最新版|化粧品メーカー売上ランキング!志望動機や業界の動向を解説
2024/12/13
目次
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化粧品メーカーは常に新しい技術やトレンドを取り入れながら、人々の美と健康を支える重要な役割を担っています。日々の生活を彩る化粧品、「その魅力を作り出し、世の中に送り出す仕事に携わりたい」と考える就活生は多いです。
本記事では、化粧品メーカーのビジネスモデルや、国内のメーカーと海外のメーカーに分けての売上高ランキングを解説します。化粧品業界の動向や志望動機の例文も紹介していますので、ぜひご一読ください。
化粧品業界とは?
化粧品業界とは、洗顔料や化粧水などのスキンケア化粧品、シャンプーなどのヘアケア化粧品、メイクアップ化粧品などの開発、製造、販売を行う業界です。企業によって扱う化粧品の種類は幅広く、多岐にわたっているのが特徴です。
市場規模はどのくらい?
2012年から2019年において化粧品業界の市場は右肩上がりで推移しており、2019年には4年連続で過去最高額を更新し続け、1兆7千億円台を達成しました。
しかし、2020年からは新型コロナウイルスの影響を受けて市場規模は減少し続け、2023年の市場規模は最高値の2019年と比較して約23%減(約1兆4千億円)となりました。マスクの需要が増えたことで、特に口元に関する需要が減少し、口紅の市場規模は2019年と2023年を比較すると45%減少と約半減しています。
新型コロナウイルスによって、大きな打撃を受けた業界であるといえるでしょう。
【参考】経済産業省『生産動態統計』
化粧品のジャンル
化粧品業界のジャンルは大きく分けて6つに分けられます。
▼化粧品のジャンル6種類
①スキンケア化粧品
②メイクアップ化粧品
③ヘアケア化粧品
④ボディケア化粧品
⑤フレグランス化粧品
⑥トイレタリー用品
以下で詳しく解説していきます。
①スキンケア化粧品
肌のコンディションを整える目的で使用される化粧品を指します。具体的には、化粧水や乳液、美容液、パック、クレンジングなどがあげられます。
▼企業例(代表商品)
・資生堂
・花王
②メイクアップ化粧品
メイクアップ化粧品はさらにベースメイクアップ化粧品とポイントメイクアップ化粧品の2つに分けられます。
・ベースメイクアップ化粧品
主に肌を綺麗に見せるために、全体的な肌のベースを整えるために使用される化粧品のことです。具体的には、ファンデーションや下地などがあげられます。
・ポイントメイクアップ化粧品
一般的にはベースメイクの後に行うポイントメイクに使用される化粧品です。アイメイクやチーク、リップ、アイブロウなどがポイントメイクアップ化粧品に分類されます。
▼企業例(代表商品)
・コーセー
③ヘアケア化粧品
ヘアケア化粧品とは、頭髪に使用される化粧品を指します。シャンプーやトリートメント、ヘアオイル、カラー剤などがあります。
▼企業例(代表商品)
・P&G
④ボディケア化粧品
顔以外の肌を整えるために使用される化粧品を指します。具体例として、ボディクリームやボディソープ、制汗剤などがあげられます。
▼企業例(代表商品)
(代表商品:『ジョンソンボディケア』『ニュートロジーナ』)
(代表商品:『シアバターシリーズ』『アーモンドボディケア』)
⑤フレグランス化粧品
フレグランス化粧品とは、香りをつけるための化粧品を指します。香水、オードパルファム、オードトワレなどがあります。
▼企業例(代表商品)
・Dior
⑥トイレタリー用品
業界の中でも明確な定義はありませんが、一般的には身体を手入れするために使用される化粧品を指します。トイレ用品だけでなく、日用品のジャンルとして歯磨き粉や入浴剤なども含まれます。
▼企業例(代表商品)
・ライオン
・P&G
これまで見てきたように、化粧品業界にはさまざまなジャンルがあり、それぞれ市場シェアが異なっています。
化粧品メーカーのビジネスモデル
大まかに化粧品メーカーのビジネスモデルを紹介します。
化粧品メーカーでは商品が生産されたあと、大きく2つの販路に分かれています。
図の通り、1つ目の販路は、卸売業者を通じて百貨店やドラックストアなどの小売店を経由するパターン。2つ目は、ECサイトで販売を行うパターンです。
