【就活】証券会社とは?仕事内容を職種や部門別にわかりやすく解説
2023/10/12
目次
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証券会社の仕事内容とは?
この記事のテーマは、証券会社の仕事内容です。
証券会社について簡潔に言うと、株式や債券などの取引仲介人です。
取引の仲介人として証券会社はさまざまな部門・業務に分かれその役割を果たしています。
そこで今回は「リテール部門」、「リサーチ部門」、「インベストメントバンキング部門」といった部門別・業務別に各々の仕事についてわかりやすく解説していきます。
「証券会社の役割って何?」
「証券会社の営業部門って誰に何を売っているの?」
「IB部門ってどんな仕事なの?」
この記事を読めば、上記のような疑問が払拭されるでしょう。証券業界を志望するのであれば、知っておくべき情報ばかり。
ぜひ最後まで目を通し、証券業界に対する理解を深めてください。
ぜひ最後まで目を通し、証券業界に対する理解を深めてください。
証券会社が携わる金融分野について
まず証券会社の仕事内容を理解する前に、そもそも証券会社を取り巻いている「金融」について解説します。
金融について知っても意味がないと思う方もいるかもしれませんが、知っているか否かで証券会社に対する理解度が大きく異なります。
ぜひ参考にしてみてください。
直接金融と間接金融
金融の中には、「直接金融」と「間接金融」という仕組みが存在します。両者の違いは、お金のやり取りにおいて、金融機関が間に入るか否かです。
直接金融
直接金融とは、「資産を借りたい人」と「資金を貸す人」が互いに条件を提示し、銀行などの仲介人を介さずに資金の貸し借りや投資を行う仕組みです。
証券会社は、この「直接金融」に該当します。お金を出す人とお金を受け取る企業の窓口の役割を果たしているのです。
証券会社は、この「直接金融」に該当します。お金を出す人とお金を受け取る企業の窓口の役割を果たしているのです。
間接金融
間接金融とは、「資金を借りたい人」と「資金を貸す人」の間に金融機関が仲介人として加わり、取引を行う仕組みです。
銀行がこの「間接金融」に該当します。
銀行がこの「間接金融」に該当します。
証券会社のビジネスモデル
ここでは、「直接金融」にあたる証券会社のビジネスモデルを解説します。
以下の図が証券会社を取り巻く証券の流れを表したものです。
以下の図が証券会社を取り巻く証券の流れを表したものです。
証券会社の最も重要な役割は「資金が必要な企業」と「資金を増やしたい企業を結びつける」ことです。
証券会社が上記の役割を担うことによって、企業は大きく成長でき、社会に良い影響を与えることができます。そして、その際に発生する仲介手数料が証券会社の収益源です。
証券会社の主要な業務とは?
ここでは証券会社の「ブローカー」「ディーラー」「アンダーライター」「セリング」業務について解説します。これら4つの業務すべてを行っている証券会社は、「総合証券会社」と呼ばれます。
各業務の仕事内容を知り、自分がどの業務に興味があるのか理解していきましょう。
ブローカー業務
ブローカー業務では、投資家から株式や債券の売買注文を流通市場に取り次ぐ業務です。トレーディング業務と言い表すこともできます。
また、「外国為替ブローカー」と呼ばれる、為替市場において銀行間での取引仲介も行っています。取引の仲介を行った際に得られる手数料を主な収入源とする業務です。
ディーリング業務
ディーリング業務では、投資家と同様に証券会社が自社資金で株式や債券などの売買を行う業務です。
証券会社がこの業務を行うメリットは主に2つあります。
1つ目は、単純に利益を増やせることです。証券会社独自のノウハウを使うことによって、ブローカー業務やアンダーライター業務などで得た資金をさらに増やすことができます。
2つ目は、売買が活発になることによって取引相手を見つけやすくなることです。
アンダーライター業務
アンダーライター業務は、言い換えると「引受および売出し」の業務です。具体的には、株式会社や国が新規に発行する株式や国債などを買い取り投資家への販売を行います。
しかしアンダーライター業務では、買い取った株式や国債が売れ残ってしまうリスクがあります。
そのため、売れ残りリスク回避を目的とした「引受シンジケート団」と呼ばれる、複数の証券会社が団結し株式の買い取り・売買を行う集団を作る場合があります。
セリング業務
セリング業務は、企業からの委託を受け新規、既存の証券を一般投資家へ販売する業務です。
一見アンダーライター業務と似ていますが、売れ残った場合証券を引き取らない点がアンダーライター業務との違いです。
証券会社の職種を理解しよう
証券会社の仕事内容について理解を深めるために、証券会社の職種について把握しておきましょう。証券会社の部門は大きく3つに分けることができます。
①リテール
②リサーチ
③インベストメントバンキング(IB)
