オワハラの対処法4選!他社の選考も受けたい学生向けに徹底解説

2023/08/29
就活の悩み
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目次
1.
【タイプ別】オワハラの種類と対処法
2.
オワハラとは?定義を解説
3.
企業がオワハラをしてしまう背景
4.
オワハラをされた時の注意点
5.
オワハラをする企業に潜む危険
6.
オワハラされないために内定者ができること
7.
納得できる就活を送ろう
8.
まとめ

【タイプ別】オワハラの種類と対処法

‌オワハラを実際に受けてしまったとき、どのように対処すればよいのでしょうか。
「これってそもそもオワハラなの?実際にオワハラを受けてしまったらどうすればいい?」以下では、オワハラのいくつかのタイプと、それぞれの対処法をご紹介します。

交渉型オワハラ

「交渉型オワハラ」とは、企業が交渉という形で、学生に過度に圧力をかけるという行為を指します。
例えば、
 ・内定を出す代わりに、他社の選考に今後参加しないことを学生に約束させる。
 ・入社前の研修の場で、入社承諾書を書くように迫る。
といった行為が「交渉型オワハラ」に当たります。
交渉という形で学生に判断を委ねているようです。

交渉型オワハラへの対処法

まず、企業からこのように迫られたからといって、従う必要はまったくないと心得ておきましょう。学生には自由に職業先を選択する権利があります。
もし、他社の選考を受け続けたい、まだ内定を承諾したくないと考えているのならば、きちんとお断りしましょう。
加えて、このように圧力をかけてくる企業に入社した場合、仕事を強引に押し付けられることも考えられます。
本当にこの企業で働きたいのか、今一度考えてみるのもいいかもしれません。

束縛型オワハラ

「束縛型オワハラ」とは、内定者をフォローするという形で、他社への就職活動を妨害するという行為を指します。実際に学生が感じるプレッシャーはとてつもないものでしょう。
例えば、
 ・入社前研修や懇親会など、過剰な頻度で内定者を対象にしたイベントを開催する。
 ・大規模な就活イベントや、大企業の企業説明会に合わせて内定者を集合させる。
 ・役員の目の前で、他の内定先に辞退の連絡を入れるように迫る。
といった行為が「束縛型オワハラ」に当たります。
ひどいものでは、内定候補者のスケジュールを抜き打ちで確認するという行為もみられるようです。

束縛型オワハラへの対処法

企業が強制的に研修や懇親会などのイベントに参加させる権限はありません。
他の企業の選考を受けたいのであれば、スケジュールの調整を持ちかけてみるのが良いでしょう。
また、他企業の就職活動などといった正当な理由で、これらのイベントへの参加を断ったことで、内定を取り消された場合、違法性も考えられます。
しかし、上記のような内容が必ずしもオワハラであるとは言えないでしょう。
入社前に実務に基づいた研修を行うこと、コミュニケーションを図ることは、入社後の活躍や円滑な職場作りに大いに役立つことが考えられるからです。

同情型オワハラ

「同情型オワハラ」とは、内定候補者に恩義を感じさせ、内定辞退をさせないようにプレッシャーをかけるという行為を指します。
例えば、
 ・同じ大学の先輩社員や役員との食事会を開催する。
 ・過度に内定者をフォローし、「君が必要だ」などと、情に訴える。
といった行為です。
直接的に問題がある行為ではないため、一概には言えません。
しかし、学生に恩義を感じさせ、圧力をかけることを目的にしているのであれば、オワハラであるといえます。

同情型オワハラへの対処法

この「同情型オワハラ」に対する感じ方は人それぞれであるため、難しいところではあります。
しかし、食事会や内定者フォローの日程が多いことや、そこでかけられる言葉にプレッシャーやストレスを感じているのであれば、相談することをおすすめします。
なぜなら、入社以前から感じるストレスは、入社後はさらにエスカレートして困窮してしまう恐れがあるからです。
違和感を覚えているのであれば、早いうちに大学の就職支援センターやOBOG訪問を利用して相談するのが良いでしょう。

脅迫型オワハラ

「脅迫型オワハラ」とは、高圧的な言葉で脅し、内定辞退をさせないようにするという行為を指します。
例えば、
 ・内定を辞退したら、損害賠償を請求すると伝える。
 ・内定辞退をするなら、今後あなたの出身大学からは採用しないと伝える。
といった行為です。
ここまで強硬な手法を取る企業はそう多くはないでしょうが、このような脅迫型オワハラを受けた学生に残る精神的ダメージは計り知れないものであると思われます。

脅迫型オワハラへの対処法

就活生には、自由に就業先を選択できる権利があるということを覚えておきましょう。
会社の従業員が本人の意思によって、退職届を提出し、退職することができるのと同様に、内定辞退も就活生が決めることができます。
ただ、いい加減に内定を辞退することはできないので、その際は辞退理由をしっかりと社員の方に伝えましょう。
もし、企業に「辞退できない」と内定承諾を強要されたら、大学の就職支援センターなどに相談しましょう。