しかし、先ほどもあったように、化粧品メーカーは新型コロナウイルスの影響により、ドラックストアは売上回復の見込みがあるものの、化粧品専門店や、百貨店での売り上げは大きく減少しているのが現状です。
一方で、ECサイトの販売は、コロナ禍でも売上を伸ばしています。
化粧品メーカーは今後、オムニチャネル化(※)や、セレクトショップでの販売へと多様化が進んでいくでしょう。
※オムニチャネル化とは実店舗、ECサイト、SNSなど、オンライン、オフラインを問わず、あらゆる顧客に販売を広げるマーケティング戦略のことです。
化粧品業界における大手企業と中小企業の違い
大手化粧品メーカーでは、商品企画から材料の研究開発、工場での生産、ブランドイメージの確立、営業での販路の開拓といった全ての工程を手がけていることが多くあります。
それに対して、中小化粧品メーカーは化粧品のブランディングに専念する企業や、研究から生産までの工程を担当する企業(化粧品OEMメーカー)など、自社の強い分野に特化している企業も多く、お互いに協力しながら商品作りを進めているのが特徴です。
化粧品業界の職種
化粧品業界の代表的な職種についてご紹介します。
商品企画
商品企画では、市場や消費者のニーズに合わせた商品を製造します。中でも、商品の販売拡大につなげていくためにマーケティングを行う職種はマーケティング職と呼ばれています。
マーケティング職
マーケティング職は、商品企画の職種に含まれることが多いですが、化粧品業界において重要な役割を持っているため、今回は分けて説明します。
化粧品業界におけるマーケティング職は、商品を戦略に基づいて販売するために具体的な施策を検討・実行まで行う職種です。競争の激しい市場であるため、マーケティングで分析を行い、商品の売上を伸ばすことが求められます。
研究開発
研究開発では、新商品を開発するために原料の選定や調合、成分の分析などを行います。
商品企画によって生み出されたアイデアを実際に商品として開発することが研究開発の役割です。
生産
生産では、研究開発によって生み出された商品を大量生産しています。また、安全な商品を作るために生産体制を整えたり、新設備の導入を行うことも役割です。生産管理では、商品の在庫管理、在庫数の予測などを行います。
営業
営業は、商品の営業、提案、商品説明、企画などを手掛け、取引につなげる職種です。百貨店やスーパー、ドラッグストア、美容室、化粧品専門店などに対して営業を行います。
美容部員
営業の中でも、自社の商品を店頭で接客販売する職種として美容部員があげられます。顧客と直接接するため、企業イメージや商品に対する評価に影響を与える重要な役割です。
【国内】化粧品メーカーの売上ランキングTOP5
日本で売上が高い企業をランキング形式にしてみました。
大手日本企業5社の平均年収や勤続年数、初任給もご紹介しますので、各社の特徴をつかんで企業研究に活かしてみてください。
▼各社特徴の紹介形式
初任給 〇〇円(大卒)
平均年収 〇〇円
平均年齢 〇〇歳
若手から高年収がもらえる度(※1) ◯pt
※1
本記事では、政府の情報をもとに「若手から高年収がもらえる度」を独自にスコアリングしています。このスコアが『1pt』よりも高ければ高いほど、若くして多くの年収を稼ぐことができると予想できますが、あくまで予測であるため、実際にOB・OG訪問を行いながら情報収集することをオススメします。
1位 資生堂:1兆673億円
【出典】『資生堂 企業情報』
初任給 23万7,890円(大卒)
平均年収 約740万円
平均年齢 38.7歳
若手から高年収がもらえる度 1.23pt(+0.23)
株式会社資生堂は日本の大手化粧品メーカーで、化粧品売上高は国内トップです。スキンケア、メイクアップ、フレグランスなどさまざまなジャンルの化粧品の製造を事業としています。
企業理念は「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」です。美を通じて人々の生活を豊かにすることを目指している資生堂は、研究開発に積極的に投資しており、独自の先進技術を開発しています。世界120カ国と地域で事業展開をし、今後新規事業にも力を入れ、グローバルなブランド力向上を目指しています。
<ブランド>
SHISEIDO、Clé de Peau Beauté、NARS、IPSA、Drunk Elephant、ANESSAなど
【参考】『資生堂 採用HP』
2位 コーセー:3,004億円
