【就活】人気ホテル業界に就職するには?売上・年収ランキングを解説
2024/11/19
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帝国ホテルやニューオータニなどがあり、学生の中でも根強い人気を持つホテル業界。しっかりとした礼節や、心細やかなホスピタリティに憧れる方も多いかと思います。しかし、新型コロナウイルスの影響により「ホテル業界は厳しい状態」というイメージを持つ人も少なくありません。
この記事では、ホテル業界の仕組みや将来性、働き方のリアルについて徹底解説していきます。後半では、ホテル業界で働く社会人にOB・OG訪問ができるアプリを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【入門編|基礎知識】ホテル業界とは?
ホテル業界とは、利用者に対して宿泊用の客室を提供する業界の総称です。ホテル内のレストランや結婚式場などの運営もホテル業界の事業の1つです。
この記事では、ホテルと旅館の区別をせずに、大きなくくりのホテル業界として解説していきます。
ホテル業界のビジネスモデル
ホテルは旅行代理店と契約を結んでいるため、ホテル公式HPだけでなく、旅行代理店からも部屋の予約をすることができます。
近年では、鉄道や航空会社と連携し、ホテルと新幹線・飛行機をセットで購入できるプランも普及しているようです。
ホテル業界の経営スタイル
ホテル業界には3つの経営スタイルがあります。
▼ホテル業界|3つの経営スタイル
①直営
②リース
③運営委託
①直営
直営方式は、ホテルの所有者自らが、ホテルの経営と運営を担うスタイルのことです。所有者が持っている土地や建物等の不動産を使用してホテル経営を行います。
直営方式のホテルでは、所有者と運営者が同じであることから、迅速な経営判断と意思決定が可能となっています。そのため、直営方式のホテルで働く場合は、雇用が安定しやすく、福利厚生や給与が整備されていることが多いです。また、有名なホテルブランドで働く場合、そのブランド力が自身の経歴にプラスとなることがあります。
②リース
リース方式は、ホテルの運営会社が土地や建物を持つ所有者に借りて、一連のホテル経営と運営を担うことです。
この場合、ホテルの運営会社は所有者に、「リース料」というお金を払う必要があります。実際、「基本料金+売上の一定割合」をリース料として払い、ホテルでの売上は全て運営会社のものになります。
リース方式のホテルでは、経営方針が柔軟である場合が多いため、現場で意見を取り入れてもらいやすい環境です。また、少人数体制で運営されることが多いため、複数の業務を経験しやすく、幅広いスキルを身に付けられるでしょう。
③運営委託
運営委託方式とは、所有者が経営を行い、運営は運営会社に委託することを指します。
委託運営方式のホテルでは、ホテル経営に対しての専門の集団であるため、高い運営基準での経験を積むことができます。また、国内外で複数のブランドやプロジェクトを展開している場合があり、異なるタイプの施設でキャリアを積める可能性があります。
ホテル業界の働き方
実際にホテル業界で働いているホテルマンはどのような働き方をしているのでしょうか?
