【例文あり】ESで「気配り」を伝える長所の書き方
2020/01/16
目次
気配りができることを長所としてアピールするには・・
就活の中で多くの時間を費やすであろうエントリーシート(以下ES)。その中でも、今までの生活で考えたこともなかったような自分の長所で頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか？
この記事ではESで長所を聞かれたときの書き方、とりわけ「気配り」をアピールする際に押さえておくべきポイントを解説します。
企業に評価されない長所を書かぬよう、ぜひこの記事を読んで要点を押さえてください。
企業に評価されない長所を書かぬよう、ぜひこの記事を読んで要点を押さえてください。
なぜESで長所が聞かれるか？
ESの設問を見てすぐに書き始めようとしているみなさん。一度手を止めて、その設問で何が問われているか考えてみてください。
自分の書きたいことを連々と書くだけでは、企業の知りたい情報に合わない内容になっている可能性が高いです。
企業側がその設問で知りたいメッセージを正確に把握し、それに合わせた戦略を立てましょう。
企業側がその設問で知りたいメッセージを正確に把握し、それに合わせた戦略を立てましょう。
では、企業が長所を聞くことで知ろうとしていることは何なのか。それは、「学生が自社で活躍する資質を持っているのか否か」です。従って、企業側が求めているような資質は何かを理解し、その企業で実際に資質を生かすことができることを伝える必要があります。
企業は新卒採用ページで「求める人材像」を掲げており、求めている資質をチェックすることができます。これを元に、どのような長所をアピールするべきか、事前に考えておくと良いでしょう。
長所「気配り」をどうやって伝えるべき？
企業側が長所を聞く意図について説明してきました。ここからは本題。気配りができることを長所として書く方法をお伝えします。
まず押さえてほしいことは、ESにそのまま「気配り」と書かないこと。「気配り」は非常に抽象的な言葉。抽象的な言葉を伝えても、みなさんの長所はぼんやりとしてしまい、印象に残りづらいでしょう。
これを回避するために有効なのが、「気配り」という言葉を良いイメージが付きやすい具体的な言葉で表現することです。
例えば、「チーム全体に対して目を配り、組織を結束させる力があります」「相手の感情を読み取り、ニーズに合った行動をすることができます」などです。
例えば、「チーム全体に対して目を配り、組織を結束させる力があります」「相手の感情を読み取り、ニーズに合った行動をすることができます」などです。
「気配り」という表現だと、ビジネスの場でどのように活かせるのかイメージがしづらいいですが、上記のような表現をすると、社内で仕事を進める際にも、社外でもクライアントと話す際にも重要であることが理解できるでしょう。顧客の要望に答える必要がある、営業やコンサルタント職には欠かせない能力です。
長所を効果的に伝える3つの要素
これまで長所「気配り」の伝え方を説明してきました。ここからは実際にESを書く際に、どのような構成で書けばよいのかをお伝えします。
上記の図は、ESを書くときの構成を表した図です。一つ一つ解説していきます。
強み
ESの冒頭では設問に対する回答を書きましょう。文章全体の結論を先に伝えておくことで、読み手側も内容が頭に入ってきやすくなります。ESはもちろん内容を評価していますが、文章の書き方や論理性なども評価されているため、わかりやすい文章を心がけましょう。
経験
ESの冒頭で長所を述べたあとは、「その強みを今までどのような場面で発揮してきたか」を記載しましょう。
みなさんの長所が、組織や状況をどのように変化させたのか、という点を書くと伝わりやすいです。具体的には、以下のような構成で経験をお伝えすることをおすすめします。
①Situation(自分が身をおいていた場面の状況)
②Task(当時解決すべきだった問題や、達成すべきだった目標)
③Action(②を解決/達成するために自分がとった行動)
④Result(③によってもたらされた結果)
上記の頭文字をとって、"STAR"とすると覚えやすいでしょう。長所を伝える場合だけでなく、学生時代頑張ったことや自己PRを書くときにも活用することができます。ぜひ、みなさんのESに生かしてみてください。
