毎年就活生から人気のある証券会社では、ESや面接など選考過程で必ず「志望動機」について聞かれます。本記事では証券会社の志望動機の書き方やポイント、例文などをご紹介するので、是非ご覧ください!
そもそも証券会社は何をしているのか
そもそも証券会社が具体的に何をしているのか、ご存じでしょうか?
証券会社とは簡単に言うと、株式の発行元の会社と投資家、または投資家と投資家の間に立って、株式の売買の取り次ぎや引き受けなどを行う会社のことです。
証券会社の選考を受ける上で、会社の業務について具体的に理解することは、とても重要です。
証券会社と銀行の違い
証券会社は金融業界に含まれることもあり、同じ金融業界の銀行と混在しています。
証券会社と併せて銀行に応募している人も多いでしょう。
ただ、証券会社と銀行では業務内容や役割など、大きく異なります。
まず、ユーザー目線で見た使用用途の違いです。
銀行でも債権や投資信託を扱っている場合はありますが、基本的に銀行はお金を預けたり、ローンを組んだりするのが主な用途となります。
一方で証券会社は、投資(資産形成・資産運用など)のために口座を開いたり、そのためのコンサルティングを行ったりすることが主な業務です。
また証券会社と銀行では、直接金融と間接金融という仕組みの違いもあります。
【参考】【就活】証券会社とは?部門別から職種別の仕事内容をかんたん解説
証券会社の志望動機を書くときのポイント3選
証券会社の志望動機を考える時に、抑えておいてほしい以下の3つのポイントについてご紹介します。
①金融業界の中でなぜ証券かを明らかにする
②証券業界の現状や動向について知る
③証券業界の会社ごとの違いについて理解する
それぞれ具体的に解説します!
①金融業界の中でなぜ証券かを明らかにする
金融業界には証券以外にも、保険や銀行、信用金庫といった業種がありますが、その中でなぜ証券会社なのかを明確にしましょう。
それぞれ、お金に関わり社会経済を支えている点では共通していますが、方法や目的は様々です。
よく証券会社の志望動機で「社会経済を支えたい」「人々の生活に欠かせないお金に関わりたい」と書く人がいますが、それでは証券会社を志望する理由にはなりません。
志望動機では「数ある証券会社の中でなぜその会社なのか」が重要ですが、その前に「金融業界の中でなぜ証券か」を明らかにさせる必要があります。
本記事の後半で、証券会社の業務内容などを紹介しているので、是非ご覧ください。
②証券業界の現状や動向について知る
時代の流れが早くどの業界も変化が激しい昨今、証券業界も年々大きく変化しています。
例えば、業界全体の業績が去年まで好調だったが今年は不調ということはザラです。
業界の現状や動向について知っておかないと、証券業界や企業に興味がないと思われてしまいます。
無理矢理入れる必要もありませんが、志望動機の中で証券業界の現状や動向について盛り込めると、志望度が高いと評価されるでしょう。
③証券業界の会社ごとの違いについて理解する
最後は、志望動機で必要な「証券業界の会社ごとの違い」を理解し明確にさせることです。
志望動機はその会社に入る理由になるので、企業研究は徹底的に行いましょう。
業務内容など、やっていることは似ていても
企業の業績
ビジョンや企業理念
求める人物像
社風
など、様々な点で異なります。
IR情報から中期経営計画などを見て企業分析を進めるのも良いですが、実際に証券会社で働く人に聞いてみてください。
企業分析を一人でするのは少し難しく時間がかかりますが、実際に証券会社で働いている人に聞くことですぐに疑問が解消でき、効率的です。
Matcherを使って証券会社の人に話を聞こう
Matcherは所属大学や学年、学部関係なく、無料で証券業界で働いている人や内定者と話すことができます。
業界、企業研究はもちろん、ESの添削や面接練習、就活相談なども可能です。
是非Matcherを使って、就活を進めてみてください。
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証券業界の志望動機に必要な3要素
志望動機を伝える上で最も意識しなければならないのは、志望動機に対する納得感です。
では、志望動機に納得感を出すためには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
証券会社の志望動機で必ず盛り込みたいのは、以下の3つの要素です。
①証券業界を志望した理由(なぜ保険業界ではなくて、証券業界を志望しているの?)
②〇〇証券を志望した理由(なぜ野村證券ではなく、大和証券を志望しているの?)
③××職種を志望した理由(なぜ、インベストメントバンキング部門ではなく、営業職を志望しているの?)
それでは各項目ごとに、ポイントを説明していきます。
①証券業界を志望した理由
数多くある業界の中で、なぜ証券業界に絞ったのかをはっきりと説明する必要があります。特に同じ金融業界の中に属する、損害保険・銀行業界と比べて、なぜ証券業界を志望しているのかについては面接で必ず聞かれるポイントです。
証券業界を志望した理由の具体例
・私が証券業界を志望する理由は、貯蓄から投資へという流れを加速させ、日本経済の成長を支えていきたいからです。
・私は金融関係の仕事に就きたいと考えています。特にその中でも実力主義である証券業界を志望しています。
②○○証券を志望した理由
「たくさんある証券会社の中で、なぜ弊社を志望してくれたの?」
先述した通り、これも面接で必ず聞かれる質問です。
証券業界には数多くの会社が存在します。
働いている社員の人の良さ、売上ランキングなど、どこを基準にして差別化ポイントにするのかは人それぞれです。
ただ、最終的には、〇〇証券1社にしか当てはまらない魅力を伝えられるようにしましょう。
○○証券を志望した理由の具体例
・私がSMBC日興証券を志望する理由は、OB・OG訪問でお会いした〇〇さん、××さんなど、尊敬できる方と共に働くことで、自己成長していきたいからです。
・私が野村證券を志望する理由は、業界のリーディングカンパニーであり、優秀で、高い志を持った仲間たちと切磋琢磨しながら働いていきたいからです。
③証券会社の××を志望した理由
証券会社の多くは、エントリーシートを提出する前に、職種の選択を求められます。
各職種、どのような立ち位置でどんな業務を行っているのか把握し理解しておきましょう。
本記事では証券会社の、各職種の業務内容について詳しく解説しているので、是非ご覧ください!