もちろん、みなさんを採用するための新卒採用部門や顧客情報の流出を防ぐセキュリティ部門等も存在しますが、証券会社特有の職種は上記の3つです。
証券会社では、エントリーの段階から採用の窓口が分かれていることが少なくありません。そのため漠然と証券会社に対する関心があるだけでは足りず、証券会社のどの部門に入りたいかまで、明確にイメージできている必要があるのです。
それでは、証券会社の各部門の仕事内容を見ていきましょう。
①リテール職種
まず紹介するのは、証券会社のリテール部門。「リテール」とは、小売のことで、個人を対象とした営業職のことを指します。
営業部門が存在しない会社は皆無と言っていいほど、どの会社にも必要な営業職です。
業務内容
営業職の中でも特徴のあるリテール部門の仕事は、大きく分けて以下の2つです。
①口座開設の営業
②株式提案のコンサルティング営業
それでは順に業務内容を見ていきましょう。
①口座開設の営業
新入社員として入社した場合、多くの証券会社ではまず、新規の獲得営業から仕事を始めます。これは、自社の証券会社口座を作ってもらうように開拓営業をすることです。「月に〇〇件、口座開設してもらうこと」といった具合にノルマが課せられます。
基本的に訪問する先は、資産を保有しているお金持ちの方たちがメインです。
新入社員として営業に行く相手としては少し気が引けますが、営業ノルマを達成するために、どの社員も全力を尽くします。
②株式売買のコンサルティング営業
口座を開設していただいたら次に運用が始まります。この運用では、お客さんの資産を増やすことを目的として、今後株価が上がりそうな株をお客様に自ら提案。それと同時に早く売った方が良い株式についても説明します。
どのような会社の株を提案するかは、個人の営業マンに任せられるため、責任重大です。ただその分、株価が上がり感謝された際の嬉しさは計り知れないそうです。
リテール部門の特徴
証券会社の営業職であるリテール部門。数多ある業界の営業職と比較して、リテール部門にはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、証券会社のリテール部門の特徴となる点を3つご紹介します。
①商品差がほとんどない
証券会社が販売する商品は、主に有価証券です。有価証券とは簡単に言えば、ある特定の会社の株式のことを指します。
正直にお伝えすれば、野村證券から有価証券を買おうが、大和証券から買おうが、ネット証券会社から買おうが、全く商品の差はありません。もちろん、株式購入の際の手数料等は各社変わってきますがそれを重要に感じない人もいるでしょう。
ここで重要になるのは、営業マン1人1人の人間的な魅力です。商品差がほとんどないため、いかにプロフェッショナルとして信頼され、任せてもらえるか。営業マンの力量が求められます。
②販売できる商品数が膨大
販売できる商品数も幅が広いこともリテール部門の仕事の特徴です。基本的には、金融系の商品などは全てお客様に提供できるため、相続税対策の保険商品なども販売でき、商品のラインナップは多岐に及びます。③株式売買に関する裁量が大きい
先ほども説明した「株式売買のコンサルティング営業」では裁量を持って働くことができます。
日系大手金融と聞くとどうしても「言われた仕事をきちんとやるだけ」というイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、個人の裁量がかなりあるというのも特徴です。自分の力で、目の前の方の人生を明るくしていきたいという方に向いていると言えるかもしれません。
②リサーチ職種
証券会社のリサーチ部門は文字通り、リサーチすることが仕事です。リサーチする内容は大きく分けて2つあります。
①金融経済に関するリサーチ
②株式に関するリサーチ
それでは順に各項目の詳細について確認していきましょう。
①金融経済に関するリサーチ
リサーチする内容は2つと説明しました。いずれのリサーチも、目的とするのは将来的に売れそうな株銘柄を予想することです。そもそも株価は経済状況によって変動することが多いため、国内外問わず経済状況や経済動向を調査・分析します。
時々新聞などで、アナリストリサーチというものが掲載されていることがありますが、この金融経済に関するリサーチがそれにあたります。
基本的にこのリサーチ結果は、社内外問わず発信されることが大半です。そのため自分が調査・分析した結果で世の中に強い影響を与えることがあります。責任重大ですが、そういったやりがいを感じる人は適していると言えるでしょう。
②株式に関するリサーチ
各国の経済動向を確認したあとは、株式に関してのリサーチが必要です。あくまでリサーチの目的は、将来的に値段が上がりそうな株の予想をすること。会社の業績結果や金融経済に関するリサーチの結果をもとに、株価予想をします。イメージとしては以下の図の通りです。1週間後の株価予想だけではなく、1年後の株価を予想することもあるそうです。緻密に分析をして、論理的に予想を展開する、そういった能力が求められます。
