製造業(メーカー)の志望動機で押さえるべき要点
2019/02/21
目次
説得力のある志望動機を考えるために
就活において最も聞かれることの1つ、志望動機。説得力のある志望動機を伝えられるか否かは、選考の合否に非常に大きな影響を与えます。ポイントを押さえた志望動機を伝えることで、選考突破の確率を高めたいところです。
この記事では、製造業(メーカー)の志望動機を説得力のあるかたちで伝える方法について説明します。「製造業の志望動機」とは言うものの、志望動機に必要な準備や基本的な考え方はどんな業界でも共通です。ぜひ最後まで読んで、志望動機の基本をマスターしてください。
企業が志望動機を聞く目的
ESや面接で必ずと言って良いほど聞かれる志望動機。これほど頻繁に聞かれるということは、企業が志望動機を通して見ているものが、選考の合否を決める上で重要な判断基準になるということです。では、企業が見ようとしているものとは何なのでしょうか?それはずばり、企業に対する熱意です。
企業が選考のなかで企業に対する熱意を重要視する理由は、以下の2点になります。
内定辞退を抑制し、予定通りの採用人数を担保するため
1つは、内定辞退を抑制するため。新卒採用をメインで行う採用担当者は、目標採用人数を定められ、それに合わせて採用をしていくことになります。目標の採用人数を追うにあたって、最も大きなリスクが内定の辞退です。内定を蹴られる数が多ければ多いほど、採用計画が崩れ、結果として目標が達成が危ぶまれます。
内定辞退のリスクを軽減するためには、内定辞退をする可能性の高い学生を見極め、内定を出さないことが重要。その指針になるのが、志望動機です。
説得力のある志望動機には、企業について理解を深め、なぜ入社したいのか自分の経験を踏まえて伝えることが不可欠です。これには決して少なくない労力が必要になるので、企業への熱意を測る判断基準になります。みなさんの志望動機が誰にでも作れそうな薄いものになっていたら、内定をもらうことは難しくなるでしょう。
入社後のミスマッチを防ぐため
説得力のある志望動機には、企業に対する深い理解が欠かせないと述べました。企業への深い理解がある学生は、実際に入社した後も、満足度が高い状態で働くことができます。なぜなら、入社前と入社後で企業のイメージにギャップがないから。厚生労働省のデータによると、新卒で入社した学生のうち、およそ3人に1人が3年以内に離職してしまいます。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の在職期間別離職状況」(2018年3月26日参照)
この原因の1つが入社後に感じるギャップです。早期離職は入社した人にとっても辛いことですが、お金と労力をかけて採用した人にすぐに辞めてしまわれることは企業にとっても不幸なこと。企業は志望動機で企業の理解度を見ることで、入社後ギャップを感じずに働けるのか見ています。しっかりと企業のことを理解していれば、入社後にギャップを感じずに働き続けられると判断しているのです。
志望動機を考える上で欠かせない2つの観点
企業が志望動機を聞く目的を学んだところで、説得力のある志望動機を考える際に必要なものについて説明します。志望動機に必要な観点は以下の2つです。自分がやりたいことは何か
志望動機を考えるのに絶対に欠かすことができないのは、自分のやりたいこと。自分のやりたいことなしには、製造業に限らずどの業界の志望動機も考えることができません。なぜなら志望動機は、「私がやりたいことは〇〇です。それを実現できるのが御社(貴社)です。」というかたちで、やりたいことをベースに作るものだからです。
とはいえ自分がやりたいことを見つけることは、決して簡単ではありません。そのようなときに役立つのが自己分析。自己分析では過去の経験を振り返り、どんなことにやりがいを感じ、どんなことをつまらないと感じてきたのかを内省していきます。そこから得た学びをやりたいことに昇華させていくのです。
以下の記事を参考に自己分析をし、自分のやりたいことを言語化してください。
やりたいことを実現するための条件は何か
自己分析を通してやりたいことの方向性が見えてきたら、それを実現するための条件を定義します。ここで言う「条件」とは、業界や職種による仕事内容の違いや、組織体制や企業規模による環境の違いです。
例えば、「1人の人間の人生に大きな影響を与える仕事がしたい。」と考えていた場合、人生において大きな意思決定の場面である「不動産」や「人材」の仕事はやりたいことと一致しているかもしれません。このようなかたちで、自分のやりたいことを実現するためにはどんな条件が必要理解する必要があります。業界研究や企業研究を通して、自分に必要な条件を探してみてください。
以上の2つは志望動機の柱となる極めて重要な要素です。みなさんたった1つの企業しか受けないということはないと思いますが、この2つさえ固まっていれば、志望動機を使いまわすことができるのです。
①自分のやりたいこと
②その実現のために必要な条件
③選考を受ける企業がそれを満たしているという事実
使いまわすと言うと語弊があるかもしれませんが、①と②をベースにし、③を企業ごとに変えれば、説得力の志望動機を作ることができます。上でも述べた通り、この志望動機の考え方は製造業に限りません。これを機会にぜひ試してみてください。
製造業(化粧品メーカー)の志望動機の例
今まで説明したことを踏まえて、製造業(化粧品メーカー)の志望動機の例を紹介します。紹介するのは、実際に選考を通過し、内定をもらった志望動機。みなさんの志望動機の参考になれば幸いです。
私が貴社を志望した理由は、貴社の事業に携わることで、人々に夢や希望、前向きな気持ちを与えることができると考えたからです。
私は、日々の生活に密着して価値を提供できる仕事がしたいと考えています。その中でも、人を明るい気持ちにすることができる化粧品業界に魅力を感じました。とりわけ貴社は、約10年ぶりとなる大型ブランドを立ち上げるなどの革新性があり、お客様に積極的に価値のある製品を提供していこうとする姿勢に非常に魅力を感じました。
自分のやりたいことと、それができる業界について触れるとともに、その中でもなぜその企業でなければならないのかという点に触れられています。面接では、なぜ「人々の生活に密着して価値を提供できる仕事がしたい」と考えたのかということについても質問されることが十分に考えられるので、過去の経験を踏まえて説明できるようにしておきましょう。
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