【例文あり】地方銀行の志望動機|特徴を押さえて差をつけよう
2024/03/22
目次
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「志望動機に何を書くべきかわからない」「地元じゃないけど入社できる?」という人へ。この記事では、地方銀行の志望動機の作り方や、ES/面接で使える例文を紹介します!地方銀行ならではの強みや、銀行ごとの違いも解説するので参考にして下さい!
はじめに
金融業界を志望して就職活動をしている就活生も多くいることかと思います。
本記事は、その中でも地方銀行の選考を受けようと考えている人に向けて、地方銀行の志望動機の作り方、他の銀行と差別化できるポイント、などを詳しく解説していきます。
最後には、志望動機の例も掲載しているので、ESや面接に生かしてください。
銀行業界の動向-課題と将来性について知ろう-
まず、志望動機を書く前に、銀行業界の課題や将来性をしっかりと押さえた上で取り組みましょう。
銀行業界の現状
銀行業界の現状は、以下のようなものがあげられます。
・長引くマイナス金利政策
・海外事業の推進
では、これらについて詳しく解説していきます。
長引くマイナス金利政策
マイナス金利政策によって、金融機関は大きな打撃を受けています。
マイナス金利政策とは、金融機関が日本銀行に預金する際の金利をマイナスにすることです。日本銀行によって2016年に導入されました。
日本銀行に預金をしたままの状態では、金融機関は金利を支払わなければなりません。
マイナスになってしまわないように、金融機関は積極的に投資や融資などを行うようになります。これによって経済を活発化させ、景気を向上させることが狙いです。
しかし、金融機関は今までのビジネスモデルで収益を上げることが難しくなりました。
そのため、収益が減少し、預金の行き場にも困っています。
海外事業の推進
銀行業界では、海外事業の推進を行っています。
上記で説明したマイナス金利政策などの影響で、銀行業界の収益は減少傾向です。
そのため、新しいビジネスモデルへの転換が求められているのです。
国内での貸出利益以外に収益を出すために、近年では銀行の海外進出が新たな戦略となっています。
三井住友銀行では、海外進出を行っている日本企業の手助けや、今後大きく発展していくアジアの経済、アジア企業を手助けすることを目的に海外進出を行っているようです。
銀行業界の課題
続いて、銀行業界の課題について確認していきましょう。
銀行業界の課題として以下のものがあげられます。
・収益性をどのようにあげていくか
・新たなビジネスモデルへの転換が求められる
収益性をどのようにあげていくか
2016年に導入されたマイナス金利政策などの影響を受けて、銀行業界は収益性が低いことが課題です。そのため、収益性をどのようにあげていくかが重要となります。
また2024年の前半にはマイナス金利の解除が行われるとの観測も広がっており、それによって銀行業界は少なからず影響を受けることが予想されています。
銀行業界についての理解を深めるために、日本銀行が行う政策について最新の情報を押さえておきましょう。
新たなビジネスモデルへの転換が求められる
マイナス金利政策や海外事業の推進などが行われている銀行業界では、新たなビジネスモデルへの転換が求められています。
従来のビジネスモデルでは収益を上げることが難しいため、ビジネスの幅を広げているのです。
大手銀行では紙の通帳の有料化を行い、Web通帳への切り替えが行われています。
預金業務以外をコストカットし、収益化を目指す動きがみられます。
銀行業界の今後の動向
銀行業界の今後の動向はどうなっていくのでしょうか。
今後の動向について以下のようなものがあります。
・地方銀行の再編
・ネットバンクの急成長
・フィンテックの発展
地方銀行の再編
地方銀行はビジネスモデルの再編を進めています。
地方銀行の再編の目的は、地方銀行の収益悪化を止めるためです。
銀行の規模に関わらず、収益を上げるために地方銀行で再編が行われてきました。
例えば、横浜銀行と東日本銀行が統合してできた、コンコルディアフィナンシャルグループ、常陽銀行と足利ホールディングスの統合によって生まれた、めぶきフィナンシャルグループなど、合併することで競争力や影響力を増しているのです。
また、2021年に銀行法が改正され、「銀行以外の業務」も子会社による参入が認められました。例えば、中国銀行を傘下に持つちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)は再生可能エネルギー事業の新会社を立ち上げました。このことから、事業の多角化が進んでいくと予想されます。
ネットバンクが急成長
店舗を持たないネットバンクの急成長は止まることなく、日々口座数が増えているのが現状です。
ネットバンクの大手である楽天銀行は、2023年6月17日(土)に、預金口座数が1,400万を突破しました。
手数料の安さやコンビニなどのATMですぐにお金を下ろすことができるネットバンク。
ネットバンクのメリットは実店舗を持たないため、手数料が安く金利が高い点です。
キャッシュレス化が進む今、今後もネットバンクは銀行業界に大きな存在感を残していくことでしょう。
フィンテックの発展
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。金融サービスと情報技術を組み合わせた革新的な動きを指します。
身近な例として、キャッシュレス決済やクラウドファンディング、クラウド会計サービスなどです。
これまで銀行でしか行うことのできなかったサービスがオンライン上で可能になったり、銀行を経由せずにやりとりが可能になったりと、銀行の存在意義の低下が見られています。
そのため、銀行業界は新たなビジネスモデルへの転換が求められています。
銀行業界の将来性がないと言われる原因は?
