内定辞退はいつまでOK?連絡の方法やマナーを例文付きで詳しく解説

2024/07/30
内定辞退
内定承諾
目次
1.
‌内定辞退をしている学生は5割以上!
2.
‌内定辞退は「いつまでに」「誰に」連絡するべき?
3.
‌内定辞退を伝える3つのポイント
4.
電話で内定辞退を伝える注意点や例文をご紹介
5.
メールで内定辞退を伝える注意点や例文をご紹介
6.
‌内定辞退で起こりやすいトラブルと対処法3選
7.
内定辞退に関するよくある質問
8.
終わりに
9.
‌Matcherで就活生にアドバイスしてみませんか?
内定辞退に対して不安を感じている学生はいませんか?

内定を複数の企業からもらえたのは嬉しいことですが、実際に就職する企業は1社ですよね。

そのため、必ず内定辞退する企業が出てきてしまいます。

そこで本記事では、内定辞退をする際にどのように企業へ連絡すれば良いのか、連絡するときの例文やマナーを詳しくご紹介します。

少しでも内定辞退の連絡をする際の手助けになれば幸いです。

‌内定辞退をしている学生は5割以上!

実は、内定辞退をするのは珍しいことではありません。
以下のグラフをご覧ください。
内定辞退率について表す円グラフです。内定辞退する学生は56.2%にものぼります。‌内定辞退をする学生は5割以上もいるんです!

就職みらい研究所が行った「就職プロセス調査」では、2024年5月15日時点での内定辞退率は56.4%にのぼるといいます。
そのため、内定辞退をするのは珍しいことではありません。

内定を頂いた企業への感謝は忘れず、早めに内定辞退の連絡を行うようにしましょう。

【参考】就職みらい研究所「就職プロセス調査」

‌内定辞退は「いつまでに」「誰に」連絡するべき?

ここでは、「いつまでに」「誰に」内定辞退を連絡するべきかを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

内定辞退は「いつまでに」すればいい?

企業からの内定に対する返答期限は、内定通知をもらってから1週間程度と言われています。

内定辞退が決まったらできるだけ早く申し出るようにしましょう。就活生は内定をもらって入社する企業が決まったらそれで終了かもしれませんが、企業側はそういうわけには行きません。研修の準備や配属の調整など、やるべき仕事がたくさんあります。

‌内定辞退の時期が早ければ、採用人数の増加など、対応がしやすいです。逆に内定辞退の時期が遅ければ、企業側が対応しきれず多大な迷惑をかけることになります。

内定辞退の連絡をするのが気まずいという気持ちはよくわかりますが、連絡を先伸ばしにせず、早急に連絡するようにしましょう

‌内定承諾後の内定辞退は法的にはOK

民法627条1項によれば、内定承諾後であっても2週間前までなら辞退が可能です。
内定承諾書を提出していたり、内定通知を承諾していたりしても、
‌辞退を希望する2週間前までに連絡を行えば、一方的な契約の解約が可能です。

しかし、できるだけ早く対応することが一番です。
内定辞退をすることになったら、すぐに対応するようにしましょう。

‌ 入社まで2週間を切ってからの内定辞退はNG

入社まで2週間を切ってからの内定辞退は厳禁です。

‌厚生労働省によると、雇用契約は、解約通知、つまり内定辞退をしてから2週間で解約となります。2週間を切ってから内定辞退をすると、4月の初めは二重雇用契約となってしまい、入社しようと思っていた会社に入れなくなる恐れがあるのです。内定辞退は遅くても必ず2週間前にするようにしてください。

内定を保留する場合は連絡を行う具体的な期限を伝えよう

企業によっては、内定保留ができる場合があります。
内定保留とは、企業から内定の連絡があった際に承諾するか否かの返事を待ってもらうことです。

内定保留をする場合には、連絡を行う日程を具体的に設定するようにしましょう。
そして、設定した期日までに採用担当者へ必ず連絡を行いましょう。

‌②内定辞退は「誰に」連絡すればいい?