勤務形態|交代制シフト
ホテルは24時間、365日営業しているため、日勤と夜勤の2交代制、もしくは早番・遅番・夜番の3交代制の勤務形態が一般的です。
勤務時間|1日7~8時間・週休2日
ホテル従業員の業務時間は1日7〜8時間ですが、繁忙期の場合は残業がある可能性もあります。労働時間はホテルごとに大きく差があるため、注意深く比較検討する必要があります。
また、年間の休日日数は、基本的に週休2日制(休日が2日間ある週を1カ月に1回以上設ける制度)で年間104日休むことができます。
ホテルの種類
ホテルは、顧客層やコンセプト、サービス等によって様々な種類があります。ここでは6種類ご紹介します。
▼ホテルの種類
1|ビジネスホテル
2|リゾートホテル
3|シティホテル
4|ラグジュアリーホテル
5|カプセルホテル
6|旅館
以下で詳しく解説していきます。
1|ビジネスホテル
1つ目はビジネスホテルです。代表的なホテルには東横インやルートイン、アパホテルなどがあります。主に駅や空港の近くにあることが多く、出張中のビジネスマンが多く使うことから、ビジネスホテルと呼ばれるようになりました。
楽しむことが主な目的とは捉えられていないため、結婚式場や豪華なレストランなどが設置されていることはありません。シングルルームが多いのも特徴の1つです。
▼ビジネスホテルの例
・東横INN(運営会社:株式会社東横イン)
・アパホテル(運営会社:アパサービス株式会社)
・ドーミーイン(運営会社:株式会社共立メンテナンス)
・ルートイン(運営会社:ルートインジャパン株式会社)
2|リゾートホテル
リゾートホテルは、ビジネスホテルと異なり、「楽しむ」ことが目的となるホテルです。各々のホテルで宿泊する人が楽しむための工夫が凝らされています。都市部にとどまらず、観光地や保養所の近くに建てられます。
代表的な会社には星野リゾートなどがあります。シングルの部屋はあまりなく、ダブルや家族向けの大きな部屋が多いのも特徴です。場所によって押し出す魅力が異なるので、就職活動の際はそれぞれの魅力を知り、どんなところで働きたいか考えると良いでしょう。
▼リゾートホテルの例
・星のや(運営会社:株式会社星野リゾート)
・東京ディズニーランドホテル(運営会社:株式会社ミリアルリゾートホテルズ)
・グランドエクシブ(運営会社:リゾートトラスト株式会社)
・東急ステイ(運営会社:東急リゾーツ&ステイ株式会社)
・都リゾート(運営会社:株式会社近鉄・都ホテルズ)
3|シティホテル
シティホテルは、主に都市部にあり、観光客・ビジネスマン共に宿泊するホテルです。代表的な会社には、帝国ホテルやリッツカールトン、ニューオータニなどがあります。リゾートホテル同様に幅広い宿泊人数に対応した部屋があり、レストランや結婚式場やトレーニングジムなど、部屋以外の設備も充実しています。
▼シティホテルの例
・The Okura Tokyo(運営会社:株式会社ホテルオークラ)
・ホテルニューオータニ(運営会社:株式会社ニュー・オータニ)
・帝国ホテル 東京(運営会社:株式会社帝国ホテル)
4|ラグジュアリーホテル
ラグジュアリーホテルは、ホテルの価格帯として最高級に分類されるホテルです。最高水準のサービスや設備を提供する高級ホテルであり、豪華なインテリアデザイン、広々とした客室、贅沢なアメニティ、プライベートな空間、パーソナライズされたサービスが特徴です。
また、レストランやバー、スパ、プール、ジムなど、快適で特別な滞在体験を提供する施設が充実していることも多いです。単に宿泊施設を提供するだけでなく、滞在そのものを特別で贅沢な時間にすることを目的としています。そのため、富裕層や特別な記念日を祝うゲストなどが利用することが多いです。
▼ラグジュアリーホテルの例
・パーク ハイアット(運営会社:ハイアットホテルアンドリゾーツ)
・ザ・リッツ・カールトン(運営会社:マリオット・インターナショナル)
・ウォルドーフ・アストリア(運営会社:ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ)
5|カプセルホテル
カプセルホテルは、通常のホテルとは異なり、宿泊者が一人用の「カプセル」と呼ばれる小さなスペースで寝泊まりするスタイルのシングル型のホテルです。この「カプセル」は、人が横になれるだけのスペースで、プライバシーを確保するためにカーテンやシャッターで仕切られています。
カプセルホテルは、特に都市部で短期間の滞在やビジネス利用に適しており、費用が比較的安く抑えられるため、バックパッカーや出張者などが多く利用しています。
