【最新】デベロッパーの売上・年収ランキング!仕事内容や企業も紹介
2025/10/31
目次
1.
8.
12.
デベロッパーとは
不動産・建築業界においてデベロッパーとは、土地や街の開発事業者のことを意味します。
例えば「東京ミッドタウン」や「六本木ヒルズ」などの複合商業施設、高層マンションの開発をするのが不動産デベロッパーです。
本記事では、不動産デベロッパーの売上や年収ランキング、有名企業の基本情報から、不動産デベロッパーの種類や仕事内容まで広く解説していきます。
デベロッパー就活を始めたばかりの人でも本記事を読めば、業界への理解が深められるのでぜひ参考にしてみてください。
ゼネコンとの違い
ゼネコンとは「ゼネラル・コントラクター」の略で、建築関係の現場を統括する人及び会社のことを指します。
主に行っている事業として、開発計画を立てたデベロッパーからの依頼を受けて、建築予算の見積もり、建築工事の進行があげられます。場合によっては、デザインや開発に関わることもあります。
ゼネコンについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
デベロッパーの種類
デベロッパーにはいくつか種類があります。
主に次のものが挙げられます。
▼デベロッパーの主な種類
①総合デベロッパー
②住宅デベロッパー
③商業デベロッパー
以下で詳しく解説していきます。
①総合デベロッパー
総合デベロッパーとは、オフィスビル・商業施設・マンション・ホテル・リゾート施設といった、様々な種類の不動産開発を手掛けるデベロッパーのことを指します。
総合的な都市開発や街づくりを推進し、地域全体の発展に貢献する点が特徴です。
総合デベロッパーの代表的な企業
三井不動産・三菱地所・住友不動産・東急不動産・野村不動産
②住宅デベロッパー
住宅デベロッパーとは、マンションや戸建て住宅といった、人々が暮らすための「住居」を専門としたデベロッパーのことを指します。
「どのような住まいが求められているのか」を追求し、住宅地の開発を行う点が特徴です。
住宅デベロッパーの代表的な企業
三井不動産レジデンシャル・三菱地所レジデンス
③商業デベロッパー
商業デベロッパーとは、ショッピングセンター・駅ビル・百貨店といった商業施設の開発に特化したデベロッパーのことを指します。
施設の企画・開発だけでなく、開業した後も運営に関わる点が特徴です。
商業デベロッパーの代表的な企業
イオンモール・パルコ・ルミネ
【デベロッパー】売上高ランキングTOP10
まずはデベロッパーの売上ランキングを紹介します。2025年3月末時点の有価証券報告書を参考に作成したランキングは以下の通りです。

※各社連結ベース
大手デベロッパーとして知られている三井不動産や三菱地所、戸建て住宅やマンションを提供していることで知られている飯田グループやオープンハウスが上位を占めています。
総合デベロッパーの売上高ランキング
「総合デベロッパー」に絞って作成した売上高ランキングは以下の通りです。

※各社連結ベース
不動産業界の中でも2強と言われている三井不動産、三菱地所に続いて、鉄道を主軸とする東急グループに属する東急不動産ホールディングス、ビルを多数開発している住友不動産、住宅に強みのある野村不動産ホールディングスが上位となっています。
専門デベロッパーの売上高ランキング
「専門デベロッパー」に絞って作成した売上高ランキングは以下の通りです。

※各社連結ベース
住宅デベロッパーである飯田グループHD、オープンハウスグループが圧倒的な売上高を誇っています。また、商業デベロッパーではショッピングセンターの開発を手掛けるイオンモール株式会社が上位でした。
【デベロッパー】平均年収ランキングTOP10
次にデベロッパーの平均年収ランキングを紹介します。あらゆる業界の中でも平均年収が高いことで知られているデベロッパーですが、1位の企業はどれくらいなのでしょうか。
以下のランキングも2025年3月末時点の有価証券報告書を参考に作成しています。

※各社連結ベース
1位のヒューリックは全業界の中でもトップクラスの平均年収を誇っています。そこに売上ランキングでも上位だった三井不動産、三菱地所が続きます。
国税庁が発表した令和5年分民間給与実態統計調査によると、1人当たりの平均給与は460万円(男性:569万円、女性:316万円)でした。それに比べると、デベロッパー業界全体的に平均年収が高いということが分かります。
デベロッパー業界で働く人にOB訪問しよう
ここまでデベロッパーの事業や売上高、平均年収について解説してきました。
文面だとあまり労働環境や事業の内容についてイメージがつきにくいという方もいるのではないでしょうか?そのような方にはMatcherがおすすめです。