銀行業界の将来性がないと言われる原因として、以下のようなものがあげられます。
・AIによる仕事の減少
・採用人数の減少
AIによる仕事の減少
先ほど説明したように、フィンテックの普及によってAIが銀行の業務を行うようになると、銀行の業務減少が予想されます。
全ての業務をAIが代行することは難しいですが、AIによって銀行の業務が減少することは明らかでしょう。
採用人数の減少
ネットバンクの普及や、AIの普及によって採用人数の減少がみられています。
以前と比べ、銀行業界では将来性が低くなっているといえるでしょう。
各銀行との違いを解説(メガバンク・地方銀行・信用金庫)
メガバンクや地方銀行の志望動機を考えるためには、当然何をしているところなのか正確に把握しておく必要があります。ここでは地方銀行に焦点をあてて、他の金融機関と比較しながら、地方銀行の特徴を見てみましょう。
①メガバンクと地方銀行の違い
まずは、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンクと、地方銀行の違いについて説明します。基本的に銀行の三大業務を行うことには変わりがありません。
銀行の仕事内容について知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。
ただ、メガバンクと地方銀行には2つの違いがあります。
・「エリアの広さ」
・「エリアに対する深さ」
メガバンクは都市に本店を置き、全国にとどまらず海外にも支店を展開するなど、幅広いエリアにネットワークを有しています。
一方地方銀行は地域に根ざした金融機関で、店舗を展開している地域の中堅中小企業と深いつながりがあります。
そのため、「大きな仕事に携わりたい」「様々な業務に携わりたい」と考える人は、メガバンク、「地元など特定のエリアの経済を、より近い立場で支えたい」と考える人は地方銀行に向いていると言えるでしょう。
②信用金庫と地方銀行の違い
特定の地域の金融に携わっているのは地方銀行だけではありません。信用金庫も地銀と同様に、金融を通じて地域の経済を支えています。
では、地方銀行と信用金庫では何が違うのでしょうか?結論から言うと、組織の成り立ちに違いがあります。
・地方銀行:株式会社、中堅企業とも取引する
・信用金庫:非営利団体、地域の中小企業との取引がメイン
基本的な業務内容に明らかな違いがあるわけではないので、地方銀行を目指している人は、同じ地域の信用金庫も見ておくと良いかもしれません。
信用金庫との違いや信用金庫の志望動機の考え方については、下記記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
【参考】
地方銀行について理解を深めよう!
基本的に、業務は地方銀行とメガバンクの間では変わりはありません。
ここでは、銀行の主な4つの業務と銀行のメインとなる職種、銀行の違いについて理解しましょう!
