【最新版】飲料メーカーの売上ランキング|動向や内定の秘訣も紹介

2024/02/26
メーカー
飲料業界
OB訪問のマナー
目次
1.
飲料業界を志望する人へ
2.
‌飲料メーカー売上TOP10
3.
‌【業界分析】飲料メーカーの現状
4.
主要飲料メーカー7社の企業情報と選考フロー
5.
飲料メーカーに内定するための2つの方法
6.
飲料業界にはどんな仕事があるの?
7.
飲料業界で働く社会人にすべき5つの質問
8.
飲料業界で働く社会人にすべきでない質問
9.
飲料業界で働く社会人にOB・OG訪問をするために

飲料業界を志望する人へ

多くの就活生から人気を集める飲料業界。例年高い人気があるため、非常に狭き門となっています。
そのなかで内定を獲得するには、周りの就活生よりも深いレベルの企業理解や、説得力のある志望動機が必要となるでしょう。

この記事では、飲料業界の仕事内容から、内定までの選考フローなどを網羅的に解説しています。

飲料業界を志望する方はぜひ参考にしてみてください。

飲料メーカーは難易度が高い?

飲料メーカーに限らず、メーカーは難易度が高いというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

そう思われる理由は、
・高学歴を持つ就活生ばかりが採用されるため
・職種によっては採用人数がとても少ないため

ダイヤモンドオンラインの情報によると、飲料メーカー「サントリー」の2023年卒採用においては、早稲田大学15名、慶応義塾大学14名、京都大学12名、東京大学7名、大阪大学5名の実績が出ています。

「キリン」は、早稲田大学17名、慶応義塾大学9名、大阪大学7名、関西学院大学7名、東京大学5名だそうで、こちらも有名大学卒業者が多いことがわかります。レベルの高い就活生が多く選考を受けることから、内定への難易度が高まっていると言うことができるでしょう。

そのなかで内定を獲得するには、周りの就活生よりも深いレベルの企業理解や、説得力のある志望動機が必要となるでしょう。

この記事では、飲料業界の仕事内容から、内定までの選考フローなどを網羅的に解説しています。飲料業界を志望する方はぜひ参考にしてみてください。

‌飲料メーカー売上TOP10

ここでは、飲料メーカーの売上トップ10を紹介します。各社の売上高は、2022年度有価証券報告書を参考にしています。

‌飲料や食品部門に限定せず、企業グループとしての売上高でランキングを作成していることに注意してください。
飲料メーカー売上ランキング
※サントリーHDは飲料・食品事業、大塚HDはニュートラシューティカルズ関連事業+消費者関連事業、アサヒグループは飲料事業、キリンHDはキリンビバレッジ事業、サッポロHDは食品飲料事業、カゴメは飲料事業の売上高です

‌‌飲料だけでなくその他の事業にも積極的に取り組んでおり、ホールディングス形態をとっているサントリー、アサヒ、キリンが上位でした。

以下は、飲料の売上高やシェア率をわかりやすく表したランキングです。業界サーチを参照しており、2021年から2022年のデータを示しています。飲料の売り上げランキング
※サントリーHDは飲料・食品事業、大塚HDはニュートラシューティカルズ関連事業+消費者関連事業、アサヒグループは飲料事業、キリンHDはキリンビバレッジ事業、サッポロHDは食品飲料事業、カゴメは飲料事業の売上高です

‌【業界分析】飲料メーカーの現状

飲料業界の現状‌企業の情報を紹介する前に、飲料業界全体の状況を確認しましょう。

現在コカ・コーラ系列にサントリー、キリン、アサヒといったビール系メーカーが追随し、シェアを奪い合っている状況です。
各企業では、こうした厳しい競争を勝ち抜くべく買収や統合などを進めています。今後も海外企業を含めた業界再編が進行していくと予想できます。

なお、消費者の健康志向が強まり、無糖の強炭酸飲料の売上が高まっているようです。一方で、消費者の飲酒離れが進んでおり、飲料業界は打撃を受けています。
顧客の志向に沿った商品開発が生き残りのカギとなりそうです。

‌詳しい飲料メーカーの動向や業界のトレンドについては、以下の記事に記載しているので、ぜひ参考にしてください

主要飲料メーカー7社の企業情報と選考フロー

ビールの画像
一見同じような事業形態に見える飲料メーカーですが、それぞれ大きな特徴を持っています。厳しい採用面接を通過するためには、同業他社の比較を行う必要があるでしょう。
ここでは主要飲料メーカーの特徴について解説します。

