【広告業界】CM制作に携わりたい人必見!仕事内容から年収まで紹介
2023/10/10
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CM制作に興味がある人へ
就活生から根強い人気を誇る広告業界。クリエイティブな仕事に憧れて志望している方は多いのではないでしょうか?
みなさんがCMを作る仕事がしたいと考えたとき、まず調べるのは広告代理店かもしれません。しかし実際にCMを作るのは、他でもないCM制作会社です。
この記事では、CM制作会社の仕事内容や企業情報について徹底的に解説していきます。ぜひこの記事を参考に、CM制作会社の仕事内容を理解し、自分がやりたい仕事ができるか否かを確かめてみてください。
広告代理店とCM制作会社の違い
広告代理店とCM制作会社。両者の違いが理解できていない人は少なくないでしょう。ここでは、広告代理店のクリエイティブ部門とCM制作会社が果たす役割の差異を説明します。「企画」は広告代理店、「演出」はCM制作会社
広告代理店の役割は、CMの大枠を企画すること。CMを出したい企業の商品について理解し、いかにしてメッセージを訴えるのかをアイデアに落とし込んでいきます。CMの企画をするのは、クリエイティブディレクターやCMプランナー、アートディレクターと言った、いわゆる「クリエイティブ部門」の方です。
広告代理店が企画したアイデアを実際のCMとして具現化していくのが、CM制作会社の役割。広告代理店の考えたCMの案をどのようにして演出していくのかを考え、制作していくことが仕事です。
【広告代理店】仕事内容や企業、就活事情を徹底解説!5分で理解!
CM制作会社の仕事内容「企画もできる?」
上述した通り、一般的にはCMの大枠を企画するのは広告代理店の仕事。しかし、CM制作会社で企画ができないわけではありません。広告主がCMを制作したいと考えたとき、広告代理店に案件を任せます。広告代理店は、広告主の商品・サービスを訴求するCMのアイデアを企画。そのCMを制作するのに最適なCM制作会社を選び、発注します。これが広告業界における基本的な商流です。
しかし、上の図の赤枠のようにCM制作会社が広告主から案件を直請けし、直接コミュニケーションをとってCMを制作していくこともあります。この場合、CM制作会社が企画の段階から携わることになるのです。
広告主に対する提案の段階でCM制作会社がチームに加わることも。広告主は自社のCMを任せる広告代理店を、各代理店のプレゼンテーションを受けることで決めます。広告主に選んでもらうプレゼンテーションをするため、広告代理店とCM制作会社が一緒になって企画を考えるケースは珍しくありません。
CM制作会社は、代理店に言われたものを制作するだけ。このようなイメージを持っている人は少なくないでしょう。しかし、CM制作会社でも自らのアイデアでCMを作っていくことができるのです。
CM制作会社は、代理店に言われたものを制作するだけ。このようなイメージを持っている人は少なくないでしょう。しかし、CM制作会社でも自らのアイデアでCMを作っていくことができるのです。
CM制作会社の仕事内容とは?CM制作の流れ
ここでは、「CM制作って具体的にどのようなことをするのだろう」と疑問を持っている人に向けて、CM制作の流れを紹介します。
①オリエンテーション・プレゼンテーション
広告代理店の依頼を受けた、CM制作会社のプロデュ―サーなどが、企画打ち合わせや、制作費・スケジュールなどについて確認を行います。
②企画決定
プロデューサーなどが企画した内容、スタッフ構成やキャスティングについても決定します。
③撮影
関係者が立ち合い、撮影を行います。
④編集
編集を行い、クライアントに確認してもらい、再編集。これを繰り返し、すり合わせをしていきます。
⑤納品
クライアントに試写し、OKをもらうことができれば、ついに納品です。これで1本のCMが完成します。
CM制作会社の職種
ここでは、CM制作会社にある職種について解説します。
プロデューサー
プロデューサーはCM制作における責任者。CMを作る制作部と監督を指名し、CM制作全体の進捗を管理します。
広告代理店との間にパイプを作り、自社で手がけられる案件を獲得するのもプロデューサーの仕事。CM制作会社における「営業職」と言うと、イメージしやすいでしょう。
