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証券業界の注目すべき今後の動向

証券業界の現状・課題と注目すべき今後の動向

証券業界の現状・課題・今後の動向について徹底解説。ネット証券との違いや、ラップ口座についてなど、証券業界を志望する方なら知っておきたい情報を、どこよりもわかりやすく紹介しています。

2019.02.08

証券業界の注目すべき今後の動向

【証券業界 目次】

第1章
第2章
証券業界の現状・課題と注目すべき今後の動向
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第3章
第4章
第5章

証券業界とは?

‌金融業界の中でも就活生から支持を集める証券業界。この記事のテーマは、証券業界の現状と課題、今後の動向です。

‌今後、日本では人口が減少し、多くの産業が衰退していくと言われています。その中で証券業界は、どのように生き残りをかけていくのでしょうか?

‌証券業界を志望するのであれば、知らなければならない知識ばかり。ぜひ読んで、証券業界に対する理解を深めてください。

 証券業界の現状について

さっそく、証券業界の現状から解説します。証券業界の動向に関して一言で説明するならば、「明るくもないが暗くもない」といったところでしょう。

‌その理由はのちに解説します。証券業界の将来について説明する前に、まずは証券業界の現状について簡単に押さえていきましょう。

‌以下の図をご覧ください。

証券業界の現状・課題・今後の動向出典:日本銀行 Bank of Japan「資金循環の日米欧比較」をもとに作成

‌この図はアメリカ、ヨーロッパ、日本で、個人資産がどのように運用されているかの割合を示したものです。アメリカ、ヨーロッパでは、証券投資が当たり前になっていますが、日本ではわずか17%となっています。

‌「タンス預金」という言葉があるくらい、預金が文化となっている日本。欧米と比較すると、個人資産の中で、「証券」に割く金額が少ないことは一目瞭然です。

‌この図をみて、「日本の証券業界はもうだめだ」と捉えるのか、「まだまだ開拓のチャンスがあるな」と捉えるのかはみなさん次第です。ただ未だ開拓の余地があるということは、覚えておくと良いでしょう。

‌証券業界の課題とは?

‌日本証券業界の課題は、一言で言えば、「日本人が預金を好み、投資をしたがらないこと」。それではなぜ日本人は証券投資を避けて、預金ばかりを行うのでしょうか?

‌この原因を解決することによって、日本の証券業界の未来は明るくなるはず。ここでは以下の2つの観点から原因を紐解いていきます。‌‌

①バブル崩壊の色褪せない記憶があるから
‌②日本人は預金が好きだから


‌それでは順に詳細を見ていきましょう。

‌①バブル崩壊の色褪せない記憶があるから

現在の大学生にとって「バブル崩壊」は教科書の中の用語になっているでしょう。しかし、みなさんよりも上の世代には生々しい記憶として残っている人が少なくありません。

‌ただその崩壊は1991年〜1993年のこと。30歳以上の方にはバブル崩壊の嫌な記憶が刻まれているのです。特に金融業界においては、山一證券、三洋証券といった大手証券会社が倒産し、その被害は一般人にも及びました。株券が一枚の紙切れになったのです。

‌このタイミングで証券投資をしていなかった方達も、友人や親戚、両親が証券投資を失敗している姿をみて「証券投資=失敗する可能性が高い」という考えが染み付いたはずです。そのため現在も投資を避ける傾向にあるのでしょう。

②日本人は預金が好きだから

日本人は預金が大好きというのはよく聞く話でしょう。これは先ほどのデータでも立証済み。その理由は諸説あると言われています。

「農耕民族として農作物を毎年貯めていてその習慣が残っているから」
‌「戦争をしていた時代に政府が日本人に貯蓄するようにプロパガンダをしたから」



‌上記のように、様々な観点から言及されています。兎にも角にも預金が大好きなため、証券投資をする気がないということでしょう。

‌どういった理由にしても、預金が中心となり、投資にお金をまわしたがらない日本人が多いという構造は同じ。今後人口が縮小して日本全体の株式市場の元気がなくなるに連れ、証券業界は未来に向けて様々な取り組みをしています。

‌証券業界の今後の動向

‌ここまで、日本人は証券投資を避けたがる傾向にあること、加えてその原因について説明してきました。原因に関しては、バブル時代の嫌な記憶、日本人としての気質など、ある意味消し去れない問題だと言えるでしょう。