▼カプセルホテルの例
・ナインアワーズ(運営会社:株式会社ナインアワーズ)
・豪華カプセル安心お宿(運営会社:株式会社サンザ)
6|旅館
旅館は、日本の伝統的な宿泊施設で、日本独自の文化やおもてなしを体験できる宿泊場所です。畳敷きの客室やふとん、温泉、和風の食事など、和風の雰囲気やサービスが特徴です。
旅館は、特に観光地や温泉地で多く見られ、日本の文化や風情を味わいながら、リラックスすることができます。
▼旅館の例
・伊藤園ホテル(運営会社:伊東園ホテルズ)
・加賀屋(運営会社:加賀屋グループ)
ホテル業界の動向と将来性
新型コロナウイルスの感染拡大によって、一時期は深刻な影響を受けたホテル業界ですが、回復に向けた明るい兆しが見えてきています。
ここでは、ホテル業界の動向と将来性について紹介していきます。
▼ホテル業界の動向と将来性
・コロナが明けて需要が回復傾向にある
・DX推進による人材不足の解消を目指している
・ワ―ケーションプランや近距離旅行などの新たな需要の増加
以下で詳しくご紹介していきます。
コロナが明けて需要が回復傾向にある
2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令や入国制限によって、ホテル業界は大きな打撃を受けました。
しかし、観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2023年の年間宿泊者数はコロナ前の水準に戻ってきており、コロナ前(2019年)と比較しても+3.6%増加となっています。また、2022 年と比較すると、2023年は外国人の宿泊者数が増えていることがわかり、今後も外国人旅行客が増えるため、それに準じて宿泊者数も増加すると予測されます。
また、総務省のサービス産業動向調査によると、サービス業の年間売上高は増加傾向にあり、2023年はコロナ前(2019年)の売上を上回っています。
新型コロナウイルスの流行によって、一時期危機的状況に陥ったホテル業界ですが、現在は回復しています。こうした需要回復の流れは今後も続いていく見込みです。
DX推進による人材不足の解消を目指している
厚生労働省が発表した『令和4年雇用動向調査結果の概況』によると、宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.8%となっており、ほかのどの業界よりも高く、年々増加しています。ただ離職率が高いだけでなく、入職率も34.6%ととても高いことから、人の出入りが激しい業界であることがわかります。
そんなホテル業界は、人手不足になりうる可能性があり、安定的なサービス提供が難しい状態になっています。
以上の問題をDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用によって解決する動きが活発化しています。
具体的には、AIコンシェルジュやオンラインチェックインを活用した業務の無人化です。ほかにも、清掃業務におけるロボット活用や人感センサーの設置、在庫管理の自動化等も進んでいます。
ワ―ケーションプランや近距離旅行などの新たな需要の増加
近年、働く場所としてホテルを活用するワーケーションや近距離旅行等、新たなホテルの活用方法が拡大しています。
このような需要の増加に伴い、ホテル業界もワ―ケーションプランを作ったり、近隣地域からの宿泊客限定割引プラン等を売り出しています。具体的には、テレワーク利用を考慮したカフェの開放やテーブル配置、交流会の開催による地域の人や企業との交流の場の創出、近隣地域からの宿泊客限定の特別割引などが行われています。
これらの取り組みなどにより、今後のホテル業界の売上は向上していくのではないかと考えられます。
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ホテル業界の職種
さて、ホテルの各々の経営方式や種類について説明してきましたが、ホテルにはどのような仕事があるのでしょうか?
仕事内容は、宿泊に関わる仕事、ホテルの管理に関わる職種、結婚式に関わる仕事の3つに整理することができます。ただし、ホテルによっては存在しない仕事もありますので、志望するホテルの採用サイトを確認して、募集職種を確認してみてください!
仕事内容は、宿泊に関わる仕事、ホテルの管理に関わる職種、結婚式に関わる仕事の3つに整理することができます。ただし、ホテルによっては存在しない仕事もありますので、志望するホテルの採用サイトを確認して、募集職種を確認してみてください!