①Situation(自分が身をおいていた場面の状況)
②Task(当時解決すべきだった問題や、達成すべきだった目標)
③Action(②を解決/達成するために自分がとった行動)
④Result(③によってもたらされた結果)
上記の頭文字をとって、"STAR"とすると覚えやすいでしょう。長所を伝える場合だけでなく、学生時代頑張ったことや自己PRを書くときにも活用することができます。ぜひ、みなさんのESに生かしてみてください。
自分の長所の生かし方
ここまでの段階で、みなさんの長所とそれを裏付ける経験を説明することができました。ただ、ここで満足するのではなく「入社後、どのように会社にメリットをもたらせるか」を書きましょう。どのように長所を生かすか踏み込むことで、みなさんが企業で活躍するイメージを持ってもらうことができます。
人事に刺さる「気配り」の長所の例文
ESで長所をアピールする際の書き方について解説してきました。ここからは実際に「気配り」を長所としてESでアピールした際の例文を紹介します。ぜひみなさんのES作成に役立ててください。
サークルのエピソードで「気配り」をアピールする例文
私は組織全体に広く目を配り、メンバー全員が働きやすい環境を整えられる点に強みを持っています。(強み)
大学の企画で責任者を務めた経験でこの強みは発揮されました。私が担当した企画は例年企画の運営面満足度が低い水準でした。理由は企画会場への誘導を行うスタッフの働きぶりが悪いことにあると判明。その原因がスタッフの士気の低さにあると踏んだ私は、スタッフ全員との面談を実行、相手の要望をまず聞くことにしました。そこで得た情報からメンバーが目指す像への成長ステップになるような仕事を分配したことで、士気を上げることに成功。その結果、スタッフ全体の動きが円滑になり、運営面満足度も前年度比3割向上させることができました。（強みが発揮された経験）
私はこの強みを生かして貴社の業務に活かすことができると考えています。若手から子会社をまとめるリーダーとして務めなければならない点で周囲の業務を推進する点で生かせるはずです。（生かし方）
部活のエピソードで「気配り」をアピールする例文
私は人が気づくことができないようなポイントまで察知し、今までにない提案をすることができます。(強み)
部活の主務を務めていた経験でこの強みは発揮されました。私の部は万年1部リーグに上がれず、毎年努力はするものの不甲斐ない結果に終わっていました。その原因を見つけるため、練習のビデオ撮影、復習は勿論、部員の状況を記録する面談やツールを導入してみることに。その結果、毎年特定の時期に怪我人が多く発生し、敗戦率が高まることが判明しました。この問題を解決するため、食生活やクールダウンの質を高める必要があると踏んだ私は大学のスポーツ専門の研究室に交渉をし、提携をすることに成功。その結果、ケガ率を前年度比3割低下し、1部リーグ上昇に貢献することが出来ました。（強みが発揮された経験）
私はこの強みを生かし、貴社の営業業務に生かせると考えています。お客様自身が気づいていなかったような店舗の課題を発見することは勿論、競合の営業担当が気づけないような施策を提案できるはずです。（生かし方）
アルバイトのエピソードで「気配り」をアピールする例文
私は「周囲の状況を的確に判断し、最善の方法をとること」ができます。(強み)
店舗のアルバイトリーダーを務めた経験でこの強みを発揮したと自負しております。私がいた店舗には商品の提供時間が長いという課題がありました。この課題の原因を突き止めるため、業務をビデオで記録、見返した他、シフトに入るアルバイトに聞き取り調査をしたところ、得意でない仕事を担当している時に提供時間が伸びている事が判明。そこで適性を把握するため、業務スキルを図る大会を開催し、各々の得意分野を見極めました。その結果を元にシフトを組み直したところ、提供時間が2割短縮し、満足度も上昇しました。（強みが発揮された経験）
スタッフの行動を正確に把握し、状況に適した行動を取れる点は、貴社の営業業務に生かせると考えております。社内のスタッフをまとめ、クライアントが満足するアウトプットをだすことに役立つはずです。（生かし方）
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