‌また、選考フローについても併せて紹介しています。ただ、年度によって・職種によってフローは異なりますので注意してください。

①サントリーホールディングス株式会社

サントリーのデータ
サントリーは、日本を代表する総合飲料メーカーです。日本国内だけではなく、世界60以上の国と地域で事業を展開しており、グローバルに働きたい人にもおすすめの企業です。

清涼飲料水の部門では「なっちゃん」・「CCレモン」など、アルコール部門ではビール「ザ・プレミアムモルツ」・ウイスキー「響」などをてがけています。また飲料だけでなく、サプリメントや食品など幅広い商品を取り扱っていることも大きな特徴の1つです。

事業利益を「お取引先へのサービス」や「社会への貢献」にも還元しようという考え方である「利益三分主義」をとっています。そのため、スポーツ団体の出資や、サントリーホールの建設などまでも行っているようです。

以上から、サントリーはCSR活動にも熱心な社風といえるでしょう。

‌【参考】サントリー株式会社

‌選考フロー

エントリーシート
WEBテスト
形式:玉手箱(自宅受験可能)

一次面接
形式:社員1:学生1個人面接
所要時間:30分程度
内容:学生時代に頑張ったことなど

リクルーター面談
形式社員1:学生1
所要時間:40分程度
内容:逆質問
※選考要素なし

②キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングスのデータ
キリンも日本を代表する総合飲料メーカーで、世界100以上の国と地域で事業展開しています。

主力製品は、清涼飲料水部門では「生茶」「午後の紅茶」、アルコール部門では「キリン一番搾り」です。ビールのイメージが強いキリンホールディングスですが、食領域、医領域、さらにヘルスサイエンス領域にビジネス展開をしています。

‌医薬品事業として医薬品の製造や販売、ライフサイエンス事業としてバイオテクノロジーや農業などの分野に取り組んでいるのです。

‌【参考】キリンホールディングス株式会社

‌採用フロー

エントリーシート
WEBテスト
形式:TG-WEB(自宅受験可能)
一次面接
形式:社員2:学生1 個人面接
所要時間:1時間程度
二次面接
形式:社員2:学生1 個人面接
所要時間:30分程度
内容:学生時代に力を入れたこと
リクルーター面談
形式:社員1:学生1 個人面談
所要時間:30分程度
内容:逆質問など
※選考要素無し
5月下旬
最終面接
形式:社員2:学生1 個人面接
所要時間:30分程度
内容:学生時代に力を入れたこと、キリンで取り組みたいことなど
内定

③アサヒグループホールディングス株式会社

アサヒのデータ
アサヒグループは「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」を企業理念として掲げている総合飲料メーカーです。アサヒも世界200以上の組と地域で事業展開をするグローバルな企業です。

‌主力製品は、清涼飲料水の部門であれば「カルピス」や「三ツ矢サイダー」、アルコール部門であれば「アサヒスーパードライ」「アサヒ生ビールマルエフ」が有名です。

「お客様の期待を超える」ことを追求し、大きく話題となった世界初のジョッキ缶のビールを開発・販売するなど、商品開発に対する情熱が大きい企業といえるでしょう。

‌【参考】アサヒグループホールディングス株式会社

‌選考フロー

‌【インターンシップ選考】
エントリーシート
WEBテスト
形式:SPI(自宅受験可能)
グループディスカッション
形式:6人グループで実施
所要時間:2~3時間
一次面接
形式:社員1:学生6 集団面接
所要時間:20分程度
内容:学生時代に力を入れたことなど
※グループディスカッション後に実施
インターンシップ参加
【本選考】
一次面接
形式:社員1:学生1 個人面接
所要時間:1時間程度
内容:学生時代に力を入れたこと、インターンシップの参考
二次面接
形式:社員1:学生1 個人面接
所要時間:1時間程度
内容:学生時代に力を入れたこと、ストレス耐性について
3月中旬
最終面接
形式:社員1:学生1 個人面接
所要時間:1時間程度
内容:就活状況、強み
内定