宿泊に関わる仕事
まずはホテルの仕事内容のうち、宿泊に関わる仕事です。
ここでは7つご紹介します。
▼宿泊に関わる職種
①ドアマン
②フロントクラーク
③ベル
④ハウスキーピング・客室係
⑤コンシェルジュ
⑥コック
➆ウェイター
①ドアマン
宿泊客としてホテルに行った時、ホテルの外で迎えられ、荷物を持ってもらった経験はないでしょうか?この業務を担当するのがドアマンです。ホテルの外でお客様を待ち、車の誘導やホテルへのご案内、荷物のお預かりなどを行います。
②フロントクラーク
ホテルに入ったらまずはチェックインをするはずです。この窓口となってくれるのがフロントクラークです。フロントクラークの仕事内容は、チェックインやチェックアウトの手続きや、案内などがあります。外国人の利用が多いホテルでは、一定の語学力と高いコミュニケーション能力も求められます。
③ベル
みなさんがホテルに入社したときに最初に行うことが多いのが、このベルという仕事です。仕事内容としては、チェックインが完了したあとにお客様の荷物の運搬や、手荷物の保管などがあります。
④ハウスキーピング・客室係
客室のベッドメイキングや清掃業務、備品の貸し出しなどを行うのがハウスキーピングという仕事です。お客様に実際に接することが少ない仕事ですが、宿泊体験をより良いものにするためには欠かせない仕事です。
⑤コック
ホテルの直営レストランなどでは、宿泊者の朝食、夕食を提供するための料理人が働いています。食事を楽しみにホテルを利用している人も多く、質の高い料理が求められています。
⑥ウェイター
ホテルに併設するレストランで、席への案内やメニューの説明、オーダー取りや料理の配膳を行います。マナーや丁寧な所作はもちろん、ほかのスタッフとのチームワークが求められます。
ホテルの管理に関わる部門
次にホテルの管理に関わる仕事を3つご紹介します。
▼ホテルの管理に関わる職種
①営業
②企画
③広報
①営業
あまりイメージがわかないかもしれませんが、ホテルにも営業職があります。ホテルはたくさんのお客様に利用してもらうことで利益が出る法人です。たくさんのお客様にホテルを利用してもらうためにも営業職が必要なのです。
営業職には二つの仕事があり、一つは旅行会社に対する営業活動、もう一つは見込み客のビジネスマンがいる法人に対する営業活動です。前者は旅行会社に自分たちのホテルを紹介してもらうため、後者は出張の際に自分たちのホテルを利用してもらうために行います。
②企画
他のホテルではなく、自分たちのホテルを利用してもらうためには、お客様に他のホテルに比べて魅力のあるホテルだと思ってもらわなければなりません。企画の仕事では、市場調査やお客様の声から戦略を立てて、お客様に喜んでもらえるようなプランやイベントの作成に取り組みます。
③広報
ホテルのPRを目的に、テレビや雑誌といったメディアとのやりとりを行います。
ホテルの魅力を利用者に伝えるために、様々なメディアと連携して広告を打ち出します。
結婚式に関わる部門
シティホテルやリゾートホテルの場合、結婚式場がついている場合があります。そのようなホテルには、結婚式を開催するために必要な職種があります。
▼結婚式に関わる職種
①ブライダルコーディネーター
②テーブルコーディネーター
①ブライダルコーディネーター
ブライダルコーディネーターは、新郎新婦の要望に合わせて、結婚式のコーディネートを行います。単に決まったプラン通りに行えば良いというわけではなく、ニーズをくみ取りつつも的確な提案をできることが求められます。決して簡単ではありませんが、自由度が大きく、信頼関係を築いて喜んでもらえる仕事にやりがいを感じる人は多いようです。
②テーブルコーディネーター
結婚式当日のテーブルをコーディネートする人です。食卓のセッティングやテーブルクロスの選定、食器の配置まで、テーブルに関するあらゆる業務を担当します。
ホテル業界に向いている人の特徴
少し厳しい話をしてしまいましたが、ホテル業界は将来性がある業界で、やりがいを感じる場面も多い魅力的な職場です。
ここからはホテル業界に向いている人の特徴について解説します。
「ホテル業に向いているかわからない」という方はぜひ参考にしてみてください。
▼ホテル業界に向いている人の特徴
・接客が好き
・国際的に働きたい
・体力に自信がある