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デベロッパー大手10社の基本情報と選考情報
ここではデベロッパー業界の主要企業10社をご紹介します。
デベロッパーはどの会社も採用人数が少なく、倍率が高い傾向にあります。企業ごとの基本情報に加えて社風や開発実績などを知り、各社の違いを認識しておくことが重要です。
以下に記載する情報は覚えておくようにしましょう。
※売上高や平均年収などのデータは各社の2025年度決算資料・有価証券報告書を参照
※採用情報は2025・2026年度新卒採用の情報を参考にしています。詳細は、各社新卒採用ページをご覧ください。
(1)三井不動産株式会社
▼基本データ
・売上高:2兆6253億円
・従業員数:26,630人
・平均年齢:42.4歳
・勤続年数:16.4年
・平均年収:1756万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
三井不動産は、東京・日本橋エリアを中心に開発する業界最大手のデベロッパーです。
賃貸・分譲・マネジメントなどバランスよく収益を上げているため、安定した事業基盤を築いているといえるでしょう。ビルや商業施設の開発・運営に強みを持っており、「東京ミッドタウン」や「MIYASHITA PARK」、「ららぽーと」などを所有しています。
住宅に関しては、専門デベロッパーとして分類されているグループ会社「三井不動産レジデンシャル」が担っています。
開発実績
・MIYASHITA PARK
・三井ガーデンホテル(国内外に30余りの施設を展開)
採用情報
初任給:
32万円(総合職・大卒)、37万円(総合職・院卒)
選考フロー:
エントリー(ES、適性検査)→面接複数回→内々定
2026卒の採用は、3月選考と6月選考の2タームで実施されました。ES、適性検査の第1回・第2回締め切りで提出した人は3月に内々定、第3回締め切りで提出した人は6月に内々定が出ると公表されています。詳しくは、新卒採用サイトをご覧ください。
【参考】有価証券報告書|三井不動産株式会社
【参考】新卒採用ホームページ|三井不動産
【参考】有価証券報告書|三井不動産株式会社
【参考】新卒採用ホームページ|三井不動産
(2)三菱地所株式会社
▼基本データ
・売上高:1兆5798億円
・従業員数:11,412人
・平均年齢:40.5歳
・勤続年数:13.9年
・平均年収:1347万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
三菱地所は、丸の内、大手町を中心に開発を手がける大手デベロッパーです。
オフィスビルの賃貸・運営に強みをもっており、「丸の内ビルディング」や、「横浜ランドマークタワー」などの開発を手がけてきました。総合デベロッパーの中でも海外事業が強みであり、今後はアジア進出を進めていくとしています。
住宅に関しては、三井不動産同様、グループ会社の「三菱地所レジデンス株式会社」が担っています。
開発実績
・丸の内ビルディング、新丸の内ビルンディング
・横浜ロイヤルパークホテル(横浜ランドマークタワー)
採用情報
初任給:
30万5000円(総合職・大卒)、34万円(総合職・院卒)
選考フロー:
エントリー(ES、適性検査、動画アップロード)→GD・面接複数回→内々定
初任給は2025卒、選考フローについては2024年卒の採用情報を参考にしています。2024年卒は、冬に東京だけでなく地方でもインターンシップが開催されていました。参加すると、選考途中にあるGDが免除されるとのことでした。
【参考】三菱地所 新卒採用
(3)東急不動産ホールディングス株式会社
▼基本データ
・売上高:1兆1503億円
・従業員数:21,898人
・平均年齢:42.8歳
・勤続年数:15.1年
・平均年収:1278万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
東急不動産は、鉄道事業を主軸としている東急グループの一員で、幅広い事業を展開しています。住宅販売やオフィスビルの賃貸、商業施設の開発やウェルネス事業にも力を入れています。
また、同じグループである東急電鉄と連携し、渋谷周辺の再開発に注力中です。このように、東急グループの他会社と協力することで多彩な事業が展開できることが強みだということができます。
開発実績
・Shibuya Sakura Stage
・東急プラザ原宿「ハラカド」
・東急ハーヴェストクラブ(全国30施設を展開)
採用情報
初任給:
30万9700円(総合職・大卒)、32万6530円(総合職・院卒)
