面接の「最後に一言」どう答える?アピール内容別の回答例文を紹介

2024/07/16
面接でよくある質問
逆質問
目次
1.
「最後に一言」が面接評価に与える影響
2.
「最後に一言」面接官の質問意図
3.
【例文】アピール内容別の「最後の一言」
4.
Macherを使って就活対策をしよう!
5.
「最後に一言」で好印象を残すポイント
6.
「最後に一言」と言われなかった場合
7.
【選考段階別】おすすめの回答
8.
‌「最後に一言」のNG回答3選
9.
Matcherに登録して面接対策をしよう
10.
さいごに
‌‌「最後に一言、言いたいことはありますか?」‌
‌面接の終わりに、上記のような質問をされたことはありませんか?
「この質問って何のためにされているのだろう」
「何と答えるのが正解なんだろう」
「ここで挽回できること・落ちることってあるのだろうか・・・」

‌など、様々な疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、そのような悩みを解決して、企業に好印象を持ってもらえる回答の仕方を紹介します。
‌是非参考にして、選考突破を目指しましょう!

「最後に一言」が面接評価に与える影響

‌「最後に一言、言いたいことはありますか?」と言われると、「これで面接が終わる!」という気持ちから緊張感が抜けてしまう人はいませんか?

しかし、この「最後に一言」という質問は、面接において重要な役割を持っているのです。

(1)面接全体の印象を左右する

ピークエンドの法則」を聞いたことがありますか?

ピークエンドの法則とは、「人はある出来事に対し、感情が最も高まったとき(ピーク)の印象と、最後の印象(エンド)だけで全体的な印象を判断する」という法則です。

例えば、レストランでサラダに虫が入っていたとしましょう。
食事の最中に嫌な思いをしたこと(=ピーク)はどうしても記憶に残ってしまいますよね。

しかしその後、退店するまでに店側がどんな対応をするかで結末(=エンド)の印象も変わってきます。

謝罪もなく、料理の交換のみの対応であった場合、そのお店に再度行こうと思うお客さんはあまりいないと思います。

その一方で、誠意ある謝罪、料理の交換・サービス、次回の割引券を渡すなどの対応があった場合、また来てもいいかなと思うお客さんは多そうですよね。

面接でも同様です。

何かミスをしてしまって最初は印象が悪くても、最後の質問で面接官の印象を変えることができれば、イメージを覆すことができるかもしれません。
ピークエンドの法則。面接において、最後の印象が良いと、面接官にも良い学生であったと思ってもらいやすい。

面接の最後の質問である「最後に一言」での印象は、面接全体の印象に影響するとても重要な質問であると覚えておきましょう。

(2)合否の結果に影響を与える

「最後の一言」が合否を左右する場合もあります。

たとえば合格とするかどうか迷っている場合、最後の一言が決定打となって「とりあえず次の選考に進んでもらおう」「不合格かな」と判断される可能性もあるのです。

「一言」と言われると油断してしまいがちですが、そもそもこれも面接でされる質問の1つです。
つまり、自己PRや志望動機などと同等の判断材料になっています。

最後に伝えるべき一言は特にないと思っている就活生は、もしこの質問をされた場合に何を答えるかを事前に準備をして面接に臨むと良いでしょう。

「最後に一言」面接官の質問意図

面接で伝える事柄で良い印象を持ってもらうためには、そもそもなぜ企業がその質問をするのかを把握していなければなりません。
「最後に一言、言いたいことはありますか?」という質問にはどんな意図があるのでしょうか?‌
‌企業が最後に言いたいことを求める理由は、大きく以下の3つです。

‌(1)最後にアピールチャンスを与えるため

就職時の面接となると、緊張して上手く話せなかった、アピールし切れなかったという経験があるのではないでしょうか。
面接官はそんな就活生のために、改めてアピールチャンスを与えてくれる場合があります。

‌もしくは、面接を通して「合格」と思える決定打に欠ける時に、この質問を投げかけて判断しようとしている場合も考えられます。
そのため、最後まで気を抜かずに自分自身をアピールすることが大切です。

