制作会社とは?テレビ局との違いとランキングを解説|仕事内容も紹介
2026/05/13
著者
Matcher編集部
OB・OG訪問サービス「Matcher」の編集チーム。就職活動やキャリア選択に関する情報を、学生の視点に立ってわかりやすく発信。Matcherの運営を通じて蓄積した知見をもとに、自己分析、業界研究、企業研究、ES・面接対策など、就職活動に役立つコンテンツを企画・制作する。
監修
西川 晃平
Matcher株式会社代表取締役。OB・OG訪問サービス「Matcher」の立ち上げおよび運営を担う。就職活動における情報格差・機会格差の解消を目指し、学生が社会人に気軽に相談できる仕組みを構築。自身も学生からの就職活動相談に応じ、自己分析、ES添削、面接対策、キャリア選択など幅広い領域で支援を行う。
目次
10.
「自分で作りたい番組を作ることはできるの?」
こういった質問に答えることができる方は、テレビ業界志望の学生さんでも決して多くはありません。キー局の知名度が高いにも関わらず、番組制作会社については何も知らないまま就活を終える就活生もおり、非常にもったいないです。
本記事では、あまり知られていない番組制作会社について、テレビ局との違いや主要企業の各ランキングまで解説していきます。
「番組制作会社が自分にあっているのかわからない」「有名でホワイトな番組制作会社を知りたい」などと考える就活生はこの記事をぜひ参考にしてみてください。
自社で番組を作り、テレビ局にそれをプレゼンテーションして売り込む主体的なパターンもあれば、テレビ局から○○な番組を作りたいという依頼を受け、テレビ局とともに番組を作るという受注型の場合もあります。
特に番組制作会社大手になると、キー局などお金を持っている放送局が大株主となっていることが多く、資本関係があります。そのため、テレビ局の売上が直接的に自社の売上に影響することもしばしば。
特に若者のテレビ離れが謳われる近年では、業績が良いとは言えません。そうしたこともあり、近年ではテレビ番組の制作だけでなく、ネット番組や歌手のプロモーションビデオの制作、Webプロモーション事業など、様々な映像分野に進出し、多岐に渡って事業を行っています。
テレビ業界が変革期に突入する今、同様に番組制作会社も変革を求められていると言えるでしょう。
番組制作会社の歴史
番組制作会社が誕生し始めたのは1970年代前後となります。初めに、テレビ局が出資して作った番組制作会社が誕生しました。後にご紹介する共同テレビジョン(フジテレビと資本関係)などがこれにあたります。
他局の番組を制作することもありますが、やはり誕生してから現在に至るまで、フジテレビ系列の番組を作ることがメインの業務となっています。続いてテレビ局から独立した、独立系の番組制作会社が誕生しました。
独立系制作会社の走りと言われるのが、テレビマンユニオンという会社。TBS闘争というTBSのもめごとを機に退職した方たちが立ち上げました。出資して作られた制作会社と異なり、各局の番組を幅広く制作するのが特徴です。
企業とコネクションが強い会社にせよ、独立している会社にせよ、誕生したのが遅く歴史があまりないというのが番組制作業界の特徴と言えるでしょう。
テレビ局関連制作会社と独立制作会社の違いとは?