この株価予想の情報は主に社内に向けて発信されます。先ほど登場した、リテールの営業マンは、このリサーチ結果を参考にしながら、お客様に株式提案を行なっていきます。目の前のお客様に触れる機会は少ない仕事ですが、より多くの人に影響を与えられるでしょう。
どの職種も責務重大で、その分ハードです。ただ特にこの株価予想のリサーチに関しては、予想を外し続けるとお客様が他の証券会社に移ってしまう可能性があるため、責任の重い仕事です。
➂インベストメントバンキング(IB)職種
最後に紹介するのは、インベストメントバンキング部門(以下IBと表記)です。
日本語訳をすると、投資銀行業務と訳されます。お客様となるのは法人企業です。そのため、大学生が日々生活している中で接することはないでしょう。そのため噂が先行していますが、この記事で事実をしっかりと捉え、入社後にミスマッチがないようにしましょう。細かい部分に関しては、以下の3つの業務に分かれます。
①M&Aのサポート
②IPOのサポート
③資金調達のサポート
この3つに分けて業務内容を細かく解説していきます。もちろんM&Aとは何か、IPOとは何かもあわせて説明するのでご心配なく。
①M&Aのサポート
M&Aとは、merger and acquisition(合併と買収)の略。簡単に説明すると、A企業とB企業が合体して1つの会社になることが合併で、A企業がB企業を買い取り、自社の一部にすることが買収になります。
合併、買収どちらにせよ、これを行う企業にとってその影響力は莫大で、社運をかけてM&Aをしています。ただ「合併した際に売上に良い影響が出るのか、買収したらどんなデメリットがあるのか、どこの企業を買収するべきなのか」など検討事項はさまざまです。
もちろんクライアント企業が自分たちだけで考えるのは限界がありますから、証券会社のIB部門がこれをサポートします。市場動向や業績結果から買収した方が良いのか、合併した方が良いのかなどの分析を行いアドバイスをします。
メガバンクをはじめとした銀行でもM&A取引を行なっていますが、銀行のM&Aと証券会社のM&Aの違いは、その取引によって動く金額の違いにあります。銀行と比較して、証券会社の扱える金額の方が大きいです。そのため、金額の大きなM&A取引に関わりたいという方はぜひ証券会社のIB部門を受けてみると良いでしょう。
②IPOのサポート
IPOとは株式公開のこと。証券取引所に上場することです。もちろん今まで未公開であった株式を公開をすることで、上場した企業はさまざまな恩恵を受けます。一番のメリットは資金調達が容易になること。何か新しい事業を行いたい、海外進出をして工場を作りたいなどと考えた際にはお金が必要です。
そういった際に上場して、自社の株式を公開させれば、一般の方でも株を買えるようになり、企業は株と引き換えに現金を取得できます。その株式公開のサポートをするのが証券会社のIB部門になります。
③資金調達のサポート
もちろん、IPOする以外にも資金調達の方法はさまざまです。一部の事業を譲渡したり、会社が保有している資産を売却したりなど多岐に渡ります。こうした一連の判断も社運を大きく揺るがすもの。そういった悩みを抱えている企業に対して専門的なサポートをしていきます。
これらのサポートに共通していることは、クライアント企業がビジネスで成功するために仕事をすること、またそのサポートはクライアント企業の社運をかけた出来事であることです。
専門的な知識を活かしてサポートするのがIB部門の役割。お客様となる企業の先には、その会社で働く社員さん、その方達のご家族など、多くの方の人生がかかっています。自分の判断、決断1つで、多くの人の人生を動かすことになります。そこにやりがいを感じる方はぜひ受けてみると良いでしょう。
証券会社をもっと知るためにMatcherを活用しよう
少しは証券会社の仕事内容を理解していただけたでしょうか?さらに理解を深め、選考に挑むためにはOB・OG訪問をする必要があります。
しかし、「知り合いに証券会社のOBがいない」「連絡する勇気がない」という人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめするのが、Matcher(マッチャ―)です。
Matcherは、所属や住んでいる地域関係なくOB・OG訪問をすることができるアプリです。訪問依頼もアプリ内で簡潔に行うことができるので、以下のボタンから登録してみてください。Matcherに登録してOBOGを探す(無料)
証券会社の種類
証券会社といってもさまざまな種類があり、取り扱うサービスや商品がそれぞれ異なります。
証券会社の代表企業を紹介する前に、証券会社の種類を解説します。
大手独立系
大手独立系の証券会社とは、他社と資本関係のない大手証券会社のことを指します。
個人投資家を対象とするリテール業務をはじめ、海外を拠点とした業務など、様々な業務を取り扱います。
<大手独立系の主要企業>
野村證券・大和証券
銀行系
銀行系証券会社とは、メガバンクのフィナンシャルグループに属する証券会社のことを指します。