内定辞退は採用担当者に連絡するようにしましょう。

▼内定辞退を連絡する相手
・担当者の名前がわかる場合は「個人宛」
・わからない場合には「採用担当者宛」もしくは「人事部宛」などの部署宛

連絡しづらいからといって、企業の受付などに連絡するのはやめましょう。
採用してくださった企業への礼儀として内定辞退の連絡を行いましょう。

‌内定辞退を伝える3つのポイント

内定辞退を伝えるポイントは以下の3つです。

▼内定辞退を伝える3つのポイント
①お詫びの言葉を添える
②内定辞退の理由を詳しく伝えなくて良い
③入社予定の企業名を言わない

では、それぞれのポイントについて解説します。

①お詫びの言葉を添える

内定辞退を伝える際には、お詫びの言葉を添えましょう。
応募者が複数の企業を受けており、内定辞退は珍しいことではないと採用担当者も認識しています。
そのため、丁寧にお断りの連絡をすることで内定辞退の連絡を受け入れてもらえるでしょう。
企業に対して「迷惑をかけて申し訳ない」という誠意ある態度で気持ちを伝えることが大切です。

②内定辞退の理由を詳しく伝えなくて良い

内定を辞退する理由について企業に詳しく伝える必要はありません。

「より条件の良い企業に内定をもらった」「第一志望の企業に内定した」などの直接的な表現は失礼にあたります。また企業を下げるような言い方は厳禁です。

内定辞退の理由を聞かれた場合には、「熟考した結果」「一身上の都合により」などの表現がおすすめです。

内定辞退のよくある理由

内定辞退の連絡をした際に、理由を聞かれた際の答え方について紹介します。

最も無難な回答は、

「一身上の都合で」
「検討の結果」
「自分の適性を考えて」

などです。ただ、これらは抽象的な表現なので、担当者から具体的な理由を求められる場合もあります。

その際は、率直に「他社への就職」などと伝えましょう。しかし、「他社の方が好待遇だった」など失礼に当たるような発言は避けてください

‌③入社予定の企業名を言わない

内定辞退の際に、入社予定の企業名を聞かれる場合もあります。
この場合、必ずしも企業名を答える必要はありません。

どうしても答えを求められる場合には、業界や職種を伝えるだけでも良いです。
内定先からの指示で企業名は答えられないといった旨を伝えるのも良いかもしれません。

電話で内定辞退を伝える注意点や例文をご紹介

ここからは、内定を辞退する方法について解説していきます。まず、内定辞退の連絡は電話で行うのがマナーです。

面接や面談でお世話になった方へ直接伝えることに抵抗を感じるかもしれませんが、電話の方が誠意が伝わります。また、メールだと相手が見落としている可能性もあるので、確実に伝えるためにも電話での連絡をおススメします。

電話で連絡する際の注意点

ビジネスの場においては、電話マナーが重要です。最低限これらを意識して、最後まで誠実な姿勢を心がけてください。

‌▼電話で連絡する際のマナー
・営業時間内に連絡する
・忙しい時間(始業直後と定時時刻間際)はできるだけ避ける
・丁寧な言葉遣いで話す
・静かで電波の良い場所からかける
・相手が離席中の場合でも要件をしっかり伝えておく
・かけた場合は自分から切り、受けた電話は相手が切ってから切る

電話で連絡をする際の例文

電話で内定辞退を伝える際の例文を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
内定辞退の電話スクリプト
‌これはあくまで一例です。辞退の理由を尋ねられる可能性が高いので、しっかりと説明できるようにしておきましょう

メールで内定辞退を伝える注意点や例文をご紹介

担当者と電話が繋がらない場合は、早めにメールで連絡しましょう。その際、電話で連絡したが不在だったという旨を記載したうえで、内定辞退の旨を述べましょう。

メールで連絡する際の注意点

メールで連絡する際も、ビジネスマナーを守らなければなりません。文章が完成した後も、数回見直し、誤字や脱字、読みにくいところがないか、などを確認しましょう。

‌▼メールで連絡する場合のマナー
・正しい敬語を使う
・改行や段落分けをしっかりと行う
・営業時間内に送信する
・営業時間外の場合は、「夜分遅くに失礼いたします。」と一言加える
・最低でも24時間以内に返信する

‌メールで連絡する際の例文

メールで内定辞退を伝える際の例文を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
内定辞退のメール例文
先ほども述べましたが、電話で連絡したが不在だったという旨を記載したうえで、内定辞退の旨を述るようにしましょう。