歴史の説明にもでてきましたが、テレビ局関連制作会社と独立制作会社と大きく分けて2種類の番組制作会社があります。
まず、テレビ局関連会社とはテレビ局(放送局)の資本が含まれている会社のことです。例としては以下のような企業があります。
▼テレビ局関連会社の代表的な企業
・テレビ朝日の関連会社:テレビ朝日映像株式会社
・フジテレビの関連会社:株式会社フジクリエイティブコーポレーション
・テレビ東京の関連会社:株式会社テレビ東京制作
・NHKの関連会社:株式会社NHKエンタープライズ
独立系の番組制作会社とは、特定のテレビ局の資本が入っていない制作会社のことを指します。テレビ局に所属していないため、特定の放送局に縛られることなく、複数の局や配信サービスなどさまざまな媒体の番組制作に関わることができる点が特徴です。代表例としては以下のような企業が挙げられます。
▼独立系の番組制作会社の代表的な企業
・テレビマンユニオン
・ハウスフル
・シオン
テレビ局と制作会社の違いは制作会社について調べていく中で、テレビ局と制作会社の違いについて気になる人も多いのではないのでしょうか?以下に違いの一覧を作ってみましたのでぜひ参考にしてみてください。


以下より一つずつ解説していきます。
役割
テレビ局と制作会社の最も大きな違いは役割です。
テレビ局は番組を「放送すること」を中心に、編成やスポンサー営業、全体の企画統括を担うことが役割です。番組の方向性や放送枠を決めるなど、上流工程に関わる仕事が多いのが特徴です。
一方、制作会社はテレビ局から依頼を受けて、実際に番組を「制作すること」が役割です。ロケ・収録・編集など現場の業務を担当し、企画を形にする実働部隊といえます。
競合
テレビ局と制作会社では、競合相手も異なります。
テレビ局は主に他局と視聴率やスポンサー獲得を競います。放送枠は限られているため、いかに視聴者を獲得するかが重要な競争軸となるでしょう。また、動画配信サイトのような別メディアが近年は台頭してきており、視聴時間の奪い合いが起こっています。
一方で制作会社は、テレビ局から仕事を受注するために、他の制作会社と競争します。特に独立系は会社数が多く、その中で自分の番組を使ってもらわなくてはいけません。そのため、競争の激しさに拍車をかけています。
一方で制作会社は、テレビ局から仕事を受注するために、他の制作会社と競争します。特に独立系は会社数が多く、その中で自分の番組を使ってもらわなくてはいけません。そのため、競争の激しさに拍車をかけています。
就職の難易度
就職難易度は、テレビ局の方が圧倒的に高いといえるでしょう。
テレビ局は応募者数が非常に多く、倍率は数百倍に達することもあり、就活市場の中でも最難関レベルとされています。
一方、制作会社は企業数が多く、学歴条件も比較的広いため、テレビ局と比べるとチャンスは多いといえます。ただし、大手制作会社や人気企業は倍率が高く、企業ごとに難易度の差が大きい点には注意が必要です。
年収
年収面においても、テレビ局と制作会社には大きな差があります。
テレビ局は平均年収が1000万円を超えることもあり、30代で高収入に到達するケースも珍しくありません。
一方、制作会社の平均年収は300万〜600万円程度が一般的で、テレビ局の半分程度になることが多いです。
ただし制作会社でも、プロデューサーや演出などにキャリアアップすれば高収入を目指すことも可能で、実力次第で年収が大きく変わる業界といえます。
配属
配属の仕組みにも違いがあります。
テレビ局では総合職採用が一般的で、入社後に営業・編成・制作などさまざまな部署に配属されます。そのため、必ずしも番組制作に携われるとは限りません。
一方、制作会社は基本的に制作業務が中心で、入社後は番組ごとのチームに配属されます。番組の変更はあっても、一貫して制作に関わり続けられる点が特徴です。
キャリア
最後にキャリアの積み方の違いについてご紹介します。
テレビ局では、異動を経験しながらキャリアを積む「ゼネラリスト型」が一般的です。制作に関わる場合でも、比較的早い段階でディレクターや演出に昇進するケースがあります。
一方、制作会社はADからスタートし、ディレクター、プロデューサーへと段階的に成長していく「専門職型」のキャリアが中心です。ただし、昇進スピードはテレビ局より遅い傾向があり、現場経験を長く積みながらスキルを磨くキャリアになります。
【参考】OpenWork『OpenWork(オープンワーク)
テレビ局と制作会社のどちらに就職するべき?