選考フロー:
ES提出→適性検査→GD・面接複数回→内々定
2026年度新卒採用の情報を参考にしています。
【参考】有価証券報告書|東急不動産ホールディングス株式会社【参考】新卒採用ホームページ|東急不動産
④住友不動産株式会社
▼基本データ
・売上高:1兆142億円
・従業員数:13,844人
・平均年齢:42.6歳
・勤続年数:8.8年
・平均年収:749万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
住友不動産は新宿中心に開発を行い、オフィスビルや分譲マンション事業に注力しています。六本木の泉ガーデンや、住友不動産グランドタワーなどの再開発を手掛けた実績があります。
三井不動産や三菱地所に比べ売上高は劣りますが、同二社よりも営業利益率が高いことも特徴的です。
総合デベロッパーとして分類されていますが、主にオフィスビルやマンションの開発・販売が行われているため、実体はマンションデベロッパーだと言われることもあります。
開発実績
・泉ガーデンタワー
・東京日本橋タワー
採用情報
初任給:
30万5000円(総合職・大卒)、33万4000円(総合職・院卒)
選考フロー:
ES、適性検査、履修履歴データ提出→面接複数回→内々定
住友不動産は選考スケジュールを4月選考・5月選考・6月選考の3通りに設定しています。自身のスケジュールに合わせ選択するようにしましょう。
【参考】新卒採用ホームページ|住友不動産株式会社
(5)野村不動産ホールディングス株式会社
▼基本データ
・売上高:7576億円
・従業員数:8,732人
・平均年齢:41.7歳
・勤続年数:13.5年
・平均年収:1183万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
野村不動産は新宿を主要開発エリアとする、マンション分譲事業中心の業態のデベロッパーです。有名なマンションブランドは「プラウド」シリーズで、プラウドをはじめとした住宅事業は売上全体の半分近くを占めています。
また、都市のコンパクト化に向けた取り組みを強化し、強みの住宅を核とした大規模開発を推進しています。
開発実績
・NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO
・亀戸クロック
・BLUE FRONT SHIBAURA
採用情報
初任給:
32万円(総合職・全域型・大卒)、33万円(総合職・全域型・院卒)
31万円(総合職・地域型・大卒)、32万5000円(総合職・地域型・院卒)
選考フロー:
ES、適性検査、自己PR動画提出→面接複数回→内々定
他のデベロッパーと比べて新卒採用の人数が多いため、ねらい目だと言えるでしょう。さらに、積極的に女性セミナーなどの説明会を開催しているため、実際の働き方や将来の姿を想像して選考に進むことができます。
【参考】新卒採用サイト|野村不動産
⑥東京建物株式会社
▼基本データ
・売上高:4637億円
・従業員数:4,925人
・平均年齢:41.9歳
・勤続年数:11.5年
・平均年収:1110万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
東京建物は、八重洲・日本橋・京橋を中心としたオフィスビルや住宅事業に強みを持つ企業です。住宅ブランドの「Brillia」は現在テレビCMでも紹介されており、注目を集めています。
東京都大手町にある「大手町タワー」周辺には森を設け、オフィス街のど真ん中に緑を置いています。それによってオフィスワーカーの憩いの場を作ったのです。また、イノベーション拠点としてさまざまな事業を展開するなど、時代の変化とともにユニークな事業を行っています。
開発実績
・大手町タワー
・Hareza池袋
選考情報
初任給:
31万円(総合職・大卒)、32万6000円(総合職・院卒)
選考フロー:
ES、適性検査、自己PR動画提出→GD→面接複数回→内々定
東京建物の選考ではGDが取り入れられており、対策が必要です。選考を受ける前に、GDの段取りについて確認しておくと良いでしょう。
【参考】新卒採用サイト|東京建物
⑦森ビル株式会社
▼基本データ
・売上高:3958億円
・従業員数:4,059人
・平均年齢:43.6歳
・勤続年数:16.1年
・平均年収:977万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
森ビルは、都市再開発事業、不動産賃貸・管理事業、文化・芸術・タウンマネジメント事業など幅広い事業展開を行っています。