‌内定辞退で起こりやすいトラブルと対処法3選

‌内定辞退の連絡を行う際に、場合によってはトラブルに発展してしまうこともあります。
ここでは、内定辞退で起こりやすいトラブルとその対処法について解説します。

▼内定辞退で起こりやすい3つのトラブル
①内定辞退を受け入れてもらえない
②直接会うことを強要される
③損害賠償を求められる

では、それぞれのトラブルについて押さえておきましょう。

①内定辞退を受け入れてもらえない

場合によっては内定辞退を伝えても、断られてしまうことがあるようです。

しかし、労働契約の解約権は原則2週間前であれば、どのような場合でも適用されます。
そのため、内定辞退の意思を貫きましょう。

ただ、内定辞退を受け入れてくれない企業があることを知っておきましょう。

内定辞退を受け入れてもらえない時の対処法

企業が内定辞退を断ることはできないため、内定辞退の意思を貫き、再度企業へ連絡しましょう。

電話では内定辞退を伝えた証拠が残らないため、認めてもらえない場合には、メールや手紙などで形に残しておきましょう。

②直接会うことを強要される

電話やメールで内定辞退を伝えた際に、直接会って話を聞きたいと言われる場合があります。

結論から言うと、内定辞退後に採用担当者と会う必要はありません。
そのため、丁寧にお断りするようにしましょう。

会いに行くと、内定を受け入れるまで帰らせてもらえない場合や執拗な引き止めを受ける場合もあるようです。

直接会うことを強要された時の対処法

内定辞退の連絡をした時と同様に、丁寧に誠意を持って対応しましょう。
電話やメールではっきりと内定辞退を伝え、お断りするようにしましょう。

内定を辞退する企業の採用担当者と会う必要はないため、直接会わず電話で連絡を済ませることをおすすめします。

③損害賠償を求められる

内定辞退により、損害賠償を求められる場合もあります。

結論から言うと、内定辞退で損害賠償を求められた場合は払う必要はありません。
なぜなら、内定辞退は労働者に認められている権利であり、違法な行為ではないためです。
損害賠償を求められた時の対処法
損害賠償を求められた場合も、応じる義務はないため内定辞退の意思を伝えるようにしてください。

ただし、内定辞退をする際にはできるだけ早く連絡をすることを心がけましょう。

内定辞退に関するよくある質問

ここでは、内定辞退を考えている人が疑問に思うであろう点について解説していきます。
「内定承諾後の辞退はできるのか」「辞退を伝えたら怒られるのではないか」そういった不安解決に役立てば幸いです。

内定承諾後の辞退はできる?

企業によっては、内定承諾書にサインを求められる場合があります。内定承諾書は応募者の意思を確認するためのもので、法的な拘束力はなく、入社予定の2週間前までであれば撤回することが可能です。

ただ、サインしたことで入社するものとして、企業側は様々な手続きを進めています。そのため、辞退によって多大な迷惑をかけることになります。

承諾後の辞退は避けるべきですが、やむを得ない場合は、最大限の誠意をもって対応しましょう。

内定を辞退したら怒られる・・・?

結論から言うと、企業によって様々です。

「面接で第一志望だと言ったよね?」と少し詰められた。という話もなきにしもあらず。しかし、それを恐れて連絡をせずに逃げるなんてことはしてはいけません

キャリタス就活が発表している「2024年卒5月1日時点の就職活動調査」では、内定をもちながらも就職活動を継続している人が、36.1%という結果が出ています。内定が出ても最後まで諦めず、挑戦する人が増加している傾向にあるので、安心して納得のいく就職活動をしてください。

皆さんには「職業選択の自由」という権利が与えられています。自分の人生を大切に、軸をブラさずに進路を選択しましょう。

辞退後に呼び出された・・・

内定辞退の連絡を行い、企業側から話をしたいと言われる可能性があります。これには、優秀な学生を逃さないように説得する、何が要因だったのか探るなどの意図があると思われます。

しかし、先ほども述べた通り、この呼び出しに応じる義務はありません。

ただ、その断り方には注意を払いましょう。上述したメールの例文を参考にして、辞退の意思をしっかりと伝えましょう。

終わりに

内定辞退の連絡について解説してきました。
‌内定辞退をいつまでにしなければならないか、明確な期限はありません。

‌ただ、‌企業側は採用人数など、調整しなければならないことが多々あるため、できるだけ早く、誠実な姿勢で内定辞退の連絡をして、かける迷惑を最小限にとどめましょう。

内定の辞退についての悩みは、多くの就活生が抱えているものなので極端に恐れることはありません。

‌Matcherで就活生にアドバイスしてみませんか?

厳しい選考を突破して、内定を手にしたみなさん。
‌試行錯誤や苦労を重ねながらも就活に取り組んだのではないでしょうか?

そんなみなさんが就活で培った知恵を、Matcher(マッチャー)に登録するたくさんの就活生が求めています。

Matcher(マッチャ―)とは

マッチャーとは、所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
就活生は社会人や内定者に就活相談や面接練習、ES添削などをしてもらうことができます。
社会人や内定者は、就活相談にのる代わりに、お願い事を頼むことができます。

内定を手にした皆さんからアドバイスをもらうことで、就活生はより良い就活ができるようになります。
ぜひMatcherを使って就活生の相談にのり、その学生の将来を切り開いてあげてください。
Matcherを紹介する画像就活相談にのる

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