就活留年とは?選考への影響、面接で理由を聞かれた際の回答例を解説

2025/01/31
就活がうまくいかない
就活の悩み
面接で落ちる
就活がつらい
目次
1.
就活留年とは
2.
就活留年による良い影響
3.
就活留年による悪い影響
4.
就活留年を決断する前に
5.
内定がまだない人がやるべき4つのこと
6.
面接で就活留年の理由を伝える時の注意点
7.
就活留年の理由を伝えるときの例文
8.
【Q&A】留年についてのよくある質問
9.
さいごに
「就活留年をするか迷っている」「就活留年したけど選考に影響はある?」と不安を抱えている人はいませんか?

本記事では、就活留年を検討している人に向けて「就活留年をすることによる影響」や「内定を勝ち取るためにできること」を解説します。また、就活留年が確定している人に向けて「就活留年した理由を聞かれた際の回答例文」についてもご紹介します。

就活留年とは

はじめに、就活留年とはどのような状態をいうのでしょうか?

就活留年とは、『大学卒業時に就職先が決まっておらず、再度来年度の就活を行うために留年すること』を指します。

就職をしない要因は様々ですが、以下の要因が挙げられます。
・学業の影響で就活開始が遅れた。
・内定がもらえなかった。
・納得のいく企業からの内定をもらえなかった。
・就活中に志望業界が変わった。

留年をしてしまうと就活では不利になると考える人が多いと思いますが、そんなことはありません。企業は自社にマッチしたやる気にあふれた人材を求めているため、ただ単に留年をしただけでは不利になることはないでしょう。

しかし、就活留年の理由の伝え方や、留年期間をどのように過ごすかによっては不利になってしまう可能性があります。

就活留年が選考に及ぼす影響を理解したうえで、就活留年をするかを慎重に検討していきましょう。

就活留年と就活浪人は何が違う?

似た言葉に就活浪人という言葉があります。就活浪人とは、『大学を卒業して、既卒として就活を継続すること』を言います。

就活留年も就活浪人も、次年度の就職を目指して再度就職活動を行うという点で共通しています。

2つの違いは、就職浪人は大学を卒業しているため既卒としての就職を目指すのに対して、就活留年は卒業していないため新卒としての就職を目指せることです。

学校を卒業後、すぐに働かなかったことに対して働く意欲が低いと判断されることもあり、既卒の就活は難しいと言われています。

就活留年をする人の割合はどれくらい?

では、実際に就活留年をする人はどのくらいいるのでしょうか?

キャリタス就活が行った『10月1日時点の就職活動調査』によると、就職先が決まっていない学生の中で、5.1%の学生が就活留年を行うと回答しています。
就職先が決まっていない学生の今後の予定。就活留年を決断している学生は5%。
10月時点ですでに就活留年をするという決断をしている人がいます。そのため、3月の進路選択時期には就活留年を決断している学生の割合は増えているでしょう。

また、注目してほしいのは就職先が決まるまで就活を続けると回答している学生が57.1%もいることです。10月時点で内定をもらえていなくても、3月までに内定獲得を目指して頑張っている仲間がいます。最後まで諦めずに就活に取り組みましょう。

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就活留年による良い影響

まずは就活留年をすることによる良い影響を解説します。

▼就活留年による良い影響
(1)新卒として就活ができる
(2)同期から情報が得られる
(3)事前準備のための時間ができる

以下で詳しく解説していきます。

(1)新卒として就活ができる

新卒として就活を続けることができるのは大きなメリットであるといえるでしょう。

大学を卒業してしまうと新卒採用しか行っていない企業へのエントリーができなくなります。新卒採用のみに絞って採用活動を行っている企業も多いため、エントリー可能な企業数が減ってしまうことは大きな損失となります。

就活留年をすることで新卒として再度就活を行うことが可能となり、選択できる企業の幅が広がります。

(2)同期から情報が得られる

就活留年を行った場合、同級生のほとんどは先に入社をしているため、企業の情報や就職活動のノウハウを知ることができるでしょう。

実際に働いている人からの情報の中には、会社説明会や座談会では得られない情報がたくさんあります。より詳しく企業研究を行い、エントリーシートや面接でほかの学生との差別化を図ることもできるでしょう。

また、近年増えている採用手法として「リファラル採用」があります。リファラル採用とは、内定者や社員に人材を紹介してもらい選考を行う採用手法です。この手法を取っている企業に就職した友人から、選考の案内をもらえることがあるかもしれませんね。