「最後に一言」は不合格フラグではない

「最後に一言」の質問の有無によって合否が決まっているという噂もあるようですが、それは誤解です。

面接は限られた時間の中でおこなわれるため、「最後に一言」が必ずしも聞かれるとは限りません。

最後のアピールチャンスである「最後に一言」を求められなかったために「不合格じゃないか」と考える人もいますが、それだけで不合格フラグとはなりません。

「最後の一言」が聞かれないときは、その前の時間内で十分に聞けている合図ともいえます。

伝えたい内容を伝えきれなかったと後々後悔をしないためにも、一つひとつの質問にはアピールしたい内容をしっかりと反映させておきましょう。

しかし、企業によっては合否に迷っている際にこの質問をする場合もあります。
「最後に一言」を求められた場合には、後悔しないよう熱意を持って自分の思いを伝えましょう。

‌(2)熱意を確かめるため

最後に一言聞かれたときは、回答すること自体に意味があります。
つまり、自分をアピールしようという熱意を示すことが評価に繋がるということです。

「志望動機」や「自己PR」「ガクチカ」などは事前に準備して、面接に臨む人がほとんどだと思います。
そのため、話慣れていたり、他の人と似た回答になっていたりする場合が多いです。

そのため、「最後に一言」を投げかけることによって、一人一人の独自性や思考力、積極性を見ているのです。

‌(3)入社後のミスマッチを防ぐため

企業にとって、内定辞退や早期退職は避けたいことです。
そのため、学生の不安や疑問をなるべく早めに解決させておきたいという想いもあります。

そのミスマッチを防ぐために、「質問も受け付けますよ」という意図で時間を設ける面接官もいるでしょう。
この逆質問の内容によっては、熱意の高さをアピールすることにも繋がります。

【例文】アピール内容別の「最後の一言」

企業がなぜ「最後に一言」を求めるのか解説してきました。
‌ここでは、具体的にどのような内容を伝えるべきか、紹介します。
以下を参考にしながら、自分なりに準備してみてください。

(1)面接で伝えた強みの補足

面接でアピールしきれなかった、もしくは更に強調したい自身の強みを最後に伝えましょう。

‌さらに、その強みを入社してどの場面で活かせるか、まで伝えることができれば好印象を与えられるはずです。

【強みを補足して伝えるときの例文】
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
 面接を通し、御社で私の強みを活かして働きたいという気持ちがより一層強くなりました。

自己PRでもお伝えした通り、私の強みは行動力があることです。先ほどお伝えできなかった具体的なエピソードといたしまして、本屋のアルバイトでの経験がございます。お客様のニーズや過去の売り上げ実績などを独自で調べ、ジャンル別に特設コーナーを設けてポップやチラシを作って宣伝するなど、様々な打開策を実施しました。

〇〇様のお話の中で「新規事業の立ち上げを行っている」と伺いました。もしご縁があり内定をいただけました際には、私の強みである何にでもチャレンジしていく行動力によって、御社の事業に貢献していきたいと考えております。
本日はありがとうございました。

(2)熱意・志望度の高さ

採用担当者は、長く企業で働いてくれる人を採用したいため、志望意欲の高い就活生を魅力的に感じています。
そのため、「最後に一言」の場で「なぜこの企業に入社したいのか」「入社後にどんなことをやり遂げたいと考えているのか」など企業の魅力に感じている点や入社後に貢献したいと考えていることを伝えましょう。

【企業への熱意や志望度の高さを伝えるときの例文】
本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。
本日の面接で御社の目指すビジョンについて詳しくお話いただき、御社で仕事をする意欲がますます高まりました。

志望動機でお伝えした内容の繰り返しとなりますが、「〇〇」という企業理念に惹かれ応募し、御社が第一志望です。本日の面接を通して、海外進出のための新規事業の立ち上げや、成長や挑戦する機会が増えることを知り、入社して貢献したい気持ちがさらに強くなりました。 

現在も英会話スクールに通い、ビジネスコミュニケーションスキルを鍛えています。
ご縁があり、内定をいただけた際には、以上のスキルをいかし御社の事業に貢献していきたいと考えております。
本日はありがとうございました。

