【就活】面接で嘘をつくとバレる?|内定取り消しのリスクは?

2023/12/25
志望動機の書き方
通らないES
就活準備
目次
1.
就活での嘘は当たり前?
2.
面接で嘘をついている就活生の割合
3.
就活で嘘をつくリスク
4.
【採用担当者の7割が気づいている】就活の嘘はなぜバレるのか
5.
就活の選考でついていい嘘と悪い嘘
6.
面接で嘘をつかなくて済むようにするために
7.
企業側も嘘をつく?|嘘の見抜き方を解説
8.
Matcherを使ったOB・OG訪問で企業のリアルを知ろう

就活での嘘は当たり前?

羊が向き合っている様子‌「就職活動では嘘は当たり前」「企業と学生の化かし合い」
といった言説は日本の新卒一括採用制度が始まってからずっと言われていることです。

就活生の中には
「自己PRで話すことがないから、嘘をつきたいが選考に影響はないのか」
「第一志望でない企業を第一志望といってしまった。内定辞退できなくなったらどうしよう」

と不安に思っている人もいるかもしれません。

そんな方に向けて、24卒の就活を乗り切った筆者が、就活でついていい嘘、悪い嘘に加え、嘘をつかなくても済むようにするにはどうすればよいのかについて解説していきます。


面接で嘘をついている就活生の割合

面接やESで「学生時代の経験の嘘」をついたことがありますか
Job総研の「就活の嘘に関する実態調査」によると、就活生の38.7%が面接でウソをついたことがあるようです。

つく嘘の中で最多なのが「御社が第一志望だと偽った」48.6%。
次点に「ガクチカ(学生時代に力を入れた活動)の内容を盛って話した」27.0%、「全く経験のないことを自己PRで伝えた」10.8%と続きます。
嘘をついていることを正直にアンケートでは答えにくいですから、面接でウソをついたことのある人はこの値よりも多くなっていると考えられるでしょう。

多数派ではないとはいえ、嘘をつく就活生は一定数存在しているようです。

就活で嘘をつくリスク

注意‌就活の際に嘘をつくことのリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。
解説していきます。

嘘をつく行為がストレスになる

嘘をつくと、後ろめたさや不安などの精神的な負担がかかります。

内定・入社後も「嘘がばれてしまうかもしれない」と不安な気持ちはぬぐえないでしょう。

就活で嘘をつくことは、短期的には有利な結果をもたらすかもしれませんが、長期的には大きなリスクを伴います。

企業にバレた場合、不合格になる可能性がある

就活で嘘をつくと、面接官の信用を失い、不採用になる可能性が高くなります。

企業は、採用する社員の誠実さや信頼性を重視しているためです。

嘘をつくと、業務上でも嘘をつく人物であると判断され、不採用になるかもしれません。

内定をもらった後でも、嘘がバレてしまうと内定取り消しのリスクが生じます。

早期退職につながる可能性がある

嘘をついて入社しても、入社後にミスマッチに陥る可能性があります。

嘘をつくと、本当の能力や適性に合わない業務や環境で働かなければいけないことになるためです。

就活時の嘘は、早期退職や転職につながる可能性があります。

【採用担当者の7割が気づいている】就活の嘘はなぜバレるのか

監視カメラ‌リクナビ就職エージェントの調査によると、採用担当者の7割が求職者の嘘に気が付いているようです。

採用担当者はどういった要素から求職者の嘘を感じ取るのでしょうか?
以下で解説します。

性格検査とのつじつまが合わないから

エントリーシート時点で嘘がバレる理由は、ほとんどの場合性格検査とのミスマッチが起きていることによるものです。

「性格検査って何の意味があるんだろう?」と思っていませんか?
性格検査は単なる性格診断ではありません。

性格検査の結果は皆さんの性格や、行動パターン、活躍できる環境、苦手な業務などを定量的にしめし、選考の参考にされています。

例えば、

「適性検査では内向的という分析がされているのに、ESの内容は周りをぐいぐい引っ張るエピソードが記載されていた」

この場合、ESの内容と性格検査の結果に矛盾が生じていますよね?