都心のランドマークとなっている六本木ヒルズや表参道ヒルズ、最近オープンした麻布台ヒルズなどを開発した企業です。このように都内に複数の不動産を所有しているため、賃貸管理事業にて高い収益を上げている安定性の高い企業です。
開発実績
・六本木ヒルズ
・麻布台ヒルズ
・虎ノ門ヒルズ
採用情報
初任給:
32万円(総合職・大卒)、35万円(総合職・院卒)
選考フロー:
ES、Webテスト→GD・面接複数回→内々定
選考の中では、森ビルの開発事例に対する意見を問うような質問をされる場面があるようです。企業研究を通して、自身の意見を固めてから選考に臨むようにしましょう。
【参考】有価証券報告書|森ビル株式会社【参考】新卒採用情報|森ビル株式会社
⑧飯田グループホールディングス株式会社
▼基本データ
・売上高:1兆4596億円
・従業員数:13,748人
・平均年齢:44.6歳
・勤続年数:4.5年
・平均年収:755万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
飯田グループホールディングスは、「日本一の住宅供給数を誇る、戸建て分譲住宅の最大手」です。年間約4万棟を提供し、日本の分譲戸建て住宅の約3割という圧倒的なシェアを占めています。
開発実績
・分譲マンションブランド「プレシス」
採用情報
初任給:
31万500円(大卒)、33万3500円(院卒)
選考フロー:
ES、Webテスト→面接複数回→内々定
飯田グループホールディングスは平均残業時間が月10時間以内とワークライフバランスが取りやすい環境のようです。プライベートと仕事の両立を重視している人におすすめです。
【参考】有価証券報告書|飯田グループホールディングス
⑨株式会社オープンハウスグループ
▼基本データ
・売上高:1兆2958億円
・従業員数:6,107人
・平均年齢:34.3歳
・勤続年数:4.2年
・平均年収:932万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
オープンハウスグループは都心部や主要都市の駅近といった「好立地」に徹底的にこだわ流という戦略が特徴です。また、その戦略は見事に功を奏し、オープンハウスグループの急成長の大きな理由の一つとなっています。
開発実績
・マンションブランド「オープンレジデンス」採用情報
初任給:
36万円(営業職)
選考フロー:
エントリー→説明会参加→面接複数回→内々定
オープンハウスグループの選考は、人物を徹底的に重視する方針をとっています。選考を受ける前に、まずは同社が求める人物像を確認しておきましょう。
36万円(営業職)
選考フロー:
エントリー→説明会参加→面接複数回→内々定
オープンハウスグループの選考は、人物を徹底的に重視する方針をとっています。選考を受ける前に、まずは同社が求める人物像を確認しておきましょう。
⑩ヒューリック株式会社
▼基本データ
・売上高:5916億円
・従業員数:2,828人
・平均年齢:38.9歳
・勤続年数:6.8年
・平均年収:2035万円
※売上高・従業員数は連結、その他は単体ベース
ヒューリックの大きな特徴は、将来の変化を予測し、それに基づいた投資・開発で成長してきた点です。また、社内は「少数精鋭」の体制で、独自の経営方針を貫いています。
開発実績
・ヒューリックスクエア東京
・ヒューリック日本橋センター
採用情報
初任給:
33万円(総合職・大卒),37万円(総合職・院卒)
選考フロー:
ES、Webテスト1→GD・面接複数回・Webテスト2→内々定
ヒューリックの新卒採用は10名程度と非常に少ないのが特徴です。
そのため、選考を突破するには自己分析を徹底し、「自分の強みや性格が、ヒューリックの企業文化にいかにマッチしているか」を明確に示す準備が重要です。
中堅デベロッパー5社の基本情報と選考情報
ここではデベロッパー業界の中堅企業5社をご紹介します。
気になった企業があったら、深掘りして調べるようにしましょう。
①森トラスト株式会社
▼基本データ
・売上高:2816億円
・従業員数:498人
・平均年齢:38.9歳
・勤続年数:12.3年
・平均年収:発表なし
※売上高は連結、その他は単体ベース
※非上場企業であるため、平均年収の発表なし
2025年3月期の売上高は2816億円と報告されています。総合デベロッパーの中でも、ホテル事業が強みです。国内外のホテル・リゾート開発や運営を行っており、高級ホテルブランドとして知られる「CONRAD」をはじめ、「MARRIOT」や「Hilton」などを展開しています。
東京だけではなく、地方都市や国外にも高級ホテルブランドを展開しており、海外事業や地方活性化事業に興味がある人にもおすすめです。