OB・OG訪問のマッチングサービスである、Matcherでは、所属大学や学年に関係なく、社会人の方にお話を聞きに行くことができます。友人に紹介してもらう、親のツテを借りると行った面倒なことはもうする必要がないでしょう。
制作部(プロダクションマネージャー)
制作部の仕事は、CM制作における「クオリティ」、「予算」、「スケジュール」の全てを管理すること。CM「制作」会社と言われるように、CM制作会社の社員の多くは制作部に所属しています。
具体的な仕事内容の例
・監督の要望を判断して、広告代理店に伝達
・監督がイメージするロケ地のリサーチ
・CM制作スタッフのギャラの交渉
企画演出職
企画演出職は、以下の2つの職種に分けることができます。
①監督
監督は、広告代理店のアイデアをCMに落とし込む職種。ロケ地のイメージやCMに出演するキャストの選定、音楽や効果音の決定等を担当します。
②プランナー
上述した通り、CM制作会社にもCMを企画をするプランナーがいる場合があります。CM制作会社の場合、監督がプランナーを兼ねている場合が多いようです。
その他CM制作に関わる職種
ここから説明するのは、上記で説明した以外のCM制作に関わる職種です。会社に属していることはほとんどなく、一般的にはフリーランスとして活動されています。
カメラマン(撮影部)
カメラマンは、CMのアングルや画角を考え、映像を撮るプロ。監督に指名されてCMの制作チームに加わります。
照明部
照明部は、CM制作において光を調整し、空間のイメージをつくるプロです。カメラマンに指名されて制作チームに加わります。
スタイリスト・ヘアメイク
スタイリスト・ヘアメイクは、その名の通り、出演者の衣装や髪型をセッティングするプロです。
上記で上げた職種の他にto、様々な専門職の人々が関わって、CM制作が進められます。
大手CM制作会社一覧
「CM制作会社って具体的にどのようなところがあるんだろう」と気になっている方のために、大手CM制作会社一覧をご紹介します。
映像制作会社としてCM制作の他に、ミュージックビデオや映画などの映像制作も行っている企業がほとんどです。
各企業によってCM制作の比重が異なるため、CMの他にどのような案件をやっているのかなども含めて確認してみましょう!
各企業によってCM制作の比重が異なるため、CMの他にどのような案件をやっているのかなども含めて確認してみましょう!
AOI Pro.
CMヒットメーカーランキングの制作会社部門で8年連続1位を受賞しているAOI Pro.は、映像制作業界をけん引する企業のひとつです。
年間約1000本の広告映像制作に加え、映画やドラマの制作も行っています。カンヌ・ライオンズのゴールド、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞するなど、質の高い映像作品を作り出しています。
具体的に、以下のCMを制作しています。皆さんもよく目にするCMではないでしょうか。
その他、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画「万引き家族」、社会現象となった木10ドラマ「Silent」、また乃木坂46や欅坂46などのMVも制作しています。
「世界一しあわせな広告制作会社へ。」というビジョンをもとに、激務である広告制作会社の働き方に変革を起こそうとしています。
上海、インド、バンコクに海外拠点も持っており、また、CG・VFXのプロデュース・制作業務を行うVISUALMAN TOKYO Inc.との提携を行うなど世界に向けた映像制作を行っていることが伺えます。
これらの素質の中で、ご自身がアピールできる能力があれば、選考を通して面接官に伝えてみましょう。
結論、携わる業務や職種にはよりますが、多忙を覚悟しておくべき業界だと言えるでしょう。
Open workでの口コミを見てみると、
CM制作会社の仕事内容を理解し、より深く広告業界について知りたいと思った方におすすめしたいのが、Matcher(マッチャー)です。
その他、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画「万引き家族」、社会現象となった木10ドラマ「Silent」、また乃木坂46や欅坂46などのMVも制作しています。
AOI Pro.が運営している広告映像をプロから学ぶオンラインコミュニティ AOI Film Craft Labもあるため「CM制作について学びたい」という方にはチェックしてみてもよいかもしれません。
【参考】AOI Pro.