テレビ業界を志望する際、「テレビ局と制作会社のどちらを選ぶべきか」で悩む人は多いでしょう。
結論としては、何を重視するかによって最適な選択は異なります。ここでは、代表的な判断軸として「待遇」と「やりたい仕事」の2つの観点から解説します。
待遇面を重視するならテレビ局がおすすめ
年収や福利厚生、労働環境などの待遇面を重視する場合は、テレビ局がおすすめです。
テレビ局はスポンサー収入を背景に経営基盤が安定しており、一般的に制作会社と比べて給与水準が高く、福利厚生も充実している傾向があります。
また、働き方に関しても制度が整っている企業が多く、長期的に安定して働きたい人に向いているといえるでしょう。さらに、ブランド力が高く、社会的信用が得られやすい点も魅力の一つです。
ただし、総合職採用が基本のため、必ずしも制作現場に配属されるとは限らない点には注意しましょう。
映像制作がしたいなら制作会社がおすすめ
実際に番組制作に関わりたい、現場で映像づくりに携わりたいという人には制作会社がおすすめです。
制作会社では、入社後比較的早い段階から番組制作の現場に入り、企画・撮影・編集など一連の制作業務に関われる可能性が高いのが特徴となっています。
また、さまざまなテレビ局の番組に携わる機会があるため、幅広いジャンルの経験を積める点も魅力です。将来的にディレクターやプロデューサーとして専門性を高めたい人にも向いているでしょう。
一方で、案件ごとに忙しさが変動することや、テレビ局と比べて待遇面で差がある場合もあるため、仕事内容と働き方のバランスを理解したうえで選択することが重要です。
番組制作会社の売上高・ホワイト企業ランキング
番組制作会社を志望するうえで、「売り上げ規模はどれくらいか」「働きやすさはどうか」は非常に気になるポイントです。
ここでは、売上・ホワイト度という観点をランキングとしてご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
番組制作会社の売上ランキング
売上ランキングは以下の通りになります。
番組制作会社のホワイト企業ランキング
番組制作会社のホワイトランキングは以下の通りになります。
ホワイト企業と一言で言っても、その基準は人それぞれです。以下では、就職・転職口コミサイトOpenWorkで以下の指標に基づいて集計された「社員による会社評価スコア」を参考に、番組制作会社のホワイト企業ランキングを作成しました。ぜひ参考にしてみてください。
▼OpenWork「社員による会社評価スコア」の基準
・待遇面の満足度
・社員の士気
・風通しの良さ
・社員の相互尊重
・20代成長環境
・人材の長期育成
・法令遵守意識
・人事評価の適正感
【参考】OpenWork『OpenWork(オープンワーク)Matcherで番組制作会社の社員に話を聞いてみよう
先ほどホワイト企業ランキングをご紹介しましたが、実際に働いてみた体感を社会人に直接聞くことによって、気になる企業の雰囲気や社風を身をもって体感することができます。実際に働いている人にやりがいや大変なことを直接聞いてみたい人はぜひMatcherを利用してみてください。
Matcherとは
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MatcherでOB訪問できる相手を探してみる(無料)【種類別】番組制作会社の代表的な大手企業
先ほどもご紹介した通り、番組制作会社は大きく「独立系」と「テレビ局関連」に分けられます。それぞれ強みや関わる番組の傾向が異なるため、企業研究の際は両方の特徴を押さえておくことが重要です。
独立制作会社の代表的な企業
まずは独立制作会社からご紹介します。今回は代表的な以下3つの企業をご紹介します。
▼独立制作会社の代表的な企業
・株式会社テレビマンユニオン
・株式会社ハウフルス
・株式会社シオン
①株式会社テレビマンユニオン
1970年に設立された老舗の制作会社で、ドキュメンタリーや教養番組に強みを持っています。独立系ならではの自由度の高い企画力が特徴で、社会性の高いコンテンツ制作に定評があります。また、「制作・経営・所有」を自ら担う独自のメンバー制を採用しており、自律的なディレクター集団が手掛けていることも特徴です
・情熱大陸
・世界ふしぎ発見!
・プロフェッショナル 仕事の流儀

これまでに制作してきた番組数は250作品以上であり、実績のある企業といえるでしょう。
▼制作した番組例
・バナナマンのせっかくグルメ!!
・タモリ倶楽部
・秘密のケンミンSHOW極
【出典】株式会社ハウフルス 「採用情報」
③株式会社シオン

また、テレビ番組だけでなく、企業VP、CM、YouTubeチャンネルの運営、Web動画の制作まで多様なコンテンツを制作していることも特徴的です。
▼制作した番組例
・マツコの知らない世界
・おはスタ
・ぐるナイ
【出典】株式会社 シオン 採用情報
テレビ局関連制作会社の代表的な企業
続いてテレビ局関連制作会社の代表的な企業をご紹介します。今回紹介する企業は以下の通りです。
▼テレビ局関連制作会社の代表的な企業
・株式会社NHKエンタープライズ
・株式会社TBSスパークル
・テレビ朝日映像株式会社
①株式会社NHKエンタープライズ

安定した基盤のもとで、4K/8KやVR技術などの最新映像技術を利用した高品質なコンテンツ制作に関われるのが特徴です。
▼制作した番組例
・ダーウィンが来た!