・人の気持ちを察するのが得意
以下で詳しく解説していきます。
接客が好き
ホテルマンの業務のほとんどが接客です。そのため「接客が嫌い」という人はホテル業界は避けたほうがいいかもしれません。
ただし、もちろん入社前からホテルマンのような、プロの接客技術を身に着けている必要はありません。
「人の役に立ちたい」「接客のアルバイトが好き」という方はホテルマンの素質があるといってもよいでしょう。
国際的に働きたい
日本にはたくさんの外国人が訪れます。先ほどご紹介した、宿泊者数推移で外国人宿泊者数がふえている今後も、外国人観光客は増加していくと考えられるため、外資・内資を問わず、ホテル業界に就職し、活躍するためには語学力は必要不可欠になっていくでしょう。
語学に関心がある人、国際的な環境で働きたい人はホテル業界に向いているといえます。
体力に自信がある
ホテルマンは実は体力勝負の仕事です。お客様の重い荷物を運んだり、館内を歩き回ったりということが業務内では日常茶飯事です。
加えて、シフト制の不規則な生活に対応していく必要もあります。
体力がないとホテル業を長く続けることは難しいかもしれません。
人の気持ちを察するのが得意
ホテルの従業員には高いホスピタリティ精神が求められます。
お客様が何を求めているかを察することができれば、マニュアル以上の接客を行えます。
ホテル業界がきついと言われる3つの理由
華やかな印象が先行しているホテル業界ですが「きつい、大変」という現場の声があることも事実です。
ここからは、なぜホテル業界はきついという評判が立つのかについて解説していきます。
▼ホテル業界がきついと言われる3つの理由
理由1:不規則な勤務シフト
理由2:クレーム対応がつらい
理由3:給料が相対的に低い
以下で詳しく解説していきます。
理由1:不規則な勤務シフト
ホテル業界が「きつい」といわれる体力的要因に、「不規則な勤務シフト」があります。
ホテルの勤務形態は
早番 8:00〜17:00
中番 11:00〜20:00
遅番 13:00〜22:00
夜勤 17:00〜24:00
と時間ごとの交代制になっており、勤務時間は不規則です。
日勤の次の日が夜勤だったり、遅番の次の勤務が早番になるなど負担の大きいシフト編成になる場合が多いようです。
睡眠不足や、生活リズムのずれによって、体調が悪くなることはホテル勤務の人にはよくあることであるという口コミもありました。
理由2:クレーム対応がつらい
ホテル業界は個人の顧客に直接接する仕事です。
そのため
・ホテル側の従業員の顧客対応に問題があった
・サービスに満足してもらえなかった
・ミスが発生し、お客様に迷惑をかけた
などのトラブルが起きると、宿泊客の怒りを直接受けることになります。
クレーム内容も理不尽なものも多く、それが従業員のストレスになっているようです。
理由3:給料が相対的に低い
宿泊業・飲食サービス業の平均月収は25万9500円で、全産業で最も低くなっています。(この平均には宿泊業界だけではなく、飲食サービス業も含まれています。)
宿泊業・飲食サービス業ではパートタイムやアルバイトで働く方も多く、労働時間の短さが平均月収に影響していることも考えられるため、給与が低すぎるということはできません。しかし、全産業の平均月収(31万8300円)と比較して6万円以上の差があることを考えると、決して「給料が高い業界」とはいえないでしょう。
こういった事情が、働くモチベーションの低下やストレスを従業員に与えているのかもしれません。
ホテル業界の役職は?キャリアプランの例
ホテル業界の働き方のイメージはできたでしょうか。ここでは、入社してからのキャリアプランについて紹介していきます。
最初に、ホテルオークラ東京ベイの組織図をご覧ください。
出世を考える上で、おさえておきたい職が2つあります。
まず1つ目は、ゼネラリストです。
ゼネラリストは、幅広い分野で知識・スキルを身につけ、オールマイティに活躍ができる人材のことです。
上の組織図の、総支配人がゼネラリストに当たります。マネージャーという呼び方の企業もあるようです。企業全体をみて、物事を判断する立場ですから、ゼネラリストの出世を目指す人は、様々な部署で経験を積む必要があるでしょう。
2つ目は、スペシャリストに位置するシェフやソムリエです。特定の分野で、高い専門性が求められます。