銀行の主な4つの業務
銀行の主な業務は以下になります。
①窓口/受付業務
②バックオフィス業務
③融資業務
④営業業務
①窓口/受付業務
全ての業務が窓口を通して行われているため「窓口/受付業務」と呼ばれています。実際の業務は、普通預金、定期預金、当座預金といったお客様の銀行口座の管理です。
②バックオフィス業務
バックオフィスの基本業務は、書類や契約書の整理などです。様々な書類を作成したり保管したり、投資元本の管理、運用商品の管理なども行なっています。
③融資業務
融資業務はお客様から預かった資産を、資金が必要な企業や事業に融資する業務です。
さらに、この融資業務は大きく分けて、企業に融資する場合と個人に融資する場合があります。法人融資は事業拡大のための資金調達が多いです。一方個人融資は住宅ローンなどが多いです。
融資業務をすることによって発生する利息で利益を得ています。
④営業業務
営業業務は、法人・個人営業業務がメインです。
・法人営業
具体的な仕事内容としては、企業から融資の相談を受けること・融資業務を行うことです。
・個人営業
一般家庭向けに行う仕事です。具体的な仕事内容としては、金融商品の販売や個人的な融資を行います。
メガバンクとの違い
基本的に、業務に関して大きな違いはありません。
あえて違いを言うならば、地方銀行ではより地域に合わせた業務が特徴です。
地域に影響力を持って情報を集め、それらを生かした仕事を行うことが地方銀行だといえるでしょう。
銀行の主な2つの職種
先ほどは、業務内容についてご紹介しました。こちらでは、メインとなる銀行の職種について2つ紹介します!
①一般職
「窓口/受付業務」「バックオフィス業務」などが一般職です。一般職は、窓口・受付が混雑することが想定されるため効率的な作業が求められます。
窓口/受付業務では、窓口で案内するだけではなく、窓口を閉めてからは金額の計算なども担当します。
金額の計算は、正確に算出しなければならないため責任感・精緻さが必要です。
②営業職
「営業業務」「融資業務」などが営業職として該当します。先ほども紹介したように法人向け、個人向けの営業を行います。
顧客の潜在的なニーズの把握や課題発見力、そして提案力を兼ね揃えることで取引に応じてもらえます。
そのため、営業職には、幅広い知識を持つことが重要です。
実際に地方銀行で働いている先輩行員を参考にしてみよう
実際に地方銀行で働いている先輩行員の話を聞くことで、志望動機の参考になるかもしれません。今回は地元出身者として働いている土井さんと地元以外の地方銀行で働く逸見さんの話を取り上げています。
地元出身者として働く先輩行員
山梨中央銀行の採用担当として働く土井さんは、高校時代まで長い間過ごしてきた地元である山梨県で唯一の地方銀行の山梨中央銀行に入行しました。地元の山梨の企業や人をサポートしたいという思いからそのような人たちの生活を支える仕事をしたいと感じたそうです。
業務としては、地域活性化を促す取り組みやコンサルティング業務など幅広い仕事をしているといいます。山梨中央銀行では、男女ともに育児休業取得を推進したり、フレックスタイム制度を導入するなど、従業員に多様な働き方を提供しています。
地元以外の地方銀行で働く先輩行員
七十七銀行で働く逸見さんは、人々の暮らしや地域の発展に貢献したいという思いから地元である福島県の地方銀行を志望していました。しかし、業界研究を進める中で、宮城県に基板を置く七十七銀行の存在を知りました。東北最大の地方銀行として活躍のフィールドが広く、圧倒的な顧客基盤と地域からの信頼度の高さに魅力を感じ、七十七銀行を志望するようになったそうです。
地元の地方銀行だけでなく、他地域の地方銀行にも目を向けて就活をしていたのだと分かります。
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地方銀行の志望動機で必要な5つの要素
志望動機はなぜその企業でなければならないのか、その必然性を伝えることが大切です。
以下の5つを参考にしながら、組み立てていきましょう。
①金融業界を志望した理由
②銀行業界を志望した理由
③地方銀行を志望した理由
④特定の1社を志望した理由
⑤自分に適性があると思う理由
この5つの要素を組み立て、論理的に説明することができれば、志望動機に説得力が増します。
特に重要なのが、③番と④番。地方銀行はメガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行)や信用金庫と優秀な学生を取り合うことが多く、お互いがライバル視しているため、これらの違いを理解する必要があります。
