化学専門商社に受かる志望動機とは?年収や売上高ランキングも紹介
2023/12/18
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化学系専門商社とは?
化学品や医療品の専門性に特化した商社のことです。
製品の素材となる原料・化学品を仕入れ、モノづくりを行うメーカーに販売するといった仲介を担っています。
原料や製品を仕入れるだけでなく、メーカーにどの化学品がいいのかを提案したり、小売店に対して販売支援を強化したりと、事業範囲が広いのも特徴です。
化学品はモノづくりをするどの段階でも必要とされるため、仕事全体を俯瞰してクライアントの企業価値を高めることが求められます。
化学メーカーとは、化学反応を伴う生産過程を経て、化学製品を生み出す企業のことです。
化学メーカーとの違い
化学メーカーとは、化学反応を伴う生産過程を経て、化学製品を生み出す企業のことです。
化学製品は、日用品や自動車、テレビやスマホなど最終的な製品の製造にあたって重要な材料を指します。
(化学製品・・・薬品、洗剤、加味、パルプなど)
(化学製品・・・薬品、洗剤、加味、パルプなど)
化学メーカーは主に、総合化学メーカーと誘導品メーカーと電子材料メーカーの3つに分けられており、市場規模が大きな業界です。
(代表的な化学品メーカー:三菱ケミカルホールディングス・住友化学・三井化学など)
(代表的な化学品メーカー:三菱ケミカルホールディングス・住友化学・三井化学など)
一方で化学系専門商社は、完成した化学製品を取り扱います。
モノづくりを行うメーカーに対して、化学製品を提案・紹介をしたり、そのために仕入れを行ったり、化学メーカーや原料メーカーから情報収集を行うなどです。
つまり化学の専門商社は、化学メーカーと原料メーカーやモノづくりを行う中間の役割を担っています。
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化学専門商社の志望動機の例文3選
就活生の状況に応じて、3つの化学系専門商社の志望動機を作成しましたので、参考にしてください。
①理系学生向け
私は化学の力で社会や暮らしの豊かさの創造に貢献したいと考え、化学専門商社への就職を志望しました。
私は高校時代から化学に興味を持ち、大学では有機化学を専攻しました。
化学は物質の性質や反応を理解し、新たな物質や機能を創造することができる魅力的な分野だと思っています。また、化学はあらゆる産業や社会に貢献できる可能性を秘めていると感じています。
貴社は、多種多様な化学工業製品を幅広く産業界に供給する専門商社として、高い信頼と実績を築いておられます。特に、お客様のニーズに応えるオーダーメイドの化学品の製造や提案に強みを持っている点に感銘を受けました。
私は、貴社で営業職として活躍したいと考えています。大学で培った化学の知識やノウハウを活かし、お客様の課題や要望に対して最適な化学品やソリューションを提供できると自負しています。また、貴社では国内外の優秀なメーカーや取引先と幅広く連携しておられることから、多様な情報や知見を得ることができると期待しています。
私は、化学専門商社である貴社で、自分の能力や経験を発揮し、国内外の化学産業の発展に貢献したいです。
②文系学生向け
私は化学の力で人々の生活を豊かにしたいと考え、化学専門商社への就職を志望しました。
化学は環境やエネルギーなどの社会的課題にも貢献できる重要な役割を担っていると感じています。
その中でも貴社は、多種多様な化学工業製品を幅広く産業界に供給する専門商社として、高い評価と実績を築いておられます。特に、化粧品や健康食品、医療機器などのライフサイエンス分野に強みを持っておられる点に興味を持ちました。
貴社の営業職として顧客のニーズに寄り添った化学品やソリューションを提供し、化学産業を支えていきたいです。
③体育会系学生向け
そこで、私は化学の力で社会に貢献したいと考え、化学専門商社への就職を志望しました。
私は、貴社で営業職として活躍したいと考えています。
貴社は、多種多様な化学工業製品を幅広く産業界に供給する専門商社として、高い評価と実績を築いておられます。
特に、お客様のニーズに応えるオーダーメイドの化学品の製造や提案に強みを持っておられる点に興味を持ちました。
部活動の経験で培ったスキルや経験は、チームワークや粘り強さを活かし、お客様と信頼関係を築きながら、最適な化学品やソリューションを提供できると自信があります。
貴社での業務を通じて、常に新しい知識や技術を吸収し、自分自身のスキルアップに努めたいと思っています。
私は、化学専門商社である貴社で、自分の能力や経験を発揮し、貴社の事業発展に貢献したいと考えています。
選考通過する志望動機作成のコツ3選
化学の専門商社は、安定しており年収も高く、事業範囲が広いことから、就活生に人気の業界です。
そのため、化学の専門商社に受かるには、相手に納得感を与え、どれだけ志望度があるのかを伝える必要があります。
化学の専門商社に受かる志望動機のポイントを解説します!