(3)事前準備のための時間ができる

就職までの期間が1年伸びるため、就活の事前準備のための時間を取ることが可能です

また単位が十分に取れている場合は、現役で就活を行っている学生と比較して、学業に割く時間が少ないです。その分就活に割く時間を捻出できるため、余裕をもって就活を進めることができるでしょう。

就活留年による悪い影響

次に、就活留年をすることによる悪い影響について解説します。

▼就活留年による悪い影響
(1)お金がかかる
(2)企業からマイナスなイメージを持たれることがある
(3)就活留年をしたからといって内定が出るとは限らない

以下で詳しく解説していきます。

(1)お金がかかる

就活留年をすることによるデメリットはなんといっても、お金がかかることです。

就職をせずに留年するということは、大学に在籍するということです。つまり追加で在籍する期間分の学費がプラスでかかります。休学をすることによって通常よりも学費を抑えられる可能性もありますが、そのまま卒業するよりは金銭的に負担が増えてしまいます。

留年中の学費や生活費をどのように工面するのかを考えたうえで決断する必要があります。

(2)企業からマイナスなイメージを持たれることがある

就活留年をした理由によっては企業からマイナスなイメージを持たれてしまう可能性があります。

例えば、「内定を1社ももらうことができなかった」という理由を伝えた場合、採用担当者は「何か不合格にする要素を持っている人なのかな」とマイナスなイメージを抱かれてしまう可能性があります。

留年した理由については面接で聞かれる可能性が高いため、留年した理由や留年期間の過ごし方の伝え方を工夫して、良い印象を持ってもらえるようにしましょう。詳しくは本記事後方の『面接で就活留年の理由を伝えるときの注意点』で解説していますので、ご確認ください。

(3)就活留年をしたからといって内定が出るとは限らない

就活留年をしたからといって志望企業からの内定が出るとは限らないという点には注意が必要です。

1回目の就活で志望した業界や企業に再度応募をしても、内定をもらうことは難しいです。例えば、応募倍率が100倍を超える人気企業を志望している場合や、1回目の就活で企業とキャラクターが会わないと判断された場合等です。このような場合以外でも、再度エントリーをしても内定をもらえない可能性は十分にあります。

また、一度選考に参加して不合格となった場合、2度目のエントリーはできないと定めている企業もあります。年度をまたいでもエントリー不可の場合、就活留年をしても志望企業に内定をもらうことはできないため、注意が必要です。

就活留年を決断する前に

就活留年はとても大きな決断です。その大きな決断をする前にしておくべきことをご紹介します。
▼就活留年を決断する前にすべきこと
・就活留年が自分にとってメリットとなるか考える
・親としっかり話し合う
・最後まであきらめない

以下で詳しく解説していきます。

就活留年が自分にとってメリットとなるか考える

まずは、就活留年をすることが自分にとって本当にメリットなのかを検討しましょう。

就活留年には、学費の追加発生や就活でマイナスのイメージを持たれてしまう可能性、就活留年をしても納得した結果が得られるとは限らないといったデメリットがあります。就活留年によって発生するコストやデメリットを照らし合わせ、就活留年をすることが本当に自分に取ってメリットとなるかを慎重に検討しましょう。

親としっかり話し合う

自分にとってメリットとなると判断したら、親としっかり話し合い、理解を得ましょう。

就活留年は金銭的な負担や、就活に対しての精神的な負担がかかります。一人で就活留年を決め親からの理解を得られていない場合、必要な援助を受けられない場合があります。何より、親からの理解を得られていない状態で就職活動を継続しても、精神的なストレスがかかり、失敗の要因となり得ます。

就活は自分にとっても、親にとっても大きなターニングポイントです。決して一人で決めたりせずに、親からの理解を得ておきましょう。

最後まで諦めない

なんといっても、一番大切なことは最後まで諦めないことです。

まずは、思うように就活が進んでいない原因を探りましょう。原因がわからないままだと、就活留年をしても同じ失敗を繰り返してしまうことになります。

自分がこれまでどの選考段階で落ちることが多かったのかを振り返ってみましょう。

書類選考で落ちてしまっている人は、エントリーシートだけでは自分の魅力が採用担当者に十分に伝わっていない可能性があります。第三者に確認をしてもらい、伝わりにくい言い回しになっていないか、より自分を魅力的にアピールできる表現方法がないか添削してもらいましょう。