・キングダム
・東京サラダボウル
②株式会社TBSスパークル
TBSグループの制作会社で、ドラマ・バラエティ・情報番組など幅広いジャンルを制作しています。大型番組に携われる機会も多く、規模の大きいプロジェクトに関われる点が魅力です。さらに、TBSの番組だけでなく、他局やNetflixなどのネット配信向けの作品も手掛けています。
▼制作した番組例
・ジョブチューン
・♯真相をお話します
・ラストマイル
【出典】TBSスパークル 採用情報
③テレビ朝日映像株式会社

テレビ朝日グループの制作会社で、報道・スポーツ・バラエティなど多様なジャンルに対応しています。その中でも特にスポーツ中継やドキュメンタリー分野で強みを持っています。
また、専門の技術部門や3Dバーチャルスタジオを持ち、ドローン撮影や特殊撮影にも対応しています。
▼制作した番組例
▼制作した番組例
・徹子の部屋
・モーニングショー
・今夜はナゾトレ
【出典】テレビ朝日映像 採用情報
【職種別】番組制作会社の仕事内容
番組制作会社では、多くの職種が連携しながら一つの番組を作り上げています。
その中でも大きく分けると「制作スタッフ」と「技術スタッフ」に分かれており、ここではそれぞれの代表的な職種について解説します。
製作スタッフ
まずは製作スタッフ側の職種について解説していきます。
制作スタッフは、番組の企画から完成までの進行を担う中核的な存在です。番組の内容を考え、現場を動かし、最終的なクオリティを決定づける役割を担います。
▼製作スタッフに分類される職種
・レビプロデューサー
・テレビディレクター
・AD(アシスタントディレクター)
テレビプロデューサー
テレビプロデューサーは、番組制作全体を統括する責任者です。
企画の立案や予算管理、キャスティング、スポンサー対応など幅広い業務を担い、番組の方向性を決定します。
また、制作チーム全体をまとめる役割もあり、番組の成功に大きく関わるポジションです。経験を積んだディレクターが昇進して担当するケースが一般的な流れとなっています。
テレビディレクター
テレビディレクターは、現場での制作進行を担う中心的な存在です。
企画内容をもとに、ロケや収録の演出、出演者への指示出し、編集方針の決定などを行います。
プロデューサーが決めた方向性を具体的な映像として形にする役割であり、番組の面白さや完成度を左右する重要なポジションといえるでしょう。
AD(アシスタントディレクター)
ADは、ディレクターの補佐として番組制作の基礎を担うポジションです。
リサーチ、資料作成、ロケ準備、スケジュール管理、出演者対応など幅広い業務を担当します。
業務量は多く忙しい仕事ですが、現場での経験を通じて制作の流れを学べるため、ディレクターを目指すための登竜門的な存在といえます。
技術スタッフ
続いて技術スタッフについて解説していきます。技術スタッフは、撮影や編集、音声などの専門技術を用いて映像を形にする職種です。番組のクオリティを支える重要な役割を担っています。
▼技術スタッフに分類される職種
・カメラマン
・映像編集者
・音声スタッフ
カメラマン
カメラマンは、番組の映像を撮影する役割を担います。
ロケやスタジオ収録では構図や動きを考えながら撮影を行い、視聴者に伝わりやすい映像を作り出します。
また、自分の考えだけではなくディレクターの意図を汲み取りながら撮影することが求められるため、技術力だけでなくコミュニケーション能力も求められる職種といえるでしょう。
映像編集者
映像編集者は、撮影した映像素材をつなぎ合わせ、番組として完成させる役割を担います。
不要な部分のカットやテロップの挿入、音楽の追加などを行い、視聴者にとって見やすく魅力的な映像に仕上げることが具体的な仕事といえるでしょう。
編集の仕方によって番組の印象が大きく変わるため、クリエイティブなセンスが求められる仕事です。
音声スタッフ
音声スタッフは、収録時の音声を管理する役割を担います。
マイクの設置や音量調整、ノイズのチェックなどを行い、聞き取りやすい音を収録することが具体的な仕事内容です。
映像と同様に音のクオリティも重要であり、番組全体の完成度を支える大切な役割です。
アナウンサー・リポーター
アナウンサーやリポーターは、番組の進行や現場からの情報伝達を担当します。
皆さんも毎日テレビで見かけるため理解していると思いますが、ニュースや情報番組、バラエティなどで視聴者に分かりやすく情報を伝えることが仕事内容です。
また、原稿読みだけでなく現場での臨機応変な対応力も求められ、視聴者との接点となる重要なポジションです。
番組制作会社に向いている人とは?