銀行との連携を強めることで、大手独立系に次ぐ大規模な事業を展開しているのが特徴です。
<銀行系の主要企業>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券・みずほ証券・SMBC日興証券
準大手・中堅系
国内証券会社のうち、国内大手独立系、銀行系に次ぐ規模で事業を展開し、特定の地域に確固たる地位を築いているのが準大手・中堅系の証券会社です。
地域の顧客基盤を活かした地域密着型のリテール業務に力を注ぐ会社が多い点が特徴です。
<準大手・中堅の主要企業>
東海東京証券・岡三証券・岩井コスモ証券・極東証券
外資系
外資系証券会社とは、外国法人または外国人が一定以上の割合で出資を行っている証券会社のことを指します。
リテール業務を行っている企業は少なく、大企業や機関投資家、公共機関などの顧客を対象としたホールセール業務など、収益性の高い業務を得意とする会社が多いです。
<外資系の主要企業>
ゴールドマンサックス・モルガンスタンレーグループ
ネット証券会社
対面式の営業店を設置せず、インターネット上で金融商品の仲介を行う証券会社のことを指します。手数料の安さや手軽さによって急成長している証券会社です。
一般的にネット証券会社では、営業系の採用職種は少なく、カスタマーサポートやIT系、企画系の職種をメインに採用活動が行われます。
<ネット証券の主要企業>
楽天証券・SBI証券・GMOクリック証券
証券会社の代表的な企業5社を紹介
ここでは証券会社を代表する
野村証券株式会社
大和証券株式会社
SMBC日興証券
みずほ証券
SMBC日興証券
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
の5社について紹介します。
記載データに関しては、各社のホームページや2022年度の有価証券報告書を参考にしています。
記載データに関しては、各社のホームページや2022年度の有価証券報告書を参考にしています。
(1)野村證券株式会社(野村ホールディングス)
・売上高:1兆3,356億円(連結)
・従業員数:26,775名(連結)
・平均年齢:44.1歳
・平均勤続年数:4.5年
・平均年収:1,437万円
野村證券は、独立系証券会社として証券会社のトップを走り続ける日本最大手の証券会社です。証券会社のランキングのほとんどで1位を獲得しているほど、圧倒的なマーケットシェアの獲得が野村證券の強みです。
(2)大和証券株式会社
・売上高:8,661億円(連結)
・従業員数:13,431名(連結)
・平均年齢:40.4歳
・平均勤続年数:14.7年
・平均年収:12,231万円
大和証券は、証券会社と個人との契約で資産運用・管理・アドバイスなどをすべておこなう「ラップ口座」の国内シェアNo.1を誇る証券会社です。
(3)SMBC日興証券株式会社
・売上高:2,794億円(連結)
・従業員数:10,871名(連結)
・平均年齢:41.4歳
・平均勤続年数:13.9年
・平均年収:987万円
三井住友フィナンシャルグループに属する銀行系の会社です。そのため、ブランド力と信用の高さから利用者が多いです。
強みは、証券取引の手数料の安さです。取引におけるコストが他と比べて低いことも、多くの顧客を獲得する理由の一つです。
【参考】SMBC日興証券株式会社
(4)みずほ証券株式会社(みずほフィナンシャルグループ)
・売上高:3,163億円(連結)
・従業員数:51,212名(連結)
・平均年齢:41.4歳
・平均勤続年数:16.9年
・平均年収:1.038万円
みずほ証券も銀行系の証券会社です。みずほフィナンシャルグループに属しているため、銀行と信託、両方と提携していることが強みとされています。
(5)三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(三菱UFJホールディングス)
・売上高:4,928億円(連結)
・従業員数:7.624名(連結)
・平均年齢:46歳
・平均勤続年数:12.6年
・平均年収:1,085万円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社は、三菱UFJフィナンシャルグループと外資系金融機関Morgan Stanleyの共同出資により誕生した銀行系証券会社です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、投資銀行部門に強みを持つ企業です。
世界有数の規模である2社のネットワークやノウハウを自在に活用して、あらゆるターゲットや金融ニーズに多角的にアプローチできる点が最大の強みだと言えるでしょう。
【参考】三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
【参考】三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
疑問解消!証券会社への就職とは?