また、新規事業として不動産テックやインバウンド事業にも取り組んでおり、今後も成長が期待できます。
開発実績
・ヒルトン沖縄瀬底リゾート
・東京ワールドゲート
選考情報
初任給:
32万円(総合職・大卒)、35万円(総合職・院卒)
選考フロー:
ES→適性検査→面接複数回→内々定
森トラストの採用ホームページによると、「チームワークを大切にしつつ、変化を楽しみ挑戦できる」人材を求めているようです。そのため選考では、企業研究を踏まえた上で、企業側が求めている人材と自身の合致度をアピールできると良いでしょう。
【参考】新卒採用情報|森トラスト
②MIRARTHホールディングス株式会社
▼基本データ
・売上高:1965億円
・従業員数:1,506人
・平均年齢:38.2歳
・勤続年数:2.3年
・平均年収:766万円
※売上高は連結、その他は単体ベース
タカラレーベンをはじめとしたグループ会社の連携による「製販一体」体制が最大の強みです。これにより、顧客の声を反映した品質の高いマンションを提供することを可能にしています。
開発実績
・マンションブランド「レーベン」
選考情報
初任給:
27万円(株式会社タカラレーベン・総合職)、35万円
選考フロー:
ES→適性検査→面接複数回→内々定
MIRARTHホールディングスは、不動産開発から管理まで、様々な事業を行う企業の集合体です。
その中核企業がタカラレーベンであり、デベロッパーとして分譲マンション事業を担っています。デベロッパーを志望する方は、タカラレーベンについて詳しく調べてみることをおすすめします。
③株式会社プレサンスコーポレーション
▼基本データ
・売上高:1965億円
・従業員数:1,068人
・平均年齢:30.4歳
・勤続年数:4.4年
・平均年収:1097万円
※売上高は連結、その他は単体ベース
プレサンスコーポレーションは、関西を拠点とするデベロッパーです。高品質の都市型マンションを自社ブランドで企画から管理まで一貫体制で展開しています。
開発実績
・マンションブランド「プレサンス ロジェ」
選考情報
初任給:
30万円(営業職)、27万円(総合職)
選考フロー:
Webエントリー→会社説明会→一次選考→二次選考→最終選考→内々定
プレサンスコーポレーションの最大の特徴は、「頑張りが正当に評価される」実力主義の社風です。
それを象徴するのが、新卒5年目で平均年収2000万円(2024年度実績)というデータです。年齢に関係なく成果が収入に直結するため、若いうちから挑戦して高収入を目指したい方は選考に挑戦してみてください。
④イオンモール株式会社
▼基本データ
・売上高:4497億円
・従業員数:3,900人
・平均年齢:41.9歳
・勤続年数:9年
・平均年収:683万円
※売上高は連結、その他は単体ベース
イオンモールは、商業ディベロッパーとしてショッピングモールの立地調査、企画、開発、建設、テナント誘致、管理・運営を一貫して行なっています。また、DX推進にも注力しており、AIやアプリを用いた取り組みもしています。
開発実績
・CeeU Yokohama
・イオンモール木更津
選考情報
初任給:
27.5万円(総合職・大卒)、28.1万円(総合職・大学院卒)
選考フロー:
ES→適性テスト→一次面接→最終面接→内々定
⑤パーク24株式会社
▼基本データ
・売上高:3709億円
・従業員数:5,502人
・平均年齢:37.5歳
・勤続年数:8.1年
・平均年収:732万円
※売上高は連結、その他は単体ベース
パーク24は駐車場ブランド「Times」などを手掛ける企業です。
近年では、駐車場事業だけでなくカーシェアリングサービス「タイムズカー」やレンタカーサービス「タイムズカーレンタル」などといった、他業界に手を伸ばしています。
開発実績
・駐車場ブランド「Times」
選考情報
初任給:
27.1万円~(大卒)、28.1万円(大学院卒)
選考フロー:
エントリー→会社説明会→面接複数回→内々定
パーク24は、インターンシップとして謎解きプログラムを開催しています。
このプログラムはオンラインで気軽に参加でき、ゲーム感覚で企業研究ができるのが魅力です。さらに、早期選考に直結しているため、就職活動を有利に進めたい方には特におすすめです。
【参考】新卒採用情報|パーク24グループ
デベロッパーの5つの仕事内容
ここまで、デベロッパーの基本的な知識をお伝えしてきました。
ここからは、デベロッパーの中にある具体的な仕事内容をお伝えします。
デベロッパーの仕事は、大きく分けて以下の5つです。
▼デベロッパーの仕事内容
①事業用地取得
②事業企画
③営業
④マーケティング
⑤法務・総務
それでは、この5つを詳しく見ていきましょう。
①事業用地取得