(3)面接に対してのお礼

ここまでの面接で十分アピールすることができたと感じた場合は、感謝の言葉を述べることも良いでしょう。

お礼をすることで、礼儀正しさや誠実さをアピールすることができます。
面接で学んだこと、印象に残ったことなどを交えつつ、自分らしく感謝を伝えましょう。

【面接に対してのお礼を伝えるときの例文】
本日は面接の機会を頂き、心より感謝申し上げます。

面接では、御社独自の新規サービスについて、海外進出に向けた新規事業についての理解を深めることができました。同時にサービス普及のために尽力する熱い考えを深く知ることができ、より一層御社で働きたいという気持ちが高まりました。
お忙しい中、丁寧なご対応誠にありがとうございました。

フィードバックをもらうこともOK

面接に対してのフィードバックをもらうことも良いでしょう。

特になかなか選考を通過できず、困っている就活生の方は、チャンスと捉え、採用担当者というプロ視点での評価を聞いてみるととても参考になると思います。

企業は情報開示をためらう傾向もあるため、フィードバックを求める際には「目的を伝えること」「聞きたいことを絞ること」が大切です。

具体的には、
「合否にかかわらず次の選考に活かしたいため、本日の面接で良かった点、改善したほうが良い点があれば教えていただけますでしょうか。特に自己PRについてどのように感じられたかについてお伺いさせて頂けますでしょうか。」
といった形で聞いてみると良いでしょう。

(4)逆質問

企業について、何か聞きたいことがある場合は、それを質問しても良いでしょう。
業務に関しての質問は、その企業で働くイメージができている証になりますので、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。

「最後に何か聞きたいことはありますか?」という問いとの違い

「最後に一言」という問いは、「最後に何か聞きたいことはありますか?」という問いとは異なります。

基本的に、「最後に一言、ありますか?」という問いでは決意表明をし、「最後に何か聞きたいことはありますか?」という問いでは逆質問をします。

しかし、「最後に一言」の問いで、逆質問をしてはいけないというわけではありません。
最初に一言、「1点お伺いしたいことがございまして、ご質問させていただいてよろしいでしょうか?」と聞いてみましょう。

Macherを使って就活対策をしよう!

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像‌ここまで、「最後に一言」の質問の意図や、その回答例をご紹介してきました。

とても重要な質問の1つではありますが、その面接の内容を踏まえて柔軟に話す必要があり、練習が必要です。

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「最後に一言」で好印象を残すポイント

「最後に一言」で面接官に好印象を残すために、実際に答えるときのポイントを確認していきましょう。

面接は一方的に思いを伝える場ではなく、コミュニケーションの場です。

せっかく好印象につながる内容の「最後に一言」を考えても、今から解説するポイントを理解していないと面接官には響きません。

30秒~1分で話す

『一言』という言葉にあるように、なるべく簡潔に伝えることが大切です。
できるだけ1つのトピックで、1分以内を目安に話すよう心がけましょう。

たくさんの内容を盛り込んでしまうと面接の時間が延びてしまい、面接官の心証も悪くなってしまいます。

クッション言葉を使う

『クッション言葉』とは、前置きの言葉のことです。

例えば、熱意を伝えたい場合、「志望動機でお伝えした内容の繰り返しとなりますが」というクッション言葉を使います。
また、自分の強みを補足したい場合は、「自己PRでもお伝えした通り」と話し始めます。

クッション言葉によって語感をやわらげたり、良い丁寧な印象になるため、面接官にも好意的に聞いてもらいやすくなるでしょう。

面接の内容と一貫性を持たせる

最後に一言で発する内容は、これまで面接で話してきた内容と一貫性を持たせることが重要です。

志望動機や自己PRなどの内容と矛盾があると、面接官も戸惑ってしまい、悪い評価を受ける可能性もあります。

最後の一言は、あくまで面接で話した情報の追加や補足の内容にし、話に一貫性を持たせるよう意識しましょう。

「最後に一言」と言われなかった場合

前述したように、全ての面接官が「最後に一言」を聞くわけではありません。

面接官が学生の能力や熱意、強みを十分聞くことができたと判断できた場合は、面接が終了になることもあります。

「聞かれなかった=不採用、見込みがない」ということではありませんので、安心してください。

自分から切り出してみる

もし、伝えきることができなかったことや質問事項が残っていた時は、「大変恐れ入りますが、最後に少しだけお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と一言断りをいれましょう。
了承していただけたら、話をすることができる場合があります。