①なぜ化学の専門商社なのかを明確にする
化学の専門商社は、化学や医療の商材の取り扱いに特化した商社なので、「なぜ化学品や医療品を扱う仕事がしたいのか」「なぜその分野なのか」を明確にさせる必要があります。
また、専門商社は取り扱う商材の知識が必要なので、入社後も熱量を持って学習ができるかといったところをみています。
その分野への興味がなさそうだと思われないためにも、なぜ化学品を扱う商社に入りたいのかといったところを明確にさせましょう。
②中期経営計画に触れる
中期経営計画とは、企業が3〜5年後のあるべき姿を叶えたり、目標を達成したりするための具体的な施策や数値を出した計画のことです。
志望動機に中期経営計画の内容を盛り込むことによって、会社の業務内容や方向性を理解している就活生であるとアピールをすることができます。
中期経営計画は、基本的に会社のホームページに設置されているIR情報に載っていますが、インターネットで『会社名 中期経営計画』を入れて検索しても出てくることが多いです。
長瀬産業株式会社の中期経営計画をご紹介します。
長瀬産業株式会社『中期経営計画 ACE 2.0 「温もりある未来を創造するビジネスデザイナー」に向けた”質の追及”』
長瀬産業株式会社『中期経営計画 ACE 2.0 「温もりある未来を創造するビジネスデザイナー」に向けた”質の追及”』
ただ、中期経営計画の公表や更新をしていない会社もあります。
その場合は、社員や内定をもらった先輩に話を聞いてみましょう。
③自分の言葉で書く
化学の専門商社は、就活生にとても人気の企業なので、差別化された志望動機であることが大切です。
インターネットに載っている志望動機例を参考にすることはいいですが、全く同じことを書いてしまうと、印象に残らず、不合格になってしまうことがあります。
また、他人の志望動機をそのまま書いてしまうと、深堀をされた時に曖昧な返答しかできず、失敗する学生も多いです。
そうならないためにも、最後は自分の選んだ言葉で書くようにしましょう。
ただ、なかなか気持ちや思考を言語化できないなど、自分の言葉で書くことは簡単ではありません。
そんな時は社員や内定者など、実際にその会社の選考を突破した人に相談することをおすすめします。
Matcherを使って社員に話を聞こう
Matcherは出身大学や学年関係なく、簡単にOB・OG訪問ができるアプリです。
Matcherでは、実際に働く社員と1対1で話すことができます。
化学の専門商社に勤める社員も多数登録しているので、是非利用して就活を上手く進めてみてください。
<Matcher に登録するOBがいる企業(一部抜粋)>
三菱ケミカルホールディングス、旭化成、AGC旭硝子、他多数
化学専門商社の仕事内容
ここでは、オー・ジー株式会社の新卒採用サイトを参考に、専門商社の仕事内容について詳しく紹介していきます
化学品の仕入れと販売
化学品の生産者や原料メーカーから化学品を仕入れ、化学品を使用するメーカーや企業に販売します。
化学品の種類や用途は多岐にわたり、樹脂やゴム、合成繊維などの基礎化学品から、化粧品や健康食品、医療機器などのライフサイエンス分野まで扱っています。
営業
化学品を使用するメーカーや企業のニーズや課題に応じて、最適な化学品やソリューションを提案することも化学専門商社の業務の1つです。
化学専門商社は、化学に関する豊富な知識や情報力を持っており、顧客のモノづくりをサポートできます。
化学品の開発と製造
単に仲介するだけでなく、お客様のオーダーメイドの化学品を開発したり、製造したりすることも化学専門商社の役割です。
化学専門商社は、自社や提携先の研究開発部門や工場を持っており、オリジナルの化学品を開発できます。
海外事業
海外の化学品市場に参入したり、海外の化学品メーカーや取引先と連携しています。
化学専門商社は、国内だけでなく海外にも拠点を持っており、グローバルなビジネス展開ができます。
ここでは、代表的な化学の専門商社と、そのうち3社の企業情報についてご紹介します。
代表的な化学の専門商社一覧
長瀬産業株式会社
売上高:7,805.57億円(2021年)
営業利益:352.63億円(2021年)
従業員数:892名(連結 7,113名)
設立年:1917年
上場取引所:東京証券取引所 プライム市場
前年度と比較し、売り上げを伸ばしています。
独立系の商社であるため、幅広い製品を扱い、研究開発にも事業を広げていることが特徴です。
化学や医療メーカーを志望する学生からの人気も高いため、徹底した対策が重要です。
稲畑産業株式会社
売上高:6,809億円(2022年3月期)営業利益:200億円(2022年3月期)
従業員数:672名(連結:4,207名)
設立年:1918年
上場取引所:東京証券取引所 プライム市場
(参照:稲畑産業株式会社「会社概要」)
公式HP:稲畑産業株式会社
大手化学メーカー住友化学の子会社で、長い歴史と信頼がある会社です。明和産業株式会社
売上高:4,003.73億円(2022年3月期)公式HP:稲畑産業株式会社
大手化学メーカー住友化学の子会社で、長い歴史と信頼がある会社です。
情報電子や化学品、生活産業など分野に特化していることが特徴としてあります。
現在は海外事業にも力を入れており、海外事業所は世界18ヶ国約60拠点と、広げています。
明和産業株式会社
営業利益:9.62億円(2022年3月期)
従業員数:193名(連結470名)
設立年数:1947年