面接で落ちてしまっている人は、自己分析を深めて強みや志望動機を裏付けるエピソードに幅を持たせ、模擬面接を何度も行って練習を重ねましょう。また、質問への回答内容についてもアドバイスをもらって改善していくことで、自信をもって自己PRをできるようになるでしょう。

内定がまだない人がやるべき4つのこと

ここからは、内定がまだない人にぜひやっていただきたい4つのことをご紹介します。

就活は最後まで諦めないことが大切です。ここで紹介する4つのことに取り組み、内定を掴み取りましょう。

▼内定がまだない人がやるべき4つのこと
(1)就活エージェントを利用する
(2)自己分析や業界・企業研究をやり直す
(3)エントリーする企業を増やす
(4)面接対策をおこなう

以下で詳しく解説していきます。

(1)就活エージェントを利用する

「自分で頑張っても結果が出ない」「何を改善したら良いかわからない」という人は、就活エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

就活エージェントでは、就活に関しての悩みや相談に乗ってくれたり、自分にあった企業を紹介してくれたり、ES添削、面接対策等を行ってくれます。一人で就活を進めることに不安を感じている人、一人で頑張ってみたけど限界を感じている人は、ぜひ活用してみて下さい。

就職エージェントneo

就活エージェントneoは約45,000件の内定実績を誇る就活エージェントです。

<特徴>
・年間約2.000社以上の企業求人を保有している
・就活支援の長い実績あり
・「10年後を見据えた企業探し」で納得した就活を送れる

「安定した支援サービスのもと、納得して内定獲得を目指したい」という方におすすめです。

キャリアスタート

キャリアスタートは、個性を重視し、新卒だけでなく第二新卒やフリーターにも強い就活エージェントです。

<特徴>
・92%と高い入社後定着率
・独自の適職診断「思考サーベイ・キャリアアンカー」により自分に合った職種が分かる
・未経験・フリーターの強い支援実績

「深い自己分析により自分に合った職種に就きたい」就活生におすすめです。

キャリアチケット

‌キャリアチケットは、就活生の4人に1人が利用している就活エージェントです。

<特徴>
・プロのアドバイザーが専属でサポートしてくれる
・厳選された企業を紹介してくれる(平均選考企業数5社)
・他学生や社会人と情報交換できる「キャリアチケットカフェ」経営

「厳選された求人を受け、効率良く内定を獲得したい」と考えている就活生におすすめです。

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(2)自己分析をやり直す

内定がなくて焦ってしまうかとは思いますが、自己分析をイチからやり直してみましょう。

白紙の状態から自己分析をすることによって、エピソードに深みが出るだけでなく、自分の気づけなかった強みに気づくことができるでしょう。

自己分析には様々なやり方があります。まだやってみたことのない自己分析方法をぜひ試してみてください。

▼自己分析の方法
①自分史
②モチベーショングラフ
③SWOT分析
④Will・Can・Must
⑤ikigaiチャート
⑥マインドマップ

①自分史

自分史のフォーマット
自分史とは、生まれてから現在に至るまでの出来事を洗いざらい書き出し、それらをまとめたものです。自分史を作成することによって、今まで自分が経験してきたエピソードを可視化することができます。

②モチベーショングラフ

モチベーショングラフの記入例
モチベーショングラフは、過去から現在までのモチベーションをグラフに書き出し、モチベーションが高まった時期や低くなった時に「何があったのか」を書き出します。価値観や行動特性を見ることができます。

③SWOT分析

SWOT分析の記入例
SWOT分析とは、企業や事業の現状を把握し、経営戦略やマーケティング戦略を立案するために用いられるフレームワークです。自分の「強み(Strengths)」、「弱み(Weaknesses)」、「機会(Opportunities)」、「脅威(Threats)」の4つの項目に分け、分析します。

④Will・Can・Must

Will・Can・Mustの記入例
Will・Can・Mustとは、「やりたいこと、できること、せねばならないこと」この3つの要素から、自分自身のキャリアを見つけ出す方法です。

Will:自分自身の欲求
Can:自分自身の能力、スキル、強み
Must:社会的に必要とされていること
これを洗い出してどのようにキャリア選択につなげていくのかを分析します。

⑤ikigaiチャート

ikigaiチャートの記入例
充実感をもって生きがいを感じながら働ける仕事を探すためにできた分析方法が「ikigaiチャート」です。ikigaiチャートでは、「好きなこと」「得意なこと」「得たい報酬」「社会貢献になること」について分析していきます。