ただし、面接時間は限られているため、長くなりそうな質問は避けてください。
時間がかかってしまいそうな質問や、集団面接などの場合は、「気になることがありますので、後日、メール等で質問させていただくことは可能でしょうか?」と確認してみましょう。
了承していただけた場合には、連絡先を確認し、お礼を述べたうえで退室します。

感謝を伝えて退出する

特に伝えることがない場合は、簡単に面接のお礼と入社意欲を述べて、退室します。

面接は退室の様子も見られていることがほとんどです。

最後まで気を抜かず、マナーを守って退室しましょう。

【選考段階別】おすすめの回答

「最後に一言」は、選考段階に応じて回答を変更することも必要になってきます。

全ての選考で「自分の強みの補足」をするのではなく、それぞれの選考段階に応じて柔軟に変えていきましょう。

ここで紹介するのは、あくまで筆者のおすすめです。
これらを参考に、自分で回答を考えてみましょう!

1次面接

1次面接は、就活マナーのない学生をふるいにかける場と言われています。

一次面接は応募者の数が多いため、多くの企業は面接に時間をかけることができません。

そのため、
・面接での学び
・入社後の決意
・お礼
を30秒程度で簡潔に、伝えることがおすすめです。

また、1次面接では、「最後に一言」よりも、「何か質問はありますか?」という問いが多いように感じます。
これは、企業と学生のミスマッチを防ぐためです。

「最後に一言」への回答はもちろん、逆質問についても考えておきましょう。

2次以降の面接

2次面接以降は、企業にとって必要な社員かどうかを判断していると言われています。

そのため、企業への理解を深めた上で、自分の強みが企業にとって価値があるものであることをアピールする必要があります。

そのため、
・自分の強みの補足
・会社にどのように貢献していきたいか
・お礼
を30秒から1分程度で伝えることがおすすめです。

集団面接の場合も同様に、周りの学生との差別化のためにも、自分の強みについて再度伝えると良いでしょう。

最終面接

最終面接は、採用決定者によって見極められる場です。

いろいろな観点から学生の合否を判断していますが、最終面接を勝ち抜いてきた就活生の中で選ばれるためには、入社の本気度が重要になってきます。

そのため、
・熱意や志望度のアピール
・会社でどのように活躍していきたいか
・お礼
を1分程度で伝えることがおすすめです。

最終面接の「最後の一言」は、自分をアピールできる本当に最後のチャンスです。

自分の強みや志望度を、存分に伝えきりましょう!

‌「最後に一言」のNG回答3選

最後に、これだけは避けて欲しい!という回答例を紹介します。

「特にありません」

面接内で全て伝えきることができたと実感があったとしても、「特にありません。」という回答だけは避けてください。

企業側は最後のアピールタイムを作ってくれているので、面接時間を最大限に使ってアピールしてください。
もし何も思い浮かばなければ、お礼だけでも伝えるようにしましょう。

長く話し過ぎる

「最後の一言」という文字通り、長くても1分弱にまとめて発言することが大切です。

冗長になってしまうと、要点が伝わらず、面接官の印象に残らなかったり、整理能力がないと思われたりと、逆効果になってしまう場合があります。

待遇面などの質問をする

待遇面など、企業ホームページを見ればわかることを最後に質問するより、その場でしか聞けないことを聞く方が有意義でしょう。

‌例えば、
・「どのような時にやりがいを感じますか」
・「入社までにやっておいた方がいいことはありますか」
・「●●が強みなのですが、どこで活かせますか」
‌など、逆質問からも熱意を伝えましょう。

Matcherに登録して面接対策をしよう

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像‌ここまで解説した通り、面接で求められる「最後に一言」は学生にとって最後のアピールチャンスです。

面接の最後は面接官の印象に残りやすいため、好印象につながる内容や伝え方をする必要があります。

今回解説した面接で「最後に一言」が求められる理由を踏まえて、対策していきましょう。

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さいごに

本記事では、面接で「最後に一言」を求められたときの回答方法について説明してきました。
みなさんが面接本番で回答する際の参考になれば幸いです。

ただ、全ての面接官が「最後に一言」を聞いてくれるとは限りません。
また、この質問が無かったからと言って不採用ということでもありません。
聞かれればチャンスだと捉え、自分の魅力や熱意を存分に伝えきりましょう!


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