初任給 23万2,350円(大卒)
平均年収 約789万円
平均年齢 40.4歳
若手から高年収がもらえる度 1.26pt(+0.26)
株式会社コーセーは売上高が資生堂に次ぐ2位であり、高価格帯から低価格帯商品まで幅広く扱っているのが特徴です。また、広告モデルとして大谷翔平さんや羽生結弦さんを起用することで、男性からの支持を獲得しています。
コーセーの企業理念は、「美を創造する」ことです。世界60以上の国と地域で事業を展開しており、グローバルなブランド力を持つ同社は世界における存在感向上への取組みに力を入れていくそうです。
<ブランド>
アディクション、ONE BY KOSÉ、ジルスチュアート、雪肌精、コスメデコルテなど
3位 花王:2,386億円
【出典】『Kao 花王株式会社』
初任給 24万円(大卒)
平均年収 約802万円
平均年齢 41.1歳
若手から高年収がもらえる度 1.26pt(+0.26)
花王株式会社は日用品だけでなく、化粧品にも注力して事業を展開しています。化粧品事業のみの売上においても国内3位を占めており、日本の大手化粧品メーカーの1つです。
花王の企業理念は、「人々の快適で豊かな生活文化を創造する」ことです。この理念に基づき、花王は「生活者発想」と「科学技術の発展」を追求し、革新的な製品やサービスを生み出し続けています。採用職種も様々であるため、詳しくは採用サイトに目を通してみてください。
<ブランド>
RMK、プリマヴィスタ、KATE、キュレル、ALLIE、ソフィーナなど
【参考】『花王株式会社採用情報』
4位 ポーラ・オルビスHD:1,733億円
初任給 25万4,500円(株式会社ポーラ)
平均年収 約746万円
平均年齢 42.9歳
若手から高年収がもらえる度 1.12pt(+0.12)
株式会社ポーラやオルビス株式会社の化粧品会社を取り持つ、ポーラ・オルビス・ホールディングスが4位となりました。同社の製品は、アジア、ヨーロッパ、北米を含む世界中で販売されています。
企業理念は、「美しい人づくりを通じて社会に貢献する」ことです。同社は、この理念に基づいて、高品質な製品とサービスを提供し、社会に貢献することを目指しています。化粧品事業以外にも、健康食品事業、エステ事業、美容スクール事業などを展開しています。
<ブランド>
POLA、ORBIS、THREE、FUJIMI、DECENCIAなど
5位 ファンケル:1,035億円
【出典】『FANCL ファンケル』
初任給 22万6,000円(大卒)
平均年収 約619万円
平均年齢 41.0歳
若手から高年収がもらえる度 0.97pt(▲0.03)
売上5位は株式会社ファンケルです。創業理念では、”正義感を持って世の中の「不」を解消しよう”を掲げ、化粧品、サプリメント、発芽米、青汁といった事業を展開しています。安心・安全・やさしさを追求し、常に顧客目線で基準を設定し、挑戦を続けています。
<ブランド>
FANCL、Attenir、bosciaなど
【世界】化粧品メーカーの売上ランキング
化粧品メーカーに関心があるひとは、海外の化粧品メーカーも視野に入れて就活をしている人が多いでしょう。ここでは、世界の化粧品メーカーの売上ランキングをご紹介します。TOP5の企業に関しては事業内容や採用情報についてもご紹介しますので、ぜひ企業研究の参考にしてください。
1位 ロレアル
1位はロレアルで、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
1909年に、美容室向けのヘアケア用品メーカーとして事業を開始し、今では、140カ国に進出している代表化粧品メーカーです。M&Aで高級化粧品ブランド「ランコム」や、「イブサンローラン」「シュウ・ウエムラ」を獲得するなど紀雄のある企業です。
日本ロレアル株式会社で新卒採用を行っています。
【参考】日本ロレアル 『採用 トップ』
2位 ユニリーバ
欧州の家庭用品メーカーで有名なユニリーバが2位となりました。「Dove」「LUX」などのヘアケア用品や、「Vaseline」、男性化粧品の「アックス」などのブランドは日本でも人気を誇っています。
「サステナビリティを暮らしの“あたりまえ”に」という理念のもと、気候変動、プラスチック、自然の保護と再生、エクイティ、ダイバーシティ、インクルージョン、働き方などの環境・社会課題に取り組んでいます。