⑥マインドマップ

マインドマップの記入例
マインドマップとは、特定のキーワードを中心として、その関連する言葉やイメージ、事象をつなげた図のことです。就活でマインドマップを用いることで思考を可視化することができ、自分の強みや得意なことが明確になるでしょう。

(3)エントリーする企業を増やす

まずは企業の選考に参加しないことには、内定をもらうことはできません。「全部不合格となってしまった」「これから受ける予定の企業数が減ってきた」という人は、再度選考に参加する企業の絞り込みを行いましょう。

エントリーする企業を絞り込む際には、以下の手順で行います。

STEP1:自己分析をして就活の軸を再設定する
STEP2:就活の軸をもとに企業選びの軸を決める
STEP3:企業選びの軸をもとに企業を探す

STEP1:自己分析をして就活の軸を再設定する。

自己分析を行い、企業を選ぶうえで譲れないポイント、つまり「就活の軸」を考えましょう。就活の軸として以下で詳しく解説していきます。3つの観点から考えてみると見つけやすくなるでしょう。

①興味関心:どんな仕事がしたいのか。
②働く人・カルチャー:どんな環境で働きたいか。
③強み・適性:どんな業務で自分の強みを活かせるか。

STEP2:就活の軸をもとに企業選びの軸を決める

STEP1で設定した就活の軸をもとに、企業選びの軸を決めていきましょう。以下の7つの軸に注目してみましょう。

▼企業選びの7つの軸
①事業内容
②企業の経営方針
③仕事内容
④企業規模・安定性
⑤社風
⑥給与・福利厚生
➆入社後3年以内定着率

STEP3:企業選びの軸をもとに企業を探す

企業選びの軸が決まったら、その軸をもとに企業をピックアップしていきましょう。

基準を満たした企業数が多い場合には、「魅力に感じた部分」と「残念に感じた部分」を書き出し、企業ごとに比較して優先順位をつけてみてください。

(4)面接対策をおこなう

エントリーして、企業から面接の案内が来た際には、必ず面接対策を行いましょう。これまでと同じように面接を受けてしまっては、再度不合格となってしまう可能性が高いでしょう。

面接でチェックされているポイントの例をご紹介します。

▼面接時のチェックポイント
①表情が明るい
②言葉遣いが丁寧で適切である
③面接官の目を見ている
④適切な声のトーン・大きさである
⑤棒読みではなく、自分の言葉として会話できている
⑥身だしなみが整っており、清潔感がある

「自信なさげに話している」「面接マナーがわかっていない」「何を伝えたいのかわからない」
面接で不合格になってしまう理由は自分自身では気づけない部分に隠れていることが多いです。面接対策を行い、改善点を修正をしたうえで本番の面接に臨むようにしましょう。

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面接で就活留年の理由を伝える時の注意点

面接では就活留年をした理由について聞かれることが多いでしょう。

留年をしたこと自体はマイナスポイントにはなりません。しかし、その理由や伝え方には注意が必要です。マイナスな印象を持たれないようにするために、就活留年の理由を伝える際の注意点を解説します。

▼就活留年の理由を伝えるときの注意点
・理由は正直に伝える
・具体的に伝える
・留年したことを他責にしない

以下で詳しく解説していきます。

理由は正直に伝える

留年の理由は正直に伝えるようにしましょう。万が一嘘だとばれた場合、不合格や内定取り消しといった結果が待っています。

就活をやり直すという選択をとり1年間頑張ってきたにも関わらず、たった1つの嘘で内定を取り逃がしてしまってはもったいないです。「就活をやり直すためです」と、潔く本当の理由を伝えましょう。

具体的に伝える

留年をした期間、何をどのように頑張ったのか、その経験を入社後どのように活かしていくのかを具体的に伝えるようにしましょう。抽象的に伝えてしまうと、何を頑張ったのかが伝わりにくく、努力や魅力が採用担当者に伝わらない可能性があります。

就活留年の理由を伝えるときには以下のSTEPに沿って回答すると良いでしょう。

▼就活留年の理由の答え方
STEP1:留年理由を一言で表す
STEP2:該当するエピソードを伝える
STEP3:考えた改善方法を伝える
STEP4:入社後、その学びをどう生かすか伝える