④株式会社伊藤園

伊藤園のデータ
伊藤園は日本を代表する茶葉・茶製品メーカーです。伊藤園も日本国内だけでなく、世界100以上の国と地域で事業展開しており、主力製品は、CMでも頻繁に流れている「お~いお茶」「伊右衛門」で、フルーツティーやタリーズコーヒーのペットボトルコーヒー飲料なども手がけています。

2019年には「お~いお茶」ブランドがギネスに登録されるなど、世界的な存在感があります。
伊藤園は屈指のお茶に関するノウハウを持っており、茶農家の育成事業なども手掛けています

‌‌【参考】株式会社伊藤園

‌採用フロー

‌エントリーシート
WEBテスト
形式:企業オリジナル
一次面接
形式:社員2:学生1 個人面接
所要時間:15分程度
内容:志望動機、伊藤園の商品について
最終面接
形式:社員2:学生1 個人面接
所要時間:20分程度
内容:志望動機、学生時代に力を入れたことなど

⑤コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

コカ・コーラデータ
コカ・コーラボトラーズジャパンは、コカ・コーラ社製品の国内製造・販売を担う会社です。現在では、日本国内の約9割のシェアを占めています。

主な製品は、炭酸飲料「コカ・コーラ」「ファンタ」「スプライト」、茶系の飲料である「綾鷹」、水系の飲料である「い・ろ・は・す」やスポーツ飲料「アクエリアス」などで、広く知られています。

‌選考フロー

‌エントリーシート

WEBテスト
形式:SPI(自宅受験可能)

録画面接
所要時間:10分程度
内容:志望動機、自己PR

一次選考
形式:社員1:学生1 
所要時間:30分程度
内容:志望動機、周囲を巻き込んだ経験など
二次選考
形式:社員2:学生1 
所要時間:30分程度
内容:志望動機、入社後取り組みたいことなど
‌‌
内定

⑥サッポロホールディングス

サッポロデータ
サッポロホールディングス株式会社は、日本のビールメーカーです。日本国内のビールに関しては、アサヒホールディングス、キリンホールディングスに次ぐ第3位シェアを誇っています。

主力製品は、ビール「サッポロ黒ラベル」「エビスビール」「麦とホップ」、疲労感の軽減や浮腫み対策として注目されている「キレートレモン」シリーズ、飲料以外にも「じっくりコトコト」シリーズのスープと食品の製造や販売も行っています。

また、不動産事業にも取り組んでおり、飲料や食品とともに事業拡大が見込める企業だと言えるでしょう。

採用フロー

エントリーシート
WEBテスト
形式:企業オリジナル(自宅受験可能)
録画面接
形式:設問に対して1~2分で回答(取り直し可能)
内容:自己紹介、志望動機など
二次面接
形式:社員1:学生1 個人面接
所要時間:30分程度
内容:ESの深掘り、志望動機など
最終面接
形式:社員2:学生1 個人面接
所要時間:30分程度
内容:志望動機、ケース課題
内定

⑦ヤクルト本社

ヤクルトデータ
ヤクルト本社は、皆さんの知っている通り「ヤクルト」を提供する乳酸菌飲料メーカーです。日本国内においては、明治乳業、森永乳業に次ぐ第3位のシェアを有しています。

主力製品はもちろん「ヤクルト」で、近年大きく話題となった「ヤクルト1000」の製造や販売も行っています。また、化粧品事業や海外事業にも取り組んでおり、化粧品事業においては、スキンケア・ヘアケア・メイク用品などの質の高い製品の製造や販売を行っています。

‌【参考】ヤクルト本社

選考フロー

ヤクルト 選考フロー‌エントリーシート
WEBテスト
形式:SPI(自宅受験可能)
会社説明会
前半:会社説明会
後半:筆記試験
一次選考
形式:社員1:学生6 集団面接
所要時間:45分程度
内容:学生時代に力を入れたことなど
二次選考
形式:社員3:学生3 集団面接
所要時間:30分程度
内容:志望動機、学生時代に力を入れたことなど
最終面接
形式:社員3:学生1 個人面接
所要時間:15分程度
内容:志望動機、学生時代に力を入れたことなど
内定

飲料メーカーに内定するための2つの方法

OBOG訪問の準備をする様子
飲料メーカーは選考難易度が高いと述べてきましたが、内定に近づくための方法はあります。ここでは、飲料メーカーの選考に役立つ情報を紹介します。