それぞれの要素でどのような内容を伝えるべきか、以下でさらに詳しく解説していきます。
①金融業界を志望した理由
まずはなぜ金融業界を志望しているのかについて考えましょう。
「資産」「お金」「経済」「投資」「将来設計」など、金融業界に関するワードのなかで自分が気になるものを見つけてみましょう。そして、なぜそのワードが気になったのか、という要因を考えてみてください。
例えば・・・
・祖母が年金では暮らせないと話していたこと、少子高齢化が急速に進んでいることなどから老後に困らないための資産運用が今後もっと重要になってくると感じたため
・地元の過疎化が進んでいる現状を憂いており、経済学部で学んだ経験を生かして金融の面から地域貢献できるのではないかと考えたため
このように自分の実体験と繋げながら、金融業界に興味を持ったきっかけは何だったのかについて思い出してみてください。
②銀行業界を志望した理由
次に、なぜ銀行業界を志望しているのかについて考えていきます。
通常の預金・貸金といった業務から、投資信託・ 生命保険・遺産信託・証券の仲介など金融業界のなかでも1人の職員が取り扱える商材が多いのが銀行の特徴です。
「なぜ、証券業界ではないのか?」
「なぜ、保険業界ではないのか?」
そういった質問にも答えられるようにしておくことが重要です。そのため、金融に属する他の業界である証券や保険、カード業界では行えないことについて着目してみるのもよいでしょう。
③地方銀行を志望した理由
資金量の多いメガバンク、テクノロジーを駆使したネット銀行などではなく、なぜ地方銀行を志望するのかという理由について考えます。
地域社会と密接に関われるからというのも理由になり得ますが、その場合は、「なぜ信用金庫ではダメなのか」についても明確にしておきましょう。
④特定の1社を志望した理由
地方銀行のなかでも、なぜその1社に決めたのかという理由を考えることで、志望動機の説得力が上がります。
特定の1社を志望した理由を見つけるためには、各地方銀行が行なっている取り組みなどを企業ホームページなどで調べて見るとよいです。
例えば千葉銀行の企業ホームページでは、以下のことが千葉銀行ならではの強みとして挙げられています。
強み1:厚みのあるお客さま基盤と千葉県の成長性による「強固な営業基盤」
強み2:高い健全性と効率的な事業運営による「強固な財務基盤」
強み3:TSUBASAアライアンスや千葉・武蔵野アライアンス、千葉・横浜パートナーシップなどの「アライアンス戦略」
【参考】ちばぎん『千葉銀行について』
気になる地方銀行のホームページを見ながら、その地方銀行ならではの特徴や取り組みを見つけてみましょう。
⑤自分に適性があると思う理由
「自分は貴行に向いており、だからこそ入行したいです」ということが伝わる一文を加えることで、志望動機がより強いものとなります。
自分の適性を伝えるためには、学生時代の経験と該当の銀行での業務がいかに能力的な面でリンクをしているのかについて伝えることが効果的です。
「学生時代に〇〇をしていた経験から△△に向いていると気づき、その能力を活かせる環境が貴行にあると感じているため志望しました」というように、具体的な経験をアピールしましょう。
差がつく志望動機を作成する3つのコツ
地方銀行の志望動機を作成する上で、差をつけることができる3つのコツをご紹介します。
・メガバンクではなく地方銀行を選ぶ理由を書く
・信用金庫ではなく地方銀行を選ぶ理由を書く
・自分の強みをどのように地方銀行で生かせるのかを書く
では、それぞれご紹介していきます。
メガバンクではなく地方銀行を選ぶ理由を書く
地方銀行の志望動機では、メガバンクではなく地方銀行を選ぶ理由を明確にしましょう。
地方銀行を目指す学生の中には、メガバンクも視野に入れて就活している方もいるかもしれません。メガバンクではなく、なぜ地方銀行に就職したいのか、自分自身の地方銀行への思いを書く必要があります。
信用金庫ではなく地方銀行を選ぶ理由を書く
信用金庫ではなく、地方銀行を選ぶ理由を書くようにしましょう。
信用金庫も地方銀行も特定の地域の金融に携わり、地域の経済を支えています。
先ほど説明したように、信用金庫と地方銀行の違いは組織の成り立ちです。
地方銀行の特徴である株式会社、中堅企業とも取引をすることを踏まえ、志望動機を構成してみましょう。
自分の強みをどのように地方銀行で生かせるのかを書く
