教育業界で急成長中!?オンライン学習・教材出版分野の事業内容とは

2023/07/18
業界の仕事内容
教育業界
目次
1.
教育業界について
2.
オンライン学習分野
3.
教材出版分野
4.
【教育業界】企業売上ランキングTOP5
5.
‌教育ベンチャー企業が伸びている!?3社紹介
6.
‌オンライン学習・教材出版分野をより深く理解するためにOBOG訪問をしよう

教育業界について

‌ひとくちに「教育業界」と言っても、その業務内容は様々。今回は、その中でも変化の著しいオンライン学習・教材出版分野について解説します。教育業界の中でも特にIT化の影響を受けている、変化の激しい分野です。ぜひご一読いただき、業界研究に役立ててください。

オンライン学習分野

まずは、教育業界の中で、オンライン学習分野に力を入れている企業の事業内容や職種紹介、代表的な企業を見ていきましょう。

‌事業内容

‌PCやスマートフォン、タブレットなどを介してインターネット上で映像授業を配信する教育サービスを行うのがオンライン学習分野です。このような教育サービスは「e-learning(eラーニング)」や「WEBラーニング」とも呼ばれています。インターネットの普及により成立するようになったビジネスです。

オンライン学習分野を牽引するのが、リクルートが提供しているオンライン学習サービスの「スタディサプリ」。そこにベネッセや学研などといった従来の通信教育事業者も参入し、競争は激しさを増しています。

オンライン学習は、音声や動画により理解を深められるため語学学習と相性が良く、TOEIC対策講座など英語学習支援サービスも数多くリリースされています。今後ますますサービスが拡充していく分野です。

‌オンライン学習分野の主な職種

オンライン学習分野の事業を支える職種についてお伝えしていきます。

開発職

通信分野において、アプリや教育サービスを開発する業務を担うのがエンジニアやデザイナーといった開発職です。
出身は必ずしも理系である必要はないですが、自分の担当するシステムに使われている言語やデータベース、情報リテラシーなどについて熟知している必要があります。
さらに、ITの世界は日々変化し続けているため、新しい技術を積極的に学び、取り入れる姿勢も必要とされるでしょう。

営業職

顧客となる企業や自治体などにヒアリングをし、顧客のニーズを把握して適切なサービスを提案するのが営業の仕事です。

‌営業は対外的な会社の「顔」とも言える存在で、顧客との接点でもあります。柔軟なアプローチで顧客への提供価値を追求し、どれだけ顧客の役に立てるかが腕の見せ所と言えるでしょう。

企画職

教育サービスの企画を考えるのがこの職種です。マーケットリサーチを行い、顧客のニーズにマッチし尚且つ収益の見込める企画を発表するほか、制作の現場にも立ち会います。エンジニアやデザイナーなど幅広い人と交流する仕事であるため、ディレクション能力やマーケティング感覚、柔軟性などが有利に働く仕事です。

オンライン学習分野の代表的な企業

リクルート、ベネッセコーポレーション、学研、ネットラーニングなど

教材出版分野

教材出版分野の画像

‌続きまして、教育業界の中で、教材出版分野に力を入れている企業の事業内容や職種紹介、代表的な企業を見ていきましょう。

‌事業内容

‌学習参考書や、学校で使われる教科書などを発行するのが教材出版分野。出版社だけでなく、学習塾や予備校が出版分野に進出して、受験参考書を取り扱う場合もあります。

‌注目すべきは、教材出版分野のIT化。出版分野はインターネットやスマートフォンなどの普及に伴い書籍の売り上げ金額が減少しています。これに対応すべく、近年は紙での書籍の出版に留まらず、電子書籍の発行インターネット上で利用できる付録など、デジタルネイティブ世代への訴求力の高い商品が続々と開発されています。
‌出版分野におけるデジタル分野への拡張は今後ますます増加してゆくと言えるでしょう。

教材出版分野の主な職種

教材出版分野の事業を支える職種についてお伝えしていきます。

‌編集

出版物の企画や原稿の編集作業、締め切りや進捗のスケジュール管理を行うほか、印刷会社や著者との渉外なども担います。著者、写真家、イラストレーター、編集プロダクション、ライターなど様々な人との協力が必要なだけでなく、人々に刺さる企画を考え続ける必要があるため、円滑なコミュニケーション能力と知的好奇心が重要な要素です。

