【MRになるためには】MR職の仕事内容ややりがいについて紹介
2023/10/11
目次
MRという職業をご存知でしょうか?
Medical Representative(メディカルリプレゼンタティブ)の略で、日本語では医療情報担当者と訳されます。
「医薬品業界の営業職」と呼ばれ、就活生からも根強い人気があるこの職種。
しかし、特殊であるがゆえに、MRに対する誤解は少なくありません。
この記事ではMRの仕事内容や、実際に取り組んでいるMR職の人の1日のスケジュールや年収などについて紹介しています。
この記事を読んで、MRの仕事についての理解を深めて頂けると幸いです。
就活生にはこちらの記事もおすすめ!MR職を理解するには、Matcher(マッチャー)がおすすめ!
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実際に働く人の話を聞くことで、MRの仕事についてこの記事の情報以外のことを知ることができます。ぜひ話を聞いて、みなさんの就職活動の糧にしてください。
【社会人の所属企業(一部)】
アステラス製薬、参天製薬、中外製薬、大正富山医薬品、あゆみ製薬、Johnson & Johnsonなど
【保存版】MRの仕事内容|2つの特徴
まず、最初にMRの大まかな仕事内容について紹介します。1|MR=医療情報提供者の役割を担う
MRは、製薬会社に所属して、医師や薬剤師などの医療関係者に自社の医薬品を販売し、その商品の情報を伝える仕事です。
MRは医師の処方箋が必要になる医療用医薬品のみを扱います。
そのため、薬局に直接行って、販売活動をするようなことはありません。
医師や薬剤師などの医療関係者への情報提供を通して、自社の医薬品の有用性を理解してもらい、採択を増やすことがMRの仕事の最大の特徴です。
2|MRとMSと病院の関係性
上の図は、MRと病院の関係性について表したものです。
両者の間にMSという役割があることをお分かりいただけるでしょう。
番号に沿って、これら3者の関係性について説明します。
①MR-病院間
まずはMR-病院間。ここではMRが医師に対して、自社の薬を使ってもらうために薬に関する説明をすることが仕事です。
薬の持つ効果から、予期せぬ副作用が出ないための注意点まで導入してもらうために、コミュニケーションをとることが仕事になるのです。
MRと病院の間では直接の売買は行われず、それに伴う価格交渉も行いません。
②MR-MS間
先ほどMRは直接販売しないと説明しました。医薬品を病院に販売する役割を担うのが、MS(Marketing Specialist)です。MSは製薬会社の人ではなく、医薬品の卸売会社の営業職です。
(医薬品の卸売をしている代表的な企業としては、アルフレッサ株式会社、株式会社メディパルホールディングス、株式会社スズケン、東邦ホールディングス株式会社などがあります。)
MSは、複数の製薬会社から医薬品を仕入れ、それを医療機関に販売します。
現場の声を直接聞く機会が多いため、医薬品に対するフィードバックをMRに伝える働きを担うのもMSです。
③MS-病院間
MSと病院の間で行われるのは、主に医薬品の売買です。ここではMRとの間でされなかった価格交渉が、MSと病院の間で行われることになります。
ここではMR職を目指すために知っておきたい求められる人物像・年収・必要な資格を紹介します。
MRを目指すために知っておくべき3つのこと
ここではMR職を目指すために知っておきたい求められる人物像・年収・必要な資格を紹介します。
①MRに向いている人
・コミュニケーション能力がある
・情報伝達力が優れている
・情報収集力が優れている
・実力社会の中で、成果を上げたい人
・社会貢献度の高い仕事をしたい
MRに求められる仕事は、自社の製品の独自性や強みを説明し、自社製品の購入に寄与することです。
それに伴い、医薬品を投与した際に患者さんに予期せぬ副作用が出ないよう、利用する際の注意点も的確に説明することが求められます。
これらのことが、情報を端的・論理的に伝えることができる人はMRに向いているといえるでしょう。
また、MRは、個人の能力がそのまま成果に直結して給料が発生する職です。
そのため、自身の能力を頼りに業務を進めながら、スキルアップしていきたいと考える方にはおすすめです。
②MRの給料・ボーナスは?