事業用地取得の仕事は、文字通り用地を取得することです。
まず取り組むのは、立地認識です。立地認識とは、土地の情報収集のことで、その土地の歴史調査やマーケティング調査・分析を行います。
ある程度プロジェクトの企画ができた後に取り組むのは、土地の所有者に対する売買の提案です。他の競合デベロッパーも交渉を行っているケースが多数であるため、地権者や情報提供者、その土地周辺の人々との信頼関係を構築して、他社に事業用地を取られないようにする必要があります。
あるいは、コンペ形式で他のデベロッパーと事業用地の取得を巡って競うこともあります。住民や自治体などさまざまな人の思いを汲み取りながら企画書を作成することが求められます。
②事業企画
晴れて土地を手に入れることができたら、事業企画に移ります。
事業企画とは、立地の調査をし、その土地に求められている空間のコンセプトを考え、プロジェクト内容を明確化させていく工程です。①の事業用地取得の段階で立てていた構想をさらに具体的なものに落とし込んでいくのです。
コンセプトが決まったら、それを実現するための設計図の作成や外観のデザインを考えていきます。これらは、設計士やデザイナーといった専門家と協力して作り上げるのが一般的です。
設計ができ上がれば、実際の建築業務はゼネコンに委託し、工事をお願いします。ここでのデベロッパーの役割は、ゼネコンの工事等のプロジェクトの進捗管理です。
③営業
営業では、完成する物件にどのような人を入居させるか、商業施設にどのようなお店をいれたいかを考え、テナント誘致を行います。
例えば、住宅開発(戸建、マンション)であれば、どのような人・家族に購入してもらうか、販売計画の立案、モデルルームの作成や広告業務までを担います。
④マーケティング
マーケティングとは「モノやサービスを売るための戦略の検討・実施」のことです。
デベロッパーにおけるマーケティング業務では、マンションの販売価格や、テナント誘致などを行います。
⑤法務・総務
不動産には、土地の契約書、住民との協議書類など大量の書類作成が必要です。また、法律的な専門知識が必須となるため、法務専門の担当者がいなければ事業を進めることができません。
事業を手続き面で支える仕事が法務・総務の役割といえるでしょう。
その他のデベロッパーの業務については以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
【参考】不動産業界の仕組みや仕事内容がよくわかる!動向や今後の展望も解説デベロッパーの就職難易度は高い
一般的にデベロッパーの就職難易度は高いとされています。その理由として以下の二つが挙げられます。
▼デベロッパーの就職難易度が高い理由
・新卒・中途の採用人数は少ない
・高学歴の採用が多い
詳しく解説していきます。
新卒・中途の採用人数は少ない
デベロッパー業界は、採用人数が他業界と比べて少ないことで知られています。実際に採用実績を見ると、業界トップクラスの企業でも次の通りです。
▼ディベロッパー業界の各会社の採用人数
・三井不動産:72名(2025年度)
・三井不動産:63名(2024年度)
・住友不動産: 26名(2025年度)
・ヒューリック:9名(2024年度)
※住友不動産のみ内定者の人数
このように採用枠が限られていることが、高い競争倍率につながっています。
【参考】人事データ|三井不動産
【参考】社会データ|ヒューリック
高学歴の採用が多い
大手デベロッパーの内定者には、高学歴層の学生が多い傾向があります。
実際に2024年度の採用データを見ると、主要大学(早稲田・慶應)の出身者が高い割合を占めていることが分かります。
▼ディベロッパー内定者の内、主要大学(早稲田・慶應)の出身者が占める割合
・三井不動産:63人中24人
・住友不動産:26人中9人
・ヒューリック:9人中3人(慶應義塾大学のみ)
しかし、学歴だけで合否が決まるわけではありません。
実際、各社の採用実績校には、上記以外の大学も数多く含まれています。大切なのは、学歴という情報に臆することなく、「自分ならではの強み」を磨き、それを論理的にアピールすることです。
徹底した自己分析と企業研究でしっかりと対策をすれば、十分にチャンスはあります。
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以上で、デベロッパーの就職難易度の高さについて解説してきました。難易度の高い選考を突破するには企業研究や面接対策が必要不可欠です。
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デベロッパーの課題
デベロッパーの課題について解説します。