①OB・OG訪問をしよう

ここでは、そもそもOB・OG訪問を行う意義と、飲料業界のOB・OG訪問ですべき質問を紹介します。

まず、OB・OG訪問を行う意義は以下の通りです。
(1)業界研究や企業研究をする契機になる
(2)インターネットには落ちていない、生の声を聞くことができる
(3)志望動機の材料になる

‌(1)業界研究や企業研究をする契機になる

OB・OB訪問をする意義の1つ目として挙げられるのは、企業研究をする1つの契機になること。

‌「業界についてよくわからない」
‌「企業について調べるのは、なんとなく面倒だ」


‌上記のような理由で、業界研究・企業研究を疎かに知れいる人は多いのではないでしょうか?しかし、OB・OG訪問をするとなったら、このようなことを言っているわけにはいきません。

‌後でも説明しますが、OB・OG訪問をする際に調べればわかることを聞くのはマナー違反。忙しい時間を割いていただくわけですから、相応の準備をしなければなりません。

‌自身でOB・OG訪問のアポをとることは、自ら業界研究・企業研究に対するプレッシャーをかけることに繋がります。

‌就活は「スピード」と「行動の量」が重要なもの。ぜひ自らを「調べざるを得ない状況」に追い込み、スピード感を持って業界研究・企業研究を進められるようにしましょう。

(2)インターネットには落ちていない、生の声を聞くことができる

企業分析をするイメージ

OB・OG訪問の最大の意義。それは、インターネットからは得られない生の声を聴くことができることです。

‌たしかに、企業の採用ページには、求める人物像や会社の風土について把握することはできるでしょう。しかし、これを読んだからと言って、企業の違いを理解できるわけではありません。

‌ここで大いに役立つのがOB・OG訪問

‌「御社の採用ページには挑戦を厭わない風土があると書かれていたのですが、それを感じられたことはありますか?
‌「感じたことがあるとすれば、それはどのようなタイミングですか?

‌各社の社会人にこのような質問をすれば、具体的にどのようなかたちで挑戦を歓迎するのかを知ることができ、各社の差異を理解することができるでしょう。インターネットでは分からなかった飲料メーカーの違いが、OB・OG訪問をすることで把握できるのです。ここでは例として「会社の風土」を取り上げましたが、自分の関心に合わせて深く聞くことができます。

‌(3)志望動機の材料になる

上述したように、OB・OG訪問では、インターネット上では理解できない企業の差異を知ることが可能です。企業の差異を知ることによって、選考の中で伝える志望動機に説得力を持たせることができます。

‌「御社の採用ページにある、挑戦を歓迎する社風に魅力を感じ、志望させていただきました。」

‌‌「御社の社員の〇〇様に、2年目でプロジェクトリーダーを任された経験を伺い、早いうちから責任ある仕事を任せてもらえる風土に魅力を感じ、御社を志望しました。」


‌おそらく、多くの人は後者の志望動機に魅力を感じるのではないでしょうか?実際に話を聞きに言ったことを伝えることができるので、企業への熱意を感じ取ってもらえることでしょう。

‌OB・OG訪問はMatcherでしよう

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
Matcherとは、所属大学や住んでいる地域関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。OB訪問において面倒な日程調整メールを送信する必要はなく、アプリ内のメッセージ機能で簡単にOBやOGとやり取りすることができます。

また、プロフィールを登録しているとあなたの興味に合った企業からスカウトが来ることがあります。これまで見ていなかった業界にも興味を広げるチャンスです。

無料で登録・利用できるので、ぜひ就職活動にお役立てください!

社会人に話を聞く(無料)

②志望動機を磨く

選考が進んでいくにつれて、企業への熱量が重要視されていくようになります。そのため、志望動機を聞かれることが増えるでしょう。

その際に、その会社でなければならない理由を熱量をもって話す必要があるのです。飲料メーカーの志望動機については、以下の記事で詳しく解説していますが、ここでも志望動機の例文を一つ紹介します。

【参考】
 私は、人々の生活を豊かにする「飲料」を通じて、社会に貢献したいという思いがあるため飲料メーカーの生産部門を志望しています。
 私は高校生の頃、貧血を起こしがちだったのですが、ある飲料やサプリを摂取し始めたことで症状が緩和され、日常生活が快適になった経験があります。これが私の人生の中でとても印象深く、健康飲料や食品・サプリメントに興味を持つようになりました。
 貴社は、業界屈指の高い研究開発力で健康食品の開発に積極的に取り組んでいると理解しています。そのため、私は貴社で世に驚きを与えられるような健康食品の開発に取り組みたいと思っています。

飲料業界にはどんな仕事があるの?