3位 エスティ・ローダー
エスティ・ローダーはアメリカを代表する化粧品会社です。現在は、ニューヨークに本社を置き、世界150以上の国と地域で事業を展開しています。
1978年に日本に上陸した化粧品ブランド「クリニーク」を持ち、海外ブランドが日本に根付くきっかけを生んだ同社。化粧品の「M・A・C」や「BOBBI BROWN」、フレグランスの「JO MALONE」や「LE LABO」など多くの有名ブランドを擁しています。
4位 プラクター・アンド・ギャンブル(P&G)
4位は、P&G(プラクター・アンド・ギャンブル)です。マーケティング力は世界トップクラスと評されている企業で、化粧品の「マックスファクター」「SK-Ⅱ」、ヘアケア用品の「ヴィダルサスーン」「パンテーン」など著名ブランドを抱えています。
企業理念として「正しいことを行う」を掲げ、誠実さ、リーダーシップ、当事者意識、勝利への情熱、信頼の5つの価値観を大事にしています。また、環境サステナビリティに力を入れ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っている企業です。具体的には、気候変動対策として2040年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指しています。
5位 モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)
5位は、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)です。
フランスを拠点とする世界最大級のラグジュアリー企業グループで、「ラグジュアリーの未来を創造する」という使命を掲げ、世界中の消費者に美しさ、芸術性、クラフツマンシップを提供することを目指しています。1987年にモエ・エ・シャンドン(シャンパンブランド)、ヘネシー(コニャックブランド)、ルイ・ヴィトン(ファッションブランド)が統合して設立されました。
フレグランスや化粧品、スキンケア製品を展開しており、「ディオール」「パルファン」「ゲラン」といった有名ブランドを抱えています。
【参考】LVMH『LVMHで働く 』
化粧品業界における国内企業と海外企業の違いとは?
ここまで国内化粧品メーカーと海外化粧品メーカーをそれぞれ5社ずつ紹介してきました。化粧品業界を志望する学生にとって、どちらの企業を選ぶかは重要なポイントになるでしょう。ここでは、国内・海外企業のそれぞれメリット・デメリットをご紹介します。
上記のメリット・デメリットからそれぞれ向いている人を考えてみましょう。
国内化粧品メーカーでは、安定した収入を求める人や福利厚生・教育制度を重視する人におすすめです。
海外化粧品メーカーは、自分の実力・成果にあった収入を求める人や高い給与を求める人、キャリアアップにつなげたい人に向いているといえます。
どちらの方が自分が企業に重視するポイントとして近いのかを考え、企業を選択してみましょう。
Matcherで化粧品メーカーで働く社会人に話を聞きにいこう
これまで化粧品業界について説明してきました。
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最新の化粧品業界の動向
では、化粧品業界の動向と現状について確認しましょう。
化粧品業界はこれまで訪問・店舗販売が主流でした。しかし最近ではインターネットで書かれている化粧品の口コミ情報をもとに、そのままインターネットで購入する消費者が増えているのが現状です。また、インターネット・カタログ販売を中心とした新規の化粧品メーカーも増えてきています。
▼最新の化粧品業界の動向
1|DXの推進
2|メンズコスメ市場の拡大
3|新たなビジネスモデル『D2C』への事業展開
4|インフルエンサーの起用
以下では、現在化粧品業界がどのように変化してきているのかを詳しく解説します。
1|DXの推進
現在、多くの業界で目指されているDXですが、化粧品業界も例外ではありません。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けていた化粧品業界では、急速なDXへの対応が求められました。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略称です。一言で表すとデジタル技術の変革です。企業がデジタル技術を活用して、これまでの業務プロセスを改善していくだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルを変革することが求められています。