課題について知ることで、業界研究をより深めましょう。
▼ディベロッパーの課題
・日本人口減少による空き家問題
・建設コストの高騰
日本人口減少による空き家問題
日本の総人口は2008年をピークに減少に転じ、この傾向は今後も続くと見られています。この人口減少と密接に関係しているのが空き家問題です。
2023年時点での日本の空き家率は13.8%に達し、一貫して増え続けています。
人口が減り、空き家が増えることは、住宅の需要が低下することを意味します。住宅需要の低下は、新しい建物を提供するディベロッパーにとって大きな課題であると言えます。
建設コストの高騰
近年、建設業界全体でコスト上昇が深刻な課題となっており、デベロッパーの経営に大きな影響を与えています。
コスト上昇の要因は、主に以下の2点です。
▼コスト上昇の要因
・世界的な需要増やサプライチェーンの混乱を背景とした、資材価格の高騰
・国内の建設業界が長年抱える慢性的な人手不足
こうした建設費の上昇は、開発事業の主体であるデベロッパーの利益を直接圧迫します。コストが上がった分を販売価格に転嫁しすぎると顧客離れのリスクがあり、かといって価格を維持すれば企業の利益が減少するため、デベロッパーは非常に難しい経営判断を迫られています。
デベロッパーの今後と成長性
次に、デベロッパーの今後と成長性について解説します。
▼デベロッパーの今後と成長性
・高齢者向けの街づくり
・海外事業展開
・DX化の推進
高齢者向けの街づくり
高齢化が進んでいる現在、高齢者が住みやすい街づくりが必要です。都心部だけの開発に留まらず、地方や住宅街の開発を進めていくことで、人の移動が盛んになることに繋がります。
高齢化が進む中で、地域の活性化を重要視した街づくりは、今後必要になってくるでしょう。
海外事業展開
現在大手をはじめとした不動産デベロッパーの多くは、海外事業に力を入れています。
アメリカや中国、台湾では都市開発が進んでいるため、不動産デベロッパーにとっては事業領域を増加させる機会なのです。
また、日本の不動産デベロッパーが開発したビルは、海外から高い評価を得ています。森ビルは、「上海環球金融中心」のプロジェクトとして高層ビルを建設しました。現在では、上海の観光スポットとなっています。
(【参考】森ビル「上海環球金融中心」)
今後も海外事業を積極的に進めていくでしょう。
DX化の推進
不動産デベロッパーでも、DX化は進んでいます。
その地域でDX化を推進させることで、より豊かで便利なユーザー体験を提供することが可能になるのです。
例えば、1つのIDで対象エリア周辺の商業施設の予約や支払いを済ませることができ、ポイントを貯めたり使ったりすることができます。
その体験データを利用して、よりよい体験の提供に繋げていけるのもDX化のメリットです。
三井不動産では、物流のDXやデータの利活用を推進することで、ビジネス変革の実現に取り組んでいます。
(【参考】三井不動産『DX白書 2024』)
今後DX化は進み重要視されていくため、どの会社がどのような取り組みをしているのかなどは知っておくようにしましょう。
デベロッパーに求められる3つのスキル
スキルのあるビジネスマンのイメージデベロッパーは重要な業務を行うため、様々なスキルが必要です。その中でも特に求められるスキル3つを解説していきます。
自分が持っているスキルがあれば、是非選考でアピールしてみてください。
▼デベロッパーに求められる3つのスキル
①マネジメントスキル
②決断力
③チームワークスキル
①マネジメントスキル
デベロッパーは仕事の中で、大きな金額と多くの人が動き、大規模建築が行われます。関係者が一体となって計画通りに進めていくために、マネジメントスキルを持つ人は必要不可欠です。
コスト管理から計画管理、工程管理など多くの業務を管理しながら、加えて仕事を進められる人がより求められています。
②決断力
大規模な開発や建設を行い、大きなお金を動かすデベロッパーには、大胆かつ瞬時の決断力が求められます。
大規模な仕事のため、慎重性も必要にはなってきますが、競合との用地取得、早い経済変動など、迅速な決断が求められる場面が多いです。
③チームワークスキル
最後にチームワークスキルです。
常にチームで大きな案件を進めていくため、どんな状況でもチームを引っ張りまとめていくようなリーダーシップや、周りとのコミュニケーションを積極的にとれる人材が求められます。
学生時代にチームで何かを成し遂げた経験のある人や、リーダーシップを発揮した経験のある人は好印象を持たれやすいです。チームワークを活かして何かに取り組んだ経験がある人は、選考では積極的にアピールしていきましょう。
デベロッパー業界に採用されるためには何をしておくべき?