面接にも工数がかかるため、ES時点で嘘を疑われてしまうと、面接に進めなくなってしまうのです。

話が具体的でないから

面接で嘘がバレる場合、エピソードに具体性がない場合が多いです。

例えば
「バイトリーダーとして収益を改善したのに、何をどのように改善したのか、その結果どれくらい収益が改善されたのか話せない」

「部活動で成果を上げたのに、その過程を分かりやすく説明できない」

など嘘のエピソードは具体性に欠けるという特徴があります。

エピソードの話しぶりや、内容、構成を見て面接官が違和感を持ち、嘘に気付いてしまうようです。

筆者自身、企業分析が甘いまま面接に臨み、
「(たまたまHP上で目に入った事業を)やりたくて御社を志望した」と伝えた際
「この事業での具体的な業務ってイメージできてる?」
と聞かれ、冷や汗をかいたことを思い出します。

深掘り質問に対応出来ないから

基本的にこの深掘りは選考が終盤に近づく程厳しくなります。

「ゼミ活動のエピソードを盛って話していたところ、最終面接で学術的切り口で深掘り質問されたのですが、うまく答えられずに不合格になってしまった」

という友人のエピソードを筆者も聞いたことがあります。

深掘り質問例

「なんで~しようと思ったの?」
「(論文について)他にどんな事例がある?」
「そのテーマに弊社が関与するとしたらどういった強みを生かせると思いますか?」
「ビジネスコンテストで提案したプランの詳細を教えて」

就活の選考でついていい嘘と悪い嘘

面接の様子‌就活で嘘をつくことには一定のリスクがあります。
しかし、場合によっては嘘をつかなくてはならない場面もあるかもしれません。

ここからはついても問題ない嘘と、絶対についてはいけない嘘について説明します。

ついてよい嘘

「ついてよい嘘」とはどういったものを指すのでしょうか?

志望度

選考が終盤に入ってくると
「弊社は第何志望ですか?」
「弊社の志望度はどのくらいですか?」
といった質問をされるようになります。

就活生は複数の企業を受けているため、かならずしもその企業が第一志望とは限らないでしょう。
しかし、この質問の意図は「内定を出した後に内定辞退されないか」を確かめることです。

そのため、その時は第一志望ではなくても
「はい、御社が第一志望です」と答えておくのが妥当でしょう。

ここで第一志望だといったとしても、これといった法的効力はないため、後の内定辞退に影響を与えることはありません。

就活の状況

選考のなかで「他にどの企業に応募していますか?」と聞かれることがある人もいるかもしれません。

ある程度就活の軸があるとはいえ、内定を取るために様々な業界を受けているでしょう。

しかし、それを正直に伝えると、
「うちは広告代理店なのに、○○業界も受けているの?」
「え、そこ志望しているのにうちも受けてるの?」
などと思われ、一貫性のないイメージを持たれてしまいます。

他に受けている企業について聞かれたときは、持ち駒の中からできるだけ応募先の企業と似ている企業を選んで伝えましょう。

働き方に関する質問

「○○の仕事がしたいといっていたけれど、それ以外の仕事に配属されたらどうしますか?」と聞かれる場合もあります。

この質問は業務のミスマッチによる早期離職のリスクを探るためにしています。

そのため心の中では
「転職するかもなあ、」と思っていても本当に転職すると言ってはいけません。

基本的には
「将来的に志望する部署に行けるよう、どの部署でも全力を尽くします」といった旨の話をするのが妥当でしょう。

また、最近ではジョブ型採用もあるため「こだわりがあるからこの仕事しかしたくない!」という人はジョブ型に絞って選考を受けるという方法もあります。

自分の就活の進捗状況に合わせて検討しましょう。

ちょっとした脚色

面接内で話すエピソードの見せ方を工夫したり、わかりやすく構成したりすることにはほとんど問題はありません。

・業界を志望するきっかけとなった原体験
・サークルを始めたきっかけ
・今の大学に入学した理由
などについて
・なにも考えずに選んだ
・家から近いから
・後ろ向きな理由