一口に飲料業界といっても、仕事の種類は様々です。志望動機の「自分がその企業でやりたいこと」を考えるには、職種と仕事内容を知ることが不可欠です。

ここでは、飲料業界特有の職種・業務内容を紹介します。

開発・研究

まずは開発です。飲料の味のみならず、パッケージやコンセプトまで開発職が担います。

消費者のニーズやトレンドに合わせた開発を行うことで、人気商品を世に出すことができます。

製造(生産管理、品質保証)

開発した飲料を、恒常的に生産できる状況を維持することが製造の仕事です。生産用の機械の保守点検・生産物の品質の確認を行います。

営業・販売促進(営業、マーケティング、販売促進)

生産した飲料を顧客に届けることが営業の仕事です。

また、営業活動を通じて得た顧客のニーズを社内で共有し、新商品の開発に貢献しています。

飲料業界で働く社会人にすべき5つの質問

飲料業界ですべき質問
就活におけるOB・OG訪問の意義を説明してきました。ここからは本題。飲料業界で働く社会人にOB・OG訪問をする際にすべき質問をお伝えします。

‌限られた時間の中で何を質問するべきか迷うかと思いますが、以下を参考にしてみてください!企業とみなさんの間で発生するミスマッチを防ぐこと、他の就活生とは違う志望動機を作る材料を得ることができるはずです!

①「商品開発で作り上げた商品が店頭に並ぶとき、どのような感情になりましたか?」(やりがい)

OB・OG訪問を行う際に、仕事のやりがいについて尋ねることは重要。なぜならやりがいを聞くことで、企業とみなさんの間で発生するミスマッチを防ぐことができるからです。

‌みなさんが今までの経験の中で感じたやりがいを、飲料メーカーでも感じられると思い入社したとしましょう。しかし、もしこれが不十分な情報収集での判断であったとしたら、思い描いていてた仕事とギャップを感じ、入社したことを後悔する恐れがあります。それを事前に知れることは大きなメリットとなるでしょう。

一方、OB・OG訪問をすることで、考えもしなかったやりがいに気づくことができる可能性もあります

「OB訪問で〇〇様に業務のやりがいを伺いました。これまでの人生で〇〇という経験をしてやりがいを感じましたが、御社で成果を上げることでそれを上回るやりがいを感じることができれば熱量高く働き続けられると確信しています。」などと面接で志望動機に盛り込むことができれば、他の就活生と差別化を図ることができるでしょう。

「やりがい」に関する質問例

「店主とともに店舗の課題を解決することができる業務用営業は、私が○○の経験で感じた△△なやりがいと同じものを感じられるでしょうか?」
「学生時代に得られなかった、仕事だからこそ得られるやりがいなどはありますか?」

②最初は営業を経験したいと考えているのですが、希望が通る割合はどれくらいなのでしょうか?(ジョブローテーション)

社員の能力開発のために、定期的に部署を移動する制度を「ジョブローテーション」と言います。飲料メーカーは部署によって商品に関わる段階や求められる能力も変わってくるため、ジョブローテーションの制度があることがほとんど。多くの学生にとって知っておくべき制度と言えるでしょう。
実際にどれほどまで配属の希望が通るのかを聞いておくことで、よりイメージを具体化しておくことが大切です。どのような将来像を描いており、そのためにはどのような部署を経験したいと考えているか、またその希望は通る環境にあるのか。これらの事項を確認しておくことで面接官に本気度をアピールすることができるはずです。

「ジョブローテーション」に関する質問例

「人事などのコーポレートに配属された場合、他の部署に異動できるものなのでしょうか?」
「海外勤務を希望しているのですが、若手から海外に派遣されている方はどれくらいいるのでしょうか?また、派遣される基準などは何でしょうか?」

③私は、結婚後は夫の勤務地に合わせた職場で働きたいと考えているのですが、女性の結婚後の配属制度はどのようになっているのでしょうか?(転勤)

