ベンチャー企業のOB訪問で聞くべき9つの質問
2019/02/08
ベンチャーのOBに会う前に
成長環境で働けることや、裁量の大きな仕事を任せてもらえることから、近年人気を集めているベンチャー企業。これらの魅力はベンチャー企業の一側面ではありますが、これを鵜呑みにして考えなしにベンチャー企業に行くのは危険です。
会社の実情を知らないまま会社に入れば、会社とのミスマッチが起こり、楽しく働けない可能性が高まります。自分が選考を受けたいと思っているベンチャー企業に対しては、必ずOB訪問をするようにしましょう。
OB訪問で現場の社員の方の話を聞くことで、地に足がついた企業研究をすることができます。ベンチャー企業の説明会や採用ページは、良い面を押し出す傾向が強いです。
それだけを信じて盲目になるのではなく、しっかりと実情を把握する必要があります。この記事では、ベンチャー企業の社員の方にOB訪問する際にすべき、9つの質問を紹介します。この記事を活用して、ぜひ、有意義なOB訪問をしてください。
ベンチャー企業のOB訪問で聞くべき9つの質問
「ベンチャー企業、興味深いけど新卒で飛び込むのは不安だ・・」「成長、裁量権と聞くけど実際どうなの?・・」
就活においてベンチャー企業と出会った際に、こうした印象を多くの人が持つのではないでしょうか?大手企業とは違い、インターネットや四季報などから、情報を収集しづらいベンチャー企業。
そんなベンチャー企業の真相を知るため、現場で奮闘する社員の声を聞ける機会がOB訪問です。この数少ないチャンスを最大限活かすために、聞いておくべき質問を9つにまとめました。早速、見ていきましょう。
①入社したら具体的にどんな業務に取り組みますか?
「最年少マネージャー」「新卒から新規事業」のように、ベンチャーでは若いうちから、華やかな仕事を任されるイメージがあるでしょう。しかし、キラキラした言葉に惑わされずに、現実と向きあった上で意思決定をするべきです。
大手企業のようなネームバリューもなければ、利益が出る確証がない中、試行錯誤していくベンチャーの実際は、泥臭い仕事をする場合が大半です。日々変化していく、不安定な環境で目の前の仕事をやりきる力がないと、正直厳しい環境でしょう。
勘違いをしてベンチャー企業に入社すると痛い目をみる可能性があります。事前のOB訪問で具体的な業務を聞くと同時に、それに向かう社員のやりがいや苦労話に共感を持てるかも、大切な要素になってきます。
②どんな経験ができて、どんなスキルが身につく環境ですか?
実力主義で転職の周期が比較的早いベンチャー界隈。前職で培った経験やスキルを糧に、キャリアアップしていく社会人も大勢います。IT系のスタートアップで成果を挙げた人が、Google、Amazon、Facebookといった外資系の大手企業に吸収されるのはよくある話。
つまり、みなさんが新卒で入社する際に、3年後、5年後どのようなスキルを持って、どんな実績を残した人材になるのかをイメージしなければなりません。そのイメージを達成するために、今「どんな力が必要か」を見極めるため、上記のような質問をすると良いでしょう。
③今後の事業展開について教えてください。
今は少ない事業でも、会社が大きくなるにつれて、展開する事業の数も多くなるはず。そんな時、全く自分の興味と異なる領域に事業を展開されては、仕事のモチベーションも湧いてこないでしょう。
新卒で自分のやりたいこと、仮にやりたいことが見つからなくても「興味のある領域」「共感できるサービス」に身を置くことをおすすめします。自分の中で掘り下げたい領域や課題が見つかれば、それに向かって前進するのみ。自分の将来成し遂げたいことと、会社の目指す方向性が一致しているかを確認すると良いでしょう。
④〇〇さんにとって社長さんはどのような方ですか?
OB訪問を受け入れてくれた社員が、その企業の社長をどう見ているかによって会社の組織体制が見えてくることがあります。
規模の小さいベンチャー企業では、社長の顔が見える環境で働く、すなわち「風通しの良い職場環境」というメリットがあると伝えられることもあるでしょう。
しかし、社長に全ての意思決定の権限があるのか、社員それぞれが決裁権を持っているのかで雰囲気も全く異なります。そのため、裁量権を特に重視したい人は、社内の意思決定の権限をどこまで持たせてもらえるかに着目すると良いでしょう。社風や社内文化を醸成しているのは社長です。
社長がどのような人で、どのような将来を描いているのか、社員に対してどのような姿勢を示しているのか、現場の社員の言葉だけでなく、仕草や表情からも読み取るようにしましょう。全ての言葉を受け入れるのではなく、本当にそうかと疑う姿勢も時には大切です。
⑤会社の理念をどう解釈していますか?/理念の浸透を現場レベルで感じることはありますか?