地方銀行の志望動機を書く時には、自分の強みをどのように地方銀行で生かせるのかを書くと良いでしょう。
出身者として地元に貢献したいことや、県外から志望する場合にはなぜその地方銀行を選んだのかが伝わるように志望動機を作成しましょう。
【例文5選】大手の地方銀行の志望動機と特徴を紹介
ここでは、地方銀行の特徴と志望動機・例文を紹介します。
①コンコルディアFG
1つ目は、コンサルディアFGの志望動機の例文と特徴を紹介します。
コンコルディアFGの志望動機例
「私が貴社を志望する理由は、横浜という地域が首都・東京へのアクセスも良好で、鎌倉・小田原といった観光地とをつなぐ結節点にもなっており、今後の経済発展が見込める素地があると考えているからです。
私は、履修情報誌制作サークルにおける渉外局長としての経験や、コワーキングスペースの営業アルバイトを経験しました。これらの経験から、お客様と親身に接することでお客様の潜在的なニーズを把握する「情報把握力」、また、そのニーズに最大限応えられる「提案力」が身に付き、以上2点が自身の強みになっています。
こうした強みを最大限発揮できるのが銀行業界であり、その中でも特に冒頭の理由から横浜銀行に最も惹かれ、志望いたしました。」
コンコルディアFGの特徴
国内総人口の18%が集中している東京と神奈川を拠点としており、上場企業や富裕層が集まる優位性の高いマーケットを有していることが特徴です。ポテンシャルの高いマーケットがあるため、その分成長機会が多いです。
富裕層をターゲットにした企業戦略があるのは地方銀行の中でも特徴的なポイントであり、ワンストップのソリューション提供体制の整備などを行なっています。
②ふくおかFG
続いて、ふくおかFGの志望動機と特徴を紹介します!
ふくおかFGの志望動機例
「金融を通して福岡の発展に貢献したいと思ったからです。私は所属するオーケストラで財務幹事を務めていました。どんな演奏会を開催するにしてもホール代や運搬費、識者の先生に支払う謝礼などすべてを集約して収入となるチケット代や団員負担額を決定する、この工程が滞っては開催することができません。そのため私は団内での係の仕事を通じてお金を動かすことというのはすべての物事を動かす礎になるのだということを学びました。仕事の面でも金融に携わることで地元福岡の発展を土台から支えていきたいと考え志望いたしました。」
ふくおかFGの特徴
2007年設立以降、福岡県、熊本県、長崎県を中心とした九州全域に広域なネットワークを有する広域展開型地域金融グループとして地域経済の発展のための活動を行なっています。
2030年までには当期純利益650億円を目標とし、サステナブルな地域社会とふくおかファイナンシャルグループの持続的成長の同時実現を目指しています。
次世代で求められる銀行システムの研究開発を進める「ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社」を2019年に設立し、また、2021年からはネットバンク「みんなの銀行」を設立するなど、デジタル化に力を入れていることが特徴です。
③めぶきFグループ
続いては、めぶきFグループの志望動機の例文と特徴について紹介します。
めぶきFグループと志望動機例
「私が常陽銀行を志望した理由は二つあります。一つ目は、常陽銀行は茨城県におけるリーディングバンクだからです。茨城県は、陸路、空路、海路の三つがそろっています。それに加え、都心にも近く、つくばエクスプレスの開通もあり、これからますますの発展が期待できます。そんな地盤の固い茨城県の企業や個人のお客様のサポートがしたいと思いました。二つ目は、地域に密着し、金銭面でのトータルサポートができると感じたからです。私は茨城県で生まれ、育ちました。そんな茨城県の今後を支え、発展に寄与していきたいと思いました。さらに人や企業が存続していくためには、お金が必ず必要なので、その金銭面でも地域の方々を支えることができると思い志望いたしました。」
めぶきFグループの特徴
茨城県、栃木県を中心とする北関東地域を中心に展開しており、首都圏と繋がる高速や新幹線、茨城港や茨城空港などの交通インフラが整っているため、企業が工場をもつ地域としてのポテンシャルが高いです。
「行内外トレーニー」という制度があり、ディーリング業務や国際業務、営業推進企画、M&A業務、預り資産業務などに関する専門的で高度な知識やスキルを得るための派遣制度に応募できます。
④静岡銀行
静岡銀行の特徴と志望動機の例文を紹介します。
静岡銀行の志望動機例