番組制作会社と聞くと芸能人の方々と仕事ができることや豪華なセットから華やかな業界という印象を持つ方が多いかもしれません。
しかし番組制作会社を問わず、業界や会社の印象だけで志望業界を決めるのは非常に危険です。場合によっては、入社後に「思っていた仕事と違った」と後悔するかもしれません。
では、番組制作会社で働くのに向いているのはどのような人なのでしょうか?ここでは、番組制作会社に向いている5つの人物像について解説します。
▼番組制作会社に向いている人
・クリエイティブな人/アイディアを出すのが好きな人
・地道な作業が好きな人
・倫理観をしっかりと持っている人
・コミュニケーションスキルを持っている人
・体調管理能力がある人
それぞれ解説していきます。
クリエイティブな人/アイディアを出すのが好きな人
番組を制作する際には、常にどのように放送すれば魅力的に見えるのか日々試行錯誤しなければなりません。そのため、クリエイティブな人、アイディアを出すのが好きな人が番組制作会社に向いています!
実際に働く人の中には、日常的にどんなことに惹かれるのか仕事目線で物事を見てしまうという人がいるくらいです。そのため、オンとオフ、仕事とプライベートを切り替えたい人には苦痛だと感じてしまうかもしれません。
地道な作業が好きな人
番組制作会社に入社直後に自分がやりたいことがすぐにできるという環境ではありません。入社直後は、まずアシスタントとして配属されるケースが多いです。また、地味な作業が多いことも特徴です。
そのため、地道にコツコツと作業するのが好きな人にはとても向いています。
倫理観をしっかりと持っている人
テレビ業界で問題として取り上げられることが多い「情報操作」に関してです。番組を作成する中で悪意ある印象付けはしてはいけないことです。そのため、倫理観をしっかり持っている人、または、正義感が強い人には向いています。
コミュニケーションスキルを持っている人
番組制作は一人で作り上げるのではなく、様々な方々と協力して作り上げて行きます。様々な方々と協力して番組を作り上げるためには、相手の意見に耳を傾けたり、自分の意見をわかりやすく伝えたりする能力が必要です。
そのためコミュニケーションスキルの高い人は番組制作会社に向いています。
体調管理能力がある人
制作会社では、深夜の撮影や長時間の撮影など勤務時間が不規則であり、ハードワークな日々が続くと想定されます。それが原因で体調不良になってしまうと、会社に迷惑をかけることにもつながります。
そのため運動や食事に気をつけて体調管理をできる人は、テレビ業界で求められるといえるでしょう。
番組制作会社に就職するためのポイント
番組制作会社は人気業界の一つですが、テレビ局に比べると間口は広く、対策次第で内定に近づきやすい業界でもあります。
ただし、現場志向の業界であるため、「どれだけ制作に関心があるか」「実務に近い経験をしているか」が重視される傾向があります。
ここでは、番組制作会社に就職するためにやっておきたい準備として以下の2つのポイントを解説します。
▼番組制作会社に就職するためのポイント
・番組制作会社のインターンシップに参加する
・番組制作に役に立つ資格をとる
番組制作会社のインターンシップに参加する
番組制作会社を志望するなら、まずはインターンシップへの参加がおすすめです。
制作会社は実務重視の業界であるため、現場の雰囲気や仕事の流れを理解している学生は評価されやすい傾向があります。インターンでは、企画立案やリサーチ、簡単な編集体験などを通して、実際の業務に触れることができます。
また、インターンに参加することで以下のようなメリットがあります。
▼インターンシップに参加するメリット
・業界理解が深まる
・選考優遇をもらえる可能性がある
・社員との接点ができる
特に制作会社は企業ごとの差が大きいため、複数社のインターンに参加して比較することが重要です。
番組制作に役に立つ資格をとる
番組制作会社では資格が必須になることは少ないですが、関連するスキルを持っていると評価されやすくなります。以下が役に立つ資格の例です。
▼番組制作に役に立つ資格の例
・Premiere Pro などの映像編集ソフトの資格
・MOSなどのIT・PC資格
・普通自動車免許(ロケ移動で役立つ)
ただし重要なのは資格そのものではなく、「実際に何ができるのか」が重要です。
資格取得とあわせて、動画制作や企画経験などの実体験を持っておくと、より説得力が増すでしょう。
技術スタッフになるためには
カメラマンや映像編集者、音声スタッフなどの技術職を目指す場合は、専門スキルの習得が重要になります。