‌とはいえ、証券会社は証券投資をしてもらうことでお金を儲ける仕組みになっています。そのため、未来に向けての取り組みを始めてるのです。

‌ここでは、その取り組みをを4つほど見ていきましょう。

‌‌①海外への進出

どの業界にも通じる部分でありますが、今後日本の人口が縮小していくにつれて市場が小さくなります。そのため、海外への進出が盛ん。

‌今までも三菱東京UFJ銀行がモルガン・スタンレー証券と合弁会社を設立したり、野村證券がリーマンブラザーズのアジア部門を買収したりと積極的に海外進出をしてきました。みずほ証券も近年、米国で規模の拡大を図るなど、今後も海外進出に積極的な企業が増えていくでしょう。

‌②ラップ口座の開設と流行

いきなり出てきたラップ口座という言葉。これは投資一任口座のこと。とはいえ、いきなり一任と言われてもわかりづらいと思いますので、一般的な証券会社の口座、ネット証券口座と比較して見ていきましょう。

‌一般的な口座

‌「〇〇証券口座」というものがこれにあたります。メリットとしては、自分で儲かりそうな株を探す手間がなくても、証券会社の社員がおすすめ銘柄を持ってきてくれます。ただその代わり、株式を売買するごとに、ネット証券の約10倍近い取引手数料がかかります。

‌ネット証券口座

手数料が圧倒的に安いことがネット証券口座の魅力。ただ、株式の専門家たちのアドバイスを受けることはできません。投資したい銘柄の選定なども自分で全てを行わないといけないので、初心者にはあまりおすすめできないでしょう。

‌ラップ口座

「投資一任口座」のことです。一般的な〇〇証券口座と異なり、株式の売買をするたびに、手数料が取られることはありません。ただその代わりに口座管理代のような形で年間一律で管理費が取られます。

‌メリットとしては、全てを一任できること。上記の一般的な口座の場合は、おすすめ銘柄を進められて、最終的な投資判断はお客様に任されます。そのため、投資の判断をする時間や、証券会社の社員と話す時間が必要。

‌一方、ラップ口座の場合は全て一任ですから、全く時間がなくてもお金さえ渡していれば勝手に運用してくれます。このラップ口座が流行り始めた当初は、金額がかなりの富裕層に限られていましたが、現在は300万円〜始められるそうです。

‌ラップ口座の開設数と残高(日本の全ラップ口座に入金されている総金額)は年々伸びており、2014年に約1兆円強の残高となっていましたが、2016年には約6兆円と6倍近い伸び率があります。これは今後も増えていくことでしょう。

‌上記の2つの取り組みは、歴史のある大手証券会社が主導して行ってきたもの。以下の2つの取り組みは、そうではないものの、今後の証券業界の構造を変えていく出来事になっています。

③ネット証券会社の台頭

テレビコマーシャルなどで、「マネックス証券」や「GMOクリック証券」という企業の名前を耳にしたことはありませんか?

‌いわゆるこれらがネット証券会社にあたります。ネット証券会社の顧客層はデイトレーダー(主に日付単位で株式の取引を行い、収益をあげることを生業にする方)がメインとなっています。

‌この方達が株式を売買した時の手数料が収入源。この手数料は大手証券会社と比較して、10分の1以下になることもあります。1998年に松井證券が国内で初めてネット証券取引を開始。そのため歴史は浅いですが、既存の証券会社を買収するなど、その勢いを増しています。

④若者の「投資意欲の高ぶり」

‌仮想通貨、FXという言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

‌簡単に説明すると、仮想通貨とは、国が発行した正式な通貨ではないが、通貨と同等の価値を持つデジタルのコインのこと。ビットコインなどが仮想通貨に当たります。‌

‌FXとは、Foreign Exchange の略語で、「外国為替証拠金取引」と訳されます。これは、ある二国間の通貨をトレードすることで収益を上げる投資の一種になります。
‌‌‌
‌どちらも共通しているのは、投資の一種であるということ。特に仮想通貨やFXは、比較的年齢が若い大学生やサラリーマンの副収入ビジネスとして流行しています。このように若い年代から投資に慣れておくと、将来的にも株式投資への心理的障壁が低くなっていくと予想されています。

‌若者の投資に対する意欲が高まることで、将来的にも資産運用をしたいという人が増えれば、証券会社にとってもビジネスチャンスの拡大につながるでしょう。

‌証券業界の現状を知れたら

いかがでしたでしょうか?

‌今回は証券業界の現状と課題、今後の動向を説明しました。未だ開拓の余地がある日本の証券業界。ぜひご自身でも、証券業界の研究を深めてみてください。

‌次の記事では、証券会社の仕事内容を部門別にお伝えします。証券会社は部門別で採用を行っているため、それぞれの部門の理解を欠かすことができません。ぜひ記事を読んで、証券会社の仕事内容について選考に備えてください。
  • 就活生が知っておくべき証券会社の仕事内容
  • ‌もっと深く証券業界について知るために

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