といった企業に言いにくい動機・きっかけではじめたことも少なくありませんよね。

そのまま伝えてしまうと、主体性がないと思われてしまうかもしれないですし、マイナスな印象を与えてしまうリスクもあります。

そのため、こういったエピソードをポジティブに伝えるために、話し方を工夫する学生は多く存在します。

ただし深掘りに耐えられる精度まで仕上げておくこと、改めて自己分析をしてエピソードを再度検討しておく必要があるでしょう。

ついてはいけない嘘

就活を進めるにあたって、時には嘘をつかなければならない場面があることをご理解いただけましたでしょうか?

しかし、以下の内容に関する嘘をつくことは絶対に避けましょう。

・資格の取得状況
・留学経験
・スキル
・0からエピソードを作り上げること

以下で解説します。 

資格の取得状況

1番リスクが高いのが資格の取得状況で嘘をつくことです。

もちろん、資格はないよりもあったほうが評価されますが、バレるリスクが高く、内定取り消し事由にもなりえます。

そのため嘘をつく費用対効果がとても低いです。
筆者が選考を受けた企業の中には、内定後にエントリーシートに記載した資格の保有証明書のコピーの提出を求められるところもありました。

資格の保有の有無はすぐに調べられるため、絶対に虚偽の申告をしないようにしましょう。

留学経験

資格と同様、留学経験についてもすぐに追跡できます。

留学時の証明の提出を求められる可能性もあるため、嘘をつかないようにしましょう。

証明書の提出を求められなかったとしても、留学で学んだことや、体験を0から作り上げて話すのは不可能に近いです。

スキル

例えば、
・英語が話せないのに英語が話せるという
・プログラミングができないのにプログラミングができるという
・数学ができないのに数学ができるという

など、できないことをできると伝えるのは危険です。

選考の場で悪影響が生じるわけではありませんが、入社後に嘘のスキルを参考に配属先を決められてしまう場合があるからです。

実際に、英語が話せるといって商社に入った人が、本当は語学力が乏しいのにアフリカ駐在になってしまったという事例も発生しているとのこと。

ミスマッチにもつながるので、スキル面で嘘をつくのはおすすめできません。

0からエピソードを作り上げること

無からエピソードを作り出して話すことも危険です。

先ほど言及した「バレるポイント」に気を付けて話を作りこむことで、選考通過は理論上可能かもしれません。

しかしそれには長い時間と労力がかかります。

また作りこんだとしても面接官の質問に対応できず選考通過ができなければその時間は無駄になります。

内定が出たとしても「虚偽の経験で内定をとってしまったこと」は自分自身にとってストレスになってしまうでしょう。

その手間を考えると0からエピソードを考えるのは、費用対効果が悪いためやめておいた方がよいでしょう。

面接で嘘をつかなくて済むようにするために

堂々と話す様子
面接で嘘をつかないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。

面接でウソをつかなければならない人の多くが
・自分のガクチカに自信がない/ガクチカに話すことがない
・行きたい企業がない
・将来の姿が描けない

3つのうちのどれかに当てはまっています。

そういった状態の方にオススメなのが自己分析です。

自己分析をすることで
・今まで自分が何をしてきたのか
・自分は何が好きで何が嫌いなのか
・自分はどうありたいのか

の手掛かりを得ることができ、企業選びや、話すエピソード選びの参考になります。

1人では難しいという場合は、家族や友人、OB・OGなどと話しながら、自分を客観視することが大切です。

以下の記事で、自己分析の詳しいやり方を解説しています。ぜひ参考にしてみてください


「自己分析をしたけど本当に何にもなかった」という人は以下の記事も参考にしてみてください。

企業側も嘘をつく?|嘘の見抜き方を解説

悩んでいる女性
ここまでは学生側の嘘に注目してきました。
読んでくださった方の中には
「企業側も嘘つくときあると思うけどな」と感じている方もいるかもしれません。

全ての企業というわけではありませんが、企業側も学生に入社してもらうために嘘をついたり、話を盛ることもあります。