留年したことを他責にしない

留年したことをほかの人の責任にすることはやめましょう。

「学校の授業が忙しかった」「バイトのシフトを入れさせられた」などのような理由はNGです。このような理由を伝えてしまうと「失敗を人の責任にする人」と判断され、成長意欲のない人材であると判断されてしまいます。

そのため、留年の理由を伝えるときには、自分の行動によって招いた結果であることを伝えるようにしましょう。

就活留年の理由を伝えるときの例文

ここからは、面接で就活留年をした理由について聞かれた際の回答例文をご紹介します。以下の例文を参考にして、採用担当者に自分の魅力が伝わる回答例を用意しましょう。

就活留年の理由:例文1

私が留年をした理由は、第一志望企業である御社の内定をもらうために就職活動をやり直したかったからです。
就職は、人生においてとても大事なターニングポイントだと考えています。昨年は第一志望企業からの内定をいただくことができず、納得する結果とはなりませんでした。内定をいただけなかった原因が基本的なビジネススキル・コミュニケーション能力不足にあると考え、スキルを磨く時間を確保するために、留年をして就職活動をやり直すという選択を取ることにしました。
留年期間で私は〇〇会社の営業インターンシップをはじめ、社会人としての基本的なビジネススキルや営業の即戦力人材として働けるようなヒアリング力、提案力を身に付けてきました。
入社後には、留年した1年分を取り戻すべく全力で仕事に取り組み、先輩方を追い抜けるよう、成果を出し続けると約束します。

就活留年の理由:例文2

私は、就職活動を納得いくまでやり切りたいと考え、留年という決断をしました。
在学中は、様々な企業の説明会に参加する中で、本当に自分がやりたいこと、社会に貢献できることは何かを深く考えるようになりました。3年生の終わり頃には、いくつかの企業から内定をいただくことができましたが、どこか腑に落ちない感覚がありました。そこで、将来のキャリアについて改めて深く考える時間が必要だと考え、留年を決意しました。
留年中は、自己分析を徹底的に行い、自分の強みや弱み、興味関心を明確にしました。また、キャリアセンターやOB・OGの方々に相談し、様々なアドバイスをいただきました。その結果、自分が本当にやりたいことは、〇〇だと確信することができました。今年の就職活動では、自分の軸をしっかりと持ち、企業とのマッチングを重視しています。
入社後は、常に自分のキャリアについて考え、目標を高く持ち続けたいと思います。
また、周りの方々とのコミュニケーションを大切にし、協力しながら仕事を進めていきたいです。最後に、社会に貢献できる人材になるために、日々努力を続けていきます。

【Q&A】留年についてのよくある質問

ここまで、就活留年に特化して就活留年を回避するための対策や就活留年の理由の回答方法について解説してきました。

ここからは、『留年』についてよくある質問をピックアップして回答します。

Q1:留年は就活で不利になる?

留年だけで、就活が不利になる傾向はありません。

企業の方針や留年後の行動、留年理由の伝え方によって、その評価は変わります。新卒、つまり若手の採用においては具体的なビジネススキルよりもコミュニケーション能力や熱意といったポテンシャルが重視されるためです。

限られた時間の中でいかに魅力を伝えられるかがカギとなってきます。

Q2:就活で留年はばれる?

留年はほとんどの場合ばれるため、嘘は付かないようにしましょう。

留年していたかどうかは大学へ問い合わせをすればわかってしまうことであり、また
成績証明書の提出を求められた場合には、単位取得年によってばれてしまいます。

留年自体は悪いことではないため、隠さずに正直に伝えるようにしましょう。

Q3:留年したら、内定は取り消される?

ほとんどの場合、内定は取り消しになるでしょう。

まず、大きな理由がない限り企業側から内定取り消しをすることはできません。しかし、留年のように明らかに学生に過失がある場合には、内定取り消しの理由となり得ます。

また、内定をもらった際に提出した内定承諾書の「内定取り消し事由」の中に「20〇〇年3月までに卒業ができなかった場合」という記載がされていることが多いです。この場合には内定は取り消しとなるでしょう。

しかし、9月卒業まで待ってもらえたり、来年度の採用選考で選考をスキップしてもらえる場合もあります。

まず、留年が確定した段階で採用担当者に正直に伝え、その後の対応について相談するようにしましょう。

さいごに

本記事では、就活留年について解説してきました。

内定がなかなかもらえないと不安になりますが、最後まで諦めなければ内定をもらえる可能性は十分にあります。自己分析や面接対策を行い、内定獲得を目指して頑張りましょう。

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