタンから登録して、内定獲得への一歩を踏み出しましょう
MatcherでOB訪問できる相手を探してみる(無料)

‌【職種別】航空業界の志望動機

悩んでいる男‌ここからは航空業界の志望動機の例文を紹介していきます。
‌志望動機の書き方をさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

パイロット

私が貴社の自社養成パイロットを志望する理由は、サッカー部としての経験を通して培った「協調性」と「責任感」を活かして、フライトを通じてお客様の安全な旅に貢献したいと思ったためです。
私はサッカーを通して、チームメイトと目標に向かって努力し、それを達成するための「強調性」の重要性を学びました。また、日本一を目指すチームの中で自分のやるべきことを遂行する「責任感」を養うことができました。
また、幼少期に海外旅行をした経験から純粋にパイロットに対して憧れをもっていました。
大学進学後もOBの皆様や、パイロットとして働く社会人の先輩方にお話を聞くことでさらに憧れが強まっていました。
実際に業務の話をお伺いする中で、スムーズなフライトのためにチームで働く必要があること、お客様の命を預かることには重大な責任が伴うことを知りました。
そこで、これまでサッカー部としての経験を生かすことができると考え、貴社の自社養成パイロットを志望しました。

なお、自社養成パイロットコースの選考は難関であるため、通過ESを参考にしながら準備を進めることをお勧めします。

キャビンアテンダント(客室乗務員)

私は、小さい頃から飛行機に乗ることが好きで、その中でもキャビンアテンダントの方々の接客に魅了されました。お客様に対して細やかな気配りをする姿勢や、困難な状況でも冷静に対応する力に感銘を受け、自分もそのようなキャビンアテンダントになりたいと思うようになりました。貴社は、お客様に対して高品質なサービスを提供することで知られており、そのようなサービスを提供するキャビンアテンダントになるために、貴社に応募しました。私は、自分の明るさやコミュニケーション能力を活かし、お客様にとって快適な空の旅を提供するキャビンアテンダントになることを目指しています。

グランドスタッフ

グランドスタッフを志望する理由は、航空業界に興味を持っているからです。私は、航空業界が世界中をつなぐ重要な役割を担っていることに魅力を感じています。また、グランドスタッフは、お客様に対して親切で丁寧な接客を提供することが求められるため、自分のコミュニケーション能力を活かすことができると考えています。貴社は、お客様に対して高品質なサービスを提供することで知られており、そのようなサービスを提供するグランドスタッフになるために、貴社に応募しました。私は、自分の明るさやコミュニケーション能力を活かし、お客様にとって快適な空の旅を提供するグランドスタッフになることを目指しています。

航空管制官

航空管制官を志望する理由は、空の安全に欠かせない仕事であるからです。飛行機の安全な運航と空中交通の調整は、高度な専門知識と的確な判断が求められる重要な仕事です。私は、危機管理能力を強化し、チームと協力しながら、航空システム全体の効率向上に貢献したいと考えております。
航空交通が急速に増加するなかで、新たな技術や航空機の導入により、空の交通はますます複雑化しています。私は、その変化に対応し、最新の知識とトレーニングを積極的に取り入れながら、確実かつ迅速な指示を発信し、空の安全を確保するプロフェッショナルとして成長したいと考えております。この使命感と向上心をもって、航空管制官として、責任を持って職務に取り組むことができると確信しております。

航空会社総合職

○○の総合職を志望する理由は、同社の強固な路線基盤と他の航空会社とのパートナーシップにより、国際的な提携が広がっていることに魅力を感じたからです。私は、これらの特徴を活かして、国際的な航空業界でキャリアを築きたいと考えています。
また、○○はお客様に対して高いサービス品質を提供している姿勢に共感しています。私は、お客様の期待を超えるサービスを提供することで、○○ブランド価値向上に貢献したいという使命感を持っています。自分のスキルや経験を活かして、○○の成長に貢献できると確信しています。
私は○○の企業理念や価値観に共感し、その一員として仕事に誠実に取り組む姿勢を持っています。さらに、総合職としてのポジションにおいて、組織全体の発展に寄与できるリーダーシップとチームワークを発揮し、共に成長していきたいと考えています

【JALvsANA】日系二大航空企業を徹底比較!

空港‌JALとANAって何が違うの?と悩んだことがあるはず。
ここからはJALとANAを比較し特徴を解説します。

なお、さらにこの2社の違いを知りたい方は以下の書籍を参考にしてみてください。

JALの業績

JALの経営状況を以下の図にまとめました。
JALの業績

ANAの業績

ANAの業績

JALの社風

まずはJALの社風の中で特徴的な点を解説します。

全社員の一体感と共生

JALは、全社員が一体感を持って共に成長することを重視しています。そのため、社員一人ひとりが会社に対する誇りを持って仕事に取り組み、お客様に最高のサービスを提供することを大切にしています。

伝統と革新の融合

JALは、伝統的な価値観を守りながらも、新しいことにも積極的に挑戦する姿勢を大切にしています。経営破綻を経験した際に導入された「JALフィロソフィ」に基づき、社員の考え方や価値観を尊重し、柔軟性と挑戦を促進しています。

地域社会との連携

JALは、地域社会との連携を強化しています。折り紙ヒコーキ活動やピンクリボン・キャンペーンなどの社会貢献活動を通じて、地域に貢献し、地域の人々とのつながりを深めています。

ANAの社風

つづいて、ANAの特徴的なカルチャーを解説します。

チャレンジ精神旺盛

ANAは、ヘリコプター2機から始まった企業で、これまで様々な事業を展開してきました。日本で初めて全席通路側のスタッガードシートを取り入れたり、顧客ののニーズを踏まえた機内食を多く展開したりするなど、常に新しいことに挑戦しています。

私たちのこれまでの歴史を振り返ったときのキーワードは「常に挑戦者」。
純民間資本の航空会社としてスタートして以来、
新たな価値を生み出し続けることにより、その存在意義を果たしてきました。
ANAグループのDNAを、新しい世代へもしっかり受け継ぎ、
グローバル競争に打ち勝つために、これからも常に努力と挑戦を続けていきます。


お客様のニーズに合わせたサービス

ANAは、お客様のニーズに合わせたサービスを提供することを大切にしています。そのため、ANAの行動指針には「あんしん、あったか、あかるく、元気!」というものがあり、元気で明るい方が求められています。また、総合職の方は、特に体育会系の勢いのある方が多いので、社内は活気に満ち溢れています。

社会貢献活動

ANAは、社会貢献活動にも積極的です。すずらん活動や赤い羽根共同募金への協力、次世代育成プログラムである「ANA Blue Academy ミライつく~る」など、様々な活動を行っています。

おわりに

いかがだったでしょうか。
一口に航空業界といっても様々な職種が存在します。

企業や職種の分析に力を入れ、自分に合った航空業界の職種を探してみてください。

記事一覧