以下の図のように入社後、企業の説明と実態に乖離を感じる人は全体の55%にも上ります。
入社後にギャップを感じた割合


企業の嘘について、以下で解説していきます。

①選考とは一切関係ありません

「この○○は選考とは一切関係ありません」と前置きされたけれど、イベント参加後に特別選考ルートに案内された経験がある人は少なくないはず。

「選考とは一切関係ありません」といわれた時、本当に関係なかった場合もあれば、後々選考に響いてくる場合もあります。

どのイベントが選考に効いてくるかは、先輩の経験談や口コミである程度把握できます。

企業のインターンシップや選考の情報を知りたい方はワンキャリアがおすすめです。

ワンキャリアでは
・企業ごとの選考対策
・選考フェーズごとの口コミ
・頻出の質問
・ESの出題内容

などを無料で知ることができます。
是非就職活動に役立てて下さい。

Matcherを活用して内定者の話を聞こう

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
‌とはいえ、口コミサイトに投稿されている情報の量や鮮度には限界があります。
‌企業によっては1つも情報の記載がないということも考えられるでしょう。

‌そういったときにオススメなのは志望企業の内定者に話を聞きに行くことです。

‌選考対策について最も新鮮な情報を持っているのは、1年前まで就職活動をしていた内定者だからです。

なお、Matcherを使えば、直接内定者の話を聞きに行くことができます。

Matcherとは、所属大学や住んでいる地域関係なくOB訪問ができるアプリです。
‌企業で実際に働いている社会人の方はもちろん、内定者が多く登録しています。

②残業時間

‌残業時間の話になると
「プロジェクトによる」
「繁忙期と閑散期によって異なるため一概にはいえない」
とお茶を濁され、結局よくわからないまま入社してしまうという学生も少なくありません。

成長やキャリアプランも重要ですが、ワークライフバランスも重視したいですよね。

四季報をみることで企業によっては平均残業時間を見ることができます。

しかし企業全体の平均残業時間のため、参考にするのは難しいでしょう。

そこで、活用できるのがOpenworkです。
Openworkでは平均残業時間はもちろん、投稿者それぞれの残業時間を知ることができるため、より実態に近い情報を得られます。

ただし、Openworkは実際に働いていない人でも投稿ができてしまうため鵜呑みにするのは避けましょう。
オープンワークの画面

➂給料

企業に直接質問しにくい内容である給料。

上場企業であれば、平均年収を財務諸表で知ることができます。
しかし、それだけでは自分が何歳でどれくらい稼げるのかを知るのは難しいですよね。

さらに未上場の企業であれば開示する必要がないため、入社後の給料はブラックボックスです。

そこでおすすめなのがOpenMoney。
OpenMoneyに登録すると、企業ごと・年代ごとの年収や、昇給スピードを知ることができます。

ぜひ参考にしてみてください。

【参考】OpenMoney

ただし、openmoneyは有料プランに登録しなければ、使えるサービスがかなり制限されます。
「お金が無いよ!」という方は

でも主要企業であれば、収入の状況がわかる場合があるのであわせて活用してください。

④配属先

「配属先や勤務地の希望は通りやすい」といわれていたのに、実態はそうではなかったという事態はしばしば起こりえます。

配属に関するトラブルは早期離職につながります。

事前にOBOG訪問をして、配属の希望の通りやすさを把握しておくとよいでしょう。

⑤学歴は無関係

「学歴は無関係」といっていても、採用大学が偏っている企業は少なからず存在します。

もちろん、多く採用されていなかったからといってその企業に入れないというわけではありません。

しかし、自分と同じ大学出身の社員の数は気になりますよね。

公式HPや、マイナビやリクナビを見ると採用大学実績を確認できます。

気になる方は応募の前に確認しておきましょう。
アクセンチュア採用大学

Matcherを使ったOB・OG訪問で企業のリアルを知ろう

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