ご自身が、どのようなスキルを身につけ、将来働いていきたいのかを考えながら、キャリアプランを立ててみてください。
ホテル業界売上高ランキングTOP5
ここからは、ホテル業界の様々なランキングをご紹介していきます。初めにご紹介するのは売上高ランキングです。
▼ホテル業界売上高ランキングTOP5
1位|株式会社西部HD 1,940億円
2位|株式会社リゾートトラスト 1,698億円
3位|ルートインジャパン株式会社 1,639億円
4位|株式会社東横イン 1,228億円
5位|株式会社共立メンテナンス 1,009億円
以下で各会社の概要を簡単にご紹介します。
1位|株式会社西部HD 1,940億円
西武ホールディングスは、埼玉県所沢市に本社を置く、鉄道・バス・ホテル・レジャー・不動産などの事業を展開する持株会社です。西武グループの経営理念は、「でかける人を、ほほえむ人へ。」です。お客さまの日常・非日常を安全・安心・快適で、より豊かなものにすることを使命としています。
ホテル事業に関わりたい学生の皆さんは、西武グループのグループ会社である株式会社西武・プリンスホテルワールドワイドの採用情報をチェックしてみてください。
・主なブランド一覧
ザ・プリンス、グランドプリンスホテル、プリンスホテル、プリンス スマートイン
※ホテル・レジャー事業の売上高を参考にしています。
2位|株式会社リゾートトラスト 1,698億円
株式会社リゾートトラストは、愛知県名古屋市に本社を構えるリゾート企業で、日本の代表的な企業の1つです。会員権事業を中心に「国内会員制リゾートクラブ業界No.1」を確立しています。
その他、ホテルレストラン事業や、メディカル・シニアライフ事業、ゴルフ事業を展開しています。
・主なブランド一覧
ベイコート倶楽部、エクシブ、サンメンバーズ、ザ・カハラ・ホテル&リゾート、ホテルトラスティ
3位|ルートインジャパン株式会社 1,639億円
3位のルートインジャパン株式会社は、東京都品川区に本社を置く、ビジネスホテルの運営・開発・設計・建設・メンテナンスを行う企業です。2023年3月31日現在のホテル数は391施設、客室数は4万3,000室と、国内ホテル業界において3位の規模を誇ります。
ルートインジャパンの経営理念は、「お客様の笑顔のために。」です。お客様に快適な滞在を提供することを通じて、社会に貢献することを使命としています。
・主なブランド一覧
ホテルルートイン、グランヴィリオホテル
※グループ連結業績を参考にしています。
4位|株式会社東横イン 1,228億円
4位の東横インは、日本国内最大級のビジネスホテルチェーンです。皆さんも一度は見聞きしたことがあるホテル名ですよね。
1980年の創業以来、全国におよそ340以上のホテルを展開しています。
東横インの企業理念は、「人々の旅を、もっと楽しく、もっと快適に。」です。お客様一人ひとりに寄り添い、「清潔・安心・値ごろ感」を大切に最高の滞在を提供しています。
【参考】株式会社東横イン『会社情報』
5位|株式会社共立メンテナンス 1,009億円
株式会社共立メンテナンスは、東京都千代田区に本社を置く、寮・ホテル・リゾートの運営・開発・設計・建設・メンテナンスを行う共立メンテナンスです。寮数は520箇所、ホテル数は90箇所、リゾート数は41箇所と、国内外で事業を展開しています。(2023年3月31日現在)・主なブランド一覧
ビジネスホテルのドーミーイン、御宿 野乃、共立リゾートホテルズ
※ホテル事業の売上高を参考にしています。
ホテル業界就職人気企業ランキングTOP5
次に、ホテル業界の企業で就活生に人気な企業をご紹介します。
株式会社マイナビと株式会社日本経済新聞社が協働で実施した「2025年卒大学生就職企業人気ランキング」の業種別ランキング【ホテル・旅行】から、特にホテル事業に力を入れている企業TOP5をご紹介いたします。
▼ホテル業界就職人気企業ランキングTOP5
1位|株式会社Plan・Do・See
2位|株式会社星のリゾート・マネジメント
3位|アパグループ株式会社
4位|株式会社ミリアルリゾートホテルズ
5位|リゾートトラスト株式会社
以下で各会社の概要を簡単にご紹介いたします。
1位|株式会社Plan・Do・See