具体的には、以下のようなアクションが考えられるでしょう。
▼技術スタッフになるためのアクション例
・映像制作や放送系の専門学校・学部で学ぶ
・カメラや編集ソフトの実践経験を積む
・自主制作やポートフォリオを作成する
技術職においても「実際に何ができるか」が重視されるため、資格以上に実際の作品や経験が評価されやすい職種です。
そのため、在学中から動画制作や撮影に積極的に取り組み、自分のスキルを目に見える形で示せるようにしておきましょう。
番組制作会社で働くやりがい
番組制作会社の仕事は忙しい反面、他の業界では得られないやりがいが多くあります。様々な魅力があると思いますが今回は2つの視点からご紹介します。
▼番組制作会社で働くやりがい
・クリエイティブな世界で働ける
・緊張感のある現場で達成感を得られる
クリエイティブな世界で働ける
番組制作会社では、企画・撮影・編集などを通して、ゼロからコンテンツを作り上げるクリエイティブな仕事に関わることができます。自分のアイデアが番組の演出や構成に反映されることもあり、モノづくりの面白さをダイレクトに感じられる環境だといえるでしょう。
また、トレンドや社会の動きを取り入れながら企画を考える機会も多く、時代に影響を与えるコンテンツづくりに関われる点も魅力です。
緊張感のある現場で達成感を得られる
番組制作の現場は、限られた時間や予算の中で進行するため、常に緊張感があります。
ロケや生放送などでは一つのミスが番組全体に影響することもあり、責任の大きい仕事です。
しかしその分、無事に収録が終わったときや番組が放送されたときには、大きな達成感を味わうことができます。
自分が関わった番組が実際に放送され、多くの人に見てもらえた瞬間は、この仕事ならではのやりがいといえるでしょう。
番組制作会社の動向と将来性
番組制作会社を取り巻く環境は、近年大きく変化しています。近年の大きな変化としては以下の2つがあげられます。
▼番組制作会社の動向と将来性
・テレビ広告市場の縮小による製作費削減
・配信プラットフォーム向けコンテンツの需要の拡大
以下より詳しく解説していきます。
テレビ広告市場の縮小による制作費削減
従来のテレビ業界は、広告収入を中心に成り立ってきました。しかし近年は、広告費がインターネットへシフトしており、テレビ広告市場は相対的に縮小傾向にあります。
その背景として、スマートフォンの普及やSNS・動画配信サービスの拡大により、企業の広告出稿先がテレビからデジタルへ移行していることが挙げられます。
実際に株式会社サイバーエージェントが実施した調査によると、動画広告市場は拡大を続けており、2025年には約8,855億円規模に達しています。また、2029年には1兆6,336億円規模と4年間で2倍以上の成長が見込まれるとのことです。
このような流れの中で、テレビ局の広告収入は相対的に圧迫され、結果として番組制作にかけられる予算も抑制される傾向があります。
配信プラットフォーム向けコンテンツの需要の拡大
一方で、番組制作会社にとって追い風となっているのが、動画配信サービスの拡大です。
NetflixやAmazon Prime Videoなどの配信プラットフォーム向けのコンテンツが急増しており、それに伴って縦型動画広告や運用型テレビCMが拡大しています。それぞれの意味については以下の通りです。

NetflixやAmazon Prime Videoなどの配信プラットフォーム向けのコンテンツが急増しており、それに伴って縦型動画広告や運用型テレビCMが拡大しています。それぞれの意味については以下の通りです。
<縦型動画広告>
縦型画面に最適化された画面で提供される動画広告
<運用型テレビCM>
テレビ放送局や系列会社が運営するオンラインプラットフォーム上で、テレビCMの買い付けからCM放映の効果を測定することができるテレビCM出稿サービス
実際に株式会社サイバーエージェントが実施した調査によると、縦型動画広告と運用型テレビCMの2025年と2029年の市場規模について、以下の結果が得られました。
▼縦型動画広告と運用型テレビCMの市場規模(2025年→2029年予測)
・縦型動画広告:2,049億円(2025年)→2,698億円(2029年予測)
・運用型テレビCM:35億円(2025年)→330億円(2029年予測)
このように番組制作以外にも、配信プラットフォームを活用した縦型動画広告や運用型のテレビCMの案件が増えているのが現状です。
【番外編】聞いておきたい番組制作会社についてのQ&A
番組制作会社について知っておきたい情報をまとめました!ぜひ参考にしてみてください!