最後に証券会社への就職を目指す人が抱く疑問を紹介します。懸念点を払拭して、内定獲得を目指しましょう!
Q1,証券会社のノルマは正直きつい?
証券会社といえばノルマがきついというイメージを持つ人も少なくありません。
営業員1人あたりに課せられるノルマは、企業規模やキャリアによって異なりますが月間100万円〜1,500万円とされています。
以下では証券会社のノルマが何から構成されているのかを説明します。
売買手数料
1つ目は株式を取引する際に発生する「売買手数料」です。
手数料は、企業の方針や約定代金(売買が成立することを約定といい、約定した株価×株数を約定代金と呼びます)にもよって変化します。0.5%前後〜1.5%前後の手数料率を設定している証券会社が多いようです。
なお、手数料は買う時と売る時に発生するため、株式を回転させるほど手数料を稼ぎ出すことができます。
募集物
ここでの「募集」とは不特定かつ多数の投資家に対し、新たに発行される有価証券の取得の申込を勧誘することです。(au株コム証券「金融/証券用語集」より引用)
募集物は企業から依頼を受けて引き受けた金融商品であるため、必ず売り切る必要があります。そのため証券会社の営業マンには1人〇株といったノルマが課せられるのです。
預かり資産
「預かり資産」とは証券会社が顧客から預かった資産の時価総額のことです。
1999年に売買手数料が完全に自由化して以来、証券会社は手数料中心のビジネスから変化しています。そこで、新規の預かり資産の実績もノルマとして課せられるようになりました。
Q2、持っておくと有利な資格やスキルは?
入社するうえで特別必要な資格はありません。しかし、持っていると役立つ資格やスキルがあるので紹介します。
コミュニケーション能力
証券会社に限った話ではありませんが、コミュニケーション能力はとても強みになります。
特にリテール業務においては、顧客の資産運用などの相談役を務めるので、相手の話を聞いてニーズを汲み取った提案をすることが求められます。
分析力・判断力
経済や金融の状況を把握して、株価の動向を正しく分析し行動する能力が求められます。
金融系の資格
・CFP、AFP:フィナンシャルプランニングの専門家であり、民間資格です。
・FP技能士:フィナンシャルプランニングの専門家であり、国家資格です。
証券会社の仕事内容を知れたら
やはり人間の生活の礎を築くお金。今まで見て来た通り、証券会社はこのお金を預かって商売をしてます。営業マンにとっては、目の前のお客様、IB部門にとってはM&Aをした会社の社員、その社員のご家族等、ものすごく多くの人の人生を背負っているわけです。責任感が強くなければ成り立たない仕事でしょう。
ただ、その責任を背負う分、お客様の株式投資が成功したとき、M&Aが成功し双方の会社にシナジー(相乗効果)が生まれたとき、その喜びは計り知れないでしょう。ぜひここで理解できた情報を元に、証券会社の仕事についてより詳しく調べてみてください。
次の記事では、証券業界の選考を受ける際に伝える志望動機の書き方についてお伝えします。選考を突破するためには、説得力のある志望動機を伝えることが不可欠。ぜひポイントを押さえて、熱意が伝わる志望動機を作成してください。
【参考】
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