化粧品業界のDXの事例として以下の2つを紹介します。
花王の「KATE MAKEUP LAB.」
「KATE MAKEUP LAB.」のKATE SCANでは、AIが顔のパーツ比率に基づいて解析を行い、その人に合ったメイクを提案し、メイクの選択肢を広げ、なりたい顔に導くメイクメソッドを習得することができます。
資生堂の「Online Beauty Room」
「Online Beauty Room」とは、「Omise+」という資生堂が提供するECプラットフォームの中で、資生堂のパーソナルビューティーパートナーのオンラインセミナーが受けられるサービスです。自宅からスタッフによるカウンセリングを受けることができ、一人一人に合わせた提案を受けることが可能です。またカウンセリング終了後にそのまま「Omise+」でオンラインショッピングができるため、顧客獲得につながっています。
2|メンズコスメ市場の拡大
メンズコスメのニーズは高まっています。メンズコスメのニーズが高まっている背景として以下の3点が考えられます。
①見た目の悩みが表面化
コロナ禍で自宅時間が増え、自分磨きに時間をかける男性が増加しました。これまで意識していなかったスキンケアなどに興味を持ち、メイクをする男性が増えています。
②SNSによる美意識の向上
SNSで大きな影響力を持つインフルエンサーやアイドルがメイクを日常的に行うことに影響を受けて、そのファンの男性もメイクするようになったのだと考えられます。
③ネットショッピングの普及
先ほどご紹介したようなDXの推進によって、ネットショッピングが普及したことで、これまで店舗で周囲を気にして購入を躊躇していた男性なども気軽に化粧品を購入することができるようになりました。
3|新たなビジネスモデル『D2C』への事業展開
D2Cとは、Direct to Consumerの略称です。店舗を介さずに、消費者と取引を行うビジネスモデルを指します。SNSで顧客を獲得して、商品・サービスの販売につなげているブランドが増加しています。
4|インフルエンサーの起用
近年、化粧品を利用する際に、SNSを利用して情報収集を行う消費者が増えてきています。そのため化粧品業界では、インフルエンサーを起用してのSNSマーケティングを行うことで消費者に対してアプローチを図ろうと動いています。
インフルエンサーに自社商品を紹介してもらうことで、商品の魅力が伝わるだけでなく、インフルエンサーとのコラボ商品の販売によって消費者の購買意欲をあげるといったマーケティング効果も期待されています。
化粧品業界で働く3つの魅力
続いて化粧品業界の魅力についてご紹介します。
▼化粧品業界で働く3つの魅力
①マーケティングを通して人々の生活に潤いを与えられる
②景気の影響を受けにくい業界である
③美容に関する知識やトレンドをおさえられる
以下で詳しく解説していきます。
①マーケティングを通して人々の生活に潤いを与えられる
人々の生活に潤いを与えることができるのが化粧品業界の魅力の1つです。
化粧品業界はマーケティング分野に力を入れて商品を開発しています。そのため顧客のニーズを汲み取り、人々の生活をサポートすることができます。
また化粧品は生活必需品に近い存在です。人々の生活に寄り添った製品を作ることで社会に影響を与えられます。そのため、働くやりがいを感じられるでしょう。
②景気の影響を受けにくい業界である
化粧品業界の魅力の2つ目は、景気の影響を受けにくい業界である点です。
先ほど述べたように化粧品は生活必需品に近い存在であるため、景気に左右されず需要が安定している製品であると言われています。そのため、化粧品業界は景気の影響を受けにくいといえます。
③美容に関する知識やトレンドをおさえられる
美容に関する知識・トレンドをおさえられる点も化粧品業界の魅力です。
顧客のニーズを満たすためには、どのような製品が求められているのかを調査する必要があります。働いている中で、自然と美容の知識を深めることができます。そのため、女性からの人気が高く、華やかなイメージの業界だといわれています。
【化粧品業界に向いている人】5つの特徴とは?