「地元静岡に貢献したいという思いが強くあります。金融業として、幅広い方を対象に商品を提案することができます。地元企業の発展や市民の暮らしを支えることが出来ることに魅力を感じました。静岡という地域に根付いており、信頼もあつい事が強みであると思います。私はマネージャー経験より相手のサポートをし、目標達成まで導くことや、相手の良さを引き出すことが得意です。そのため、お客様と親身になりお客様のニーズに合わせ様々な金融商品を提案していきたいです。 また、先輩行員の方とのお話を通じて、学生の不安を解消するような場を提供してくれる環境と、生き生きと目標を持って働く行員の方々に魅力を感じました。」
静岡銀行の特徴
地域経済の縮小懸念やデジタル化による銀行の存在意義の変容の影響を受け、銀行機能の提供だけでは持続的な成長は困難である中、静岡銀行は「地域をプロデュースする」という新たな役割に挑戦しています。
⑤千葉銀行
5つ目は千葉銀行の志望動機と特徴をご紹介します。
千葉銀行の志望動機例
「私が金融業界を志望した理由はゼミでディベートを通じて人材や人事労務など経営に関するテーマを扱い、経営面での手助けをしたいと考えたからです。その中でも高い金融サービス力を活かし一人一人にあった課題解決に努め、地域の成長、成功に貢献したいと考え千葉銀行を志望します。
私は千葉で育ち、アクセス面や産業面で今後も伸び代は大きくあると実感しております。そのような千葉を支える貴行は地方銀行業界内で随一の安定性に加え、アライアンスによってシステム開発などで強みを持っていることから、今後も先進性を活かせる環境の下、時代の変化に伴う千葉の課題解決に対応できる基盤があります。
ゼミでのディベートを通して成長した二つの能力である相手の主張の本質をつかむ「聞く力」と様々な視点から知見を広げようとする「探求心」をお客様のニーズ把握に活かしたいと考え、貴行を志望します。」
千葉銀行の特徴
千葉銀行は、1943年に設立された長い歴史を持ち、海外ネットワークも備えています。
ニューヨーク支店、ロンドン支店、香港支店、上海駐在員事務所、シンガポール駐在員事務所、バンコク駐在員事務所の6つの支社を持っており、20代での海外店への配属のチャンスもあります。
海外にネットワークを持つことで、地元の企業の海外進出・海外事業の支援強化ができることが千葉銀行の最大の特徴といえるでしょう。また千葉県内では、成田空港周辺、銚子・九十九里・南房総など、それぞれの特性に合った地方創生や店舗の最適化を行なっています。
【参考】株式会社千葉銀行『沿革』
【例文3選】3大メガバンクの銀行の志望動機を紹介
地方銀行を志望している就活生は、メガバンクも視野に入れて就活をしている方が多いでしょう。そこで、ここでは、メガバンクの志望動機の例文も紹介します。地方銀行とメガバンクの志望動機を比較してみましょう。
3大メガバンクについて詳しく解説している記事も見てみてください。
①三菱UFJ銀行の志望動機
「私は、困っている人を助けることができる仕事をしたいです。銀行の仕事は、お客様の様々な要望に対して金融を通して助けることができると理解しています。金融だからこそ、幅広い提案をすることができると考えています。貴行を志望する理由は、行員に魅力を感じたからです。行員の方にお伺いした際に、自分の行動が社会に貢献していると自負されている姿に感銘を受けたからです。また、仕事に対するやりがいや充実感に共感しました。私も貴行の一員として働きたいと考えました」
②三井住友銀行の志望動機
「私は、「幅広い産業に携わることができること」「顧客と親密に関わることができ信頼関係を築くことができること」を理由にメガバンクを志望しています。貴行に強く惹かれている理由は、「私ならでは」を重視する採用メッセージに共感したからです。私は、私にしかできないことを仕事を通して身につけ、それを武器に顧客、社会の信頼に応えていきたいです」
③みずほファイナンシャルグループ志望動機
「私が貴グループを志望する理由は、包括的に法人の顧客を支えたいからです。長期インターンシップにて中小企業30社にヒアリングを実施した際に、顧客が抱える悩みが多種多様であることを学びました。この経験を元に、法人RMとしてお客様それぞれの悩みを解決したいと思いました。貴行に惹かれる理由は、「銀・信・証」が一体体制を取り、先駆けカンパニー制を導入し、お客様第一を実行しているからです。貴行こそ「真の意味で」お客様を包括的に顧客を支えていると感じたから、貴行に志望しました。」