校閲

出版分野において、原稿の誤字脱字などをチェックするのが校閲の役目です。文章や熟語などが正しく使われているかどうかの確認のみならず、挿絵や見出しの整合性の確認なども行います。教育サービスの受け手の立場に立ち、客観視をする姿勢が何よりも必要とされるでしょう。

販売・宣伝

担当編集部から発売になる出版物の販売戦略を考え、宣伝活動を行い、売り上げを伸ばすのが販売・宣伝の仕事です。出版物の需要を予測し、適正な量を市場に供給するだけでなく、取次や書店と協力しながら読者と出版物が出会う売り場を作り、演出することも大切な仕事であるため、マーケティング感覚だけでなく情報感度も大切な素質と言えます。

営業

取次・書店・塾・学校などへの配本や、見本配布の立案、書店での販売実績調査、学校・塾への採用の為の販促活動などを行うのが営業の仕事です。企業によっては「広告営業」と呼んでいるところもあり、広告から資金を得るために、自社のあらゆる資産を用いて出版の枠を超えた業務を担うこともあります。営業先の、さらにその先にいる顧客を想像する想像力や、情報収集力が大切なスキルです。

‌教材出版分野の代表的な企業

‌ベネッセコーポレーション、学研、旺文社、文渓堂など

‌出版業界の現状や将来性について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

【教育業界】企業売上ランキングTOP5

ここでは、教育業界の売上ランキングTOP5をご紹介します。各々の企業紹介もぜひご覧ください。

第1位 (株)ベネッセホールディングス

通信教育事業や、出版事業どちらも力を入れている大手企業。

一人ひとりの「よく生きる」を支えるため「国内教育」「Kid&Family」「介護・保育」の3つの事業を展開してます。

乳幼児向けの「こどもちゃれんじ」や、小中高生向けの「進研ゼミ」、子育て情報誌「たまごくらぶ」「ひよこくらぶ」等の出版を行っています。
平均年収は966万円です。

‌第2位 (株)学研ホールディングス  

学習塾などの教育サービスや、児童書、学習参考書、辞典を中心に出版物、更には高齢者福祉事業に力を入れている学研ホールディングス。

難関大学合格を目指す受験生のためのオンライン講座事業「学研プライムゼミ」、看護師向けe-ラーニング「学研ナーシングサポート」など、オンライン映像授業の制作・運営・配信を行います。
平均年収は、821万円です。

第3位 (株)ヒューマンホールディングス

「人を育てる」事業と「人を社会に送り出す」事業とをひとつにというビジネスモデルを持ち、教育、人材、介護、美容、スポーツ、ITの分野で事業を展開しています。

教育事業では、幼児・児童・専門校・リカレントに関する通学講座やeラーニングから、留学、学童保育、研修、翻訳、通訳まで、幅広い年齢層の多様なニーズに対して、学びの場所を提供しています。

グループ会社の「ヒューマンアカデミー株式会社」「ヒューマングローバルコミュニケーションズ株式会社」が主力。
平均年収は、583万円です。

第4位 (株)ナガセ

大学受験を目指す高校生のための学習塾「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」を運営している株式会社ナガセ。世界大学ランキングで国内1位の東京大学や、2位の京都大学をはじめとする難関大学への現役合格実績が、日本一を誇っています。

最近では、AIデジタル技術活用の教育プログラムとして、カリフォルニア大学バークレー校
と協力し、圧倒的な「AI人財」育成を目指す「東進デジタルユニバーシティ」を運営管理しています。
平均年収は、773万円です。

第5位 (株)JPホールディングス

「子育て支援事業」「給食・食育事業」「研修・研究事業」「物販事業」に力を入れているJPホールディングス。

子育て支援事業では、保育園・学童クラブ・児童館といった子育て支援施設の運営を手がけています。
現場が保育に専念できるように、本部の職員が、現場職員のフォローや運営費の管理・自治体との折衝などを行う体制を構築し、保育の質の向上に取り組んでいます。