株式会社Plan・Do・Seeは、1993年に設立され、国内外で独自のコンセプトを持つホテルやレストランを展開しています。歴史的建築物のリノベーションを活用し、各施設ごとに異なるデザインとサービスを提供することが特徴です。主なホテルには、神戸の「オリエンタルホテル」や京都の「ザ ソウドウ 東山 京都」などがあります。
2位|株式会社星のリゾート・マネジメント
星野リゾートは、全国各地でリゾートホテルや温泉旅館、スキー場などを運営し、多様な宿泊施設を展開しています。「界 出雲」「リゾナーレ」「OMO」など、異なるブランドで多彩な宿泊体験を提供しています。主な施設には、長野県の「星のや軽井沢」や沖縄県の「星のや沖縄」などがあります。
主なホテルには、東京の「アパホテル〈新宿御苑前〉」や大阪の「アパホテル〈大阪梅田〉」などがあります。
【参考】アパグループ株式会社『採用情報』
4位|株式会社ミリアルリゾートホテルズ
株式会社ミリアルリゾートホテルズは、東京ディズニーリゾート内でディズニーホテルを運営する企業です。ディズニーの世界観を反映したテーマ性の高いホテルを提供し、宿泊者に特別な体験を提供しています。主なホテルには、「東京ディズニーランドホテル」や「ディズニーアンバサダーホテル」などがあります。
5位|リゾートトラスト株式会社
リゾートトラスト株式会社は、高級会員制リゾートホテルやゴルフ場、メディカル施設などを運営する企業です。会員制リゾートホテル「エクシブ」シリーズを中心に、高品質なサービスと施設を提供しています。主な施設には、「エクシブ箱根離宮」や「エクシブ京都八瀬離宮」などがあります。
【就活】ホテル業界の内定をもらうためにやるべきこと
さいごに、就活でホテル業界志望の就活生がやるべきことをまとめてみました。
資格を取る
ホテル業界の企業が入社までに必要な資格は特にありませんが、資格を保有していることで、ほかの就活生と差をつけることができます。ここでは、ホテル業界で働く際に生かせる資格を紹介します。
TOEICなどの語学系の資格
外資系ホテルや、海外からのお客様が多いホテルでは、TOEICのスコアを応募条件としている場合もあります。また、フロントやレストランなどの接客部門では、英語でのコミュニケーション能力が求められるため、TOEICのスコアがあると有利になるでしょう。
一方、日系ホテルや、国内のお客様が多いホテルでは、TOEICのスコアがなくても応募できる場合が多いです。ただし、TOEICのスコアがあれば、英語での研修や海外出張のチャンスが広がる可能性もあります。
ホテルビジネス実務検定
ホテルビジネス実務検定とは、ホテル業界で必要とされる実務知識を体系的に理解しているかを測定する検定試験です。ホテルの基礎知識や接客業務だけでなく、ホテルのマネジメント業務や管理業務にも対応しています。
サービス接遇検定
サービス接遇検定は、サービス業において、接客に必要な心構えや応対の技術、言葉遣い、立ち居振る舞いなどを総合的に評価する検定です。ホテル業界では、お客様に快適な滞在を提供するために、これらのスキルや知識が求められます。
ホテル業界で働きたい人は、サービス接遇検定を取得して、接客のスキルや知識を身につけることをおすすめします。
志望動機を固める
エントリーシートや面接で必ず聞かれる志望動機。ホテル業界は人気企業が多く、サービス業に関心がある人も多いと思います。
しかし、人気企業を志望する際には、なぜそのホテルでなければならないのか、説得力のある理由を明確にすることが大切です。
早めに志望動機を作成して、周りの人に添削してもらいましょう。ホテル業界の志望動機の書き方について悩んでいる方は、下記の記事を参考にしてください。
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OB・OG訪問は、ホテル業界で働くイメージができたり、実際に就活を体験した体験談が聞けたりと、自分の就職活動に大いに生かすことができます。
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さいごに
いかがでしたか。
ホテル業界はコロナウイルスの感染拡大が明けた今、回復傾向にある業界です。
本記事を読んで興味を持った企業があったら、各企業の説明会やインターンシップに参加して、企業文化や実際の現場を体感してみましょう。