就活における「書類選考」通過の分岐点とは
2020/01/16
目次
1.
書類選考の通過基準とは?
本選考や、インターンシップに応募する上で切っても切れないのが書類選考。選考が本格化すると最初の難関として、みなさんの前に立ちはだかることでしょう。
複数の企業に履歴書やエントリーシート(以下、ES)を送ると通過したり、しなかったりと評価の基準がわかりにくいと感じている人も多いのではないでしょうか?そこで、本記事では人事目線から考える、書類選考通過のポイントについて見ていきましょう。
複数の企業に履歴書やエントリーシート(以下、ES)を送ると通過したり、しなかったりと評価の基準がわかりにくいと感じている人も多いのではないでしょうか?そこで、本記事では人事目線から考える、書類選考通過のポイントについて見ていきましょう。
企業の採用戦略から見る「書類選考」とは
「書類選考って何のためにあるの?」と疑問に感じる人も多いかもしれません。企業の選考には履歴書、ESの提出やグループディスカッション、面接といくつかのパターンがあります。では、初期の選考でなぜ書類選考が活用されるのか、企業の採用戦略から見ていきましょう。
<M社 採用スケジュール>
採用(10人予定)
↑
最終面接(Z人)
↑
人事面接(Y人)
↑
書類選考(X人)
↑
(エントリー開始〜会社説明会)
こちらが、一般的な企業の採用戦略の例。企業はまずその年の採用人数を策定し、何人の学生を最初の面接に呼ぶかを計算します。ここで、意識してほしいポイントは2つ。
1つは、書類選考の目的が「X人の応募者を厳選されたY人に絞る」こと。
対面で時間をかけて判断する面接に対し、書類選考は短時間でより多くの学生と接点を持つことができます。また、面接の合格可否は個人の裁量に依存する部分が大きいですが、書類の選考は統一した基準を設けて、複数人でチェックすることも可能です。企業にとっては「一気に、効率良く、同じ基準で」選考できるメリットがあります。
2つ目は、Xの母数によって、選考突破の確率が変動するということ。
Xの数が多くなってもYの面接に進む人数は変わりません。そのため、Xの人数が書類選考突破の難易度に大きく影響するのです。Xの母数が多い人気企業、例えば「明治」や「資生堂」では選考通過率が10%と、格段低くなると言われています。
対面で時間をかけて判断する面接に対し、書類選考は短時間でより多くの学生と接点を持つことができます。また、面接の合格可否は個人の裁量に依存する部分が大きいですが、書類の選考は統一した基準を設けて、複数人でチェックすることも可能です。企業にとっては「一気に、効率良く、同じ基準で」選考できるメリットがあります。
2つ目は、Xの母数によって、選考突破の確率が変動するということ。
Xの数が多くなってもYの面接に進む人数は変わりません。そのため、Xの人数が書類選考突破の難易度に大きく影響するのです。Xの母数が多い人気企業、例えば「明治」や「資生堂」では選考通過率が10%と、格段低くなると言われています。
人事が見極める「書類選考」突破の3つのポイント
採用全体からの「書類選考」の位置づけを確認した上で、次は人事が「どの書類を通過させるか」を見極める上で重視している観点についてご紹介します。
①社会に通用するマナーがあるか
第一に、最低限のマナーを守れているかは1つの判断基準。文字や文章はその人の「人となり」を示します。誤字・脱字がないか、文字が丁寧に書かれているかといった細やかな点を敢えて人事は見ているのです。
こうした、気遣いができるかが、仕事上でのミスの少なさやアウトプットの「質」に影響します。当たり前の基準が高い人は、どの企業でも高い評価を受けるでしょう。
こうした、気遣いができるかが、仕事上でのミスの少なさやアウトプットの「質」に影響します。当たり前の基準が高い人は、どの企業でも高い評価を受けるでしょう。
②任せる仕事への適性があるか
中途採用と違い、応募者のスキルが判断しにくい新卒採用。そのため。「自己PR」「長所と短所」といった項目から、その人の能力や人柄を推測します。