ベンチャーに興味を持った背景として、その企業が掲げる理念に共感した、という人も多いのではないでしょうか?仕事をしているとつらい時期や投げ出したくなる時期がきっと来るでしょう。
そんな苦しい時期に、原点に回帰させてくれるのが、理念であったり、自分自身の会社に対する想いであったりします。そのため、会社の理念に本気で共感できるかは重要。
しかし、理念は素敵だけど、現場の社員は真逆の行動を取っている、理念をそもそも知らずに仕事をしている、なんてこともあるのです。
つまり、理念の浸透が前線で働く社員に伝わっているか、その想いを体現できているかの見極めが大切。かなり定性的な指標であるため、判断が難しいですが、OB訪問の際の、社員の語る想いに注意深く耳を傾けるようにしましょう。
⑥貴社で活躍する社員に共通する資質はありますか?
企業によって、部署によって、仕事内容によっても、求められる人物像や採用要件は異なります。
特に、ベンチャー企業は教育体制が整備されていないことも多く、現場にいきなり出て、自ら学んでいくしかありません。そのため、ある程度、即戦力の適応力のある人が求められます。
また、社員の人から、成果を出している人がなぜ活躍できるのか、その要因を紐解いていくことで、新卒に求められるマインドやスキルが見えてくるでしょう。人気のあるベンチャー企業では、大手企業をしのぐ選考難易度をほこるところも。社員の資質から、求める人物像を割り出し、選考の対策に活かしますしょう。
⑦今後どのようなキャリアを形成したいと考えていますか?
ベンチャー企業で働いている人は、起業したいと考えている人や自ら事業を作りたいと考えている人が多くいます。
自分が興味を持っている会社で働いている人が、どのくらい事業に興味があり、いつまでにそれを達成したいのか聞くことができると良いでしょう。具体的なキャリア像を描いている人が多ければ多いほど、目的意識を持って働いている人が多いと言えます。自分が尊敬できる人が多いのか、OB訪問で確かめてください。
⑧貴社の中での「成長」の定義はありますか?
就活において頻繁に聞かれる「成長」という1つのキーワード。みなさんはこの意味について深く考えたことはありますか?
ベンチャー企業を志望する学生や、採用活動を行う企業に多いのが「成長すること自体」が目的となってしまうパターン。成長とは、自分の成し遂げたいことと、現状のギャップを埋める過程のことであって、成長がゴールではありません。
そのため、その会社の中で成長という言葉がどのような文脈で捉えられているか判断する必要があります。もう1点意識して欲しいのが、「成長」の角度と方向性。1ヶ月働いて、「タイピングができるようになった」のも、「10人をマネジメントして売り上げを前月比150%にした」も同じ成長と捉えられます。
どの方向性に成長したくて、その角度は周囲と比べてどうなのか、社員の言葉から聞くことで、本当にフィットする職場環境なのかがわかるでしょう。
⑨普段の生活についてお聞かせください。
「ベンチャーってどれくらい働くの?」「休みはあるの?」「給料はどうなの?」入社を決意する上で、こうしたリアルな部分も気になるはず。こうした点を直接聞くのは失礼にあたる可能性があります。
「平日の夜の時間はどのように過ごされているのですか?」「お休みの日はどのように過ごしますか?」など、フランクに答えられる質問から探っていくと良いかもしれません。説明会や面接では聞きづらい、本音を聞くのがOB訪問の機会。このチャンスをどんどん活用していきましょう。
ベンチャーの本音を知りたい人へ・・
「ベンチャーのような圧倒的成長環境で自分を試したい・・」「ベンチャー企業の選び方について知りたい・・」
このような想いを抱える人にオススメしたいのが就活相談プラットフォームのMatcher。
Matcherでは、大手からベンチャー企業まで、合計一万人以上の社会人・内定者が気軽に相談に乗ってくださいます。普段なかなか聞けないベンチャー企業の本音を聞く機会となるでしょう。ぜひ、積極的に話を聞きにいってみてください。
【社会人・内定者の所属企業一覧(一部)】
じげん、アイスタイル、オプト、ビズリーチ、レバレジーズ 、ネオキャリア、ユナイテッド、フロムスクラッチ、メルカリ、Sansan、フリークアウト、クラウドワークス、ネットプロテクションズなど
【利用者の声(一部)】
・大手企業とベンチャー両方で働いた経験から、それぞれのメリットデメリットについて、詳しくお伝えしてくださいました。私の成し遂げたいことについて、ベンチャーだったらこうアプローチできるよと可能性を示してくださり、視野が広がりました。
・ベンチャー企業の中でもどの規模感、どのフェーズが良いのか、一緒に考えてくださいました。漠然とベンチャーに行きたいという目標が2、3段階深堀できたと思います。
【利用者の声(一部)】
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・ベンチャー企業の中でもどの規模感、どのフェーズが良いのか、一緒に考えてくださいました。漠然とベンチャーに行きたいという目標が2、3段階深堀できたと思います。
また、Matcherではプロフィールを充実させることでベンチャー企業からスカウトが届くことも。
これまでES提出のために作成した「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」を貼り付けるだけでも、スカウト獲得の確率は大幅に上がるほか、OB訪問の承諾率も高まるので、記入するようにしてください。
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社会人に掛け値なしにお願いできるのは、大学生であるこの時期だけ。ぜひ社会人に会いに行って、就活の糧にしてください。
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