東北新社
日本人として初のカンヌ・ライオンズでグランプリを受賞した中島信也が代表取締役を務める東北新社。2022年度CMヒットメーカーランキングの制作会社部門では2位を受賞しています。
CM制作を含む映像・映画制作のほかに、音響・字幕制作や映画の買付・配給、映像関連機器メディアの販売など幅広い事業を行っていることが特徴です。
具体的に、このようなCMを制作しています。
その他、「テレタビーズ」の日本におけるライセンス事業、パブロ・ラランド監督作「スペンサー ダイアナの決意」の配給などを行っています。
事業範囲が広いため、新卒採用で募集している職種も幅広いです。採用ページに詳細が載っているので、それぞれの仕事内容などをチェックしてみましょう。
【参考】株式会社東北新社
TYO
2017年にAOI Pro.と経営統合しているTYO。
「最高の制作チームで、領域を超え、心を動かし、「伝わる」ものを作りつづける。」というミッションをもとに、広告映像制作を行っています。
具体的に、このようなCMを制作しています。
King Gnuや≠LOVEのMV、Amazonプライムのバチェラーシリーズの制作も行っていますが、基本的に広告映像がメインと考えてよさそうです。
文系学部出身者は51%、美術・芸術系学部出身者は43%と、必ずしも映像制作に関わるからといって美術・芸術系の学部に通っている必要があるわけではないようです。
「伝わるものを⽣み出す」ことに重きを置く会社で働きたいという方は要チェックの会社です。
【参考】株式会社TYO
電通クリエーティブX
電通クリエーティブX(クロス)は電通100%子会社としてコンテンツ制作をメインに行っている会社です。
「世界一しあわせな広告制作会社へ。」というビジョンをもとに、激務である広告制作会社の働き方に変革を起こそうとしています。
具体的には、3パターンのコアタイム(10時〜15時、11時〜16時、13時〜17時)から一つ選び、フレックスタイム勤務ができる制度や、「女性特有の体調不良」の際に半日単位で休暇を取得できる制度、心身のリフレッシュを目的とした休暇を取得できる制度などがあります。
【参考】電通クリエーティブX
博報堂プロダクツ
博報堂プロダクツは博報堂グループの総合制作会社であり、CM制作などの広告制作だけではなく、デジタルプロモーション、データビジネスデザインなど12の事業部による多様なビジネスが展開されています。
このような複数の事業部がある特徴を活かした具体的な事例として、サントリー天然水 スパークリングレモン 『モーニンルーティン』
があります。
があります。
3面のモニターで映像を流しながら動画を撮影する撮影手法「Sizzle ”Monitor” Stage ™」を活用しながら、新しいマーケティングコミュニケーションに挑戦しています。
デジタルテクノロジーの新しい技術を用いながら常識を塗り替えていく姿勢を見せている博報堂プロダクツ。「新しいものが好き」「前例がないことを試していきたい」という気概のある方にはオススメの会社です。
【参考】博報堂プロダクツ
ギークピクチュアズ
常に成長し続ける『意思のあるモノ作り』を提供できる次世代企業を目指すギークピクチュアズ。創業が2007年と、他の制作会社と比較して若いです。
GUCCIを象徴するバッグである「バンブーバッグ」75周年を記念して作られたショートフィルム「KAGUYA BY GUCCI」、国際的に人気の高いBTSを迎えて作られたLOTTE XYLITOL×BTS「Smile Special Movie Season2」などを制作しています。
上海、インド、バンコクに海外拠点も持っており、また、CG・VFXのプロデュース・制作業務を行うVISUALMAN TOKYO Inc.との提携を行うなど世界に向けた映像制作を行っていることが伺えます。
【参考】株式会社ギークピクチュアズ
太陽企画
年間で約300本程度のCM制作を行う太陽企画。
ものづくりの理想的な環境を目指し、一つの建物内にプランニングからフィニッシュまでの全部門を設け、お互いが相談・意見し合える雰囲気となっています。
【参考】株式会社太陽企画
CM制作会社の気になるアレコレ
最後に皆さんが気になるであろう、年収についてや求められる人物像について解説していきます。
【必見】大手会社の平均年収
大手企業5社の平均年収を紹介します。ただ、前提として役職ごとに金額が大きく変わることは認識しておいてください。
2021年度の東北新社の平均年間給与は600万円、2019年度のAOI TYO Holdingsは622万円となっているため、大手CM制作会社の平均年収は600万円前後と見てよいでしょう。これは実力次第で、変わっていくことになります。
広告業界というと年収が高いイメージがありますよね。もちろん大手CM制作会社の平均年収も高いですが、やはり電通や博報堂といった大手広告代理店と比較すると低くなります。
CM制作会社が求める人物像とは!?