また、2022年4月1日より子育て支援プラットフォーム「コドメル」の運営を手がけています。
子育て関連用品(ベビー用品・衣料品など)を主としたリユース品をサイト上でユーザーが出品・購入し合うマッチングサービスです。
平均年収は、483万円です。


‌​​企業選びや志望動機の書き方に悩んでいる方は下記の記事をチェックしてみてください。


‌教育ベンチャー企業が伸びている!?3社紹介

大手企業を紹介したところで、ここでは、教育業界で現在注目を浴びているベンチャー企業について解説していきます。
コロナ禍で、教育サービスが見直されて、新たに業績を伸ばす教育ベンチャー企業が現れました。
教育ベンチャー企業は、別名「EdTech(エドテック)」と呼ばれます。

エドテックは教育とテクノロジーが組み合わさったもので、オンライン授業などが有名です。

AIやIT化が進む中、教育ベンチャーはますます、事業を拡大することでしょう。
教育業界志望で就活活動中の学生の皆さんは、大手企業だけではく、ベンチャー企業も視野に入れてみても良いかもしれません。

①atama+

サービスの対象は、小中学生・高1・高2・高3、高校卒業生。

「atama+」は、AIが一人ひとりの集中状態や、理解度を解析します。
それぞれに合ったカリキュラムを組めるtoB(学習塾)へのサービスです。
atama+のHPの画像

‌「AI×人間の先生」をテーマに、「自分専用カリキュラム」を組むことができると人気があります。

全国で、約3,400以上の学習塾に導入されており、今後も成長が期待できるサービスの1つです。

参考:atama+

②Schoo(スクー)

「未来に向けて今あなたが学んでおくべきこと」をテーマに、学び続けたい大人向けの多彩なジャンルの授業を配信しているのが、「Schoo(スクー)」。

‌オンライン生放送授業のため、毎日変わる時間割の中から自分が学びたい授業を選ぶことができます。
Schoo(スクー)のホームページの画像

Schooは、19のカテゴリと7,000本以上の授業が受講可能です。
会社で働く人にとって必須であるスキルを学ぶ授業や、挑戦してみたい職種の知識、身につけたいお金の話や健康の話など「今日から役立つ実践スキル」が見つかります。

③レアジョブ英会話

オンライン英会話業界で、圧倒的な人気と実績を誇っているのが、「レアジョブ英会話」。

人気の秘密は、朝6時から深夜1時まで毎日開校していて、スマホでレッスンを受けられることです。
レアジョブ英会話のホームページの画像

また、教材は5,000教材から選べるなど、初心者でも毎日学ぶことができます。

厳しい審査を通過した6,000人の講師が在籍していて、目的に合わせた適切なレッスンが用意されていることも強みです。

‌オンライン学習・教材出版分野をより深く理解するためにOBOG訪問をしよう

教育業界に属する企業それぞれの事業内容の詳細を知るためにはどうすれば良いのか。

‌おすすめなのは、実際にその企業に勤めている社会人に話を聞きに行くことです。社会人の話を聞きに行くにあたっておすすめなのが、Matcher(マッチャー)。
‌Matcherは、所属大学や学年に関係なく、気になる企業の社会人に話を聞きに行くことのできる就活サービスです。現在約3500人もの社会人が、みなさんの訪問を受け付けています。

【社会人の所属企業(一部)】
‌リクルート、学研ホールディングス、ベネッセコーポレーションなど

‌興味のある企業に勤める社会人から営業の仕事やその醍醐味を聞くことは、自分のキャリアを考える上で大きな糧となるはず。ぜひ話を聞きに行き、みなさんの就活の糧にしてください。

Matcher-OB/OG訪問の新しい形

Matcher(マッチャー)は、社会人の「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」というお願いを叶えることで、大学の先輩以外の人にも気軽にOB/OG訪問ができるソーシャルマッチングサービスです。大企業・ベンチャー問わず、たくさんのOB/OGが絶賛登録中!従来のOB訪問とは異なり、形式ばった電話や、メールでのアポイントメントは必要ありません。気になる企業の気になる人に、ワンクリックでOB訪問の申し込みができ、その後はサイト内のチャットでスムーズにやり取りすることができます。

ぜひMatcherを使って、学生である"今"しかできない、社会人との出会い方をしませんか?

記事一覧