デベロッパー業界は、人気業界で多くの学生が応募をするため、他の学生との差別化を意識しなければなりません。
そのために、準備は念入りに行う必要があるのです。
それでは、デベロッパー業界に採用されるためにしておくべきことについて具体的に解説していきましょう。
▼ディベロッパー業界で採用されるためにするべきこと
・IR情報などから経営計画について知る
・自身の展望について考える
・人を巻き込んだ経験をガクチカや自己PRに盛り込む
・OB・OG訪問をする
IR情報などから経営計画について知る
IR情報とは、投資家に向けて財務状況など投資に必要な情報のことです。
最近はそれだけでなく、企業の経営方針や具体的な計画などが記載されており、企業が今後目指していくことを詳細に知ることができます。
IR情報に記載されている内容を志望動機や自己PRなどに盛り込むことで、会社について理解をした上で、志望度が高いことが証明できるのです。IR情報の内容は、聞きなれない単語が多く、内容も複雑なため、読まない人や理解が曖昧な状態で終わらせる人が多くいます。
それではもったいないので、理解まで落とし込めるようにわからないことは、実際にその企業や業界で働いている社員に聞いてみましょう。
自身の展望について考える
不動産デベロッパーは少人数で事業を行っているため、一人あたりの役割や責任が大きいです。そのため、将来確実に活躍をしてくれる人材を求めています。
この会社に入って何をしたいのか、どのように活躍したいのか、会社にどのようにして利益を与えるのかをより具体的に伝えましょう。
ここで②で伝えたような、IR情報や経営計画に触れることで、聞き手側はイメージしやすいです。
OB・OG訪問をする
デベロッパーは大変人気な業界なので、選考通過のためにはより差別化された内容が重要です。
差別化された内容とは、ガクチカや、宅建など資格を保持しているだけではありません。志望動機や自己PRをより具体的に書いて、聞き手側に入社後のイメージを持たせ、デベロッパーに向いていることを伝えることが大切です。
そのためには、デベロッパーにはどんな人が活躍しているのか、この先どんなことが人に求められるのかを具体的に知る必要があります。
OB・OG訪問を通して、デベロッパーで働く社員に話を聞くことで、これらの情報を知ることができます。是非活用をして、就活を進めてみてください。
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デベロッパー就職の疑問解消!
最後に、ネット上で見受けられたデベロッパー業界の疑問に答えていきます。
Q,デベロッパーの1日のスケジュールは?
インターネットで「デベロッパー」と検索すると、やめとけ・しんどい・激務などと表示されますよね。デベロッパーは福利厚生や収入が充実している反面、プロジェクトによっては残業時間が長くなってしまう場合もあるようです。
以下でデベロッパーのスケジュールの一例を紹介しますので、自身のライフプランや、キャリア観が合っているかを把握しておきましょう。
【スケジュール例】
9:00 出社
メールチェック・打ち合わせを行います
10:00 現場視察
建設現場に訪れ、進捗を確認します
12:00 昼食休憩
13:00 都市開発にあたっての住民説明会
騒音や工事期間について近隣の住民に説明し、工事への協力をお願いします。
16:00 内勤
会社に戻り、役所に提出する書類を作成します。
18:00 部門会議
建物完成後の広告宣伝方法について、部内で協議します。
20:00 退社
Q,インターンに参加できなければ内定は諦めるべき?
デベロッパー各社の夏インターンは特に倍率が高いことで有名です。選考が早い外資系の企業やコンサルティング業界でもまだ内々定が出ていないため、倍率がどうしても上がってしまいます。そのため、ESや一次面接で落ちたからといって落ち込みすぎる必要はありません。
また、内定者にはインターン経由ではない人も多くいます。最後まで諦めずに挑戦することをおすすめします
Q,志望動機で差を付けるためには?
多くの就活生が選考を受けるデベロッパー業界なので、他の就活生と差を付けたいですよね。
その際、志望動機は「○○な街を創りたい」ではなく「○○な空間を創りたい」と、デベロッパーの仕事を「空間づくり」と捉えた表現にすることをおすすめします。例えば、人と人を繋ぐ空間・足を運びたくなるような空間・居心地のよい空間などです。
そうすることで、デベロッパーとしての考え方ができるということ、しっかりと深く考えたうえで志望していることをアピールできます。
そして、そのように表現するだけではなく、「そのような空間はどういった手を加えれば叶うのか」「そのような空間にするためにデベロッパーとして何ができるのか」をしっかりと言語化してください。
Q,デベロッパーはブラック?ホワイト?
デベロッパーの労働環境は、「ブラックな側面もあったが、近年は大幅に改善されている」と言えます。
確かに、大規模なプロジェクトを担うため一人ひとりの業務量は多くなりがちです。しかし、最近では残業削減やフレックスタイム制度の導入が積極的に進められており、以前に比べてワークライフバランスは格段に調整しやすくなりました。
もちろん企業や部署によって実情は異なるため、気になる方は個別の企業方針をしっかり確認することをおすすめします。