MR職全体の平均年収は「717.5万円」です。ボーナスの平均は年間「155.5万円」といわれています。武田薬品工業が「943万円」、第一三共が「1036万円」、アステラス製薬が「1035万円」など、総合的に高い年収になっています。
国税庁調べによると、正社員(全業種)の平均年収は「496万円」(民間給与実態統計調査)。
以上のことから、MRは高年収であることが、分かりますね。
以上のことから、MRは高年収であることが、分かりますね。
売り上げに対するインセンティブのつく企業がある一方、成果に伴って減給される製薬会社もあるので、比較的実力主義の仕事でしょう。
③必要な資格
厳密には資格がなければ業務を行うことができないというわけではありません。しかし、MR認定資格の合格証を有していることは医師からの信頼を得られます。
入社後はほとんどの人がMR認定試験の勉強をし、「MR認定試験」を受験をします。
薬理学などを学ぶため、文系出身の方は不安になるかしれませんが、企業側も受験を手厚くサポートをしてくれる会社が多いです。
MRの1日のスケジュール
製薬会社の営業職であるMRの1日は、基本的に外勤が主です。
この日のスケジュールは、医師へのアポイントや訪問準備を済ませた後、担当の医療機関やクリニックに出向き、医師と面談を重ねます。
場合によっては、クリニックの診療時間前に訪問をしに行ったり、診療時間後の遅い時間に出向いたりすることもあります。
気になる!MRの仕事のやりがい3選
ここでは、MRの仕事のやりがいについて3つ紹介します。
1|人の健康に関わる重要な仕事である
MRは、直接、患者さんに感謝の気持ちを伝えられることはほとんどありません。しかし、自分が仕事を頑張ることで、病気で苦しむ患者さんの命を救えることができる重要な仕事です。
このことから、「自分が頑張っている仕事が、誰かのためになっている」という貢献度の高い働き方ができるのが良いですね。
2|医療や薬に関する専門的な知識が身につく
MRは、価格交渉などは一切行わずに、医薬品に関する情報伝達のみを取り扱う営業職です。
継続的な情報共有をするため、新規開拓営業よりも既存の病院等を定期的に訪れるルート営業が特徴です。
そのため、医療に関わる専門的な知識も継続的に身に付けることができます。
3|社会の未来を創造する仕事である
MRは、外資系企業や日本の製薬会社、ジェネリック医薬品を取り扱う企業等の医薬品を発展させる役割を担っています。今後も、MR職は人の健康に関わる未来を創造していく重要な役割といえます。
健康的で文化的な未来を創っていく実感を得ることができる医療業界は、大きなやりがいを得ることができるでしょう。
MRはきつい!?仕事をする上で大変なこと
「MRはブラックなんじゃないか、、」「仕事内容がきついんじゃないか、、」
といった話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
ここでは、MRの仕事でどんなところが大変なのかをみてみましょう。
医療従事者とのコミュニケーションの難しさ
MRの仕事は、医療従事者と良好な関係を保ち続けることが困難な場合もあります。例えば、医師や看護師、薬剤師は多忙なことが多く、面会の時間に時間になってもなかなか時間をとってもらえないことが多いです。
そこで、何度も面会に行くと「忙しいから、仕事の邪魔をしないでほしい」と言われてしまうことがあります。
最悪のケースは、今後の面会をお断りされてしまうことです。
良好な関係に戻るまでには、到底時間がかかります。
面会できる時間を病院ごとに調整したりする気遣いや、医療従事者の手が空いているタイミングを狙って訪問することに、精神的ストレスを感じる人もいるでしょう。
最新の薬学知識を常に学ばなければいけない
MRは、常に最新の薬学知識を学び続けなければいけません。MRには、大きくプライマリー領域とスペシャリティ領域という2つの領域があります。
プライマリー領域は、風邪から糖尿病などの生活習慣病が対象です。
一方で、スペシャリティ領域は、がん、免疫疾患などの専門性が高い疾患が対象です。
このように各領域にいるMRは、担当する疾患の最新の情報を抑えて、勉強をし続けることが必要不可欠です。
孤独な車移動
MRの仕事である営業活動は基本、車移動になります。そのため、訪問しに行く病院までの移動が長くなると、移動時間の長さに厳しさを感じる人もいます。
営業手法が限られている
営業活動では、自社の商品をプロモーションする際の行動基準となる衣料品プロモーションコードや、業界のルールとして定められている公正競争規約に基づいて行動しなければいけません。
これらの制約によって、営業手法を限定させる場合があり、やりづらさを感じる人もいます。
以上、MRの仕事内容で大変だといわれていることを紹介しました。
医療従事者をサポートし多くの人に寄与する業種であるからこそ、大変と感じる部分に個人差があるようですね。
MRの仕事の現状は変わってきている??
「医師に対する接待で、労働時間が長くなる」
「売上至上主義で上司に怒られっぱなし」
このようなことを聞き、就活生の皆さんはなんとなくMRにブラックなイメージを持っているかもしれません。
ですが、近年では、MRの働き方の大幅な見直しが行われ、クリーンな労働環境が整ってきています。
「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」では、2012年以降、製薬会社による過剰な接待を禁止して、金額の上限を設けることを決めました。
この措置から、月日が経った今では、営業を目的とした接待が減り、MRの負担は軽減されました。
2018年に始まった厚生労働省による働き方改革でも、MRの労働環境に大きく影響を与えました。
これまで、時間外勤務や土日の出勤が多かった製薬業界ですが、働きやすい環境を取り入れた企業が多くなってきました。
また、2019年の「販売情報提供活動に関するガイドライン(PGL)」の運用がスタートしたことも、注目すべきポイントです。
PGLにより、売上を目的にした不適切な情報提供活動を行う製薬企業に、大きな制限が設けられたことで、MRの労働環境を後押ししました。
MRの仕事がわかるおすすめ本
『よくわかる医療業界』
1冊目は、よくわかる医療業界。MRの仕事にも触れられていますが、それを取り巻く医療業界について総合的に説明されているので、業界研究にも役に立ちます。『医薬品業界とMRの仕事がわかる本』
もう1冊は、医薬品業界とMRの仕事がわかる本。MRの仕事について基本的な内容をひとさらいできるような内容になっています。就職活動でMRを志望している人は読んでおいて損はないでしょう。
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