そのポテンシャルをもとに、求める人材像と合致しているか、任せる仕事への適性があるかを判断するのです。人事は、書類を読みながら「この学生がウチならどんな活躍ができそうか」とイメージを膨らませ、意思決定しています。
そのポテンシャルをもとに、求める人材像と合致しているか、任せる仕事への適性があるかを判断するのです。人事は、書類を読みながら「この学生がウチならどんな活躍ができそうか」とイメージを膨らませ、意思決定しています。
③志望度(熱意)が感じられるか
実際に会いたいかどうかは、書類から伝わる「熱意」によって決まります。中身が薄く、余白でスカスカの履歴書と丁寧な字で枠いっぱいに想いが記載されているものでは、後者に応募者の「本気度」を感じるはず。
履歴書やESは自分を映し出す鏡です。熱意の込もった書類はきっと人事の心に響くことでしょう。
履歴書やESは自分を映し出す鏡です。熱意の込もった書類はきっと人事の心に響くことでしょう。
書類選考で落ちないための4つのチェックリスト
人事が書類選考をする上で、意識するポイント3点を踏まえ、履歴書・ESで落とされないよう、対策をしていきましょう。
選考書類を仕上げる上で、最も大切なことは「パッと読んで会いたいと思えるか」という視点。人気企業ではエントリーだけでも数千〜1万ほど集まります。その中で、パッと光るものを感じさせられるよう、自身の履歴書・ESを磨いていきましょう。
選考書類を仕上げる上で、最も大切なことは「パッと読んで会いたいと思えるか」という視点。人気企業ではエントリーだけでも数千〜1万ほど集まります。その中で、パッと光るものを感じさせられるよう、自身の履歴書・ESを磨いていきましょう。
①誤字・脱字がないか
誤字・脱字がないか、規定のルールに沿っているかは最低限守りたいところ。複数の書類提出があったり、期限が迫る中で仕上げたりと、最終チェックは意外となおざりにしがちです。提出前にもう1度、確認する習慣をつけましょう。
②自身の「人となり」と企業の求める人材像が合致しているか
自分のアピールできるエピソードや長所が複数あるのであれば、企業の求める人物像を意識して合致させることも1つの戦略です。もちろん、自分を偽って見せることは禁物。
しかし、考を受ける企業に入社したら、自身の「人となり」がどんな効果を発揮するのかを示すことで、みなさんが入社したときのイメージをしやすくなるでしょう。
しかし、考を受ける企業に入社したら、自身の「人となり」がどんな効果を発揮するのかを示すことで、みなさんが入社したときのイメージをしやすくなるでしょう。
③自分の過去の経験と結びついているか
「自己PR」や「長所・短所」を語る上で、自身の原体験を元に書き上げることはとても大切。働いた経験の浅い就活生にとって、今まで熱中してきたこと、その成果が根拠となるからです。
自分なりの体験を、そこから学んだことを自分の言葉で表現できると、人事の目を惹きつけることができるでしょう。
自分なりの体験を、そこから学んだことを自分の言葉で表現できると、人事の目を惹きつけることができるでしょう。
④自身のビジョンと会社の将来性が結びついているか
新卒採用は学生のポテンシャル、すなわち将来性に期待した投資と言い換えることもできます。つまり、採用した学生には将来の経営を担う戦力になってほしいとの願いが込められているでしょう。
だからこそ、応募者1人1人のビジョンと会社の将来目指すべき方向性が一致しているかが、1つの判断基準となります。自分の将来期待するキャリアや待遇を、その企業で叶えられるかを事前に確認し、その旨を盛り込むことで志望度を伝えられるでしょう。
だからこそ、応募者1人1人のビジョンと会社の将来目指すべき方向性が一致しているかが、1つの判断基準となります。自分の将来期待するキャリアや待遇を、その企業で叶えられるかを事前に確認し、その旨を盛り込むことで志望度を伝えられるでしょう。
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【利用者の声(一部抜粋)】
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