これまで紹介してきた例文を参考に、自分の経験談を交えて志望動機を完成させましょう。
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Matcherについてもっと知りたいと思った方は下記の記事を見てみてください。
銀行志望の学生必見!求められる3つのスキル
ここでは、地方銀行に限らず、銀行志望で強みとなるスキルを紹介します。ご自身に当てはまるものがあれば、積極的にアピールしてみましょう。
①コミュニケーション能力
②正確に物事を進めることができる
③語学力
①コミュニケーション能力
銀行の業務は、必ず人と接することがあります。そのため、コミュニケーションスキルが重要です。
基本的に銀行に来る顧客は、他の銀行に行っても解決できる悩みを持っています。だからこそ、その銀行に何度も足を踏み入れてもらえるように、接客対応の良さや相手が求めていることをすぐに把握できることが重要です。
コミュニケーションといっても「話す」「対話力」だけではなく、相手の悩みを引き出せるような質問力や、悩みや不安を聞き出せる力が重要になります。
②正確的に物事を進めることができる
「正確さ」は銀行業務の全てに当てはまります。お金に関わる仕事なので、たった一つの些細なミスでも大きな問題、損害になります。
どんなに忙しいとしても、正確で迅速な処理が求められます。丁寧で正確に物事を進められる人が銀行にとって求められる人材です。
③語学力
グローバル化によって、母国語が日本語ではない人も銀行に訪れることが多くなっています。どんなお客さんにも対応できるように、語学力を高めましょう。
意思疎通ができることで柔軟な対応ができ戦力となります。
地方銀行の気になるアレコレ
最後に、地方銀行志望者が気になるであろうことについて、紹介します。
出身地は関係ある?
地方銀行には、その土地出身者が多いと考える人は多いですよね。しかし、結論そうとは限りません。
その銀行を志望する理由を明確に伝えて、優秀な人材だと思われれば、他の地域出身であっても採用されます。
ただ、地元からの志願者数が多いため、結果的に、採用者にその地域出身の人が多くなっているようです。
銀行志望で有利な学部ってある?
一般的に銀行員として活躍している方の出身学部は、経済学部、商学部、法学部の方がいます。
銀行員として活躍している方の出身学部は、経済学部、商学部、法学部の方が多いそうです。大学の授業で、金融との関わりがあった学部出身者が多い印象を受けます。
最近は、グローバル化によって語学力や国際知識をもつ学部なども活躍されています。また、理系学部も数字に強いことで活躍している行員が多くなっています。
地方銀行の売上ランキング
まずは地方銀行の売上TOP3を紹介します。
1位のコンコルディアFG(フィナンシャルグループ)は、横浜銀行と東日本銀行を傘下に置く、2016年に設立された持株会社です。東京都中央区に本社を構え、地方銀行グループの中で大きな存在感を誇っています。
2位のふくおかFG(フィナンシャルグループ)は、福岡銀行や熊本銀行を傘下に置く、2007年に設立された持株会社です。福岡県福岡市中央区に本社を持っています。
3位のめぶきフィナンシャルグループは、茨城県の常陽銀行と、栃木県の足利銀行の持株会社である足利ホールディングスが2016年に経営統合して発足しました。本社・本店は東京都中央区としていますが、常陽銀行の本店所在地と、足利銀行の本店所在地にも本社を設置し、3本社体制を取っています。
地方銀行の年収ランキング
続いて、平均年収ランキングです。
1位のめぶきフィナンシャルグループは、地銀に限らず銀行業界で最も年収が高いとも言われています。業界動向サーチの情報によると、2021年の平均年収は前年比+35%の1,490万円、従業員の平均年齢が、51.2歳となっています。
2位のひろぎんHD(ホールディングス)は、広島銀行を中核としたひろぎんグループを統括する持株会社です。平均年収は、1,218万円と高給となっています。
3位の第四北越FG(フィナンシャルグループ)は、第四銀行と北越銀行を傘下に持つ持ち株会社です。2018年に設立され、本社は新潟県新潟市中央区にあります。2018年の設立にも関わらず、1,179万円の平均年収を誇っています。
まとめ
本記事では、地方銀行の特徴や志望動機を紹介してきました。ぜひ、参考にして、就職活動に役立ててください。
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