長所や自己PRで「思いやり」を伝えるコツ3選【ES例文あり】

選考で必ずといっていいほど聞かれる「長所」や「自己PR」で、うまく文章がまとまらず悪戦苦闘している方も多いのではないでしょうか？

長所や自己PRは、応募者がどんな人かを知るための大きな材料になるため、徹底した準備や対策が重要です。

本記事では、自己PRや長所で「思いやり」を上手に伝える方法をESの書き方・例文から面接まで、ご紹介します。

「思いやり」でない方でも、参考になる記事になっているので、是非ご覧ください。

長所と自己PRをセットにして紹介をしていますが、長所と自己PRは似ているようで若干意味が異なります。

そのため、簡単に長所と自己PRの違いについて理解しておきましょう。

・長所→自分視点のいいところ

・自己PR→企業視点での強み

長所と自己PRの内容はそこまで大きく変える必要はありません。

ただ、長所と自己PRを分けて質問をしてくる企業もあります。

その際困らないように、違いについて理解しておきましょう。

例えば、
‌長所では日常生活のどんなところで発揮されるのか
‌自己PRでは仕事でどう発揮できそうか
‌をイメージさせることが重要です。

自己PRや長所で思いやりを伝えるコツを3つご紹介します。

①思いやりの定義づけをする

②具体的なエピソードを用いる

③仕事でどのように活かすか

面接やESで上手く伝えるポイントにもなってくるので、しっかりおさえておきましょう。

「思いやり」の定義づけをしましょう。

思いやりという言葉は意味が広く漠然としているので、人によって思いやりの認識が異なる可能性があります。

面接官と認識の差を生じさせないために、どんなことを思いやりと捉えているのか明確にさせておきましょう。

エピソードから、どんなところを思いやりだと捉えたのかを確認してみてください。

ちなみに「思いやり」という言葉に固執する必要はありません！

具体的な例に関しては、本記事にある「【ES例文3選】「思いやり」を長所としてアピールする例文」をご覧ください！

長所や自己PRの説得力を上げるために、具体的なエピソードを用いましょう。

ここで注意してほしいのは、エピソードが長くなってしまうことです。

長所や強みを発揮した場面をエピソードとして具体的に伝えられるようにしてください。

よく用いられる5W1Hを意識して、できるだけ短く簡潔に伝えられると印象も良いです。

採用担当者は長所や自己PRを聞くことで「この会社で活躍できそうか」という点を評価しています。

入社後に強みや長所を発揮できることをアピールするために、仕事でどう活かすかまで考えておくことが重要です。

ESや面接での基本とも言えますが、結論から書く、話すことを意識しましょう。

今回の設問は「長所や強みは何か」なので、「私の長所は○○です」「私の強みは○○です」といったような回答です。

今回のテーマとしている「思いやり」を直球で伝えるのは、できるだけ避けましょう。

前述した通り、思いやりという言葉は意味が広く漠然としているためです。

自分のどんな場面に「思いやり」を感じたのかを思い出して書いてみましょう。

例えば「チーム全体に目を配ることができ、個人のニーズにあった行動ができる」などです。

みなさんの「長所」を伝えた後は、その長所を裏付ける経験を書きましょう。

「証拠」がなければ人は納得しません。

だからこそ、どのような経験で長所を発揮したかをESで伝えることが重要です。

下記の「STAR法」と呼ばれる書き方を参考に、みなさんの経験を伝えましょう。

長所を裏付ける経験を伝えたあとは「思いやり」という長所をどのように仕事でいかすことができるかを書きましょう。

入社後に企業で活躍できることを示し、企業に「採用したい」と思わせることが効果的です。

‌長所や自己PRの書き方や伝え方について、解説をしてきました。

ここからは、実際に長所「思いやり」を伝えたESの例文を、サークル・活動・部活動・アルバイトの経験別で紹介します。

皆さんの経験にあった、もしくは似た例文を参考にして、ESの完成度を高めてください。

私は「個人のニーズを正確に汲み取り、的確な指示と対応で組織全体の動きを高められること」が強みです。（強み）

映画企画を開催する学生団体の代表として務めた経験でこの強みを発揮しました。私の企画には例年運営の満足度が低いという課題があり、原因はスタッフの知識不足による拙い対応にあると判明しました。スタッフにアンケートを実施したところ、全体に向けて一斉に行う従来型の研修に不満の声が上がったため、個人のレベルに合わせた教育が必要だと踏んだ私は、15段階の習熟度別研修を作成しました。その結果、個人にあった無駄のない研修を行うことができ、当日の満足度も例年の2倍を達成することに成功しました。例年では見過ごされていたスタッフの思いを汲み取り、施策を導入させたことで結果を出すことができました。（強みが発揮された経験）

私のこの強みは貴社の営業で活かすことできると考えます。取引先の要望をいち早く察し、状況に応じた柔軟な対応で結果を上げられると考えています。（生かし方）

チーム員の表情や雰囲気を読み取り、適切な行動をとることで状況を好転させられる点が私の強みです。（強み）

主務を務めていたラグビー部の経験でこの強みを発揮しました。私の部活は万年1部リーグに上がれない状況が続いており、部内には悲観的な雰囲気が漂っていました。その原因を探るため5年分の部活記録を見直したところ、毎年特定の時期に怪我人が多く発生し、敗戦率が高まっているためだと判明しました。そこで部員に簡易的な日誌を義務付け、練習後のマッサージで状況をヒアリングすることを開始し、部員の状態を把握できる体制を作りました。そこで食生活に課題が見つかったため、大学の健康と食を扱う研究室に交渉をし、提携をすることに成功しました。その結果、ケガ率を前年度比3割低下し、1部リーグ昇格を達成しました。（強みが発揮された経験）

私はこの強みが貴社のマーケティング業務に生きると考えています。店頭等でお客様のニーズを汲み取り、より良いクオリティの商品開発に生かせるはずです。（生かし方）

「チーム員の状態に目を配り、状況にあった適切な対応を取り状況を改善できる点」が私の強みです。（強み）

飲食店のアルバイトリーダーを務めた経験でこの強みを発揮しました。私の店舗では、商品の提供時間が長いことでお客様からクレームが多発するという課題がありました。この原因を調査するため、業務をビデオで記録したほか、アルバイトに聞き取り調査をしたところ、得意ではない仕事を担当している時に提供時間が伸びている事が判明しました。そこで適性を把握するため、各スタッフの働きぶりを評価するシートを作成し管理することで、各々の得意分野を見極めました。その結果を元にシフトを組み直したところ、提供時間が2割短縮し、満足度も上昇しました。（強みが発揮された経験）

この点は貴社のコンサルティング営業業務に生かせるはずです。ただ押し売りをするのではなく、相手の意見を聞き出し、そこで引き出したニーズに合わせた対応で売上を上げられると考えております。（生かし方）