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‌ここまでさまざまなオワハラとその対処法についてご紹介してきました。
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オワハラとは?定義を解説

‌「オワハラ」とは「就活終われハラスメント」の略で、企業が内定候補者に対して、他社への就職活動を終わらすことを促し、自社への入社を強要するといった行為のことです。2015年の「『現代用語の基礎知識』選ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたことで、就活生を中心に社会に知られるようになりました。

企業がオワハラをしてしまう背景

‌では、なぜ企業は「オワハラ」をしてしまうのでしょうか。
企業がオワハラをしてしまう背景について詳しく解説します。

選考解禁時期の後ろ倒し

2014年までは、経団連加盟企業における申し合わせにおいて、採用選考の開始時期は6月とされていました。
しかし、人材獲得競争の激化により、水面下ではそれ以前から採用選考を行う企業が増えました。
そして、学生が学業に専念できていない現状を危惧した政府は、採用選考の開始時期を8月にずらすように要請したのです。
これによって、すでに内定を出した学生が、経団連に加盟している大手企業に合格し、流れて行ってしまうことを恐れた中堅企業やベンチャー企業が、オワハラを行うようになったと言われています。

企業の人材確保の競争激化

好景気によって採用予定数が増加したことで売り手市場になり、企業間の人材確保の競争が激化したことも要因の1つです。
早くから就職活動を行っている優秀な学生は、複数の内定先を持つことになります。
そこで内定を辞退されると、企業は採用計画を見直すことになり、大きな採用コストがかかります。
企業は内定候補者の囲い込みに必死になり、それが時にオワハラに繋がってしまうということです。

オワハラをされた時の注意点

‌では、実際にオワハラを受けた時、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

注意点①企業は就活生に就職活動について強要できない

まずは、就業先は本人の意思によって決定できるものであり、企業がそれを強要することはできない、ということを心得ておきましょう。
もしも、企業が過剰な強要をして、本来就活生がしなくていいことをさせた場合、脅迫罪に該当する可能性があります。
例えば、
 ・内定を辞退したら、その場で土下座させられた。
 ・他社の内定辞退を迫られた。
 ・内定を辞退したら、謝罪文を書かされた。
などが該当します。

注意点②困った時は大学の就職支援センターに相談する

もし、企業からのオワハラで悩んでいるのならば、大学の就職支援センターに相談しましょう。
内定を辞退したいけれどさせてくれない、脅迫ともいえる言葉を言われ自分ではどうすればよいかわからない、といった場合には1人で抱え込まないことが大切です。
大学側もオワハラをする企業を把握しており、学生に注意喚起を行っているため、親身に相談に乗ってくれるでしょう。

オワハラをする企業に潜む危険

‌オワハラは、企業が優秀な学生を確保するために行っていることがほとんどです。
しかし、オワハラでしか学生を繋ぎ留められない企業は果たして魅力的でしょうか
例えば、「内定を出す代わりに、他の選考を辞退してくれ」と圧力をかけてくる企業に入社したら、同様に厳しい仕事も押しつけられるのではないでしょうか。
新卒での就職活動は一度きりです。上記のような企業ではなく、本当に自分が入りたいと思える企業に入社することが大切なのではないでしょうか。

オワハラされないために内定者ができること

‌実は、企業がオワハラをしてしまう要因の1つに、学生の不適切な内定辞退があります。
特に、複数社から内定をもらいやすい売り手市場では、その傾向が強まります。

辞退は早めに行う

もし内定を辞退する場合は、極力速やかに行いましょう
複数の内定を持っておきながら、それを隠し、入社直前で本命以外の企業に辞退を申し出ることは、その企業に多大なる迷惑を与えてしまうことになります。

しっかり連絡する

音信不通になることは当然NGです
学生側もモラルを持ち、入社の意思がない場合は、しっかりとその旨を伝えましょう。
連絡を取らなくなってしまうと、企業は非常に困ってしまいます。
こうした事態を避けようとして、内定候補者と密に連絡を取るようになり、オワハラに発展してしまう場合もあるようです。

納得できる就活を送ろう

 
 オワハラに身を任せない

ここまでオワハラについてご説明してきましたが、オワハラに振り回されることはやめましょう
企業から執拗な誘いを受けたから入社した、なんでもかんでもオワハラであるとみなしてオワハラに近い行為を拒絶するといったことは、自らの道を狭めてしまいかねません。
重要なことは、自分が何をしたくて、そのためにどのような会社に入るかを主体的に考えることです。
過度にオワハラに振り回されてしまって、就職活動の本質を見失わないようにしましょう。

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そして、新卒での就職活動を納得できるものにしましょう。
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まとめ

みなさんオワハラの対処法について理解していただけましたか?
企業は優秀な人材を獲得しようと、時に行き過ぎたアプローチを取るようです。
オワハラを受けたときには、正しい対処をしましょう
そして、オワハラに過剰になることなく、自らが納得のできる就職活動を送りましょう。

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