上場取引所:東京証券取引所 プライム市場
明和産業は環境問題や社会問題にも積極的に取り組んでおり、様々な事業を通して社会貢献をしてきました。アジアを中心に事業を拡大しており、中国で年に2回開催される貿易展示会「広州交易会」に参加したことがあります。
化学系専門商社の売上高・年収ランキング
化学系専門商社のランキングを売上・年収でそれぞれ作成したので参考にしてください。
売上高ランキング
※2024年四季報を参考に弊社作成年収ランキング
※2024年四季報を参考に弊社作成化学系専門商社の魅力3選
化学の商材を扱う専門商社の魅力を3点ご紹介します。
化学の専門商社ならではの魅力を見つけて、是非志望動機のネタを見つけてみてください。
①1年目から海外出張のチャンスがある
化学品の生産国の多くが海外ということもあり、海外出張や海外に事業を展開している企業が多いです。
海外出張は社歴がある程度長い社員に任されることが多いですが、化学の専門商社では、入社1年目の社員でも任されるチャンスが多くあります。
そのため、海外志向の高い学生や、国外との取引に興味のある学生は非常に挑戦しやすい環境といえるでしょう。
②様々な企業や業界と関わることができる
製品の原料となる部分を扱うため、モノづくりなどを行うメーカーにとっては欠かせない存在です。
そのため、広い企業や業界、人と関わることができます。
仕事を通して様々な人や企業、業界に携わりたいと考えている人には、向いているといえるでしょう。
③世界シェアが高い商材を扱える
製品の原料となる部分を、世界中から集めるため世界シェアの高い商材を扱うことができるのも魅力の1つです。
化学品の用途は多岐に渡るので、自分が携わった商材が社会に広くいきわたっていることを感じることもできます。
化学専門商社の将来性と課題
就職先を選ぶ際に将来性を重視する人もいるかもしれません。
ここからは化学専門商社の将来性と課題について説明します。
将来性
将来性は、化学業界全体の成長に左右されます。
化学業界は、近年、中国やインドなどの新興国での需要拡大により、市場を拡大しており、好況です。
また、環境問題への意識の高まりにより、環境に優しい化学製品の需要も拡大しています。
化学業界は、人々の生活を支える重要な産業であり、今後も成長が見込まれています。
そのため、化学専門商社も将来性があると期待されているのです。
そのため、化学専門商社も将来性があると期待されているのです。
課題
一見明るい化学専門商社の将来ですが、解決するべき課題があります。
1つは、中国やインドなどの新興国との競争激化です。
中国やインドでは、人件費が安いため、化学専門商社は、競争力を維持するために、コスト削減や生産性向上に努める必要があります。
もう1つは、環境問題への対応です。
化学製品は、環境汚染を引き起こす可能性があるため、化学専門商社は、環境に配慮した製品の開発や販売に取り組まなくてはなりません。
化学の専門商社が求めるスキル
化学の専門商社は、どんなスキルを求めているのかを紹介します。
自分に当てはまるところがあれば、アピールをしていきましょう。
具体的なスキルや人物像については、選考を受ける企業の採用ホームページをご覧ください!
①自ら課題を発見し解決に向けて動ける力
専門商社の仕事は、商材を仕入れてメーカーに提供することだけではありません。
メーカーが抱える課題を見つけ解決に寄り添い、どの商材が適しているのかを提案もします。
そのため、自ら課題を発見しその課題解決に向けて動ける力が化学系専門商社では求められます。
②論理的コミュニケーション能力
専門商社は、商材の生産業者やメーカー、小売業者など多くの人と関わり、協力してもらいます。
協力を得るには、相手に理解してもらい納得させる、論理的なコミュニケーション力が必要です。
特に化学の専門商社は、海外出張で商談を行うことが多いため、言語や文化の違う人とのコミュニケーションも必要になります。
そのため論理的コミュニケーション能力は、化学系専門商社に勤める上で、必要最低限の力といっても過言ではありません。
③常に学習意欲を高く持つ力
専門商社の特徴として、扱う商材の専門性に特化しているということが挙げられます。
そのため、化学品を扱う専門商社であれば、化学品への豊富な知識を持ち、メーカーなど顧客に何を聞かれても答えられるようにしなければなりません。
また、扱う商材は毎回同じというわけではないので、新たな商材を扱う度に学び直す必要があります。
どの企業や業界に行っても必要なスキルですが、専門商社は扱う商材の専門性を磨くための学習が必要です。
入社後も化学分野に対する学習意欲が高いスキルを持つ学生が、化学系専門商社に求められる人材となるでしょう。
④情報収集力
化学品は日々新たなものが開発されるだけでなく、価格変動が激しい業界です。
そのため、それらの情報を自ら収集して把握しなければなりません。
常にアンテナを張って、情報を追い求められるように、日ごろからニュースを見る癖を付けたり、本を読んで視野を広げてみたりすると良いでしょう。
Matcherを使って就活を進めよう
Matcherは、出身大学や学年関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。今回紹介した、化学系専門商社に勤めている社員や内定者も多数登録しています。
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