化粧品業界に向いている人の特徴についてご紹介します。
▼化粧品業界に向いている人の5つの特徴
①責任感がある
②柔軟性がある
③チームワークがある
④人の役に立ちたい
⑤化粧品が好き
では、これらの特徴について詳しく説明していきます。
①責任感がある
責任感がある人は、化粧品業界に向いているといえます。
なぜなら、化粧品は直接肌に触れるものであり、製品管理に問題があると人体に被害を及ぼしてしまう可能性があるためです。そのため、責任感を持って仕事に取り組める人が求められます。
②柔軟性がある
柔軟性がある人も、化粧品業界に求められます。
化粧品業界はトレンドに大きく影響される業界であるため、変化に対応する力が必要です。そのため柔軟性があり、あらゆる変化に臨機応変に対応できる人が向いているといえます。
③チームワークがある
チームワークがある人も化粧品業界に向いています。
化粧品業界では開発から商品販売まで、さまざまな人と連携をとる必要があり、チームで働く機会も多いです。そのため、チームワークがあり、周りの人々と協力して働くことができる人が求められています。
④人の役に立ちたい
人の役に立つことにやりがいを感じる人も化粧品業界に向いているといえます。
化粧品は人々の生活に密接しているため、自分の扱っている製品が誰かの役に立っているという実感を持ちやすいです。そのため、人の役に立つことで仕事にやりがいを見出せる人に向いている業界であると言えるでしょう。
⑤化粧品が好き
化粧品が好きな人は化粧品業界に向いています。取り扱う製品が自身の好きなものであるため、仕事にモチベーションを感じられるでしょう。
また、職種によっては自分の意見を反映した製品を作ったり、実際に使用した感想をもとに製品を販売したりなど、楽しみながら仕事ができるかもしれません。
【文理別】化粧品メーカーの志望動機の例文
人気業界である化粧品メーカーの志望動機を書く時に頭を悩ませる就活生の方が多いと思います。ここでは、他者と差別化できる志望動機の書き方や、例文を紹介します。
▼化粧品メーカーの志望動機を書く時のポイント
ポイント①:なぜ化粧品業界なのか
ポイント②:数ある化粧品メーカーの中でその企業に応募した理由
なぜ化粧品業界なのかの理由を自分の体験談と合わせて伝えることを意識しましょう。
例えば、「自分が化粧品によって自分に自信が持てるようになった経験から、化粧品を通じて感動を与える側になりたい」という化粧品業界の具体的な志望動機を述べます。また、数々の化粧品メーカーがあるなかで、なぜそのメーカーを選んだのかそのメーカーでなければいけない理由を述べることで、ほかの応募者との差別化を図ることができ、説得力が増すでしょう。
ここからは、文系・理系のそれぞれの志望動機の例文を紹介します。
<文系>化粧品メーカーの志望動機例文(532文字)
私は、日本の良さを海外に発信する仕事に携わりたいと考えており、「美の創造企業」である貴社の一員として、世界中の人々の外面の美しさを引き出すだけでなく内面までも明るくしたいという強い思いがあります。私自身、何か頑張った時のご褒美として、少し高級な質の高いコスメを購入したり、美容院等のビューティーサロンに通うなどしています。その後、毎回鏡で前よりも少しきれいになった自分を見る度に、自信が湧き、嬉しくポジティブな気持ちになります。まさに、貴社の「『きれい』は、心まで輝かせてくれる」という考えに強く共感し、より多くの人々に同じような素敵な体験を提供したいと考えています。学生時代は、ダンス部に所属し、日々努力を重ねて目標達成のために尽力しました。その過程で、目標達成のために努力することの大切さ、チームワークの重要性、そして達成感の喜びを学びました。これらの経験を活かし、貴社においても目標達成のために努力を惜しまず、チームの一員として積極的に貢献したいと考えております。また、私は英語が得意であり、大学在学中に1年間アメリカへ留学した経験があります。留学中に培った英語力とコミュニケーション能力を活かし、海外市場における貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。
<理系>化粧品メーカーの志望動機例文(465文字)