CM制作会社には様々な職種があり、自身のどんな強みを押し出していくべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、求める人物像を明記している会社を紹介します。
・TYO
①何かに夢中になったり、集中して作業に取り組んだ経験がある方
②広告が好きな方
③柔軟な発想をもち、フットワークよく動くことができる方
また、TYOは、入社後に携わることとなる「プロダクションマネージャー(制作現場の統括)」に求められる資質を、
・柔軟力
・発想力
・コミュニケーション能力
・ビジネススキル
・体力
・精神力
だとしています。
【参考】TYO採用情報
これらの素質の中で、ご自身がアピールできる能力があれば、選考を通して面接官に伝えてみましょう。
CM制作会社は激務・・・?
広告業界やCM制作会社に激務のイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
結論、携わる業務や職種にはよりますが、多忙を覚悟しておくべき業界だと言えるでしょう。
Open workでの口コミを見てみると、
・深夜までの撮影もあるし、飲み会も多い。
・案件にはよるが、地方ロケなどの場合、しばらく帰れないこともある。
・土日に休めないこともある
・仕事を楽しめる人には全く問題ないと思うが、プライベートの時間を大切にする人にはハード。
・終業後・休日にでも連絡が来るため、仕事とプライベートの境目がはっきりしない。
などの意見が見られました。
ワークライフバランスを重要視して企業選びをしている人には、向かない業界であると言えるかもしれません。ただ、携わった映像作品が世に放たれる仕事に大きなやりがいを感じ、楽しんで働いている人もいるようです。
気になるCM制作会社の見つけ方
これまで大手のCM制作会社についてご紹介してきましたが「どの会社にいきたいのか分からない…」という方もいるかと思います。
「大手じゃなくても自分の好きな雰囲気のCMを作っている会社がいい」
「大企業のクライアントを持っているところで、製作費の多い現場に入りたい」
という様々なニーズもあるのではないでしょうか。
「大企業のクライアントを持っているところで、製作費の多い現場に入りたい」
という様々なニーズもあるのではないでしょうか。
自分が気になるCM制作会社を見つけるには、「好きなCMの商品名 CM 制作会社」と検索してみるとよいです!制作を担当した企業のページが出てきます。
また企業の作品紹介ページにいくと、誰が、どのポジションでその制作に関わったのかについても記載されている場合が多いです。入社後に自分がどのような立場からCM制作に関われるのかの参考にもなるためチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
CM制作会社の仕事内容について説明してきました。仕事に対する理解が少しでも深まっていれば幸いです。
映像が好きな方にとって、CM制作会社での仕事は、非常にエキサイティングなものになるでしょう。広告代理店を介さずCM制作会社に依頼する企業も増えてきており、企画の段階から参画できるチャンスも増えてくると言われています。
より詳しくCM制作会社について調べて、理解を深めてください。
次の記事では、広告業界から自分にあった企業を選ぶための情報収集のやり方をお伝えします。志望動機を的確に伝える方法も解説しているので、ぜひ読んでみてください。
【広告業界】就職する企業の選び方-志望動機はどう伝える?
【広告業界】就職する企業の選び方-志望動機はどう伝える?
広告業界の理解をもっと深めたい方へ
OB・OG訪問のマッチングサービスである、Matcherでは、所属大学や学年に関係なく、社会人の方にお話を聞きに行くことができます。友人に紹介してもらう、親のツテを借りると行った面倒なことはもうする必要がないでしょう。
【社会人の所属企業一覧(一部)】
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