Q.番組制作会社はテレビ局の下請けなの?
資本関係の有無に限らず、どうしても下請けとしてのイメージが強い番組制作会社ですが、果たして実際にそうなのでしょうか?
まずは以下の図をご覧ください。この図はテレビ局と番組制作会社の契約の状況を表したものです。放送局からの企画持ち込み(いわゆる受注型)が44%あるのに対し、自社からの企画持ち込み(番組制作会社がテレビ局に番組を売り込む方式)も31%となっており、「完全な下請け」というわけではないことが分かります。
もちろん、テレビ局と資本関係を結んでいる会社と独立系の番組制作会社ではこの比率が変わってきますので、自分のアイデアで番組を作りたいと考える方は、事前にHPなどでチェックしておくことをおすすめします。

Q.【制作会社の違い】アニメ制作会社と番組制作会社の違いは?
アニメ制作会社と番組制作会社はどちらも映像を作る仕事であり共通点が多いですが、求められるスキルや適性には違いがあります。
例えば、共通する職種としては、プロデューサーやCGクリエイターなどが挙げられ、制作の流れ自体は共通しています。しかし、アニメ制作は作画や演出など専門性の高い工程が多く、よりクリエイティブかつ分業が細かいのが特徴です。
そのため、アニメ制作会社は「細かい作業をコツコツ続けられる人」「絵やアニメーションに強い関心がある人」に向いていると言えます。専門性が高く、作品づくりに没頭できる環境を求める人はアニメ制作会社が良いでしょう。
一方、番組制作会社はバラエティや情報番組など幅広いジャンルに関わるため、企画力や現場での対応力が求められる仕事です。幅広いジャンルで柔軟に制作に関われる環境を求める人は番組制作会社が良いでしょう。
Q.【制作会社の違い】映画制作会社と番組制作会社の違いは?
映画制作と番組制作は、制作スケジュールにおいて大きな違いがあります。
映画制作会社は、1つの作品に長い時間と大きな予算をかけて制作します。ストーリー構成や映像表現にこだわり、公開後の興行収入や配信などで収益を回収するのが特徴です。
一方で、番組制作会社はテレビ番組や配信コンテンツを継続的に制作し、比較的短いスパンで多くのコンテンツを生み出すビジネスモデルになっています。
番組制作会社について知れたら
今回見ていただいたように、決してそのようなことはありません。特にどうしてもテレビ番組の映像制作に携わりたいと考えるのであれば、民放キー局の営業職よりも、ローカル局でアナウンサーになるよりも番組制作会社でディレクターとして働くことにこだわってみるのも良いでしょう。
また専門性が高い業界であるため、実際に働いている方に業務内容を聞くなど、事前に準備すると理解度が高まり自分にあった進路に進むことができるはずです。
もっと深くテレビ業界について知りたい方へ
番組制作会社の実態を知り、社会人の方に話を聞きたいと思った方も多いのではないでしょうか?そんな方におすすめなのが、OB・OG訪問のマッチングサービス、Matcher(マッチャー)です。
Matcherでは、所属大学や学年に関係なく、社会人の方にフランクにお話を聞きに行くことができます。自分の所属大学に番組制作会社に勤めた先輩がいないという方でも全く問題ありません。
【社会人の所属企業一覧(一部)】テレビ朝日映像、東北新社、フジテレビジョン、日本テレビ、NHK、テレビ東京、テレビ朝日、放送作家、他多数
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