国内全域から海外まで手がける企業が多い飲料メーカー。特に、営業担当は地方配属になる可能性は大いにあります。転勤が気になる方は社会人の方に質問してみましょう。

‌ただし重要なのは、自身のキャリアプランと合わせて質問すること。ただ「転勤はありますか?」と聞いても、「ある」と応えられるのが関の山です。上記のタイトルのように、自身の希望を述べた上で、それがかなえられる環境があるかを確認するようなかたちで質問してみてください。

④御社には産休の制度があると思いますが、実際に活用する人はどれくらいの割合なのでしょうか?(産休・育休)

産休・育休に関する質問も、あるかないかで聞いてしまったら、あると答えられてしまうはず。

‌産休や育休に関する質問をしたい人は、子どもが生まれても働きたいと考えている人なのではないでしょうか?もしそうなのであれば、制度の有無だけでなく、それがどれほど機能しているのか聞くことが大切です。OB・OG訪問を通して、本当に育休・産休制度が取りやすい環境なのか確認してみると良いでしょう。

‌「産休・育休」に関する質問例

「育休後復職してから管理職になられた方をご存知でしょうか?」
‌「産休・育休ありと書かれていたのですが、実際どれくらい休まれる人が多いのでしょうか?」

⑤「御社は○○な人が多いイメージがあるのですが、この認識は正しいですか?」(企業文化)

上述したようにサントリー・キリン・アサヒの大手飲料メーカー3社の求める人物像は比較的似ており、差異を明確につかむのは難しいでしょう。しかし、全く同じ人間はいないように、全く同じ企業など存在しません。

‌そのため、実際にOB・OG訪問を通して直接、企業文化や風土について聞き、違いを認識するべきです。例えその認識が異なっていたとしても、面接でOB・OG訪問を通した風土に魅力を感じたことを伝えれば、志望動機に説得力が増します。

‌インターネットネットの情報だけで判断するのではなく、実際に足を使って得た情報を集め、自分なりの解釈を作りましょう。

「企業文化」に関する質問例

「御社は○○な人が多いイメージがあるのですが、この認識は正しいですか?」
「どういう背景を持った社員さんが多いのでしょうか?」
「人が良いということについては理解できたのですが、具体的にどのような面が良いとお考えですか?

飲料業界で働く社会人にすべきでない質問

飲料業界に勤める社会人にするべき質問についてここまで説明してきました。ここからは飲料業界のOB・OG訪問で避けるべき質問を説明します。失礼な質問をしてOB・OGの方を困らせないよう、しっかりと確認をしてください。

①調べれば分かる質問

何度も述べている通り、インターネット上で調べればわかる質問は避けるべきでしょう。せっかく忙しい時間を学生のために割いたにも関わらず、初歩的なところでつまずかれると気分を害される可能性が高いです。

‌あなたの受験相談をしたがる高校生の相談に乗ったところ、大学の募集人数や受験科目等の基礎的な情報を聞かれると拍子抜けするでしょう。「それくらい調べておいて欲しい」と思わせないように、インターネット上で公開されている情報は事前に調べ、それを踏まえた上で聞きたい質問を投げかけましょう。

調べればわかる質問例

「御社の〇〇ホールディングスと〇〇ビールの違いは何でしょうか?」
「御社の理念について教えてください」

②マナー違反な質問

‌OB・OGの方のプライバシーに関わる質問は注意が必要です。例えば給与に関する質問は控えましょう。新卒採用ページや転職サイトなど、これも調べれば出てくる情報であることに加え、プライバシーを公開することを快く思わない方は多いはずです。

‌OB・OGの方は社会人ですので、普段気をつける以上にマナーには気を遣い質問を行いましょう

飲料業界で働く社会人にOB・OG訪問をするために

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
ここまで飲料業界のOB・OG訪問の効果を高める質問を紹介してきました。ぜひOB・OG訪問を面倒がらず、積極的に行ってください。

‌しかしながら、相談できるような飲料業界の社会人が周囲にいないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方にぜひ使っていただきたいのが、就活相談プラットフォームの‌M‌atcher(マッチャー)
Matcherは、出身大学や学年関係なく簡単にOB・OG訪問ができるアプリです。

‌Matcher(マッチャ―)とは

所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。

就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?

そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像

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