私は将来、お客様一人ひとりのニーズに対応した化粧品の研究開発に挑戦したいです。化粧品業界を志望する理由は人々の気持ちに寄り添い、心を豊かにする化粧品を作りたいからです。仕事で疲れている母親に化粧品をプレゼントしてから母の表情が明るくなり笑顔を取り戻した様子を見て、化粧品が人の幸せに貢献する瞬間を肌で感じました。近年、近年はジェンダーレス傾向の拡大や、マスク生活による肌荒れ対策など、性別・年代問わず化粧品が使用されるようになりました。このように、化粧品のニーズは目まぐるしく変化し、お客様の悩みや要望も多種多様であることから、一人ひとりの目的に合った個別美容のニーズは今後拡大していくと考えます。そこで私は貴社に入社し、商品開発において性別や年齢にとらわれないアプローチによって、「美しさ」という化粧品が持つ従来の価値以外にも、健康と予防の新たな価値を提供したいです。具体的には、肌や髪の特性の違いを科学的に証明するなど、サイエンスを追求した研究開発に注力することで、より効果的でお客様の満足度が高い商品の開発に役立てたいです。
化粧品メーカーの面接で聞かれた変わった質問3選
最後に、化粧品メーカーの面接でよく聞かれる質問を解説します。筆者が、実際に経験した化粧品メーカーの面接で聞かれた質問も合わせて見ていきましょう。
Q.自社でも他社でもいいので、お気に入りの化粧品を1分以内に紹介してください。
化粧品への興味、関心を聞かれている質問です。
化粧品メーカーを志望している学生のかたは、いずれ化粧品開発やマーケティングに携わりたいと考えている人が多いでしょう。自分自身が化粧品や美容が好きであることは、化粧品の企画や開発で必要な要素の1つです。
化粧品や美容への興味や熱意を、伝えられると、面接官も良い印象を持ちます。化粧品業界ならではの質問であるため、コミュニケーション能力があるかどうかもチェックする質問ですね。
Q.よく検索するトピックは何ですか。
実際に執筆者が化粧品メーカーの面接で聞かれた質問です。
この質問の意図は、応募者が日頃からどのようなことに興味を持っているのか、情報収集力やリサーチ力があるかどうかを知りたいという点にあります。
化粧品メーカーで働くためには、最新の情報収集やトレンド分析など、情報収集力やリサーチ力は必須です。回答する際には、単に検索するトピックを列挙するだけでなく、なぜそのトピックを調べているのか、そこからどのようなことを学んでいるのかを具体的に説明することが重要です。
▼回答例
私は、普段よく3つのトピックについて検索しています。1つ目は最新のスキンケア・メイクアップ、2つ目は美容に関する科学論文、最後は化粧品業界の動向です。私は、常に新しい美容情報を知りたいと思い、日々SNSで情報を収集しています。また、美容に関する科学論文を読むことで、化粧品の効果やメカニズムについてより深く理解することができます。さらに、化粧品業界の動向を知ることで、将来のキャリアプランを考えることもできます。
Q.他のメーカーにない自社の魅力を教えてください。
化粧品メーカーは数多く存在し、それぞれ異なる強み・魅力を持っています。選考に参加する際には、他のメーカーと比較し、その会社でしか得られない価値や経験があることを明確に伝えることが重要です。
そのためには、事前に企業分析を行い、以下のポイントを整理しておくことをおすすめします。
▼企業分析を行う時に調べるべきポイント
・独自の製品や技術
・企業理念・ビジョン
・社風・働き方
・福利厚生
化粧品に対する興味関心は、選考においてやはり重要なポイントとなります。他の業界と比べて、珍しい質問が出題されることも多いため、質問に対して瞬時に対応できるコミュニケーション力も重要です。
予期せぬ質問をされた時に、「焦って思ったように話せなかった、、」ということが起きないように、面接練習をしておくことをおすすめします。
化粧品メーカーで働く社会人に面接対策をしてもらおう
ここまで化粧品業界について企業比較や売上ランキング、将来性について紹介してきました。
化粧品業界で実際に働いている人に話を聞きたい、もっと詳しく業務内容について理解を深めたい。
そんな時におすすめなのがOB訪問です。OB訪問をして社会人に話を聞くことで、化粧品業界に感じている疑問を解消することができます。
OB訪問をしたいが、どうすれば良いかわからない。そんな方におすすめなのが、OBOG訪問サービスのMatcherです。
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さいごに
本記事では、化粧品メーカーのビジネスモデルや職種といった基本的な知識から、売上ランキング、どんな人が向いているかについて詳しく解説してきました。
化粧品メーカーは就活生に人気のある業界です。選考を突破するためには、企業研究を十分に行い、なぜその企業でなくてはいけないのかといった志望理由を明確にすることが重要です。
本記事を参考に志望企業の企業研究を進め、選考突破に向けて対策を進めていきましょう。