証券会社の××職種を志望した理由の具体例
・私が営業職を志望する理由は、目の前のお客様の人生に寄り添いながら、仕事をしていきたいからです。目の前のお客様のことを第一に考え、責任感を持って仕事をしたいです。
・私がリサーチ部門を志望する理由は、自分の仕事で少しでも多くの人に影響を与えたいからです。私の調査結果をもとに全国各地のリテール部門の方が株式提案をすれば、直接お会いすることのない多くのお客様の資産形成において影響力を与えられると考えています。
【ES例文】証券会社の志望動機
証券会社の志望動機の例文を紹介します。
証券業界大手である「大和証券」と「岡三証券」の志望動機の例文です。
志望動機を作成する時の参考にして下さい。
①大和証券の志望動機
私が貴社を志望する理由は、大和ネクスト銀行との証銀連携により、飛躍的な進化を遂げている姿に強く惹かれるからです。お客さま一人ひとりに最適な株式提案をすることで、「銀行預金から投資へ」という動きをさらに推進し、日本経済に活力を与えたいと考え、営業職を志望します。私は、東南アジアでのインターンシップ経験や孤児院建設ボランティアを通して、「すぐに信頼関係を築く力」を身につけました。この強みを武器に、まずはリテール営業部門で様々な課題を持つお客さまと真摯に向き合い、お客さまから信頼を得て、選ばれ続ける社員になりたいです。
以下から、志望動機に必要な3つの要素を踏まえて、解説していきます!
証券業界を志望する理由
「銀行預金から投資へ」の動きを活発化させることで日本経済に活力を与えたいから
大和証券を志望する理由
大和ネクスト銀行との証銀連携(銀行と証券会社が密接に連携していること)によって、飛躍的な進化を遂げている姿に魅力を感じるから
職種を選択した理由
・お客さま一人ひとりに最適な株式提案をすることで、「銀行預金から投資へ」という動きをさらに推進し、日本経済に活力を与えたいと考えるから
・強みである「すぐに信頼関係を築く力」を武器にして、様々な課題を持つお客さまと真摯に向き合い続け、お客さまから信頼され選ばれ続ける社員になりたいから
②岡三証券の志望動機
私は直接金融業界を主軸に日本の経済発展に貢献し、学生時代の部活動の経験から自信の人間力がお客様の信頼獲得に直結することに魅力を感じ、証券業界を志望しています。その中でも、ネット証券の台頭による社会の変化に対して柔軟に対応し、豊富な情報力にに強みのある貴社に魅力を感じました。また、インターンシップやセミナーを通して、貴社で働く方々の人柄や雰囲気に共感し、自己成長ができる最適な場であると考え志望しました。
証券業界を志望する理由
直接金融業界を主軸に日本の経済発展に貢献し、学生時代の部活動の経験から自信の人間力がお客様の信頼獲得に直結することに魅力を感じているから
岡三証券を志望する理由
ネット証券の台頭による社会の変化に対して柔軟に対応し、豊富な情報力に強みのある貴社に魅力を感じているから
証券会社の現状と最新の動向
先述した通り、志望動機や証券会社の選考を受ける中で、証券業界や企業の現状や最新の動向を知ることは重要です。
ここから、証券会社の現状と最新の動向について、ご紹介します。
①ネット証券がシェアを拡大し店頭が苦戦
近年の証券業界における大きな変化は、ネット証券の台頭です。
手数料の安さや取引の利便性の高さから、誰でも始めやすく利用者が急速に増加しています。
またネット証券では、以前よりも手軽に米国株が売買できるようになったこともあり、米国株が人気になった2021年ごろから、大きく業績を伸ばしました。
証券業界では、手数料の価格競争がとても激しいです。
ネット証券は店舗を廃止することで手数料を安くしているため、店頭がメインの野村証券や大和証券などでは新たな事業戦略に動いています。
野村証券は店舗集約を進めて10年間で3割強減らしましたが、大和証券は少人数耐性の軽量店を中心に10年で5割増やすなど、戦略方法は様々です。
②2022年に株安
2021年の証券業界は金融緩和に伴う歴史的な株高を背景に、証券会社の手数料収入は増加し、特にSBIや楽天証券は急上昇しました。
しかし、2022年の株式市場は昨年から一転して急落しています。
欧米を中心とする懸念から各国の銀行が金融引き締めに動き、株価は20〜30%の大幅な下落を記録しました。
為替も一時、1ドル139エンまで進むなどドル高の局面が続いています。
株安は証券会社にとって手数料収入の減少となるため、厳しい状況なのです。
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証券会社の志望動機で大事なポイントや例文など紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
志望動機は自分では良いと思っても、他の人が見るとおかしいことはよくあるので、必ず人に確認してもらいましょう。
友人やキャリアセンター、家族に見てもらうのも良いですが、自分の志望する企業や業界で働いている人に見てもらえると良いです。
Matcherには、大手証券会社から外資系、中小企業など幅広い証券業界の企業で働く人が集まっています。
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